2025年に発売された FiiO 「JM21 」は、エントリークラスながらも 高コストパフォーマンスを誇るDAP(デジタルオーディオプレーヤー) です。
Snapdragon 680を搭載し、デュアル構成のCS43198 DACとデュアルアンプによるフルバランス設計を採用。
さらに、4.4mmバランス出力にも対応しており、有線オーディオの楽しみを最大限に引き出してくれるモデルとなっています。
約3万円という手頃な価格ながら、最新のAndroid 13を搭載 し、ストリーミングアプリにも対応。
このクラスでは珍しいパススルー充電機能まで備えており、DAP初心者からオーディオマニアのサブ機としても注目を集めています。
しかし、実際の使用感や音質はどうなのか?
この記事では FiiO 「JM21」のスペックやデザイン、音質、使用感について詳細にレビュー し、その実力を徹底検証していきます。
FiiO 「JM21」とは?
FiiO 「JM21」は、エントリークラスのDAPながら、最新のAndroid OSや高性能DACチップを搭載し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力に対応した高コストパフォーマンスモデルです。
ここでは、「JM21」の基本スペック、購入の決め手となったポイント、そして他のDAPとの比較を詳しく解説していきます。
「JM21」の基本スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
価格 | 約3万円 |
本体素材 | アルミニウム合金(側面)、プラスチック(背面) |
サイズ | 約120.7 × 68 × 13 mm |
重量 | 約156g(クリアケースを含まない) |
プロセッサー | Snapdragon 680 |
メモリ | 3GB RAM + 32GB ROM(ユーザー使用可能領域:約22GB ROM) |
OSシステム | Android 13 |
Wi-Fi | ・2.4GHz/5GHz ・DLNA、AirPlay、Wi-Fi転送対応 |
DACチップ | CS43198×2 |
オペアンプ | SGM8262×2 |
出力端子 | ・3.5mmヘッドホン/ライン/同軸出力 ・4.4mmバランスヘッドホン/ライン出力 ・USB Type-C(USB2.0データ/充電/USB Audio) |
Bluetooth | ・バージョン:5.0 ・送信コーデック:SBC / AAC / aptX / aptX HD / LHDC / LDAC ・受信コーデック:SBC / AAC / LDAC |
対応フォーマット | 本体再生:384kHz/32bit、DSD256(Native) USB DAC:384kHz/32bit、DSD256(Native) USB Audio:768kHz/32bit、DSD512(DoP/D2P/Native対応) 同軸出力:384kHz/24bit、DSD128(D2P/DOP) |
最大出力 | シングルエンド:最大245mW(32Ω、THD+N<1%) バランス:最大700mW(32Ω、THD+N<1%) |
S/N比 | ≧130dB |
ノイズフロア | <1.5μV |
出力インピーダンス | <1Ω |
THD+N | <0.0006% |
連続再生時間 | シングルエンド:最大12.5時間 バランス:最大9.5時間 |
ディスプレイ | 4.7インチ高精細画面(750×1334) |
タッチパネル | あり(静電容量式) |
購入の決め手となったポイント
① 3万円以下の価格でフルバランスDAPを実現
「JM21」は、3万円以下で購入できるDAPの中では、珍しく デュアルDAC & デュアルアンプのフルバランス設計 を採用しています。同価格帯のDAPの多くがシングルエンド接続に限定される中、4.4mmバランス接続が可能な点は大きな魅力です。
② Snapdragon 680 & Android 13搭載で快適な操作性
安価なDAPの多くは古いAndroid OSや低スペックのSoCを採用し、動作がもっさりしがちです。しかし、「JM21」は最新の Android 13 を搭載し、SoCに Snapdragon 680 を採用。これにより、ストリーミングアプリの快適な動作や、サクサクしたUIの操作感が得られます。
③ バッテリー寿命を延ばすパススルー充電機能
DAPはバッテリーの劣化が避けられませんが、「JM21」は バッテリーを介さず直接充電電力を利用できるパススルー機能 を搭載。充電しながらの長時間使用でもバッテリー寿命を延ばせる点がメリットです。
④ 軽量 & コンパクトで持ち運びに最適
重いDAPは持ち運びに不便ですが、「JM21」は 156gの軽量ボディ で、ポケットに入れても気にならないサイズ感。ストラップホールもあり、ネックストラップを利用することで持ち歩きやすくなっています。
⑤ Bluetoothレシーバー機能 & LDAC対応
「JM21」は LDAC対応のBluetoothレシーバー機能 を備えており、スマホやPCと接続してワイヤレスで高音質なオーディオを楽しめます。この機能により、スマホの音楽を高音質で聴きたいユーザーにもおすすめです。
他のDAPとの比較
FiiO 「M23」(ミドルハイクラスDAP)との比較
FiiO JM21 | FiiO M23 | |
---|---|---|
価格 | 約30,000円 | 約120,000円 |
SoC | Snapdragon 680 | Snapdragon 660 |
メモリ | 3GB | 4GB |
DAC | CS43198 ×2 | AKM AK4191 + AK4499EX |
最大出力 | 700mW (32Ω) | 1000mW (32Ω) |
OS | Android 13 | Android 10 |
重量 | 156g | 300g以上 |
比較ポイント:
- 「M23」の方が音質面では圧勝だが、操作性では「JM21」が有利。
- 「JM21」は軽量で持ち運びやすく、バッテリー寿命の面でもメリットがある。
Shanling 「M3X」(同価格帯のDAP)との比較
FiiO JM21 | Shanling M3X | |
---|---|---|
価格 | 約30,000円 | 約2,000円 |
DAC | CS43198 ×2 | AK4493EQ ×2 |
出力 | 700mW (4.4mm) | 240mW (4.4mm) |
OS | Android 13 | Android 7.1 |
ストリーミング | ◯(快適) | △(もっさり) |
比較ポイント:
- 「JM21」は 最新のAndroid 13を搭載し、操作感が圧倒的に快適。
- 音質面では好みが分かれるが、出力は「JM21」M21の方が強い。
FiiO 「JM21」は、約3万円で購入できるエントリーDAPの中では圧倒的な性能を誇るモデル です。
最新OSと高出力を両立しつつ、軽量コンパクトで持ち運びにも優れています。
メインDAPとしては物足りないかもしれませんが、初めてのDAPやサブ機としては最適な一台 となるでしょう。
FiiO 「JM21」の開封レビューとデザイン
ここでは FiiO 「JM21」のパッケージ内容、デザイン、サイズ感、操作性 について詳しく見ていきます。
実際に開封して感じたポイントや細かい部分までチェックしながら、「JM21」の魅力を深掘りしていきましょう!
付属品
まずは、開封後に含まれる付属品を見ていきます。
付属品一覧
- 「JM21」本体
- USB Type-A to Type-Cケーブル(短め)
- 充電・データ転送用。一般的なDAPに付属するものと同じ短めのケーブル。
- クリアケース(装着済み)
- ボタンが押しやすくなるデザイン。ただし、誤操作が起こりやすくなる可能性も。
- スクリーン保護フィルム(装着済み)
- 指紋が目立つ仕様だが、最初から貼られているのは嬉しいポイント。
- クイックスタートガイド
- 基本的な操作方法が記載された日本語対応マニュアル。
- 保証書(正規代理店購入時のみ)
💡ポイント!
- 初期のファームウェアアップデート は開封後すぐに行うのがおすすめ!
- タイムゾーン設定が 初期は中国時間(+8:00) なので、日本時間に変更する必要あり。
本体デザインとサイズ感
本体のデザイン
- アルミニウム合金+プラスチックのハイブリッド構成
- 側面部分はブルーのアルミニウム合金 を採用しており、高級感のある仕上がり。
- 背面はデザイン加工されたプラスチック で、見た目はスタイリッシュだが手触りは少し安っぽい。
- 透明ケースを装着すると側面のブルー部分が隠れる ため、色合いを楽しみたいならケースを外すのもアリ。
- 薄型 & 軽量なボディ
- 厚さ13mm、重量156g と非常にスリムで軽量。
- Shanling 「M3X」(168g)と比べても軽い。
- コンパクトで持ち運びやすいが、大型DAPのような重厚感は少なめ。
サイズ比較
FiiO JM21 | Shanling M3X | FiiO M23 | |
---|---|---|---|
重量 | 156g | 168g | 300g以上 |
厚さ | 13mm | 16mm | 25mm |
ディスプレイ | 4.7インチ | 4.2インチ | 5.5インチ |
- 持ち運びやすさでは「JM21」が圧勝。ポケットに入れても邪魔にならないサイズ感。
- FiiO 「M23」はずっしり重い ため、持ち運び性能も求めるなら「JM21」が最適。
操作性とユーザビリティ
「JM21」の操作性は、 Android 13の恩恵もあり、エントリークラスのDAPとしてはかなり快適 です。
タッチパネルのレスポンスやボタン配置、各種設定について詳しく見ていきます。
ボタンとインターフェース
配置 | ボタン・端子 | 特徴 |
---|---|---|
右側面 | 電源ボタン、ボリューム上下、再生/一時停止、曲送り/曲戻し | ボタンの押し心地は軽め、誤操作防止の設定あり |
左側面 | microSDスロット | カバーなしの直接挿入タイプ |
下部 | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、USB-C端子 | すべて下部に集約されておりスッキリ |
上部 | なし | シンプルでデザインを損なわない配置 |
タッチパネルとUI
- ディスプレイは4.7インチで十分な視認性
- 解像度750×1334、リフレッシュレート60Hz。
- 高解像度とは言えないが、音楽再生用としては問題なし。
- 文字の視認性も良好で、タッチ操作もスムーズ。
- OSの動作はサクサク
- Snapdragon 680 + 3GB RAMの組み合わせで、エントリーDAPの中では快適。
- ストリーミングアプリ(Amazon Music、Apple Music、Spotify)もスムーズに動作。
- プレイストア対応でアプリの追加も可能。
- 物理ボタンの使い勝手
- ケースを装着するとボタンが押しやすくなるが、誤操作のリスクも増加。
- 「設定 → グローバル → キーロック設定」からボタンを無効化できる ので、誤操作が気になる人は活用すべし。
ストラップホールの活用
- ストラップホールがあり、ネックストラップをつけられる。
- 軽量なので首掛けDAPとしても運用しやすい。
- ポータブルDAPとしての使い勝手が非常に良い。
開封レビューまとめ
開封レビューとデザインのポイントをおさらい!
✅ 正規代理店購入なら保証付き!初期設定(ファームウェア更新 & タイムゾーン変更)は必須!
✅ 156gの軽量ボディ & 13mmのスリムデザインで持ち運びやすい
✅ 側面はアルミニウム合金、背面はデザイン加工されたプラスチック
✅ ボタン配置は直感的で操作しやすいが、誤操作防止設定も活用すべき
✅ タッチパネルはスムーズで、ストリーミングアプリも問題なく動作
FiiO 「JM21」の音質レビュー
FiiO 「JM21」の音質は、 デュアルCS43198 DAC と デュアルオペアンプ を搭載した フルバランス設計 により、エントリーDAPとしてはかなり高いレベルにあります。
ここでは、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続の違い、他のDACやDAPとの比較 を詳しく解説していきます。
3.5mmシングルエンド接続の音質
✅ 3.5mm接続時の全体的な傾向
- 高音域:クリアで伸びやか
- シャリつきはなく、無理なく伸びる印象。
- シンバルやヴァイオリンの表現も自然で繊細。
- 中音域:ボーカルが自然な定位で心地よい
- クセのないニュートラルなチューニング。
- ボーカルはやや近めで聴き取りやすい。
- 低音域:タイトだが量感は控えめ
- 迫力や重量感はそこまで強くないが、締まりのある低音。
- 低音の量が欲しい人には少し物足りないかも。
- 音場感:DAPとしては広め
- 横方向の広がりはそれなりに感じられるが、奥行きはやや控えめ。
💡 3.5mm接続の総評
- 音のバランスは非常に優秀で、ナチュラル & ニュートラルなチューニング。
- ボーカルが聴きやすく、ジャンルを選ばない万能型DAP。
- ただし、 低音の量感は控えめ なので、 迫力を求める人には物足りない かも。
4.4mmバランス接続の音質
✅ 4.4mm接続時の変化
3.5mmとの 大きな違い は、 駆動力が向上し、音場の広がりと低音の厚みが増すこと。
- 高音域:さらに繊細で自然な伸び
- 3.5mmよりも空間の広がりが良く、楽器の響きがより豊かに。
- 中音域:よりクリアで分離感が向上
- ボーカルの定位がさらにしっかりして、楽器とのバランスが良くなる。
- 低音域:明らかに量感と沈み込みがアップ
- 低音の迫力が大きく向上し、リズムのノリが良くなる。
- 3.5mmで物足りなかった部分がしっかり補完される。
- 音場感:広さと奥行きが大幅に改善
- 横方向だけでなく、 前後方向の奥行きも感じられるようになる。
💡 4.4mm接続の総評
- 全体的に音の厚みと立体感が向上。
- 低音の量感がしっかり出るようになり、ロックやジャズとの相性が良くなる。
- ボーカルの質感もアップし、繊細な表現ができるように。
- 3.5mmと比べると、明らかにバランス接続の恩恵が大きい。
他のDAC・DAPとの音質比較
✅ 1. FiiO JM21 vs FiiO M23
FiiO JM21 | FiiO M23 | |
---|---|---|
DAC | CS43198 ×2 | AKM AK4191 + AK4499EX |
音の傾向 | ニュートラルでバランス良好 | より厚みのある濃密なサウンド |
駆動力 | 700mW (32Ω) | 1000mW (32Ω) |
解像度 | 良好だがM23には劣る | 圧倒的なディテールの高さ |
低音 | 4.4mmではしっかり出るがM23には及ばない | 低音の重厚感と迫力が圧倒的 |
🎧「 M23」の方が全体的に音質は上だが、「JM21」のコスパの良さは際立つ。
✅ 2. FiiO JM21 vs Shanling M3X
FiiO JM21 | Shanling M3X | |
---|---|---|
DAC | CS43198 ×2 | AK4493EQ ×2 |
音の傾向 | ニュートラル&フラット | 低音がやや強め |
解像度 | 音の分離感が良好 | 3D感は少し弱め |
低音 | 4.4mm接続でしっかり出る | 元々のチューニングが低音強め |
🎧 Shanling 「M3X」は低音の量感が強めだが、「JM21」の方が分離感と音の広がりが良い。
音質レビューまとめ
FiiO 「JM21」の音質ポイントを整理!
✅ 3.5mmはニュートラルでボーカルが聴きやすいが、低音は控えめ
✅ 4.4mmバランス接続で音質が大幅に向上し、立体感と迫力が増す
✅ 他のエントリーDAPと比べても、解像度や駆動力が優秀
✅ 「M23」のようなミドルハイクラスDAPには及ばないが、価格を考えれば圧倒的なコスパ
FiiO 「JM21」の使用感と機能
FiiO 「JM21」は、音質だけでなく Android 13搭載のスマートDAPとしての機能性 も大きな魅力です。
ここでは、 ストリーミングアプリの使用感、Bluetoothレシーバー機能、バッテリー性能と発熱対策 について詳しく解説していきます。
ストリーミングアプリの使用感
「JM21」は 最新のAndroid 13 を搭載しているため、ストリーミングアプリ(Spotify、Apple Music、Amazon Musicなど)が利用できます。
しかし、メーカー側は プリインストールアプリ以外の使用を推奨していない ため、 アプリの動作に制限がある可性 もあります。
ここでは、実際に試したストリーミングアプリの動作状況を解説します。
✅ 主要ストリーミングアプリの動作テスト
アプリ名 | 動作状況 | 操作感 | 音質設定 |
---|---|---|---|
Spotify | ◎ 問題なし | スムーズ | 高音質モードOK |
Apple Music | ◎ 問題なし | サクサク動作 | ロスレス/ハイレゾ対応 |
Amazon Music Unlimited | ○ やや画像読み込み遅め | 一部スクロールで引っかかりあり | ハイレゾ設定OK |
YouTube Music | ◎ 問題なし | 動作は軽快 | 最高音質OK |
✅ 操作感とレスポンス
- Snapdragon 680 + 3GB RAM なので、 エントリーDAPとしては動作が快適。
- アプリのインストール、起動、再生まではスムーズ。
- Amazon Music UnlimitedはUIのスクロールがやや遅い ため、軽快さを求めるならSpotifyやApple Musicの方が快適。
- Google Playストアが利用可能なので、追加アプリのインストールも可能。
🎧 ストリーミング利用に関するポイント!
✅ Apple Musicのロスレス・ハイレゾ再生も問題なく可能
✅ Wi-Fi接続時の動作は良好だが、Bluetoothや他の機能を併用すると負荷が増す
✅ 内部ストレージが32GBしかないので、オフライン再生用の楽曲保存はmicroSDが必須
Bluetoothレシーバー機能の実力
「JM21」は、 Bluetoothレシーバー機能(BTレシーバー) を搭載しています。
これにより、 スマホの音楽を高音質で楽しむことが可能 になります。
✅ Bluetoothのスペック
項目 | 内容 |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
送信対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX HD / LHDC / LDAC |
受信対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
- 送信時はaptX HDやLDAC対応なので、高音質Bluetooth再生が可能
- 受信時もLDAC対応なので、スマホの音楽を高音質でDAPに転送できる
- Snapdragon 680の処理能力もあり、接続の安定性は高い
✅ Bluetoothレシーバー機能の活用
- スマホの音楽をJM21経由で聴く(スマホ → JM21)
- スマホで再生した音楽を、高音質でDAPに転送し、イヤホン・ヘッドホンで聴く
- ラジコ(radiko)などのアプリを利用して、ネットラジオを高音質で楽しむ
- DAPの音をワイヤレススピーカー・ヘッドホンに送る(JM21 → Bluetooth機器)
- LDAC対応のワイヤレスヘッドホンでハイレゾ音源を楽しめる
- Bluetoothスピーカーに接続してDAPの音を出力可能
💡 実際の使用感
- LDAC接続時でも遅延はほぼなく、音質は有線接続に近い
- スマホと「JM21」の接続は安定しており、音切れはほぼなし
- Bluetooth 5.0なので、最新のスマホと比べるとやや古めの規格ではある(超安定性を求めるならスマホ+ドングルDACの方が優秀)
バッテリー性能と発熱対策
「JM21」は、 2400mAhのバッテリーを搭載 しており、エントリーDAPとしては標準的な容量です。
バッテリー管理機能が充実しており、長時間の使用でも比較的安心できます。
✅ バッテリー性能
使用環境 | 駆動時間(目安) |
---|---|
ローカル再生(3.5mm接続、画面OFF) | 約12時間 |
ローカル再生(4.4mm接続、画面OFF) | 約8時間 |
ストリーミング再生(Wi-Fi使用) | 約6時間 |
Bluetooth送信(LDAC) | 約5時間 |
Bluetoothレシーバーモード(LDAC) | 約4.5時間 |
- 4.4mmバランス接続は駆動力が上がる分、バッテリー消費が早くなる
- ストリーミング再生やBluetooth使用時はバッテリー消費が増える
- バッテリーが減った状態での充電使用時は発熱がやや強めになる
✅ 発熱対策
「JM21」は 「充電停止(パススルー)機能」 を搭載しており、バッテリーへの負担を軽減できます。
- 「設定 → バッテリー → 充電停止をON」にすると、バッテリーを介さずに動作
- これにより、充電しながらの発熱を抑え、バッテリー寿命を延ばせる
- モバイルバッテリー使用時にも、充電停止機能をONにすることで発熱を抑制可能
💡 実際の使用感
- 普通に使っている分には発熱は少なめ
- 充電しながらの使用では本体が若干熱を持つため、パススルー機能を活用すべき
- エントリーDAPとしてはバッテリー持ちは平均的
使用感と機能まとめ
FiiO 「JM21」の使用感 & 機能ポイント!
✅ Android 13搭載でストリーミングアプリの動作は快適(ただし、Amazon Musicはやや引っかかる)
✅ Bluetoothレシーバー機能が優秀で、スマホの音楽を高音質で聴ける
✅ 充電停止(パススルー)機能で、バッテリー寿命を延ばせる
✅ Wi-FiやBluetoothを多用するとバッテリー消費が早くなる
FiiO 「JM21」を使用した私の体験談・レビュー
FiiO 「JM21」を実際に使用してみて感じたことを、 メリット・デメリット、使用シーンごとの感想、他のDAPとの比較 も交えながら詳しくレビューしていきます。
購入の決め手と実際に使ってみた感想
「JM21」を購入した最大の理由は、 エントリーDAPながら4.4mmバランス出力に対応していたことでした。
また、 Android 13搭載でストリーミングサービスが快適に使える点 も魅力的でした。
実際に使ってみると…
✅ 音質はエントリークラスとしてはトップレベル
✅ バランス接続(4.4mm)が優秀で、音の広がりと解像度がしっかり感じられる
✅ 操作性がサクサクで、ストレスなく使える
✅ バッテリー管理機能(パススルー充電)が便利で、発熱もそこまで気にならない
とはいえ、 すべてが完璧というわけではなく、いくつかの注意点 もあります。
🚨 3.5mmシングルエンドでは低音の厚みが物足りない
🚨 Bluetooth受信機能は便利だが、5.0なので接続安定性はそこそこ
🚨 内部ストレージが32GBしかないので、microSDは必須
🚨 バッテリー持ちは平均的で、ストリーミング中心だと6時間程度で充電が必要
使用シーンごとの体験談
「JM21」を 「自宅」「外出先」「Bluetoothレシーバー」「ストリーミングDAP」として使用 した際の感想をまとめました。
① 自宅でのリスニング(有線イヤホン・ヘッドホン)
- 4.4mmバランス接続を使うと、 有線イヤホン・ヘッドホンのポテンシャルを引き出せる
- CS43198デュアルDACの透明感ある音質が心地よい
- ボーカルの生々しさや楽器の分離感がしっかりと表現される
- 長時間聴いていても疲れにくいニュートラルな音質
- バッテリー消費を抑えるため、パススルー充電機能を活用
✅ 音質面では満足度が高いが、ハイエンドDAPと比べると音の厚みや奥行きでは劣る
② 外出先での使用(ポータブルDAPとして)
- 軽量 & コンパクト(156g)なので持ち運びしやすい
- 4.4mm接続ならスマホ+ドングルDACの組み合わせよりも駆動力がある
- ストリーミングサービスを利用できるので、スマホなしで音楽を楽しめる
- ポケットに入るサイズ感なので、カバンがなくてもOK
- バッテリー持ちは約6時間(ストリーミング時)で、長時間外出にはモバイルバッテリーが必要
🚨 外での注意点
- Wi-Fi環境がないとストリーミングは使えないため、スマホのテザリングが必要
- スマホのように高速な通信機能(5G/LTE)はないので、Wi-Fi接続が基本
- 直射日光下では画面が少し見づらい
✅ 持ち運びに便利で、カジュアルに使えるDAPとしては優秀
✅ 通勤・通学時にスマホを使わず音楽を楽しめるのはメリット
③ Bluetoothレシーバーとしての使用
- スマホの音楽をワイヤレスでJM21に転送して高音質で楽しめる
- LDAC対応なので、スマホの音質劣化を最小限に抑えられる
- ラジオアプリ(radiko)をスマホで起動し、JM21に飛ばして聴くことも可能
🚨 注意点
- Bluetooth 5.0なので、最新のスマホと比べると接続安定性はやや劣る
- LDAC使用時はバッテリー消費が早くなる
✅ スマホ + JM21の組み合わせで、無線でも高音質を楽しめるのは便利!
他のDAPとの比較(実際に使ってみての感想)
「JM21」を 他のDAP(FiiO M23、Shanling M3X、スマホ+ドングルDAC)と比較 して感じたポイントをまとめました。
比較対象 | 音質 | 操作性 | ストリーミング | バッテリー (ストリーミング再生時) | 持ち運びやすさ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
FiiO JM21 | ◎ 4.4mmは優秀 | ◎ サクサク動作 | ◎ Android 13 | △ 6時間 | ◎ 軽量 | 3万円 |
FiiO M23 | ◎◎ 圧倒的な音質 | ○ もっさり感あり | ◎ Android 10 | ○ 10時間以上 | △ 重い | 10万円 |
Shanling M3X | ○ 低音強め | △ 操作やや遅め | △ Android 7.1 | ◎ 12時間 | ○ コンパクト | 3.5万円 |
スマホ+ドングルDAC | ○ イヤホン次第 | ◎ 超快適 | ◎ スマホ次第 | ◎ スマホ次第 | △ 別途ドングルが必要 | 2万円〜 |
✅ 「JM21」は「音質」「操作性」「コスパ」のバランスが取れたDAP
✅ 「M23」のような高級DAPには音質で及ばないが、3万円クラスのDAPではトップクラス
✅ スマホ+ドングルDACと比べて駆動力が高く、バランス接続が使えるのが強み
FiiO JM21の体験談まとめ!
✅ 4.4mmバランス接続が優秀で、エントリーDAPとしては音質が非常に良い
✅ 軽量・コンパクトで持ち運びやすく、ストリーミング機能も快適
✅ Bluetoothレシーバー機能が便利で、スマホの音を高音質で楽しめる
🚨 バッテリー持ちはストリーミング中心だと6時間程度で、長時間使用にはモバイルバッテリーが必要
FiiO 「JM21」に関するQ&A
FiiO 「JM21」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「JM21」はどんなDAPですか?
「JM21」は エントリークラスのデジタルオーディオプレーヤー(DAP) です。デュアルCS43198 DAC搭載で、3.5mmシングルエンド / 4.4mmバランス出力対応。さらに、Android 13を搭載し、ストリーミングアプリも利用可能 なので、SpotifyやApple MusicをDAP単体で楽しめます。
3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力で音質に違いはありますか?
大きな違いがあります。
🔹 3.5mm(シングルエンド)
- ナチュラルな音質だが、低音の量感は控えめ
- 音場は広めだが、奥行きの表現は少し弱め
🔹 4.4mm(バランス接続)
- 音の広がりや解像度が向上し、低音の迫力もアップ!
- 立体感が増し、よりリアルな音を楽しめる
4.4mmバランス接続を使うことで、「JM21」の性能を最大限に活かせます。
ただし、使用するイヤホンによるところもあるので、実際に試してみることをおすすめします。
ハイレゾ音源は再生できますか?
対応しています。
🎵 本体再生対応フォーマット
- 最大 384kHz / 32bit、DSD256(Native再生)
🎵 USB DAC使用時の対応フォーマット
- 最大 768kHz / 32bit、DSD512(DoP / D2P / Native対応)
FLAC、WAV、DSDなどのハイレゾ音源を そのまま高音質で再生可能 です。
「JM21」はストリーミングアプリを使えますか?
Android 13搭載 & Google Playストア対応 なので、例えば以下のアプリがインストール可能です。
✅ Spotify(快適に動作)
✅ Apple Music(ロスレス・ハイレゾ再生可能)
✅ Amazon Music Unlimited(やや動作が重いこともある)
✅ YouTube Music(スムーズに動作)
ただし、メーカーはサードパーティアプリの多用を推奨していない ので、アプリの入れすぎには注意しましょう。
Bluetooth機能はどのくらい便利?
「JM21」は Bluetooth 5.0 を搭載しており、送信・受信の両方に対応しています。
🎧 Bluetooth送信(DAP → ワイヤレス機器)
- SBC / AAC / aptX / aptX HD / LHDC / LDAC に対応
- LDAC対応のワイヤレスヘッドホン・イヤホンで高音質再生可能!
📲 Bluetooth受信(スマホ → JM21)
- SBC / AAC / LDAC に対応
- スマホの音楽を高音質でJM21に転送し、有線イヤホンで聴くことができる
✅ スマホの音楽をワイヤレスでJM21に飛ばして、より良い音で聴きたい人に便利!
バッテリーの持ちはどのくらい?
バッテリー持ちはエントリーDAPとしては平均的 です。
使用環境 | 駆動時間(目安) |
---|---|
ローカル再生(3.5mm、画面OFF) | 約12時間 |
ローカル再生(4.4mm、画面OFF) | 約8時間 |
ストリーミング再生(Wi-Fi使用) | 約6時間 |
Bluetooth送信(LDAC) | 約5時間 |
Bluetoothレシーバーモード(LDAC) | 約4.5時間 |
長時間使用する場合は、モバイルバッテリーがあると安心 です。
充電しながら使うと熱くなりますか?
充電しながらの使用では、多少の発熱があります。しかし、「JM21」には「充電停止(パススルー)」機能が搭載 されており、これを使うと バッテリーへの負担を軽減しつつ発熱を抑えられます!
🔹 設定方法:「設定 → バッテリー → 充電停止をON」
充電しながら使う場合は、この機能を活用すると快適です。
FiiO 「JM21」レビューのまとめと総評
FiiO 「JM21」は、 エントリーDAP(デジタルオーディオプレーヤー)としては非常に優れたバランスを持つ製品 でした。
特に 4.4mmバランス接続の駆動力、最新のAndroid 13、手頃な価格(約3万円) という点が魅力的で、 初めてのDAPやサブ機として最適 なモデルだと感じました。
ここでは、 「JM21」の総評、どんなユーザーにおすすめか、そして購入を検討する際のポイント を詳しく解説していきます。
FiiO 「JM21」の総合評価
💡 総評:FiiO 「JM21」は「エントリーDAPとしてはベストバランスの1台」
- 4.4mmバランス接続で本領発揮!音質の向上が顕著
- Android 13搭載でストリーミング利用も快適
- 軽量で持ち運びやすく、サブ機としても優秀
- ただし、バッテリー持ちはやや短め なので、長時間の使用には注意
「JM21」はどんな人におすすめ?
✅ こんな人におすすめ!
- 初めてDAPを買う人
- スマホ + ドングルDACでは物足りなくなってきた人にピッタリ!
- 3.5mmでも聴けるが、 4.4mmバランス接続なら本格的なオーディオ体験が可能
- ストリーミングも利用できるので、 スマホなしで音楽を楽しみたい人にも最適
- サブ機として高コスパなDAPを探している人
- すでに 高級DAPを持っているが、手軽に持ち運びできるDAPが欲しい人
- 軽量 & コンパクトなので 外出用のサブ機にも最適
- 有線イヤホンやヘッドホンをしっかり鳴らしたい人
- 700mWの出力があるため、一般的なイヤホン・ヘッドホンは余裕で駆動可能
- スマホのイヤホンジャックでは物足りない人には 駆動力のあるDAPとして魅力的
- ストリーミングを多用する人
- Android 13搭載なので、SpotifyやApple Musicが快適に使える
- オフライン再生する場合は、microSD(最大2TB)を活用すればOK
購入前に注意すべき点
「JM21」は非常に優れたDAPですが、 完璧な製品ではありません。
購入を検討する際に 注意すべきポイント をまとめました。
🚨 注意点!
- バッテリー持ちは長くない(ストリーミング利用で約6時間)
- 長時間使用する場合は モバイルバッテリーが必須
- 有線接続なら比較的長く使えるが、ストリーミングやBluetooth使用時は消耗が早い
- 3.5mmシングルエンドの音質はやや物足りない
- 4.4mmバランス接続にすると音質が大きく向上するので、 バランス接続対応のイヤホン・ケーブルがあるとベスト
- Wi-Fiがないとストリーミングは使えない
- DAPなので スマホのように4G/5G通信は不可
- Wi-Fi環境がない場合は、スマホのテザリング機能を活用する必要あり
- Bluetooth 5.0なので、接続の安定性は最新機種よりやや劣る
- 送受信ともにLDAC対応で音質は良いが、最新のBluetooth 5.2/5.3と比べると接続安定性は少し落ちる
FiiO 「JM21」レビューの総括
FiiO 「JM21」は、エントリークラスながらも4.4mmバランス接続による高音質と、Android 13を搭載したストリーミング対応の利便性を兼ね備えた優れたDAPです。
軽量で持ち運びしやすく、操作性もスムーズで、初めてのDAPとしても、サブ機としても十分な性能を発揮します。
一方で、バッテリー持ちはやや短く、3.5mm接続では低音の厚みが控えめな点は考慮すべきポイントですが、バランス接続を活用すれば、その実力を最大限に引き出せます。
価格を考えれば、エントリーモデルとしてトップクラスのコストパフォーマンスを誇る一台です。
手軽に高音質を楽しみたい人には、間違いなくおすすめできるDAPといえるでしょう。