SONY 「LinkBuds Open」 徹底レビュー!耳を塞がない新感覚ながら聞きイヤホンの特徴と使い心地を解説

LinkBuds Openトップ画像 インナーイヤー型
出典:SONY公式
記事内に広告が含まれています。

「イヤホンをしているのに、まるで何も着けていないかのように世界と繋がれる」

そんな魔法のような体験を提供してくれたSONYのLinkBudsシリーズから、待望の最新作「LinkBuds Open(WF-L910)」が登場しました。
2022年に衝撃的な「穴あきドーナツ型」デザインでデビューした初代LinkBuds。
そのコンセプトは革新的でしたが、低音の弱さや装着の安定性に課題を感じた方もいたはずです。

しかし、今回の「LinkBuds Open」は、それらの課題に対しSONYが本気で向き合った正統進化モデルと言えます。

  • 「耳を塞がない開放感はそのままに、音楽として楽しめる低音が出るのか?」
  • 「長時間着けていても本当に痛くならないのか?」
  • 「約3万円という価格に見合う価値はあるのか?」

この記事では、オーディオガジェットを愛用しレビューを重ねてきた筆者が、実際にLinkBuds Openを生活に取り入れ、その実力を徹底的に検証します。
競合モデルである「LinkBuds Fit」との違いや、購入前に絶対に知っておくべき「フィッティングサポーターのサイズ選び」まで、余すことなくお伝えします。

 

  1. SONY 「LinkBuds Open」の進化点とスペック概要
    1. 開放感を極めた新開発「リング型ドライバー」の仕組み
    2. 前作LinkBuds・競合機種(LinkBuds Fit/WF-1000XM5)との比較表
    3. 洗練されたデザインとカスタマイズ可能なケースカバー
  2. SONY 「LinkBuds Open」の快適な操作性と独自の機能美
    1. 頬を叩いて操作する「ワイドエリアタップ」の実力と感度設定
    2. 自動で音量を最適化するアダプティブボリュームコントロール
    3. 新搭載「BGMエフェクト」とマルチポイント接続の利便性
  3. SONY 「LinkBuds Open」の装着感の真実と音質評価
    1. 「エアフィッティングサポーター」のフィット感とサイズ選び(Lサイズの必要性)
    2. 開放型とは思えない低音?音質の傾向とV2プロセッサーの恩恵
    3. 音漏れは許容範囲か:静かなオフィスや図書館での検証
  4. SONY 「LinkBuds Open」を使用した私の体験談・レビュー
    1. テレワークで長時間装着し続けた結果:耳への負担と蒸れなさ
    2. 家事やランニング中の使用感:生活音と音楽が融合する感覚
    3. 通話品質テスト:Web会議で相手に届く声のクリアさ
    4. バッテリー持ちの実感:LDAC接続時とスタミナへの評価
    5. 「デバイスを探す」機能と初期セットアップで気をつけるべき点
    6. 体験談の総括:日常のBGM化を加速させるパートナー
  5. SONY 「LinkBuds Open」に関するQ&A
    1. 音漏れはどの程度気になりますか?
    2. 電車や地下鉄の中でも音楽は聴こえますか?
    3. ランニングやスポーツで激しく動いても外れませんか?
    4. 眼鏡やマスクをしていても邪魔になりませんか?
    5. 前作(初代LinkBuds)から買い替える価値はありますか?
    6. 寝転がりながら(寝ホンとして)使えますか?
    7. ワイヤレス充電(Qi)には対応していますか?
    8. Web会議などの通話用として使えますか?
    9. PCとスマホの同時接続(マルチポイント)には対応していますか?
    10. ゲームや動画視聴時の音ズレ(遅延)は気になりますか?
    11. 片耳だけでも使用できますか?
    12. iPhoneユーザーですが、機能制限などはありますか?
    13. 骨伝導イヤホン(Shokzなど)と比べてどうですか?
    14. 人混みや満員電車での接続安定性はどうですか?
    15. ソニー製のヘッドホンも持っていますが、連携できますか?
  6. SONY 「LinkBuds Open」レビューのまとめ
    1. LinkBuds Openのメリット・デメリット整理
    2. LinkBuds Fit(密閉型)と迷っている方への選び方ガイド
    3. このイヤホンが「最高」にハマる人の特徴
    4. 購入前に確認すべきフィッティングの注意点
    5. 約3万円の価格設定は妥当か?コストパフォーマンスを判定
    6. SONY 「LinkBuds Open」レビューの総括

SONY 「LinkBuds Open」の進化点とスペック概要

LinkBuds Openイメージ画像
出典:SONY公式

開放感を極めた新開発「リング型ドライバー」の仕組み

LinkBuds Open最大の特徴は、中央が物理的にくり抜かれたリング型ドライバーユニットです。

一般的なイヤホンの「外音取り込み機能(アンビエントモード)」は、マイクで拾った音をスピーカーから再生する「デジタル処理」です。
どれほど高性能でも、自身の呼吸音や咀嚼音が強調されたり、マイク特有のホワイトノイズが乗ったりする違和感は完全には消えません。

一方、LinkBuds Openは「穴が開いている」ため、周囲の音が“生のまま”耳に入ってきます

この構造こそが、他にはない圧倒的な開放感の正体です。
自分の話し声も骨伝導でこもることなく、裸耳と同じ感覚で喋ることができます。

【ここが進化した!】

今作では新開発の11mmリング型ドライバーユニットを採用。
初代(12mm)よりもわずかに小型化しつつも、振動板のコンプライアンス(柔らかさ)を高めたことで、低音域の再生能力と音圧が向上しています。
これにより、「外の音は聞こえるけれど、音楽がスカスカでラジオみたい」というオープンイヤー型特有の弱点を克服しています。

前作LinkBuds・競合機種(LinkBuds Fit/WF-1000XM5)との比較表

購入時に迷いやすい、SONYの最新ラインナップとスペックを比較しました。

特徴LinkBuds Open (WF-L910)LinkBuds Fit (WF-LS910N)WF-1000XM5初代 LinkBuds (WF-L900)
形状・タイプ開放型(リング型)密閉型(カナル型)密閉型(カナル型)開放型(リング型)
ノイズキャンセリング×(構造上不可)◯(高性能)◎(業界最高クラス)×
外音取り込み◎(物理的に自然)◯(非常に自然)◯(自然)
搭載プロセッサー統合プロセッサーV2統合プロセッサーV2統合プロセッサーV2統合プロセッサーV1
連続再生(本体)最大8時間最大5.5時間(NCオン)最大8時間(NCオン)最大5.5時間
重さ(片耳)約5.1g約4.9g約5.9g約4.1g
Bluetooth5.3 (LC3対応)5.3 (LC3対応)5.3 (LC3対応)5.2
ワイヤレス充電×××
価格帯(目安)約29,700円約29,700円約41,800円(生産終了)

最大の注目ポイントは「統合プロセッサーV2」の搭載です。

これはフラッグシップ機「WF-1000XM5」と同じチップであり、信号処理能力が飛躍的に向上。
通信安定性や通話品質の向上に大きく貢献しています。
また、バッテリー持ちが本体のみで最大8時間まで伸びた点は、長時間装着を前提とする本機にとって最強の武器となりました。

洗練されたデザインとカスタマイズ可能なケースカバー

充電ケースは、手のひらにすっぽり収まるコンパクトなキューブ型。
天面は光沢のある仕上げ、底面はマットな質感というツートンカラーがおしゃれです。

さらに今作のユニークな点は、ケースカバーやフィッティングサポーターの「着せ替え」が可能になったこと(別売)です。
「アッシュブルー」や「アッシュピンク」など、自分のファッションや気分に合わせてカスタマイズできる遊び心は、単なるガジェットを超え、アクセサリーとして楽しむ余地を提供してくれます。

■ 環境への配慮と質感の秘密

SONYは近年、環境負荷の低減に力を入れていますが、このLinkBuds Openも例外ではありません。
本体やケースには、再生プラスチック素材が積極的に使用されています。

しかし、特筆すべきは「リサイクル素材特有の安っぽさ」が皆無である点です。
手に取った瞬間のしっとりとしたマットな質感は、皮脂汚れが目立ちにくく、かつグリップ力も確保されています。
プラスチックの使用を全廃したパッケージングも、開封時のワクワク感を損なわず、むしろ温かみを感じさせる演出となっています。

■ サイズ感の微差がもたらす携帯性の変化

前作LinkBuds (WF-L900) のケースと比較すると、サイズは数値上ではわずかな違いに見えますが、厚みが最適化されたことで「ポケットへの収まり」が格段に良くなりました。

ジーンズのコインポケットにも入るサイズ感でありながら、フタの開閉機構にはマグネットが採用されており、「パチン」と小気味よく閉まる感触には高級感すら漂います。
こうした細部のビルドクオリティの高さは、毎日持ち歩くガジェットとして所有欲を満たしてくれる重要なポイントです。

 

SONY 「LinkBuds Open」の快適な操作性と独自の機能美

LinkBuds Openイメージ画像

出典:SONY公式

頬を叩いて操作する「ワイドエリアタップ」の実力と感度設定

初代LinkBudsで話題になり、本機でも続投された機能が「ワイドエリアタップ」です。
これは、イヤホン本体ではなく、耳の周辺(頬骨あたり)をトントンと叩く振動を検知して操作する機能です。

実際に使ってみると、この機能の恩恵は計り知れません。

  • 小さなイヤホン本体を手探りで探す必要がない。
  • ランニング中など、手がぶれやすい状況でも確実に操作できる。
  • 冬場に手袋をしていても反応する。

【重要テクニック】
デフォルト設定では、ユーザーによっては反応が鈍いと感じることがあります。
その場合は、専用アプリ「Sony | Sound Connect」から「感度:高」に変更してください。
これで誤操作もほぼなく、驚くほど快適にコントロールできるようになります。

自動で音量を最適化するアダプティブボリュームコントロール

周囲の騒音レベルに合わせて、自動で再生音量を調整してくれる「アダプティブボリュームコントロール」も搭載されています。

  • 静かな部屋: 音量を自動で下げて、耳への負担を軽減。
  • 騒がしい駅のホーム: 音量を自動で上げて、聴き取りやすく。

オープンイヤー型は遮音性がないため、騒音下では音が聴こえにくくなるのが弱点ですが、この機能がその欠点をうまく補ってくれます。
手動でスマホのボリュームボタンを操作する回数が激減するため、一度慣れると手放せません。

新搭載「BGMエフェクト」とマルチポイント接続の利便性

新機能として追加された「BGMエフェクト」は、音源をまるで部屋のスピーカーで流しているかのように加工する機能です。
以下の3つのモードがあり、音像を頭内定位(頭の中で鳴る感覚)から外へと広げてくれます。

  1. マイルーム: 自然な広がり。一番使いやすい。
  2. リビング: さらに広がるが、少し残響感が出る。
  3. カフェ: かなり広がる。環境音に近い感覚。

純粋な音楽鑑賞として聴くと「音がぼやける」と感じるかもしれませんが、「作業中に歌詞を気にせず何か流しておきたい」というシーンでは、聴き疲れを劇的に軽減してくれます。

また、マルチポイント接続にも対応。
PCでWeb会議をした直後に、設定変更なしでスマホの音楽再生へ切り替えることが可能です。
仕事とプライベートをシームレスに行き来する現代人には必須の機能もしっかり網羅しています。

■ 次世代Bluetooth規格「LE Audio」への対応とその恩恵

LinkBuds Openは、次世代のBluetoothオーディオ規格である「LE Audio (LC3コーデック)」に対応しています(※対応スマートフォンが必要)。
これは単に「新しい」というだけでなく、実用面で以下の2つの大きなメリットをもたらします。

  1. 低遅延: 従来のSBC/AAC接続に比べ、音声の遅延が大幅に短縮されます。動画視聴時の「口の動きと声のズレ」がほぼ解消されるレベルです。
  2. 省電力: 音質を維持しながら消費電力を抑えられるため、バッテリー寿命の延伸に寄与します。

現状では対応機種は限られますが、今後スマホを買い替えた際にも長く性能を発揮できる「将来性」が担保されているのは大きな安心材料です。

■ 「Auto Switch」でヘッドホンとの連携もシームレスに

もしあなたがSONY製のヘッドホン(WH-1000XM5など)も所有している場合、「Auto Switch」機能が役立ちます。
これは、イヤホンをケースから取り出して耳に装着すると、再生機器の接続が自動的に切り替わる機能です。
例えば、自宅ではヘッドホンで音楽を聴いていて、外出するためにLinkBuds Openを耳に入れた瞬間、音楽がイヤホン側に引き継がれるといった使い方が可能です。
SONYのエコシステムにどっぷり浸かっているユーザーほど、この「繋ぎ目のなさ」に感動するはずです。

■ Quick Access機能でSpotifyやEndelをワンタップ再生

「ワイドエリアタップ」の拡張機能として、「Quick Access(クイックアクセス)」も見逃せません。
スマホを取り出してアプリを開かなくても、イヤホン操作だけでSpotifyの音楽再生を開始したり、ヒーリング音響アプリ「Endel」を起動したりできます。
「何か聴きたいけれど、曲を選ぶのが面倒くさい」という時、頬をトントンと叩くだけでAIがおすすめのプレイリストを流してくれる体験は、まさに「BGMのある生活」を加速させてくれます。

 

SONY 「LinkBuds Open」の装着感の真実と音質評価

LinkBuds Openイメージ画像

出典:SONY公式

「エアフィッティングサポーター」のフィット感とサイズ選び(Lサイズの必要性)

LinkBuds Openの装着感を決定づけるのが、中空構造のシリコン製「エアフィッティングサポーター」です。
これを耳のひだ(対耳輪)に引っ掛けて固定します。

このサポーターは非常に柔らかく、中が空洞になっているため、長時間着けていても耳が痛くなりにくい設計です。
しかし、購入時に注意すべき最大の落とし穴があります。

【最重要】標準で付属しているサポーターは「Mサイズ」のみです。

多くの方はこのMサイズでフィットしますが、耳の「対耳輪」のくぼみが深い方や耳が大きい方の場合、標準サイズでは引っかかりが浅く、首を振ると外れそうになることがあります。

もし試着して「不安定だ」と感じた場合は、別売りのLサイズサポーターを必ず検討してください。
わずか数ミリ長いだけですが、これだけでホールド感が劇的に改善し、「絶対に落ちない」安心感に変わります。

※SONYの公式アプリで、自分の耳の装着状態を撮影して判定する機能もありますので、購入後はまずチェックすることをおすすめします。

開放型とは思えない低音?音質の傾向とV2プロセッサーの恩恵

肝心の音質ですが、初代LinkBudsを知る人ほど驚くはずです。

一言で言えば、「低音がちゃんと聴こえる」のです。

もちろん、カナル型イヤホンのような「脳を揺らす重低音」ではありません。
しかし、ベースラインの動きやドラムのキック音がしっかりとした輪郭を持って聴こえます。

全体的には中高域がクリアでヌケの良い、爽快なサウンドです。
特にボーカルの表現力が素晴らしく、POPSやアコースティック、YouTubeなどの動画コンテンツとの相性は抜群です。

また、統合プロセッサーV2の恩恵か、音の粒立ちが良く、ワイヤレス特有のホワイトノイズも極めて少ない「静寂の中の音」を感じられます。

■ 【ジャンル別】LinkBuds Open 実聴レビュー

「低音が出るようになった」とはいえ、実際にどのような楽曲が得意で、何が苦手なのか。
いくつかのジャンルで聴き比べた詳細レポートをお届けします。

  • J-POP / アニソン(YOASOBI、Official髭男dismなど)
    • 評価:◎(相性抜群)
    • ボーカルの帯域(中音域)が非常にクリアで、前に出てくるような印象を受けます。
      歌詞の一言一句がはっきりと聴き取れるため、歌モノとの相性は最高です。
      シンセサイザーの高音も刺さることなく、煌びやかに響きます。
  • ジャズ / クラシック(ピアノトリオ、オーケストラ)
    • 評価:◯(良好)
    • 空間表現が広いため、ライブ音源やホール録音の空気感がよく再現されます。
      ウッドベースの深い沈み込みこそ弱いものの、ピアノの打鍵音や弦楽器の倍音成分は美しく伸びます。
      BGMとして流すには最適のバランスです。
  • ロック / メタル(King Gnu、Metallicaなど)
    • 評価:△(物足りない可能性あり)
    • バスドラムのアタック感(キック音)は聞こえますが、ベースの重低音が身体に響くような「厚み」は構造上どうしても不足します。
      激しい歪みギターが重なると、少し音が軽く、ガチャガチャした印象になるかもしれません。
      迫力を求めるならイコライザーで「CLEAR BASS」を上げる必要があります。
  • ポッドキャスト / ラジオ / YouTube解説動画
    • 評価:◎+(最強クラス)
    • 人の声の帯域にフォーカスが合っているかのように聴きやすいです。
      長時間聴いていても「聴き疲れ」が全くないため、情報収集用のデバイスとしては現存するイヤホンの中でトップクラスの性能と言えます。

■ イコライザー設定のおすすめ:カスタムEQで化ける

デフォルトの音質はフラットで聴きやすい設定ですが、専用アプリ「Sony | Sound Connect」のイコライザー(EQ)を調整することで、さらに好みの音に近づけられます。

筆者のおすすめ設定は、「CLEAR BASS」を「+4〜+6」程度に上げること。
これだけで、オープンイヤー型とは思えないほど低音の量感が増し、ロックやEDMも十分に楽しめるレベルに変化します。
音が割れることもなく、ドライバーの素性の良さを感じさせます。

音漏れは許容範囲か:静かなオフィスや図書館での検証

「穴が開いている=音漏れする」は物理的な宿命ですが、LinkBuds Openは逆位相の音を出すことで音漏れを打ち消す技術が搭載されています。

実際に様々な環境で検証しました。

環境音量設定音漏れの状況
静かなオフィス50%隣の席(1m)からは全く聴こえない。
図書館40%ほぼ無音。50%を超えると微かにシャカシャカ音が漏れる可能性あり。
電車(隣に人がいる)60%走行音にかき消されるため、気にならない。
エレベーター(密室)60%シーンとしていると、微かに何か聴いているのが分かるレベル。

結論として、常識的な音量(iPhoneで半分程度)であれば、日常使いで過度に音漏れを気にする必要はありません。
ただし、満員電車で人と肩が触れ合う距離や、極めて静かな場所では少し音量を絞る配慮は必要です。

スポンサーリンク

SONY 「LinkBuds Open」を使用した私の体験談・レビュー

イメージ画像

ここからは、私が実際にLinkBuds Openを毎日の生活に導入して感じた、リアルな変化をお話しします。

テレワークで長時間装着し続けた結果:耳への負担と蒸れなさ

私は普段、1日8時間以上デスクワークをしていますが、LinkBuds Openを導入してから「イヤホン疲れ」が消滅しました

カナル型イヤホンを使っていた頃は、長時間のWeb会議で耳の中が蒸れたり、痒くなったりして頻繁に外していました。
しかし、LinkBuds Openは風通しが良いため、物理的な不快感がゼロです。
会議がない時間もそのままBGMを流し続け、宅配便のインターホンが鳴ればそのまま対応し、家族に話しかけられても「え?」と聞き返すことなく会話ができます。
「イヤホンを着けたり外したりする」という動作自体が生活から減ったのは、地味ですが大きなストレス軽減でした。

家事やランニング中の使用感:生活音と音楽が融合する感覚

家事をしながらの使用も最高です。
換気扇を「強」で回して料理をしていても、ポッドキャストの音声がしっかり耳に届きます。

また、ランニング時の使用感には感動しました。
カナル型イヤホンで走ると、足が着地するたびに「ドンドン」という骨伝導ノイズが響きますが、LinkBuds Openではそれが一切ありません。
背後から近づく車の音も自然に察知できるため、安全性も段違いです。
音楽が環境音に溶け込み、まるで街中に自分だけのBGMが流れているような感覚は、この機種ならではの体験です。

通話品質テスト:Web会議で相手に届く声のクリアさ

Web会議(Zoom/Teams)でマイクテストを行いました。
AIによる高精度なボイスピックアップテクノロジーは非常に優秀です。
後ろでロボット掃除機が動いている状況でも、通話相手には「掃除機の音はほとんど聞こえず、声だけがクリアに届いている」と言われました。

また、耳を塞いでいないため、自分が喋る声(自声)が骨伝導で頭に響く不快感がありません
普段通りの声の大きさで自然に会話ができるため、長時間の会議でも喉が疲れにくいという副次的なメリットもありました。

バッテリー持ちの実感:LDAC接続時とスタミナへの評価

カタログスペック上の連続再生は8時間ですが、音質優先の設定で使うとどうなるでしょうか。
私の設定(コーデック:LDAC、DSEE:Auto、アダプティブボリューム:ON)で使用したところ、実測で約5〜6時間程度持ちました。

競合のLinkBuds Fit(約3.5〜4時間程度)と比べると、明らかに長持ちします。
お昼休憩の間にケースに戻せば、急速充電(3分充電で約1時間再生)が働くため、朝から晩まで使い倒してもバッテリー切れで困ることは一度もありませんでした。

「デバイスを探す」機能と初期セットアップで気をつけるべき点

Androidユーザーなら、Googleの「デバイスを探す(Find My Device)」ネットワークに対応しているのが非常に心強いです。
これまでは「最後に接続が切れた場所」しか分かりませんでしたが、本機は世界中のAndroid端末のネットワークを利用し、落とした場所を特定できる可能性が高まっています。
高価なイヤホンを持ち歩く不安が少し解消されました。

【セットアップの注意点】
購入直後の初回ペアリング時、ソフトウェア更新が必要になる場合が多いです。
私の環境では、更新完了までに約40分かかりました。
「買ってすぐ使いたい!」という気持ちを抑え、時間に余裕があるタイミングで開封・セットアップすることをおすすめします。

■ ゲーミング性能検証:音ズレ(遅延)は気になるか?

最近は移動中にスマホゲームをする方も多いでしょう。LinkBuds Openでゲームをプレイした感想です。

  • RPG / パズルゲーム(原神、ウマ娘など):
    • 全く問題ありません。BGMやSEの遅延を感じることはなく、快適にプレイできます。
      開放型なので、長時間プレイでも耳が疲れないのがメリットです。
  • リズムゲーム(プロセカなど) / FPS(PUBG、CODなど):
    • 注意が必要です。
      LE Audio接続時であればかなり健闘しますが、通常のBluetooth接続では、タップしてから音が鳴るまでにわずかなズレを感じます。
      ガチ勢がコンマ数秒を争うプレイをするには向きませんが、エンジョイ勢がプレイする分には許容範囲内といったところでしょう。

■ 満員電車や交差点での「接続安定性」

都内の主要駅(新宿駅、渋谷駅)や、満員電車内での接続テストを行いました。
結論から言うと、「音途切れ」はほぼ発生しませんでした。
これは統合プロセッサーV2の処理能力と、左右同時伝送技術の賜物でしょう。
ただし、極端に混雑した電波環境下で「音質優先(LDAC)」モードにしていると、稀にプツッとノイズが入ることがありました。
その場合はアプリの設定で「接続優先」に切り替えることで、安定した通信を確保できます。

■ 耐久性とメンテナンス:穴の掃除はどうする?

IPX4相当の防滴性能を持っているため、ランニング中の汗や、突然の小雨程度なら問題なく使用できます。
ただし、気になるのは「リング部分(穴)の掃除」です。
構造上、耳垢やホコリが溜まりやすいのでは?と心配される方もいるでしょう。
実際に数週間使用しましたが、意外にも汚れは溜まりにくい構造になっています。
メンテナンスとしては、使用後に乾いた布や綿棒でサッと拭う程度で十分清潔さを保てました。
水洗いはできないため、その点だけは注意が必要です。

体験談の総括:日常のBGM化を加速させるパートナー

LinkBuds Openは、「音楽の世界に没入して現実逃避する」ための道具ではありません。
「現実世界をより楽しく、快適に過ごすために音楽を添える」ための最高のパートナーです。

着けていることを忘れるほどの軽さと開放感は、一度体験するとカナル型に戻るのが億劫になるほど。
まさに「常時接続」のウェアラブルデバイスとして、完成の域に達していると感じました。

 

SONY 「LinkBuds Open」に関するQ&A

イメージ画像

SONY LinkBuds Openに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

音漏れはどの程度気になりますか?

日常生活レベルの騒音下ではほとんど気になりませんが、静寂な場所では注意が必要です。
LinkBuds Openは、逆位相の音を出して音漏れを打ち消す機能を搭載しています。オフィスの雑音や屋外など、ある程度の環境音がある場所では、自分に聞こえる適切な音量であれば周囲に漏れることはほぼありません。 ただし、図書館やエレベーターの中、満員電車で人と密着するようなシチュエーションでは、構造上シャカシャカ音が漏れる可能性があります。そのような場所では音量を絞る配慮が必要です。

電車や地下鉄の中でも音楽は聴こえますか?

走行音が大きい地下鉄などでは、聴き取りづらくなる場合があります。
耳を塞がない構造のため、周囲の騒音がそのまま入ってきます。アナウンスが聞き取れるメリットがある反面、轟音が鳴り響く地下鉄などでは音楽がかき消されてしまうことがあります。 周囲の騒音に合わせて自動で音量を上げる「アダプティブボリュームコントロール」機能を使えばある程度改善されますが、静寂や没入感を求める場合は、ノイズキャンセリング搭載の「LinkBuds Fit」や「WF-1000XM5」の方が適しています。

ランニングやスポーツで激しく動いても外れませんか?

基本的には外れませんが、耳のサイズに合ったサポーター選びが重要です。
新開発の「エアフィッティングサポーター」はグリップ力が高く、ランニング程度の上下動では外れません。IPX4相当の防滴性能もあるため、汗をかいても安心です。 ただし、標準付属の「Mサイズ」サポーターでは掛かりが浅い(耳が大きい、くぼみが深い)人の場合、不安定になることがあります。その場合は別売りの「Lサイズ」サポーターに交換することで、激しい運動でもビクともしない装着感を得られます。

眼鏡やマスクをしていても邪魔になりませんか?

全く邪魔になりません。
LinkBuds Openは耳の穴(耳甲介)の内側に収まる形状であり、耳の外側にフックを掛けるタイプ(Shokzなどの耳掛け式)とは異なります。そのため、眼鏡のツルやマスクの紐と干渉するパーツが一切なく、併用しても快適に使用できます。

前作(初代LinkBuds)から買い替える価値はありますか?

以下の不満があった方には、強く買い替えをおすすめします。

  • 「低音がスカスカだった」 → 新ドライバーで低音の量感が明確に向上しています。
  • 「バッテリーが持たなかった」 → 本体再生時間が5.5時間から8時間に大幅アップしました。
  • 「長時間着けると固くて痛かった」 → サポーターが中空構造(エア)になり、柔らかさが劇的に改善しました。 これらの点にメリットを感じるなら、間違いなく進化を体感できます。

寝転がりながら(寝ホンとして)使えますか?

多くの人にとって快適に使えます。
イヤホン本体が耳からの飛び出しが少ないフラットな形状をしているため、枕に横向きに寝ても耳への圧迫感が非常に少ないです。「寝ホン」としての適性も高いと言えます。ただし、ワイドエリアタップが枕との接触で反応してしまうことがあるため、就寝時はタップ操作をオフにするか感度を調整することをおすすめします。

ワイヤレス充電(Qi)には対応していますか?

残念ながら非対応です。
充電はUSB Type-Cケーブルによる有線接続のみとなります。ここが数少ないデメリットの一つですので、ワイヤレス充電が必須の方はご注意ください。

Web会議などの通話用として使えますか?

非常に優秀です。特に長時間会議におすすめです。
AI技術を活用した高精度なボイスピックアップテクノロジーにより、周囲の雑音をカットして自分の声だけをクリアに相手に届けます。 最大のメリットは「自分の声がこもらない」こと。密閉型イヤホンのように自分の声が頭に響く不快感がないため、自然な話し声で長時間疲れずに会話ができます。

PCとスマホの同時接続(マルチポイント)には対応していますか?

はい、対応しています。
2台の機器と同時に接続し、シームレスに切り替えることができます。例えば、PCで音楽を聴きながら作業をしていても、スマホに着信があれば自動で切り替わり、そのまま通話を開始できます。仕事とプライベートを一台でこなしたい方には必須の機能です。

ゲームや動画視聴時の音ズレ(遅延)は気になりますか?

動画視聴は問題ありませんが、音ゲーには向きません。
YouTubeやNetflixなどの動画視聴時は、アプリ側でズレ補正がかかるため違和感なく楽しめます。RPGやパズルゲームも概ね快適です。 ただし、タイミングがシビアなリズムゲーム(音ゲー)やFPSにおいては、通常のBluetooth接続ではわずかな遅延を感じる場合があります。LE Audio対応の最新スマートフォンであれば遅延はかなり軽減されますが、ガチ勢の方は注意が必要です。

片耳だけでも使用できますか?

はい、左右どちらでも片耳のみで使用可能です。
片方をケースに入れたまま、もう片方だけで音楽再生や通話ができます。左右の役割設定もアプリでカスタマイズ可能です。家事や仕事中、より周囲の音に注意を払いたい時に便利です。また、「サービスリンク」機能を使えば、片耳装着時でも自動で再生を開始するように設定できます。

iPhoneユーザーですが、機能制限などはありますか?

基本的に問題なく全機能を使えますが、コーデックはAAC接続になります。
専用アプリ「Sony | Sound Connect」はiOSにも対応しており、イコライザー調整やワイドエリアタップの設定など、ほぼ全ての機能が利用可能です。 Androidの一部機種で使える「LE Audio」や高音質コーデック「LDAC」はiPhoneでは使えませんが、iPhone標準のAACコーデックでも、DSEE(音質アップスケーリング技術)のおかげで十分に高音質で楽しめます。

骨伝導イヤホン(Shokzなど)と比べてどうですか?

「音質の自然さ」と「圧迫感のなさ」でLinkBuds Openが勝ります。
骨伝導はこめかみを挟む側圧があり、音量を上げるとくすぐったい振動が発生しますが、LinkBuds Open(空気伝導)はそれらが一切ありません。音質も骨伝導特有のクセがなく、Hi-Fiオーディオに近いクリアなサウンドを楽しめます。 一方、泥だらけになるような過酷な環境や、プールでの使用など、タフネス性能を最優先するなら骨伝導(Shokz OpenSwim等)に分があります。日常使いやランニング程度ならLinkBuds Openの方が快適です。

人混みや満員電車での接続安定性はどうですか?

統合プロセッサーV2のおかげで非常に安定しています。
新宿駅や渋谷駅のスクランブル交差点など、電波が混雑する場所でもテストしましたが、音途切れはほぼ発生しませんでした。 ただし、高音質コーデック「LDAC」で「音質優先」設定にしている場合、極端な混雑時には稀にプツッとなることがあります。その場合はアプリで「接続優先」に切り替えることで、盤石の安定性を確保できます。

ソニー製のヘッドホンも持っていますが、連携できますか?

「Auto Switch」機能でシームレスに連携できます。
例えば、自宅ではヘッドホン(WH-1000XM5など)を使い、外出時にLinkBuds Openを耳に装着すると、再生機器の接続が自動的にヘッドホンからイヤホンへと切り替わります。 操作なしで音楽が引き継がれるこの機能は、ソニー製品を複数持っているユーザーだけの特権と言える快適さです。

スポンサーリンク

SONY 「LinkBuds Open」レビューのまとめ

イメージ画像
※画像はイメージです

LinkBuds Openのメリット・デメリット整理

メリット(最高な点)デメリット(注意点)
圧倒的な開放感と、蒸れ・圧迫感のない装着体験騒音下(地下鉄など)では音楽がかき消される
耳を塞がないのに、実用十分な低音と高音質没入感のある重低音・静寂は期待できない
単体最大8時間のロングバッテリー標準付属のサポーターが1サイズのみ(要確認)
頬タップ操作やアダプティブボリュームの利便性ワイヤレス充電(Qi)に非対応
着せ替え可能なデザイン性ケースの質感が滑りやすいと感じる人も

LinkBuds Fit(密閉型)と迷っている方への選び方ガイド

同時に発売された兄弟機「LinkBuds Fit」とどちらを買うべきか、悩む方も多いでしょう。
以下を参考に選んでください。

  • 【LinkBuds Open】がおすすめな人
    • カナル型の「耳栓感」「圧迫感」がどうしても苦手。
    • 1日中着けっぱなしにして、会話も仕事も音楽もシームレスに行いたい。
    • ランニングや家事など、周囲の音を聞く必要があるシーンが多い。
    • 「音」よりも「体験の快適さ」を最優先したい。
  • 【LinkBuds Fit】がおすすめな人
    • 電車通勤がメインで、ノイズキャンセリングがないと困る。
    • 静寂の中で集中して作業したい。
    • やはり低音の迫力や音楽への没入感は譲れない。
    • 耳への負担は減らしたいが、カナル型の遮音性も捨てがたい。

■ 【比較】他社オープンイヤー(Shokz、Bose、Huawei)との立ち位置の違い

SONY製品以外にも、現在は多くの「耳を塞がないイヤホン」が存在します。
ライバル機との比較表を作成しました。

機種SONY LinkBuds OpenShokz OpenRun Pro 2Bose Ultra Open EarbudsHuawei FreeClip
方式空気伝導(リング型)骨伝導 + 空気伝導空気伝導(イヤーカフ型)空気伝導(イヤーカフ型)
装着感耳穴に引っ掛けるこめかみを挟む耳たぶを挟む耳たぶを挟む
音質傾向中高音クリア・自然低音強化・振動あり低音リッチ・迫力ありバランス型
音漏れ少ないやや漏れる少ない少ない
特徴開放感No.1・多機能スポーツ特化・頑丈音楽鑑賞寄り・高価ファッション性・装着楽
  • Shokzとの違い:
    Shokzは左右が繋がっているネックバンド型が主流で、スポーツ時の安定性は抜群ですが、仰向けに寝転がれない、髪型に干渉するといったデメリットがあります。
    普段使いには完全ワイヤレスのLinkBuds Openがスタイリッシュです。
  • Boseとの違い:
    Boseは「イヤーカフ型」で耳を挟むため、装着方法が全く異なります。
    音質(特に低音)はBoseに分がありますが、価格は約1万円高い設定です。
    「ながら聴き」の自然さやコストパフォーマンスではLinkBuds Openが優勢です。
  • Huaweiとの違い:
    FreeClipも非常に優秀なライバルですが、SONYには「ワイドエリアタップ」や「V2プロセッサーによる通話品質」、「Xperiaなどとの連携」という強みがあります。

■ 結論:LinkBuds Openを選ぶべき決定的な理由

他社製品と比較しても、LinkBuds Openが優れているのは「圧倒的な自然さ」です。

骨伝導のような振動もなければ、イヤーカフ型のように耳たぶを挟む圧迫感もない。
「耳の穴にポンと置くだけ」という独自の装着スタイルは、一度フィットしてしまえば、他のどの方式よりも「着けていることを忘れる」感覚に近いです。

この「無重力級の装着感」こそが、LinkBuds Openを選ぶ最大の理由となるでしょう。

このイヤホンが「最高」にハマる人の特徴

  • オフィスワークやテレワーク中心のビジネスパーソン
  • 子育て中で、子供の声や物音を聞き漏らしたくないパパ・ママ
  • ウォーキングやランニングを習慣にしているアクティブな方
  • 1日中BGMを流して「ながら作業」の効率を上げたいクリエイター

購入前に確認すべきフィッティングの注意点

可能であれば、購入前に家電量販店やソニーストアの実機で試着することを強くおすすめします。

特に「耳のくぼみ(対耳輪)」が浅い方や耳が大きい方は、標準のMサイズサポーターでは固定力が弱い可能性があります。
試着時に頭を軽く振ってみて、もし不安があれば「Lサイズサポーター」の同時購入を検討してください。
これだけで評価が180度変わります。

約3万円の価格設定は妥当か?コストパフォーマンスを判定

約3万円という価格は、ワイヤレスイヤホン市場全体で見れば決して安くはありません。

しかし、V2プロセッサーによる通信安定性と通話品質、そして何より「朝起きてから寝るまで、一日中着けていられる」という唯一無二の体験価値を考えれば、コストパフォーマンスは十分に高いと判定します。

単なる「音楽再生機」として見れば割高に感じるかもしれません。
しかし、仕事の生産性を高める「ビジネスツール」や、生活を快適にする「ライフスタイル向上グッズ」として捉えれば、十分に元が取れる投資になるでしょう。

SONY 「LinkBuds Open」レビューの総括

SONY LinkBuds Openは、単なる音楽再生機器の枠を超え、私たちの生活とデジタルサウンドをシームレスに融合させる革新的なデバイスへと進化を遂げました。
初代モデルが提示した「穴あきイヤホン」という独創的なアイデアは、本機において音質、機能、そして使い心地のすべてが洗練され、実用性の高い完成形へと到達しています。
特に、新開発のリング型ドライバーと統合プロセッサーV2の組み合わせは、開放型ならではの自然な聴き心地を維持しながら、かつての課題であった低音の量感やスタミナ不足を見事に克服しており、一日中装着していてもストレスを感じさせない「空気のような存在感」を実現しました。

このイヤホン最大の価値は、音楽を聴くために周囲の情報を遮断する必要がないという点に尽きます。
家事や仕事、あるいはリラックスタイムにおいて、家族の声や環境音といった日常の大切な音を聞き逃すことなく、自分だけのBGMを生活に添えることができる体験は、一度味わうと手放せない快適さをもたらします。
約3万円という価格は決して安価ではありませんが、起床から就寝まであらゆるシーンで活躍し、生活の質そのものを底上げしてくれるパートナーとして捉えれば、その投資対効果は極めて高いと言えるでしょう。

もしあなたが、音楽への没入感よりも、日常との調和や軽やかな装着感を求めているのであれば、このイヤホンは間違いなく最良の選択肢となります。
SONYが描く「聴きながら、聞く」という新しいオーディオ体験は、あなたの毎日をより鮮やかに、そして心地よいものへと変えてくれるはずです。

スポンサーリンク