ゼンハイザーの「MOMENTUM 4 Wireless」は、同社が長年培ってきた音響技術をワイヤレスの最新環境に落とし込んだフラッグシップモデルです。
シリーズの中でも特に進化したポイントとして、最大60時間という圧倒的なバッテリー駆動時間、適応型ノイズキャンセリングによる快適な静寂、そしてゼンハイザーらしい自然で高解像度なサウンドが挙げられます。
これにより、音楽鑑賞だけでなく映画やゲーム、リモートワークまで、幅広いシーンで活躍できる万能さを備えています。
この記事のレビューでは、単なるスペックの羅列ではなく、実際の使用感に基づいた体験をもとに、デザインや装着感、音質の傾向、ノイズキャンセリングの効き具合、アプリによるカスタマイズ性、さらには長時間使用での快適性まで徹底的に掘り下げていきます。
ソニーやBOSEといった強力な競合モデルと比較されることも多い本機が、本当に日常使いにふさわしい一台なのかを検証し、購入を検討している方が知りたいポイントにしっかり答えていきます。

Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」のデザインと装着感

「MOMENTUM 4 Wireless」は「日常に溶け込むシンプルなデザイン」と「長時間でも疲れにくい装着感」を両立させたヘッドホンです。
ここでは、外観の特徴からフィット感、長時間使用での快適性まで詳しく見ていきます。
外観デザインと質感の特徴
全体的にミニマルで落ち着いた雰囲気を持ち、ビジネスシーンからカジュアルな外出まで違和感なく使えるデザインです。
ハウジングは樹脂をベースにしつつも安っぽさを感じさせず、ヘッドバンドはファブリック調で質感が高く仕上げられています。
さらに、収納時はフラットに折りたためる設計で、専用の薄型ハードケースに収まるため持ち運びにも便利です。
- 落ち着いたミニマルデザイン
- 布張りのヘッドバンドで上質感を演出
- フラット折りたたみ設計で携帯性◎
- ファブリック調の専用ケース付属
重量とフィット感
本体重量は約293g。
オーバーイヤー型としては比較的軽量で、ヘッドバンドとイヤーパッドの厚いクッションによって頭頂部や頬骨にかかる圧を分散します。
耳をすっぽり覆う大きめのイヤーカップにより、圧迫感が少なく、メガネ使用者にも配慮された柔らかい装着感が特徴です。
装着感に関するポイント
項目 | 特徴 |
---|---|
重量 | 約293gで軽量 |
パッド | 深めのクッションで耳をしっかり包み込む |
側圧 | 中〜やや強め、安定感が高い |
メガネとの相性 | テンプルを圧迫しにくい柔らかさ |
携帯性 | 折りたたみ時サイズ:約180×195×46mm |
- 動いてもズレにくい安定感
- 頭頂部の圧迫は弱めで分散されやすい
- 低音の再現やANC性能に好影響を与える高い密閉性
長時間使用での快適性
数時間にわたる作業や移動でもホットスポット(局所的な痛み)が出にくく、肩や首への負担も少なめです。
密閉型のため夏場や高温環境では蒸れやすいですが、休憩を挟んでパッド内を換気すれば快適さを保ちやすいでしょう。
一部ユーザーからは「最初は側圧が強めに感じる」との声もありますが、使い込むうちに馴染み、自然なフィット感へと変化していきます。
快適に使うコツ
- ヘッドバンドを少し長めに調整して頭頂の圧を軽減
- イヤーカップを耳の中心に合わせて装着
- 長時間使用時は休憩を挟み、パッドの熱を逃がす
「MOMENTUM 4 Wireless」は、落ち着いたデザインと上質な質感を備えつつ、約293gの軽量設計と深いクッションで快適性を確保しています。
毎日使える安定感と持ち運びやすさを兼ね備えた、まさに“生活に寄り添うヘッドホン”といえるでしょう。
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」の音質レビュー

「MOMENTUM 4 Wireless」は、ゼンハイザーらしい自然な音作りに、やや低域を厚めにしたリスニング向けのバランスが特徴です。
長時間聴いても耳が疲れにくく、音楽・映画・ゲームと幅広い用途に対応できる万能機といえます。
ここでは帯域ごとの特徴とシーン別の体験を整理します。
低音域の迫力と表現力
低音は沈み込みが深く、量感も十分。ただし膨らみすぎず、タイトさも保っているためリズムがブレません。
- ベースラインに厚みがあり、EDMやヒップホップとの相性◎
- ドラムのキック音がはっきりと立ち上がる
- アコースティック系ではやや主張が強いため、EQで軽く抑えると自然さが増す
中高音域の解像度と透明感
中域はボーカルや楽器の芯をしっかり捉え、聴き疲れしにくいのが魅力。
高域は滑らかで刺さりにくく、シンバルやハイハットの余韻も自然に伸びます。
- ボーカルは厚みを保ちながら埋もれにくい
- ギターやピアノの倍音もスムーズにつながる
- 高域はシャリつきが少なく、長時間リスニング向き
映画・音楽・ゲームでの実際の体験
用途別に聴感を整理すると、下記のように特徴が見えやすくなります。
シーン | 特徴 | おすすめの調整 |
---|---|---|
ポップス/ロック | ノリ良くバランスが良い | EQ調整不要で楽しめる |
EDM/ヒップホップ | 低音の量感と迫力が際立つ | そのままでも◎ |
ジャズ/クラシック | ホール感や弦楽器の厚みが自然 | 低音を-1〜2dBで中域をクリアに |
映画/ドラマ | セリフが聴き取りやすく効果音も迫力あり | ダイナミックレンジをそのまま楽しむ |
ゲーム | 定位感が良くBGMと効果音の分離も明瞭 | aptX Adaptiveで低遅延を確保 |
アプリとコーデックによる調整
専用アプリを使えば、音質を自分好みにカスタマイズ可能です。
- Sound Personalization:簡単な聴き比べで自分に合った音に最適化
- 5バンドEQ:低音を抑えたり中高域を少し持ち上げて調整可能
- 対応コーデック:SBC/AACに加え、aptX・aptX Adaptive対応で高音質/低遅延を切り替えられる
「MOMENTUM 4 Wireless」のサウンドは、「リッチな低域・自然な中域・滑らかな高域」という三本柱が特徴。
初期設定のままでも十分楽しめますが、アプリ調整を活用すればさらに自分好みの音を作れます。
音楽から映像視聴、ゲームまで幅広くカバーできる“万能型ヘッドホン”として完成度の高い仕上がりです。
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」の機能と使いやすさ

「MOMENTUM 4 Wireless」は、音質の良さに加えて「便利に、快適に」使える多彩な機能を搭載しています。
特にノイズ制御、操作性、バッテリー性能は日常の使い勝手を大きく左右するポイントです。
ここでは、それぞれの特徴を整理して紹介します。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み
このモデルは適応型ANCを搭載しており、周囲の騒音レベルに合わせて自動的にキャンセリングの強さを最適化してくれます。
通勤電車やカフェなど、環境が変わるシーンでも設定を細かく切り替える必要がありません。
一方で、周囲の音を取り込む外音取り込みモードも備えており、会話やアナウンスを自然に聞き取れるのが魅力。
アプリから取り込みレベルを段階的に調整できるため、シーンごとに最適化しやすいです。
ANC/外音取り込みの活用例
- 通勤電車・飛行機 → ANCを強めに設定
- オフィス作業 → ANC中程度+外音取り込み弱で集中しながら周囲の声も把握
- コンビニや駅のアナウンス確認 → 外音取り込みを強めにして即対応
操作性・アプリ連携・マルチポイント
右イヤーカップのタッチパッド操作で、再生/停止、音量調整、曲送り/戻し、ANCと外音の切り替えまで直感的に行えます。
誤操作が気になる場合はアプリから無効化も可能です。
専用アプリ「Smart Control」を使えば、さらに便利に。
- EQ/プリセット:音の傾向をワンタッチで調整
- Sound Personalization:短い聴き比べで自分に合った音を自動調整
- Sound Zones:場所ごと(自宅・職場など)に設定を自動切替
- ファーム更新やセンサー制御:最新機能の追加や省電力設定も可能
また、マルチポイント接続にも対応。
PCで音楽を聴きながらスマホに着信があれば、自動で切り替わるので作業中もストレスがありません。
バッテリー・通話品質・接続性
バッテリー性能はクラス屈指で、最長約60時間再生を実現。
さらに10分充電で約6時間再生できる急速充電にも対応しており、出張や旅行でも安心です。
通話面では4基のビームフォーミングマイクを内蔵し、風切り音の低減にも対応。
オンライン会議や外での通話でも声が明瞭に伝わります。
接続はBluetooth 5.2+aptX/aptX Adaptive対応。安定性が高く、動画視聴では低遅延、音楽鑑賞では高音質寄りに調整が可能です。
さらに、USB-CケーブルでPCと直結すれば有線デジタル接続も可能。状況に応じて無線/有線を使い分けられます。
主要機能まとめ
カテゴリ | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
ノイズ制御 | 適応型ANC/外音取り込み | 自動最適化+手動調整も可能 |
操作性 | タッチパッド+物理ボタン | 誤操作はアプリで無効化可 |
アプリ連携 | EQ・Sound Personalization・Sound Zones | 環境ごとの自動切替が便利 |
接続 | Bluetooth 5.2/マルチポイント/USB-C | 音楽・会議・動画に幅広く対応 |
コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive | 高音質・低遅延の両立 |
バッテリー | 最大60時間/急速充電対応 | 10分充電で約6時間再生 |
通話 | 4マイク+風ノイズ抑制 | 屋外通話も明瞭 |
「MOMENTUM 4 Wireless」は、ANCと外音取り込みの切替、直感的な操作、そして60時間級バッテリーと多彩な接続性によって「どんなシーンでも快適に使える」一台に仕上がっています。
アプリ活用次第で使い勝手がさらに向上する点も大きな魅力です。
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」を使用した私の感想・レビュー

ここからは、「MOMENTUM 4 Wireless」を日常でみっちり使ったときのリアルな感触です。
通勤・執筆・オンライン会議・動画視聴を中心に、長期間の使用で見えた強みと注意点をまとめました。
普段使いでの感想
まず一番感じたのは「何も考えずに毎日使える」という楽さ。
約293gの取り回しと深めのクッションで、朝の通勤〜デスクワーク〜夜のリラックスまで外したくならない。
低域はややリッチですが、中域の見通しが良いおかげでBGM音量を上げなくても作業に集中できます。
良かったところ
- 装着ストレスが少ない:頭頂の圧が分散され、3〜4時間連続でもホットスポットが出にくい
- “ながら作業”に強い音作り:低域は厚いのにボーカルや鍵盤が埋もれにくい
- マルチポイントが自然:PCで音を流しつつ、スマホの着信にスッと切り替わる
- バッテリーの安心感:数日レベルで充電を忘れられる
気になったところ(慣れで解消する場合あり)
- タッチパネルに触れた手が静電で誤作動することがある(アプリで無効化すると快適)
- 側圧は“中〜やや強め”に感じる日も。最初の1〜2日は少しタイト
- 夏場は蒸れ対策が必要(こまめに外気を当てると快適)
外出・作業・趣味での使用シーン
実際の利用シーンごとに、私のおすすめ設定と所感を並べます。
シーン | 私の設定(目安) | 所感 |
---|---|---|
通勤電車(朝) | ANC強め/音量40〜50% | 車内ノイズが滑らかに引き算され、低域の量感も気持ち良い。アナウンスは外音取り込みにワンタップ。 |
カフェ作業 | ANC中+外音取り込み弱 | タイピング音や話し声をほどよく抑えつつ、店員さんの声は拾える。歌ものは音量低めでも集中できる。 |
在宅ワーク(会議) | マイク自動・EQニュートラル | こちらの声がクリアと言われることが多い。相手の子音も聞き取りやすく会議の疲労感が減った。 |
映画・ドラマ | EQややV字(低域-1dB/高域+1dB) | セリフが前に出て効果音は迫力十分。ナイトモード不要で音量を抑えても没入できる。 |
カジュアルゲーム | aptX Adaptive/音量50% | 位置感は把握しやすい。競技系FPSは有線がベターだが、ライトプレイなら不満なし。 |
新幹線・フライト | ANC強め/ネックピロー併用 | 低周波の持続ノイズに強い。長時間でも首・頭の負担が少なく、到着後の疲労感が軽い。 |
運用のコツ
- まず装着密閉を丁寧に合わせる→ 低域の見え方が安定
- そのうえで低域を-1〜2dB、中高域を+1dB前後に微調整すると万能化
- 誤タッチが気になる日はタッチ無効化(アプリ)でストレスゼロ運用
他モデルとの比較を通じた使用感
私の手持ち・試聴範囲での主観的な位置づけです。
固有名は参考まで、評価軸は「音/ANC/快適さ/運用」。
音質
- 「MOMENTUM 4 Wireless」=“低域リッチ+自然な中域+滑らかな高域”。ボーカルが前に出すぎず、長聴きに強い。
- SONY 「WH-1000XM5」は包まれる暖色寄りの表現、BOSE 「QuietComfort Headphones」はフラット寄りで明瞭さを押し出す傾向。
→ 私は「MOMENTUM 4 Wireless」の中域の“素直さ”が普段の生活での使用に向くと感じました。
ノイズキャンセリング
- 絶対値は“最強”の一歩手前。ただし耳の圧迫感が少ないタイプで、長時間は楽。
- 低周波連続ノイズ(車内・機内)への効きが安定。
装着感
- 装着時の“軽さ体感”は「MOMENTUM 4 Wireless」が上。側圧は中〜やや強めだが均されてくる。
- 長時間視聴でも首・肩が凝りにくいのは嬉しい。
運用(マルチポイント/電池)
- 切替が自然で、通知や会議の取り逃しがない。
- 60時間級は正義。“充電の予定”を立てなくていい。
体験談のまとめ
- 毎日の相棒にしやすい:音・ANC・装着・運用の総合点が高い
- 作業用BGMがはかどる:音量を上げずとも情報量が取れる
- 旅行・出張に強い:電池とケースの薄さで“荷物にならない”
一方で、初日の側圧の印象と夏場の蒸れは人を選ぶ要素。
ここだけ許容できるなら、「MOMENTUM 4 Wireless」は“生活に馴染んで離れがたい”ヘッドホンだと感じました。
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」についてのQ&A

「MOMENTUM 4 Wireless」に関するよくありそうな質問とその回答をまとめました。
「MOMENTUM 4 Wireless」のバッテリーはどれくらい持ちますか?
最大で約60時間の連続再生が可能です。さらに急速充電に対応しており、10分の充電で約6時間使用できます。長距離移動や旅行でも安心です。
ANC(ノイズキャンセリング)の性能はどのくらいですか?
「適応型ANC」を搭載しており、周囲の騒音環境に合わせて効き目を自動調整します。電車や飛行機の低周波ノイズに強く、耳の圧迫感も比較的少ないため長時間の使用に適しています。
外音取り込み機能は自然に聞こえますか?
はい。人の声やアナウンスを自然に取り込める設計になっており、会話中にヘッドホンを外す必要がありません。取り込みレベルはアプリから調整可能です。
音質の特徴は?
やや低域をリッチにしつつ、中域は自然で高域は滑らかに伸びるバランス型です。ポップスやEDMだけでなく、クラシックや映画視聴でも快適に楽しめます。アプリのEQで好みに合わせて調整もできます。
対応コーデックは?
SBC、AACに加え、aptXとaptX Adaptiveに対応しています。対応端末を使えば、高音質再生や低遅延再生が可能です。
有線接続はできますか?
はい。付属のUSB-Cケーブルでデジタル接続、3.5mmケーブルでアナログ接続が可能です。バッテリーが切れた場合や遅延を抑えたい場合に便利です。
マルチポイント接続に対応していますか?
対応しています。例えばPCとスマホを同時に接続して、音楽を聴きながらスマホの着信をすぐに受けることができます。
装着感はどうですか?
約293gと軽量で、深いクッションのイヤーパッドが耳を包み込みます。最初は側圧を強めに感じる場合がありますが、慣れると長時間でも疲れにくいと感じる方が多いです。
競合製品(ソニー WH-1000XM5やBOSE QC Ultra)との違いは?
「MOMENTUM 4 Wireless」は「自然な中域と解像感」を重視した音作りと、圧倒的なバッテリー寿命(60時間)が大きな強みです。ソニーは機能の豊富さ、BOSEはANCの強力さで支持を集めています。
どんな人におすすめですか?
音楽も作業も映像も「これ1台で済ませたい」人、頻繁に充電したくない人、ゼンハイザーらしい自然な音を好む人におすすめです。逆に側圧に敏感な方や蒸れを気にする方は試着してから購入すると安心です。
ケースのサイズや携帯性はどうですか?
専用の薄型ハードケースにフラットに折りたたんで収納できます。バッグに入れてもかさばらず、旅行や通勤にも持ち運びやすいです。
ゲーム用途にも使えますか?
カジュアルゲームや動画視聴なら問題なく楽しめます。aptX Adaptive対応端末を使うと低遅延再生が可能です。ただし競技系FPSなどシビアな用途では有線接続や専用ゲーミングヘッドセットが推奨されます。
通話品質は良いですか?
4基のビームフォーミングマイクを内蔵しており、声をクリアに拾ってくれます。風切り音の低減にも対応しているので、屋外でも比較的快適に通話できます。
長時間使うと蒸れませんか?
密閉型のため夏場や高温環境では蒸れやすい傾向があります。ただし深めのクッションが柔らかく、2〜3時間ごとに外して換気すれば快適性を保てます。
音漏れはありますか?
密閉型なので音漏れは比較的少ないですが、大音量では周囲にわずかに漏れることがあります。公共交通機関では音量を50%程度に抑えると安心です。
防水性能はありますか?
防水規格には対応していません。雨の日の屋外使用やスポーツ用途には向きません。濡れや汗から保護するためにはケースに収納するのがおすすめです。
低音好きな人でも満足できますか?
低音は十分に量感がありますが、過剰にブーストされたタイプではありません。迫力重視ならEQで低域を少し持ち上げると満足度が高まります。
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」レビューのまとめ

Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」は、ゼンハイザーが長年培ってきた音響技術をベースに、音質・装着感・機能性・バッテリー性能を高いレベルでバランスさせたワイヤレスヘッドホンです。
実際に使い込んでみると「日常のどんなシーンでも安心して任せられる万能型」であることを強く感じました。
総合レビューのハイライト
- 音質:低域の量感がしっかりありつつ、中高域は自然で聴き疲れしにくい。クラシックからEDM、ポップスまで幅広いジャンルに対応できる。
- ANC/外音取り込み:適応型で周囲に合わせて効き目を変えてくれる。電車や飛行機では静寂を、オフィスや外出先では会話やアナウンスを自然に取り込める。
- 装着感:約293gと軽量で、深めのイヤーパッドが耳を包み込む。長時間作業や移動でもホットスポット(局所的な痛み)が出にくい。
- 操作性/アプリ:タッチ操作は直感的で、専用アプリからEQ・Sound Personalization・Sound Zonesなど細かな調整が可能。誤タッチが気になる場合はオフにできる柔軟さも魅力。
- バッテリー:最大約60時間駆動で、長距離移動でも安心。10分充電で約6時間再生できる急速充電は“いざというとき”に非常に頼れる。
- 携帯性:フラットに折りたたんで専用薄型ケースに収まるので、バッグに入れてもかさばらない。
メリットとデメリット
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | ・音質と機能のバランスが優秀 ・ANC/外音取り込みが自然で使いやすい ・バッテリーが圧倒的に長持ち ・マルチポイント・USB-C有線対応でシーンを選ばない ・ケースが薄く、携帯性が高い |
デメリット | ・装着初期は側圧を強めに感じる場合あり ・夏場は蒸れが発生しやすい ・タッチ操作は誤作動のリスクがある |
どんな人におすすめ?
おすすめできる人
- 毎日長時間ヘッドホンを使う(作業・リスニング・会議など)
- 通勤や旅行でも“1台で完結したい”
- ゼンハイザーらしい自然な中域のサウンドを好む
- 「充電を頻繁にしたくない」人
おすすめしにくい人
- 側圧に敏感で、軽い装着感を最優先する人
- 夏場の蒸れがどうしても気になる人
- タッチ操作よりも物理ボタン操作を好む人
使いこなしのヒント
- 装着時はイヤーカップを耳の中心に合わせる → 低域の量感とANC効率が安定
- EQの目安:低域を-1〜2dB/中高域を+1dB → バランスがさらに自然に
- 動画・ゲーム用途:aptX Adaptive対応端末を使えば低遅延寄りに調整可能
- 誤タッチ防止:外出時などはアプリでタッチパッドをオフにして快適に使える
- 長時間利用:2〜3時間に一度外して換気すると蒸れが軽減
購入前チェックリスト
- 側圧やメガネとの相性を店頭で試せるか?
- 使用している端末がaptX/aptX Adaptiveに対応しているか?
- 長時間駆動バッテリーが自分のライフスタイルにマッチするか?
- タッチ操作やアプリでの調整に抵抗がないか?
Sennheiser 「MOMENTUM 4 Wireless」レビューの総括
「MOMENTUM 4 Wireless」は、ゼンハイザーが誇る音響技術を現代的に磨き上げた、完成度の高いワイヤレスヘッドホンです。
リッチで沈み込みのある低音、自然で心地よい中域、そして耳に刺さらない滑らかな高域が絶妙にバランスし、長時間のリスニングでも疲れを感じさせません。
さらに、適応型ANCと外音取り込み機能により、電車やオフィスといった生活のあらゆる環境で最適なリスニング環境を実現します。
装着感も約293gという軽さと深いクッションによって快適で、数時間の使用でも局所的な痛みが出にくい点は日常使いにおいて大きな利点です。
加えて、最大約60時間という圧倒的なバッテリー性能とマルチポイント接続、USB-Cや3.5mm有線接続の柔軟さが、音楽鑑賞だけでなくリモートワークや旅行にも安心感をもたらします。
もちろん、側圧がやや強めに感じられることや夏場の蒸れといった課題はありますが、それを補って余りある利便性と高い満足感が得られるでしょう。
総じて、「MOMENTUM 4 Wireless」は「音質」「快適性」「利便性」を高水準で兼ね備えた、まさに万能型のヘッドホンです。
日常の相棒として長く愛用できるポテンシャルを持ち、音楽も仕事も映像も一台で楽しみたい方に強くおすすめできます。
あなたのライフスタイルに寄り添い、毎日の体験をより豊かにしてくれる一台として、「MOMENTUM 4 Wireless」を手に取ってみてはいかがでしょうか。
