昨今、イヤホン市場で急速にシェアを伸ばしている「オープンイヤー型(ながら聴き)イヤホン」。
骨伝導やクリップ型、イヤーカフ型など様々な形状が百花繚乱の様相を呈する中、NTTソノリティが展開する音響ブランド「nwm(ヌーム)」から、待望のネックバンドモデル「nwm GO(ヌーム ゴー)」が登場しました。
「耳スピ(耳スピーカー)」という新しいコンセプトを掲げるnwmシリーズ。
これまでの完全ワイヤレス型(DOTS)やヘッドホン型(ONE)とは異なり、「スポーツやアクティブシーン」に特化した本機は、果たして私たちの生活をどう変えてくれるのでしょうか?
この記事では、オーディオガジェットを数多くレビューし、「音質にはこだわりたいが、カナル型の閉塞感から解放されたい時間もある」と感じている筆者が、nwm GOを実際に1週間使い倒した感想を忖度なしでレビューします。
- 「音漏れは本当にしないのか?静かなエレベーターではどうだ?」
- 「20gってどのくらい軽いのか?長時間着用での皮膚への負担は?」
- 「Shokzなどの骨伝導イヤホンと聴こえ方はどう違うのか?」
これらの疑問を解消し、購入を迷っている方の背中を押す(あるいは止める)ための判断材料をすべて提供します。
- nwm 「nwm GO」の概要と「耳スピ」の革新性
- nwm 「nwm GO」の装着感とデザイン:20gの衝撃
- nwm 「nwm GO」の音質・通話品質の徹底レビュー
- nwm 「nwm GO」の私の体験談
- nwm 「nwm GO」に関するQ&A
- 完全に音漏れしませんか?
- メガネやマスクをしていても痛くないですか?
- 充電端子はUSB Type-Cですか?
- 骨伝導イヤホン(Shokzなど)との違いは何ですか?
- Web会議でこちらの声は相手にクリアに届きますか?
- ランニング中に雨が降っても大丈夫ですか?
- ゲームや動画の遅延(音ズレ)は気になりますか?
- マルチポイント接続に対応していますか?
- 専用アプリ「nwm Connect」はインストール必須ですか?
- 高音質コーデック(LDACやaptX Adaptive)には対応していますか?
- 汗や皮脂がついた時のお手入れ方法は?
- ずっと首にかけていて「肩こり」になりませんか?
- スマホを部屋に置いたまま、トイレや別室に行っても切れませんか?
- nwm 「nwm GO」レビューのまとめ
nwm 「nwm GO」の概要と「耳スピ」の革新性

まずは「nwm GO」が単なるネックバンドイヤホンではない理由、その技術的背景とスペックについて、カタログ数値の裏側まで読み解いて解説します。
NTTソノリティが誇る「PSZ技術」とは?音漏れ抑制の仕組み
nwmシリーズ最大の特徴であり、他社製品に対する最強の差別化ポイントが、NTTが開発した「PSZ(Personalized Sound Zone)技術」です。
通常、オープンイヤー型イヤホンの最大の弱点は「音漏れ」です。
耳を塞がない構造上、音が周囲に拡散してしまうのは物理的に避けられない現象でした。
これまでの多くのオープン型製品は「指向性スピーカー(音をビームのように耳に届ける)」技術でこれに対抗してきましたが、高音域のシャカシャカ音までは消しきれないのが実情でした。
しかし、nwm GOはこの問題を「逆相の音波」という、より積極的なアプローチで解決しています。
- 正相の音: ドライバーから再生される音楽や音声。
- 逆相の音: 外部に向かって放出される、波形が反転した音波。
- 相殺: プラスとマイナスの波がぶつかり合い、音波同士が消滅する。
これは、ノイズキャンセリングイヤホンが「周囲の騒音を消す」仕組みを応用したもので、いわば「音漏れキャンセリング」とも呼べる技術です。
この技術により、スピーカーが耳元にあるにもかかわらず、周囲数センチ離れた場所にはほとんど音が届かないという、魔法のような体験が可能になります。
また、骨伝導のように頭蓋骨を振動させるわけではないため、低音再生時に感じる「こめかみのムズムズ感」や「振動による痒み」が皆無である点も、長時間使用において極めて大きなアドバンテージとなります。
基本スペックと外観・付属品チェック
nwm GOのスペックを整理しました。
競合ひしめく1万円台後半のミドルクラスにおいて、どのような立ち位置なのかを確認します。
| 項目 | スペック詳細 | 解説 |
| 製品名 | nwm GO(ヌーム ゴー) | 型番:MBH001 |
| カラー | フォグブラック / グレイシャーホワイト / ソイルベージュ | アースカラー中心の展開 |
| 重量 | 約20g(ケーブル含む) | 卵Mサイズ1個分より軽い |
| ドライバー | 12mm ダイナミック型 | 大型ドライバーによる余裕のある鳴り |
| 通信方式 | Bluetooth Ver.5.3 | 接続安定性は非常に高い |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3(LE Audio対応予定) | 次世代規格への対応も視野に |
| 連続再生時間 | 最大約10時間 | 一日の稼働には十分 |
| 充電時間 | 約1.5時間 | 急速充電対応かは要確認 |
| 防水・防塵 | IP55相当 | 雨や汗、砂埃に耐える設計 |
| マルチポイント | 対応(2台同時接続) | PCとスマホの同時待ち受けが可能 |
| マイク | MEMSマイク | 通話用ノイズリダクション搭載 |
| 価格 | 16,500円(税込) | 機能を考えれば高コスパ |
【外観と質感の深掘り】
パッケージを開封して最初に驚くのは、その「華奢さ」と「シンプルさ」のギャップです。
バッテリーやBluetoothチップなどの基盤が入っているはずのハウジング部分が極限まで小型化されており、ネックバンド部分も非常にスリム。
しかし、手に取ると決して脆いわけではなく、しなやかな強さを感じます。
素材には肌触りの良い高品質なシリコンが採用されており、サラサラとした質感です。
汗をかいてもベタつきにくく、また安っぽいプラスチックのような光沢感がないため、大人が装着してもガジェット感が強すぎず、自然にファッションに溶け込みます。
今回レビューで使用している「ソイルベージュ」は、肌馴染みが良く、特に女性やオフィスカジュアルな服装の男性におすすめできる絶妙な色合いです。
nwmシリーズ(ONE/DOTS)における「GO」の立ち位置
nwmブランドには、すでに以下の2製品が存在します。
- nwm ONE: オーバーヘッド型のフラッグシップ。高音質重視で、スピーカーに近い音場体験を提供。
- nwm DOTS: 完全ワイヤレス(TWS)型。携帯性重視で、最もミニマルな構成。
では、今回の「nwm GO」はどこに位置するのか?
答えは「ハードな環境下での安定性」に特化したモデルです。
| 特徴 | nwm ONE | nwm DOTS | nwm GO |
| 形状 | ヘッドホン | 完全ワイヤレス | ネックバンド |
| 主な用途 | 室内リスニング 没入体験 | 通勤・通学 カフェ作業 | スポーツ・ジム 長時間テレワーク |
| 装着安定性 | 高い | 普通(耳に乗せる) | 最強(首にかける) |
| 紛失リスク | なし | あり | なし |
DOTSのような完全ワイヤレス型は確かに軽快ですが、「ランニング中の着地衝撃で落ちるかも」「片方だけ無くした」というリスクが常に付きまといます。
nwm GOは、あえてレガシーとも言える「ネックバンド」という形状を採用することで、「絶対に落とさない物理的な安心感」と「着けていることを忘れる軽さ」の両立に成功しています。
「オシャレさ」よりも「実用性とタフさ」を優先したいユーザーにとって、この選択は最適解と言えるでしょう。
nwm 「nwm GO」の装着感とデザイン:20gの衝撃

カタログスペックの「20g」という数字以上に、実際に装着した時の感覚は衝撃的でした。
ここでは、数々のイヤホンを試してきた筆者の耳で感じたリアルな装着感をレポートします。
ネックバンド式のメリット・デメリット
ネックバンド型イヤホンは一時期流行しましたが、完全ワイヤレス(TWS)の台頭により「古臭い」「ケーブルが邪魔」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、nwm GOを使ってその認識は180度改まりました。
【メリット:生活導線における「楽」】
- 安定感が段違い:
首と耳の2点で支えるため、激しい動きでもブレません。
これは重心バランスが計算され尽くしている証拠です。 - 「ちょっと外す」ができる:
コンビニのレジ、同僚との会話、駅のアナウンス。TWSならケースにしまうかポケットに入れる必要がありますが、nwm GOなら耳から外してそのまま首にかけておくだけ。
この「アクション数の少なさ」は、日常使いで想像以上に快適です。 - バッテリー容量の確保:
左右独立型よりも筐体サイズに余裕があるため、20gという超軽量ながらも安定して10時間の連続再生を確保できています。
【デメリット:収納と衣服との相性】
- 収納時のサイズ:
柔軟性があるとはいえ、TWSのようにジーンズのコインポケットには入りません。
ポーチやバッグのポケットが必要です。ただ、バンド部分は非常に柔らかく、くるっと丸めても断線するような硬さではないため、収納は比較的容易です。 - 襟(えり)との干渉:
冬場にフード付きのパーカーや、襟の高いダウンジャケット、あるいは襟の硬いYシャツを着ている場合、首の後ろでバンドが触れたり、首を回した時に擦れたりする感覚があります。
これが「タッチノイズ(ガサガサ音)」として耳に伝わることは少ないですが、物理的な接触が気になる場面はゼロではありません。
長時間使用検証:メガネ・マスクとの干渉と耳への負担
筆者は普段から度入りのメガネを着用しており、花粉症の時期や人混みではマスクも併用します。
「メガネのツル+マスクの紐+イヤホンのフック」という耳周りの三重苦(渋滞問題)は、多くのユーザーにとって深刻な悩みです。
nwm GOのイヤーフック部分は非常に細く(おそらく針金ハンガーより少し太い程度)、かつ計算されたカーブを描いています。
これにより、メガネのツルと干渉しにくい「逃げ」の構造になっています。
実際に「太めのフレームのメガネ+不織布マスク+nwm GO」で8時間連続装着してデスクワークを行いましたが、耳の裏が痛くなって外したくなることは一度もありませんでした。
- 側圧: ほぼゼロ。耳に「挟む」のではなく「引っ掛けているだけ」の感覚です。
- 接触面: 耳穴(外耳道)には一切触れないため、カナル型特有の「蒸れ」や「痒み」、そして外耳炎のリスクとは無縁です。夏場のランニングでも耳の中が汗で気持ち悪くなることがありません。
スポーツ時の安定性:ランニングやHIITでズレないか
「GO」の名を冠する通り、この製品の真骨頂はスポーツです。
机上の空論ではなく、実際に身体を動かしてテストを行いました。
- 5kmのランニング(ペース:5分30秒/km)
- HIIT(高強度インターバルトレーニング):バーピージャンプを含む
【結果:重力を無視するかのような安定性】
ランニング中の着地衝撃(上下動)でも、イヤホン位置がズレて音が変わることが一切ありませんでした。
オープンイヤー型の中には、汗で滑って位置が変わり、音が遠くなる製品もありますが、nwm GOはシリコン素材の適度なグリップ力が効いています。
特に感動したのはHIIT中のバーピージャンプです。
腕立て伏せの状態からジャンプする際、頭を激しく上下させますが、それでもnwm GOは首元に張り付くようにフィットしていました。
完全ワイヤレス型だと、どうしても心のどこかで「落ちるかもしれない」という不安があり、無意識に頭の動きをセーブしてしまいがちですが、nwm GOはその精神的ノイズを完全に排除してくれます。
パフォーマンスを100%出し切りたいアスリートにとって、この安心感は何物にも代えがたい価値です。
nwm 「nwm GO」の音質・通話品質の徹底レビュー

「耳を塞がない=音質はスカスカでラジオみたい」という一昔前の常識は、nwm GOに通用するのでしょうか?
12mmダイナミックドライバーの実力を深掘りします。
音楽鑑賞:12mmドライバーが描く中高音と低音の量感
結論から言うと、「BGMとして聴くには最高レベルの完成度だが、重低音重視の鑑賞機ではない」という評価になります。
- 高音域・中音域(ボーカル、ピアノ、ギター):
非常にクリアで、伸びやかです。特に女性ボーカルやピアノの旋律は美しく響きます。
解像度が高く、息遣いや弦を弾くニュアンスまでしっかりと伝わってきます。
YouTubeの解説動画やAudible、ポッドキャストなどの「人の声」に関しては、カナル型以上に自然で聴き取りやすく、長時間聴いていても疲れません。 - 低音域(ベース、ドラム):
ここが評価の分かれ目です。オープンイヤー型の物理的宿命として、脳を揺らすような「ズン!」という重低音(サブベース)の音圧は期待できません。
しかし、決してスカスカではなく、必要な低音情報はしっかりと届きます。
例えるなら、「高品質な小型スピーカーを適度な音量で鳴らしている」感覚です。
ベースラインのピッチやキックドラムのアタック感は明瞭に追えるため、音楽のグルーヴ感は損なわれません。
【ジャンル別相性チェック】
- ◎ ポップス / アコースティック: ボーカルが際立ち、最高に気持ちいい。
- ◎ ジャズ / クラシック: 空間の広がりを感じられ、ホールの残響感が美しい。
- ◎ ポッドキャスト / ラジオ: 声の明瞭度が抜群。
- △ EDM / ヒップホップ: 重低音の迫力が不足するため、少し平坦に聞こえる可能性あり。
音漏れチェック:静かな図書館やオフィスで使えるか
PSZ技術の実力を検証するため、iPhoneの音量を50%~60%(室内でBGMとして快適に聴こえる音量)に設定し、静かな部屋で第三者に確認してもらいました。
- 距離 1m(デスクの対面席): 全く聞こえない。無音。
- 距離 50cm(隣の席): 耳を澄ますと「何か鳴っているかな?」程度。環境音(エアコンの音など)があれば完全にかき消されるレベル。
- 距離 15cm(肩が触れる距離): さすがにシャカシャカ音が聞こえる。
【シチュエーション別判定】
- オフィス / カフェ: 「合格」。隣の席の同僚に迷惑をかけることはまずありません。
- 図書館: 音量を少し絞れば使用可能。
- 満員電車 / エレベーター: 人と密着するレベルの距離感では、音量を上げすぎると微かに漏れる可能性があります。ただ、この距離感ではそもそも騒音が大きいため、実用上は問題にならないケースが多いでしょう。
従来のオープンイヤー型や骨伝導と比較しても、音漏れの少なさは間違いなくトップクラスです。
「音漏れが心配でオープン型を避けていた」という人にこそ試してほしい性能です。
通話マイク品質:Web会議や風切り音への耐性
テレワーク時代、イヤホンは「聴く道具」であると同時に「話す道具」でもあります。
ZoomおよびTeamsでの会議で使用し、通話品質をテストしました。
通話相手からのフィードバックは「非常にクリアで、マイクが口元にあるヘッドセットを使っているかのように声が近く感じる」とのことでした。
Bluetoothイヤホン特有の「お風呂場のような反響音」や「ロボットのようなデジタル処理音」はほとんど感じられません。
特筆すべきは「風切り音の抑制」です。
扇風機の風を強風で直接顔に当てながら話してみましたが、マイクに入る「ボボボボ」という不快な風切り音が強力にカットされていました。
これは屋外での通話や、ランニングしながらのハンズフリー通話でも大いに役立つ機能です。
駅のホームなど、騒がしい場所での通話でも、こちらの声を的確に拾ってくれる信頼感がありました。
nwm 「nwm GO」の私の体験談

スペックの確認だけでは分からない「生活への馴染み方」をお伝えします。
実際に私が1週間、朝起きてから寝る直前までnwm GOと共に生活してみたリアルなドキュメントです。
【ワークアウト】周囲の音が聞こえる安心感と没入感のバランス
これまではノイズキャンセリング搭載のTWSで「自分の世界に閉じこもって」ランニングをしていました。
しかし、背後から無音で近づくロードバイクや、プリウス(ハイブリッド車)の接近に気づかず、追い抜かれる瞬間にヒヤッとした経験が何度もありました。
nwm GOに変えてからは、「世界とつながったまま音楽を楽しめる」という新しい体験に感動しました。
車の走行音、風の音、自分の足音、そして鳥のさえずりが、好きな音楽とミックスされ、まるで現実世界にBGMがついたような「AR(拡張現実)オーディオ体験」です。
「外音取り込みモード(アンビエントモード)」のデジタル処理された不自然な環境音とは違い、自分の耳で直接聞く音の自然さ・定位感は、長時間のワークアウトにおける脳のストレスを大幅に軽減してくれました。
また、走っている最中にご近所さんに会っても、イヤホンを外さずにそのまま「おはようございます!」と自然に挨拶できるのも地味ながら大きなメリットです。
【デスクワーク】マルチポイント接続がシームレスすぎる件
私は普段、MacBookで原稿を書きながら、スマートフォンでクライアントからの連絡を確認するというスタイルで仕事をしています。
ここで「マルチポイント接続」が真価を発揮しました。
- MacBookでYouTubeの「作業用カフェBGM」を流して集中。
- スマホに電話着信が入る。
- 操作なしでMacBookの音がフェードアウトし、nwm GOからスマホの着信音が流れる。
- 右耳のボタンをワンクリックして通話開始。
- 通話終了後、自動的にMacBookのBGMが再開される。
この切り替えのスムーズさは、一度味わうと戻れません。
特にnwm GOは一日中つけっぱなしにできる装着感なので、「着脱の手間」「接続切り替えの手間」という概念自体が消滅しました。
朝デスクに座って装着し、トイレ休憩もコーヒーブレイクもそのまま、夕方の終業までずっと首元に相棒がいる感覚です。
「イヤホンをつける」という行為が意識から消えることこそが、本当のウェアラブルデバイスなのかもしれません。
【家事・育児】インターホンや家族の声を聞き逃さない「ながら聴き」
家事をしている最中も、効率化のために耳でインプット(ポッドキャストやAudible)をしたいもの。
しかし、食洗機を回していたり、掃除機をかけていたりすると、置型スピーカーの音は騒音にかき消されて聞こえなくなります。
かといってカナル型イヤホンで耳を塞ぐと、子供の泣き声や宅配便のチャイム、洗濯機の終了音に気づけません。
nwm GOは、このジレンマを解決する「家事の最強装備」でした。
水仕事の音や掃除機の音越しに、しっかりとポッドキャストの音声が耳元に届きます。
そして何より、「お父さん!」と家族に話しかけられた時、即座に反応できます。
「イヤホンをしていて無視された」と家族に不快な思いをさせることがなくなり、家庭円満にも貢献してくれました。
【リラックス】寝転がり使用は可能?枕との干渉について
夜、ベッドでゴロゴロしながらYouTubeを見たり、寝落ち用BGMを聴いたりしたい時があります。
ここで一つ、ネックバンド型の明確な弱点が露呈しました。
仰向けで寝ると、ネックバンドが枕に当たってズレます。
また、バンドが首の後ろを物理的に圧迫するため、枕に深く沈み込むような姿勢とは相性が良くありません。
ソファの背もたれに深くもたれかかる場合も同様です。
「寝ホン(寝ながら使うイヤホン)」としての利用を主目的に考えている場合は、完全ワイヤレス型のnwm DOTS、あるいは安価な寝ホン専用機の方が適していると感じました。
nwm GOはあくまで「立っている時」「座っている時」に最適化されたデバイスです。
物理ボタンの操作性と専用アプリの使い勝手
最近はタッチセンサー式のイヤホンが多いですが、感度が良すぎて髪が触れただけで反応したり、逆に汗で反応しなかったりすることがあります。
nwm GOは左右のハウジング部分に「物理ボタン」を採用しています。
これが個人的には大正解でした。
- 確実性: 「カチッ」という明確なクリック感があるため、ランニング中に揺れていても誤操作がありません。
- 耐候性: 汗で濡れた手でも、冬場に手袋をしていても確実に押せます。
操作体系もシンプルで、右側ボタンで再生/停止、音量調整などが割り当てられています。
専用アプリ「nwm Connect」を使えば、イコライザー設定(プリセット選択)やボタン配置のカスタマイズも可能。
アプリのUIもシンプルで分かりやすく、接続も安定していました。
個人的には、人の声を強調するプリセット設定にしておくと、ラジオや会議の声がさらに聞き取りやすくなりおすすめです。
体験談の総括:生活のBGM化に最適なデバイス
1週間使ってみて感じたのは、nwm GOは「音楽を聴くための道具」というより、「生活に音を添える道具」だということです。
「よし、これから音楽鑑賞をするぞ!」と気合を入れて装着するのではなく、朝起きてメガネをかけるように無意識に装着し、気づけば一日が終わっている。
それほどまでに生活に溶け込むデバイスでした。音楽体験が特別なイベントから、空気のような日常の一部へと変化する感覚は、新鮮な驚きでした。
nwm 「nwm GO」に関するQ&A

「nwm GO」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
完全に音漏れしませんか?
「完全にゼロ」ではありませんが、従来品とは別次元の静かさです。
NTT独自のPSZ技術により、耳元だけに音を閉じ込めるため、図書館やオフィスなどの静かな場所でも常識的な音量(iPhoneで50%程度)であれば周囲に聞こえることはまずありません。ただし、満員電車やエレベーターなど、他人と肩が触れ合うほどの距離で大音量を流せば、シャカシャカ音が聞こえる可能性があります。
メガネやマスクをしていても痛くないですか?
ほとんどの方が問題なく使用できます。
イヤーフック部分が非常に細く設計されているため、メガネのツルやマスクの紐と干渉しにくい構造です。筆者も「太めのメガネ+不織布マスク」で8時間着用しましたが、痛みは感じませんでした。
充電端子はUSB Type-Cですか?
いいえ、専用のマグネット式ケーブルを使用します。
防水・防塵性能(IP55)と軽量化を実現するため、汎用的なUSB-Cポートではなく、専用の接点充電方式を採用しています。 付属のケーブルがないと充電できないため、旅行や出張の際はケーブルを忘れないよう注意が必要です。(※専用ケーブル単体も公式サイト等で購入可能です)
骨伝導イヤホン(Shokzなど)との違いは何ですか?
音の伝え方と「振動の有無」が違います。
骨伝導は「骨」を震わせますが、nwm GOは「空気」を震わせる(超小型スピーカーのような)仕組みです。 そのため、骨伝導特有の「こめかみがブルブル震える不快感」や「くすぐったさ」が一切ありません。音質もスピーカーで聴く感覚に近く、骨伝導よりも自然でクリアな音が特徴です。
Web会議でこちらの声は相手にクリアに届きますか?
はい、非常にクリアです。
MEMSマイクとノイズリダクション機能を搭載しており、周囲の雑音をカットして声を届けてくれます。口元に近い位置にマイクがあるネックバンド型の利点もあり、完全ワイヤレス型よりも安定した通話品質が期待できます。
ランニング中に雨が降っても大丈夫ですか?
はい、問題ありません。
IP55相当の防水・防塵性能を持っているため、汗や雨、砂埃には十分耐えられます。ただし、完全防水(IPX7以上)ではないため、水没させたり、つけたままシャワーを浴びたりするのは避けてください。
ゲームや動画の遅延(音ズレ)は気になりますか?
動画視聴は問題ありませんが、ガチの音ゲーやFPSには向きません。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴では、アプリ側で補正がかかることもあり、ズレはほとんど気になりません。しかし、コンマ数秒を争うFPSやリズムゲームでは、Bluetooth特有のわずかな遅延を感じる場合があります。
マルチポイント接続に対応していますか?
はい、最大2台まで同時接続可能です。
例えば「個人のスマホ」と「会社のPC」に同時に接続しておき、PCでWeb会議をしつつ、スマホの着信も受けるといった使い方が可能です。切り替え操作不要でシームレスにつながります。
専用アプリ「nwm Connect」はインストール必須ですか?
必須ではありませんが、インストールを強くおすすめします。
アプリなしでもBluetooth接続して音楽を聴くことは可能です。しかし、以下の機能はアプリ経由で行う必要があります。
- ファームウェアアップデート(不具合修正や機能追加)
- イコライザー設定(「人の声を聴きやすくする」などのプリセット変更)
- ボタン操作のカスタマイズ
- オートパワーオフの設定(無操作時の電源オフ時間) 特にファームウェア更新は接続安定性に関わるため、購入後は一度アプリに繋ぐのが正解です。
高音質コーデック(LDACやaptX Adaptive)には対応していますか?
現時点では対応していません(SBC / AAC / LC3のみ)。
ハイレゾ相当の転送を行うLDACなどは非対応です。ただし、nwm GOは「ながら聴き」に特化した製品であり、ドライバー自体の性能が高いため、AAC接続でもiPhoneやAndroidでYouTubeやストリーミング音楽を聴く分には十分高音質だと感じられます。 ※将来的には次世代規格「LE Audio」への対応が予定されています。
汗や皮脂がついた時のお手入れ方法は?
柔らかい布で乾拭き、または固く絞った布で水拭きしてください。
シリコン素材は汚れに強いですが、汗がついたまま放置すると充電端子の腐食原因になります。特に充電用の接点部分は、綿棒などでこまめに掃除することをおすすめします。アルコール除菌シートなどは、コーティングを痛める可能性があるため、ノンアルコールのものを使うか、公式の推奨を確認した方が無難です。
ずっと首にかけていて「肩こり」になりませんか?
20gしかないので、ほとんど気になりません。
一般的なネックレスよりも軽いレベル(約20g)なので、首への負担は皆無と言っていいでしょう。筆者も一日中つけっぱなしにしていましたが、夕方になって「首が重い」と感じることは一度もありませんでした。むしろ着けているのを忘れて、お風呂に入りそうになることの方に注意が必要です。
スマホを部屋に置いたまま、トイレや別室に行っても切れませんか?
壁1枚程度なら余裕で繋がります。
Bluetooth 5.3を採用しているため、接続安定性は非常に高いです。筆者の環境(木造住宅)では、スマホをリビングに置いたまま、隣の部屋やトイレに移動しても途切れることはありませんでした。ただし、鉄筋コンクリートの壁や電子レンジ使用中などは干渉を受ける可能性があります。
nwm 「nwm GO」レビューのまとめ

最後に、nwm GOの良い点・悪い点、そして競合製品との比較を通じて、この製品があなたにとって「買い」なのかを最終判定します。
nwm GOのメリット(良かった点)まとめ
- 圧倒的な軽さ(20g)と装着感: 一日中つけていても痛くならない、着けていることを忘れるレベル。
- PSZ技術による音漏れの少なさ: オフィス、カフェ、家族のいるリビングでも気兼ねなく使える。
- ネックバンドの安定性: 激しい運動やHIITでも絶対に落ちない安心感と、紛失リスクのなさ。
- 物理ボタンの操作性: 誤操作ストレスゼロ。手袋着用時も操作可能。
- マルチポイント対応: 仕事とプライベートをシームレスに行き来できる利便性。
- 聴き疲れしない音質: クリアな中高音で、長時間の「ながら聴き」に最適。
nwm GOのデメリット(気になった点)まとめ
- 重低音の迫力不足: ロックやEDMで「脳を揺らす」ような低音体験は物理的に不可能。
- 寝転がりには不向き: ネックバンドが枕に干渉するため、寝ホンにはなれない。
- 充電ケーブル: 専用マグネットケーブルが必要。USB-C直挿しではないため、ケーブルを持ち歩く必要がある(※防水性能確保のためには仕方ないトレードオフ)。
骨伝導イヤホンと比較してわかった決定的な違い
よく比較検討される「Shokz(旧AfterShokz)」などの骨伝導イヤホンとの最大の違いは「音の鳴り方」と「振動」です。
- 骨伝導:
骨を振動させて聴覚神経に音を届ける。
低音を上げるとこめかみがブルブルと振動し、人によってはくすぐったさや不快感を感じる。音質は少しこもりがちで、独特のクセがある。 - nwm GO (耳スピ):
空気を振動させて鼓膜に音を届ける。振動はゼロ。
音質はスピーカーで聴く音に極めて近く、自然でクリア。空気感やステレオ感の再現性が高い。
「骨伝導の振動がどうしても苦手だった」「もっとHi-Fi(高忠実)で自然な音でながら聴きしたい」という人には、間違いなくnwm GOの方が満足度が高いです。
一方で、耳栓と併用したい(工事現場などで騒音を遮断しつつ音を聞きたい)という特殊な用途であれば骨伝導に分があります。
この機種が「刺さる」おすすめなユーザー層
- ランナー・トレーニー: 落下リスクゼロで、安全かつ高音質に音楽を楽しみたい人。
- オフィスワーカー・在宅勤務者: Web会議が多く、長時間装着しても耳が痛くならないヘッドセットを探している人。
- 家事・育児中のパパママ: 家族とのコミュニケーションを遮断せず、自分の楽しみも確保したい人。
- オーディオ愛好家の「サブ機」として: メインの高音質TWSは持っているが、耳休め用やコンビニ用のライトなイヤホンが欲しい人。
購入前に知っておくべき注意点(向かない人)
- 低音中毒(Basshead)の人: 重低音がないと音楽を楽しめない人には物足りません。
- 完全な静寂が欲しい人: ノイズキャンセリング機能はないため、飛行機や地下鉄の騒音を消したい人には向きません。
- 寝ながら使いたい人: 枕との干渉がストレスになります。素直にTWS型か寝ホンを買いましょう。
nwm 「nwm GO」レビューの総合評価:16,500円という価格設定は妥当か?
結論として、「16,500円は十分に元が取れる、適正かつ高コスパな価格」だと断言します。
確かに、Amazonで探せば安価な中華製オープンイヤーイヤホンが3,000円程度で手に入ります。
しかし、それらとは「音のクリアさ」「音漏れ抑制性能のレベル」「接続の安定性」「装着の快適さ」が次元の違うレベルにあります。
安物買いの銭失いになるより、NTTの技術が詰まった本機を選ぶほうが、結果的に長く愛用できるはずです。
メインの高級イヤホン(3万円~)を持っている人ほど、このnwm GOの「楽さ」にハマるはずです。
気合を入れて音楽に没頭する時はメイン機で、それ以外の全ての時間(仕事、移動、家事、運動)はnwm GOで。
そんな贅沢な使い分けができる「最高の2台目」として、nwm GOは今、最もおすすめできる選択肢の一つです。
「耳を塞がない」という自由を、ぜひあなたの耳で体験してみてください。世界が変わって聞こえるはずです。


