2025年、オーディオファンの間で静かな注目を集めているのが、Sennheiser 「ACCENTUM Open」(アクセンタム オープン)というワイヤレスイヤホンです。
Sennheiserといえば、世界中の音楽ファンから高い信頼を得ているドイツ発の老舗音響ブランド。
その伝統を引き継ぎながらも、より日常使いしやすい価格帯で登場したのがこの「ACCENTUM」シリーズです。
特にこの「ACCENTUM Open」は、Sennheiser初の“オープン型完全ワイヤレスイヤホン”という点でも大きな話題となりました。
従来の密閉型カナルイヤホンとは異なり、外の音を自然に取り込みながら音楽を楽しめる設計は、オフィスや自宅、散歩など「ながら聴き」に最適。
しかも、音質は上位モデルに匹敵するクオリティを誇り、「この価格帯でここまで?」と驚く声も多く上がっています。
この記事では、Sennheiser 「ACCENTUM Open」がどのような特徴を持ち、どのような人におすすめできるのかを詳しく解説します。
また、実際に使用して感じた装着感や音質、操作性、そして気になるポイントまで、リアルな使用感に基づいたレビューをお届けしていきます。
「密閉感が苦手だけど音質には妥協したくない」
「周囲の音も取り込みつつ、快適に長時間使いたい」
そんなニーズに応えてくれる本機の実力に、ぜひ注目してみてください。

Sennheiser 「ACCENTUM Open」とは?

Sennheiser 「ACCENTUM Open」(アクセンタム オープン)は、2025年に登場したSennheiser初のオープン型完全ワイヤレスイヤホンです。
長年プロフェッショナル向け製品を中心に高音質を追求してきたSennheiserが、「日常に馴染むハイクオリティな音」をテーマに、ライトユーザーや日常使いを重視する層向けに展開したのがこの「ACCENTUM」シリーズです。
このモデルの最大の特徴は、オープン型の開放感あるリスニング体験と、HD650譲りの豊かな音響設計を両立している点です。
しかも価格は約17,000円弱と、Sennheiser製品の中では比較的手に取りやすい価格帯に設定されています。
MOMENTUM譲りの音響技術と価格のバランス
Sennheiserの最上位シリーズ「MOMENTUM」から受け継いだ音響ノウハウを活かしつつ、「ACCENTUM Open」では、以下のような仕様にまとめられています。
項目 | 内容 |
---|---|
ドライバー | 11mm ダイナミック型 |
チューニング | HD650ヘッドホンをベースとしたサウンド |
コーデック対応 | SBC / AAC(aptX・LDACは非対応) |
Bluetooth | バージョン5.3 |
再生時間 | 本体6時間 + ケース22時間(合計28時間) |
防水性能 | IPX4(生活防水) |
マルチポイント | 対応 |
スマートポーズ機能 | 対応(耳の着脱で自動再生・停止) |
上記スペックからもわかる通り、「多機能で尖ったモデル」ではなく、音質と使いやすさのバランスに特化した製品です。
初のオープン型完全ワイヤレスの革新性
Sennheiserにとって、この「オープン型TWS(完全ワイヤレスイヤホン)」という設計は初の試みです。
オープン型とは、耳を密閉せずに外の音を自然に取り込める構造のことで、以下のような特徴があります:
- 耳がこもらないため、長時間使用でも疲れにくい
- 外音を遮断しないため、安全性が高い(例:通勤・ウォーキング時)
- 圧迫感がなく、装着感が軽快
- 密閉型に比べると音漏れのリスクはあるが、その分音の抜けが良く自然な広がりがある
また、本モデルでは「独自ステム構造」によってフィット感を工夫し、耳への負担を軽減。
日常使いに最適化されている点が、従来の密閉型イヤホンとの大きな違いです。
どんなユーザー層に向いているのか?
「ACCENTUM Open」は、以下のようなユーザーに特に適しています:
- 密閉感が苦手な人
→ 圧迫される感じがないため、イヤホンの装着がストレスにならない - 通勤・リモートワーク・散歩などのBGM用途
→ 周囲の音を自然に取り込みながら、安全かつ快適にリスニング可能 - ジャズ・クラシック・アコースティックなど繊細な音を楽しみたい人
→ HD650ベースのナチュラルでマイルドな音質が相性抜群 - Sennheiserサウンドを初めて体験したい入門者
→ 高品質でありながら価格が抑えられており、初めてのSennheiserとしても最適
反対に、以下のようなユーザーにはやや不向きかもしれません:
- 重低音の効いたEDMやロックなどをパワフルに楽しみたい人
- ノイズキャンセリングなどの高機能を求める人
- カスタマイズ性(イコライザー調整など)を重視する人
Sennheiser 「ACCENTUM Open」のデザインと装着感の評価

Sennheiser 「ACCENTUM Open」は、ただ機能性を追求した製品ではありません。
外観の洗練度や装着時の快適さにもこだわりがあり、「日常に自然に溶け込むイヤホン」として完成度の高い仕上がりとなっています。
シンプルで高級感のある外観
本体とケースともに、全体的にミニマルで落ち着いたデザイン。
マットな質感や控えめなロゴ配置など、Sennheiserらしい上品な印象が随所に感じられます。
デザインの主な特徴:
- ハウジングは指紋が目立ちにくいマット仕上げ
- スティック部分にさりげなくブランドロゴが配置
- 接点部分にはゴールドアクセントを採用し、程よい高級感を演出
- ケースはポケットに収まる極薄・軽量サイズ(他のTWSと比較してもコンパクト)
- カラーバリエーションは「ブラック」と「クリーム」の2色展開
特にゴールドの接点や曲線的なフォルムは、アクセサリーとしても違和感がなく、男女問わず使いやすいデザインです。
耳に優しい軽量設計と圧迫感のない装着感
「ACCENTUM Open」の装着感の最大の特長は、驚くほどの軽さと開放感です。
要素 | 評価・詳細 |
---|---|
本体重量 | 約4.4g(片耳)でTWSとしては非常に軽量 |
装着形状 | インナーイヤー型(カナル型ではない) |
密閉感 | ほぼゼロ。耳に“乗る”感覚で圧迫感がない |
素材感 | 肌あたりの優しいシリコンレス構造 |
ステム設計 | 耳の形状に沿った角度で設計されており、重さが一点に集中せず快適 |
この設計により、長時間の使用でも疲れにくく、耳が痛くならない・蒸れないというメリットがあります。
特に在宅ワークやBGM用途で「何時間も音楽を流しっぱなしにしたい」というニーズにぴったりです。
持ち運びしやすいケースと使用感
付属の充電ケースも、実用性と携帯性に優れています。
ケースの特長:
- 手のひらにすっぽり収まる超コンパクト設計
- スマホと重ねても邪魔にならない薄さ
- USB-C充電対応(ワイヤレス充電は非対応)
- 10分の急速充電で約90分の再生が可能
- ケースと本体の重量合計でも約40g未満と超軽量
ケースのフタはやや軽めの開閉感で、質感は価格相応という声もありますが、ポケットやバッグに入れて持ち運ぶには十分すぎる性能。
バッグの中でも嵩張らず、出張や日常の外出でも気軽に携帯できる点は大きな魅力です。
デザインと装着感の総評
- 「シンプルで洗練された見た目」「耳にやさしい装着感」「軽快な持ち運びやすさ」の3拍子が揃ったデザイン
- 特に“ながら聴き”に理想的な装着性で、装着していることを忘れるレベルの快適さ
- 高級感は控えめだが、価格以上の満足感が得られる完成度
Sennheiser 「ACCENTUM Open」の音質・操作性・機能性の実力

HD650由来の音質とその傾向
Sennheiser 「ACCENTUM Open」の最大の魅力は、音質にあります。
価格帯を超えたクオリティを実現している理由は、Sennheiserの名機「HD650」をベースにしたチューニングが採用されているためです。
単なる“軽量オープン型TWS”ではなく、本格的な音楽鑑賞にも耐えうる完成度を持っています。
実際のリスニング体験から感じる音質の特徴:
- 中域重視のウォームトーン
→ ボーカルやギター、ピアノといった中音域の質感が非常に豊かで、音楽に「温かみ」と「厚み」を与えます。 - 空間の広がりと自然な残響
→ オープン型構造により、密閉型にありがちな“音の詰まり”がなく、まるでスピーカーから聴いているような自然な空間感を楽しめます。 - 高音は主張せず、柔らかく伸びる
→ シンバルやストリングスは鋭くないが、細かいニュアンスまできちんと再現。耳に刺さらない高音が心地よく響きます。 - 低音は「響き」で聴かせる設計
→ EDMのようにズンズン響く重低音ではなく、チェロやウッドベースのようなアコースティック楽器の低域の深さと余韻を上品に表現します。
音楽ジャンル別・相性早見表:
音楽ジャンル | 相性 | 解説 |
---|---|---|
ジャズ | ◎ | ベースやピアノの質感、空間感が特に映える |
クラシック(大編成) | ◎ | オーケストラの厚み、音場の広さが際立つ |
アコースティック / ポップス | ○ | 中域の表現力が豊かで自然なボーカル表現 |
EDM / HIPHOP | △ | パンチの効いた低音が弱いため、迫力不足を感じる場合も |
ロック | ○ | エレキギターの厚みとボーカルの立体感は十分対応可能 |
操作性とマルチポイント・通話性能の実力
操作性:物理ボタンなし、すべてタッチ操作
本体のスティック部分を軽くタップまたは長押しすることで、主要操作を行う形式です。
反応エリアがやや狭く、慣れないうちは誤操作のリスクもありますが、慣れれば直感的に操作可能です。
- 再生/停止:1回タップ
- 曲送り:右2回タップ
- 曲戻し:左2回タップ
- 音量操作:右長押し(アップ)・左長押し(ダウン)
Sennheiser特有の「ビープ音」がタッチ回数に応じて鳴るため、操作の反映がわかりやすく、操作ミスをしにくい設計になっています。
マルチポイント:実用的な2台同時接続
- 例:スマホで音楽再生中 → PCで着信 → 自動で切り替え可能
- 優先順位は“先に再生を始めた方”が優先される設定になっており、割り込みはできませんが、再接続はスムーズ
通話性能:片耳使用にも対応
- 片耳ずつに2基のマイクを搭載(合計4マイク構成)
- ビームフォーミング + AIノイズリダクションにより、声がクリアに拾われる
- ただし、風切り音や激しい街頭騒音にはやや弱く、10段階中「6.5~7点程度」の実用レベル
通話例の印象:
- 静かな室内 → 声は明瞭に伝わる
- 雑踏や風が強い屋外 → 雑音もある程度抑制されるが、ノイズは完全には消えない
アプリ非対応・高音質コーデック未対応の影響
アプリ非対応(=カスタマイズ不可)
- イコライザーなし:音質を好みに調整することができない
- タッチ操作の割り当ても固定:ボリューム操作や曲送りを変更できない
- ファームウェアアップデートによる機能追加もなし
→ 結果として、「購入時点の仕様」で完結しており、ライトユーザーにとっては手間がなくシンプルで好印象
一方で、音や操作を自分流にアレンジしたい人には物足りなさが残る
高音質コーデック未対応(SBC / AACのみ)
コーデック | 対応有無 | 備考 |
---|---|---|
SBC | ○ | 標準コーデック。Androidでは音質に差が出ることも |
AAC | ○ | iPhoneユーザーに最適。音のバランスが良好 |
aptX / aptX Adaptive | × | 非対応。高音質・低遅延を求めるユーザーには物足りない |
LDAC | × | ハイレゾ相当の音源再生には不向き |
- Androidユーザーにとっては、AAC使用時に若干のザラつきや荒さを感じる場合もあり
- それでも、HD650チューニングによる自然な音作りが見事にカバーしているため、コーデックによる致命的な音質劣化は感じにくい
音質・操作性・機能性の結論
「ACCENTUM Open」は、あくまでも「気軽に、でも本物の音を楽しみたい」人に向けて作られた製品です。
完全にマニア向けではありませんが、Sennheiserらしい職人気質の“音作り”がしっかり息づいている点は間違いありません。
Sennheiser 「ACCENTUM Open」を使用した私の体験談・レビュー

実際にSennheiser 「ACCENTUM Open」を日常生活で使用してみて、感じたことを率直にお伝えします。
■ 使用シーン別レビュー
① オフィス作業中
- 使用シーン:静かなオフィスでPC作業をしながらBGMを再生
- 評価:★★★★★(5点満点中)
ふんわりと耳に乗る装着感で、圧迫感ゼロ。長時間装着していても疲れ知らずです。
外部の音(同僚の会話やアナウンスなど)もしっかり聞こえるので、完全に“ながら聴き特化型”だと実感。
集中力の妨げになるような強い低音や刺さる高音がない点も◎。
② 自宅でのリラックスタイム
- 使用シーン:夕方、リビングでコーヒーを飲みながらジャズやピアノソロを再生
- 評価:★★★★☆
“空気感”のあるサウンドが印象的。
HD650譲りといわれるサウンドは、じんわり広がるような没入感があり、まるでリビングが小さなコンサートホールに変わるような感覚に。
一方で、サウンド全体が“柔らかく”まとまっているため、強いインパクトは少なめ。
聴き疲れしにくい代わりに、迫力を求める人には物足りないかも。
③ 通勤時(徒歩+電車)
- 使用シーン:駅まで徒歩+電車内での使用
- 評価:★★★☆☆
徒歩中は、車の音や環境音が自然に聞こえるので、安全性は抜群。
ただし、電車内では外音が入りすぎて、音楽に集中しにくいと感じる場面も。
オープン型の特性上、静かな場所での使用が前提だと割り切る必要があります。
■ 良かった点(実体験からのポジティブポイント)
- 「着けているのを忘れる」レベルの装着感
→ 朝から午後まで付けっぱなしでも全く苦にならず、耳が蒸れないのが最高。 - 操作音がわかりやすい
→ タッチ操作時のビープ音が地味に便利。何回タップしたのかが確認しやすく、誤操作も減りました。 - HD650に通じる落ち着いた音質
→ クラシックやアコースティックギターなどの「余白が活きるジャンル」で抜群に映える。ピアノの音が自然に響くのが心地よかった。 - 片耳モードが便利
→ 家事中など、「片方の耳を空けておきたいとき」に非常に実用的。接続もスムーズでした。
■ 気になった点(使用者視点でのデメリット)
- 高音質コーデック未対応は惜しい
→ Androidスマホ使用時、AAC接続ではやや高音がザラついて感じる場面も。 - 専用アプリがないのはやはり不便
→ 音質自体には満足していますが、やはりイコライザーで微調整できるともっと良かった。
→ タッチ操作の割り当ても変えられたら、なお使いやすいと感じました。 - 風が強い日に使うとマイクが厳しい
→ 屋外での通話では、風切り音が混じることがあり、相手から「少し聞き取りづらい」と言われたことも。室内での通話は問題なし。
■ 総合的な満足度
評価項目 | 点数(5点満点) | コメント |
---|---|---|
音質 | 4.5 | 温かみのある音で、特にジャズやクラシックに最適 |
装着感 | 5.0 | オープン型の真骨頂。軽くて耳が疲れない |
操作性 | 4.0 | タッチ感度に慣れが必要だが、ビープ音でカバー |
通話性能 | 3.5 | 静かな環境なら問題なし。屋外はやや不安定 |
機能性 | 3.5 | アプリや高音質コーデックがないのが惜しい |
“ながら聴き”の最適解とも言えるイヤホンです。
音質にSennheiserらしい深みを残しつつ、装着感や取り回しのしやすさで日常生活にしっかりフィットしてくれます。
「音楽を聴くことが生活の一部になっている人」には、とても魅力的な選択肢になるでしょう。
Sennheiser 「ACCENTUM Open」に関するQ&A

Sennheiser 「ACCENTUM Open」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「ACCENTUM Open」はノイズキャンセリングに対応していますか?
対応していません。
本製品はオープン型イヤホンのため、周囲の音を自然に取り込みながら音楽を楽しむスタイルです。
その代わり、閉塞感がなく耳への負担も少ないため、「ながら聴き」や屋内使用に最適です。
音漏れは気になりますか?
ある程度あります。
オープン型構造のため、音量を上げると周囲に音が聞こえる場合があります。
静かなカフェや公共交通機関などでは音量を控えめにすることで、気兼ねなく使用できます。
Androidでも快適に使えますか?
基本的には問題なく使えますが、コーデックに注意が必要です。
AAC/SBCのみ対応で、aptXやLDACは非対応のため、iPhoneとの相性が特に良いです。
Androidでは、機種によっては音質に若干の粗さを感じることがあります。
通話品質はどの程度ですか?
屋内では十分クリア、屋外ではややノイズが気になる場面もあります。
AIノイズリダクションと4マイク構成により、室内通話は問題ないレベル。
ただし、風の強い日や騒がしい屋外では、ノイズが乗ることがあるため、注意が必要です。
イコライザーや操作設定は変更できますか?
専用アプリがないため、変更できません。
「ACCENTUM Open」はアプリ非対応のため、イコライザー設定やタッチ操作のカスタマイズは不可です。
その分、ペアリング後すぐに使えるシンプルな使い勝手が魅力です。
どんな人におすすめですか?
A以下のような人に特におすすめです:
- 密閉感が苦手で、耳への負担を減らしたい方
- 通勤やリラックスタイムに“ながら聴き”したい方
- ジャズ・クラシック・アコースティック系の音楽をよく聴く方
- Sennheiserの音質を気軽に試してみたい方(入門機として)
ワイヤレス充電には対応していますか?
非対応です。
充電はUSB-Cケーブルを使用した有線充電のみとなっています。
ただし、10分の急速充電で最大90分再生できるため、利便性は十分に確保されています。
ランニングやジムで使えますか?
軽量で耳に優しい装着感は魅力ですが、激しい運動にはあまり向きません。
IPX4相当の防滴性能があるため汗には耐性がありますが、オープン型ゆえに耳への密着感が弱く、ズレやすいです。
ウォーキングや軽い運動なら問題ありませんが、ジョギングやジムでは外れやすい可能性があります。
音楽のジャンルによって相性はありますか?
特にジャズ、クラシック、アコースティック系との相性が抜群です。
中音域の表現に優れ、低音もふくよかで、楽器本来の響きを大切にしたジャンルとマッチします。
一方、重低音を強調したEDMやヒップホップではやや物足りなさを感じることもあります。
ペアリングの手間はありますか?
非常にスムーズです。
一度ペアリングすれば、ケースから取り出すだけで即接続されます。マルチポイントにも対応しているため、スマホとPCなど2台の機器に同時接続して切り替えも可能です。
音量の調整は本体で可能ですか?
はい、タッチ操作で音量調整が可能です。
右イヤホンを長押しすると音量アップ、左イヤホンを長押しで音量ダウンができます。
※ただし、細かな段階調整は難しく、慣れるまでは加減がつかみにくい場面もあります。
iPhoneとAndroid、どちらが相性いいですか?
iPhoneとの相性が特に良いです。
A「ACCENTUM Open」はAACコーデックに対応しており、iPhoneなら高い互換性を持ちます。
Android端末ではAAC接続が主になるため、機種によっては音質差を感じる場合があります(特に低~高音域の粒立ちに違いが出ることがあります)。
ACCENTUMシリーズの他モデルと何が違うの?
大きな違いは「オープン型か密閉型か」です。
「ACCENTUM Open」は耳をふさがない開放的な設計で、周囲の音が聞こえることを重視しています。
一方、密閉型の「ACCENTUM Wireless」は遮音性や没入感を重視したチューニングになっており、用途や好みに応じて選ぶのがベストです。
Sennheiser 「ACCENTUM Open」レビューのまとめ

Sennheiser 「ACCENTUM Open」は、「気軽さ」「音質」「快適さ」の3要素を高次元でバランスさせた、日常使いに最適なオープン型完全ワイヤレスイヤホンです。
✅ 特に優れているポイント
特徴 | 内容 |
---|---|
装着感 | 耳に“乗る”ような装着感で、長時間でも疲れにくい。耳が蒸れず、閉塞感もゼロ。 |
音質 | HD650譲りのウォームで柔らかな音。ジャズやクラシックに抜群の相性。 |
軽量性 | 片耳約4.4gの軽量ボディ。ケース込みでも40g未満で、携帯性も◎。 |
実用性 | マルチポイント対応、自動再生停止機能あり。通話や日常利用にも強い。 |
操作性 | タッチ操作は直感的。ビープ音で操作フィードバックも分かりやすい。 |
🔻 惜しいと感じるポイント
デメリット | 内容 |
---|---|
アプリ非対応 | イコライザー調整や操作割り当てができない。音のカスタマイズ不可。 |
高音質コーデック非対応 | aptX/LDACなし。AndroidではAAC接続の音質に不満を感じることも。 |
音漏れ | オープン型特有の構造上、静かな公共の場では音量調整に注意が必要。 |
マイク性能 | 屋内では問題なしだが、屋外では風切り音などが気になるシーンも。 |
🎧 こんな人におすすめ
- 密閉型イヤホンの圧迫感が苦手な方
- 音楽を“聴きながら作業する”など、ながら聴きが多いライフスタイルの方
- ジャズ・クラシック・アコースティックなど自然な音場が活きるジャンルを好む方
- Sennheiserのサウンドを気軽に体験してみたい方(初Sennheiserにも◎)
- 通勤・散歩・在宅ワークなど、ライトな用途で高品質な音を求める方
総合評価
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
音質 | ★★★★☆ | 柔らかく繊細。日常用途にちょうど良い |
装着感 | ★★★★★ | 軽量・蒸れない・痛くならない |
操作性 | ★★★★☆ | やや慣れが必要だが直感的で使いやすい |
機能性 | ★★★☆☆ | 最低限の機能は揃うがカスタマイズ性に欠ける |
コスパ | ★★★★☆ | 音質と快適さに対して価格設定が良心的 |
✍️ Sennheiser 「ACCENTUM Open」レビューの総括
Sennheiser 「ACCENTUM Open」は、オーディオブランドとしての信頼性を保ちながら、日常のあらゆるシーンに自然に溶け込む“聴き心地のよさ”を追求した一台です。
遮音性や重低音の迫力を重視するイヤホンとは対極にあり、開放的で疲れにくい装着感と、温かみのある繊細な音作りが特長。
通勤、仕事中、リラックスタイムと、気取らない生活の中で「ふと音楽を楽しみたくなる瞬間」にそっと寄り添ってくれる存在です。
高機能ではないけれど、必要十分な性能とSennheiserの音へのこだわりが、価格以上の満足感を与えてくれます。
軽さと優しさを兼ね備えたイヤホンを探している方にとって、これは間違いなく“ちょうどいい選択肢”になるでしょう。
一度使えば、その自然な音の心地よさが、きっとあなたの日常に欠かせないものになるはずです。
