スポーツをしながら高音質で音楽を楽しみたい——そんなニーズに応える形で登場したのが、Sennheiserの 「MOMENTUM Sport」 です。
同ブランドはこれまでオーディオファンに向けて数々の名機を世に送り出してきましたが、このモデルは特にランニングやジムトレーニングといった アクティブシーンに特化 して設計されています。
特徴的なのは、単なるワイヤレスイヤホンではなく、心拍数センサーや体温センサーを搭載し、フィットネスとの連携を強く意識している点。
音質やANC(アクティブノイズキャンセリング)、外音取り込みといったオーディオ性能に加えて、スポーツ時の身体データをリアルタイムで測定できるため、「音楽+トレーニングサポート」という新しい体験を提供してくれます。
近年は各社からスポーツ向けの完全ワイヤレスイヤホンが登場していますが、「MOMENTUM Sport」は Sennheiserならではの音質のこだわりと最新のウェアラブル機能 を両立させた、まさに注目度の高い製品です。
この記事では、デザイン・装着感・音質・機能性を総合的にレビューし、実際に使った体験も交えてその実力を解説します。

Sennheiser 「MOMENTUM Sport」の概要

Sennheiserブランドとスポーツ向け展開
Sennheiserは長年、オーディオファンに愛される高音質製品を展開してきました。
そんな同社が新たに打ち出したのが「MOMENTUM Sport」。
従来の音楽鑑賞向けモデルとは異なり、ランニングやジムトレーニングといった スポーツシーンに特化 しています。
特筆すべきは、耳内で計測できる心拍センサーと体温センサーを搭載している点です。
取得したデータは専用アプリ「Smart Control」に集約されるだけでなく、GarminやPelotonといった外部デバイスとも連携可能。
まさに「音楽を聴きながら身体をモニタリングできる」新世代のイヤホンです。
MOMENTUMシリーズの位置づけ
同じシリーズの「MOMENTUM True Wireless」が日常ユースを意識したモデルであるのに対し、「MOMENTUM Sport」は次のような違いがあります。
- 半開放寄りの音響設計:足音や呼吸音のこもり(オクルージョン)を軽減
- ノイズ制御機能:外音取り込み、Adaptive ANC、耐風モード(Anti-wind)を切替可能
- 高い耐久性:IP55相当の防塵防水で汗や雨に強い設計
- フィットネス連携:心拍データをBluetooth経由で外部アプリへブロードキャスト
このように、「音質+快適さ」に加えて「計測・連携」という要素が追加されているのが大きな特徴です。
主要スペック早見表
項目 | 内容 |
---|---|
無線/コーデック | Bluetooth 5.2 / aptX Adaptive, AAC, SBC |
センサー | 心拍センサー(PPG方式)、体温センサー |
アプリ/連携 | Smart Control、Polar Flow、Garmin・Pelotonなど外部連携可 |
防塵防水 | イヤホン:IP55 / 充電ケース:IP54 |
ノイズ制御 | Adaptive ANC / 外音取り込み / Anti-wind |
バッテリー | 本体最大6時間、ケース込み24時間 |
カラー/価格 | Polar Black / Burned Olive / Metallic Graphite、約$329.95(2024年4月発売) |
「MOMENTUM Sport」の特徴まとめ
読者が知りたい要素を整理すると、以下のポイントに集約されます。
- スポーツ中でも高音質:aptX Adaptive対応で安定した再生
- 体の状態を可視化:心拍・体温をリアルタイムに測定し、アプリと連携
- 不快なこもりを抑制:半開放設計+外音制御機能で運動時も自然な聞こえ方
- 汗や雨に強い:IP55の防水・耐汗仕様
- 十分なバッテリー性能:本体最大6時間、ケース込みで24時間再生
「MOMENTUM Sport」は「音質」と「スポーツサポート」を両立させた稀有なイヤホンです。
日常使いでも十分な音質を備えつつ、トレーニングではセンサーで身体データを計測しながら快適に音楽を楽しめる点が強み。
価格はやや高めですが、ハイエンドなスポーツギアを求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢となります。
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」のデザインと装着感

外観デザインと素材感
「MOMENTUM Sport」は、ランニングやジムでの使用を想定した堅牢かつスタイリッシュなデザインです。
ハウジングは丸みのある形状で通気ポートを備え、汗が付着しても目立ちにくいマット仕上げ。
充電ケースは耐候性のあるラウンド型で、ストラップホール付きのため持ち運びにも便利です。
サイズ・重量(参考値)
項目 | 数値 |
---|---|
イヤホン重量(片耳) | 約6.4g |
充電ケース重量 | 約78g |
ケース寸法 | 約63.7 × 64.8 × 30.0 mm |
→ 軽量設計ながら耐候性も考慮され、屋内外を行き来するスポーツユーザーに適しています。
装着感と安定性
耳道を完全にふさがない半開放設計と、サイズ調整可能なイヤーフィンによって、動きの激しい運動でも安定した装着感を実現しています。
- イヤーピースは S/M/L の3サイズで、自分の耳道に合うものを選ぶ
- フィンは N/S/M/L の4サイズから選択し、ジョギング時に揺れない最小サイズを使用
- 装着時は軽くひねり、耳のくぼみにフィンをかけると安定性が増す
- 外でのランニング時は「外音取り込み」や「Anti-wind」モードに切り替えて安全性を確保
→ 運動時にありがちな「ズレ」や「圧迫感」を抑え、長時間のトレーニングでも快適に使用できます。
防水性能と耐久性
スポーツ向けらしく、高い耐水・耐汗性能を備えています。
- イヤホン本体:IP55(防塵・耐汗・耐水)
- 充電ケース:IP54(防滴仕様)
- 汗や小雨程度なら問題なく使用可能
- トレーニング後はイヤーピースやフィンを水洗いし、乾燥させることで清潔さを維持
→ ハードな運動環境や屋外使用でも安心できるタフさを持ち合わせています。
「MOMENTUM Sport」は、軽量設計・交換式フィン・半開放構造により、長時間の運動でも快適に使えるデザインを実現しています。
さらに、防水防塵性能が高く、雨や汗にも強いため、日常のトレーニングから本格的なランニングまで幅広く対応できる点が大きな魅力です。
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」の音質と機能性レビュー

低音から高音までのバランス
「MOMENTUM Sport」は、10mmダイナミックドライバーと半開放設計を組み合わせたことで、スポーツ用イヤホンにありがちな「低音重視でこもりがち」なサウンドから一歩抜け出しています。
ランニングや筋トレのようなアクティブなシーンでも、音楽のディテールをしっかり楽しめる調整が施されています。
低音域
- ベースやキックは量感がしっかりありつつ、過剰に膨らまない
- タイトで締まりがあり、アップテンポの曲でもリズムが崩れにくい
- EDMやヒップホップのような低域が重要なジャンルでも“重さ”と“切れ味”を両立
中音域
- ボーカルはやや前に出る定位で、歌声が聴き取りやすい
- ギターやピアノの音も分離感が良く、伴奏の中で埋もれない
- ランニング中でも声の輪郭が明確なので、歌詞を追いやすい
高音域
- シンバルやハイハットは伸びやかで、耳に刺さりにくいチューニング
- 弦楽器の余韻も自然で、クラシックやアコースティックでも違和感が少ない
- 開放的な響きで“抜け感”があり、密閉型イヤホンに比べて疲労が少ない
音質傾向まとめ表
帯域 | 特徴 | スポーツ時のメリット |
---|---|---|
低音 | タイトでパワフル、厚みがある | リズムキープがしやすく、テンポが安定 |
中音 | ボーカルが明瞭、楽器の分離感良好 | 曲のメインメロディを聴き取りやすい |
高音 | 伸びやかで刺さりにくい、抜け感あり | 長時間のリスニングでも耳が疲れにくい |
- 全体的に“ウォーム寄り”で、運動時でも聴き疲れしにくいサウンド
- 半開放設計によって、足音や呼吸音のこもりを軽減 → ランニング時の“耳詰まり感”を抑える
- EQ調整を加えるとジャンルごとに最適化可能(例:EDMなら低域+2dB、ポップスなら中高域+1dB)
ANCと外音取り込みの精度
ノイズ制御は3種類のモードを搭載し、シーンに応じて切り替え可能です。
- Adaptive ANC:ジムや電車内など、周囲の低周波ノイズを抑制
- Transparency(外音取り込み):取り込みレベルを「低・中・高」から調整可能。会話やアナウンスを聞き逃さない
- Anti-wind(耐風モード):屋外ランや自転車走行での風切り音を効果的に低減
シーン別おすすめ設定
シーン | 推奨モード | メリット |
---|---|---|
ジムトレーニング | Adaptive ANC | マシン音や空調音を抑えて集中できる |
市街地ランニング | Transparency(中〜高) | 車や周囲の音を自然に取り込み、安全性アップ |
風の強い屋外 | Anti-wind | 風切り音を低減し、リズムを維持しやすい |
→ スポーツ特化機らしく、単なるノイズキャンセリング以上に「環境とのバランス」を取れる点が魅力です。
心拍数センサー・アプリ連携・バッテリー性能
「MOMENTUM Sport」は、オーディオ機器でありながらフィットネスデバイスとしての機能も備えています。
心拍・体温センサー
- 左イヤホンにPPG心拍センサーと体温センサーを内蔵
- 心拍はBluetoothのHRプロファイルでGarminやPelotonなどの外部デバイスに送信可能
- 体温はPolar Flowアプリや対応ウォッチで記録・分析できる
アプリ連携(Smart Control)
- 5バンドEQと「サウンドチェック」で音質をカスタマイズ
- 「サウンドゾーン」で場所に応じた設定を自動適用
- バッテリー残量やセンサー状態もアプリ上で一目で確認
バッテリー性能
項目 | 数値 |
---|---|
イヤホン単体再生時間 | 約6時間 |
ケース併用時 | 約24時間 |
急速充電 | 10分充電で約1時間使用可能 |
充電方式 | USB-C/Qiワイヤレス充電対応 |
→ 実際のレビューではANCオンでも約5.5〜6時間再生できるとされ、ジム1セッション+帰宅ラン程度であれば十分にカバーできるスタミナです。
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」を使用した私の体験談・レビュー

実際に「MOMENTUM Sport」を日常とトレーニングで使い分けてみると、スポーツ特化機ならではの強みと課題が見えてきました。
ここでは、ランニング、ジム、バスケ前後の調整、そして日常利用に分けて整理します。
ランニングでの使用(5〜8km)
屋外ランでは「Anti-wind+Transparency(弱)」を基本に設定。
メリット
- 強風時でもリズムが崩れず、足音のこもりが少ない
- Transparencyを“中”に上げると、交差点や人混みでも安全性を確保できる
気になった点
- 風向きが急に変わると高域が少し痩せる印象
- 雨天後は充電端子の水分ケアが必須
ジムトレーニングでの使用(フリーウェイト/マシン)
ANCを中程度に設定し、低域を少し強調したEQで利用。
良かった点
- プレート音や空調音を抑えつつ、ボーカルやビートはしっかり届く
- ベンチやラットプルでもズレにくく、安定して動ける
課題
- 汗でタップ操作が誤作動することがある → アプリで操作割当をシンプル化すると改善
- 高負荷トレーニングで心拍が急上昇すると、センサーの数値が飛ぶことがある
バスケ前後の使用(シューティング/軽い筋トレ)
私は定期的にバスケをやっていますが、シューティングなどのアップ時にも「MOMENTUM Sport」は科通訳しました。
「Transparency(中)」を使い、周囲の声やアナウンスを取り込みつつBGMを流しました。
- ドリブルやジャンプの衝撃でも外れにくく、片耳だけでの使用も自然
- 長時間でも耳の圧迫感が少なく、練習の合間に軽く音楽を楽しむのに最適
日常利用(通勤・在宅)
ANCを弱めに設定すると、動画視聴や音楽鑑賞も快適。
- 通勤時は電車の走行音が抑えられ、アナウンスも聞き逃さない
- 在宅では長時間装着しても疲れにくく、仕事中のBGM用としても十分活躍
センサーの実用度
- 心拍:屋内バイクやトレッドミルでは安定。短距離ダッシュやHIITではズレやすく、あくまで目安として活用
- 体温:運動開始10分程度で数値が安定。汗を拭いて再装着すると精度が向上
- Polar Flow連携で、心拍ゾーン・体温・ペースをまとめて管理でき、練習設計に役立ちました
バッテリーの運用例(1日の使い方)
シーン | 時間 | モード | 消費の目安 |
---|---|---|---|
通勤(往復) | 約60分 | ANC弱 | 残量85% |
ジム | 約70分 | ANC中+心拍 | 残量55% |
夜ラン | 約40分 | Anti-wind+心拍 | 残量30% |
→ 10分の急速充電で約1時間使えるため、移動や着替えの合間に充電しておけば1日通して安心でした。
総合的な感想
実際に使ってみて感じたのは、「MOMENTUM Sport」が単なるワイヤレスイヤホンではなく、スポーツシーンを中心にライフスタイル全体を支えるギアとして成立しているということです。
屋外ランでは耳への圧迫感が少なく呼吸が乱れても快適に音楽を聴け、ジムでは騒音を抑えながら集中力を高めてくれるバランスの良さが際立ちました。
バスケ前後の練習や在宅ワークでも自然に使えるほど汎用性があり、運動時と日常利用の境目を意識せずに済む点は大きな魅力です。
センサー機能については、屋内での安定感は十分にあり、外でのハードな動きでは精度が揺らぐこともありましたが、それでもトレーニングの目安としては十分に役立ちました。
バッテリーは急速充電とQiワイヤレス充電の両方に対応しているため、忙しい1日の合間に短時間で使える状態に戻せるのも安心感につながります。
全体を通して、快適さと実用性を兼ね備えた「スポーツ特化の高音質イヤホン」という立ち位置を実感することができました。
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」に関するQ&A

Sennheiser 「MOMENTUM Sport」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「MOMENTUM Sport」は普段使いでも快適に使えますか?
はい。ANCや外音取り込みモードを備えているため、通勤・通学・在宅ワークでも快適に利用できます。半開放設計なので完全密閉のモデルほど遮音性はありませんが、そのぶん耳への圧迫感が少なく、長時間でも疲れにくいのが特徴です。
防水性能はどの程度ありますか?
イヤホン本体はIP55、充電ケースはIP54に対応しています。汗や雨に強く、ランニングやジムなどで安心して使えます。ただし水中での使用やシャワー中の着用は推奨されません。
汗で壊れたり、臭いがついたりしませんか?
本体はIP55、ケースはIP54の防水防塵仕様です。汗や小雨には十分耐えられる設計ですが、使用後はイヤーピースやフィンを外して洗い、乾かすことで清潔に保てます。日常的なメンテナンスで臭いや劣化も防げます。
心拍数や体温のセンサーはどんな場面で役立ちますか?
トレッドミルやバイクなどの屋内トレーニングでは精度が安定しやすく、心拍ゾーン管理に役立ちます。体温はウォームアップや運動強度の把握に便利で、Polar Flowアプリを使うとデータを記録して振り返りが可能です。屋外ランや激しい動きでは数値が揺らぐこともあるため、目安として活用するのがおすすめです。
音質は他のスポーツイヤホンと比べてどうですか?
一般的なスポーツ特化イヤホンよりも中高域の抜け感と解像度が高いのが特徴です。10mmダイナミックドライバーを搭載し、低音も力強さとタイトさを両立。EDMやロックなどリズム重視のジャンルはもちろん、ポップスやアコースティックも自然に楽しめます。
他社のスポーツイヤホンと比べた強みは?
BoseやSONYのスポーツ向けモデルはノイズキャンセリングや迫力ある低音に強みがありますが、「MOMENTUM Sport」は「高音質+センサー連携+快適な半開放設計」という独自の特徴があります。特に心拍・体温の計測をイヤホンだけで完結できる点は他社には少ない差別化要素です。
バッテリーの持ちは十分ですか?
イヤホン単体で約6時間、ケース込みで約24時間利用できます。さらに10分の急速充電で約1時間再生できるので、ジム前や出かける直前でも使いやすいです。Qiワイヤレス充電にも対応しています。
「MOMENTUM True Wireless」シリーズとの違いは何ですか?
True Wirelessシリーズが日常使いを重視したモデルであるのに対し、「MOMENTUM Sport」は運動時の快適さと計測機能に特化しています。半開放設計で耳詰まりを軽減し、心拍・体温センサーを内蔵している点が大きな違いです。
ゲーム用途にも使えますか?
aptX Adaptive対応により動画視聴の遅延は少なく、映画やYouTubeは快適です。ただしゲーム用途、とくに音ゲーやFPSなどシビアな遅延が問題になるジャンルでは不向きです。
装着感は耳の小さい人でも合いますか?
イヤーピース(S/M/L)とフィン(N/S/M/L)が付属しており、耳のサイズに合わせて調整できます。特に半開放設計なので密閉感が少なく、長時間装着しても圧迫感が出にくい設計です。耳の小さい方でもフィンをSまたはNにすることで安定感を得られます。
外で走るときに安全性はどうですか?
外音取り込みモードを「中」や「高」に設定すれば、車や自転車の接近音を自然に取り込めます。さらにAnti-wind機能で風切り音も抑えられるため、ランニングやサイクリング中の安全性を確保しやすいです。
通話品質はどうですか?
各イヤホンに3つのマイクを搭載しており、静かな場所での通話は非常にクリアです。ただし強風下や騒がしい環境では環境音が相手に伝わりやすい傾向があり、屋内や移動中の通話に最も適しています。
ワイヤレス充電は便利ですか?
Qiワイヤレス充電に対応しているため、デスクやベッドサイドに充電パッドを置けば「置くだけ充電」が可能です。USB-Cによる急速充電も使えるので、用途に応じて使い分けられます。
マルチポイント接続はできますか?
はい。スマホやPCなど最大2台のデバイスと同時に接続可能です。例えば、スマホで音楽を聴きながらPC会議の着信にすぐ切り替えるといった使い方ができます。
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」レビューのまとめ

「MOMENTUM Sport」は、スポーツイヤホンの枠を超えた存在です。半開放設計で走っても息苦しくならず、Sennheiserらしい音質を保ちながら、心拍や体温を記録してトレーニングの“見える化”までサポートします。
屋外ランでは風対策や外音取り込みが効果的に働き、ジムではANCで集中力を維持。
さらに急速充電とQiワイヤレス充電対応により、日常利用でも扱いやすいスタミナ性能を備えています。
「MOMENTUM Sport」の総評
- 音質:低域は力強く、中域は明瞭、高域は抜けが良い。運動中でも自然に楽しめる
- 装着感:半開放×フィン構造で安定性と快適さを両立
- 機能性:ANC・Transparency・Anti-windをシーン別に切替可能
- 計測機能:心拍と体温を取得し、Polar Flowなどで記録・活用できる
- バッテリー:単体6時間+ケース24時間、10分の急速充電で約1時間再生
向いている人・そうでない人
判定 | 特徴 | 理由 |
---|---|---|
✅ 向いている | ランやジムを習慣化している人 | 半開放設計と耐汗性能がトレーニングに最適 |
✅ 向いている | 音質も大切にしたい人 | Sennheiserらしい自然なチューニング |
✅ 向いている | 練習データを取り入れたい人 | 心拍・体温をイヤホン単体で測定できる |
⚠️ 再考が必要 | 遮音性を最優先する人 | 半開放のため密閉感は弱め |
⚠️ 再考が必要 | 長時間フライトなど超ロング再生用途 | ケース込み24時間は十分だが最長クラスではない |
シーン別おすすめ設定
シーン | モード | EQ例 | ポイント |
---|---|---|---|
屋外ラン | Anti-wind+Transparency弱〜中 | 低域+1/高域-0.5 | 風切り低減と安全性の両立 |
ジム | Adaptive ANC(中) | 低域+2/中域+0.5 | 騒音を抑えつつビートを強調 |
通勤・作業 | ANC(弱) | フラット or 高域+0.5 | 抜け感と自然さを確保 |
購入前に確認したいポイント
- イヤーピース(S/M/L)とフィン(N/S/M/L)のフィット感が合うか
- 心拍や体温データをどのアプリで活用するかを明確にしておく
- 遮音性よりも「快適さ」「安全性」を優先できるか
Sennheiser 「MOMENTUM Sport」レビューの総括
「MOMENTUM Sport」は、Sennheiserらしい高音質とスポーツシーンに特化した快適性を兼ね備えたイヤホンでした。
半開放設計によって運動中でも耳がラクに呼吸でき、低音から高音まで自然に響くバランスは長時間の使用でも疲れにくさを感じさせます。
さらに、ANC・外音取り込み・Anti-windといった機能をシーンに応じて切り替えることで、屋外の安全性と集中したトレーニングの両立が可能になります。
心拍数や体温を測定してアプリで記録できるのは、単なる音楽再生機器を超えた体験であり、日々の運動習慣をより科学的に支えてくれる魅力的な要素です。
音楽とスポーツをシームレスに楽しみたい人にとって、「MOMENTUM Sport」は確かな選択肢となるでしょう。
あなたのトレーニングやライフスタイルに寄り添い、毎日の時間をより豊かにしてくれる存在になるはずです。
