オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS30TW+(プラス)」は、人気モデル「ATH-CKS30TW」をベースに、低音の迫力と使い勝手をさらに磨き上げた最新モデルです。
特に、ブランドの代名詞でもある“SOLID BASS(ソリッドベース)”シリーズらしい重低音の表現力は健在で、音楽ジャンルを問わず豊かで力強いサウンドを響かせてくれます。
一方で、単なる低音重視ではなく、全体の音のバランスやボーカルのクリアさも進化。
さらに、ノイズキャンセリングや外音取り込み、マルチポイント接続など、実用的な機能面も大幅に強化され、日常使いにおいても非常に完成度の高いイヤホンへと仕上がっています。
前作「ATH-CKS30TW」と比べると、低音のチューニングがよりタイトで、空間の広がりも自然。
ケースのデザインも一新され、携帯性と質感が向上しています。
特に、長時間装着しても疲れにくいフィット感は、シリーズを通して磨かれてきたオーディオテクニカらしさの象徴ともいえるでしょう。
この記事では、「ATH-CKS30TW+」のデザイン・音質・機能・装着感を総合的にレビューし、どんな人におすすめできるモデルなのかを詳しく解説します。
これから購入を検討している方や、前作との違いを知りたい方にとって、判断の参考になるよう丁寧に紹介していきます。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」のデザインと装着感

コンパクトで洗練された外観デザイン
「ATH-CKS30TW+」は、日常使いを前提に“持ち歩きやすさ”と“扱いやすさ”を両立したプロダクトデザインです。
ケースはポケットで収まりがよく、表面は指紋が目立ちにくい落ち着いた質感。
イヤホン本体は丸みのあるシェルで耳の凹凸に沿いやすく、派手さを抑えたロゴ配置でオン・オフどちらのシーンにもなじみます。
注目ポイント
- ポケットに入れてもゴロつきにくいケース形状
- マット系の仕上げでキズ・指紋が目立ちにくい
- 耳からの突出が少なく、横向き就寝やフード・マスク着脱でも干渉しづらい
- シンプルなアクセントで、仕事中の使用でも浮かないミニマル外観
装着感とフィット感の改善ポイント
装着感は“軽さ”と“安定感”を両立するバランス型。
シェルの重心が耳穴側に寄る設計で、長時間でもズレにくい印象です。
イヤーピースは標準で複数サイズが同梱(一般的にS/M/L系)され、耳道の太さや左右差に合わせてフィットを追い込めます。
フィット最適化のコツ
- イヤーピースは左右でサイズを変えてでも“奥行き”を合わせる
- 差し込み後に軽くひねって“上方向(前方)”に固定すると密閉が安定
- ランニングやジムでは一段大きいサイズで保持力を優先
装着感の所感(シーン別)
- 通勤・通学:歩行振動でもズレにくく、取り回し良好
- デスクワーク:圧迫感が少なく、2~3時間の連続装着も疲れにくい
- トレーニング:汗をかいても落ちにくい保持力(激しい動作ではサイズ調整推奨)
装着感 早見表
| 観点 | 体感の傾向 | メモ |
|---|---|---|
| 保持力 | 高い | 差し込み+ひねりで安定 |
| 密閉感 | 中~高 | イヤーピース選びで最適化 |
| 圧迫感 | 低め | 長時間でも耳が痛くなりにくい |
| 取り外し | しやすい | シェルのつまみやすさ良好 |
使いやすさを支える操作性・ケース設計
毎日使う上での“ラクさ”がしっかり作り込まれています。
ケースは片手で開閉しやすく、イヤホンの取り出し・収納も自然な角度。マグネットは程よい吸着で、落下しにくい一方、取り外し時に力が要りすぎないバランスです。
操作は誤作動を抑える設計で、再生/一時停止・曲送り/戻し・ANC/外音取り込み切替など、主要な操作を耳元で完結できます。
操作性・ケースのグッドポイント
- 片手で“開ける→取り出す→装着”までが流れるように行える
- ケース開口部が広く、指が滑り込みやすいトレー形状
- イヤホンの接点クリーニングがしやすいシンプルな受け座
- LEDインジケーターでおおよその残量が直感的に把握できる
- マルチポイント対応で、PCとスマホの行き来がスムーズ(在宅・通勤の切替に便利)
よくある疑問と対策
- 誤操作が気になる:装着後に“タップ位置”を一度確認。耳上部やフェイス側の“面”を触る癖をつけると安定
- 耳が疲れる:イヤーピースをワンサイズ下げ、装着角度を浅めに調整
- ケースが滑る:デスク上では布系マットを敷くと安定(開閉時の横すべり防止)
「ATH-CKS30TW+」のデザインは控えめで上品、装着感は“軽さ×密閉”のバランスがよく、ケースと操作系も毎日の使い勝手に配慮されています。
通勤・学習・在宅ワーク・軽い運動まで、幅広いシーンでストレスなく使える“日常の相棒”として完成度の高い仕上がりです。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」の音質レビュー:重低音の進化と全体バランス

「ATH-CKS30TW+」の最大の魅力は、シリーズ伝統の「SOLID BASS」をより洗練された形で表現している点です。
量感のある低音を軸にしつつ、中高域の明瞭さや全体の解像度も大きく進化しており、迫力と聴きやすさを両立したチューニングに仕上がっています。
「SOLID BASS」を再定義する迫力の低音
「ATH-CKS30TW+」の低音は、深く沈み込む“量感”と、リズムを支える“スピード感”を見事に両立。
従来のように低音が前に出すぎることはなく、キックやベースラインの存在感を保ちながらも、中域を圧迫しない設計になっています。
特徴的なポイント
- サブベースの沈み込みが深く、クラブ系やEDMで映える
- バスドラムの立ち上がりが速く、リズムの輪郭が明確
- 低域が“下から支える”ように鳴るため、ボーカルを邪魔しない
- ロックではタムやベースの厚みが自然に響き、迫力を維持
| 特徴項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 低域の量感 | やや多め | 深く沈む低音が心地よい |
| 低域のキレ | 良好 | タイトでぼやけない |
| 音圧バランス | 安定 | 他帯域を覆わない設計 |
低音重視モデルにありがちな“こもり感”が少なく、低音の密度を保ちながら空間の広がりも確保しています。
まさに“迫力と繊細さ”を両立した仕上がりです。
中高域の明瞭さとボーカルの存在感
中高域は、前作よりも明るくクリア。ボーカル帯域(1〜3kHz付近)がすっきりと抜け、男女問わず声の質感がリアルに再現されます。
ギターやピアノの倍音も自然で、楽曲の厚みを失わないのが印象的です。
中高域の聴きどころ
- ボーカルの輪郭が明確で、歌詞が聞き取りやすい
- シンセやアコギの高音に艶があり、空気感が豊か
- サ行が刺さりにくく、長時間リスニングでも疲れにくい
- コーラスやハーモニーの分離が良く、立体感がある
| 帯域 | 特徴 | 印象 |
|---|---|---|
| 中域(500Hz〜2kHz) | ボーカルに厚み | 声が中央で安定 |
| 中高域(2〜5kHz) | 明瞭感が高い | 楽器の粒立ちが良い |
| 高域(5kHz〜) | 滑らかで自然 | シンバルが刺さらない |
バランス的には「低域を基礎に、中高域がしっかり伸びるタイプ」。
低音を重視しつつも、全体の解像感を損なわない調整がされています。
音場・定位感・解像度の全体バランス評価
音場の広さは左右よりも“奥行き方向”が強調されており、ステージの前後感をしっかり感じ取れます。
各楽器がきれいに分離して配置され、ボーカル・ベース・ドラムの距離感が自然。
混雑した楽曲でも、一音一音の位置関係が分かりやすい印象です。
音質全体の評価
| 指標 | 評価(5段階) | コメント |
|---|---|---|
| 低域量感 | 4.5 | 深みと迫力のある低音 |
| 中域の厚み | 4.0 | ボーカルが埋もれにくい |
| 高域の伸び | 3.8 | 自然な明るさで疲れにくい |
| 解像度・分離感 | 4.0 | 各楽器の輪郭がくっきり |
| 音場(奥行き) | 4.0 | 前後の広がりが分かりやすい |
| 音場(左右) | 3.7 | 必要十分の広がり |
| 聴き疲れの少なさ | 4.2 | 長時間リスニングに適する |
得意な音楽ジャンル
- ✅ EDM・ヒップホップ:低音の迫力が際立つ
- ✅ ロック・ポップス:ボーカルとドラムが調和
- ✅ シティポップ・R&B:中高域の艶やかさが映える
やや苦手な傾向
- クラシックなど“超ワイドレンジ”を求める曲では、音場の広がりが物足りない場合も
「ATH-CKS30TW+」は、低音の重厚さをそのままに、ボーカルと高域の抜けをバランス良く仕上げた“完成度の高いオールラウンダー”です。
「重低音モデル=こもる」というイメージを払拭し、迫力と解像度を兼ね備えた実力派に進化しています。
音楽を楽しみながら、長時間でも快適に聴けるリスニングイヤホンを探している人には、非常に満足度の高い一本です。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」の機能・性能レビュー

「ATH-CKS30TW+」は、サウンドだけでなく使いやすさ・接続安定性・機能の完成度も非常に高いモデルです。
特にノイズキャンセリングやマルチポイントなど、普段使いに直結する機能がしっかり作り込まれており、通勤・リモートワーク・スポーツなど、あらゆるシーンで安心して使えます。
ノイズキャンセリングと外音取り込みの実力
「ATH-CKS30TW+」のノイズキャンセリングは、“強力すぎず自然”という絶妙なバランス。
周囲の音を抑えつつも、耳が詰まるような圧迫感がありません。
低周波ノイズの除去性能が特に優れており、電車やバスなどの移動時に効果を発揮します。
ノイズキャンセリングの印象
- 電車・飛行機などの“ゴーッ”という低音ノイズをしっかりカット
- 会話音など中高域ノイズは少し残すため、周囲の状況が把握しやすい
- 音質変化が少なく、ANC ONでも低音の迫力を維持
一方、外音取り込み機能(Ambientモード)は非常に自然で、環境音が“スピーカー越し”ではなく“耳を通しているように”感じられます。
散歩中やレジ対応時にも、装着したまま会話が可能です。
外音取り込みのメリット
- 自然な音質で違和感が少ない
- 音量調整と併用することで“半開放型”のような聞き心地
- 通話中に自分の声がこもらない
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ノイズ除去力 | ★★★★☆ | 低周波に強く、日常用途で十分 |
| 外音の自然さ | ★★★★★ | 距離感の再現が自然 |
| 音質への影響 | ★★★★☆ | ANC ONでも音が変わりにくい |
マルチポイント・低遅延モード・アプリ連携
本機はマルチポイント接続に対応しており、スマホとPCを同時接続してシームレスに切り替え可能。
仕事中にPCで会議しながら、スマホ着信に即座に応答できます。
切り替え速度も速く、接続トラブルが少ないのが魅力です。
便利な機能ポイント
- マルチポイント:PCとスマホを同時接続、切替は約2秒で完了
- 低遅延モード:動画・ゲーム再生時の音ズレを軽減(YouTube視聴などに最適)
- アプリ連携:「Connect」アプリでEQ調整やタッチ操作割り当てが自由に変更可能
アプリは視覚的に分かりやすく、EQカーブの微調整も簡単。低音を少し抑えたり、ボーカルを前に出したりと、自分の好みに合わせてチューニングできます。
アプリでできること
- イコライザー(プリセット/カスタム)設定
- ノイズキャンセリング/外音取り込みレベル調整
- 操作ボタンのカスタマイズ
- ファームウェア更新で新機能追加
低遅延モードの使用感
- 映像とのズレがほぼ感じられず、動画視聴が快適
- カジュアルな音ゲー程度なら十分対応可能
| 機能 | 使い勝手 | コメント |
|---|---|---|
| マルチポイント | 非常に安定 | 仕事+スマホ併用に最適 |
| 低遅延モード | 高速応答 | 映像・ゲームに向く |
| アプリ操作性 | 直感的 | 初心者でも設定が簡単 |
バッテリー持ち・防水性能・接続安定性
「ATH-CKS30TW+」は、日常使用で困らないバッテリー性能と耐久性を備えています。
イヤホン単体で最大約6.5時間、ケース併用で最大約20時間前後の再生が可能。
実際の使用ではANCをONにしても、通勤〜帰宅まで十分に持続します。
バッテリー性能
- イヤホン単体:約6.5時間(ANC ON時)
- ケース併用:約20時間前後
- 10分の充電で約1.5時間再生できるクイックチャージ対応
防水性能はIPX4相当で、汗や小雨にも耐えられる仕様。ジムやウォーキング時も安心して使えます。
接続の安定性
- Bluetooth 5.2対応で途切れにくく、屋外でも安定
- 混雑した駅構内でも音切れが少ない
- 片耳使用にも対応し、片方をケースに戻しても再接続がスムーズ
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 連続再生時間 | ★★★★☆ | 通勤+作業で1日問題なし |
| クイック充電 | ★★★★★ | 10分で約1.5時間再生可能 |
| 防水性能 | ★★★★☆ | 汗・雨でも安心 |
| 接続安定性 | ★★★★★ | 混雑環境でも強い |
| 片耳モード | ★★★★☆ | 通話・作業時に便利 |
「ATH-CKS30TW+」は、実用性と安定性を両立した万能イヤホンです。
ノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイントといった主要機能はどれも高水準で、音質とのトレードオフが少ないのが最大の魅力。
さらに、操作の直感性や防水性の高さなど、細部までユーザビリティが考え抜かれています。
「どんなシーンでも安心して使えるイヤホンが欲しい」
「低音重視だけど、機能面も妥協したくない」
という方にとって、「ATH-CKS30TW+」は間違いなく満足度の高い1台です。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」を使用した私の体験談・レビュー

「ATH-CKS30TW+」を数週間にわたって、通勤・デスクワーク・ジム・カフェなど多様なシーンで使用しました。
結果として感じたのは、音質・装着感・機能性のバランスが非常に高く、日常に溶け込む完成度の高さです。
以下では、実際の使用シーンごとに感じたポイントをまとめて紹介します。
通勤シーンでの使い心地
毎朝の通勤(約1時間、電車+徒歩)で使用。
ノイズキャンセリングをONにすると、車内の「ゴーッ」という走行音がかなり軽減され、音楽への没入感が高まります。
完全な静寂ではありませんが、アナウンスなどの必要な音は程よく通り、自然でストレスのない遮音感が印象的でした。
外音取り込み機能は、駅構内や改札で非常に便利。
ボタン操作一つで周囲の音を取り込みながら音楽を聴けるため、装着したまま会話や移動がしやすいのが好ポイントです。
通勤中の印象まとめ
- 電車内でも低音の迫力がしっかり維持される
- ANC ONでも耳の圧迫感が少なく快適
- 外音取り込みの自然さが優秀(自声がこもらない)
- 改札付近や混雑路でも音切れが起きにくい
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ノイズキャンセリング | ★★★★☆ | 低音ノイズを的確に抑える自然派タイプ |
| 接続安定性 | ★★★★★ | 混雑時でも音切れがほぼない |
| 外音取り込み | ★★★★★ | 声がクリアで自然 |
デスクワークとオンライン会議
自宅やオフィスでの作業では、マルチポイント接続が非常に便利でした。
PCで音楽を聴きながら作業していても、スマホに着信があると即座に切り替わり、通話終了後には自動でPC音源に戻ります。
この切替速度がスムーズで、作業の流れが途切れません。
また、長時間装着しても耳への負担が軽く、3〜4時間連続で使用しても痛みを感じにくい構造でした。
テレワーク中のオンライン会議でも相手の声がはっきりと聞こえ、マイクの集音性能も安定感がある印象です。
デスクワークで感じたポイント
- 通話音声がクリアで、相手からも聞き取りやすいとの評価
- 小音量でも解像感が高く、BGMとして最適
- イヤホン装着中に耳が蒸れにくく、長時間使用でも快適
| シーン | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| テレワーク | ★★★★★ | 通話・会議に強い安定感 |
| 集中作業 | ★★★★☆ | 小音量でも明瞭なサウンド |
| 操作性 | ★★★★★ | タッチ操作の反応が正確 |
ジムや屋外での使用
ジムでの軽運動(トレッドミルや筋トレ)中も、「ATH-CKS30TW+」は抜群の安定感を見せました。
イヤーピースのフィットがしっかりしており、汗をかいてもズレにくい設計です。
低音のキレが良いため、トレーニング中にリズムを取りやすく、モチベーションが上がります。
また、防水性能(IPX4)のおかげで、ランニングや屋外の軽い雨でも問題なし。
屋外では外音取り込みモードを活用することで、車や自転車の接近音も把握できるので安心です。
ジム・屋外での印象
- 激しい動きでも耳から外れにくい
- 汗や小雨でも安心して使用できる
- 低遅延モードを使えば、動画トレーニングも快適
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| フィット感 | ★★★★★ | 耳にしっかり固定される |
| 防水性能 | ★★★★☆ | 汗・雨にも十分対応 |
| リズム感の良さ | ★★★★★ | 低音のキレでテンポ維持しやすい |
カフェ・屋外作業時の印象
カフェなどの環境音がある場所では、ノイズキャンセリングが“静けさ”を作るサポート役として優秀。
エアコン音や雑談などがやわらかく抑えられ、作業に集中できます。
一方で、BGMを流しながら外音取り込みをONにすると、半開放型イヤホンのような自然な空気感になり、長時間装着しても疲れにくいと感じました。
カフェ使用で感じた点
- ケースが小型で取り出しやすく、机の上でも邪魔にならない
- 外音取り込み中はキーボード音が自然に聞こえる
- ANCをONにしても音質が崩れない
総合的な印象と使いこなしのコツ
「ATH-CKS30TW+」は「重低音×実用性」のバランスが非常に良く、音楽を楽しみながら快適に使える万能イヤホンという印象です。
特定のジャンルだけでなく、作業用BGMから映画・通話まで幅広く対応できます。
使いこなしのコツ
- イヤーピースは左右別サイズで調整し、密閉を最適化
- EQで「60Hz −1dB」「2.5kHz +1dB」にするとボーカルが前に出る
- ANCと外音の切替を環境別に活用(屋内=ANC、屋外=外音)
| 利用シーン | 快適度 | コメント |
|---|---|---|
| 通勤・通学 | ◎ | ANCと外音の切替が自然 |
| デスクワーク | ◎ | 長時間でも疲れにくい |
| ジム・ランニング | ○〜◎ | 安定感と防水性が高い |
| カフェ作業 | ◎ | ノイズが和らぎ集中しやすい |
体験談まとめ
「ATH-CKS30TW+」は、シリーズらしい重低音の迫力を保ちながらも、快適さと使いやすさを兼ね備えた一台です。
特に通勤・作業・ジムといった日常のあらゆるシーンで使いやすく、音質・機能・デザインすべてが「ちょうどいい」と感じられました。
どんな場面でも自然に手が伸びる、まさに“毎日使いたくなるイヤホン”です。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」に関するQ&A

audio-technica 「ATH-CKS30TW+」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
購入を検討している方や、すでに購入された方の参考になれば幸いです。
「ATH-CKS30TW+」と「ATH-CKS30TW」の違いは何ですか?
主な違いは「音質チューニング」と「機能面の強化」です。
「ATH-CKS30TW+」では低音の量感を維持しつつ、中高域の明瞭さと定位感が向上。さらにマルチポイント接続・低遅延モードなどの実用機能も追加され、より万能なモデルに進化しました。
| 比較項目 | ATH-CKS30TW | ATH-CKS30TW+ |
|---|---|---|
| 低音表現 | 迫力重視 | 深みとキレを両立 |
| ボーカル表現 | やや後ろ | より前に出る自然な定位 |
| 機能 | ANC・外音取込 | +マルチポイント・低遅延 |
| 音質傾向 | 重低音特化 | バランス重視型 |
重低音モデルと聞くと“こもり”が心配ですが、実際どうですか?
こもり感はほとんどありません。
「ATH-CKS30TW+」は低音が深く沈むタイプですが、中域の抜けが良く、ボーカルが埋もれない設計になっています。特にJ-POPやロックでは、リズムの厚みと歌の立ち上がりが両立しています。
ノイズキャンセリングの性能はどのくらいですか?
“強すぎない自然派ANC”です。
低周波の電車音や空調音はしっかり軽減されますが、人の声など中高域は少し残るため、周囲の状況を保ちながら快適に聴けるタイプです。音質の変化も少なく、長時間のリスニングでも疲れにくい印象です。
外音取り込み機能は自然ですか?
はい、非常に自然です。
音が“スピーカー越し”に聞こえることがなく、距離感や方向感がリアル。屋外移動時に使っても、周囲の安全確認がしやすいです。自分の声もこもらず、会話用途でも違和感がありません。
音ゲーや動画視聴での遅延はありますか?
通常モードではわずかにありますが、低遅延モードをONにすると大幅に軽減します。
YouTubeやNetflixなどの映像ではほとんど違和感がなく、セリフと口の動きがしっかり同期します。音ゲーの超高難度プレイでは有線機に劣りますが、カジュアル用途では十分対応可能です。
マルチポイント接続は安定していますか?
非常に安定しています。
PCとスマホを同時に接続しても、切替がスムーズで約2秒ほど。たとえば「PCで会議→スマホに着信→終了後PCに戻る」という流れも自動で行われます。テレワークや通学での使い分けに最適です。
フィット感はどうですか?長時間でも疲れませんか?
しっかりフィットし、軽量で疲れにくい構造です。
イヤーピースは耳の奥に自然に収まり、装着後に軽くひねると安定します。2〜3時間の連続装着でも耳の痛みや圧迫感が少なく、通勤・作業・ジムなど長時間使用に向いています。
防水性能はありますか?
はい、IPX4相当の防滴仕様です。
汗や小雨程度なら問題なく使用できます。ジムや屋外ランニングでも安心ですが、水没やシャワー使用は避けましょう。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
イヤホン単体で約6.5時間、ケース込みで約20時間ほどです。
10分の急速充電で約1.5時間再生できるため、通勤中などの短時間利用にも十分対応します。
| 状況 | 再生時間 |
|---|---|
| イヤホン単体 | 約6.5時間(ANC ON時) |
| ケース併用 | 約20時間前後 |
| クイック充電 | 10分で約1.5時間再生 |
どんなジャンルの音楽と相性が良いですか?
低音を軸にしたジャンル全般と相性抜群です。
EDM・ロック・R&B・J-POPなど、リズム感を楽しみたい楽曲に最適。中高域の抜けも良いので、ポップスやアコースティック系も聴きやすいです。
操作は物理ボタンですか?タッチですか?
タッチセンサー式です。
再生・停止、曲送り、ANC切替などが耳元で完結します。タッチ感度も良好で、誤作動が少ない印象です。アプリで操作割り当ても変更可能です。
片耳だけで使えますか?
はい、左右どちらの片耳でも使用可能です。
片方をケースに戻すと自動的にモノラルモードへ切り替わり、もう一方のイヤホンで音楽や通話を継続できます。動画や通話時も片耳再生に対応しており、在宅勤務などの“ながら作業”に便利です。
ケースの充電方法は?
USB Type-Cケーブルで充電します(ワイヤレス充電非対応)。
フル充電までは約2時間ほどで完了。LEDインジケーターで残量確認も可能です。
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」レビューのまとめ

総評として、「ATH-CKS30TW+は“重低音の満足感 × 日常の使いやすさ”を高い次元で両立したオールラウンダーです。
ソリッドな低域の迫力を軸に、ボーカルの明瞭さや前後の奥行きも確保。
ノイキャン/外音取り込み、マルチポイント、低遅延モードなどの実用機能も揃っており、通勤・デスクワーク・軽運動まで毎日の相棒として手堅い完成度に達しています。
強み・弱みの整理
ここが強い
- 量感だけでなく立ち上がりの良い低音で、EDMやロックが気持ちいい
- ボーカルの抜けが良く、歌もの・配信の音声も聞き取りやすい
- ANCは自然派/外音取り込みは違和感少なめで切替が快適
- マルチポイント+低遅延で仕事と娯楽の往復がスムーズ
- 長時間装着でも疲れにくい安定したフィット感と携帯しやすいケース
気になるところ(割り切り)
- 超ワイドレンジなクラシック大編成を“空間の広さ”で聴かせたい人には物足りる場合あり
- 風の強い屋外では風切り音が入る場面あり(装着角度の工夫で軽減)
- 音ゲーの最上級難度は有線や専用規格のほうが有利
こんな人におすすめ
- 低音の迫力を楽しみつつ、歌の聴きやすさも欲しい人
- 通勤・作業・ジムまで1台で済ませたい“日常統合派”
- PCとスマホを同時に使うテレワーク/学業ユーザー
- “開ける→付ける→すぐ繋がる”の手早い運用を重視する人
| ユースケース | 相性 | ポイント |
|---|---|---|
| 通勤・通学 | ◎ | 自然派ANCと外音で安全・快適 |
| デスクワーク | ◎ | マルチポイントで切替が速い |
| ジム・ラン | ○〜◎ | 保持力高くIPX4で安心 |
| 動画・配信 | ○〜◎ | 低遅延モードで口元と合いやすい |
前作・同価格帯との立ち位置
- 前作(ATH-CKS30TW)比:低域の輪郭とスピード感が向上。ボーカル帯域の見通しも良く、ジャンルの守備範囲が広がった印象。
- 同価格の汎用モデル比:低音“だけ”で押さず、**日常的な聴きやすさ(解像・定位・奥行き)**を保つバランスが強み。
購入前チェックリスト
- 低音は“量”だけでなくタイトさも欲しい
- ボーカルは埋もれず前に出てほしい
- 通勤や作業でANC/外音切替を多用する
- PC+スマホの同時待受が必須
- 軽運動でも外れにくい装着感が欲しい
- 派手すぎないミニマルデザインが好み
上のうち3〜4項目以上に当てはまるなら、有力候補です。
迷ったらこの設定から(即戦力セッティング例)
- イヤーピースは左右別サイズでもOK:密閉が先
- EQ目安:60Hz −1dB/2.5kHz +1dB/6kHz +0.5dB(低音の厚みを保ちつつ抜けUP)
- 屋内=ANC/屋外=外音取り込み+小音量で疲れにくく安全
audio-technica 「ATH-CKS30TW+」レビューの総括
「ATH-CKS30TW+」は、オーディオテクニカらしい重低音の魅力を軸に、音質・機能・デザインのすべてが洗練された完成度の高いモデルです。
従来の「SOLID BASS」シリーズが持つ迫力ある低域をそのままに、中高域の解像度やボーカルの明瞭さ、そして立体的な音場表現が見事に調和しています。
低音モデルでありながらも全体のバランスが整っており、ロックやEDMだけでなく、ポップスやアコースティックなど幅広いジャンルで心地よく楽しめるのが特徴です。
また、機能面でも日常使用に最適化されており、自然で快適なノイズキャンセリングや外音取り込み、PCとスマホを自在に行き来できるマルチポイント接続、動画再生時の音ズレを抑える低遅延モードなど、実用性においても抜かりがありません。
加えて、長時間装着しても疲れにくいフィット感や防滴仕様など、細部にまで使う人の快適さを意識した設計が感じられます。
通勤やリモートワーク、ジムでのトレーニングやリラックスタイムまで、どんなシーンにも自然に馴染む万能さこそ、このイヤホンの最大の魅力でしょう。
迫力あるサウンドを楽しみたい人も、仕事や学習で集中したい人も、「ATH-CKS30TW+」なら一台でその両方を満たしてくれます。
重低音の響きに心を奪われながら、日常のあらゆる瞬間を心地よく彩ってくれる——「ATH-CKS30TW+」は、まさに「音楽と生活をつなぐ、完成されたワイヤレスイヤホン」です。


