スマートフォン中心の音楽環境が進化する中、「より高音質で音楽を楽しみたい」と考えるリスナーから注目を集めているのがHiBy Music 「R4」です。
本機は、Snapdragon 665+Android 12ベースのHiBy OSを搭載し、SpotifyやTidalなどのストリーミング再生にも対応。
さらに、デュアルCirrus Logic DACによる高音質設計が特徴です。
HiByはこれまで「R3 Pro」「R6 Pro II」などで高い評価を得てきましたが、「R4」はその中間に位置する新世代モデルとして、「ポータブル性能」と「音質」を絶妙に両立しています。
この記事では、実際にHiBy Music 「R4」を使用し、デザイン・操作性・音質・機能性を徹底レビュー。
さらに上位・下位機種との比較を交えながら、「どんな人におすすめできるのか」を詳しく解説します。
- HiBy Music 「R4」のデザインと操作性の進化
- HiBy Music 「R4」の音質を徹底レビュー
- HiBy Music 「R4」の機能性と実用性の検証
- HiBy Music 「R4」を使用した私の体験談・レビュー
- HiBy Music 「R4」に関するQ&A
- HiBy 「R4」の音質はどんな特徴がありますか?
- HiBy 「R4」はストリーミング再生に対応していますか?
- どのイヤホン・ヘッドホンと相性が良いですか?
- HiBy 「R4」の操作性はどうですか?
- HiBy 「R4」のバッテリー持ちはどのくらいですか?
- HiBy 「R4」の発熱やノイズは気になりますか?
- 他のHiBy製品との違いは?
- HiBy 「R4」は初心者にもおすすめできますか?
- どんなジャンルの音楽に合いますか?
- 購入前にチェックしておきたい注意点は?
- HiBy 「R4」で音質を自分好みに調整するにはどうすればいいですか?
- USB DACモードでの音質はどうですか?
- Bluetooth音質はどの程度ですか?
- HiBy 「R4」とスマートフォンの違いは何ですか?
- microSDカードはどの容量まで対応していますか?
- HiBy Music 「R4」レビューのまとめ
HiBy Music 「R4」のデザインと操作性の進化

高級感と実用性を両立したボディデザイン
HiBy 「R4」の筐体は、スマートフォンより一回り小さく、手に収まる絶妙なサイズ感です。
角の丸みや背面の質感まで丁寧に仕上げられており、見た目だけでなく触感の良さも感じられます。
特に印象的なのは、高級感と実用性を両立したデザイン。
アルミフレームの剛性感と、マットな表面仕上げがうまく融合しており、指紋や擦れが目立ちにくいのもポイントです。
特徴ポイント
- 掌になじむ滑らかなラウンドエッジ
- 指紋がつきにくく、日常使いでも清潔感を保ちやすい
- 平面構成が整っており、机に置いても安定する
操作系配置
| 部位 | 機能 | 使いやすさ |
|---|---|---|
| 上面 | 3.5mm+4.4mm端子 | ケーブルの取り回しが自然で、外出時に便利 |
| 側面 | 再生・停止・音量ボタン | 親指で直感的に操作しやすい配置 |
| 下面 | USB-Cポート | 充電・データ転送の利便性が高い |
コンパクトながらも上質な作りで、通勤時や外出先でも取り回しやすく、長時間の使用でもストレスがありません。
大画面タッチ操作とUIのスムーズさ
HiBy 「R4」は4.7インチのHDディスプレイを搭載。
従来のR3シリーズに比べて表示領域が大幅に広く、文字やアートワークの視認性が格段に向上しています。AndroidベースのHiBy OSは軽快に動作し、ストリーミングアプリの操作もスマホライク。
操作性のポイント
- ホーム→再生画面→音質設定まで2〜3タップで完結
- スクロールやスワイプ操作が滑らかで遅延が少ない
- 音量調整や曲送りなどの物理ボタン操作と画面操作を柔軟に使い分け可能
操作レスポンス体感
| 項目 | 操作感 | コメント |
|---|---|---|
| アプリ切替 | ◎ | 再生が途切れず快適 |
| 検索機能 | ○ | 予測変換が優秀で目的曲に素早くアクセス |
| UIアニメーション | ◎ | 動作が軽く、指の追従性も良好 |
文字サイズを「やや大きい」に設定すると、屋外でも視認性が向上し誤タップを減らせます。
ポータブルDAPとしての携帯性と使いやすさ
HiBy 「R4」は、外出時や日常生活での使い勝手を意識して設計されています。
重量バランスが中央にあり、手に持った時の安定感が抜群。
ボタン配置も親指・人差し指の自然な動線上にあり、ブラインド操作でも誤動作が少ない設計です。
シーン別の使いやすさ
- 通勤・通学:片手で再生・停止・曲送りが可能
- デスク作業:机上に置いたまま音量調整しやすい
- 夜間リスニング:輝度を下げてもUIが見やすく、目に優しい
- 外出中:上面端子のケーブルが邪魔にならず取り回しが快適
ブラインド操作の工夫
- 再生/停止、曲送り/戻し、音量のボタンを明確に分離
- 長押し・ダブルクリックなどのアクション割り当てが可能
- 画面ロック中も音量操作のみ有効化でき、誤操作を防止
チェックリスト(購入前に確認したいポイント)
- 片手で全操作ができるサイズ感か
- 画面輝度を下げても曲名が読めるか
- ケース装着後でもボタン操作に支障がないか
- EQやゲイン設定が直感的に呼び出せるか
HiBy 「R4」は、上質なデザインと快適な操作性を兼ね備えた完成度の高いDAPです。
持ち歩いて使いたくなる質感、スマホ並みに軽快な操作感、そして直感的なボタン配置。
これらが絶妙に組み合わさることで、音楽を“聴く”体験をより自然で楽しいものにしてくれます。
HiBy Music 「R4」の音質を徹底レビュー

サウンドの特徴:バランスと表現力の両立
HiBy 「R4」のサウンドは、一言でいえば「自然で心地よい中庸の美学」。
低域から高域までの繋がりが非常にスムーズで、聴き疲れしにくい調整が施されています。
音の情報量は多いものの、決して過剰に主張しない落ち着いたチューニングが印象的です。
音の傾向
- 低域:締まりが良く、ベースラインの動きが明確。量よりも質を重視したタイトなチューニング。
- 中域:厚みと温かみがあり、ボーカルやギターが自然に前へ出る。
- 高域:伸びやかで刺さりがなく、シンバルや弦楽器の余韻が心地よい。
- 音場:横方向はやや広め、奥行きも十分。定位が明確で、立体感がある。
音質キャラクター比較表
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 解像度 | ◎ | 細部まで表現されるが誇張感がない自然な描写 |
| ダイナミックレンジ | ○+ | 小音から大音まで滑らかに変化 |
| ノイズフロア | ◎ | 感度の高いIEMでも無音時の静けさが際立つ |
| 音の分離 | ○+ | 楽器同士の距離感が把握しやすく、混ざりにくい |
HiBy 「R4」は、あらゆるジャンルで“長く聴ける音”を追求した機種。分析的すぎず、聴感上のまとまりが非常に良いです。
ジャンル別の聴き心地
HiBy 「R4」は万能型のチューニングで、ジャンルを選ばずに使えるのが魅力。
それぞれの音楽ジャンルでの得意ポイントを整理すると、次のようになります。
ロック・ポップス
- ドラムの立ち上がりが速く、スネアの切れ味が爽快。
- ボーカルが明瞭で、ギターとの距離感が心地よい。
- 全体のエネルギー感がありつつも、耳に刺さらない。
ジャズ・アコースティック
- コントラバスの弦振動やピアノの余韻がリアル。
- サックスやトランペットの温かみを損なわない滑らかな高域。
- 小編成ライブの“空気感”をしっかり再現。
クラシック・オーケストラ
- 弦楽器の重なりが自然で、音の層が立体的。
- 音場の奥行きがしっかりあり、ホールの響きが再現される。
- 木管や金管の音が個別に聴き分けやすい。
EDM・ヒップホップ
- キックとベースの分離が良く、テンポの速い曲でももたつかない。
- サブベースが控えめながらも十分な量感。
- ボーカルとビートのバランスがよく、クラブ系サウンドにも対応。
ジャンル適性表
| ジャンル | 得意度 | 特徴 |
|---|---|---|
| ロック・ポップ | ◎ | 推進力がありながら耳に優しい |
| ジャズ | ◎ | 自然で温かみのある再生 |
| クラシック | ○+ | 音場の深みが感じられる |
| EDM | ○ | タイトで引き締まった低域 |
| アニソン/ボカロ | ○+ | ボーカル重心で爽やかな聴き心地 |
他機種との比較:HiBy R3 ProやR6 Pro IIとの違い
同ブランド内の人気機種と比べることで、HiBy 「R4」の立ち位置が明確になります。
| 項目 | R3 Pro | HiBy R4 | R6 Pro II |
|---|---|---|---|
| 音の傾向 | 明るく軽快 | 自然で厚みのあるバランス | 解像度重視のモニターサウンド |
| 音場の広さ | やや狭め | 自然な広がりと定位感 | 横・奥行きともに広い |
| 中域の厚み | 薄め | しっかり厚く、ボーカルが映える | 分離重視でドライな印象 |
| 高域の滑らかさ | ややシャープ | 柔らかく聴き疲れしない | 伸びが鋭く情報量が多い |
| 向いているユーザー | 軽快重視・初心者向け | 自然派・長時間リスニング派 | 解像度重視の上級者向け |
「R4」が優れているポイント
- 中域の密度と温かみが心地よく、どのジャンルでも安定した音質。
- R3 Proよりもレンジが広く、解像度・奥行きのバランスが秀逸。
- R6 Pro IIよりもマイルドで、日常リスニングに適した音作り。
🎧 ペアリングのヒント
・明るめのIEM(例:Etymotic、Thieaudioなど)→ R4のしなやかさと好相性
・低域寄りのヘッドホン(例:Sony MDRシリーズなど)→ アンバランス接続で自然な抜け感
・高解像度志向のIEM → 4.4mmバランスでスピード感と制動が向上
HiBy 「R4」は、“聴きやすさと情報量の絶妙な中間点”を突いたDAPです。
重低音の迫力を求める人には少し物足りないかもしれませんが、自然で心地よいサウンドを長く楽しみたいユーザーには最適。
- 解像度・音場・トーンバランスが高水準でまとまっている
- ストリーミング音源でも音質劣化を感じにくい
- ジャンルを選ばず安定して楽しめる“万能タイプ”
「R4」は、HiByらしい音の厚みを保ちながらも、ユーザーが求める“自然さ”を優先した設計です。
聴くたびに新しい発見がある、そんなバランス型DAPの理想形といえるでしょう。
HiBy Music 「R4」の機能性と実用性の検証

Snapdragon搭載による快適な動作スピード
HiBy 「R4」は、ポータブルDAPとしては珍しくSnapdragon 665を採用しています。
このチップセットによって、音楽再生やアプリ操作が非常にスムーズで、ストリーミング再生中でも動作のもたつきがほとんどありません。
動作パフォーマンスの特徴
- 起動が速く、スリープ復帰もスムーズ。
- 音楽再生中にアプリを切り替えても音途切れが発生しにくい。
- 大容量ライブラリでも検索・スクロールが滑らか。
- タップやスワイプの追従性が高く、スマホ感覚で操作できる。
ストレスのない操作性(体感)
| 操作項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 再生アプリの切替 | ◎ | TidalやSpotify間でも音が途切れにくい |
| ライブラリ検索 | ○+ | 数千曲でもスムーズに動作 |
| ギャップレス再生 | ◎ | アルバム再生時の曲間が自然 |
| UIレスポンス | ◎ | タップに対する反応が非常に速い |
不要な常駐アプリを停止すると、バッテリー持ちと発熱がさらに改善します。
HiBy OSとアプリ連携の利便性
HiBy OS(Android 12ベース)は、シンプルながら高機能。
ストリーミング再生とローカル再生の両立を前提に設計されており、ユーザーが迷わず操作できる構成になっています。
HiBy OSの使いやすさ
- Spotify、Tidal、Amazon Music、YouTube Musicなど、主要ストリーミングアプリに対応。
- 内蔵プレイヤーではFLAC・DSDなどのハイレゾ再生に完全対応。
- EQ・MSEB(音質調整)が直感的に扱える。
- Bluetooth送受信両対応で、ワイヤレススピーカーやイヤホンとの連携も容易。
代表的な機能と特徴
| 機能 | 内容 | 使い勝手 |
|---|---|---|
| ストリーミング再生 | Spotify / Tidal / YouTube Music など | スマホ並みの快適さ |
| ローカル再生 | FLAC, ALAC, DSDなどに対応 | 音質劣化なし |
| Bluetooth | LDAC・aptX HD対応 | 高音質ワイヤレス再生 |
| USB DAC | PC接続時の外部DAC化が可能 | 遅延少なく映像視聴にも対応 |
アプリ操作の小技
- ホーム画面にウィジェットを追加して、プレイリストやお気に入りへ1タップでアクセス。
- 「再生画面 → 歯車アイコン」で、EQやゲイン設定を即変更可能。
- 長押しショートカットで、次曲・アルバム切替をすばやく行える。
⚙️ 活用ポイント
ストリーミングDLはmicroSDカード保存を推奨。内部ストレージの圧迫を防げます。
バッテリー持ち・発熱・通信の安定性
日常使いで重要なのが、バッテリー持ちと熱対策、通信の安定性。
HiBy 「R4」はその3点をしっかりカバーしており、長時間の使用にも安心して耐えられます。
使用条件別のバッテリー持ち(体感)
| 使用シーン | 設定例 | 持続時間目安 |
|---|---|---|
| ローカル再生(3.5mm) | 画面OFF/Lowゲイン | 約11〜12時間 |
| ストリーミング再生(Wi-Fi) | 画面ON多め | 約8〜9時間 |
| Bluetooth送信(LDAC) | ミドルボリューム | 約7〜8時間 |
| USB DAC使用時 | PC給電なし | 約6〜7時間 |
省電力のコツ
- 画面輝度は30〜40%を目安に設定。
- 使わない無線機能(Bluetooth・Wi-Fi)はOFF。
- 高出力モード(Highゲイン)は必要時のみ使用。
- 再生アプリのキャッシュを定期的に削除。
発熱・安定性
- 長時間使用でも熱が集中しにくく、背面の温度上昇が緩やか。
- 動作が重くなりにくく、ストリーミング再生時でも安定感あり。
Wi-Fi/通信性能
- 5GHz帯のWi-Fiに対応し、ストリーミング再生が高速安定。
- 混雑環境では2.4GHzへの自動切替もスムーズ。
- 機内モード+Wi-Fi運用でノイズレスな再生が可能。
使用シーン別おすすめ設定
| シーン | 設定 | メリット |
|---|---|---|
| 通勤・通学 | Lowゲイン/画面自動OFF | 電池消費を最小限に |
| 自宅リスニング | 4.4mm接続/Midゲイン | 音質重視の再生に最適 |
| カフェ作業 | Wi-Fi ON/輝度30% | バランスの良い使用感 |
| 就寝前 | 小音量/ブルーライト軽減 | 目にも耳にも優しい |
💡 豆知識
充電しながら再生する場合は、ケースを外して放熱スペースを確保すると快適です。
HiBy 「R4」は、音質だけでなく日常的な使いやすさでも高水準の仕上がりです。
- Snapdragon搭載によるスムーズな操作感
- HiBy OSの分かりやすいUIとアプリ連携のしやすさ
- ストリーミング・Bluetooth・USB DACまで幅広く対応
- 長時間使用でも安定したバッテリーと発熱対策
これらの点から、HiBy 「R4」は「音楽を手軽に、でも高音質で楽しみたい」というユーザーにとって、最もバランスの取れたDAPのひとつといえます。
HiBy Music 「R4」を使用した私の体験談・レビュー

ここでは、実際にHiBy 「R4」を日常的に使用して感じた印象を、できるだけリアルな感覚でまとめます。
数字的な性能よりも、「どう快適だったか」「どんなシーンで便利だったか」に焦点を当てています。
セットアップと初期印象
初回起動から音を出すまでの流れが非常にスムーズでした。
Wi-Fi接続やストリーミングアプリの設定もスマホ感覚で行え、「DAP特有の煩わしさ」がほとんどありません。
- GoogleログインとSpotify設定が直感的。
- UIが軽く、アニメーションも滑らか。
- 内蔵プレイヤーのアルバムスキャンも安定していて待ち時間が短い。
特に印象的だったのは、初期設定後すぐに音を出せる快適さ。
「買ってすぐ使えるDAP」という点で、HiBy 「R4」は初心者にもやさしい設計だと感じました。
通勤・作業時の使いやすさ
通勤電車の中やカフェ作業など、移動を挟む日常での使い勝手はとても良好でした。
実際の使用例
- 通勤時:ポケットに入れて物理ボタンで再生・停止を操作。
- デスク作業:机に置いたまま、画面を軽くタップしてプレイリストを切り替え。
- 夜間リスニング:小音量でも音の密度が保たれ、静かな環境でも楽しめる。
使いやすさのポイント
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ボタン操作 | ◎ | 再生・停止・音量が片手で完結。ブラインド操作しやすい。 |
| タッチ操作 | ○+ | UIがシンプルで迷わない。 |
| 携帯性 | ◎ | 軽量で、ポケットやバッグへの出し入れがスムーズ。 |
💡 コツ:画面輝度を30〜40%にすると、屋内外どちらでも視認性と省電力を両立できます。
音質とイヤホンの相性
HiBy 「R4」は、イヤホンやヘッドホンとの相性によって印象が大きく変わります。
特に3.5mm(アンバランス)と4.4mm(バランス)の両対応が便利で、シーンに合わせた使い分けがしやすいです。
接続別の印象
| 接続 | 特徴 | 向いているイヤホン・ヘッドホン |
|---|---|---|
| 3.5mm | 音が柔らかく、自然な余韻。 | 明るめ・高域寄りのIEM |
| 4.4mm | 低域が締まり、音像がくっきり。 | 低域重視・解像度高めの機種 |
印象的だったポイント
- ノイズフロアが非常に低く、感度の高いIEMでも静寂感が保たれる。
- 中域の艶が心地よく、ボーカルが一歩前に出る印象。
- EQやMSEB(音質補正)で“もう少し温かく”“もう少し厚く”といった微調整が直感的にできる。
ストリーミング運用での快適さ
Spotifyを中心に利用しましたが、スマホ並みに安定して動作しました。
アプリの切り替え時にも音切れが少なく、バックグラウンド再生の安定性も高いです。
良かった点
- Wi-Fi接続が強く、ストリーミング中の読み込みが速い。
- microSDカードにオフラインDLを設定すれば内部容量を圧迫しない。
- 通知のカスタマイズが柔軟で、音楽に集中できる。
🎵 使っていて感じたこと
音質面でもストリーミング音源がくぐもらず、ローカル再生との差がほとんど気にならない。
これはDACとOSの最適化がうまく噛み合っている印象でした。
バッテリーと発熱の印象
1日の使用で不満を感じることはほとんどありませんでした。
通勤・作業・夜のリスニングを合わせても、約10〜12時間は安定して再生可能です。
使用シーン別バッテリー持ち(体感)
| シーン | 接続 | 体感持続時間 | コメント |
|---|---|---|---|
| ローカル再生(3.5mm) | Lowゲイン | 約12時間 | 通勤+夜間使用でも余裕あり |
| ストリーミング(Wi-Fi) | Midゲイン | 約9時間 | カフェ作業でも問題なし |
| Bluetooth送信(LDAC) | – | 約7〜8時間 | ワイヤレスでも安定 |
発熱・安定性
- 長時間再生でも背面がじんわり温かくなる程度。
- ケースを外すと放熱が早く、熱によるパフォーマンス低下はほぼなし。
🔋 ポイント
「Highゲイン+4.4mm+画面ON」が最も電力を消費する設定。
音質重視でなければLow/Midゲインを基本にするのがおすすめです。
好きな点と気になった点
| 項目 | 好きな点 | 改善してほしい点 |
|---|---|---|
| 操作性 | UIがシンプルで、設定項目までの導線が短い。 | ボタンがややフラットで、手袋時は押しづらい。 |
| 音質 | 中域が厚く、ボーカルの存在感が自然。 | 超低域の迫力は控えめ。 |
| デザイン | シンプルで上質、ポケットに収まるサイズ感。 | 背面のテクスチャがもう少し滑りにくいと理想。 |
| ストリーミング | アプリ間の安定性が高く、音切れが少ない。 | バックグラウンドで稀に再接続が必要になることあり。 |
まとめ:HiBy 「R4」を使い続けたい理由
実際に使ってみて感じたのは、“扱いやすい高音質DAP”としての完成度です。
スマホのようにサクサク動き、音質は専用機らしい厚みがある。
この両立ができている機種は、意外と少ないと感じました。
- 起動が速く、ストレスを感じない操作性。
- 音質は自然で聴き疲れしにくく、長時間使用に向く。
- ストリーミング対応とローカル再生を両立できる柔軟さ。
HiBy 「R4」は、日々の生活に音楽を溶け込ませたい人にぴったりのDAPです。
「気軽に、でもしっかり音を楽しみたい」──そんな人には特におすすめできる1台だと感じました。
HiBy Music 「R4」に関するQ&A

HiBy Music 「R4」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
HiBy 「R4」の音質はどんな特徴がありますか?
HiBy 「R4」は自然で温かみのある音質が特徴です。
低域はタイトで膨らみすぎず、中域はボーカルが前に出やすい厚みのあるチューニング。高域は刺さらず滑らかで、長時間のリスニングでも疲れにくい印象です。
特に中域の表現力が秀逸で、歌モノやアコースティック系の楽曲と相性が良好です。
HiBy 「R4」はストリーミング再生に対応していますか?
はい、Spotify・Tidal・YouTube Music・Amazon Musicなど主要ストリーミングサービスに対応しています。
AndroidベースのHiBy OSを採用しているため、アプリを直接インストールして利用可能です。
オフライン再生もできるので、Wi-Fiのない環境でも快適に楽しめます。
どのイヤホン・ヘッドホンと相性が良いですか?
HiBy 「R4」はイヤホン(IEM)との相性が特に良いDAPです。
3.5mmアンバランスでは柔らかく自然な音、4.4mmバランスでは力強く見通しの良い音が得られます。
高解像度系IEMから低音重視モデルまで幅広くマッチします。
| 接続方式 | 音の傾向 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| 3.5mmアンバランス | 柔らかくナチュラル | 明るめイヤホンと相性良し |
| 4.4mmバランス | 力強く輪郭が明確 | 低域重視や解像度系に最適 |
HiBy 「R4」の操作性はどうですか?
スマートフォンのように直感的に操作できます。
Snapdragon 665とHiBy OSの組み合わせにより、アプリ切替や設定変更がサクサク。
物理ボタンも押し分けやすく、ブラインド操作(画面を見ずに操作)でも誤タップが少ないです。
HiBy 「R4」のバッテリー持ちはどのくらいですか?
使用環境によりますが、平均して約10〜12時間持続します。
ローカル再生では特に長持ちし、ストリーミング時でも1日分の使用には十分。
Highゲインや画面常時ONを避ければ、安定して長時間利用できます。
HiBy 「R4」の発熱やノイズは気になりますか?
通常使用では発熱は控えめです。4.4mmバランス+Highゲイン使用時に少し温かくなりますが、手持ちでも不快に感じるほどではありません。
また、ノイズフロアが非常に低いため、感度の高いイヤホンでも“サーッ”というノイズがほとんど聞こえません。
他のHiBy製品との違いは?
HiBy 「R3 Pro」よりも音が厚く、低域の制動と中域の密度が向上しています。
上位機種のR6 Pro IIよりも穏やかで聴きやすく、長時間のリスニングに向くチューニングです。
| 機種 | 音の傾向 | 操作感 | 向いているユーザー |
|---|---|---|---|
| R3 Pro | 軽快・明るめ | やや控えめ | 初心者・軽量重視 |
| R4 | バランス重視/中域厚め | サクサク快適 | デイリーユース派 |
| R6 Pro II | 高解像度・リニア | やや重量級 | 分析的・上級志向 |
HiBy 「R4」は初心者にもおすすめできますか?
もちろんです。
設定がシンプルで、初めてDAPを使う人でも直感的に扱えます。
音質・操作・機能のバランスが取れているため、最初の1台にも最適なモデルです。
どんなジャンルの音楽に合いますか?
HiBy 「R4」はオールラウンダーですが、特に以下のジャンルと相性が良いです。
- ボーカル中心のポップス/アコースティック
- ジャズやシティポップ(中域の温かみが映える)
- ロック/EDM(4.4mm接続で締まりのある低音)
クラシックもバランス良く再生できますが、広大な音場を求めるなら上位機種のR6 Pro IIがやや有利です。
購入前にチェックしておきたい注意点は?
以下の3点を確認しておくと失敗がありません。
- 低域の量感は控えめなので、迫力重視の人はEQで調整を。
- ケース装着時はボタンの押し心地がやや浅くなる。
- ストリーミングを多用する場合、microSDカード保存を活用するのがおすすめ。
HiBy 「R4」で音質を自分好みに調整するにはどうすればいいですか?
HiBy独自のMSEB機能を使うと、音の温かみ・透明感・厚みなどを細かく調整できます。
グラフィックEQよりも直感的で、スライダーを動かすだけで音の印象を変えられるのが特徴です。
おすすめ設定例
| ジャンル | 設定の方向性 | 効果 |
|---|---|---|
| ボーカル系 | Warmth +2/Bass Extension +1 | 中域の厚みと温かみを強調 |
| ロック/EDM | Bass Texture +2/Note Thickness +1 | 低域の締まりと厚みを両立 |
| アコースティック | Clarity +1/Air +2 | 高域の抜け感と広がりを強化 |
💡 ポイント:数値を±3以内に抑えると、音場バランスを崩さず自然な変化を楽しめます。
USB DACモードでの音質はどうですか?
PCやタブレットに接続すると、HiBy 「R4」を外部DACとして利用可能です。
音質は非常にクリアで、PCのノイズから分離された静けさが感じられます。
動画再生時の遅延もほとんどなく、YouTubeや映画視聴にも実用的です。
特徴
- USB接続での遅延は約100ms以下(体感で違和感なし)
- 最大PCM768kHz/DSD512対応
- “USB DAC+給電ON”設定で、長時間使用でも安定
Bluetooth音質はどの程度ですか?
Bluetooth送信はLDAC・aptX HD対応で、高音質ワイヤレス再生が可能です。
Wi-Fi接続との干渉も少なく、安定して音が途切れにくい印象です。
実使用での印象
- LDAC接続時は有線との差がほとんど気にならないレベル。
- aptX HD接続はやや温かみが増し、リラックスした音質に。
- 送受信切り替えも1タップで完了。ペアリングストレスが少ない。
HiBy 「R4」とスマートフォンの違いは何ですか?
スマホでも音楽は聴けますが、HiBy 「R4」は音質・操作安定性・拡張性がまったく異なります。
| 比較項目 | スマートフォン | HiBy R4 |
|---|---|---|
| 音質 | DAC依存でバラつきあり | Cirrus Logic DAC×2で安定した高音質 |
| ノイズ | 電波干渉でノイズが入りやすい | 低ノイズ設計で静寂感あり |
| 操作 | 通知や通話で中断しやすい | 音楽に専念できる構成 |
| 拡張性 | イヤホン端子なしが多い | 3.5mm+4.4mm対応で幅広い運用が可能 |
microSDカードはどの容量まで対応していますか?
最大で2TBまでのmicroSDXCカードに対応しています。
大量のハイレゾ音源(FLAC/DSD)を保存する場合でも余裕があります。
また、スキャン速度も速く、大容量カードでもライブラリ登録がスムーズです。
HiBy Music 「R4」レビューのまとめ

HiBy 「R4」は、“スマホ級の軽快さ × 専用機らしい音の厚み”を両立したミドルレンジDAPです。
中域の表現力と聴き疲れしにくいチューニング、4.7インチ画面による扱いやすさ、3.5mm/4.4mmの使い分け――日常のどのシーンでも“困らない強さ”が光ります。
派手な個性より完成度と安定感を重視する人に刺さる一台です。
総合評価
- 音質:中域の厚み・質感を軸に、低域はタイト/高域は滑らかで自然体。
- 操作性:導線が短く、EQやゲインに素早くアクセスできる。
- 機能性:ストリーミング/ローカル/USB DAC/BT送受信まで抜かりなし。
- 携帯性:端子レイアウトと物理ボタンが実用的。日常の持ち出しが苦にならない。
向いている人・向いていない人
| ユーザー像 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日長時間聴く“デイリー派” | ◎ | ほどよい暖色系バランスで疲れにくい/操作が速い |
| ストリーミング中心+時々ローカル | ◎ | アプリ間の切替が安定・microSD運用もしやすい |
| IEMメインで手軽に高音質 | ◎ | 低ノイズ/3.5mmと4.4mmの使い分けが有効 |
| 低域の“ドカン”を最優先 | △ | 超低域の押し出しは控えめ。EQで補正は可 |
| 超モニター的な鋭さが好み | △ | 自然派のチューニングで、攻めの輪郭はやや穏やか |
強み・弱み
強み
- 中域の密度と滑らかな高域で聴きやすさが継続
- Snapdragon×HiBy OSで操作が軽快、導線が短い
- 3.5mm/4.4mmの両端子・ゲイン切替で相性合わせが容易
- ストリーミング/ローカル/USB DAC/BT送受信の万能さ
弱み
- 超低域の“量”は控えめ(EQ/MSEBで+1〜2の補正推奨)
- 物理ボタンはフラット寄りで、手袋時は慣れが必要
- 直射下ではコントラストがもう一段ほしい場面あり
相性の良い組み合わせ
- 明るめ・細身のIEM → 3.5mmで角を丸めて“心地よい自然味”
- 低域厚め/大型ダイナミックIEM・ポタヘッド → 4.4mmで制動と輪郭アップ
- 深夜の小音量 → Lowゲイン+ボリューム刻み細かめ設定で情報感を維持
はじめての設定例
- 画面輝度30〜40%/使わない無線はOFF → 省電力+発熱ケア
- ゲインは必要最小限から(Low→Mid→High)
- MSEB/EQは**±2〜3**の軽いタッチで“あと一歩”の質感調整
- ストリーミングDLはmicroSD保存/月1でキャッシュ整理
HiBy Music 「R4」レビューの総括
HiBy 「R4」は、ハイレゾ対応DAPの中でも“使いやすさ”と“音の質”を高いレベルで両立したモデルでした。
実際に使って感じたのは、スマホのように快適に操作できる軽快さと、専用機ならではの深みある音の両立。
Snapdragon 665による動作の安定性、HiBy OSの分かりやすいUI、そして音質チューニングの柔軟性が、日常で音楽を楽しむための理想的なバランスを作り出しています。
音質面では、中域の厚みと温かみが心地よく、どんなイヤホンやヘッドホンでも素直に鳴らしてくれる印象でした。
また、ストリーミングアプリの動作も安定しており、ローカル音源との使い分けが自然。
バッテリー持ちや発熱対策も良好で、外出先でも安心して長時間リスニングが楽しめます。
HiBy 「R4」は、音楽を生活の中心に置く人にこそ選んでほしい一台です。
「音質」「操作性」「携帯性」の3つをバランス良く備えたDAPとして、初めての専用プレイヤーにも、日常のアップグレードにもふさわしい存在だと感じました。
HiBy 「R4」は、“高音質を当たり前にするDAP”――毎日の音楽を、ひとつ上の満足へと導いてくれます。


