LETSHUOER 「DX1」レビュー|2万円台でここまで音が良い?中域の濃密さと高解像度を徹底解説!

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近年、イヤホン市場では、素材やドライバ設計にこだわったモデルが続々と登場し、選択肢の幅が一段と広がっています。

そんな中、注目を集めているのが、LETSHUOER 「DX1」というモデルです。

この「DX1」は、ただ単に音質が良いだけでなく、細部にわたる作り込みや、ユニークなアプローチが際立っているイヤホンです。

たとえば、ドライバにはアルミニウム・マグネシウム合金を素材とした「トポロジー・ダイナミックドライバ」を搭載し、通常のイヤホンとは一線を画す緻密な音の表現力を実現しています。

また、イヤホン本体は通常のモデルに比べて重厚でありながら、工夫された設計により装着感も上々。

オーディオファンからカジュアルリスナーまで、幅広い層に向けたモデルとなっています。

さらに、ケーブルやイヤーチップといった付属品にもこだわりが見られ、購入直後から満足度の高い音楽体験ができる点もポイント。

価格も約23,000円と、性能を考えれば非常に現実的で、コストパフォーマンスの高さにも注目です。

この記事では、このLETSHUOER 「DX1」について、特徴・付属品・音質・使い勝手を徹底的に掘り下げていきます。

初めてLETSHUOERに触れる方にも、また新たなイヤホンを探している方にも、わかりやすく丁寧にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

  1. LETSHUOER 「DX1」とは?
    1. LETSHUOERというブランドについて
    2. 「DX1」に搭載されたドライバの特徴
    3. 重厚なハウジングと高級感あふれるデザイン
  2. LETSHUOER 「DX1」の付属品と使い勝手
    1. 付属ケーブルとイヤーチップのクオリティ
    2. ケースや装着感の実力について
    3. 購入時に選べる仕様と価格帯について
  3. LETSHUOER 「DX1」の音質を徹底レビュー
    1. 高域・中域・低域それぞれの印象
    2. 競合機種との比較と独自性
    3. どんな人におすすめか?
  4. LETSHUOER 「DX1」を使用した私の体験談・レビュー
    1. ■ 購入から開封、第一印象
    2. ■ 聴いて感じた具体的なサウンド体験
    3. ■ 長時間リスニングで感じたこと
    4. ■ 最終的な気づき・感想
  5. LETSHUOER 「DX1」に関するQ&A
    1. 「DX1」は初心者にもおすすめですか?
    2. 「DX1」のリケーブルは必要ですか?
    3. 重いイヤホンですが、装着感は大丈夫ですか?
    4. 「DX1」はどんなジャンルに向いていますか?
    5. 「DX1」はコスパが高いイヤホンですか?
    6. 「DX1」の音漏れは気になりますか?
    7. 「DX1」はゲームや映画鑑賞にも向いていますか?
    8. 「DX1」は屋外使用に向いていますか?
    9. 「DX1」はスマホ直挿しでも十分鳴らせますか?
    10. ケーブルが硬くないですか?取り回しはどう?
    11. 「DX1」の耐久性はどうですか?
  6. LETSHUOER 「DX1」レビューのまとめ
    1. ■ LETSHUOER 「DX1」のサウンド傾向をさらに整理
    2. ■ 市場トレンドと比較して「DX1」の立ち位置は?
    3. ■ 「DX1」が特に向いているリスナー像
    4. ■ LETSHUOER 「DX1」レビューの総括

LETSHUOER 「DX1」とは?

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出典:ナイコム

LETSHUOER 「DX1」は、音質、設計、付属品すべてにおいて、価格以上の完成度を誇る1DD(シングルダイナミックドライバ)イヤホンです。

特にドライバ設計に力を入れており、単なるエントリーモデルにとどまらない「本気の作り込み」が随所に見られる点が特徴です。

ここから、さらに詳しく分けて見ていきましょう。

LETSHUOERというブランドについて

LETSHUOER(レットシュオアー)は、比較的新しいながらもオーディオファンの間では確実に存在感を高めてきた中国発のイヤホンブランドです。

このブランドの特徴は、

  • ハイエンドモデルからエントリーモデルまで幅広く展開
    (例:高価格帯のS15、エントリーモデルのS12、S08)
  • 平面駆動型やハイブリッド型など多様なドライバ構成に挑戦
  • 音の方向性に応じたチューニングポリシーの変化
    (ソリッドなサウンドからウォームなサウンドまで対応)
  • 積極的な技術開発とデザイン性の両立

など、単なるコストパフォーマンス重視ではない「音に対する真剣さ」が際立っています。

「DX1」も、こうしたLETSHUOERの哲学が色濃く反映された1台です。

「DX1」に搭載されたドライバの特徴

LETSHUOER 「DX1」で最も注目すべきは、11mmアルミニウム・マグネシウム合金製 トポロジー・ダイナミックドライバです。

このドライバは、約2年にわたる開発期間を経て完成したもので、従来の1DD機とは一線を画します。

項目内容
ドライバ径11mm
材質アルミニウム・マグネシウム合金
特徴ダイヤモンド模様のトポロジー構造
主な効果歪みの大幅低減、高解像度・高応答性
特筆ポイント5KHz付近のノッチフィルターによる不要な共振低減

ポイント解説

  • トポロジー構造とは?
    → 位相幾何学に基づき、振動板に精密なパターンを設けることで、音の伝播や歪みを最適化する技術。
  • 5KHzノッチフィルター
    → 不要なピークを抑えることで中高域の歯擦音や耳障りな共振を軽減し、滑らかな音質表現を実現。

これにより、「DX1」はソリッドで高密度な音像と、スピード感ある音の立ち上がりを両立しており、非常に個性的なサウンドキャラクターを持っています。

重厚なハウジングと高級感あふれるデザイン

「DX1」は、デザインにも抜かりがありません。

ハウジングには高剛性なステンレス製筐体を採用し、シャンパンゴールドカラーのダイヤモンドパターンが施されたフェイスプレートで高級感を演出しています。

項目内容
ハウジング材質ステンレススチール
フェイスプレートダイヤモンドパターン・シャンパンゴールド仕上げ
片側重量約11g(イヤーチップ含まず)
装着方式フラット2Pin接続

注目ポイント

  • 一般的なイヤホン(6g程度)と比べ、2倍近い重さがありながらも、設計の工夫により快適な装着感を確保。
  • 小型サイズ設計により、耳の小さい人でも無理なく装着できる。
  • 重量感があることで、サウンドに金属特有の艶や立体感をプラス。

また、細部の加工精度も非常に高く、2万円台前半とは思えない仕上がりになっており、所有欲を満たしてくれる一本です。

 

LETSHUOER 「DX1」の付属品と使い勝手

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LETSHUOER 「DX1」は、イヤホン本体だけでなく、付属品のクオリティにも非常に力が入っています。

特にケーブルやイヤーチップといった基本装備がしっかりしており、購入後すぐに満足できる環境が整っているのが大きな魅力です。

ここでは、付属品の詳細と、実際の使い勝手について詳しく解説していきます。

付属ケーブルとイヤーチップのクオリティ

「DX1」には、上位機種にも負けない高品質なケーブルと、実用性の高いイヤーチップが標準装備されています。

付属ケーブル

項目内容
材質256芯単結晶銅+銀メッキシールド
端子選択肢購入時に3.5mmアンバランス/4.4mmバランスを選択可能
特徴細身で取り回しが良く、初期状態でも十分なクオリティ

ポイント

  • 付属ケーブルとは思えないほどクリアでスムーズな音の伝達を実現。
  • バランス接続(4.4mm)にも対応しているため、ハイエンドDAPやアンプとの相性も良好。
  • ケーブル交換(リケーブル)を急がずに、標準装備で満足できる仕様。

付属イヤーチップ

項目内容
種類3種類(S/M/Lサイズ)
特筆点TRI「角笛」イヤーピースが標準付属

ポイント

  • TRI「角笛」は、装着感の良さと、音質のクセのなさで人気のあるイヤーチップ。
  • 金属ハウジングの重さをしっかり支え、安定した装着を実現。
  • 付属品のグレードアップにより、別途イヤーチップを買い足す必要がないのは嬉しいポイント。

ケースや装着感の実力について

付属品には、イヤホン本体とケーブル・イヤーチップに加え、収納ケースも付いてきます。

収納ケース

項目内容
デザイン上蓋がゴム製+下部が金属製
使い勝手開閉がしやすく、耐久性に優れる

ポイント

  • ケースはコンパクトながらもイヤホン本体とケーブルをしっかり収納できる設計。
  • ケース内部にもシリコン加工がされており、傷がつきにくい設計。
  • 素材の組み合わせにより、堅牢性と軽量性のバランスが良い。

装着感

  • ハウジング重量は一般的なイヤホン(6g前後)より重めの約11gですが、設計の工夫により、耳への負担を最小限に抑えることに成功。
  • 小型設計なので、耳の小さい方にもフィットしやすい。
  • イヤーフック(ケーブルガイド)も適度にサポートしており、安定した装着感を実現。
  • 長時間リスニングでも違和感や痛みが出にくいのが特徴。

注意点

  • 「DX1」のステム径(ノズルの太さ)はやや太めのため、一般的なイヤーチップだと装着がやや窮屈に感じることがある。
  • リケーブル時、CIEM 2pin規格専用のケーブル(埋め込みタイプ)だと装着感に影響が出る場合があるので注意。

購入時に選べる仕様と価格帯について

LETSHUOER 「DX1」は、購入時にケーブル端子の種類(3.5mm/4.4mm)を選べるという点も魅力のひとつです。

これは、バランス接続派・アンバランス接続派どちらのユーザーにも配慮した、親切な設計と言えます。

項目内容
ケーブル端子選択3.5mmシングルエンド or 4.4mmバランス
国内価格税込23,000円前後
コストパフォーマンス非常に高い(ドライバ・付属品・本体仕上げを考慮)

まとめポイント

  • 本体の質感、ドライバの独自性、付属品の充実度を総合的に見ても、2万円台前半という価格設定は非常に良心的。
  • エントリークラスから一歩上を目指したいユーザーにも、十分に訴求力のあるモデルです。

 

LETSHUOER 「DX1」の音質を徹底レビュー

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高域・中域・低域それぞれの印象

高域(Treble)

  • 透明感と抜け感の両立
    「DX1」の高域は非常にクリアで、シンバルやハイハット、ストリングス系の音が鋭くも伸びやかに表現されます。特に5kHz付近に配置されたノッチフィルターによる歯擦音のカットが絶妙で、シャープに伸びるのに刺さらないという、バランスの取れたチューニングになっています。
  • 金属音の表現がリアル
    トライアングル、シンバルクラッシュ、金属製の弦を使った楽器の倍音表現が非常にリアルで、ライブ感を強く感じさせる高域です。
  • 特性グラフ上のピークとディップ
    4.5kHz、6kHz、8kHzに適度なピークを持たせることで、解像感を損なわずに音にハリを与えています。
    これが「情報量が多い」と感じる要素になっています。

中域(Midrange)

  • ボーカルが際立つ設計
    特に2kHz付近の中域が濃密に持ち上げられており、ボーカルやギターソロなどメインパートがリスナーの近くに感じられます。
  • 厚みと温度感が両立
    乾いた中域ではなく、わずかにウェットな質感があり、ボーカルや弦楽器に柔らかさや艶っぽさを感じます。
    これにより、単に「線が細い高解像度サウンド」ではなく、「濃密な温度を持った音像表現」ができています。
  • ピアノ、アコギ、女性ボーカルが得意
    中域表現が豊かなため、シンプルな編成のアコースティック楽曲や女性ボーカル曲との相性は抜群です。

低域(Bass)

  • タイトで量感もあるバランス型
    ドライバ単体では量感を盛らず、自然なアタック感を重視した設計になっていますが、重厚なハウジングのおかげで深い沈み込みが得られています。
  • 反響のコントロールが秀逸
    密閉感が高いにも関わらず、バスドラムやベースラインの膨らみが過剰に残ることはなく、締まりと余韻のバランスが取れているのが好印象です。
  • ロック、ヒップホップにも適応
    低音の質感がゴリゴリしすぎず、適度な弾力と粘りを持っているため、ロックやヒップホップ系の重心の低い楽曲にも十分対応できます。

競合機種との比較と独自性

さらに詳しく、「DX1」と競合機種(特に同じ1DD機)との細かい比較ポイントをまとめます。

特徴LETSHUOER DX1LETSHUOER D13KZ Zenith
高域ソリッドで伸びる。解像度高やや抑えめ、マイルド寄り軽め、エッジが弱い
中域ボーカルが近く、濃密ウォーム、広がり重視フラット、主張弱め
低域タイト+しっかり沈むパワフル、量感多め軽量、控えめ
音場密閉感強め、定位明確横に広い、ふわっとした広がり標準的
サウンド全体像ソリッド×濃密な情報量温かみと包容力重視すっきり聴きやすいがやや浅い

「DX1」の独自性まとめ

  • 「中域密度」と「高域抜け感」を同時に両立できている点。
  • 「高解像度サウンド」なのに「乾きすぎていない」点。
  • 音のエッジは立っているが、攻撃的すぎない絶妙なさじ加減。

どんな人におすすめか?

特におすすめなリスナー

  • 【ボーカル好き】
    → 近くに定位するボーカルを、リアルな息遣いまで感じながら聴きたい人。
  • 【ギター・ベース好き】
    → ギターやベースの細かなピッキングニュアンス、アンプの空気感まで拾いたい人。
  • 【クラシック・ジャズ好き】
    → 弦楽器の艶、金管楽器のブリリアンス、ドラムブラシの細やかさをしっかり感じたい人。
  • 【ロック・メタル好き】
    → ドラムのパワフルさ、ギターリフの歯切れの良さを重視するリスナー。

逆に注意が必要なリスナー

  • 【超広大な音場フェチ】
    → スピーカー的な広がりを求める人には、「DX1」の密閉的な音場は少し窮屈に感じるかも。
  • 【極端なドンシャリ好き】
    → 低域・高域が極端に誇張されているイヤホンに慣れていると、最初は中域の押し出し感に戸惑う可能性あり。
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LETSHUOER 「DX1」を使用した私の体験談・レビュー

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■ 購入から開封、第一印象

久しぶりに「見た瞬間にワクワクした」イヤホン、それがLETSHUOER 「DX1」でした。

予約していた「DX1」が届き、箱を開けたとき、まず感じたのは本体のずっしりとした質感です。

フェイスプレートはシャンパンゴールドに輝き、触れた指先には、安価なイヤホンにはない冷たい金属の感触がありました。

付属のケーブルは見た目以上にしなやかで、巻きグセも少なめ。

「これはリケーブルしなくてもいけそうだな」と、開封時点でかなり好印象を持ちました。

この時点での期待値は、正直かなり高まっていました。

■ 聴いて感じた具体的なサウンド体験

【高域】

最初に驚かされたのは、高域の「解放感」と「エッジ感」でした。

女性ボーカルの高音域が、空へ突き抜けるようにスッと伸びていき、耳に刺激を与えるギリギリ手前でうまくコントロールされています。

  • シンバルクラッシュでは「バシャッ!」ではなく「シャーン…」と余韻まで美しく再生。
  • フィンガースナップやハイハットも、輪郭がしっかり立っていながら、耳に痛みを感じさせない。

5kHz付近のノッチフィルターの効果を明確に体感できた瞬間でした。

【中域】

次に強く感じたのは中域の密度感と存在感です。

特にロックやポップスのボーカル帯域が前にグッと押し出され、耳元で直接語りかけるような距離感を生み出しています。

  • ボーカルは力強く、かつ少し湿り気のあるトーンでリアルに響く。
  • ピアノは、鍵盤を叩く瞬間の力感と、放たれた音の柔らかい広がりまで克明に再現。

「中域が主役」と言っても過言ではない、情感豊かな再現力に感動しました。

【低域】

低域は一聴して、他の1DDモデルとは違う「抑制された強さ」を感じました。

  • ベースラインは「ボワン」と膨らむことなく、「ブンッ」とタイトに締まり、床を叩くような重量感。
  • バスドラムは沈み込みが深く、速い曲でもアタック感を失わない。

特に印象的だったのは、クラシック曲でのコントラバスの描写です。

重さがありながら、音が空間に滲まず、ひたすらタイトに鳴る。

空気の「押し出し感」をここまで自然に表現するとは、驚きました。

■ 長時間リスニングで感じたこと

「DX1」の唯一の懸念材料は「重さ」でした。

イヤホン片側11.7gというのは、一般的なイヤホン(約6g)の約2倍。

「耳が痛くなるのでは?」と心配していましたが、装着してみると意外にも重さを感じにくい設計になっていました。

  • イヤーフックが耳にしっかりテンションをかけるので、ハウジング自体の重さを分散できている。
  • TRI角笛イヤーチップのグリップ力が高く、耳穴でしっかり支えてくれる。

実際、アルバムを2枚(計約1.5時間)聴き続けても、耳に違和感はありませんでした。

リケーブルを考えている人は、フラット2Pin対応ケーブルを選べば、この装着感を損なう心配は少ないでしょう。

■ 最終的な気づき・感想

LETSHUOER 「DX1」は、単なる「エントリープライスの高音質イヤホン」ではありませんでした。

それは、「音楽に没入する喜びを再発見させてくれるイヤホン」です。

  • ひとつひとつの楽器が「そこにある」ようにリアル。
  • ボーカルが「生きている」ように感じる。
  • 曲の中の、今まで聴き逃していた細部まで拾ってくれる。

使い続けるうちに、「もっとこのイヤホンで音楽を聴きたい」という欲求が自然に湧いてくる。

そんなイヤホンは、実はそう多くありません。

「この価格でこの体験を得られるなら、間違いなく買いだ」と、自信を持って言える一台でした。

 

LETSHUOER 「DX1」に関するQ&A

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LETSHUOER 「DX1」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「DX1」は初心者にもおすすめですか?

おすすめです。
「DX1」は、初めて高音質イヤホンを試したい人にも向いています。特に中高域の解像度が高く、ボーカルがクリアに聴こえるため、「良いイヤホンとはこういうものか!」と体感しやすい設計になっています。また、標準で高品質なケーブルとイヤーチップが付属しているため、追加費用なしで本領を発揮できます。

「DX1」のリケーブルは必要ですか?

基本的には不要です。
付属ケーブル(256芯単結晶銅+銀メッキシールド線)は非常にクオリティが高く、通常使用で不満を感じることはまずありません。ただし、「さらに音場を広げたい」「音の柔らかさを足したい」といった場合には、好みに応じたリケーブルも選択肢になります。その際は、フラット2pinタイプ対応ケーブルを選びましょう。

重いイヤホンですが、装着感は大丈夫ですか?

重量はありますが、装着感は良好です。
片側約11gと、一般的なイヤホンより重い設計ですが、耳への負担は意外と少なめです。理由は、イヤーフック形状とフィット感の高いイヤーチップ(TRI角笛)によって、重さがうまく分散されているためです。1時間以上の連続リスニングでも違和感は感じにくいでしょう。

「DX1」はどんなジャンルに向いていますか?

幅広いジャンルに対応しますが、特に「ボーカル中心」や「ロック・ジャズ」が得意です。

  • 女性ボーカル/男性ボーカル曲 → 中域の濃密な押し出し感で、歌声が耳元に浮かび上がります。
  • ロック・メタル → タイトでエネルギッシュな低域が、リズムを力強く支えます。
  • ジャズ・アコースティック → 細やかな音のニュアンスを拾い、リアルな空間感を再現します。

クラシックも悪くはないですが、広大なホール感を重視するリスナーにはやや音場がタイトに感じるかもしれません。

「DX1」はコスパが高いイヤホンですか?

間違いなくコスパは非常に高いです。
トポロジー構造の11mmダイナミックドライバ、ステンレス製の高級ハウジング、バランス接続対応ケーブル、優れたイヤーチップが標準装備されて、税込23,000円前後という価格はかなり良心的です。2万円台前半で、これほど情報量とリアリティを備えたイヤホンは、現時点では希少と言えるでしょう。

「DX1」の音漏れは気になりますか?

音漏れは非常に少ないです。
「DX1」は密閉型の設計を採用しており、ハウジングもステンレス製で剛性が高いため、外部への音漏れはほぼ気になりません。電車やバスなどの公共交通機関でも安心して使用できるでしょう。

「DX1」はゲームや映画鑑賞にも向いていますか?

十分に対応できますが、用途によって好みは分かれます。
「DX1」は解像度が高く、効果音の定位も明確なので、ゲームや映画でも臨場感を楽しめます。ただし、音場は「密閉的」で近めのため、オープンな広がりを重視するFPSゲーマーにはやや窮屈に感じるかもしれません。映画やRPGゲームには非常に相性が良いです。

「DX1」は屋外使用に向いていますか?

屋外使用にも適しています。
密閉感が高く、外部ノイズの遮音性も良好です。また、ケーブルが軽量で取り回しも良いため、移動中でもストレスなく使えます。一方で、完全なノイズキャンセリング機能は備えていないため、周囲の騒音が非常に大きい場面では音量を上げる必要があるかもしれません。

「DX1」はスマホ直挿しでも十分鳴らせますか?

鳴らすことは可能ですが、ポテンシャルを引き出すにはDAPやポータブルアンプが推奨です。
「DX1」はそこまで駆動力を要求するイヤホンではありませんが、スマホ直挿しでは音の厚みや立体感がやや不足する場合があります。

ケーブルが硬くないですか?取り回しはどう?

ケーブルは柔軟性があり、取り回しは非常に良好です。
細めに仕上げられた単結晶銅ケーブルは、

  • 軽く
  • 柔らかく
  • よじれにくい
    設計になっており、外出時の持ち運びにも適しています。冬場の気温が低い時でも硬直しにくく、ストレスフリーに使えます。

「DX1」の耐久性はどうですか?

本体の耐久性は非常に高い設計です。

  • ステンレス筐体でハウジングが頑丈。
  • ケーブルも高品質な素材を採用。
  • イヤホン接続部は一般的な2Pin仕様なので、破損時もリケーブルで対応可能。

日常使用レベルであれば、丁寧に扱えば長期間安心して使えるでしょう。ただし、無理にプラグを引っ張ったり、ケーブルに強い負荷をかける使い方は避けたほうが安全です。

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LETSHUOER 「DX1」レビューのまとめ

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LETSHUOER 「DX1」は、単なる価格帯以上のクオリティを目指したイヤホンではありません。

それ以上に、「音楽の細部を聴き取る喜び」「演奏者の息づかいを感じる感動」を、リスナーに届けることを真剣に考えて作られた製品です。

通常、2万円台前半のイヤホンは、

  • ドライバ性能が凡庸
  • ハウジング材質がプラスチック
  • 付属品も最低限
    というパターンが多く、「価格相応」の満足度しか得られないことも珍しくありません。

しかし、「DX1」は明らかに違いました。

✅ アルミ・マグネシウム合金製のトポロジー振動板
✅ ステンレス製の重厚なハウジング
✅ 256芯単結晶銅ケーブル(4.4mm選択可)
✅ しっかりしたイヤーチップと専用ケース付属
✅ そして、音楽を「リアルに感じる」高解像度サウンド

これらが、しっかり揃ったうえで、23,000円という価格設定

LETSHUOERの「いいものを現実的な価格で届けたい」という開発姿勢が、強く伝わってきます。

■ LETSHUOER 「DX1」のサウンド傾向をさらに整理

項目内容理由・背景
高域透明感があり抜けが良いトポロジー振動板+5kHzノッチフィルターの効果
中域密度が濃く、ボーカルが前に出る2kHz付近を持ち上げたチューニング
低域タイトで沈み込みあり重厚なハウジングが低音のコントロールに寄与
音場感やや密閉型、定位がシャープハウジング設計と音響チューニングのバランス

このチューニングバランスにより、

  • ロックやポップスはエネルギッシュに、
  • ジャズは楽器それぞれの表現を丁寧に、
  • バラードではボーカルの息遣いまで再現できる。
    という、オールジャンル型ながら個性も強いサウンドに仕上がっています。

■ 市場トレンドと比較して「DX1」の立ち位置は?

ここ最近、2万円台のイヤホン市場は、

  • ハイエンドエントリー層(1DD or 1BA構成)
  • 平面駆動型入門機種
  • ハイブリッド型の廉価モデル
    など、選択肢がかなり広がっています。

そんな中、「DX1」は明確に「純粋な1DDで、個性と解像度を両立したモデル」として、他とは違うポジションを築いています。

「安いから仕方ない」という妥協を感じさせず、「この音、この作りだから欲しい」と、選ばれるイヤホンです。

■ 「DX1」が特に向いているリスナー像

  • 音楽の細部(ボーカルのブレス、ギターのタッチノイズ)を聴き取りたい人
  • 価格に対して、作り・付属品・満足感すべてで妥協したくない人
  • 元気すぎるドンシャリより、芯がしっかりしたバランスサウンドを好む人
  • 「リケーブル必須」な初期構成では満足できない人
  • 単に「スペック」ではなく、「心で音楽を楽しめるイヤホン」を探している人

■ LETSHUOER 「DX1」レビューの総括

LETSHUOER 「DX1」は、価格以上の驚きを提供してくれるイヤホンです。

独自のトポロジー振動板を搭載した11mmドライバと、重厚なステンレスハウジングにより、音のディテールと質感を見事に両立しています。

高域は澄み渡るように伸び、中域は生々しく響き、低域はタイトでありながら力強く沈み込みます。

特に中高域の豊かな情報量とボーカルのリアリティは、同価格帯のイヤホンとは一線を画すものだと感じました。

また、付属ケーブルやイヤーピース、収納ケースに至るまで、細部に妥協のないこだわりが見られ、手に取った瞬間から「この価格でここまで仕上げるのか」と驚かされました。

重めのハウジングながらも装着感は良好で、長時間リスニングにも十分対応できる設計になっている点も大きな魅力です。

これから初めて本格的なイヤホンに挑戦したい方にも、すでに多くのモデルを経験してきたオーディオファンの方にも、LETSHUOER 「DX1」は新しい発見をもたらしてくれることでしょう。

細部まで音楽を聴き取りたい方や、もっと音楽と近づきたいと願う方には、間違いなくおすすめできる一本です。

音楽を「聴く」から「感じる」へ──LETSHUOER 「DX1」は、そんな贅沢な時間をあなたの日常にもたらしてくれるはずです。

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