JBLが2025年に発売した新型ポータブルBluetoothスピーカー「Grip(グリップ)」は、コンパクトなボディにJBLらしい重厚なサウンドとデザイン性を融合させた注目のモデルです。
片手で持てるサイズながら、その音は想像以上に力強く、音楽体験を豊かに広げてくれます。
ポータブルスピーカー市場では、音質だけでなく、使うシーンに合わせた機能性やデザイン性が重視されるようになっています。
キャンプやアウトドアでは防塵防水性能が求められ、自宅では空間を演出するライト機能やアプリ連携が評価されるなど、単なる“音を鳴らす道具”ではなく“音楽を楽しむライフスタイルアイテム”としての役割が強まっています。
JBL 「Grip」はまさにその流れを象徴するスピーカーと言えるでしょう。
13,970円という手の届きやすい価格ながら、AI Sound Boostによる自動音質補正、IP68の防塵防水性能、アンビエントライト搭載、Aura Castによる複数スピーカー接続など、多機能かつ高い完成度を誇ります。
見た目の美しさだけでなく、音・光・操作性のすべてにおいてバランスの取れた一台に仕上がっています。
この記事では、そんなJBL 「Grip」の実際の使用感をもとに、デザイン・音質・機能性を詳しく解説していきます。
アウトドアでも室内でも楽しめる万能スピーカーを探している方にとって、その魅力を存分に感じられる内容になっています。

- JBL 「Grip」とは?
- JBL 「Grip」の音質レビュー
- JBL 「Grip」の機能性と使い勝手
- JBL 「Grip」を使用した私の体験談・レビュー
- JBL 「Grip」に関するQ&A
- 「Grip」はどんな人におすすめですか?
- 「Grip」の音質は小型スピーカーとして十分ですか?
- アンビエントライトはどんな使い方ができますか?
- バッテリーの持ちはどのくらいですか?
- 「Grip」は防水対応ですか?
- 有線接続(AUX入力)は使えますか?
- 同じJBLの「Flip 7」との違いは?
- 「Grip」を2台使ってステレオ再生はできますか?
- 「Grip」のBluetooth接続は安定していますか?
- 専用アプリはどんな機能がありますか?
- 「Grip」は充電しながら音楽再生できますか?
- 「Grip」をスマートフォン以外の機器でも使えますか?
- JBL Gripはマイク機能を搭載していますか?
- 音楽以外の使い道はありますか?
- JBL 「Grip」レビューのまとめ
JBL 「Grip」とは?

JBL 「Grip」は、手のひらサイズのコンパクトボディにJBLらしいパワフルなサウンドとスタイリッシュな光の演出を詰め込んだ最新のポータブルBluetoothスピーカーです。
価格は約14,000円弱で、片手で持ち運べる軽さと高い耐久性を兼ね備え、アウトドアでも室内でも使いやすい万能モデルとして注目を集めています。
製品の概要とコンセプト
「Grip」は「どこでも音楽と光を楽しめる」をテーマに開発されました。
手軽に持ち運べるコンパクト設計ながら、最大16W出力のスピーカーとAI Sound Boostによる自動音質補正機能を搭載。サイズを超えた低音再生とクリアなボーカル表現を実現しています。
さらに、デュアル・パッシブラジエーターを内蔵することで、迫力ある低音とバランスの良い音場を両立。
屋内のリスニングはもちろん、屋外での音楽再生でも音の厚みを感じることができます。
- 最大16Wのパワフル出力
- AI Sound Boostでリアルタイム音質補正
- デュアル・パッシブラジエーターによる豊かな低音
- Bluetooth 5.4対応/Aura Castで複数スピーカー接続
- 最大14時間再生(Playtime Boost有効時)
- IP68の防塵防水性能でアウトドアにも最適
基本スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
出力 | 最大16W |
再生時間 | 最大12時間(Playtime Boost時14時間) |
防塵防水性能 | IP68 |
Bluetooth | Ver.5.4(SBC/AAC/LC3対応) |
重量 | 約385g |
対応アプリ | JBL Portable(EQ/ライト調整/FW更新) |
コンパクトで軽量ながら、JBLらしい重厚感あるサウンドを体験できる点が最大の魅力です。
カラーバリエーションとデザインの特徴
「Grip」は、ブラック/ホワイト/ブルー/パープル/レッドの全5色展開。
どのカラーもファブリック素材のグリルと大型JBLロゴが印象的で、上質感と遊び心を両立しています。
本体の両端はラバー素材で保護されており、滑りにくく衝撃にも強い設計。
横置き・縦置きのどちらにも対応しており、ロゴの位置も自然に見えるよう調整されています。
また、背面にはアンビエントライトパネルを搭載。光の色や明るさはボタン操作またはアプリから調整でき、柔らかく光るライティングが音楽体験をより魅力的に演出します。
- 両端ラバー素材で衝撃吸収&安定性を確保
- ファブリックグリル+大型JBLロゴで高級感のある外観
- 短めの固定ストラップで携帯性も◎
- アンビエントライトは色や明るさを自由に設定可能
見た目の美しさと使いやすさを兼ね備えたデザインで、どんな場所でも「置くだけで映える」存在感があります。
耐久性・防水防塵性能について
「Grip」は、IP68という最高等級の防塵防水性能を備えており、砂浜やプールサイド、突然の雨の中でも安心して使えます。
さらに、1mの高さからの落下試験もクリアしており、アウトドアシーンでも安心して持ち運べる高耐久仕様です。
USB-Cポートはキャップレス構造ながら完全防水設計。AUX入力は非搭載で、ワイヤレス専用の設計思想が貫かれています。
耐久性能まとめ:
項目 | 内容 |
---|---|
防塵防水等級 | IP68(粉塵完全防御/水深1.5mで30分耐久) |
落下試験 | 約1m落下をクリア |
ポート構造 | USB-C(キャップレス) |
耐熱 | 湯船への沈没は不可。浴室・屋外利用はOK |
日常使いでもアウトドアでも、汚れや水濡れを気にせず使える安心感がJBL 「Grip」の魅力。
まさに「どんな場所でも音楽を楽しめるタフな相棒」と呼ぶにふさわしいポータブルスピーカーです。
JBL 「Grip」の音質レビュー

JBL 「Grip」は、コンパクトな見た目からは想像できないほどの力強さとバランスを兼ね備えたスピーカーです。
JBLらしい重厚な低音に加えて、ボーカルの明瞭さや中高域の自然な伸びも感じられ、小型スピーカーにありがちな「音がこもる」「厚みが足りない」といった印象を見事に払拭しています。
AI Sound Boostがリアルタイムで音の歪みを補正し、常に最適なサウンドをキープ。
音量を上げても音割れが少なく、どのジャンルの音楽でも安定した再生を楽しむことができます。
JBLらしい低音の迫力
「Grip」の特徴は、手のひらサイズながらもしっかりと響く低音の存在感にあります。
43×80mmの大型フルレンジドライバーと、内部に配置されたデュアル・パッシブラジエーターが低音を支え、サイズを超えた重厚感を実現しています。
低音の印象
- ビートの輪郭が明確で、キックやベースのアタック感がしっかりしている
- 小型ながら“締まり”のある低音で、量感よりも質を重視したチューニング
- 屋内では壁反射を利用することでさらに厚みが増す
特にEDMやロックなど、リズムの強い楽曲ではJBLらしい「ノリの良さ」を発揮。
一方で、過剰に低音が膨らまないため、長時間聴いても疲れにくいのも魅力です。
中高音のクリアさと音場の広がり
ボーカルやアコースティック系の音源では、中域の解像度が際立ちます。
音の中心がしっかりしており、声の艶や楽器の質感が自然に伝わる印象です。
中高音の特徴
- ボーカルが前に出やすく、歌声のニュアンスがしっかり伝わる
- 高域は刺さりを抑えたマイルドな設計で聴き疲れしにくい
- モノラル構成ながらもDSP処理により、広がりのある音場を感じられる
また、アプリのイコライザー機能を使えば、ジャンルに合わせて微調整が可能です。
たとえば「ボーカルをより際立たせたいとき」は中域を少し上げ、「低音を強調したいとき」は低域を+1〜2程度上げると、好みのバランスに近づきます。
音楽ジャンル | 推奨EQ調整(目安) |
---|---|
ポップス・ボーカル系 | 中域 +2、高域 +1 |
ロック・EDM | 低域 +2、低中域 +1 |
ジャズ・アコースティック | 中域 +1、高域 +1 |
屋外利用 | 中高域 +1、高域 +0.5 |
細かなチューニングを加えることで、コンパクトスピーカーとは思えない表現力を引き出すことができます。
上位モデル「Flip 7」との比較
同じJBLの上位モデル「Flip 7」と比べると、「Grip」は一回り小型で価格も約6,000円ほど安価。
それでも音の完成度は非常に高く、価格差を感じさせないパフォーマンスを発揮しています。
比較項目 | JBL Grip | JBL Flip 7 |
---|---|---|
出力 | 最大16W | 25W+10W(2ウェイ) |
音質傾向 | 低音とボーカルのバランス重視 | より解像感が高く、全帯域が明瞭 |
携帯性 | 約385gで軽量・片手サイズ | 約560gでやや重め |
防水防塵性能 | IP68 | IP67 |
ライト機能 | アンビエントライト搭載 | 非搭載 |
コスパ | 非常に高い | 音質重視だが価格も高い |
「Flip 7」の方が中高域の伸びやスケール感は上ですが、「Grip」は「価格・携帯性・デザイン」のバランスに優れています。
特に、ライト機能による空間演出や軽快な操作性は、Flipシリーズにはない魅力です。
JBL「Grip」の音質は、サイズを超えた低音と、明瞭でナチュラルなボーカル再生が大きな特徴です。
小型スピーカーにありがちなチープさがなく、音楽の“立体感”や“ライブ感”をしっかり感じ取ることができます。
アウトドアでのパーティーシーンから、室内でのリラックスタイムまで幅広く対応できるバランスの良い仕上がり。
この価格帯のBluetoothスピーカーとしては、音質と機能性の両面でトップクラスといえる完成度です。
JBL 「Grip」の機能性と使い勝手

JBL 「Grip」は「小さく、強く、便利」をそのまま形にしたような設計です。
ライト演出で“映える”だけでなく、アプリでの細かな調整、タフな防水防塵、シンプルなボタン配置など、毎日の取り回しまでよくできています。
アンビエントライトとアプリ連携
背面のアンビエントライトは、柔らかく拡がる間接照明のような発光が特徴。音楽再生なしで“灯り”として使っても雰囲気づくりに役立ちます。
本体ボタンで色・パターンの切替ができ、アプリではさらに細かい調整が可能です。
できること(アプリ/本体)
- ライト:色の選択、発光パターン(約5種)、明るさの微調整(暗所~屋外まで最適化)
- EQ:7バンドのカスタム、プリセット切替(ボーカル強調/低音ブーストなど)
- ファーム更新:本体のアップデートをアプリから実行
- 電池&再生:Playtime Boostのオン/オフ、ステレオ/グループ接続の管理
就寝前などはライトの色温度を低め(暖色)+明るさを下げると落ち着いた雰囲気に。
屋外は明るめ+寒色で存在感が出ます。
バッテリー持ちと充電時間
標準で最大12時間の連続再生、Playtime Boostを有効にすると最大14時間(+約2時間)が目安です。
充電はUSB-Cで約3時間。ケーブルは 非同梱 なので、スマホ用を流用する運用が想定されています。
バッテリー運用のポイント
- Playtime Boost:再生時間は延びますが、超低域やダイナミクスがやや控えめになる調整。BGM用途や屋外の長時間再生向き
- ライトとの両立:ライトの明るさを上げるほど消費が増えます。屋内は50%以下が実用的
- 充電器の目安:5V/2Aクラスで安定。PCの弱いポートよりACアダプタ充電が効率的
- 残量管理:LEDインジケーターとアプリ表示で確認可能。外出前にサクッとチェック
目安(環境・音量で変動):音量50%/ライト弱=長時間向き、音量80%/ライト強=消費は増えるのでBoost併用が有効。
接続性・Aura Cast・操作性
BluetoothはVer.5.4。
コーデックはSBC/AAC/LC3に対応し、動画視聴でも違和感の少ない安定性が得られます(端末側の対応にも依存)。
有線のAUX入力は非搭載なので、完全ワイヤレス前提の設計です。
ペアリング&リンク
- 通常ペアリング:電源オン → ペアリングボタン長押し → 端末のBluetoothメニューから選択
- Aura Cast(リンク):
- ステレオ化:Gripを2台用意し、専用ボタン操作でL/Rに割当
- グループ再生:Aura Cast対応のJBLスピーカーを複数台つなげて同時再生
- アプリからの管理が最も簡単(音量個別・一括の調整が可能)
ボタン操作の割当(覚えやすい)
- 再生/一時停止:中央ボタン1回
- 曲送り:2回押し
- 曲戻し:3回押し
- 音量:+/−ボタン
- ライト切替:背面のライトボタンで色・パターン循環
- 電源/ペアリング:天面の電源・ペアリングボタン
置き方・持ち方の工夫
- 縦置き:指向性を前に向けやすく、屋外で音の“当たり”を作りやすい
- 横置き:室内での拡がりが掴みやすい。壁から15–30cm離すと低域が膨らみ過ぎにくい
- ストラップ:短めで“引っ掛け運用”が快適。バッグのDカンやテントポールに
シーン別おすすめ設定
シーン | ライト | EQの目安 | 配置・運用 |
---|---|---|---|
リビングBGM | 暖色・明るさ30–50% | 中域+1/高域+0.5 | 横置き、壁から15–30cm |
ベランダ・アウトドア | 寒色・明るさ70–100% | 低域+1/中高域+1 | 縦置きで正面向け |
作業用の集中BGM | オフ | フラット or 中域+1 | 近場に置いて小音量 |
長時間のピクニック | 明るさ控えめ+Boost ON | 軽めの低域+1 | こまめに音量↓で省電力 |
友人と映画/動画 | オフ | 中高域+0.5 | 端末はAAC/LC3優先 |
タフネスと日常ケア
IP68(防塵・防水)に加え、約1mの落下試験をクリア。
プールサイドや砂浜、急な雨天でも扱いやすい堅牢設計です。USB-Cはキャップレスでも耐候性を確保しています。
取り扱いのヒント
- 海や川で使用後は真水で軽くすすぎ、十分乾燥させてから充電(端子保護のため)
- 高温の湯に沈める用途は非推奨。浴室は湯面から離して使用
- ファブリックはやわらかい布で乾拭き。洗剤は色落ちの原因になるため避ける
まとめると、「Grip」は「ライトで映える」「アプリで詰められる」「タフで気兼ねない」。小ささを感じさせない“気持ちよく使える万能機”です。
JBL 「Grip」を使用した私の体験談・レビュー

JBL 「Grip」を購入してから、まず感じたのは「サイズに対する期待をいい意味で裏切る音」でした。
手のひらに収まるほど小型なのに、しっかりとした低音とボーカルの抜けがあり、家でも外でもつい音を鳴らしたくなるスピーカーです。
ここでは、実際に1週間ほど使って感じたリアルな印象をまとめます。
使ってみたシーンと印象
自宅での作業時間から週末の外出まで、さまざまな環境で試しました。
シーンごとに最適な設定や印象を整理すると、「Grip」の“万能さ”がよく見えてきます。
シーン | ライト設定 | 音量/EQ設定 | 感想 |
---|---|---|---|
朝のデスクワーク | オフ | 音量30%/中域+1 | 小音量でも明瞭で、ポッドキャストやラジオが聞き取りやすい。 |
リビングのBGM | 暖色・明るさ40% | 音量45%/フラット | 柔らかい低音が心地よく、会話を邪魔しない。 |
ベランダでの夕暮れリスニング | 寒色・明るさ80% | 音量70%/中高域+1 | 外の風音にも負けず、歌声がはっきり抜ける。 |
浴室の外側で使用 | 暖色・明るさ30% | 音量40%/低域-1 | 湿気があっても安心。音がふくよかになりすぎず丁度いい。 |
キャンプ・屋外利用 | 寒色・明るさ100% | 音量75%/低域+1 | 屋外でも音の芯がしっかり残り、周囲にもよく響く。 |
特に屋外利用時の「音の抜け方」は印象的で、明るい環境でもアンビエントライトがアクセントになり、見た目にも映える存在でした。
使って気づいた便利なポイント
- 小音量でもしっかり聴こえる:夜間や在宅作業でも、ボーカルが前に出て聴き取りやすい。
- 縦置きと横置きで音の印象が変わる:縦置きは音の直進性が強く、横置きは空間に広がりを持たせられる。
- アプリでのEQ調整が秀逸:プリセットを選ぶだけで、ジャンルごとに最適な音質に。
- ライトと音の一体感:照明の明るさを中程度にすると、視覚と聴覚のバランスが非常に心地よい。
- ストラップの使い勝手:短めだが、バッグやフックに掛けて持ち歩くのに便利。
特に印象的だったのは「部屋の雰囲気を変えるライト演出」。
音を止めて“灯り”だけにしても癒し効果があり、ナイトモードのような使い方もできました。
音楽ジャンル別に試してみた印象
ジャンル | 音の印象 | 推奨EQ設定 |
---|---|---|
ポップス・ボーカル系 | 声の抜けが良く、ライブ感が強い | 中域+2/高域+1 |
ロック・EDM | 低音のアタックが強く迫力あり | 低域+2/中高域+1 |
ジャズ・アコースティック | 楽器の空気感が自然で心地よい | フラット or 中域+1 |
映画・動画視聴 | セリフがはっきり聴こえる | 中域+1/高域+0.5 |
EQを細かく調整できることで、どんなジャンルでも最適な音作りができるのが魅力でした。
良かった点と少し惜しい点
良かった点
- サイズを超える音圧とバランスの良いサウンド
- IP68対応で屋外や浴室周りでも安心して使える
- 軽量(約385g)で持ち歩きが本当に楽
- アプリの操作性が直感的で、ライトやEQの調整がわかりやすい
少し惜しい点
- AUX入力がないため、テレビや有線機器との接続は不可
- Playtime Boost使用時は低音がわずかに抑えられる
- 明るい屋外ではライトの発色がやや見えにくい
体験のまとめ
JBL 「Grip」を使ってみて感じたのは、サイズを超えた“音の存在感”でした。
手のひらに収まる小型ボディからは想像できないほどの厚みのある低音と、明瞭なボーカルが広がり、どんなジャンルでも自然に音を楽しめます。
特に夜のリラックスタイムでは、アンビエントライトの柔らかな光が音と調和し、心を落ち着かせてくれました。
操作性やアプリ連携もスムーズで、ライトや音質を気分に合わせて簡単にカスタマイズできる点も魅力です。
軽量で防水性も高いため、屋内外を問わず安心して使えるのも強みでした。
総じてJBL 「Grip」は、手軽さと満足度のバランスが非常に高いポータブルスピーカーです。
どこにでも持ち出せて、音と光で空間を彩る——そんな日常を少し豊かにしてくれる存在だと感じました。
JBL 「Grip」に関するQ&A

JBL 「Grip」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Grip」はどんな人におすすめですか?
コンパクトながらしっかりとした音を求める人にぴったりです。特に、屋内外どちらでも使える防水性やデザイン性を重視する方、ライト演出で雰囲気を楽しみたい方には最適なモデルです。初めてBluetoothスピーカーを購入する人にも扱いやすい設計になっています。
「Grip」の音質は小型スピーカーとして十分ですか?
十分以上のクオリティです。43×80mmの大型ドライバーとデュアル・パッシブラジエーターにより、サイズを超えた低音とクリアな中高音を実現しています。ボーカルも明瞭で、ポップスやロック、ジャズなど幅広いジャンルに対応します。
アンビエントライトはどんな使い方ができますか?
背面に搭載されたライトが音楽と連動して柔らかく光り、空間の雰囲気を演出します。明るさや色の変更は本体ボタンでも可能ですが、専用アプリを使うとさらに細かな調整ができます。夜のリラックスタイムやインテリアライト代わりにも活躍します。
バッテリーの持ちはどのくらいですか?
標準設定で約12時間、Playtime Boostモードを有効にすれば最大14時間まで再生可能です。ライトの明るさや音量を抑えればさらに長持ちします。充電時間はおよそ3時間で、USB-Cケーブルで簡単に充電できます。
「Grip」は防水対応ですか?
はい、IP68の防塵防水性能を備えています。水深1.5mで30分間沈めても問題ないレベルで、プールサイドやキャンプ、浴室の近くでも安心して使えます。ただし、お湯や高温環境への長時間の使用は避けましょう。
有線接続(AUX入力)は使えますか?
AUX端子は非搭載のため、有線接続には対応していません。Bluetoothによる無線接続専用の設計となっており、最新のBluetooth 5.4対応で安定した接続が可能です。
同じJBLの「Flip 7」との違いは?
「Flip 7」はより大出力で解像感が高く、音のスケールが大きいモデルです。一方、「Grip」は軽量・省スペース設計で、ライト演出と携帯性を重視したモデルです。音の迫力を求めるなら「Flip 7」、持ち運びやすさとデザイン性を重視するなら「Grip」がおすすめです。
「Grip」を2台使ってステレオ再生はできますか?
可能です。Aura Cast機能を使えば2台の「Grip」をステレオペアとして接続でき、より広がりのある音場を体験できます。複数のJBL製スピーカーをリンクさせて、グループ再生を楽しむこともできます。
「Grip」のBluetooth接続は安定していますか?
非常に安定しています。Bluetooth 5.4に対応しており、接続範囲は最大約10m程度。音の途切れや遅延も少なく、動画やゲームでも違和感を感じにくいです。特にAACやLC3コーデック対応端末であれば、よりスムーズな再生が可能です。
専用アプリはどんな機能がありますか?
JBL Portableアプリに対応しており、ライトの色や明るさの変更、EQ(イコライザー)設定、ステレオペアリング、ファームウェアアップデートなどが行えます。操作は直感的で、スマホからすぐに好みのサウンドにカスタマイズできます。
「Grip」は充電しながら音楽再生できますか?
可能です。USB-Cケーブルを接続しながら再生できますが、充電中は発熱する場合があるため、直射日光の下や高温環境での使用は控えましょう。
「Grip」をスマートフォン以外の機器でも使えますか?
Bluetooth対応のタブレット、PC、テレビ(Bluetooth送信機対応)などでも使用可能です。マルチポイント接続には非対応のため、同時に複数端末と接続する場合は手動で切り替えが必要です。
JBL Gripはマイク機能を搭載していますか?
マイクは非搭載のため、スピーカーフォンとしての通話には対応していません。音楽再生専用機として設計されています。
音楽以外の使い道はありますか?
ライト演出を活かして間接照明代わりに使う人も多くいます。寝室のナイトライトや、作業時の軽い照明としても活躍します。静音時でも美しく光るため、インテリアアイテムとしても優秀です。
JBL 「Grip」レビューのまとめ

JBL 「Grip」は、片手サイズ・約385gの軽さに16W出力/IP68/ライト演出/アプリEQ&Aura Castを収めた“万能ポータブル”。
小音量でもボーカルが埋もれず、屋外でも輪郭が残る実力で、約14,000円弱として抜群の総合力です。
買う決め手“5つ”
- サイズ超えの音圧:デュアル・パッシブラジエーター×AI補正で低域がタイトに響く
- 聴きやすい中高域:ボーカルが前に出て、長時間でも疲れにくい
- タフ&気軽:IP68+約1m落下耐性で“気を遣わず”持ち出せる
- 映える演出:アンビエントライトとアプリ微調整で空間づくりが簡単
- 拡張性:Aura Castで2台ステレオ/複数台リンクが手軽
シーン別ベストプラクティス
シーン | 置き方/コツ | ライト | EQの目安 |
---|---|---|---|
ワンルームBGM | 横置き・壁から15–30cm | 暖色 30–40% | 中域+1/高域+0.5 |
ワークデスク | 縦置きで自分に向ける | オフ | フラット or 中域+1 |
ベランダ/庭 | 縦置きで前方へ放射 | 寒色 70–100% | 低域+1/中高域+1 |
キャンプ小規模 | 机の中央に横置き | 暖色 40–60% | フラット/必要に応じ低域+1 |
注意点と回避策
- AUX非対応 → 完全ワイヤレス運用。テレビ等はBT送信機を活用
- Playtime Boostで超低域が控えめ → BGM用途中心/屋外長時間時のみON、必要なら低域+1
- ライトで電池消費増 → 屋内は明るさ50%以下、屋外は必要時のみ強点灯
- 明るい屋外で抜け不足 → 中高域+1と縦置きで指向性を前へ
迷ったらここで比較
主要ポイント | Grip | Flip 7 | GO 4 |
---|---|---|---|
音の余裕/解像 | 十分(サイズ比◎) | 高い(2ウェイ/出力大) | 価格相応 |
携帯性 | 約385g・片手 | 約560g・やや重め | 超軽量 |
耐候性 | IP68 | IP67 | IP67 |
ライト演出 | あり | なし | なし |
価格感 | ¥13,970 | 上位・高め | 下位・安価 |
→ 音・演出・可搬のバランス=Grip/音のスケール優先=Flip 7/最小・最安重視=GO 4。
JBL 「Grip」レビューの総括
JBL 「Grip」は、片手サイズと約385gの軽さに、16W出力・IP68・アンビエントライト・アプリEQ/Aura Castという“使う理由”をきちんと詰め込んだポータブルスピーカーでした。
小音量でもボーカルが埋もれず、サイズを超える低域の厚みで日常のBGMが背景に退かない。
ライトは雰囲気づくりを補助し、屋内外で“置くだけで映える”体験を自然に作ります。
AUX非搭載やPlaytime Boost時の超低域の控えめさといった割り切りはあるものの、価格は約14,000円弱。
携帯性・耐久性・拡張性(2台ステレオ/グループ再生)まで含めた総合力はこの帯で頭一つ抜けています。
はじめての1台にも、持ち出し用のサブにも安心して薦められる完成度です。
音と光を気軽に持ち運び、日常を確実に“音楽寄り”へシフトさせたいなら、JBL 「Grip」はいま選ぶべき最有力候補です。
— 今日の時間に、小さなスピーカーで大きな余白を。
