Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」 徹底レビュー|ゼンハイザーの高音質とANCを実機検証【装着感・コーデック・比較】

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出典:Sennheiser公式
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ワイヤレスイヤホン市場が成熟し、各社が高音質と多機能を競う中で、SENNHEISER(ゼンハイザー)は再び注目を集めています。

その理由が、今回紹介する「ACCENTUM True Wireless」です。

上位モデル「MOMENTUM True Wireless 4」の技術を受け継ぎながら、価格を抑えつつもゼンハイザーらしい音質と機能をしっかりと備えた、同ブランドの新たな中核モデルといえる存在です。

この記事では、この「ACCENTUM True Wireless」の実機レビューを通して、デザイン・装着感・音質・機能性を総合的に検証します。

さらに、実際に使って感じたリアルな印象や、他モデルとの比較を交えながら、「このイヤホンがどんな人におすすめなのか」をわかりやすく解説していきます。

“ゼンハイザーの音をもっと身近に”というコンセプトのもと誕生した本モデルは、果たして価格を超える実力を備えているのか。

それとも上位機との差が明確に出るのか。

この記事では、実際の使用体験を踏まえながら、その真価を徹底的に掘り下げていきます。

 

  1. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」のデザインと装着感
    1. 高級感あるデザインと質感
    2. フィット感と装着の安定性
    3. タッチ操作と日常での使い勝手
  2. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」の音質レビュー
    1. 低音域:量より質を重視した締まりのある低音
    2. 中高音域:澄んだボーカルと自然な抜け
    3. 音場と立体感:自然で包み込まれるような空間表現
    4. 音質全体の印象と補足
  3. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」の機能性と接続性の実力
    1. ノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み
    2. 接続安定性と対応コーデック
    3. バッテリー性能とアプリ機能
  4. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」を使用した私の体験談・レビュー
    1. 通勤・仕事シーンでの快適さ
    2. 在宅ワーク・オンライン会議での使用感
    3. トレーニングや外出時の安定性
    4. 夜のリスニングで感じた魅力
    5. 使って分かった細やかな利便性
    6. 気になった点
    7. 体験談の総括
  5. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」に関するQ&A
    1. 「ACCENTUM True Wireless」は、「MOMENTUM True Wireless 4」と比べて音質は劣りますか?
    2. ノイズキャンセリングの性能はどのくらいですか?
    3. 外音取り込み機能は自然ですか?
    4. 接続の安定性や遅延はどうですか?
    5. マルチポイント接続は使いやすいですか?
    6. 装着感はどうですか? 長時間使っても痛くなりませんか?
    7. バッテリーの持ちはどのくらいですか?
    8. 通話品質は良いですか?
    9. iPhoneでも高音質で使えますか?
    10. 防水性能はありますか?
    11. 片耳だけで使うことはできますか?
    12. ケースの充電はワイヤレスに対応していますか?
    13. 音の定位や立体感はどうですか?
    14. 総合的に、買って後悔しないイヤホンですか?
  6. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」レビューのまとめ
    1. ATWの強み・弱みを整理
    2. こんな人におすすめ
    3. 主要機との位置づけ(聴感の傾向比較)
    4. 最適化のヒント
    5. Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」レビューの総括

Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」のデザインと装着感

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出典:Sennheiser公式

SENNHEISER 「ACCENTUM True Wireless」は、ゼンハイザーらしい落ち着いた佇まいと機能性を兼ね備えたデザインが特徴です。

派手さよりも、手に取ったとき・装着したときに感じる“質の良さ”を重視しており、日常使いの快適さが細部にまで宿っています。

ここでは、外観の仕上げから装着感、操作性までを詳しく見ていきましょう。

高級感あるデザインと質感

「ACCENTUM True Wireless」は、指紋が付きにくいマット仕上げの筐体を採用し、シンプルながらも洗練された印象を与えます。

耳からの突出が少ないため、装着時も自然な見た目で、カジュアルにもビジネスにも馴染みやすいデザインです。

充電ケースもコンパクトで、開閉の感触はスムーズ。

ヒンジ部分に安定感があり、片手で開けても不安がありません。

触れたときの質感が良く、長期間使用しても安っぽさを感じさせないのはさすがゼンハイザーです。

項目特徴
仕上げマット加工で上品かつ指紋が付きにくい
ケースの質感軽量で手に馴染み、開閉トルクが適度
携帯性ジャケットやパンツのポケットにも収まりやすいサイズ感
全体印象落ち着いた高級感と実用性のバランスが良い

シンプルなデザインながら、手に取るたびに“よく作られている”と感じさせる仕上がりで、所有欲を満たしてくれるプロダクトです。

フィット感と装着の安定性

「ACCENTUM True Wireless」は、耳への圧迫を抑えた小型設計で、装着した瞬間にフィットする自然な装着感が印象的です。

ノズル角度が耳道に沿うように設計されており、耳に優しくフィットします。長時間の使用でも痛くなりにくく、音楽鑑賞やテレワークにも適しています。

実際に装着してみると、軽量で安定感があり、動いてもズレにくい構造です。

遮音性も高く、ANCを併用することで周囲の雑音をしっかり抑えてくれます。

特に、カフェや電車などの生活音が軽減される自然な静けさが魅力です。

装着感のポイント

  • 耳への圧迫が少なく、長時間リスニングでも疲れにくい
  • 運動や移動中でもズレにくい安定性
  • 適切なイヤーピースを選べば密閉性と低音の伸びが向上
使用シーン安定性快適度
通勤・通学★★★★★★★★★★
カフェ・オフィス★★★★★★★★★☆
軽い運動★★★★☆★★★★☆

もし片側だけ低音が薄いと感じた場合は、イヤーピースのサイズを一段上げることで改善することが多いです。

フォームタイプへの交換もフィット感向上に効果的です。

タッチ操作と日常での使い勝手

操作面でも、「ACCENTUM True Wireless」はシンプルかつ直感的に使える設計が魅力です。

タッチセンサーは反応が良く、軽く触れるだけで操作できます。押し込む必要がないため、耳奥に圧がかかりません。

また、専用アプリ「Smart Control」を使えば、タッチ操作の割り当てを自由にカスタマイズ可能です。

音量調整やANCの切り替えを本体操作だけで完結させることもでき、実用性が高い点も見逃せません。

主な操作の例

操作方法左イヤホン右イヤホン
シングルタップANC / 外音取り込み切り替え再生 / 一時停止
ダブルタップ音量ダウン音量アップ
長押し曲戻し曲送り

さらに、装着検出機能により、イヤホンを外すと自動的に音楽が一時停止し、再装着すると再生が再開されます。

通勤中の乗り換えや、会話が必要なシーンでも自然に使いこなせます。

風切り音や歩行ノイズも少なく、外出先でも快適に使用できます。


「ACCENTUM True Wireless」は、見た目の美しさだけでなく、使い心地や操作性まで細やかに設計されたモデルです。

派手さはないものの、手にしたときの上質感や耳に収まる安心感は、ゼンハイザーの確かな設計思想を感じさせます。

長時間の使用でも疲れにくく、静かな没入感を生み出してくれるイヤホンです。

 

Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」の音質レビュー

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出典:Sennheiser公式

「ACCENTUM True Wireless」は、ゼンハイザーの哲学をしっかりと受け継いだ“正統派チューニング”が魅力です。

派手さや人工的な演出ではなく、楽曲の持つ空気感や空間を自然に再現することに重点を置いており、「長く聴ける自然な高音質」という方向性が明確に感じられます。

聴き始めこそ控えめに感じるかもしれませんが、じっくり聴き込むほどその緻密さが伝わるタイプです。

低音域:量より質を重視した締まりのある低音

「ACCENTUM True Wireless」の低域は、ズシンと響くタイプではなく、タイトでスピード感のある鳴り方です。

重低音を誇張するのではなく、楽曲のリズムを支える“土台”として自然に存在します。

例えばロックではバスドラムのアタックが軽快で、ベースラインもモヤつかず明瞭。

EDMやヒップホップでも必要十分な迫力を備えながら、輪郭の明確さを保っています。

音の立ち上がりが速く、他帯域を侵食しないため、どんなジャンルでも全体の見通しを損なわないのが特徴です。

低音域の印象まとめ

特徴内容
質感引き締まり重視、低音の輪郭が明瞭
量感過剰ではなく自然、音の重心はやや低め
得意ジャンルロック、ジャズ、アコースティック系
備考EQ調整で+1〜2dB上げるとEDMでも迫力が増す

中高音域:澄んだボーカルと自然な抜け

中域は、ゼンハイザーらしい“正確な定位”と“抜けの良さ”が際立ちます。

ボーカルはセンターにしっかりと定位し、楽器との距離感が明確。男

性ボーカルでは芯のある厚みを保ちつつ、女性ボーカルでは息づかいまで繊細に描写します。

高域はシルクのように滑らかで、金属的な刺激感は皆無。

シンバルやハイハットの減衰も自然で、長時間聴いても耳が疲れにくいのが好印象です。

全体的に“音の粒立ち”が整っており、ゼンハイザー独自の7mm TrueResponseトランスデューサーの恩恵を強く感じます。

中高音域のポイント

  • ボーカルの定位が正確で、歌詞の発音が明瞭
  • サ行・タ行などが刺さらず、滑らかな聴き心地
  • ストリングスやピアノの余韻が自然で、空気感を伴う伸び
  • 高域は伸びやかでありながらも過度な明るさがなく、落ち着いた印象

いわゆる“モニター的なフラットさ”ではなく、“自然なリアリティ”を伴うバランス。

長時間リスニングにも向いています。

音場と立体感:自然で包み込まれるような空間表現

音場は横方向の広がりが自然で、前後の奥行きもしっかりと感じられます。

まるで小さなステージの中央にいるような立体的な表現で、楽器の位置関係が明確に分かるのが印象的です。

特にライブ音源では、観客席とステージの空気感の違いまで再現されるようなリアリティを感じます。

立体感の表現も優秀で、ボーカルが中央に浮かび上がり、ギターやシンセが左右後方に広がる構成が明快です。

音の輪郭がしっかりしているため、複雑なアレンジの楽曲でも“どこで何が鳴っているか”を把握しやすく、音楽の構造を楽しめます。

ジャンル別の相性

ジャンル評価コメント
ポップス★★★★★ボーカルが際立ち、空間が明るく聴きやすい
ロック★★★★☆ギターの輪郭が明瞭でリズムが締まる
ジャズ★★★★★管楽器やシンバルの響きが自然で心地よい
クラシック★★★★☆奥行きと余韻が豊か、ホール感が再現される
EDM★★★★☆タイトなビートでリズムが心地よく、ノリが良い

音質全体の印象と補足

「ACCENTUM True Wireless」のサウンドは、どの帯域にも極端なクセがなく、ゼンハイザーらしい自然なバランスが貫かれています。

低域はタイトで中域は見通しが良く、高域は透明感に満ちており、まさに“音を正確に描くイヤホン”という印象です。

派手なドンシャリ傾向ではないため、初めは地味に感じるかもしれませんが、聴き込むほどに解像度の高さと自然な響きが心地よく感じられます。

一方で、「もっと重低音を感じたい」「華やかさが欲しい」という場合は、アプリのEQで低域を+2dB、高域を+1dB程度持ち上げるとより迫力が出ます。

それでも全体のバランスを崩さず、ゼンハイザーの持ち味であるナチュラルさを維持できる点が強みです。


「ACCENTUM True Wireless」は、量より質を追求した音作りで、ゼンハイザーらしい自然なサウンドを忠実に再現します。

派手な演出ではなく、楽曲そのものの美しさを丁寧に描くタイプ

解像度と透明感の高さにより、長時間のリスニングでも疲れず、音楽に没入できるバランスの良さが際立ちます。

 

Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」の機能性と接続性の実力

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「ACCENTUM True Wireless」は、ゼンハイザーの「音質を支える機能設計」の哲学を感じさせるイヤホンです。

ANC(ノイズキャンセリング)や外音取り込み、マルチポイント接続などの主要機能をしっかり搭載しつつ、動作の安定性と操作性を両立。

音楽を快適に楽しむための“実用性の完成度”が非常に高いモデルです。

ノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み

「ACCENTUM True Wireless」のノイズキャンセリングは、過度に強力ではなく自然な静けさを作り出すタイプです。

低周波のノイズを丁寧に抑えつつ、音楽の広がりやバランスを崩さない点が大きな魅力。

ANCをオンにしても音質変化が少なく、低音が引き締まり全体の解像度が向上する印象です。

外音取り込みも優秀で、周囲の音を自然に再現します。

通話時や電車のアナウンス確認など、日常の動作にスムーズに対応できる完成度です。

特に声の通りが良く、マイクの集音範囲も的確。

長時間の装着でも耳への圧迫感が少ないため、環境音を聞きながらの作業にも向いています。

使用シーン別おすすめ設定

シーンおすすめモード特徴
通勤・通学ANC(標準)車内ノイズを自然にカット、音楽の輪郭も明瞭
カフェ・オフィスANC(弱)周囲の話し声は程よく残し、集中しやすい環境を維持
屋外ランニング外音取り込み(中)周囲の車音や風を把握しやすく安全性が高い
会話・買い物中外音取り込み(強)音楽を止めずに自然な会話が可能

ATWのノイズ制御は、静寂を“作る”よりも“整える”という方向性。

圧迫感を避けながら、必要な静けさだけを与えてくれるバランスの良さが特徴です。

接続安定性と対応コーデック

「ACCENTUM True Wireless」はBluetooth 5.3に対応し、最新の通信規格による高い安定性を実現しています。

さらにaptX Adaptive対応により、対応スマートフォンでは最大24bit/96kHzの高音質伝送が可能。

音楽再生から動画視聴、ゲーム用途まで、幅広いシーンで快適に使えます。

接続の安定性も非常に高く、混雑した駅やカフェなどでも途切れにくい印象です。

音の遅延も少なく、映像との同期ズレをほとんど感じません。

接続関連の主な特徴

  • マルチポイント接続:2台のデバイスを同時接続可能。スマホで音楽を聴きながら、PCの着信に即座に切り替え可能。
  • 再接続の速さ:ケースから取り出すと数秒でペアリング完了。日常使用でもストレスがない。
  • 干渉耐性:Wi-Fi環境が密集するエリアでも安定して通信。Bluetooth干渉による音飛びが少ない。
コーデック特徴音質傾向
SBC / AAC互換性重視。iPhoneでも安定標準的でクセが少ない
aptX Adaptive高音質・低遅延・環境に応じた可変ビットレート解像感と反応の良さが両立

aptX Adaptive対応機との組み合わせでは、ワイヤレスでも有線に迫る情報量を実感でき、ボーカルや楽器の輪郭がより鮮明に描かれます。

バッテリー性能とアプリ機能

バッテリー持ちは最大8時間(ANCオフ時)、ケース併用で最大28時間。ANCをオンにしても約6.5時間と十分長く、通勤や1日の仕事にも安心して使えるスタミナです。

急速充電にも対応し、10分の充電で約1時間再生が可能。外出前の短時間充電でも即戦力になります。

専用アプリ「Smart Control」も非常に完成度が高く、直感的なUIでカスタマイズがしやすい設計です。

Smart Controlアプリでできること

  • EQカスタマイズ:5バンドで好みの音を調整。低音を+1〜2dB、高音を+1dBするだけで立体感が増す。
  • ノイズ制御の調整:ANCの強度や外音取り込みレベルを細かく調節可能。
  • タッチ操作の割り当て:再生・曲送り・音量調整・ANC切り替えなどを自由に設定。
  • 装着検出・通話設定:耳から外すと自動停止、再装着で再生再開。マイク音質も環境に応じて最適化。
  • ファームウェア更新:定期アップデートで性能が進化し、長期的に安心して使える。

バッテリー・利便性まとめ

項目評価コメント
バッテリー持ち★★★★☆ANCオンでも6時間超。通勤+作業用途に十分
充電スピード★★★★★10分充電で1時間再生は実用的
アプリ操作性★★★★☆シンプルなUIで誰でも使いやすい
通話品質★★★★☆声が自然でクリア。屋外でも聞き取りやすい

「ACCENTUM True Wireless」は、音質だけでなく“使いやすさ”の面でも非常に完成度の高いイヤホンです。

ANCは静かすぎず耳に優しく、外音取り込みは自然。接続は安定し、aptX Adaptive対応で高音質を維持。

バッテリーも十分で、アプリによる操作カスタマイズも自在です。

日常のどんなシーンでも安定して使える万能機であり、ゼンハイザーが「高音質と利便性の両立」を真剣に追求した結果がここに表れています。

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Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」を使用した私の体験談・レビュー

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「ACCENTUM True Wireless」を約2週間使用し、通勤・仕事・運動・夜のリスニングまで幅広いシーンで試しました。

ここでは、その中で感じた使い勝手や音の印象、実際のライフスタイルに馴染むかどうかを中心にお伝えします。

全体を通して感じたのは、「静かな満足感と完成度の高さ」。

ゼンハイザーらしい自然な音と、毎日使いたくなる軽快な操作感が印象的でした。

通勤・仕事シーンでの快適さ

朝の電車内ではANC(標準モード)を使用。車内の走行音が穏やかになり、音楽の輪郭がくっきり浮かび上がります。

圧迫感が少なく、ANCをオンにしても耳が詰まるような不快感はありません。

乗り換え時やアナウンス確認時には外音取り込みモードに切り替え。

反応が速く、周囲の音が自然に聞こえるため、切り替えのストレスがありません。

オフィスではANCを弱めに設定し、周囲の話し声が適度に残るように調整。

これにより集中と快適さのバランスが取れ、長時間装着しても疲れにくい印象でした。

仕事シーンで感じたポイント

  • ノイズを抑えつつも、音楽の自然さが保たれる
  • 外音取り込みの自然さが高く、会話時に違和感がない
  • 軽くてフィット感が良く、3時間以上の装着でも疲れない
  • タッチ操作で音量・ANC切り替えが完結し、PC作業中も快適

在宅ワーク・オンライン会議での使用感

マイク品質は高く、相手から「声がクリアで聞き取りやすい」と言われました。

サイドトーン(自分の声の返り)を弱めに設定することで、長時間の会議でも話しやすい感覚が続きます。

特に便利だったのがマルチポイント接続

PCでオンライン会議を行いながら、スマホで音楽を聴くという使い方もスムーズで、デバイス切り替えのラグもほとんど感じませんでした。

使用シーン評価コメント
在宅会議★★★★★声が明瞭でノイズ処理が自然
通話★★★★☆屋外でも風ノイズが少なく安定
デバイス切替★★★★★スマホ⇔PC間の切替がスムーズ

トレーニングや外出時の安定性

ジムでの使用では、軽いランニングやバイク中でもズレにくい装着感が印象的でした。

汗をかいても外れにくく、耳に優しくフィット。

外音取り込みを使えば、周囲の状況を把握しながら安全にトレーニングできます。

音楽再生では、低音が引き締まっていてリズムが心地よく、動きながらでもビートが崩れません。

EQで低域を少しだけ上げると、トレーニング時のモチベーションがより上がる印象でした。

運動時のおすすめ設定

設定項目内容
モードANC弱 または 外音取り込み中
EQ調整低域 +1〜2dB、高域 +0.5dB
イヤーピース滑りにくいグリップ素材を推奨

夜のリスニングで感じた魅力

夜の静かな時間帯に小音量で聴くと、「ACCENTUM True Wireless」の解像感と透明感が際立ちます。

ピアノやアコースティックの余韻が自然に伸び、耳あたりの柔らかい高音が心地よい。

低音は量よりも質を重視した鳴り方で、どのジャンルも安定感があります。

特に印象的だったのは、音場の“奥行き”。ライブ音源を聴くと、ステージと観客の距離感がきれいに分かれ、まるで小ホールにいるような感覚でした。

寝る前のリラックス時間にぴったりのイヤホンです。

使って分かった細やかな利便性

使っていく中で感じた、地味ながらも“効く”便利ポイントを挙げます。

  • ケースの開閉が片手でしやすく、磁力の強さがちょうどいい
  • 装着検出が優秀で、外すと自動停止、戻すと再生がスムーズ
  • ペアリングが高速で、ケースを開けるとすぐに接続完了
  • タッチ感度を下げておけば、誤操作も少なく安定して使える

特別な新機能こそありませんが、「毎日の使いやすさ」を突き詰めた完成度の高さを感じます。

気になった点

完璧に近い仕上がりではあるものの、いくつか惜しい部分もありました。

  • 低音好きの人には、デフォルト設定が少し物足りなく感じる
  • 外音取り込み時、静かな屋内ではやや丸い音質に感じる場面がある
  • ケースが軽くて滑りやすく、落とすリスクがある(マットスキンを推奨)

とはいえ、これらは使用環境によってカバーできる範囲であり、致命的な欠点ではありません。

体験談の総括

「ACCENTUM True Wireless」は、どんな場面でも“無理なく使える自然さ”が光るイヤホンです。

音のチューニングは誇張がなく、ANCや接続も安定。軽さや操作性、装着感の良さが日常を支えてくれるような存在です。

特に印象に残ったのは、静けさの中でも音楽が心地よく響く安心感

ゼンハイザーらしい誠実な設計で、派手さよりも“丁寧な完成度”を求める人にぴったりのモデルと感じました。

 

Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」に関するQ&A

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Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「ACCENTUM True Wireless」は、「MOMENTUM True Wireless 4」と比べて音質は劣りますか?

音の傾向は同じくゼンハイザーらしい自然で透明感のあるチューニングですが、MOMENTUMのほうがやや濃密で音の厚みがあります。ACCENTUMはタイトでスピード感のあるサウンドが特徴で、解像度は高く、価格を考えると十分すぎる完成度です。“軽快で疲れにくい音”を求めるならACCENTUMの方が合うでしょう。

ノイズキャンセリングの性能はどのくらいですか?

「静寂を作るタイプ」ではなく、「自然な静けさを整えるタイプ」です。低音ノイズやエアコンの音は効果的に抑えられますが、SONY WF-1000XM5のような“完全な静寂”にはなりません。それでも長時間装着しても圧迫感が少なく、リスニング環境を快適に保つバランスの良いANCといえます。

外音取り込み機能は自然ですか?

非常に自然です。自分の声がこもらず、周囲の環境音も程よく聞こえるため、コンビニでの会話やアナウンス確認にも便利です。ただし、静かな屋内ではやや丸い音に感じることがあり、細かい音を聴き取りたい場合は外して会話した方が明瞭です。

接続の安定性や遅延はどうですか?

Bluetooth 5.3対応で、混雑した駅やカフェでも安定して接続が維持されます。また、aptX Adaptive対応端末では低遅延伝送が可能で、YouTubeやNetflixの動画視聴でも口の動きと音のズレがほとんど感じられません。ゲーム用途にも十分対応できるレベルです。

マルチポイント接続は使いやすいですか?

はい。スマホとPCを同時接続しておけば、音楽再生中でも着信があれば自動で切り替わり、通話終了後はすぐ音楽に戻ります。切り替え速度も速く、テレワークやビジネス利用にも最適です。

装着感はどうですか? 長時間使っても痛くなりませんか?

ハウジングが小さく軽量で、耳の形に沿ったデザインになっています。圧迫感が少ないため、3〜4時間の装着でも耳の奥が痛くなりにくいです。イヤーピースのサイズを適切に選べば、遮音性も上がり音質も安定します。

バッテリーの持ちはどのくらいですか?

ANCオンで約6.5時間、ANCオフで最大8時間再生が可能。ケース併用で約28時間使えます。10分の充電で約1時間再生できる急速充電にも対応しており、出先でも安心して使えるスタミナ設計です。

通話品質は良いですか?

マイク性能は高く、声の明瞭さがしっかり保たれます。屋内では非常にクリアで、屋外でも風切りノイズ低減機能が有効です。テレワーク・オンライン会議・通話中心の利用にも十分耐えられる品質です。

iPhoneでも高音質で使えますか?

はい。iPhoneではAACコーデックで接続されますが、音質面で大きな劣化は感じにくく、中高域の透明感や音場の広さはしっかりと楽しめます。aptX Adaptive対応端末に比べるとわずかに情報量は減りますが、ゼンハイザー特有のナチュラルな音質は健在です。

防水性能はありますか?

本体はIP54相当の防水・防塵性能を備えています。雨や汗程度なら問題なく使用できますが、シャワー中や水没環境では非対応です。運動時や通勤中の小雨でも安心して使えます。

片耳だけで使うことはできますか?

はい。左右どちらか片側だけでも使用可能です。通話も音楽再生も問題なく動作します。片耳使用中にもう一方をケースから取り出せば自動でステレオに戻るため、柔軟な使い方ができます。

ケースの充電はワイヤレスに対応していますか?

残念ながら、「ACCENTUM True Wireless」の充電ケースはワイヤレス充電非対応です。USB-Cケーブルでの有線充電のみ対応しています。ただし、急速充電に対応しており、10分で約1時間の再生が可能です。

音の定位や立体感はどうですか?

非常に優秀です。左右の広がりだけでなく前後の奥行きも明瞭で、ライブ音源やクラシックで空間の広がりを感じられます。立体感の自然さは同価格帯トップクラスです。

総合的に、買って後悔しないイヤホンですか?

はい。派手な個性よりも“完成度の高さと安心感”を求める人にとっては、非常に満足度の高いイヤホンです。音質・ANC・装着感・接続性のすべてが高水準でまとまっており、価格以上の価値を感じる仕上がりです。

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Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」レビューのまとめ

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「ACCENTUM True Wireless」は、“日常に溶け込む高音質”を実直に突き詰めた完全ワイヤレスです。

量感で驚かせるタイプではなく、透明感・分離・定位の良さでじわじわ効いてくるサウンド。

ANCや外音取り込み、マルチポイント、アプリのEQなど、実用機能の完成度も高く、毎日ストレスなく使い続けられる安心感が最大の魅力です。

ATWの強み・弱みを整理

強み(良かった点)

  • 自然でクリアなチューニング:中高域の見通し・ボーカルの聴き取りやすさが優秀
  • タイトで速い低域:アレンジの多い楽曲でも分離が崩れにくい
  • “効きすぎない”ANCと自然な外音取り込み:長時間でも違和感が少ない
  • 接続安定性とマルチポイントの挙動が良好:PC⇔スマホ切替がスムーズ
  • 装着の軽さとタッチ操作の素直さ:日常に馴染む操作感
  • アプリEQで“ちょい足し”が効く:好みに合わせて微調整しやすい

弱み(気になった点)

  • 重低音を常に強く求める人には初期設定がおとなしい
  • 外音取り込みは自然だが、静かな屋内では微細音がやや丸め
  • 充電ケースは軽快だが滑りやすく、落下対策(スキン等)があると安心

こんな人におすすめ

  • “長時間でも疲れない自然な音”を重視する人
  • 通勤・オフィス・在宅会議まで一台で幅広くこなしたい
  • マルチポイントでPCとスマホを行き来するワークスタイルの人
  • ドンシャリではなく、解像・定位・見通しを楽しみたいオーディオ志向の人
  • 低域はEQで少し足して最適化する柔軟さがある人

逆に、“常時ド迫力ベース”や“派手な高域のキラつき”を求めるなら、初期音はやや上品に感じるはず。

EQとイヤーピース最適化が鍵になります。

主要機との位置づけ(聴感の傾向比較)

観点ACCENTUM TWMOMENTUM TW 4SONY WF-1000XM5
音のキャラニュートラル寄り・透明感しっとり濃密・包まれ感ウォーム寄りでリラックス
低域タイトで速い厚みと押し出し量感リッチ
中高域見通し・定位が良い濃厚・艶感滑らかで聴きやすい
ANC/外音自然で違和感少強めかつ上質業界トップクラス
日常の扱いやすさ軽快・操作直感高級感重視多機能で万能

※あくまで傾向比較。装着・イヤーピース・EQで体感は変化します。

最適化のヒント

  1. イヤーピース選び:密閉が決まると低域の量感と定位が一段向上
  2. EQ“ちょい足し”
    • 60–100Hz:+1〜2dB(重心を少し下げる)
    • 2–3kHz:+0.5〜1dB(ボーカルの押し出し)
    • 8–10kHz:+0.5dB(空気感を少し)
  3. タッチ割り当て:右手のみで再生/音量/ANCが完結するように設定
  4. ANC強度:室内は弱、電車は標準——“整える”方向で使うと疲れにくい

Sennheiser 「ACCENTUM True Wireless」レビューの総括

「ACCENTUM True Wireless」は、ゼンハイザーが掲げる「高音質と快適性の融合」というテーマを、実に誠実な形で体現したイヤホンです。

派手な演出や刺激的な低音に頼らず、音そのものの美しさを自然に描き出すそのサウンドは、まるで長年使い込んだオーディオ機器のように耳に馴染みます。

どのジャンルでもバランスよく鳴らし、聴く人の集中を妨げない音作りは、日常のあらゆる場面で音楽を心地よく寄り添わせてくれるでしょう。

また、ANCや外音取り込み、マルチポイント接続などの機能面も堅実で、どれも“ちょうどいい”使い勝手にまとめられています。

特に、接続の安定性と装着感の軽さは、長時間の使用でも快適さを失わず、仕事や移動、リラックスタイムまで一貫して頼れる相棒となります。

アプリを活用した細かなカスタマイズも可能で、自分好みにチューニングを追い込む楽しさもあります。

総じて、「ACCENTUM True Wireless」は「音楽を楽しむための基準を、もう一度シンプルに整えてくれるイヤホン」と言えるでしょう。

特別な驚きよりも、日々の中で静かに信頼を積み重ねていくような存在であり、その落ち着いた完成度が長く愛用できる理由です。

これから毎日の音楽を、より穏やかで確かなものにしてくれるはずです。

 

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