フランスのハイエンドオーディオブランドであるDEVIALETが世に送り出した完全ワイヤレスイヤホン「GeminiⅡ」。
前モデルからさらに進化を遂げた本機は、ブランド特有の高級感あふれるデザインと緻密なサウンドチューニングを備えています。
価格は決して安くはありませんが、その分だけ音質や機能性、装着感において他のフラッグシップモデルと並び立つ存在感を放っています。
多くの人がDEVIALET 「GeminiⅡ」 レビュー」に興味を持つ背景には、高音質がどこまで実現されているのか、ノイズキャンセリングの効果はどの程度なのか、そしてSONYやBose、Sennheiserといったライバル製品と比較した際に購入する価値があるのかといった関心があるはずです。
そこで本記事では、「GeminiⅡ」のデザインや装着感、音質やコーデックの対応状況、ノイズキャンセリングやアプリの操作性、さらにバッテリー性能までを実際の使用体験に基づいて詳しく解説していきます。
単なるスペック紹介にとどまらず、日常の中でどのように役立つのかを体感に即して伝えることで、購入を検討している読者にとって有益な判断材料となることを目指しました。
「GeminiⅡ」は単なる高級イヤホンではなく、音楽を日常的に楽しむ人にとって生活の質を高めるオーディオツールといえる存在です。
本レビューを通じて、その魅力と実力を余すことなくお伝えしていきます。
DEVIALET 「GeminiⅡ」のデザインと装着感

高級感ある外観デザイン
「GeminiⅡ」のハウジングは曲面を基調とした“ミニマル×上質”の造形で、耳へ収まった時のシルエットがすっきり見えます。
マット寄りの仕上げは指紋が目立ちにくく、日常の取り回しで清潔感を保ちやすい点が実用的。
ケースは角を落とした小型デザインで、片手開閉のトルクも適切です。
ここが良い
- 指紋が目立ちにくい質感で手入れが簡単
- 外側の“飛び出し感”が少なく、装着時の見た目がスマート
- ケースはポケットでもゴロつきにくく、机上での安定感も高い
気になりがちな点と対策
- ロゴが光源で反射しやすい → 乾いた布で軽く拭くと質感がすぐ戻る
- 濡れた指で摘みづらい → 取り出しは「つまむ→軽く回す」で安定
フィット感と長時間使用の快適さ
装着は「差し込む → 後方へ軽く回して固定」が基本。
ノズル角が合わせやすく、耳甲介で面支持されるため、圧迫の“点集中”が起こりにくい構造です。
通気設計により内圧のこもりも抑えられ、長時間装着でも鼓膜負担が軽めに感じられます。
装着快適性チェック(体感ベース)
経過時間 | フィット感・疲労感の目安 | コメント |
---|---|---|
30分 | 初期圧迫感は少ない | 顎の開閉や会話でもズレにくい |
2時間 | 熱こもりが少ない | 耳道の当たりが穏やかで集中しやすい |
4時間 | イヤーピース次第で差 | やわらかめシリコンが疲労感を抑えやすい |
シーン別の安定性
- 通勤・歩行:タッチノイズが少なく、咀嚼・会話でも緩みにくい
- ラン&ジム:耳珠付近で“支点”が作られ、ホールドが持続
- メガネ・マスク併用:ハウジングが干渉しにくく、圧迫の相乗が起きにくい
イヤーピース選びのコツ
- 抜け感重視 → 薄肉シリコン or 先端が広がるタイプ
- 低域量感・密閉重視 → 肉厚シリコン(ハーフサイズアップ推奨)
- 長時間装着重視 → やわらかめ+一段階小さめで圧を分散
- 付け方のコツ → 浅めに入れてから“後方に数ミリ回す”と密閉・圧のバランスが整う
合わないときの微調整
- こもる → 一段階小さめ or 低背ステムのピースへ
- 高域が刺さる → 先端開口が狭めのピースでピークを緩和
- 動くと緩む → サイズ調整+“回して固定”を丁寧に(乾燥時は軽く温めると密着向上)
ケースサイズと携帯性の使い勝手
ケースは“握りやすい厚み”と“デスクの安定感”のバランスが良好。ワイヤレス充電パッド上で位置決めしやすく、USB-Cポートのクリアランスも十分です。
開閉トルクとマグネット保持が適切で、片手操作でもイヤホンが飛び出しにくいのが安心。
携帯・メンテの実用ポイント
- ワイヤレス充電対応で、帰宅→置くだけの運用がしやすい
- フタの開口角が指の入りを助け、取り出しミスを低減
- 角が当たりにくい外形で、前ポケットでも違和感が少ない
細かな配慮
- 机に直置きでも転がりにくい/開いたまま自立しやすい
- 内部トレイの高さが程よく、爪を立てずに取り出せる
- マグネットガイドで左右の誤挿入が起きにくい
見た目は高級感と日常性の中庸に位置し、所有満足度が高い仕立てです。
装着は“回して固定”のコツさえ掴めば長時間でも圧ストレスが少なく、ケースは小型で取り回し良好。
デザインと快適性の両面で、日々の使用に耐える完成度に仕上がっています。
DEVIALET 「GeminiⅡ」の音質レビューとコーデック対応

「GeminiⅡ」の真価は「ハイエンドブランドらしい緻密さ」と「日常使いに耐える実用性」の両立にあります。
ここでは音の傾向を周波数帯ごとに分け、さらにコーデックごとの違いやジャンル適性を整理しました。
サウンドキャラクターの印象
実際に聴いてまず感じるのは、低域から高域まで“余裕のある鳴り方”です。
低音は沈み込みが深いものの輪郭がぼやけず、バスドラムやベースのアタックがタイトに響きます。
中域はボーカルが前に出すぎず、伴奏とのバランスが自然。
高域はシンバルやストリングスの余韻がザラつかず、耳疲れを起こしにくい滑らかさを持っています。
音場は左右に広がり、前後の奥行きも表現できるため、小編成のアコースティックからオーケストラまでスケール感を感じられます。
- 低域:量感は過不足なく、タイトでキレがある
- 中域:厚みと透明感を両立、ボーカルが自然に浮き立つ
- 高域:刺さりにくく、滑らかな伸びと余韻
- 音場:横方向に広く、前後感も描ける立体的なステージ
コーデック対応と接続性
「GeminiⅡ」はBluetooth 5.2を採用し、マルチポイント接続(同時2台)が可能。
コーデックはaptX・AAC・SBCに対応しており、安定性重視の構成となっています。
iPhoneであればAAC、AndroidではaptX対応機種ならよりメリハリのある音が得られ、環境に合わせて最適な接続が選べます。
端末別おすすめコーデック
端末 | 推奨コーデック | 特徴 |
---|---|---|
iPhone / iPad | AAC | 滑らかなボーカル、安定性も高い |
Android (Snapdragon系) | aptX | 低域のキレと輪郭が際立ちやすい |
Windows PC | aptX (対応時) / SBC | 会議・動画視聴で遅延少なく安定 |
macOS | AAC | 標準で安定、設定次第でaptXも可 |
コーデック別の聴感差
- aptX:低域の立ち上がりが鋭く、音の輪郭がくっきり
- AAC:中高域の自然さと滑らかさが魅力
- SBC:情報量は劣るが、安定性が高い
ジャンル別の相性とEQ調整
「GeminiⅡ」は素の状態でバランスが良いため大きな補正は不要ですが、アプリのEQを使うとジャンルごとに最適化できます。
ジャンル別おすすめ設定
- ポップス/ロック:100〜200Hzをわずかに持ち上げて厚みを補強
- ジャズ/アコースティック:1〜2kHzを軽く上げて楽器の芯を強調
- EDM/ヒップホップ:60〜80Hzを+1〜2dB、8〜10kHzを少し持ち上げて迫力とエア感を追加
- クラシック:基本フラット、必要に応じて低域を控えめにして見通しを確保
シーン別にも有効で、例えば電車内でANCを強めにした際は高域が埋もれやすいため、6〜8kHzを少し上げると抜けが改善されます。
「GeminiⅡ」は「タイトな低域」「自然な中域」「耳疲れしにくい高域」といった特徴を備え、広がりのある音場でジャンルを問わず音楽を楽しめます。
接続はaptX・AAC・SBCとシンプルながら実用性に優れ、端末に応じた最適な組み合わせを選べば十分満足できる仕上がりです。
さらにアプリのEQを活用すれば、環境や音楽ジャンルに合わせて一段上のリスニング体験が可能になります。
DEVIALET 「GeminiⅡ」の機能性と操作性の実力

「GeminiⅡ」は「高音質イヤホン」というだけでなく、日常で快適に使えるかどうかという点でも高い完成度を誇ります。
ここでは ノイズ制御(ANC/外音取り込み)、アプリによるカスタマイズ性、接続や操作のしやすさ を実際の使用感を交えながら整理します。
ノイズキャンセリングと外音取り込み
ANCは低域の電車音や空調音に強く、カフェなどのざわついた環境でも十分効果を発揮します。
必要以上に中高域を削らないため、音楽のディテールを失いにくいのが特徴です。
外音取り込みは声の帯域を自然に通し、アナウンスや会話を無理なく聞き取れます。
シーン別の効き方(目安)
シーン | ANCの効き方 | 外音取り込みの自然さ |
---|---|---|
電車内 | 車輪音や低周波をしっかり低減 | 車内アナウンスも聞きやすい |
オフィス | 空調音や雑音を抑える | 周囲の会話は適度に残る |
カフェ | BGMやざわめきを軽減 | 注文時の声がクリア |
屋外 | 風切り音は軽減機能ON推奨 | 車の走行音は残して安全性確保 |
専用アプリとカスタマイズ
専用アプリはシンプルで直感的。
ANCや外音取り込みの強さ調整、タッチ操作の割り当て、EQ(プリセット+カスタム)まで揃っており、ユーザーごとの使い方に合わせて調整可能です。
主な機能
- ANC/外音取り込みの強さ調整
- EQ(プリセット+カスタムバンド)
- タッチ操作のカスタマイズ(曲送り・音量調整・ANC切替など)
- 装着検出(耳から外すと自動停止)
- ファームウェア更新による改善・新機能追加
EQ活用のヒント
- 低域を+2dB → ポップスやEDMで迫力を強化
- 中域1〜2kHzを+1dB → ボーカルを前に出す
- 高域6〜8kHzを+0.5dB → 抜け感を調整
接続性と操作体系
Bluetooth 5.2による接続は安定しており、人混みの駅や街中でも音切れは少なめ。
マルチポイント接続に対応し、スマホとPCを同時接続しても自動で切り替わります。
接続・通話の実力
- マルチポイント:2台同時接続が可能。音楽を聴きながらPC会議に参加する切替もスムーズ
- 動画視聴:遅延は気にならず、映画やYouTube鑑賞に十分
- ゲーム:わずかな遅延は残るため、本格的な音ゲーには不向き
- 通話品質:周囲が騒がしくても声がこもりにくく、相手にもクリアに届く
タッチ操作の印象
- ワンタップ/ダブルタップ/長押しに対応
- 曲送り・ANC切替・音声アシスタントなどを自由に割り当て可能
- 誤操作が少なく、フィードバック音も控えめで耳障りになりにくい
生活耐性と充電
- 防滴性能あり、汗や小雨程度なら問題なし
- ワイヤレス充電対応、USB-Cでの急速充電も利用可能
「GeminiⅡ」の機能性は「シンプルで直感的、そして実用的」。
ANCと外音取り込みはバランスが良く、音楽を楽しみながら周囲の環境にも対応できます。
アプリは迷いにくいUIで調整しやすく、接続やマルチポイントはストレスなく安定。
操作体系も誤動作が少なく、日常利用で安心感があります。
DEVIALET 「GeminiⅡ」のバッテリーと日常利用の実際

「GeminiⅡ」のバッテリーは、日常生活のあらゆるシーンで「足りる」と感じられるかが重要なポイントです。
公式スペックでは イヤホン単体で最大約5時間、ケース併用で合計約22時間 とされており、さらに Qiワイヤレス充電とUSB-C充電の両対応 という点が実用性を高めています。
公称スペックを整理
まずは基本となる仕様を押さえておきましょう。
項目 | 公式数値 |
---|---|
イヤホン単体再生時間 | 最大約5時間 |
ケース込み再生時間 | 最大約22時間 |
イヤホン充電時間 | 約1時間40分 |
ケース充電時間 | 約1時間30分 |
充電方式 | USB-C/Qiワイヤレス充電対応 |
実使用シーンでのスタミナ感
実際の使用では、ANCの強さや音量によって持続時間に差が出ます。
一般的に ANCオン・音量50%前後 では公式値よりやや短くなることが多いですが、それでも通勤や在宅ワークには十分対応可能です。
シーン別の使用目安
- 通勤往復(1〜1.5時間):バッテリー残量は1日の合計で20〜30%程度の消費
- 在宅ワーク(約3時間BGM):ANCオフなら4〜5時間持続
- カフェ作業(2時間程度):ANC中〜強で40〜55%の消費
- 長距離移動(4時間以上):ANC強だとほぼ使い切りに近い
充電まわりの利便性
「GeminiⅡ」は充電環境を選ばないのも魅力です。
- ワイヤレス充電対応:パッドに置くだけで充電可能。帰宅後の習慣化がしやすい
- USB-C充電:フル充電はケース約1時間30分、イヤホン約1時間40分と効率的
- 短時間充電:出発前に10〜15分充電するだけでも1〜2時間は稼げる
通話・会議での電池消費
音楽再生よりも通話利用の方が消費が早い傾向にあります。
これはマイク処理やノイズリダクションが同時に働くためです。
オンライン会議が続く日は 片耳ずつ交互に使う と、バッテリー切れを防ぎやすくなります。
バッテリーを長持ちさせるコツ
- 音量を 1〜2目盛り下げる だけで持ちが改善
- ANCは常時強モードではなく 中〜弱を活用
- ケース内の充電接点を定期的に拭き取り、接触不良を防止
- 高温環境を避け、充電は 20〜80%の範囲 を意識すると劣化を抑えやすい
「GeminiⅡ」は 単体5時間・合計22時間 という数値以上に、ワイヤレス充電や短時間充電のしやすさによって「電池切れの不安を感じにくい」設計になっています。
通勤や作業、会議といった日常のあらゆる場面でスタミナを確保でき、少し工夫すればさらに快適に使いこなせます。
DEVIALET 「GeminiⅡ」を使用してみた私の体験談・レビュー

「GeminiⅡ」を日常的に数週間使ってみると、スペックだけでは見えてこない「実際の便利さ」と「ちょっとしたクセ」が浮かび上がってきました。
ここでは、使用シーンごとの印象や良かった点、気をつけたい点を整理します。
使用シーン別の印象
シーン | 装着感・使い勝手 | 音の印象 | 気づいたこと |
---|---|---|---|
通勤電車 | 装着は安定。外音ONでアナウンスも確認しやすい | 低域のノイズを抑えつつ音楽の厚みは維持 | 長時間でも耳圧が少なく快適 |
在宅ワーク | 長時間装着しても疲れにくい | 小音量でも情報量が落ちにくい | マルチポイントでPC⇄スマホ切替が便利 |
カフェ作業 | ケースの出し入れがスムーズ | ボーカルが自然で作業BGMに最適 | 2〜3時間使っても電池残量に余裕 |
軽い運動 | 揺れにくく、マスクやメガネ併用も問題なし | リズムがタイトでテンポ良く聴ける | 風の強い日は風低減モードが有効 |
リラックスタイム | やわらかい装着感 | 高域が刺さらず落ち着いて聴ける | 低域を少し足すとより心地よい |
良かったと感じたポイント
- 装着感の安定性
“差し込んで軽く回す”だけで面で支えるようにフィットし、耳の一点に圧が集中しません。 - 耳が疲れにくい音作り
タイトな低域と自然な中高域で、長時間でも聴き疲れしにくいバランスです。 - 所有感を満たすデザイン
ケースと本体の質感が高く、小型でポケットでも収まりが良いのが日常的に快適。 - マルチポイントが実用的
スマホで音楽→PC会議への切替がシームレスで、着信の取りこぼしも防げました。 - アプリ操作がシンプル
ANCや外音、EQ調整などが直感的に行え、余計な階層移動がなく迷わない作りです。
想定外に気になった点と工夫
- バッテリーの持ち時間がシーンで変動
ANC強+高音量だと5時間に届かない場合も。
→ 通勤時はケースでこまめに“ちょい足し充電”、在宅ではANC弱に。 - タッチ操作の誤反応
位置調整の際に意図せず反応することがある。
→ アプリで感度を下げる/操作をシンプルに設定。 - 密閉が強すぎるとこもり感
耳に合わないイヤーピースだと低域が膨らみがち。
→ 一段小さめや薄肉のイヤピを試すと改善。 - 通話利用時の電池消費が速い
マイク処理が加わる分、音楽再生より消耗。
→ 片耳ずつ交互に使うローテーションで稼働時間を延ばせる。
他機との比較で見えた「GeminiⅡ」の特徴
同価格帯のライバル機と比べると、「GeminiⅡ」は「派手さ」よりも「長時間聴いても心地よい自然さ」を優先している印象です。
低域はタイトで切れ味があり、中域はフラットで誇張がなく、高域は刺さらずに余韻が伸びます。音場は広く、ジャンルを問わず安定した表現ができるため、作業用BGMからクラシック鑑賞まで幅広く活躍します。
私なりの使いこなし(ベスト設定)
- EQ:基本はフラット。通勤時だけ100〜150Hzを+1dB、騒音時は6〜8kHzを+0.5dBで抜け感を補強。
- イヤーピース:普段はやわらかめの小さめサイズで耳圧を軽減。運動時は標準サイズでホールド重視。
- 操作割り当て:片側にANC⇄外音切替、もう片側に曲送り・停止を設定し、誤操作を防止。
- 充電運用:ケースはQiワイヤレス充電パッドに常設し、帰宅後すぐ置く習慣で電池切れの不安をゼロに。
体験談まとめ
「GeminiⅡ」は、所有満足感・装着安定・聴き疲れしにくい音作りが魅力で、日常のさまざまなシーンにスムーズに溶け込みます。
一方で、バッテリーやタッチ感度など小さなクセもあるため、設定やイヤーピース選びで工夫することで真価を発揮します。
使い込むほどに快適さが増し、「長く付き合えるイヤホン」だと実感しました。
DEVIALET 「GeminiⅡ」に関するQ&A

DEVIALET 「GeminiⅡ」に関してよく疑問に持たれそうな質問をまとめました。
「GeminiⅡ」の音質はどんな特徴がありますか?
低域はタイトで沈み込みが深く、中域はボーカルを自然に描写、高域は滑らかに伸びて耳疲れしにくいバランス型です。派手なドンシャリではなく、長時間リスニングでも快適に楽しめるチューニングです。
ノイズキャンセリング(ANC)の性能は十分ですか?
電車やカフェなどの低周波ノイズに強く、必要以上に高域を削らないため音楽のディテールが損なわれにくいです。外音取り込みは声が自然に聞こえるので、会話やアナウンス確認もスムーズにできます。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
イヤホン単体で最大約5時間、ケース併用で合計約22時間です。ANCの強弱や音量によって実使用時間は前後しますが、日常の通勤・作業用途であれば十分実用的です。Qiワイヤレス充電にも対応しています。
対応コーデックは何ですか?
Bluetooth 5.2に対応し、コーデックはaptX/AAC/SBCです。iPhoneではAAC、Android(Snapdragon搭載機)ではaptXが最適です。LDACなどのハイレゾコーデックには非対応ですが、安定性を重視した設計になっています。
マルチポイント接続はできますか?
はい、スマホとPCなど2台まで同時接続可能です。音楽再生からPC会議への切替がシームレスに行えるため、仕事とプライベートを両立したい人に便利です。
装着感は快適ですか?
“差し込んで軽く回す”装着スタイルで、耳に面で支えるようにフィットするため、耳圧が溜まりにくく長時間でも疲れにくいです。イヤーピースを調整すれば安定感と快適性をさらに高められます。
通話品質はどうですか?
騒がしい環境でも自分の声がクリアに伝わりやすく、リモート会議や通話用途でも問題なく使えます。歯擦音(サ行など)が強調されすぎず、自然な声質に近い印象です。
他社の同価格帯モデルと比べて優れている点は?
デザインの高級感、耳疲れしにくい自然な音作り、そしてマルチポイントの安定性が強みです。派手な音よりも“上質で長時間聴きやすい音”を求める方に向いています。
防水性能はありますか?
生活防水相当の防滴性能を備えており、汗や小雨程度なら問題なく使えます。ただしシャワーや水没環境での使用は避けましょう。
ゲーム用途には向いていますか?
映像コンテンツでは遅延をほとんど感じませんが、音ゲーなど高精度のタイミングが要求される用途ではわずかな遅延を感じる可能性があります。
ANCは長時間使っても疲れませんか?
強モードを長時間使うと耳圧が気になる場合があります。中モードや弱モードを選ぶと耳への負担を軽減でき、作業中も快適です。
装着検出機能はありますか?
はい、耳から外すと自動的に音楽が一時停止し、再度装着すると再生が再開します。無駄な再生を防ぎ、バッテリー節約にもつながります。
専用アプリの操作性はどうですか?
シンプルで直感的なUIのため、初めて使う人でも迷わずにANCや外音、EQ調整、タッチ操作の割り当て変更などが行えます。
音質のジャンル適性はありますか?
バランスの取れたチューニングのため、クラシックからポップス、ジャズ、ロックまで幅広いジャンルに対応できます。特に長時間聴き続ける用途に強みがあります。
DEVIALET 「GeminiⅡ」レビューのまとめと評価

DEVIALET 「GeminiⅡ」は、デザインの高級感や自然な音質だけでなく、日常の利便性までしっかりと意識された完成度の高いTWSです。
実際に使ってみると「長時間聴いても疲れにくい」「接続や操作が安定している」「所有欲を満たすデザイン」といった点が印象的でした。
一方で、バッテリーの持続時間やタッチ感度など、気をつけたい部分も見えてきます。
ここでは、その総括を整理します。
評価まとめ
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
デザイン/質感 | ★★★★★ | 高級感と携帯性のバランスが良い |
装着感 | ★★★★☆ | 耳圧が分散され、長時間使用も快適 |
音質 | ★★★★★ | タイトな低域、自然な中域、耳疲れしにくい高域 |
ANC/外音取り込み | ★★★★☆ | 効き方が自然で音楽の質感を損なわない |
接続性/マルチポイント | ★★★★☆ | 混雑環境でも安定、スマホ⇄PCの切替がスムーズ |
アプリ操作性 | ★★★★☆ | シンプルで迷わず設定できる |
バッテリー | ★★★☆☆ | 単体5時間は標準的。ワイヤレス充電で補える |
携帯性(ケース含む) | ★★★★☆ | 小型でポケットに収まりやすい |
良かった点
- 高級感あるデザインと持ち運びやすいケースサイズ
- 自然で聴き疲れしにくい音質バランス
- ANCと外音取り込みが上品で実用性高い
- マルチポイントによるシームレスなデバイス切替
- アプリUIがシンプルでEQ調整も直感的
惜しい点(工夫で改善できる)
- バッテリー持ちは“平均的” → 短時間のちょい足し充電運用で対応
- タッチ操作が敏感 → 感度調整や操作の集約で誤動作を減らせる
- イヤーピース次第で低域が膨らむ → サイズ調整や薄肉タイプへの交換が有効
おすすめしたい人
- 高級感のあるデザインと所有満足度を重視する人
- 長時間リスニングでも耳が疲れにくい機種を探している人
- スマホとPCを同時接続して仕事・プライベートをシームレスに使い分けたい人
- ジャンルを問わず自然で上質なサウンドを楽しみたい人
逆に向かない人
- 単体8〜10時間クラスの“超長時間再生”を最優先にする人
- 低域ドンシャリや派手なサウンドを求める人
失敗しないためのチェックポイント
- ✔️ 試着時に「差し込んで軽く回す」装着感が合うか
- ✔️ ANCを常時強で使うなら電池運用の工夫が必要
- ✔️ EQは基本フラット、必要に応じて±1〜2dBで調整
- ✔️ ケースはワイヤレス充電トレイに置く習慣で電池切れ防止
DEVIALET 「GeminiⅡ」レビューの総括
DEVIALET 「GeminiⅡ」は、フランスのハイエンドブランドらしい上質なデザインと、長時間でも耳が疲れにくい自然なサウンドを兼ね備えた完成度の高いイヤホンです。
ANCや外音取り込みの効き方は強すぎず上品で、音楽の質感を損なわずに環境に合わせた使い分けが可能です。
マルチポイント接続や安定した通信性能は仕事とプライベートの両方に便利で、アプリもシンプルで直感的に操作できるため、誰でも快適に使いこなせます。
バッテリーは突出した長さではないものの、ワイヤレス充電や短時間充電に対応しているため日常的な使用に不足は感じにくいでしょう。
総じて、「GeminiⅡ」は派手さよりも“自然で快適な長時間リスニング”を重視するユーザーにぴったりの一台であり、毎日の暮らしの中で音楽を一層豊かにしてくれる存在です。
使い込むほどに心地よさが増していくDEVIALET 「GeminiⅡ」は、音楽とともに日常を上質に彩る最高の相棒となるでしょう。