オーディオブランド「final」は、日本国内だけでなく世界中のオーディオファンから高い評価を得ているメーカーです。
その中でも「A5000」は、同社のAシリーズにおける中核モデルとして登場しました。
手の届きやすい価格帯でありながら、ワンランク上の解像度と立体的な音場表現を備えている点が大きな特徴です。
この記事では、「final A5000のレビュー」 をテーマに、デザインや装着感といった外観面から、低音・中音・高音それぞれの音質、さらに実際の使用感までを徹底的に掘り下げます。
競合機種との比較や、実際に使って感じたメリット・デメリットについても触れ、読者が購入を検討する際の参考になるようまとめました。
特に、初めて高音質イヤホンに挑戦したい人や、ワイヤレスでは満足できず有線イヤホンの良さを味わいたい人にとって、「A5000」は有力な選択肢となるでしょう。
この記事を通じて「自分に合うイヤホンかどうか」を判断できるよう、わかりやすく解説していきます。

final 「A5000」の基本情報と特徴

ブランド「final」と「A5000」の位置づけ
日本のオーディオブランド final は、独自の音質評価法や自社開発ドライバーで高い評価を得てきました。
Aシリーズは「時間応答特性」に基づいて開発され、音の立ち上がりや減衰をより正確に再現することを重視しています。
その中で 「A5000」 は、フラッグシップ「A8000」の開発ノウハウを受け継ぎつつ、より手頃な価格帯で登場したミドルクラスモデルです。
6mm径の新開発ダイナミックドライバー 「f-Core DU」 を搭載し、ワンランク上の解像度と立体的な音場を備えている点が最大の特徴といえます。
項目 | 内容 |
---|---|
ドライバー | 6mmダイナミック型(f-Core DU) |
感度 | 100 dB/mW |
インピーダンス | 18 Ω |
ケーブル | シルバーコートOFC(約1.2m) |
コネクター | 2Pin(φ0.78mm) |
ハウジング | ABS樹脂 |
発売日 | 2022年12月23日 |
発売時価格 | 32,800円(税込) |
価格帯とターゲットユーザー
「A5000」の発売時価格は 3万円台前半。
オーディオ入門者が初めて“本格有線イヤホン”に挑戦するのに手が届きやすく、同時に上級者がサブ機として選びやすいポジションです。
ターゲットユーザーの特徴
- ワイヤレスでは満足できず、より高解像なサウンドを求める人
- スマホやポータブルDACでも駆動しやすい低インピーダンス(18Ω)設計を重視する人
- リケーブルやイヤーピース交換でカスタマイズ性を楽しみたい層
- コストを抑えながらも、定位感・音場感を体験したいリスナー
つまり「A5000」は、エントリーから中級層まで幅広く対応できる“万能選手”的な存在といえるでしょう。
デザイン・装着感のポイント
見た目はシンプルですが、使いやすさへの配慮が随所に見られます。
デザインの特徴
- 軽量ABSハウジングで長時間リスニングでも負担が少ない
- 耳掛け式の柔らかいシルバーコートOFCケーブルは取り回しが良く、タッチノイズも抑制
- 2Pinコネクター採用により、リケーブルやバランス接続に対応
- 発売翌年からはL字プラグ仕様に変更され、ポータブル使用時の安定性が向上
付属品の実用性
- SS〜LLまで揃ったイヤーピースで、自分に合うサイズを選びやすい
- 携帯ケースが同梱され、外出時の持ち運びも安心
- 遮音性とフィット感を両立し、音質の安定性にも寄与
→ デザイン面では「軽さと安定感」、装着面では「快適さと調整のしやすさ」を両立しており、日常的なリスニング環境に自然に馴染む構成となっています。
final 「A5000」の音質レビュー

「A5000」の音作りは、量感で押すタイプではなく、解像度・定位感・音場の見通しを強みとしています。
低音はタイトでスピーディ、中音はクリアで整理され、高音は伸びやかで空気感に優れるのが特徴です。
以下では帯域ごとに詳しく見ていきます。
低音域の表現(タイトでスピード感重視)
「A5000」の低域は、沈み込みよりも切れの良さと速さを重視しています。
ベースやドラムのリズムが輪郭はっきりと立ち、音楽全体のリズム感を損なわない仕上がりです。
- 量感は中庸〜やや控えめ
- キックの立ち上がりが俊敏でリズムが明瞭
- サブベースは必要十分に沈み込むが、膨らみすぎない
- イヤーピースの密閉度で量感を調整可能
ジャンルとの相性
- ◎:ロック、ジャズ、フュージョン
- ○:クラシックの低弦、アコースティックベース
- △:重低音を強調したEDMやヒップホップ(EQ調整推奨)
中音域の再現(クリアで整理された描写)
中域は「A5000」の“聴きやすさ”を形作る中心的な要素です。
ボーカルやギターの音像が明瞭で、伴奏とのバランスも自然。
厚塗り感がなく、すっきりとした表現で長時間リスニングにも向きます。
- ボーカル位置はニュートラル〜やや前寄り
- 音の輪郭が滲まず、分離が明確
- 良録音は見通し良く、粗い録音は正直に出る“誠実な音”
- 厚みよりも清潔感を重視したチューニング
ジャンル適性
- ◎:女性ボーカル、アコースティック、弦楽器
- ○:J-POP、ジャズボーカル
- △:歪みの強いメタルやラウド(厚みを足すならEQで補正)
高音域の伸び(透明感と解像度)
高域は「A5000」の魅力を決定づける要素。
透明感のある伸びやかさと、細やかな粒立ちが特徴で、広がりのある音場を演出します。
- シンバルの減衰やホールの響きが自然
- サ行がやや強調される場面もあるが、イヤーピース調整で改善可能
- バイオリンやピアノの倍音表現が鮮やか
- 高域の見通しが音場の広さと奥行きを支えている
音質傾向まとめ
項目 | 特徴 | コメント |
---|---|---|
低音 | タイト・スピード型 | 量感控えめ、リズム感が明瞭 |
中音 | クリアで整理 | ボーカルが自然、分離感が高い |
高音 | 伸びやか&透明感 | 音場を広げる要因、解像度が高い |
音場 | 横方向に広い | 前後の奥行きも自然に表現 |
分離感 | 高い | 多人数合唱やオーケストラでも崩れにくい |
「A5000」は「低音の迫力」よりも「音の見通し」を重視したイヤホンです。
- タイトで輪郭のはっきりした低音
- クリアで整理された中音
- 伸びやかで透明感ある高音
これらが組み合わさることで、音楽を立体的かつ精緻に描き出すモデルに仕上がっています。
重低音を求めるユーザーにはやや物足りなさもありますが、情報量や解像感を重視するリスナーには非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
final 「A5000」の使用感と機能性

ケーブル・リケーブル対応について
final 「A5000」は 2Pin(φ0.78mm) を採用しており、リケーブルによる拡張性が高い点が特徴です。
付属のケーブルは柔らかく、耳掛けもしやすいため、普段使いでも取り回し良好。
加えて、リケーブルによって音質傾向や使用シーンに応じた最適化が可能です。
- 柔らかいシルバーコートOFCケーブルでタッチノイズが少ない
- L字プラグ仕様(2023年以降モデル)でポケット内の干渉が減少
- リケーブルで以下の拡張が可能:
- 4.4mmバランス接続 → 分離感・解像度アップ
- マイク付きケーブル → ゲーム・リモート会議対応
- 高品位銅線 → 音に厚み
- 銀メッキ線 → 見通しの良さを強化
イヤーピースやフィット感のポイント
「A5000」は小型ハウジングで装着しやすく、イヤーピースによる音質変化がわかりやすいモデルです。
密閉度や素材の違いによって、低音量感や高音の抜けをコントロールできます。
選び方の目安
目的 | 選ぶイヤーピース | 得られる効果 |
---|---|---|
低音を強調したい | フォーム系/大きめサイズ | 密閉性が増し、量感がアップ |
高音の透明感を伸ばしたい | 薄肉・ワイドボア | 抜けの良さ、音場の広がり |
長時間の快適さ | 柔らかいシリコン | 圧迫感を減らし装着性向上 |
ボーカルを近く聴きたい | ボア径が狭いタイプ | 音の密度感が増す |
装着時の工夫
- 耳に入れてから少し外へ戻すと圧迫感が減り自然な音場に
- サ行が刺さる場合 → フォーム系や浅めの装着
- 低音不足の場合 → サイズアップや深めの装着
日常使い・長時間リスニングでの快適さ
軽量設計と耳掛け式ケーブルにより、「A5000」は長時間でも疲れにくい装着感を実現しています。
遮音性も十分で、電車やカフェなど日常シーンでの使用にも適しています。
シーン別の快適さ
シーン | 評価 | コメント |
---|---|---|
通勤・通学 | ◎ | 遮音性良好。小音量でも解像感が保たれる |
オフィス・自習 | ◎ | 音漏れ少なく集中しやすい |
長時間BGM | ◎ | 軽量で耳への負担が少ない |
ゲーム/映像視聴 | ○ | 定位感が良く、臨場感が高い |
楽曲制作のリファレンス | ○ | 分離感・定位が正確。ただし最終確認はスピーカー推奨 |
運動/汗をかく環境 | △ | ケーブルが引っかかるリスクあり |
快適さを高める工夫
- ケーブルクリップを使い、衣擦れ音を軽減
- 使用後はイヤーピースを清掃・乾燥して衛生と音質を維持
- 付属ケースに収納し、断線や端子劣化を防止
final 「A5000」は、
- 取り回しの良いケーブル
- リケーブルによる拡張性
- イヤーピースでの調整自由度
- 軽量で疲れにくい装着感
これらを兼ね備え、日常から集中試聴まで幅広く対応できるイヤホンです。
音質だけでなく実用性の高さも、長く使いたくなる理由といえるでしょう。
final 「A5000」を使用した私の体験談・レビュー

final 「A5000」を実際に数日間使い込み、通勤・作業中・夜間リスニングなど多様なシーンで試しました。
ここでは、その体験から得られた気づきをシーン別・ジャンル別にまとめます。
シーン別の気づき
- 通勤時:フォーム系を使うと低域が強化され、電車内でも安定感あり。
- オフィス作業:小音量でも分離感が損なわれず、耳疲れもしにくい。
- 夜間リスニング:4.4mmバランス接続で奥行きが増し、空間表現が大きく改善。
ジャンルごとの印象
- アコースティック/弦楽器:余韻の自然さが際立ち、録音空間が感じられる。
- 女性ボーカル:ブレスや声の輪郭が鮮明。ただしサ行はやや強めに出る場合あり。
- ロック/ジャズ:タイトなドラムと粒立ちの良いベースでリズム感が心地よい。
- EDM/ヒップホップ:低域量は控えめ。フォーム系+EQ補正で迫力が増す。
長時間使用での快適さ
軽量ハウジングと柔らかいケーブルのおかげで、長時間でも快適に使えました。
- 耳掛けスタイルで安定感が高い
- ABS樹脂ハウジングは軽量で耳に負担が少ない
- 圧迫感が少なく、映画やBGM用途でも疲れにくい
良かった点と気になった点
良かった点
- 分離感・解像度が高く、楽器の配置が正確に分かる
- 小音量でも情報量が豊富で作業用に最適
- イヤーピース・ケーブル交換で音のチューニングがしやすい
気になった点
- サ行が鋭く感じる録音がある(フォーム系や浅め装着で軽減)
- 重低音は控えめ(EQで50〜80Hzを+2〜3dB補正すると改善)
- 出力インピーダンスの高い機器では低域が緩む場合あり
総合評価
項目 | 評価(10点満点) | コメント |
---|---|---|
解像度 | 9.0 | 微細な音まで正確に描写 |
定位・分離 | 9.0 | 音場内での楽器配置が鮮明 |
低域の量感 | 7.0 | タイトでスピード重視、迫力は控えめ |
音場の広さ | 8.5 | 横方向の広がりと奥行き感が自然 |
装着快適性 | 9.0 | 軽量で長時間使用も快適 |
コストパフォーマンス | 8.5 | 価格帯を超える解像度と表現力 |
体験を通じてのまとめ
final 「A5000」は「低音の迫力で魅せる」よりも、音を整理して立体的に見せるタイプのイヤホンです。
装着やイヤーピース選びに敏感に反応し、チューニングの余地が大きい点も所有する楽しさにつながります。
重低音を最重視する人には物足りなさが残るかもしれませんが、解像度・分離感・音場表現を求めるリスナーにとって、長く使い続けたくなる一台でした。
final 「A5000」に関するQ&A

final 「A5000」に関して、多くの方が持つであろう疑問や質問とその答えをまとめました。
「A5000」の音質はどんな傾向ですか?
「A5000」は低域の量感よりも、解像度・分離感・音場の広さを重視したチューニングです。低域はタイトでリズムが明瞭、中域はボーカルや楽器がクリアに浮かび上がり、高域は伸びやかで透明感があります。
重低音はしっかり出ますか?
量感は控えめで「ドンッ」と響くタイプではありません。迫力を求めるなら フォーム系イヤーピースや EQ調整で低域を補強するとバランスが取りやすいです。
長時間のリスニングでも疲れませんか?
はい。軽量ABSハウジングと柔らかいケーブルにより、長時間でも耳の負担が少ないのが特徴です。作業BGMや映画鑑賞にも向いています。
「A5000」はリケーブルに対応していますか?
対応しています。2Pin(φ0.78mm)規格なので、4.4mmバランスケーブルやマイク付きケーブルに交換できます。音の厚みを増したいなら銅線、見通しを広げたいなら銀メッキ系がおすすめです。
バランス接続にすると音は変わりますか?
はい。4.4mmバランス接続にすると、分離感や音場の奥行きが向上しやすいです。低域の制動も強まり、輪郭がより明確になります。
どんなジャンルの音楽と相性が良いですか?
- ◎:クラシック、アコースティック、女性ボーカル、ジャズ
- ○:J-POP、ロック
- △:EDMやヒップホップ(低域補強が必要な場合あり)
final A5000とA3000/A4000との違いは?
final A5000とA3000/A4000との違いは?
- A3000:よりエントリー寄りでウォームな鳴り。
- A4000:解像度と音場の見通しを強化。
- A5000:両者の中間に位置しつつ、解像度・定位の明瞭さを一段引き上げたモデル。
「A5000」はスマホ直挿しでも使えますか?
スマホのイヤホン端子があれば使用可能ですが、近年は端子非搭載モデルが多いため、USBドングルDACを併用するのがおすすめです。低インピーダンスのDAC/AMPなら音質が安定しやすいです。
「A5000」はゲーミングや映画鑑賞にも向いていますか?
はい。定位感と音場表現が優秀なので、FPSなどのゲームで敵の位置把握や映画の立体的な効果音の再生に向いています。ただしマイクがないため、ボイスチャットには別途マイク付きケーブルが必要です。
遮音性や音漏れはどうですか?
カナル型なので遮音性は十分です。音漏れも少なく、電車やカフェでも気軽に使えます。ただしフォーム系イヤーピースに変えるとさらに遮音性が高まります。
「A5000」はリスニング以外にモニター用途でも使えますか?
可能です。音の分離や定位が正確なので、楽器練習や簡易的なミックスチェックにも使えます。ただしリファレンス用途では、もう少しフラットな特性の機種と併用するのがおすすめです。
「A5000」は高音が刺さることはありますか?
録音や装着状態によってはサ行がシャープに感じられる場合があります。フォーム系イヤピの使用や浅め装着で緩和できます。機器の相性で改善することもあります。
「A5000」の耐久性はどうですか?
ABS樹脂ハウジングで軽量ながら強度もあり、日常使用には十分です。ただし2Pin端子は強い力での着脱に弱いので、真っ直ぐ抜き差しすることが大切です。
他社のイヤホンと比べたときの強みは?
- この価格帯では珍しいほどの分離感と解像度
- 軽量で装着感が良く、長時間でも快適
- チューニングの自由度(イヤピ・リケーブル)
他社の“低音重視”モデルと比べると、「A5000」は音の整理力に優れています。
final 「A5000」レビューのまとめ

final 「A5000」は、派手な音作りではなく、解像度・定位・音場の見通しを重視したイヤホンです。
低域はタイトでスピード感があり、中域はクリアで整理され、高域は伸びやかで透明感が際立ちます。
軽量かつ装着感も良好で、リケーブルやイヤーピースの調整によって音のキャラクターを変えられる柔軟性も持っています。
「A5000」を選ぶメリット
- 小音量でも情報量を保つ高い解像度
- 密度の高い曲でも崩れにくい定位・分離性能
- 軽量ハウジング+柔らかいケーブルで長時間でも快適
- 2Pin対応でリケーブルの自由度が高い
- イヤーピース交換で音の方向性を簡単に調整可能
おすすめできる人/そうでない人
タイプ | 特徴 |
---|---|
おすすめできる人 | 解像度や分離感を重視したい/小音量リスニング中心/ボーカルやアコースティックをクリアに聴きたい/ケーブルやイヤピで音を調整したい |
向かない人 | 低域の迫力を最優先したい/ウォームで厚みのあるサウンドを好む/運動用イヤホンを探している |
使いこなしのポイント
- イヤーピース選び:フォーム系で低域を補強、ワイドボアで透明感強化
- 装着調整:挿入後に1〜2mm戻すと音場が自然に広がる
- 機器選び:低出力インピーダンスのDAC/AMPで低域が締まりやすい
- リケーブル:銅線で厚み、銀メッキで見通し、4.4mmバランスで奥行きを強化
長所と短所の整理
長所
- 解像度・定位・分離が価格以上の実力
- 軽量で装着快適、日常使いにも適する
- 音のチューニング幅が広く“育てる楽しさ”がある
短所
- 重低音の量感は控えめ(EQやフォーム系で補正可能)
- 録音によってはサ行がやや鋭い(浅め装着で改善)
- 機器次第では低域が緩むこともある
総合評価
項目 | 評価(10点満点) | コメント |
---|---|---|
解像度 | 9.0 | 微細なニュアンスまで鮮明 |
定位・分離 | 9.0 | 複雑な曲でも配置が崩れない |
低域の量感 | 7.0 | タイトでスピード重視、迫力は控えめ |
音場の広さ | 8.5 | 横方向の広がり+自然な奥行き |
装着快適性 | 9.0 | 軽量&長時間リスニングでも疲れにくい |
コスパ | 8.5 | この価格帯で得られる満足感は高い |
final 「A5000」レビューの総括
final 「A5000」は、音を派手に演出するのではなく、一つひとつの音を丁寧に描き分け、立体的に整理して聴かせてくれるイヤホンです。
タイトに制御された低音、クリアで透明感のある中音、そして伸びやかに広がる高音が絶妙に調和し、音場全体を見通し良く表現してくれます。
軽量で装着感が快適なうえに、イヤーピースやケーブルを変えることでキャラクターを自在に調整できる柔軟性もあり、日常のリスニングからじっくりと音楽に向き合う時間まで幅広く活躍する存在です。
重低音の迫力を求める人にはやや物足りなさが残るかもしれませんが、解像度や定位、音場表現を大切にしたい人にとっては、価格以上の価値を見いだせる一本となるでしょう。
音楽の細部まで見通せる体験を求めているなら、final 「A5000」はその期待に応えてくれるイヤホンです。
