FiiO 「BTR13」は、オーディオブランドFiiOが2024年にリリースした最新のBluetooth対応ポータブルDACです。
価格帯としてはエントリーモデルに位置しながらも、4.4mmバランス接続端子やaptX Adaptiveコーデックに対応し、非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。
最近のオーディオ製品市場では、スマートフォンのイヤホンジャック廃止やワイヤレスオーディオ機器の普及に伴い、Bluetooth対応のDAC製品への需要が高まっています。
特に、ハイレゾ音源をより高音質で楽しむために、ポータブルDACの導入を検討するユーザーが増えており、「BTR13」はそうしたニーズを満たすために登場しました。
この記事では、FiiO 「BTR13」の基本的なスペック紹介から音質レビュー、実際に使ってみた感想をもとに、他製品との比較を通じてその魅力を徹底解説していきます。
また、競合製品との違い、操作性の工夫、そしておすすめの使い方についても取り上げ、初めてポータブルDACを購入する方にもわかりやすくお伝えします。
FiiO 「BTR13」がどのようなオーディオ体験を提供してくれるのか、ぜひ記事を通してご確認ください。
FiiO 「BTR13」とは?
FiiO 「BTR13」は、FiiO社が提供する最新のBluetooth対応ポータブルDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)兼アンプです。
2024年秋に発売されたこのモデルは、従来機種の性能を引き継ぎながらも、さらに多くの機能を搭載し、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しました。
特に、オーディオファンから評価の高いCS43131 DACチップをデュアルで搭載し、バランス接続にも対応している点が注目されています。
「BTR13」の基本スペック
FiiO 「BTR13」の基本スペックは以下の通りです。
- DACチップ: CS43131(デュアル構成)
- Bluetoothコーデック対応: SBC, AAC, aptX, aptX HD, aptX LL, aptX Adaptive, LDAC
- Bluetoothバージョン: 5.1
- ヘッドホン出力端子: 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド
- 出力パワー:
- 3.5mm端子:100mW (32Ω)
- 4.4mm端子:220mW (32Ω)
- サンプリングレート対応: 最大PCM 96kHz / 24bit
- バッテリー持続時間: 最大8時間(使用条件により異なる)
- 重さ: 28.6g
- 付属品: USB-C to Cケーブル、ストラップ、クイックスタートガイド
これらのスペックから分かるように、「BTR13」はエントリーモデルの価格帯でありながらも、上位機種に匹敵する機能を備えています。
特に4.4mmバランス接続端子の搭載は、通常この価格帯の製品では珍しく、高音質を求めるユーザーにとって大きな魅力です。
エントリーモデルとしての位置付けと特徴
FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルとしての価格設定と高性能を両立しており、初めてBluetooth対応DACを導入するユーザーにも最適な選択肢です。
これまでの上位モデル、例えばFiiO 「BTR7」や「BTR5」と比較しても、音質や出力パワーで大きな差はなく、むしろその小型・軽量な設計により携帯性が向上しています。
さらに、「BTR13」は「クリップ一体型デザイン」を採用しており、これまで上位モデルでは別売りのケースに付属していたクリップが本体に直接取り付けられています。
これにより、服やカバンなどにしっかり固定でき、外出時の使用でも安定感を保つことができます。
クリップ一体型デザインは、使用感の向上と製品のポータビリティに大きく貢献しており、エントリーユーザーだけでなく既存のオーディオファンにも喜ばれる機能です。
価格と競合製品との比較
「BTR13」の国内販売価格は約12,000円となっており、同じ4.4mmバランス接続に対応したBluetooth DAC製品の中では非常にリーズナブルです。
従来、バランス接続対応のBluetooth DACは3万円台が主流であり、特にFiiOの「BTR7」などはその価格帯で高い評価を得ていました。
しかし、「BTR13」はその半額以下の価格でありながらも、多くの機能を備えているため、価格に対する性能比では他の製品を圧倒しています。
主な競合製品としては、FiiOの「KA13」やShanlingの「UP4」、iFi Audioの「GO blu」などが挙げられます。以下にそれぞれの特徴をまとめて比較してみます。
製品名 | 価格 | Bluetooth対応コーデック | 出力パワー(バランス端子) | サイズ・重量 | バッテリー持続時間 |
---|---|---|---|---|---|
FiiO 「BTR13」 | 約12,000円 | SBC, AAC, aptX, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC | 220mW(32Ω) | 29g | 約8時間 |
FiiO 「KA13」 | 約13,000円 | なし(有線接続専用) | 550mW(32Ω) | 18.5g | 有線接続のみ |
Shanling 「UP4」 | 約12,000円 | SBC, AAC, aptX, LDAC | 160mW(32Ω) | 37g | 約15時間 |
iFi Audio GO blu | 約28,000円 | SBC, AAC, aptX, aptX HD, LDAC | 165mW(32Ω) | 27g | 約10時間 |
この表からもわかるように、FiiO 「BTR13」は出力パワー、バッテリー持続時間、価格のバランスが非常に良く、同価格帯や上位機種と比較しても見劣りしない性能を持っています。
特に4.4mmバランス接続と3.5mmシングルエンドの両方を搭載している点は、他の製品にはない強みです。
これにより、イヤホンやヘッドホンの種類を問わず多様な接続に対応できるので、さまざまな環境での音楽鑑賞を楽しむことができます。
基本情報の総評
FiiO FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルの価格帯でありながら、上位機種にも匹敵する豊富な機能を備え、特に音質面や操作性において高く評価される製品です。
初めてポータブルDACを購入するユーザーから、既存のオーディオファンまで幅広く対応できる製品であり、特に4.4mmバランス接続を試してみたいユーザーには最適な選択肢となるでしょう。
FiiO 「BTR13」の音質レビュー
FiiO 「BTR13」の最大の魅力は、その価格帯からは想像できないほどの高い音質パフォーマンスです。
CS43131 DACチップをデュアル構成で搭載し、ニュートラルでバランスの取れたサウンドを提供してくれます。
音の解像度や音場の広さ、低域から高域までの安定感が非常に優れており、特に音質にこだわるユーザーにとっては、エントリーモデルの域を超えた満足感を得られる製品です。
以下では、「BTR13」の音質の特徴や、実際に使ってみた際のイヤホンやヘッドホンとの相性、さらに他のDAC製品との比較を詳しく解説していきます。
音質の特長:ニュートラルなサウンド
「BTR13」の音質の最大の特徴は、その「ニュートラルなサウンド」にあります。
ニュートラルとは、音に余計な味付けをせず、楽曲の原音をそのまま忠実に再現することを指します。
これにより、ジャンルを問わずどのような楽曲でも、楽器やボーカルの音がクリアに聴こえ、細部まで繊細に表現されます。
特にCS43131 DACチップは、音のバランスに優れており、低域から高域までしっかりと引き締まったサウンドを出してくれます。
低域は深みがありながらもブーミーにならず、高域は繊細で抜けが良いのが特徴です。
また、音の広がり(音場)も広く、楽器が左右に分離して定位する様子が明確にわかります。
これにより、オーケストラやジャズといった多くの楽器が重なり合う楽曲でも、1つ1つの音がしっかりと感じられ、臨場感のある音楽体験を提供してくれます。
Bluetooth接続においても、aptX AdaptiveやLDACといった高音質コーデックに対応しているため、ワイヤレス接続時でも音質の劣化を感じにくく、ワイヤレスDACの中でもトップクラスのサウンドクオリティを誇ります。
イヤホン・ヘッドホンとの相性
「BTR13」は、3.5mmシングルエンド端子と4.4mmバランス接続端子の両方を搭載しており、さまざまなイヤホン・ヘッドホンとの組み合わせを楽しむことができます。
3.5mm端子では、インピーダンスの高くないIEM(インイヤーモニター)や一般的なイヤホンとの相性が良く、4.4mmバランス接続端子を使用すると、より高い出力を必要とするヘッドホンを駆動することも可能です。
3.5mm端子での音はややすっきりとした印象で、聴き疲れしにくい中庸なサウンドに仕上がっています。
一方、4.4mmバランス接続では、音の厚みや低域の力強さが増し、特にハイエンドのヘッドホンとの相性が非常に良いとされています。
たとえば、「BTR13」をハイエンドのダイナミック型イヤホンと組み合わせると、イヤホン本来の特性を活かしながら、音場の広がりや楽器の定位感が際立つサウンドを楽しむことができます。
ただし、3.5mm端子では、インピーダンスの高いヘッドホンや駆動力を必要とするモデルには十分なパワーを供給できない場合があるため、その場合は4.4mmバランス接続を使用することが推奨されます。
実際にFinal 「A5000」の3.5mm接続で試してみると、やや力不足を感じる場面もあったため、バランス接続での利用を推奨しています。
他のDAC製品との音質比較
「BTR13」は、他のDAC製品と比べても非常に優れた音質を持っています。同じ価格帯の製品と比較した際の印象を以下にまとめました。
- FiiO 「KA13」(有線DAC)との比較
FiiO 「KA13」は有線接続専用のDACですが、サウンドの傾向はFiiOらしいフラットでニュートラルなものです。「KA13」の方が若干濃密で情報量の多いサウンドですが、「BTR13」もBluetooth接続製品としては十分な情報量を持ち、バランス接続時の音の立体感はKA13と遜色ありません。4.4mmバランス接続を多用する方にはBTR13も非常に優れた選択肢です。 - Shanling 「UP4」との比較
Shanling 「UP4」は、「BTR13」と同様にBluetooth接続のDAC/アンプですが、全体的に暖かみのあるサウンドが特徴です。一方、「BTR13」はより中立的で、フラットなサウンドを提供します。どちらを好むかはユーザーの好みに依存しますが、楽器の分離感や音の透明度では「BTR13」に軍配が上がるとの評価が多いです。 - iFi Audio 「GO blu」との比較
iFi Audio 「GO blu」は、音の奥行きや高域の表現力で優れている一方、価格が高く、全体のコストパフォーマンスでは「BTR13」に劣ります。また、「GO blu」はバランス接続時の出力パワーがやや不足しているため、ヘッドホン駆動においては「BTR13」の方が優れたパフォーマンスを発揮する場合が多いです。
これらの比較からもわかるように、FiiO 「BTR13」は価格帯を考慮した場合、音質・機能ともに非常に優れたバランスを保っており、競合製品と比べても見劣りしません。
特に、4.4mmバランス接続を用いた際の高出力と安定性は、この価格帯の製品としては非常に優れています。
音質の総評
FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルとしての価格帯でありながら、上位機種に匹敵する音質を提供するBluetooth DAC/アンプです。
ニュートラルなサウンド、豊かな音場表現、4.4mmバランス接続の搭載など、ハイエンド志向のユーザーにも満足できる性能を持ち合わせています。
FiiO 「BTR13」の操作性と使い勝手
FiiO 「BTR13」は、ポータブルDACとしての高音質だけでなく、操作性や携帯性にも優れています。
特に、Bluetooth DACの操作性や設定に慣れていない初心者ユーザーにとっても直感的に使えるデザインと機能を備えているため、
快適に音楽を楽しむことができます。
ここでは、「BTR13」のデザインや携帯性、ボタン配置の利便性、専用アプリ「FiiO Control App」との連携による設定のカスタマイズについて詳しく解説します。
デザインと携帯性
「BTR13」は、シンプルかつ洗練されたデザインを持ちながらも、非常にコンパクトなサイズに仕上げられています。
重さはわずか28.6gと軽量で、ポケットやバッグに入れても邪魔になりません。
また、「BTR13」はクリップ一体型のデザインを採用しており、服やバッグのストラップにしっかりと固定できるため、持ち運びやすく、外出時の使用でも非常に便利です。
従来のFiiO製品、特に上位モデルでは、クリップが別売りのケースに付属していましたが、「BTR13」では本体そのものにクリップが装着されているため、別途ケースを購入する必要がありません。
この一体型クリップは強度もしっかりしており、日常使用や移動中の使用でも安定感があります。
しかし、ユーザーの中には、万が一クリップが折れてしまった場合に修理や交換が難しい点を懸念する声もあるため、取り扱いには注意が必要です。
カラーリングはシンプルで落ち着いたデザインのため、カジュアルなファッションやビジネスシーンでも違和感なく使用できます。
また、表面は指紋がつきにくいマット仕上げとなっており、手に持った際の触り心地も良く、高級感を感じさせる仕上がりです。
ボタン配置と設定の利便性
「BTR13」には、電源ボタン、ボリューム調整ボタン、Bluetoothペアリングボタンなどが側面に配置されており、非常に操作しやすいレイアウトになっています。
特に、音量調整ボタンはクリック感がしっかりとしており、細かな音量調整が可能です。
さらに、スマートフォンやパソコンとBluetoothで接続している際も、「BTR13」本体とデバイス側で独立した音量調整ができるため、イヤホンやヘッドホンに合わせた最適な音量を簡単に設定することができます。
また、「BTR13」はディスプレイも搭載しており、現在の接続状態や音量レベル、バッテリー残量などを一目で確認できます。
ディスプレイは小型ながらも視認性が高く、明るさ調整も可能なため、屋外での使用時でも見やすいのが特徴です。
ディスプレイ画面では、Bluetoothの接続先をワンタッチで切り替えたり、デバイスの情報を確認したりすることができるので、複数の機器を使い分けているユーザーにも便利です。
アプリ連携による詳細設定
「BTR13」は、FiiOが提供する専用アプリ「FiiO Control App」と連携することで、さらに詳細な設定やカスタマイズを行うことができます。
このアプリはiOSおよびAndroidの両方に対応しており、簡単にBluetooth接続でデバイスとリンクさせることが可能です。
アプリを使うことで以下のような設定を行えます。
- Bluetoothコーデックの選択
「BTR13」は、SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、LDACといった多くのBluetoothコーデックに対応しています。アプリ上で使用したいコーデックを優先設定することができ、音質や接続の安定性を好みに合わせて調整できます。特にaptX AdaptiveやLDACの使用時には、接続環境やバッテリーの消費に合わせて自動調整も可能です。 - イコライザーのカスタマイズ
アプリ上で10バンドのイコライザー設定が可能です。各バンドを0.1dB刻みで細かく調整できるため、自分好みの音に調整することができます。アプリには、いくつかのプリセットも用意されており、ポップス、ロック、クラシックといったジャンルに合わせてすぐに設定を変更できます。 - 電源オフ設定と自動シャットダウン
接続がない場合や、アイドル状態が続いた場合に自動で電源をオフにする設定も可能です。これにより、バッテリーの消耗を抑え、長時間の使用をサポートします。また、オフにするまでの時間を5分、10分、30分など細かく設定できるため、使用状況に合わせて調整できます。 - ボタンのカスタマイズ設定
各ボタンに割り当てる機能をカスタマイズすることも可能です。たとえば、再生/停止の操作をダブルクリックに割り当てたり、音量調整を短押しと長押しで異なる動作に設定することもできます。これにより、自分の使い方に合わせた最適な操作性を確保できます。 - バッテリー残量やデバイスのステータス表示
アプリ上でBTR13のバッテリー残量をリアルタイムで確認できるため、バッテリー切れを事前に防げます。また、デバイスのファームウェアアップデートや接続デバイスの状態なども確認できるため、常に最新の状態でデバイスを使用することができます。
アプリと連携することで、「BTR13」はさらに便利で多機能なデバイスとして活用できます。
特に、Bluetoothコーデックの選択やイコライザーの設定は音質に大きく影響を与えるため、細かな調整を求めるユーザーにとっては非常に役立つ機能です。
操作性や使い勝手の総評
FiiO 「BTR13」は、携帯性に優れたコンパクトなデザインと、直感的に操作できるボタン配置、そして専用アプリを用いた詳細な設定が可能な点で、非常に使い勝手の良いポータブルDACです。
クリップ一体型デザインや視認性の高いディスプレイなど、従来モデルにはなかった機能も充実しており、外出先での使用やさまざまなシチュエーションに対応できる柔軟性があります。
FiiO 「BTR13」の競合製品との比較レビュー
FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルとしての価格帯でありながら、上位機種と同等の機能と音質を備えたBluetooth対応ポータブルDACです。
しかし、オーディオ市場には多くの競合製品が存在し、それぞれ独自の特徴を持っています。
ここでは、FiiO 「BTR13」と主な競合製品(FiiO 「BTR7」、Shanling 「UP4」、iFi Audio 「GO blu」)との比較を行い、どの製品がどのユーザーに適しているのかを詳しく解説していきます。
FiiO 「BTR7」との比較
FiiO 「BTR7」は、BTRシリーズの中でも上位モデルとして位置付けられており、より高音質でパワフルなサウンドを提供する製品です。
「BTR13」と「BTR7」を比較した際の主な違いは、以下の通りです。
項目 | FiiO 「BTR13」 | FiiO 「BTR7」 |
---|---|---|
価格 | 約12,000円 | 約30,000円 |
DACチップ | CS43131 (デュアル) | ES9219C (デュアル) |
出力パワー(4.4mm端子) | 220mW (32Ω) | 320mW (32Ω) |
Bluetoothバージョン | 5.1 | 5.1 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC | SBC, AAC, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC |
バッテリー持続時間 | 約8時間 | 約9時間 |
重量 | 28.6g | 68g |
「BTR7」は、音質面でさらに高いパフォーマンスを発揮し、特に出力パワーが強化されているため、駆動力が求められる高インピーダンスのヘッドホンにも対応できる点が特徴です。
また、「BTR7」には「MQAデコーディング」機能が搭載されており、ハイレゾ音源をさらに高品質で楽しむことができる点も、オーディオファンには嬉しいポイントです。
一方、「BTR13」は、価格面で大きなアドバンテージがあり、「BTR7」の約半額でありながらも基本的な機能はほぼ同等です。
音質に関しても「BTR7」に匹敵するレベルのクリアなサウンドを提供するため、バランス接続を活用するユーザーにとっては十分なパフォーマンスを発揮します。
総評として、ハイエンドヘッドホンやハイレゾ音源を主に使用し、より高い出力パワーを求めるユーザーには「BTR7」が適していますが、コストを抑えつつも高音質を求めるユーザーには「BTR13」が適しています。
Shanling 「UP4」との比較
Shanling 「UP4」は、同じエントリークラスのBluetooth対応ポータブルDACとして、FiiO 「BTR13」と直接競合する製品です。
以下に主なスペックの違いをまとめます。
項目 | FiiO 「BTR13」 | Shanling 「UP4」 |
---|---|---|
価格 | 約12,000円 | 約15,000円 |
DACチップ | CS43131 (デュアル) | ES9218P (デュアル) |
出力パワー(4.4mm端子) | 220mW (32Ω) | 160mW (32Ω) |
Bluetoothバージョン | 5.1 | 5.0 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC | SBC, AAC, aptX HD, LDAC |
バッテリー持続時間 | 約8時間 | 約15時間 |
重量 | 28.6g | 37g |
Shanling 「UP4」は、バッテリー持続時間が長いことが特徴です。
そのため、長時間のリスニングセッションをするユーザーには魅力的です。
また、サウンド傾向としては、暖かみのあるリッチなサウンドを得意とし、ポップスやアコースティック系の音楽と相性が良いとされています。
一方、FiiO 「BTR13」は、よりフラットでニュートラルなサウンドを提供し、楽曲のジャンルを問わずクリアな音質を楽しめる点が強みです。
さらに、4.4mmバランス接続対応の出力パワーも上回っており、駆動力が求められるイヤホンやヘッドホンを使用する場合にはBTR13の方が優れています。
総評として、Shanling 「UP4」はバッテリー持続時間や温かみのあるサウンドを重視するユーザーに向いており、FiiO 「BTR13」はより高い出力とバランスの良い音質を求めるユーザーに適しています。
iFi Audio 「GO blu」との比較
iFi Audio 「GO blu」は、FiiO 「BTR13」と同様にBluetooth対応のポータブルDAC/アンプですが、価格がやや高く、さらに高い音質を追求した製品です。
以下に主な違いをまとめます。
項目 | FiiO BTR13 | iFi Audio GO blu |
---|---|---|
価格 | 約12,000円 | 約28,000円 |
DACチップ | CS43131 (デュアル) | Cirrus Logic (デュアル) |
出力パワー(4.4mm端子) | 220mW (32Ω) | 165mW (32Ω) |
Bluetoothバージョン | 5.1 | 5.1 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX HD, aptX Adaptive, LDAC | SBC, AAC, aptX HD, LDAC |
バッテリー持続時間 | 約8時間 | 約10時間 |
重量 | 28.6g | 27g |
iFi Audio 「GO blu」は、価格が高い分、音の解像度や高域の表現力で優れており、サウンド全体の奥行きや広がりが非常に豊かです。
特に、iFi独自の「XBass」「XSpace」といったサウンドエフェクト機能を備えており、低域の強化や音場の広がりを調整できる点がユニークです。
一方、FiiO 「BTR13」は、価格を抑えつつも基本的な高音質機能をすべて備え、出力パワーでも「GO blu」を上回っています。
そのため、ヘッドホンを駆動させたいユーザーや、4.4mmバランス接続を活用したいユーザーには「BTR13」の方が適しています。
総評として、iFi Audio 「GO blu」は音質面でさらに高いクオリティを求めるユーザー向けであり、FiiO 「BTR13」はコストパフォーマンスと汎用性の高さを重視するユーザー向けです。
競合製品との比較総評
FiiO 「BTR13」は、価格帯に対して非常にバランスの取れた製品であり、競合製品と比較しても十分な性能と機能を備えています。
特に、4.4mmバランス接続対応の出力パワー、aptX AdaptiveやLDACといった高音質コーデック対応、コンパクトで持ち運びしやすいデザインは、Bluetooth対応ポータブルDACを初めて購入するユーザーにとって非常に魅力的です。
競合製品と比較してみると、それぞれに独自の強みがあり、用途や好みに応じて選ぶことが重要です。
しかし、総合的なコストパフォーマンスを考慮すると、FiiO 「BTR13」はエントリークラスの製品として非常に優れた選択肢であるといえるでしょう。
FiiO 「BTR13」を使用した私の体験談・レビュー
実際にFiiO 「BTR13」を数週間にわたって使用し、その機能や音質、携帯性、使い勝手について検証した結果をもとに、私自身の体験を詳しく紹介していきます。
結論から言うと、「BTR13」はエントリーモデルとしての価格以上の満足感を提供してくれる製品であり、特にコストパフォーマンスや多機能性において優れていると感じました。
ここでは、実際に使用してみた際のメリットや気づいた点、他製品との比較から見えてきた「BTR13」の強みと改善点について解説していきます。
音質の印象とイヤホン・ヘッドホンとの相性
最初に「BTR13」を手にしたときの印象は「非常に軽く、かつコンパクト」というものでした。
オーディオ機器は一般的に重厚感のあるデザインが多いのですが、「BTR13」は持ち運びを重視した設計で、外出先でも邪魔にならないサイズ感が大変便利でした。
重さはわずか28.6gしかなく、服の襟元やバッグのストラップにクリップで留めて使っても重さをほとんど感じません。
次に、音質についてレビューします。
私は普段、複数のイヤホンとヘッドホンを使い分けていますが、特に以下の組み合わせでの使用感を詳しく検証しました。
- イヤホン: Final A5000、Moondrop Aria、Shure SE535
- ヘッドホン: Sennheiser HD650、Sony MDR-1AM2
これらのイヤホンやヘッドホンを「BTR13」に接続して感じたことは、「BTR13」のサウンドは非常にニュートラルで、音に過剰な味付けがされていないという点です。
DACチップに採用されているCirrus Logic社製のCS43131は、もともと音の再現性や解像度が高いことで知られていますが、「BTR13」ではその特性をしっかりと活かし、低域から高域までバランスよく引き締まった音を提供してくれました。
特に、Final 「A5000」と組み合わせた際には、音の透明感と楽器の分離感が際立ち、ボーカルの声が自然に前に出る感じが心地よかったです。
また、4.4mmバランス接続に切り替えた場合、音の奥行きが増し、全体の音場が広がった印象を受けました。
これは、バランス接続ならではの立体的なサウンドが楽しめるポイントであり、楽曲の細かいニュアンスをしっかりと捉えることができます。
一方、Sennheiser 「HD650」のような高インピーダンスのヘッドホンでは、3.5mm端子での接続だとややパワー不足を感じました。
特に、低域の締まりがやや緩く、音全体が薄くなる傾向が見られたため、この場合は4.4mmバランス接続を使用することで、十分なパワーを引き出せると感じました。
4.4mmバランス接続を使うと、低域の力強さや高域のキレが格段に向上し、「HD650」本来のポテンシャルを引き出すことができました。
実際の使用シーンと携帯性の評価
「BTR13」を持ち歩いて感じたのは、その優れた携帯性と利便性です。
日常の通勤・通学時、また外出先での使用において、ワイヤレス接続の手軽さと有線接続の高音質を使い分けられる点は非常に便利でした。
普段はBluetooth接続でスマートフォンと接続し、外出先ではワイヤレスで気軽に音楽を楽しみ、カフェや自宅ではパソコンと有線接続を行い、さらに高音質を追求するという使い方をしていました。
クリップ一体型のデザインは、ジャケットやシャツの襟元に簡単に固定でき、イヤホンやヘッドホンのケーブルが邪魔にならないようにまとめておけるのが便利です。
また、「BTR13」には、デバイスごとにペアリング先を切り替えられるスイッチが備わっているため、スマートフォンとパソコンの接続をワンタッチで変更できるのも嬉しいポイントでした。
ただし、クリップ部分が本体と一体化しているため、万が一クリップが折れてしまった場合、本体ごと交換する必要がある点には注意が必要です。
また、同価格帯の製品と比較してケースが付属していない点は少し残念であり、取り扱いに少し気を遣う必要があります。
FiiO Controlアプリによるカスタマイズ体験
「BTR13」をさらに使いこなすために、専用アプリ「FiiO Control」を活用しました。
このアプリは非常にシンプルなインターフェースで、操作がしやすく、初心者でも直感的に設定を変更できる点が好印象でした。
アプリを使って行った主な設定は以下の通りです。
- Bluetoothコーデックの設定
LDAC、aptX Adaptiveなどのコーデックを好みに応じて選択し、音質と接続の安定性を調整しました。特に、接続環境が不安定な場合にはaptX Adaptiveを使用することで途切れが少なくなり、逆に高音質を求める場合にはLDACに切り替えるといった使い分けができる点は便利です。 - イコライザー設定
イコライザーの設定では、低域を少し強調する設定を施し、迫力のあるサウンドを楽しみました。特にロックやEDMといった低音域が重要なジャンルでは、このカスタマイズが非常に役立ち、聴いていて楽しい音に仕上がりました。10バンドのイコライザー設定ができるため、細かな調整が可能で、特にバンドごとのゲインを0.1dB単位で調整できるのは、オーディオファンにとって非常に魅力的です。 - オートシャットダウンやボタンのカスタマイズ
アプリ上でオートシャットダウンの時間を設定したり、ボタンの機能を変更したりできる点も便利です。特に、接続がない状態で自動的に電源をオフにする機能は、バッテリーの持ちを良くするため、長時間の使用を前提とする場合に重宝しました。
他のポータブルDACとの使用感の違い
「BTR13」を、これまで使用してきた他のポータブルDAC製品と比較した際の印象としては、BTR13は「扱いやすさ」と「機能のバランス」が非常に優れていると感じました。
「BTR13」は、音質・機能・使いやすさのバランスが取れた製品であり、特にBluetooth接続時でもクリアなサウンドを維持できる点、接続先をワンタッチで切り替えられる点、クリップ一体型デザインによる携帯性の高さなど、実用性において非常に優れた製品だと思います。
体験談まとめ
FiiO 「BTR13」を使用して感じたのは、その優れたコストパフォーマンスと、エントリーモデルの枠を超えた多機能性です。
音質面でもクリアでニュートラルなサウンドを提供しており、特にバランス接続を試してみたい方や、初めてポータブルDACを購入する方には強くお勧めできる製品です。
FiiO 「BTR13」に関するQ&A
FiiO 「BTR13」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「BTR13」はどんな人におすすめですか?
「BTR13」は、以下のような方におすすめです。
- 初めてポータブルDACを購入したい方。
- ワイヤレスイヤホンやヘッドホンの音質を向上させたい方。
- 4.4mmバランス接続を試してみたい方。
- 外出先でも高音質で音楽を楽しみたい方。
- コストを抑えつつ、多機能性を求める方。
「BTR13」はどのようなデバイスと接続できますか?
「BTR13」は、Bluetooth対応のスマートフォン、タブレット、PC、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)など、幅広いデバイスと接続できます。さらに、USB-Cケーブルを使用して、パソコンと有線接続することも可能です。接続先をワンタッチで切り替えられるスイッチも備えており、スマートフォンとPCの両方で使用する場合にも便利です。
3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続の違いは何ですか?
3.5mmシングルエンド接続は、一般的なイヤホン・ヘッドホンで使用される接続方式で、100mW(32Ω)の出力を持ちます。通常のリスニングには十分なパワーを提供しますが、駆動力を要する高インピーダンスのヘッドホンではややパワー不足を感じる場合があります。一方、4.4mmバランス接続は、220mW(32Ω)の出力を持ち、より高いパワーと安定した音質を提供します。特に音の広がりや解像度が向上し、低域から高域までの表現力が豊かになるのが特徴です。
バッテリー持続時間はどれくらいですか?
「BTR13」のバッテリー持続時間は最大約8時間です。ただし、使用するBluetoothコーデックやボリューム設定によって実際の持続時間は異なります。例えば、LDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックを使用する場合、バッテリーの消費が速くなり、持続時間が短くなることがあります。そのため、長時間使用する際には充電ケーブルを持ち歩くことをお勧めします。
BTR13はiPhoneとも相性が良いですか?
「BTR13」はiPhoneとも非常に相性が良く、Bluetooth接続を通じて高音質で音楽を楽しむことができます。AACコーデックに対応しているため、iPhoneでのワイヤレス接続時でも音質の劣化を抑えられます。また、USB-C to Lightningケーブルを使用すれば、有線接続を行い、さらに高い音質でリスニングすることも可能です。
防水機能に対応していますか?
「BTR13」は防水機能には対応していません。そのため、雨の日や水のかかる場所での使用には注意が必要です。水濡れが原因で故障する可能性があるため、屋外での使用時は防水ケースなどを活用して、デバイスを保護することをお勧めします。
通話用のマイクを搭載していますか?
「BTR13」には内蔵マイクが搭載されており、スマートフォンと接続することでハンズフリー通話が可能です。また、専用アプリ「FiiO Control App」を使うことで、通話時の音量調整やマイクの感度を設定することもできます。通話音質はクリアで、日常的な会話やオンライン会議にも十分使用できるレベルです。
BTR13は有線接続で使うときにバッテリーが消費されますか?
「BTR13」は、USB-Cケーブルで有線接続する際、設定によってバッテリー消費を抑えることができます。BTR13には「チャージオン/オフ」モードがあり、外部電源(接続デバイス)から給電される設定にすることで、内蔵バッテリーを使用せずに長時間の使用が可能です。設定は「BTR13」本体のメニュー画面、または「FiiO Control App」で変更できます。
FiiO 「BTR13」レビューのまとめ
FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルのBluetooth対応ポータブルDAC/アンプとして、非常に高い完成度を誇る製品です。
価格を抑えながらも、上位モデルに匹敵する音質と多機能性を実現しており、初めてポータブルDACを購入する方から既存のオーディオファンまで幅広い層に対応できる万能型のデバイスといえます。
ここでは、これまでの内容をもとに、「BTR13」の総合評価を行い、どのようなユーザーにおすすめかをまとめます。
総合評価
「BTR13」は、以下の5つのポイントで高い評価を得ています。
- コストパフォーマンス
「BTR13」は、約12,000円という価格でありながらも、バランス接続対応、Bluetoothコーデックの多様な対応、専用アプリによる詳細設定など、非常に多くの機能を備えています。これまで3万円前後が主流だったバランス接続対応のBluetooth DAC/アンプ製品の中では、コストパフォーマンスの高さは群を抜いており、上位モデルに匹敵する機能を半額程度で提供している点が最大の魅力です。 - 音質の優秀さ
搭載されているCS43131 DACチップは、低域から高域までしっかりと引き締まった音を出してくれます。特に、4.4mmバランス接続時には、音の奥行きや解像度が増し、楽曲の細部まで表現されるため、オーディオファンでも満足できるサウンドを楽しむことができます。また、ニュートラルでバランスの取れた音質は、どのジャンルの音楽にも適しており、長時間のリスニングでも疲れにくいサウンドが特徴です。 - 多機能性と操作性
「BTR13」は、ディスプレイを搭載しており、現在の接続状況やバッテリー残量を確認できるだけでなく、ワンタッチで接続先の切り替えや、アプリによる詳細設定も可能です。また、軽量でクリップ一体型のデザインは、携帯性と実用性の両方を兼ね備えており、外出先でも便利に使用できます。さらに、電源ボタンや音量調整ボタン、Bluetoothペアリングボタンなどの配置も考慮されており、ポケットに入れたままでも操作しやすい点が高く評価されています。 - バランス接続対応の出力パワー
「BTR13」は、4.4mmバランス接続端子を搭載し、220mW(32Ω)の出力を誇ります。このパワーはエントリークラスのポータブルDACの中では非常に高く、ハイエンドイヤホンや中・高インピーダンスのヘッドホンをしっかりと駆動できるレベルです。3.5mm端子ではややパワー不足を感じることもありますが、4.4mmバランス接続を使用することで、全体の音質が向上し、より緻密で力強いサウンドを楽しめます。 - 専用アプリとの連携による設定の柔軟性
専用アプリ「FiiO Control App」を使用することで、Bluetoothコーデックの優先設定、10バンドのイコライザー調整、ボタンのカスタマイズ、電源オフのタイマー設定など、さまざまな設定を細かく調整できます。特に、イコライザー設定は、好みのサウンドに合わせてカスタマイズできるため、オーディオ機器に詳しくないユーザーでも簡単に自分好みの音を作り上げられます。
FiiO 「BTR13」はこんな人におすすめ!
FiiO 「BTR13」は、以下のようなユーザーに特におすすめです。
- 初めてBluetooth対応ポータブルDACを購入する方
初めてポータブルDACを購入する方にとって、「BTR13」は価格と性能のバランスが取れた最適な選択肢です。バランス接続を試してみたいが、まずは手頃な価格で導入したいという方には、コストパフォーマンスの高い「BTR13」が最適です。 - 既存のイヤホンやヘッドホンをアップグレードしたい方
普段から使用しているイヤホンやヘッドホンの音質を向上させたいと考えている方にも、「BTR13」はおすすめです。Bluetooth接続時でもクリアなサウンドを提供し、特に4.4mmバランス接続を使うことで、イヤホンやヘッドホン本来のポテンシャルを引き出すことができます。 - 出力パワーの高いバランス接続DACを探している方
高インピーダンスのヘッドホンやパワーが求められるイヤホンを使用しているユーザーには、「BTR13」の220mW(32Ω)のバランス接続出力が役立ちます。これにより、フルサイズのヘッドホンでもしっかりと駆動でき、音の迫力や解像度が向上します。 - コストを抑えつつ多機能性を求める方
「BTR13」は、エントリークラスながらもディスプレイ搭載、ボタン操作のカスタマイズ、アプリ連携による詳細設定など、多くの機能を備えています。多機能性を重視し、かつ価格を抑えたいユーザーには最適な選択肢です。 - 外出先でも音楽を高音質で楽しみたい方
「BTR13」は軽量で持ち運びやすいデザインのため、外出先での使用にも最適です。Bluetooth対応のため、スマートフォンと接続してワイヤレスで音楽を楽しむことができ、またパソコンと有線接続を行えば自宅やカフェなどでも高音質な音楽体験を提供してくれます。
改善点と注意すべき点
FiiO 「BTR13」は多くの魅力を持つ製品ですが、いくつかの改善点や注意すべき点もあります。
- クリップ部分の耐久性
「BTR13」のクリップは本体と一体化しているため、万が一折れたり破損したりした場合、修理が難しいという点がデメリットです。クリップを多用するユーザーは取り扱いに注意し、破損を防ぐように気を付ける必要があります。 - 3.5mmシングルエンド接続時のパワー不足
3.5mmシングルエンド接続時の出力パワーは100mW(32Ω)であり、駆動力を必要とするヘッドホンでは十分なパワーが得られない場合があります。そのため、より高い出力を必要とする場合は、4.4mmバランス接続を使用することを推奨します。 - バッテリー持続時間
「BTR13」のバッテリー持続時間は最大約8時間とされていますが、LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックを使用した場合には、実際の使用時間が短くなることがあります。長時間使用する際には、充電ケーブルを持ち歩くか、バッテリー残量をこまめに確認することが重要です。
FiiO 「BTR13」レビューの総括
FiiO 「BTR13」は、エントリーモデルの価格帯にありながら、上位モデルに匹敵する機能と音質を持ち、多くのユーザーにとって満足のいく製品です。
特に、初めてポータブルDACを導入するユーザーや、バランス接続を試してみたいユーザーにとって、「BTR13」は最適な選択肢といえるでしょう。
その多機能性、携帯性、そしてクリアでバランスの取れた音質は、さまざまなシーンで活躍し、日常の音楽体験をより豊かにしてくれます。
価格を抑えつつも高音質を求める方、Bluetooth接続と有線接続の両方を楽しみたい方は、ぜひFiiO 「BTR13」を検討してみてください