EDIFIER 「W820NB Plus」 レビュー|1万円以下で驚きの音質とANC、LDAC対応のコスパ最強機

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出典:EDIFIER公式
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初めて「W820NB Plus」を聴いたとき、思わず「この価格でここまでできるのか」と声が漏れました。
1万円を切るヘッドホンとは思えないほど、音の厚みと透明感が両立しており、軽やかな装着感や操作性までよく練られています。
これまで数多くのヘッドホンを試してきた中でも、“価格を忘れさせる完成度”を感じた数少ないモデルのひとつです。

前モデル「W820NB」を長く使ってきた筆者にとって、「Plus」への進化はすぐに体感できるものでした。
中高域の抜けが良くなり、ボーカルや楽器の位置関係がより立体的に。
低音も引き締まり、全体のバランスが整ったことで、LDAC対応の恩恵を最大限に活かせるサウンドに仕上がっています。
さらにノイズキャンセリング性能も向上し、電車やカフェでも自然な静けさを保ちながら音楽に没頭できるようになりました。

この記事では、「W820NB Plus」を実際に筆者が日常生活で使い込んだうえで、デザイン・装着感・音質・機能性の4つの軸からその実力を掘り下げていきます。
特に、「1万円以下でどこまで本格的な音が楽しめるのか」「上位機種との違いはどこにあるのか」という点を中心に、他の人気モデル(WH-CH720NやACCENTUMなど)との比較も交えながら詳しく解説します。

「W820NB Plus」は、単なる“安いヘッドホン”ではありません。
手頃な価格でありながら、音楽の楽しさをもう一度思い出させてくれる、そんな存在です。
この記事を読み終える頃には、きっとあなたも「この価格帯でこれを選ばない理由はあるのか」と感じるはずです。

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  1. EDIFIER 「W820NB Plus」のデザイン・装着感・操作性をチェック
    1. ミニマルで上質──デザインと質感
    2. 長時間リスニングでも快適な装着感
    3. 直感的に使える操作性と接続の安定性
  2. EDIFIER 「W820NB Plus」の音質レビュー:低価格帯を超える完成度
    1. 低音:深みとキレを両立したサウンド
    2. 中高音:明瞭で伸びやかな抜け感
    3. 音場・定位・全体のバランス
    4. コーデック別の音質変化
  3. EDIFIER 「W820NB Plus」の機能面レビュー:ノイズキャンセリング・外音取り込み・アプリ連携
    1. ノイズキャンセリング性能は価格帯トップクラス
    2. 外音取り込みモードの自然さと実用性
    3. 「Edifier Connect」アプリでのEQカスタムと操作設定
  4. EDIFIER 「W820NB Plus」を使用してみた私の体験談・レビュー
    1. 通勤中──静けさとリズムが共存する快適さ
    2. オフィス・カフェ──集中と自然さのちょうどいいバランス
    3. 夜のリスニング──LDACで感じる“空気の透明感”
    4. アプリ活用で“自分仕様のサウンド”に育つ
    5. 快適な装着感──長く使うほど分かる“軽さの価値”
    6. 使用してわかった“価格以上の完成度”
    7. 体験談の総括:自然体で音楽を楽しめる“生活密着型ヘッドホン”
  5. EDIFIER 「W820NB Plus」に関するQ&A
    1. 「W820NB Plus」のノイズキャンセリング性能はどの程度ですか?
    2. 音質は価格に見合っていますか?
    3. 長時間使用しても耳が痛くなりませんか?
    4. 外音取り込みモードはどんな場面で使えますか?
    5. アプリ「Edifier Connect」では何ができますか?
    6. iPhoneでも高音質で聴けますか?
    7. バッテリーの持ちはどのくらいですか?
    8. 折りたたみはできますか?
    9. ゲームや動画視聴で遅延はありますか?
    10. 他の人気モデルと比べて、どんな人におすすめですか?
    11. ANCと外音取り込みをボタンで切り替えることはできますか?
    12. 有線接続は使えますか?
    13. 通話品質はどうですか?
    14. 音漏れは気になりますか?
  6. EDIFIER 「W820NB Plus」のレビューまとめ
    1. 総評(ここが強い)
    2. どんな人に向いているか
    3. 競合と比べた立ち位置
    4. おすすめ設定例(すぐ効く実用プリセット)
    5. シーン別の最適モード
    6. EDIFIER 「W820NB Plus」レビューの結論:価格以上の完成度で“毎日”を整える一台

EDIFIER 「W820NB Plus」のデザイン・装着感・操作性をチェック

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出典:EDIFIER公式

「W820NB Plus」は、手に取った瞬間から「この価格帯とは思えない完成度」を感じさせるヘッドホンです。
見た目の仕上げ、装着感、操作性の3点が高水準でまとまっており、使うたびに“気軽に使える高品質”を実感します。
ここではそれぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

ミニマルで上質──デザインと質感

第一印象は「派手さのない上品さ」。
マット仕上げのハウジングは指紋が付きにくく、光の反射を抑えた落ち着いた質感です。
樹脂製ながらも継ぎ目が丁寧に処理されており、チープさを感じません。

イヤーカップはスイーベル機構で平たく折りたため、机に置いても安定します。
ヘッドバンドは程よいクッションがあり、サイズ調整もクリック感がしっかりしていて扱いやすい印象です。

特徴まとめ:

  • マットな質感で指紋・傷が付きにくい
  • スイーベル構造で持ち運びやすい
  • ヘッドバンドのクッション性と耐久感が良好
  • 軽量設計で長時間使用でも負担が少ない

シンプルながらも安っぽく見えず、ビジネスシーンでも違和感なく使えるのがEDIFIERらしい美点です。

長時間リスニングでも快適な装着感

「W820NB Plus」のもう一つの強みは「快適さ」。
柔らかいイヤーパッドがしっかりと耳を包み込み、圧迫感を最小限に抑えています。
軽さとバランスの良さが相まって、2〜3時間の使用でも疲れにくい仕上がりです。

メガネをかけていても側圧が程よく、耳周りの痛みが出にくい点も好印象。
頭頂部への負担も軽く、長時間のテレワークや移動中の使用にも十分耐えられます。

装着感のポイント:

  • ふわりと沈み込む低反発イヤーパッド
  • メガネ使用時でも圧迫が少ない設計
  • ヘッドバンドのクッションで頭頂部の痛みを軽減
  • 密閉感がありつつ、蒸れにくい通気設計

実際に何時間も聴いていても「外したときに疲労感が少ない」──これが、日常使いでの大きな価値につながっています。

直感的に使える操作性と接続の安定性

「W820NB Plus」は、物理ボタンを採用した直感的な操作性が特徴です。
タッチパネル式のような誤動作がなく、手探りでもすぐに操作できるのが実用的。
Bluetooth接続も安定しており、ペアリングの手順も簡単です。

主な操作系と使い勝手:

機能操作方法備考
電源ON/OFF電源ボタン長押しLEDで状態表示
再生/一時停止右カップ中央ボタンクリック感が明確
音量調整+ / −ボタン長押しで曲送り・戻し対応
ANC切替専用ボタンANC ⇄ 外音取り込み ⇄ 通常を順に切替
ペアリング電源ボタン長押し初回設定後は自動再接続

また、専用アプリ「Edifier Connect」では、イコライザー調整やANC強度の変更、ボタン割り当てのカスタムなど、細かい設定も可能です。
自分の好みに合わせて音質や操作を最適化できるのは、価格帯を考えると驚くほど便利です。

操作面の印象まとめ:

  • クリック感が心地よく誤操作が少ない
  • ペアリングが安定し、再接続もスムーズ
  • アプリでEQやANC設定を細かく調整できる
  • 音の遅延が少なく、動画視聴にも快適

全体的に、「W820NB Plus」は“気軽に使えるのにストレスがない”という印象。
使い勝手の良さが、日常での使用頻度を自然に高めてくれます。


デザインの質感、快適な装着感、そして確実な操作性──この3つがしっかり揃っていることで、「W820NB Plus」は価格以上の満足度を実現しています。
見た目はシンプルでも、触れて使うたびに作りの良さが伝わる。そんな“気配り設計”こそ、このモデルの真の魅力と言えるでしょう。

 

EDIFIER 「W820NB Plus」の音質レビュー:低価格帯を超える完成度

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出典:EDIFIER公式

「W820NB Plus」の最大の魅力は、その価格帯を超えた音の完成度にあります。
1万円以下という価格設定からは想像できないほど、低音の量感と中高音の明瞭さ、そして全体のバランスが高水準。
単に“よくできたコスパ機”ではなく、音楽を長く楽しめるチューニングに仕上がっています。

低音:深みとキレを両立したサウンド

まず印象的なのは、低音の存在感。
厚みがありながらも、ベースやバスドラムが他の帯域をマスクしません。
沈み込むような低域は、映画やEDMでも迫力が十分。

特徴ポイント:

  • 100〜200Hz帯を中心にした程よいブーストで、暖かみのある低域。
  • 立ち上がりが早く、リズムのキレを損なわない。
  • ボーカルやギターを潰さないバランス感。

たとえばロックではキックの重さがしっかり伝わり、EDMではサブベースがきれいに沈み込む。
安価なヘッドホンにありがちな「低音が膨らむだけ」という欠点を避け、量感と輪郭の両立に成功しています。

中高音:明瞭で伸びやかな抜け感

「W820NB Plus」の中高域は、ボーカルを中心にクリアで見通しの良いサウンド。
中音域の厚みが適度に保たれ、楽器の定位が明確。高音は刺さらず、透明感を感じるチューニングです。

印象的なポイント:

  • ボーカルが自然に前へ出て、位置関係が明瞭。
  • ギターやピアノの音が分離して聴こえる。
  • 高音の伸びがスムーズで、耳に痛みを感じにくい。

女性ボーカルの曲では声の粒立ちが際立ち、アコースティック系では空気感を伴う余韻が心地よい。
長時間聴いても疲れにくい、“フラット寄りの上品なチューニング”といえるでしょう。

音場・定位・全体のバランス

音場の広がりはこの価格帯ではトップクラス。
横方向の広がりと奥行きの両方が感じられ、立体的な音の配置がわかります。
楽器の位置がはっきり分かるため、ライブ音源やオーケストラでも奥行きをしっかり再現します。

要素評価コメント
音場の広がり横方向に余裕があり、窮屈さを感じない
奥行き感前後の距離感がわかりやすい
分離感各楽器が重なっても混ざりにくい
解像度細かい音が拾いやすく、音像がクリア

全体のチューニングは中立的で、特定の帯域を誇張しないナチュラルサウンド。
リスニング用途はもちろん、作業用BGMとしても優秀です。

コーデック別の音質変化

「W820NB Plus」はLDAC対応により、接続する端末で音の印象が変わります。
特にAndroidスマートフォンでLDAC接続すると、有線に近い解像感を得られます。

コーデック特徴音の印象
LDAC(Android)高解像・広音場音の粒立ちが明確、余韻が自然
AAC(iPhone)安定性重視温かみのある音、聴き疲れしにくい
SBC標準的若干の濁りはあるが十分実用レベル

LDAC利用時は「情報量」「透明感」「空気感」が一段上の仕上がり。
この価格帯でLDAC対応という点も、他モデルにはない強力な武器です。


「W820NB Plus」は、低域の迫力・中高域の抜け・音場の広がりが見事に調和した一台です。
ジャンルを選ばず、ポップスからクラシックまで自然な音で楽しめる“万能型”。
LDAC接続時の解像感は、有線機と比べても引けを取りません。

 

EDIFIER 「W820NB Plus」の機能面レビュー:ノイズキャンセリング・外音取り込み・アプリ連携

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出典:EDIFIER公式

「W820NB Plus」は、音質面の完成度に加えてノイズキャンセリング(ANC)・外音取り込み・アプリ連携といった機能面でも非常に優秀です。
この3つが高い次元でバランスしており、「実用的な高音質ヘッドホン」という印象を強く残します。

ノイズキャンセリング性能は価格帯トップクラス

まず注目したいのは、この価格帯でトップレベルのANC性能を実現していることです。
電車やバスなどの低周波ノイズをしっかり抑えながらも、耳への圧迫感を極力減らした自然な効き方が特徴です。

実際に使ってみると、

  • 通勤電車の「ゴーッ」という走行音
  • オフィスの空調やPCファンの低音
  • カフェの雑踏やBGMの残響

これらが一段階静まり、“静けさの中に音が浮かぶ”ようなリスニング環境を作り出します。
ANC特有の閉塞感が少ないため、長時間ONにしていても耳が疲れません。

ANCの特徴まとめ:

評価項目印象コメント
低音ノイズ除去電車・エアコンなどの低周波に強い
中音ノイズ除去人の話し声は適度に抑え、自然さを保つ
ホワイトノイズ静かな部屋でもほとんど気にならない
圧迫感長時間リスニングに向くバランス型
切替速度速いボタンを押してから約1秒で切替完了

特に優秀なのはノイズリダクションの自然さ
無理にノイズを削り取るのではなく、全体の音を少し沈ませるような「穏やかな静けさ」を演出します。
そのため、ソニーやBOSEの上位モデルほどの“完全な無音”ではありませんが、1万円以下クラスとしては間違いなくトップクラスのANC性能です。

外音取り込みモードの自然さと実用性

「W820NB Plus」の外音取り込みは、声の聞き取りやすさを重視した自然なチューニングが魅力です。
外部マイクが周囲の音を拾いながらも、マイク感(サーッとしたノイズ)が抑えられており、
“イヤホンを外さずに会話できる”という日常の便利さを感じます。

外音モードをONにすると、店員との会話やアナウンスが明瞭に聞こえ、在宅ワーク中でも家族の呼びかけを把握できます。
また、周囲の音の方向感が失われないため、屋外での歩行時も安心です。

外音取り込みの特長:

  • 声の帯域(1〜3kHz)が自然に強調され、会話がしやすい
  • 騒音環境でも音の“方向”が分かるため、違和感が少ない
  • 風の音や高域ノイズはやや拾いやすいが、不快ではない

シーン別おすすめ設定

使用シーン効果コメント
カフェ・レジ会話がスムーズ外さずにやり取りできる自然な聞こえ
在宅ワーク生活音を把握家族の声やチャイムに反応しやすい
屋外歩行安全性UP周囲の車音を拾えて安心感あり

ワンタッチでANC ⇄ 外音取り込み ⇄ 通常モードが切り替わるため、シーンに応じた使い分けがスムーズです。

「Edifier Connect」アプリでのEQカスタムと操作設定

専用アプリ「Edifier Connect」は、W820NB Plusを使いこなすうえで欠かせないツールです。
EQ調整、ANC設定、ボタン操作のカスタマイズ、ファームウェア更新など、実用的な機能が分かりやすいUIにまとめられています。

主な機能一覧:

機能内容おすすめポイント
EQ(イコライザー)プリセット+カスタム対応±1〜2dB刻みで自然に調整できる
ANC設定強度・風ノイズ低減など環境に合わせて細かく制御可能
外音取り込み調整感度の微調整が可能会話重視や環境音重視の切替
ボタン割り当て長押し/短押しをカスタムANC⇄外音モードの順番を変更可
自動電源オフスリープ時間設定バッテリー保護に便利
ファーム更新バグ修正・機能追加定期的なチェック推奨

特にEQ機能は完成度が高く、音質を自分好みに仕上げたい人に最適です。
プリセットから「クラシック」「ロック」「ボーカル強調」などを選べるほか、自分で微調整して保存することもできます。

おすすめのEQ設定例:

  • ボーカル重視:2kHz+1dB、250Hz−1dB
  • EDM・映画用:63Hz+1.5dB、8kHz+1dB
  • 長時間リスニング用:3kHz−1dB、10kHz+0.5dB

また、ファームウェア更新もアプリ内で完結でき、最新のANCアルゴリズムや操作改善が追加されることもあります。
“買ったあとも進化するヘッドホン”という安心感が得られるのも魅力です。


「W820NB Plus」は、ノイズキャンセリング・外音取り込み・アプリ連携のすべてが価格以上の完成度でまとまっています。

  • ANCは低音ノイズに強く、長時間でも疲れにくい自然な効き方。
  • 外音取り込みは声の聞き取りが自然で、ながら作業にも最適。
  • アプリ連携はEQ調整から電源管理まで直感的に操作でき、ユーザー体験を広げてくれる。

この3点の完成度が、「W820NB Plus」を“ただのコスパ機”から“毎日使える相棒”へと押し上げています。

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EDIFIER 「W820NB Plus」を使用してみた私の体験談・レビュー

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画像はイメージです

「W820NB Plus」を使って最も印象に残ったのは、「日常に溶け込む自然さ」でした。
派手なサウンドではなく、通勤・作業・リラックスのどの時間でも“ちょうどいい音”を届けてくれる。
ここでは、実際に生活の中で使い込んで感じたポイントを、シーンごとにまとめます。

通勤中──静けさとリズムが共存する快適さ

朝の電車でANCをONにした瞬間、まず気づいたのは“圧迫感のない静けさ”です。
車輪の低音や風切り音がやわらぎ、音楽がスッと耳の中に入ってくる。
無理にノイズを消し切らない調整なので、アナウンスや人の声もほんのり残り、安心して移動できます。

通勤で感じたポイント:

  • 駅の騒音をしっかり抑えながら、耳の詰まり感がない。
  • 音量を上げずに聴けるため、耳疲れが軽減。
  • 電車内でANCと外音取り込みを切り替える操作もスムーズ。

“静寂を作る”ではなく、“聴く環境を整える”ANC。
そんな印象が強く残りました。

オフィス・カフェ──集中と自然さのちょうどいいバランス

仕事中はBGMとしてLo-fiやジャズを流すことが多いのですが、「W820NB Plus」の音は長時間聴いても飽きない柔らかさがあります。
ANCをONにするとキーボード音や話し声が程よく和らぎ、集中が持続。
また、外音取り込みに切り替えれば、会話も自然にできるのが便利です。

作業時の印象:

環境モード体感
オフィスANC ON周囲の雑音が薄くなり、集中しやすい。
カフェ外音取り込み注文時などもヘッドホンを外さず対応可。
在宅通常モード外部音を拾って生活リズムを維持できる。

仕事中に感じたのは、ANCが強すぎないからこその自然さ
“完全な静寂”よりも“心地よい環境音との共存”を求める人には理想的です。

夜のリスニング──LDACで感じる“空気の透明感”

夜、自宅でLDAC接続に切り替えて音楽を聴くと、音の粒が立ち、ボーカルの息づかいやギターの弦の響きが一層クリアに感じられます。
特にアコースティック曲では音場の広がり残響の自然さが印象的でした。

音楽・映画視聴で感じた変化:

  • LDACでは空間の奥行きが出て、有線に近い臨場感。
  • 低音の締まりが向上し、サブベースの沈み込みが明確。
  • 小音量でもセリフやボーカルが埋もれない。

映画鑑賞では、夜中でも音量を抑えてセリフが聞き取れるので、家族が寝静まった時間でも気軽に楽しめるのが嬉しいポイントでした。

アプリ活用で“自分仕様のサウンド”に育つ

専用アプリ「Edifier Connect」は、シンプルながら実用的。
EQの微調整やANC強度、外音取り込みのレベル設定など、使い込むほどに自分の好みにフィットさせられる感覚があります。

筆者のおすすめ設定:

  • ボーカル重視:2kHzを+1dB、250Hzを−1dB
  • EDM・映画:63Hzを+1.5dB、8kHzを+1dB
  • 作業用BGM:3kHzを−1dB、10kHzを+0.5dB

また、ボタン操作の割り当て変更やスリープ時間の設定も便利。
EQで無理に音を変えず、±1dB単位の微調整で“理想の音”を探すのがこの機種の楽しみ方です。

快適な装着感──長く使うほど分かる“軽さの価値”

「W820NB Plus」を1日つけていても、頭頂部や耳の痛みを感じません。
イヤーパッドの柔らかさがちょうどよく、側圧が中庸なので、メガネ使用者でも快適に装着できるのが大きな強みです。

快適さを支えるポイント:

  • クッションが柔らかく、耳を包み込むようにフィット。
  • 側圧が強すぎず、長時間でも頭が痛くならない。
  • 200g台の軽量設計で首への負担も少ない。

一日中使っても「外した瞬間にスッキリ」という感覚がないほど、自然に体の一部になっている——そんな心地よさがありました。

使用してわかった“価格以上の完成度”

実際に数週間使ってみて、「W820NB Plus」は価格帯を超えた総合力を持つと感じました。
どの機能も「十分に使える」レベルに達しており、妥協を感じません。

良かった点:

  • ANCが自然で、どんな環境でも快適。
  • 外音取り込みが実用的で、会話もスムーズ。
  • アプリで細かく音を追い込める。
  • 軽くて疲れにくい。

やや惜しい点:

  • 折りたためないため、持ち運びは少し不便。
  • 強風時にはマイクが風を拾いやすい。

それでも総合的に見れば、「日常使いに最適化されたバランス型」として完成度が非常に高いモデルです。

体験談の総括:自然体で音楽を楽しめる“生活密着型ヘッドホン”

「W820NB Plus」を使ってみて一番印象に残ったのは、その「自然体の使いやすさ」でした。
どんな場面でも違和感なく溶け込み、必要な時に静けさを与え、聴きたい時にしっかりと音を届けてくれる。
派手な個性で目立つタイプではありませんが、毎日使ううちにその完成度の高さがじわじわと伝わってきます。

ANCは強すぎず、環境音をやわらかく整えるように働きます。
カフェの雑音や通勤電車の走行音が心地よく遠ざかり、静けさの中で音楽の輪郭が際立つ。
その一方で、外音取り込みモードでは人の声が自然に通り、装着したままでも会話がスムーズです。
アプリによるEQ調整や操作カスタムも直感的で、わずかな調整だけで“自分の音”を作り上げられる感覚がありました。

使い続けるほどに分かるのは、このヘッドホンが「日常を整えるためのツール」だということ。
音質・機能・快適性のすべてがちょうどよく、気負わず使える。
そのバランスこそが、「W820NB Plus」を“価格以上の満足”へと導いています。

 

EDIFIER 「W820NB Plus」に関するQ&A

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EDIFIER 「W820NB Plus」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「W820NB Plus」のノイズキャンセリング性能はどの程度ですか?

電車の走行音や空調の低音を中心にしっかりと抑えてくれます。完全な無音ではありませんが、圧迫感のない自然な静けさが特徴で、長時間でも疲れにくいです。上位機種のような「真空の静けさ」ではなく、日常にちょうどいい遮音感を実現しています。

音質は価格に見合っていますか?

価格を考えると驚くほどの完成度です。低音は深く沈み込みつつもぼやけず、中高域はクリアで伸びがあります。特にLDAC対応端末で聴くと、有線ヘッドホンに近い解像感を得られます。全体的にバランスの取れた、聴き疲れしにくいチューニングです。

長時間使用しても耳が痛くなりませんか?

側圧がちょうどよく、イヤーパッドのクッションも柔らかいため、2〜3時間の装着でも痛みを感じにくいです。メガネ使用者でもツルの圧迫がほとんどなく、快適に装着できます。

外音取り込みモードはどんな場面で使えますか?

カフェでの注文、在宅中のチャイム対応、散歩中の周囲確認などに最適です。声の帯域が自然に強調されており、装着したまま会話が成立するレベルの自然さです。
ただし、風が強い屋外ではマイクが風を拾うことがあるため、屋内や穏やかな環境での使用が最も快適です。

アプリ「Edifier Connect」では何ができますか?

アプリでは以下の設定が可能です。

  • EQ(音質)調整
  • ANC・外音取り込み強度の切替
  • ボタン操作のカスタマイズ
  • 自動電源オフ設定
  • ファームウェア更新

特にEQ調整の自由度が高く、±1dB単位で細かく微調整できるのが特徴です。音楽ジャンルや好みに合わせた音作りが楽しめます。

iPhoneでも高音質で聴けますか?

はい。AAC接続でも十分高音質です。LDACのような高解像感は得られませんが、温かみのある自然な音で長時間のリスニングに向いています。音の角が取れ、ポップスやアコースティック系との相性が良好です。

バッテリーの持ちはどのくらいですか?

ANC ONの状態で約40時間、OFFなら約50時間程度再生可能です。1日2〜3時間の使用なら1週間ほど充電なしで使用できます。充電もUSB-C対応で、10分の充電で約5時間再生できる急速充電機能を備えています。

折りたたみはできますか?

フラットに折りたたむスイーベル構造には対応していますが、三つ折りタイプではありません。コンパクトケースへの収納はやや制限されますが、持ち運びには十分実用的です。

ゲームや動画視聴で遅延はありますか?

通常の動画視聴ではほとんど気になりません。音声と口のズレは最小限で、映画やYouTube程度なら快適に視聴可能です。ゲーム用途の場合、Androidの“低遅延モード”設定を併用するとさらに快適になります。

他の人気モデルと比べて、どんな人におすすめですか?

ソニー「WH-CH720N」やゼンハイザー「ACCENTUM」と比べて、コスパ重視で“音の質”にこだわる人に最適です。
上位機種ほどの多機能さはないものの、音質・ANC・装着感のトータルバランスが非常に高く、「価格を忘れる満足感」を得られる一台です。

ANCと外音取り込みをボタンで切り替えることはできますか?

はい。左側のボタン操作で、「ANC → 外音取り込み → OFF」を順番にワンタッチで切り替え可能です。
物理ボタンなのでタッチ誤操作の心配がなく、手探りでも直感的に操作できます。特に外出時の切り替えがスムーズです。

有線接続は使えますか?

いいえ。W820NB Plusは完全ワイヤレス仕様です。
その代わり、Bluetooth 5.2とLDAC対応により、高音質かつ安定したワイヤレス接続を実現しています。音途切れやノイズも非常に少ない印象です。

通話品質はどうですか?

内蔵マイクの性能は高く、人の声が明瞭に届く自然な通話品質です。
屋内や静かな環境ではクリアに聞き取れ、ビデオ会議でも問題なし。
ただし、屋外の強風下では周囲の環境音を多少拾うことがあるため、ANC+静かな場所での通話が最も快適です。

音漏れは気になりますか?

密閉型設計のため音漏れは最小限です。
ただし、音量をかなり上げると高音が少し漏れることがあります。
静かな図書館などでの使用時は、音量を50〜60%程度に抑えると安心です。

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EDIFIER 「W820NB Plus」のレビューまとめ

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「W820NB Plus」は、音質・快適性・機能性のバランスが非常に良い“生活密着型ヘッドホン”です。
1万円以下という価格を忘れるほど、音のまとまりと扱いやすさが高く、毎日自然に手が伸びます。ここまでのレビューを踏まえて、要点を整理します。

総評(ここが強い)

  • 音質:量感のある低域と明瞭な中高域。LDACでは解像感と空間の見通しが一段上。
  • ANC:低周波ノイズに強く、圧迫感が少ない“自然派”。長時間ONでも疲れにくい。
  • 外音取り込み:声が聞き取りやすく、会話やアナウンス確認がスムーズ。
  • 装着感:軽量+柔らかいパッドで、メガネ併用でも痛みが出にくい。
  • 操作性:物理ボタンで誤操作が少ない。アプリ連携でEQやボタン割り当ても調整可。

惜しい点

  • 強風下では外音取り込みが風を拾いやすい場面あり。
  • 三つ折り収納には非対応で、超小型バッグにはやや不向き。

どんな人に向いているか

  • 初めてのNCヘッドホンで失敗したくない方
  • 通勤・カフェ・在宅など、日常のあらゆる場面で使いたい方
  • 派手な味付けよりも“長く聴ける自然な音”を求める方
  • iPhoneでも満足、AndroidならLDACでさらに上を目指したい方

逆に、

  • 最強クラスの遮音(飛行機内の無音化など)を求める方
  • 極小収納を重視し、三つ折りケース前提の方
    には、より上位機や折りたたみ対応モデルを検討する余地があります。

競合と比べた立ち位置

  • ソニー WH-CH720N:アプリ・マルチポイントや軽快さは魅力。音の厚みとLDACの余裕はW820NB Plusが有利。
  • ゼンハイザー ACCENTUM(無印):情報量とブランドの安心感。価格差を考えると、コスパ面でW820NB Plusが優位
  • 上位機(WH-1000XM5/BOSE系):遮音・快適機能の総合力は上。ただし価格差を考えると、日常使いの満足度はW820NB Plusで十分という結論になりやすいです。

おすすめ設定例(すぐ効く実用プリセット)

  • ボーカル前出し:2kHz+1dB/250Hz−1dB
  • EDM・映画:63Hz+1.5dB/8kHz+1dB
  • 長時間BGM:3kHz−1dB/10kHz+0.5dB
  • 運用のコツ:EQは**±1dBの微調整**が基本。効きが強いと感じたら全体ゲインを−1dBして音量を一段上げると、バランスを崩さずに質感が整います。

シーン別の最適モード

シーン推奨モードねらい
通勤電車ANC ON低周波ノイズを抑え、小音量でも輪郭を確保
オフィスANC弱〜OFF自然さ重視で疲れにくく、集中を持続
カフェANC ON/外音へ都度切替作業集中と会話の両立
在宅外音取り込みONチャイムや家族の声を拾い、外す手間を減らす
夜の鑑賞LDAC+フラットEQ小音量でも解像と余韻を確保

EDIFIER 「W820NB Plus」レビューの結論:価格以上の完成度で“毎日”を整える一台

「W820NB Plus」は、単なる“低価格のノイズキャンセリングヘッドホン”という枠を超え、日常に自然と馴染む完成度の高い一台でした。
使いはじめた瞬間に感じるのは、音の心地よさと静けさのバランスの良さ。
ANCは周囲の騒音を抑えながらも息苦しさがなく、音楽が自然に浮かび上がるような感覚を与えてくれます。
音質は価格帯を超える透明感があり、低音の沈み込みから中高域の抜けまで、どのジャンルでも安定した表現力を発揮します。

また、装着感や操作性といった“使う快適さ”も非常に高く、長時間つけていても疲れにくい構造や物理ボタンの確実な操作感が、日常での信頼感を支えています
。専用アプリによるEQ調整やモード切替の柔軟さも、ユーザーの音のこだわりを満たすポイントです。
派手さや尖った機能こそありませんが、その代わりに「どんな場面でも不満がない安定感」があり、使い続けるほどに手放せなくなる魅力があります。

静けさの中に音楽を浮かび上がらせ、日常の時間を穏やかに整えてくれる──「W820NB Plus」は、そんな“生活に寄り添う一台”として、価格を超えた満足を与えてくれるヘッドホンです。

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