HiBy Music 「R4」は、2024年にリリースされた新しいエントリークラスのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)です。
HiByは、その高性能とリーズナブルな価格で知られており、「R4」もその例外ではありません。
HiByの製品は、優れた音質と多機能性を兼ね備え、オーディオファンから高い評価を得ています。
「R4」の最大の特徴は、その高いコストパフォーマンスです。価格は約4万円台と手頃でありながら、高品質なES9018 DACチップを搭載し、クラスAアンプによる豊かな音質を実現しています。
また、3.5mmと4.4mmのヘッドホンジャックを搭載し、さまざまなヘッドホンやイヤホンに対応しています。
この記事では、HiBy Music 「R4」の基本仕様やデザイン、音質、使用感について詳しく紹介していきます。
初めてDAPを手にする方や、手軽に高品質な音楽再生を楽しみたい方にとって、HiBy Music 「R4」は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ぜひ、最後までご覧いただき、参考にしてください。
HiBy Music 「R4」の基本仕様
HiBy Music 「R4」は、その高機能と手頃な価格で多くのオーディオファンから注目されています。
ここでは、「R4」の基本仕様について詳しく見ていきます。
デザインと外観
HiBy Music 「R4」のデザインは、サイバーパンク風の美しい外観が特徴です。
以下に主なデザインの特徴を示します。
- ディスプレイ: 4.7インチのIPSタッチスクリーン。視認性が高く、操作も快適です。
- ボディ: 金属製の堅牢なボディ。色はブラック、シルバー(ホワイト)、オレンジ、グリーンの4色展開。
- インジケーターライト: ディスプレイ上部に小型のインジケーターライトがあり、デザイン性を高めています。
- ボタン配置: 右側面に電源ボタンと再生/停止、選曲ボタン、左側面に音量ボタンとMicro SDカードスロットを配置。天面にはスクリーンフリップやキーのロック機能を持つスイッチ、底面には3.5mmシングルエンド出力、4.4mmバランス出力、USB Type-Cポートがあります。
内部ハードウェア
HiBy Music 「R4」の内部は、性能と音質にこだわったハードウェアで構成されています。
- DACチップ: 4つのES9018C2M DACチップを搭載。高精細な音質を提供します。
- オペアンプ: 4つのOPA1652オペアンプと2つのOPA1612オペアンプを搭載。これにより、165mW(3.5mm出力)と525mW(4.4mmバランス出力)の出力を実現しています。
- バッテリー: 4500mAhのバッテリーを搭載し、最大11時間の再生時間を提供します。
- プロセッサ: Snapdragon 665チップセットを搭載。Android 12 OSをスムーズに動作させます。
- メモリ: 3GBのRAMと32GBの内部ストレージを搭載。Micro SDカードスロットを利用することで、最大2TBまでの拡張が可能です。
バッテリーと持続時間
HiBy Music 「R4」は、大容量バッテリーを搭載しており、長時間のリスニングに対応しています。
- バッテリー容量: 4500mAh。長時間の音楽再生が可能です。
- 連続再生時間: 3.5mmシングルエンド出力で最大11時間の連続再生が可能です。バランス出力使用時や高解像度音源再生時には持続時間が短くなる場合があります。
- 充電: USB Type-Cポートを使用して充電。高速充電に対応しています。
HiBy Music 「R4」は、コストパフォーマンスに優れたDAPとして、多くの機能を備えています。
HiBy Music 「R4」の音質レビュー
HiBy Music 「R4」は、その高音質と多機能性で多くのオーディオファンから高い評価を受けています。
ここでは、音質に焦点を当てて詳しくレビューします。
音の特徴
HiBy Music 「R4」の音質は、非常にバランスが取れており、様々な音楽ジャンルに適しています。
- ニュートラルで自然なサウンド: 「R4」の音の傾向は基本的にニュートラルで、全帯域にわたってフラットな再生を行います。低音から高音までバランスよく鳴らし、音の偏りが少ないため、どんな音楽ジャンルにも対応できます。
- わずかな暖かさ: 音質はニュートラルでありながら、わずかに暖かみのある音を持っています。これは特に低中域において感じられ、音楽に自然な温かさと豊かさを与えます。
- 高解像度とディテール: 「R4」は、高解像度の音源にも対応しており、細かなディテールまでしっかりと再現します。音の分離が良く、各楽器の音が明瞭に聞こえるため、音楽の細部まで楽しむことができます。
- 広いサウンドステージ: 横方向の広がりがあるサウンドステージを提供し、音の定位感が良好です。ただし、奥行き感はやや控えめで、音が平面的に広がる印象です。
音質設定とカスタマイズ
HiBy Music 「R4」は、多様な音質設定とカスタマイズオプションを提供し、ユーザーが自分の好みに合わせて音質を調整できるようになっています。
- MSEB設定: HiBy独自のMSEB(MageSound 8-Ball)機能は、直感的なスライダー操作で音の特性を変更できます。ウォームダークからクールブライトまで、様々な音の傾向を調整可能です。
- PEQ(パラメトリックイコライザー): 細かい周波数ごとの音の強さを調整できるPEQも搭載。自分好みの音に細かくチューニングできます。
- フィルターオプション: 高、中、低のゲイン設定やデジタルフィルターの選択も可能です。これにより、音の立ち上がりやディケイを微調整できます。
- プラグイン: 「R4」は、追加のオーディオプラグインをサポート。サウンドフィールドやダイナミックスなどのエフェクトを追加し、音質をカスタマイズできます。
イヤホン・ヘッドホンとの相性
HiBy Music 「R4」は、多様なイヤホンやヘッドホンと良好に組み合わせることができます。
- インイヤーモニター(IEM): 高感度のIEMでもノイズが少なく、クリアな音質を提供します。特に、ニュートラルな音質はIEMの特性をそのまま引き出します。
- フルサイズヘッドホン: 3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力を備えており、フルサイズのヘッドホンも十分にドライブできます。特に4.4mmバランス出力では、より高い電力と電圧でヘッドホンを駆動し、豊かなダイナミクスとディテールを実現します。
HiBy Music 「R4」の音質は、その価格帯において非常に優れています。
HiBy Music 「R4」の使用感
HiBy Music 「R4」は、その優れた操作性と多機能性により、非常に使いやすいデジタルオーディオプレーヤー(DAP)です。
ここでは、「R4」の使用感について詳しく説明します。
操作性とインターフェース
HiBy Music 「R4」の操作性は、直感的でスムーズです。
- タッチスクリーン: 4.7インチのIPSタッチスクリーンは応答性が高く、視認性も良好です。スワイプやタップによる操作がスムーズで、スマートフォンに近い感覚で使えます。
- 物理ボタン: 右側面には電源ボタンと再生/停止、選曲ボタンが配置されており、左側面には音量ボタンがあります。これらの物理ボタンは、画面を見なくても操作できるため、使い勝手が非常に良いです。
- カスタマイズ可能なスイッチ: 天面にはスクリーンフリップやキーのロック機能を持つカスタマイズ可能なスイッチがあります。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせて操作性を向上させることができます。
- インターフェース: HiBy独自のカスタムOSが搭載されており、直感的な操作が可能です。Android 12ベースのため、他のAndroidデバイスと同様の操作感を持っています。Google Playストアからアプリをダウンロードできるため、SpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングアプリも利用可能です。
ストリーミングサービスの対応状況
HiBy Music 「R4」は、ストリーミングサービスに対応しており、最新の音楽を簡単に楽しむことができます。
- Google Playストア対応: 「R4」はGoogle Playストアに対応しており、Spotify、Amazon Music、Apple Musicなどの主要なストリーミングアプリをインストールして使用できます。
- ビットパーフェクト再生: ストリーミングアプリでもビットパーフェクト再生が可能です。これにより、音楽がダウンサンプリングされず、高音質で再生できます。
- HiByLinkとHiByCast: HiByLinkやHiByCastを利用することで、スマートフォンから「R4」をリモート操作できます。特にHiByCastは、R4の画面をスマートフォンにミラーリングし、スマホのように操作できるため、非常に便利です。
Bluetoothのパフォーマンス
HiBy Music 「R4」は、Bluetooth 5.0を搭載しており、ワイヤレス接続も強力です。
- Bluetooth 5.0: 最新のBluetooth 5.0に対応しており、安定した接続と広い範囲での使用が可能です。家の中を移動しても接続が途切れることなく、快適に音楽を楽しむことができます。
- 高音質コーデック対応: LDACやaptX HDなどの高音質コーデックに対応しており、ワイヤレスでも高音質な音楽再生が可能です。
- L-DACサポート: 高音質なワイヤレスオーディオを楽しむためのL-DACにも対応。これにより、Bluetooth接続でも有線接続に匹敵する音質を提供します。
HiBy Music 「R4」は、優れた操作性と多機能性により、使い勝手が非常に良いDAPです。
HiBy Music 「R4」を使用した私の体験談・レビュー
HiBy Music 「R4」を実際に使用してみて、その性能や使い勝手について感じたことを共有します。
以下は、私が実際に「R4」を使って感じたポイントです。
購入の動機
私は長年オーディオファンであり、特にDAPに興味を持っています。
HiBy Music 「R4」はその高いコストパフォーマンスと多機能性が魅力的で購入しました。
特に、AndroidベースのDAPである点と、3.5mmと4.4mmの両方の出力端子を備えている点が購入の決め手となりました。
開封と初期設定
「R4」のパッケージはしっかりとしており、高級感があります。
開封すると、デバイス本体、保護ケース、スクリーンプロテクター、充電ケーブルなどが含まれており、すぐに使用を開始できるセットアップが整っています。
初期設定も簡単で、Wi-Fiに接続してGoogleアカウントでログインするだけで、すぐに音楽再生を始めることができました。
音質の感想
最初に試したのは、私の愛用のIEM(インイヤーモニター)であるCampfire 「Andromeda 2020」です。
「R4」の音質は、非常にニュートラルで、各帯域がバランスよく再生されます。
高音はクリアで伸びがあり、中音域は自然で暖かく、低音はしっかりとした量感がありました。
特に4.4mmバランス出力を使用したときの音の解像度とダイナミクスには感動しました。
カスタマイズと設定
HiByのMSEB設定を試してみました。
直感的なスライダー操作で音の傾向を変えられるこの機能は非常に便利で、私の好みに合わせて音質を細かく調整できました。
また、PEQ(パラメトリックイコライザー)やフィルターオプションも活用し、自分だけの理想的な音を作り出すことができました。
ストリーミングの体験
SpotifyやAmazon Musicをインストールし、ストリーミングを楽しみました。
Wi-Fi接続も安定しており、ビットパーフェクト再生が可能なため、高音質でストリーミング音楽を楽しめました。
HiByCastを使ってスマートフォンから「R4」を操作することもでき、特に家の中での使い勝手が向上しました。
Bluetoothの使用感
Bluetooth接続も試しました。
私のBluetooth対応ヘッドホン(Sony WH-1000XM5)とペアリングし、LDACコーデックでワイヤレス再生を行いました。
接続は非常に安定しており、音質も有線接続に劣らない高品質でした。家の中を自由に移動しながら音楽を楽しむことができ、大変便利でした。
総評
HiBy Music 「R4」は、コストパフォーマンスに優れ、多機能で使い勝手の良いDAPです。
音質も非常に高く、カスタマイズ性も豊富で、音楽を楽しむための理想的なデバイスです。
特に、初めてDAPを購入する方や、手軽に高音質な音楽再生を楽しみたい方には、非常にお勧めできる製品です。
HiBy Music 「R4」に関するQ&A
HiBy Music 「R4」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「R4」はどのような音楽ファイルフォーマットに対応していますか?
「R4」は多くの音楽ファイルフォーマットに対応しています。具体的には、以下のフォーマットが再生可能です。
- ロスレスフォーマット: FLAC、WAV、APE、DSD(最大DSD256)、AIFF、ALAC
- 非ロスレスフォーマット: MP3、AAC、WMA、OGG、M4A
これにより、高解像度音源から一般的な音楽ファイルまで幅広いファイルを高音質で楽しむことができます。
「R4」はどのようなBluetoothコーデックに対応していますか?
「R4」は、以下のBluetoothコーデックに対応しています。
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX HD
- LDAC
- UAT
これにより、さまざまなBluetooth対応デバイスと高音質で接続することができます。特にLDACやaptX HDの対応により、ワイヤレスでも有線接続に近い音質を楽しむことができます。
バッテリー寿命はどのくらいですか?
「R4」には4500mAhのバッテリーが搭載されており、以下のようなバッテリー寿命が期待できます。
- 3.5mmシングルエンド出力使用時: 最大11時間の連続再生が可能です。
- 4.4mmバランス出力使用時: 使用状況や音量によりますが、シングルエンド出力よりもやや短い再生時間となることがあります。
バッテリーの持続時間は、使用する音量や再生する音源の種類(高解像度音源かどうか)によっても変わります。
ストレージ容量はどのくらいですか?また、拡張可能ですか?
「R4」には32GBの内蔵ストレージがあります。さらに、Micro SDカードスロットを備えており、最大2TBまでのストレージ拡張が可能です。これにより、大量の音楽ファイルを保存して持ち運ぶことができます。
「R4」はどのようなイヤホンやヘッドホンと相性が良いですか?
「R4」は、さまざまなイヤホンやヘッドホンと良好に組み合わせることができます。具体的には、以下のような特徴があります。
- インイヤーモニター(IEM): 高感度のIEMでもノイズが少なく、クリアな音質を提供します。
- フルサイズヘッドホン: 3.5mmシングルエンド出力と4.4mmバランス出力の両方を備えており、フルサイズのヘッドホンも十分にドライブできます。特に4.4mmバランス出力では、より高い電力と電圧でヘッドホンを駆動し、豊かなダイナミクスとディテールを実現します。
「R4」の操作はどのように行いますか?
「R4」の操作は非常に簡単で、直感的に行えます。
- タッチスクリーン: 4.7インチのIPSタッチスクリーンで、スワイプやタップによる操作が可能です。
- 物理ボタン: 電源ボタン、再生/停止ボタン、音量ボタンなどの物理ボタンも備えており、画面を見なくても操作できます。
- HiByCast: HiByCastアプリを使用することで、スマートフォンから「R4」をリモート操作できます。スマートフォンに「R4」の画面をミラーリングし、遠隔操作が可能です。
HiBy Music 「R4」レビューのまとめ
HiBy Music 「R4」は、その多機能性と優れたコストパフォーマンスで、多くのオーディオファンから高い評価を得ています。
以下に、これまでのレビューのポイントをまとめます。
高いコストパフォーマンス
「R4」は、約4万円台という手頃な価格ながら、非常に高機能なDAPです。
4つのES9018C2M DACチップとクラスAアンプを搭載し、クリアでバランスの良い音質を提供します。
高解像度音源の再生や、ストリーミングサービスの利用にも対応しており、幅広いユーザーにとって魅力的な製品です。
優れた音質
「R4」の音質は、ニュートラルで自然なサウンドが特徴です。
高音はクリアで、中音域は暖かみがあり、低音はしっかりとした量感を持っています。
4.4mmバランス出力を使用することで、さらに高い解像度とダイナミクスを楽しむことができます。
また、MSEB設定やPEQ、フィルターオプションを利用することで、自分好みの音質にカスタマイズすることができます。
優れた操作性とインターフェース
「R4」は、直感的な操作が可能な4.7インチのタッチスクリーンと物理ボタンを備えています。
Android 12ベースのOSはスムーズに動作し、Google Playストアからのアプリのインストールも簡単です。
HiByCastを利用すれば、スマートフォンからのリモート操作も可能で、さらに使い勝手が向上します。
高いストリーミング対応能力
「R4」は、Spotify、Amazon Music、Apple Musicなどの主要なストリーミングサービスに対応しています。
ビットパーフェクト再生が可能なため、高音質でストリーミング音楽を楽しむことができます。
HiByLinkやHiByCastを利用することで、さらに便利にストリーミングサービスを利用できます。
高性能なBluetooth接続
「R4」は、Bluetooth 5.0を搭載しており、安定したワイヤレス接続が可能です。
LDACやaptX HDなどの高音質コーデックに対応しているため、ワイヤレスでも有線接続に匹敵する音質を提供します。
私の体験談からの評価
実際に「R4」を使用してみて、その性能と使い勝手に非常に満足しています。
音質の高さやカスタマイズ性、操作性の良さなど、全てが期待以上でした。
特に、初めてDAPを購入する方や、手軽に高音質な音楽再生を楽しみたい方には、非常にお勧めできる製品です。
結論
HiBy Music 「R4」は、価格に対して非常に優れた性能と多機能性を提供するDAPです。
音質、操作性、ストリーミング対応能力、Bluetooth接続など、全ての面で高い評価を受けています。
予算を抑えつつも高品質な音楽再生を楽しみたい方にとって、HiBy Music 「R4」は最適な選択となるでしょう。