2024年、NTTソノリティから新たに登場したnwm 「DOTS」は、完全ワイヤレスイヤホンの常識を覆す革新的な一台として注目を集めています。
従来のオープン型イヤホンは音漏れや装着感に課題を抱えることが多かったものの、「DOTS」はその弱点を見事に克服し、「周囲の音を自然に聞きながら高音質で音楽を楽しむ」という新しいリスニング体験を提供します。
「DOTS」は、「マジックフォーカスボイス」や「PSZ技術(パーソナルサウンドゾーン)」といった先進技術を搭載。
周囲への音漏れを最小限に抑えながら、自分だけの音楽空間を実現します。ま
た、装着感を高めるために独自設計された「テールチップ」が、長時間の使用でも快適さを維持します。
さらに、最大32時間の再生時間やLEオーディオ対応といったスペック面も見逃せません。
音質、デザイン、利便性のすべてがバランス良く進化し、前作「MBE001」の課題をしっかりと改善しています。
この記事では、nwm 「DOTS」のデザインや音質、装着感、そして実際の使用感について徹底的にレビューし、どんなシーンで最も力を発揮するイヤホンなのかを解説していきます。
nwm 「DOTS」とは?
2024年にNTTソノリティから登場したnwm 「DOTS」は、従来の完全ワイヤレスイヤホンの概念を大きく進化させた革新的な製品です。
特にオープン型イヤホンの弱点である「音漏れ」と「低音の再現性」を克服し、快適な装着感と優れた音質を両立させた点が特徴です。
ここでは、「DOTS」の概要、技術的特長、デザイン、そして進化したポイントを詳しく解説します。
nwm 「DOTS」の特徴と進化
「DOTS」は、過去の製品「MBE001」の優れた点を引き継ぎつつ、以下のような新機能や改善点が加えられました。
- 完全新設計の12mmダイナミックドライバー:これにより、従来のオープン型イヤホンでは難しかった低音域の厚みと高音域の繊細さを両立。特にベース音やボーカルのクリアさが向上しています。
- PSZ技術(Personal Sound Zone):周囲に音漏れしないよう、逆位相の音を発生させることで音漏れを低減。静かな場所でも安心して使用できます。
- マジックフォーカスボイス:通話時には周囲の雑音を除去し、自分の声だけをクリアに届ける技術が採用されています。
- 最大32時間のロングバッテリー:本体のみで8時間、充電ケース込みで最大32時間の使用が可能です。急速充電にも対応しており、5分の充電で1時間再生が可能。
- LEオーディオ対応:次世代Bluetoothオーディオ技術「LE Audio」に対応。Android端末では低遅延かつ高音質での接続が可能になりました。
これらの特徴により、音楽鑑賞から通話、ゲームまで幅広い用途で活躍するイヤホンとなっています。
デザインと装着感
デザイン性:
- カラーバリエーションは5色展開(ストーンホワイト、チャコールブラック、マスタードイエロー、バーガンディレッド、モスグリーン)。
- ケースはシンプルながら洗練されたデザインで、汚れや傷が目立ちにくいマットな仕上がり。
- ケースの充電端子はUSB-Cに対応し、ワイヤレス充電も可能です。
装着感:
- 独自のテールチップを採用。耳に引っ掛けることで安定した装着感を実現。
- テールチップは調整可能で、自分の耳に合わせて位置を最適化できます。
- 長時間使用しても耳への負担が少なく、軽量設計で痛みや疲れを感じにくい仕様です。
- メガネやマスクを併用しても快適に使用できます。
テールチップの存在により、軽量ながらしっかりと安定した装着感を提供し、アクティブな動きにもある程度耐えられる仕様になっています。
技術的なポイント
PSZ技術(Personal Sound Zone):
- 音の漏れを防ぐため、逆位相の音を出力して外部に漏れる音を打ち消します。
- 公共の場や静かなカフェでも、周囲に迷惑をかけることなく音楽や動画を楽しめます。
マジックフォーカスボイス:
- デュアルマイクを搭載し、音の到達時間差を利用したビームフォーミング技術で自分の声をピンポイントで拾います。
- 雑音をスペクトルフィルターで除去し、通話品質を向上させます。
LEオーディオとLC3コーデック:
- Bluetooth 5.3に対応し、LEオーディオ技術を採用。
- **LC3(Low Complexity Communication Codec)**に対応しており、従来のSBCやAACよりも高音質かつ低遅延での接続が可能です。
- Androidユーザーには特に恩恵が大きく、動画視聴やゲームプレイ時の音ズレが大幅に軽減されます。
マルチポイント対応:
- 同時に2台のデバイスと接続が可能。
- スマホとPCを同時に接続し、シームレスに切り替えながら使用できます。
nwm 「DOTS」は、単なるオープン型イヤホンではなく、音質・装着感・機能性すべてを高いレベルで実現した製品です。
特に、PSZ技術やマジックフォーカスボイス、LEオーディオ対応といった最新技術の搭載が、他のイヤホンとは一線を画すポイントです。
nwm 「DOTS」の音質レビュー
nwm 「DOTS」は、従来のオープン型イヤホンの音質に対する常識を覆すほどの高音質を実現しています。
ここでは、「DOTS」の音質の特徴、前作「MBE001」との違い、そして注目の音漏れ対策について詳しく解説します。
音のバランスと特徴
「DOTS」は、完全新設計の12mmダイナミックドライバーを搭載しており、オープン型イヤホンでは難しいとされる低音の厚みや高音の繊細さを見事に表現しています。
音質のポイント:
- 低音域: オープン型イヤホン特有の「軽い」「スカスカ」といった印象がなく、しっかりとした厚みと深みを感じることができます。
- 中音域: ボーカルや楽器の音が自然でクリアに再現され、特に人の声が際立つ印象です。
- 高音域: 広がりがあり、音量を上げてもシャリシャリ感や歪みが少なく、安定した音質を維持します。
- 音場: ステレオ感が広がり、耳元にスピーカーを装着しているかのような臨場感を味わえます。
- 音量: 最大音量時でも歪みが少なく、クリアな音質を維持できます。
特にボーカルラインの明瞭さは素晴らしく、音楽鑑賞だけでなく、動画視聴や通話においてもその効果を感じることができます。
前作「MBE001」との違い
「DOTS」の前モデルである「MBE001」は、オープン型イヤホンとしての完成度が高かったものの、いくつかの課題がありました。
それに対して「DOTS」では以下の点が大幅に改善されています。
低音の再現性
- 「MBE001」: 低音が薄く、やや平面的な印象。
- 「DOTS」: 深く厚みのある低音を再現し、音楽の迫力が向上。
音場の広さ
- 「MBE001」: ステレオ感がやや乏しく、音の広がりに欠ける。
- 「DOTS」: 音の広がりが自然で、立体的な音響空間を表現。
高音域のクリアさ
- 「MBE001」: 高音が少しザラつきがち。
- 「DOTS」: クリアかつ繊細な高音域を維持し、シャリつきが少ない。
音量の安定性
- 「MBE001」: 音量を上げると歪みや雑味が発生しやすかった。
- 「DOTS」: 最大音量でも歪みが少なく、クリアな音質を維持。
Bluetooth接続の安定性
- 「MBE001」: 一部デバイスで音ズレが発生。
- 「DOTS」: LEオーディオ対応により、低遅延で安定した接続を実現。
これらの改善により、「DOTS」はオープン型イヤホンとしては異例とも言えるほどの音質向上を果たしています。
音漏れ対策の効果
オープン型イヤホンの最大の弱点である「音漏れ」ですが、「DOTS」は独自の「PSZ技術(パーソナルサウンドゾーン)」によって、音漏れを大幅に低減しています。
PSZ技術の仕組み:
- 音漏れしやすい特定の周波数帯に対して、逆位相の音波を発生させることで音を打ち消します。
- 特に中音域や高音域の音漏れが顕著に抑えられています。
特にカフェやオフィス、図書館といった静かな環境でも、適切な音量で使用することで周囲に迷惑をかけずに使用可能です。
音質総評
- 低音: 厚みがあり、迫力を感じる。
- 中音: ボーカルがクリアで自然。
- 高音: シャリつきが少なく、クリア。
- 音場: ステレオ感が豊かで立体的。
- 音漏れ: PSZ技術により、非常に効果的に抑制されている。
- 接続性: LEオーディオ対応で低遅延、高音質を維持。
nwm 「DOTS」の音質は、オープン型イヤホンの新しい基準を作り上げたと言っても過言ではありません。
特に音漏れ対策と低音域の表現は従来の製品を大きく上回り、音楽鑑賞、通話、ゲームといった幅広いシーンで優れた性能を発揮します。
nwm 「DOTS」の操作性とアプリ機能
nwm 「DOTS」は音質や装着感だけでなく、日常の使いやすさやカスタマイズ性にも優れています。
ここでは、タッチ操作の使い勝手、専用アプリの機能、マルチポイント接続の挙動について詳しく解説します。
タッチ操作の使い勝手
「DOTS」は、本体側面に搭載されたタッチセンサーによって操作します。
イヤホン自体が耳に軽くフィットするデザインのため、操作には少し慣れが必要ですが、以下のような機能がタッチ操作で可能です。
基本操作一覧
- 1回タップ: 再生/一時停止
- 2回タップ: 曲送り
- 3回タップ: 曲戻し
- 2秒長押し: 音声アシスタントの起動
- 5秒長押し: ペアリングモード
操作性の評価
- メリット: 直感的な操作が可能で、タップ感度も適切。誤操作は少なめ。
- デメリット: 耳から少し浮いた状態になるため、タッチ時にイヤホンが動きやすい。
操作のコツ
- 安定したタッチ操作を行うには、黒い部分を人差し指で軽く押さえながら、中指でタップすると安定します。
- タッチ操作の感度はアプリで調整可能ですが、慣れないうちはシンプルな操作だけに絞ると誤操作が減ります。
カスタマイズ性
- 専用アプリを使うことで、タップ操作のカスタマイズが可能。
- 「ダブルタップ」「ホールド2秒」など、特定の操作に好きな機能を割り当てることができます。
- 一部の操作(音量調整など)は固定されており、カスタマイズできない点もあります。
総評: 操作性は全体的に良好ですが、耳から若干浮くデザインのため、タッチ時の安定性には工夫が必要です。
専用アプリの活用
「DOTS」は専用アプリ(「nwm Connect」など)と連携することで、より快適に、そして細かくカスタマイズが可能です。
以下は、アプリでできる主な機能です。
1. イコライザー設定
- プリセットモード: バランスド、モアベース、モアトレブル、クリアボイス、ダイナミックの5種類。
- カスタムモード: 5バンドのEQを自分好みに調整可能。
- 音質の微調整: 周波数帯域ごとに細かく設定できるため、好みの音質に最適化できます。
2. タッチ操作のカスタマイズ
- ダブルタップ、ホールド2秒、ホールド5秒など、タップ操作の割り当てが可能。
- 一部機能は固定されているが、よく使う操作を自分好みにアレンジ可能。
3. ファームウェアアップデート
- 定期的なアップデートにより、新機能の追加や不具合修正が可能。
- 最新の機能や性能改善が適用されるため、購入後も安心して使い続けられます。
4. マルチポイント設定
- 複数のデバイス間の接続管理が可能。
- どのデバイスに優先接続するかをアプリから設定できます。
5. バッテリー管理
- 左右のイヤホンと充電ケースのバッテリー残量が一目で確認可能。
- 急速充電モードの有効化や充電履歴も確認できます。
6. マジックフォーカスボイスのON/OFF
- 通話時に周囲のノイズを除去する機能をアプリから有効/無効化可能。
7. 接続モードの管理
- LEオーディオのON/OFF切り替え。
- 特定のデバイスとの再接続を優先する設定も可能。
総評: アプリは非常に使いやすく、特にイコライザー機能と操作カスタマイズが優秀です。初期設定さえ行えば、日常的な使い心地が大幅に向上します。
マルチポイント接続の挙動
「DOTS」は、2台のデバイスを同時接続できる「マルチポイント機能」に対応しています。
これにより、例えばスマホとPCを同時に接続し、シームレスに切り替えながら使用できます。
マルチポイントの使い方
- アプリで「マルチポイント機能」を有効化。
- 2台のデバイスにBluetooth接続を確立。
- 片方で音楽を再生中に、もう片方で通話が来た場合、自動的に通話デバイスに切り替わる。
挙動の安定性
- LEオーディオ使用時: 一部デバイスでは挙動が不安定になることがある。
- 通常Bluetooth接続: 音の遅延や切り替え時のラグはほとんどなく、安定しています。
- 注意点: LEオーディオとマルチポイントの併用は非推奨。
実際の使用例
- スマホとPCの接続: スマホで音楽を聴きながら、PCのZoom通話に即座に切り替え。
- スマホとタブレット: スマホで通話中にタブレットで動画を視聴。
総評: マルチポイント接続は非常に便利ですが、LEオーディオ使用時の挙動には注意が必要です。通常のBluetooth接続では安定したパフォーマンスを発揮します。
操作性とアプリ機能の総評
- タッチ操作: 直感的で便利だが、装着時の安定性にやや工夫が必要。
- 専用アプリ: イコライザーやタッチ操作のカスタマイズが豊富で使いやすい。
- マルチポイント: 通常Bluetooth接続では安定、LEオーディオ併用時には注意。
nwm 「DOTS」は、ユーザーのライフスタイルや好みに合わせて、操作性や音質を細かくカスタマイズできる点が大きな魅力です。
nwm 「DOTS」を使用した私の体験談・レビュー
nwm 「DOTS」を実際に数週間使用してみて、その性能や使い勝手がどれほど日常生活に馴染むのか、さまざまなシチュエーションで検証しました。
ここでは、室内での使用、外出先での使用、通話やリモート会議など、異なる環境下での体験をもとに、「DOTS」の実力をリアルにお伝えします。
室内での使用 – 快適すぎるオープン型イヤホン
使用シーン: 家事、リラックスタイム、動画視聴、ゲーム
感想:家で「DOTS」を使用して最初に感じたのは、その開放感です。イヤホンを装着していても周囲の音が自然に耳に入るため、家族との会話や家事の音に気を配りながら音楽や動画を楽しむことができました。特に、以下の点が際立ちました:
- 音漏れの少なさ: キッチンで料理をしながら音楽を聴いても、周囲に音漏れを気にする必要はありませんでした。
- 装着感: テールチップのおかげで長時間の使用でも耳が痛くなることはなく、ほとんどイヤホンを付けていることを忘れてしまうほどでした。
- 音質: スピーカーのような広がりのある音場で、NetflixやYouTubeの動画が非常に楽しめました。
特に良かったポイント:家族がいるリビングで割と大きめの音量で音楽を聴いても「うるさい」と言われることがなかった点です。これはPSZ技術の恩恵を感じた瞬間でした。
外出先での使用 – 周囲の音を自然にキャッチ
使用シーン: カフェ、通勤、散歩
感想:カフェや通勤電車内、散歩中に使用しても、「DOTS」の性能はしっかりと発揮されました。特に、以下の点が印象的でした:
- 周囲の音との調和: イヤホンを装着しながらでも、店員さんの声や電車のアナウンスがしっかり聞こえ、音楽を止める必要がありませんでした。
- 装着感の安定性: テールチップのおかげで歩行中でも安定感があり、外れそうになる不安はほとんど感じませんでした。
- バッテリー持ち: 1日中外出していてもバッテリー切れの心配はなく、ケース込みで最大32時間の使用時間に安心感がありました。
注意点:装着感には若干の慣れが必要でした。特に歩行中はイヤホンの位置がズレることがあり、装着位置を何度か調整する必要がありました。
通話やリモート会議 – マジックフォーカスボイスの真価
使用シーン: Zoom会議、電話通話、ビデオ通話
感想:仕事でZoom会議を行った際、「マジックフォーカスボイス」機能の素晴らしさを実感しました。
- ノイズキャンセリング: 周囲の雑音(カフェのガヤガヤ音や家庭内の生活音)がほとんど相手に伝わらず、自分の声だけがクリアに相手に届きました。
- 音声の明瞭さ: 自分の声がこもったり途切れたりすることがなく、自然な音声で会話ができました。
- 長時間使用: 長時間のオンライン会議でも耳が痛くならず、疲れにくい点は非常に高評価です。
特に良かったポイント:外出先で電話をする際も、周囲の騒音がカットされ、通話相手がこちらの声をはっきりと聞き取ることができた点です。
音楽・動画鑑賞 – イヤホンを超えた音響体験
使用シーン: 音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲーム
感想:音楽や動画を鑑賞する際の音質の良さは、「DOTS」の真骨頂と言えます。
- 音の広がり: イヤホンというよりも、耳元に小さなスピーカーがあるかのような自然な音場。
- 低音の厚み: EDMや映画の重低音がしっかりと響き、没入感がありました。
- 遅延の少なさ: LEオーディオ対応により、YouTubeやNetflixの動画を視聴しても音ズレがほとんどありませんでした。
特に良かったポイント:LEオーディオ対応のAndroidスマホでゲームをプレイした際、音の遅延がほとんどなく、音の方向感が正確に再現されました。
気になった点
- 装着位置の微調整: 最初の装着時にベストな位置を見つけるのが少し難しい。
- 操作性: タッチ操作は便利ですが、耳元での安定性にやや欠ける部分もありました。
- LEオーディオとマルチポイントの併用: 両機能を同時に使用すると、挙動が不安定になることがありました。
総評 – ライフスタイルに自然に馴染むイヤホン
nwm 「DOTS」は、音楽、動画、通話、リモート会議など、日常生活のさまざまなシーンで活躍するイヤホンでした。
特に以下の点が際立っていました:
- 周囲の音が自然に聞こえるオープン型の特性
- 音漏れを抑えるPSZ技術の効果
- 長時間使用でも快適な装着感
- クリアな音質と自然な音場
- LEオーディオによる低遅延と高音質
一方で、装着感やタッチ操作には少し慣れが必要ですが、それを上回る快適性と音質がnwm 「DOTS」には備わっています。
nwm 「DOTS」に関するQ&A
nwm 「DOTS」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「DOTS」は長時間使用しても耳が痛くならない?
「DOTS」は独自設計の「テールチップ」を採用しており、耳にしっかりフィットしながらも圧迫感を感じにくい設計になっています。長時間装着していても耳が痛くなりにくく、メガネやマスクを併用しても快適に使用できます。ただし、テールチップの位置調整には少し慣れが必要です。自分の耳の形に合わせて調整することで、さらに快適さが向上します。
音漏れはどの程度防げるの?
「DOTS」には「PSZ技術(パーソナルサウンドゾーン)」が搭載されており、音漏れを効果的に抑えることができます。例えば人が聞ける最大限にボリュームを上げても、少しざわついた場所であればほとんど音漏れはしません。普通に聴くレベルであればかなり静かな場所でも音漏れは感じにくいかと思われます。公共の場やカフェなどでは、適切な音量設定を心がけることで、周囲への音漏れを最小限に抑えられます。
LEオーディオとは何?
LEオーディオ(Low Energy Audio)は、Bluetooth 5.3で導入された新しいオーディオ規格です。従来のSBCやAACよりも低遅延・高音質・低消費電力を実現し、特に以下のような特徴があります。
- 音ズレの大幅軽減: 動画やゲームで音と映像のズレがほとんど感じられない。
- 高音質: 低消費電力ながら高解像度の音質を楽しめる。
- マルチストリーム: 複数のデバイスへの音声出力が可能。
ただし、LEオーディオ対応デバイスでなければ、この機能を最大限に活用できないため、購入前に対応デバイスを確認してください。
マルチポイント接続はどのように使うの?
「DOTS」は2台のデバイスに同時接続できる「マルチポイント機能」に対応しています
- 専用アプリから「マルチポイント機能」を有効化。
- 2台のデバイスとBluetooth接続。
- 音楽再生中に別のデバイスで通話が入ると、自動的に接続が切り替わる。
注意点:
- LEオーディオとマルチポイントの併用は、挙動が不安定になることがあります。
- 通常のBluetooth接続であれば、スムーズに切り替えが可能です。
防水性能はどの程度?
「DOTS」はIP54相当の防水・防塵性能を備えています。
- 防水: 軽い雨や汗程度であれば問題なく使用可能。
- 防塵: ホコリの侵入を防ぎ、安定した動作を維持。
ただし、完全防水ではないため、水没や水泳中の使用は避けてください。
どのデバイスと互換性があるの?
「DOTS」は、以下のデバイスで使用可能です。
- スマートフォン: iPhone(iOS)、Android
- PC: Windows、Mac
- タブレット: iPad、Androidタブレット
- その他: Bluetooth対応機器
LEオーディオを使用する場合は、対応するスマートフォンやタブレットが必要です。iPhoneは現時点ではLEオーディオに対応していないため、AACコーデックでの接続になります。
タッチ操作がうまくいかない時の対処法は?
タッチ操作がうまくいかない場合は、以下のポイントを確認してください。
- イヤホンの位置を調整: テールチップの位置がズレているとタッチ操作が不安定になります。
- タッチの仕方を確認: 人差し指でイヤホンを軽く押さえながら、中指でタップすると安定します。
- アプリで感度を調整: アプリからタッチ操作の感度をカスタマイズ可能です。
音質をカスタマイズするにはどうすればいい?
専用アプリの「イコライザー機能」を使って、音質を自由にカスタマイズできます。
- プリセットモード: バランスド、モアベース、モアトレブル、クリアボイス、ダイナミック
- カスタム設定: 5バンドEQを使って細かく調整可能
例えば、映画鑑賞では「モアベース」、音楽鑑賞では「バランスド」など、シーンに合わせた設定が可能です。
充電時間やバッテリー持ちは?
- 本体単体: 約8時間再生
- ケース込み: 最大32時間再生
- 急速充電: 5分の充電で1時間再生可能
- 充電端子: USB-C対応、ワイヤレス充電もサポート
充電速度が速く、長時間バッテリーが持続するため、日常使いでバッテリー切れの心配はほとんどありません。
nwm 「DOTS」レビューのまとめ
nwm 「DOTS」は、NTTソノリティが生み出した革新的な完全ワイヤレスオープン型イヤホンであり、従来のイヤホンが抱えていた多くの課題を見事に克服した製品です。
ここでは、これまで解説してきたポイントを総括し、「DOTS」の魅力と注意点を整理します。
「DOTS」の優れているポイント
✅ 1. 革新的な音質
- 12mmダイナミックドライバーによるクリアでバランスの取れた音質。
- 低音域の厚みと深みがオープン型イヤホンの弱点をカバー。
- 高音域の伸びやかさと歪みの少なさ。
- 広がりのある音場で自然なリスニング体験。
✅ 2. 優れた音漏れ対策
- PSZ技術(パーソナルサウンドゾーン)が音漏れを大幅に軽減。
- 公共の場や静かな環境でも安心して使用可能。
✅ 3. 快適な装着感
- テールチップによる安定した装着感。
- 長時間使用しても耳が痛くなりにくい。
- メガネやマスクとも干渉しにくい設計。
✅ 4. 高性能な通話品質
- マジックフォーカスボイスが周囲の雑音をカットし、自分の声だけをクリアに届ける。
- リモート会議や電話通話で非常に優れた性能を発揮。
✅ 5. 便利な操作性
- タッチ操作で再生・停止、曲送り、音声アシスタント呼び出しが可能。
- 専用アプリで操作のカスタマイズが可能。
- イコライザー機能で音質を好みに調整可能。
✅ 6. LEオーディオ対応
- 低遅延・高音質での音楽・動画視聴やゲームが可能。
- Androidデバイスとの親和性が高い。
✅ 7. ロングバッテリー
- 本体で最大8時間、ケース込みで最大32時間の連続再生。
- 急速充電で5分の充電で1時間使用可能。
- ワイヤレス充電にも対応。
「DOTS」の気になるポイント
⚠️ 1. 装着位置の微調整
- ベストな装着位置を見つけるのに少し時間がかかることがある。
- 耳の形状によっては、最適なフィット感を得るまで試行錯誤が必要。
⚠️ 2. タッチ操作の安定性
- 耳から少し浮いた状態で装着されるため、タッチ操作時にイヤホンが動くことがある。
- タップ操作には慣れとコツが必要。
⚠️ 3. LEオーディオとマルチポイントの併用
- LEオーディオとマルチポイント機能を同時に使用すると挙動が不安定になることがある。
- 通常のBluetooth接続では安定して動作する。
⚠️ 4. 防水性能
- IP54相当の防水性能はあるが、完全防水ではない。
- 水没や雨天時の長時間使用には注意が必要。
⚠️ 5. 価格
- 高性能・高音質の代償として、価格帯はやや高め。
- 価格に見合った価値があるかどうかは、使用シーンや目的による。
こんな人におすすめ!
「DOTS」は、以下のような方に特におすすめです:
- ✅ 周囲の音を聞きながら音楽や動画を楽しみたい人
- ✅ 長時間イヤホンを装着する機会が多い人
- ✅ 通話品質やリモート会議の音声品質を重視する人
- ✅ LEオーディオ対応のAndroidスマホを使っている人
- ✅ デザイン性やカラー展開を楽しみたい人
- ✅ 音漏れを気にせずカフェやオフィスで使用したい人
逆に、以下のような用途には向かない場合があります:
- ❌ スポーツや激しい動きを伴う用途
- ❌ 完全防水が必要な環境での使用
- ❌ iPhoneユーザーでLEオーディオをフル活用したい人
nwm 「DOTS」レビューの総括
nwm 「DOTS」は、オープン型イヤホンとしての限界を突破し、音質・音漏れ対策・装着感・利便性のすべてを高水準で実現したイヤホンです。
特に、PSZ技術による音漏れ低減や、マジックフォーカスボイスによる通話品質の向上、LEオーディオによる低遅延・高音質接続は、他のオープン型イヤホンとは一線を画しています。
一方で、装着感やタッチ操作には多少の慣れが必要ですが、その小さなデメリットを補って余りある魅力があります。
「周囲の音を自然に取り入れながら、高音質で快適なリスニング体験を楽しみたい」そんな方にとって、nwm 「DOTS」は間違いなく理想的な選択肢のひとつです。
この記事が、nwm 「DOTS」を選ぶ際の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。