ソニーが2024年に発表した「ULT FIELD 1」は、コンパクトなボディから想像できないほどの重低音を響かせるポータブルBluetoothスピーカーです。
“ULT”シリーズとして展開される本モデルは、低音再生を徹底的に追求したサウンド設計と、持ち運びやすさ・耐久性を兼ね備えたアウトドア対応モデルとして注目を集めています。
発売直後からSNSやレビューサイトでも「小さいのに低音がすごい」「屋外でも十分鳴る」と話題になりました。
一方で「サイズの割に高音域の伸びはどう?」「他社製品と比べてどんな特徴があるの?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
この記事では、筆者が実際に「ULT FIELD 1」を長期間使い込んで検証した結果をもとに、音質・デザイン・機能性・使い勝手のすべてを詳しくレビューします。
「ULT FIELD 1」 の購入を検討している方が、購入前に知っておくべきポイントを網羅的にまとめました。
ぜひ最後まで読んで、自分の使い方に合うかどうかを判断する参考にしてください。
- SONY 「ULT FIELD 1」のデザインと基本仕様
- SONY 「ULT FIELD 1」の音質レビュー
- SONY 「ULT FIELD 1」の機能性と使い勝手
- SONY 「ULT FIELD 1」を使用した私の体験談・レビュー
- SONY 「ULT FIELD 1」に関するQ&A
- 「ULT FIELD 1」と「ULT FIELD 7」の違いは何ですか?
- 音質はどんな特徴がありますか?
- 防水や耐久性はどのくらいありますか?
- 充電方法や再生時間はどれくらいですか?
- 2台接続やマルチペアリングには対応していますか?
- 「ULTボタン」はどんなときに使うのが効果的ですか?
- 「ULT FIELD 1」は有線接続(AUX入力)に対応していますか?
- スマートフォンの音声アシスタント(Google AssistantやSiri)は使えますか?
- 「ULT FIELD 1」はテレビやPCとも接続できますか?
- 旅行や出張に持っていくとき、飛行機や列車内で使用しても大丈夫?
- 充電しながら再生しても問題ありませんか?
- 「FIELD 1」の電源オフや自動スリープ機能はありますか?
- 「FIELD 1」は横向きと縦向きで音が変わりますか?
- SONY 「ULT FIELD 1」レビューのまとめ
SONY 「ULT FIELD 1」のデザインと基本仕様

コンパクトながら存在感のあるデザイン
「ULT FIELD 1」は、手のひらサイズながらしっかりとした存在感を放つソニーらしい仕上がりです。
ボディは横長で、角の丸みが程よく、アウトドアでもリビングでも違和感のないデザインです。
- サイズ/重量:約206 × 77 × 76mm、約650g
- 設置スタイル:縦置き・横置きの両対応
- 携帯性:マルチウェイストラップ付属で、吊り下げ使用も可能
- カラーバリエーション:ブラック、オレンジ、フォレストグレー、オフホワイトなど
- 構造:2ウェイスピーカー構成(83×42mmウーファー+16mmツイーター)
また、筐体には再生素材が一部使用され、環境にも配慮。
見た目の美しさと耐久性、そして軽量さが高いレベルで両立されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ULT FIELD 1(SRS-ULT10) |
| サイズ/重量 | 約206 × 77 × 76 mm/約650 g |
| スピーカー構成 | 2ウェイ(ウーファー:約83×42 mm/ツイーター:約16 mm) |
| 連続再生時間 | 約12時間(使用条件によって変動) |
| 設置方法 | 縦置き・横置き・ストラップ吊り下げ対応 |
| 主なカラー | ブラック/オレンジ/フォレストグレー/オフホワイト |
防水・防塵・耐久性
アウトドアユースを想定した「ULT FIELD 1」は、耐久性においても非常に優秀です。
防水・防塵性能は最高クラスで、屋外や浴室でも安心して使えます。
- 防水/防塵規格:IP66/IP67対応
→ 水没や強い噴流水にも耐える完全防水設計 - 防塵性能:粉塵の侵入を防止(IP6X)
- 耐衝撃性:MIL-STD-810H(米軍規格)の落下試験をクリア
- 防錆加工:屋外での長期使用にも配慮した設計
実際にキャンプやバスルームで使用しても問題なく動作し、スピーカーグリル部分の耐久性も高いため、砂や泥に対しても安心です。
接続方式と操作性
ソニー製品らしく、接続の安定性と操作性の両立が図られています日常使いから屋外イベントまで、シーンを選ばず快適に使えます。
- Bluetooth 5.3 対応
→ 接続が安定し、省電力化も実現。 - 対応コーデック:SBC/AAC(iPhone・Android問わず使いやすい)
- ステレオペア再生:2台接続で迫力あるステレオサウンドを実現
- アプリ連携:「Sony | Music Center」からイコライザー設定や音量調整が可能
- ハンズフリー通話:マイク内蔵で電話にも対応
- 充電端子:USB Type-C
- マルチポイント:非対応(※同時接続は不可)
物理ボタンはシンプルにまとめられており、音量調整・再生・ULTボタン(低音強化)を直感的に操作可能。初めての人でも扱いやすい設計です。
「ULT FIELD 1」の魅力は、サイズを超えた存在感と高い実用性の両立です。
防水・防塵性能によりどんな場所でも安心して使え、Bluetooth 5.3による安定した接続、そして縦横両置きに対応する柔軟なデザインが、ライフスタイルに自然に溶け込みます。
SONY 「ULT FIELD 1」の音質レビュー

結論から言うと「ULT FIELD 1」は低域の迫力を軸にしつつ、ボーカルが埋もれにくい実用的なバランスに仕上がっています。
屋外でも音が痩せにくく、室内では置き方次第で量感と締まりを両立できます。
低音の迫力と量感
小型クラスとしては量感が一段濃いタイプ。キックは輪郭が立ち、ベースは胴鳴りが気持ちよく伸びます。
一方で、平面への直置きや大音量では、置き場所の共振で低音がやや膨らむことも。
フェルトや布を1枚敷くとタイトさが戻りやすく、横置きは量感、縦置きは締まりを得やすい傾向です。
ULTボタンの体感差(ON/OFF)
| 項目 | OFF(標準) | ON(重低音強化) |
|---|---|---|
| 迫力 | 量感は十分。普段使い向け | 体感的に一回り太く、屋外で有利 |
| 輪郭 | タイト寄りで音階が追いやすい | アタック強調。タムやキックが前に来る |
| ボーカル | 前後感のバランス良好 | 低域が増えるぶん、わずかに後退することも |
| 共振リスク | 低~中 | 設置面によっては中~高(敷物で緩和) |
| 使いどころ | 室内や深夜の小音量 | 屋外/パーティ/EDM・HIPHOP |
向いているジャンル
- EDM/HIPHOP/ポップス:ビート感が出やすくノリが良い
- ロック:キックとベースの分離が良く、ギターが埋もれにくい
- 映像視聴:アクションやライブ映像で効果音の迫力が増す
音量を上げすぎると低域の「持続音」がやや長めに感じられることがあります。
音量を少し絞る+ULT ONにすると、迫力と聴きやすさのバランスが安定しました。
中高域のクリアさとバランス
低域寄りの設計ながら、ボーカルの明瞭度は上々。
男女問わずセンター定位が保たれ、言葉が聞き取りやすいのが美点です。
高域は刺さりにくい傾向で、シンバル類はシャリつき控えめで聴き疲れしにくい一方、きらびやかさをもう少し欲しい場面もあります。
- ボーカル:ULT ONでも極端に引っ込まず、存在感をキープ
- アコースティック:ピアノやアコギは倍音が自然。録音の荒が出にくい
- 金物(ハイハット/ライド):粒立ちは程よい。派手さより聴きやすさ重視
- 小音量再生:低域が痩せにくいので、夜間BGMにも適性
聴感を整える“ひと工夫”(Music Center等のEQを想定)
- 室内でのボーカル補正 → 中域(1~2kHz付近)を“1目盛りだけ”上げる
- 屋外での抜け感強化 → 上の高域(6~8kHz付近)を“1目盛り”プラス
- 低域の膨らみ対策 → 最下帯を“1目盛り”下げ、置き面に布を敷く
※ 数値は“目盛り”の目安。機器や楽曲で最適値は変わります。
音場の広がりと臨場感
単体スピーカーとしては横方向の広がりが良好で、机のエッジから少し前に出して設置すると音離れが向上します。
縦置きは定位の安定感、横置きは広がりと量感を得やすく、用途で使い分けがしやすいのも魅力です。
- 推奨レイアウト(単体)
- 背面を壁から10~20cm離す
- 机面直置きなら薄い布やマットを敷く
- リスニング距離1.0~2.0mでバランス良好
- ステレオペア運用のコツ(2台使用時)
- スピーカー間隔:1.5~2.0mを目安
- ほんの少し内振り(トーイン)で中央像が締まる
- リスニング距離は1.5~3mが扱いやすい
→ 単体よりも音場の広がり・定位の明確さが大幅に向上し、ライブ音源や映画の臨場感が段違いになります。
音質まとめ
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 低域の量感 | 5.0 | 小型としてはトップクラス。屋外でも痩せにくい |
| 低域の締まり | 4.0 | 設置最適化でタイトに。布敷きが有効 |
| ボーカルの明瞭度 | 4.0 | 中域の見通しが良く、歌ものに強い |
| 高域の伸び | 3.5 | 刺さりにくい聴きやすさ重視。輝きはEQで補える |
| 音場/定位 | 3.8(単体)/4.5(ペア) | 単体は良好、ペアで一気に化ける |
| 総合ダイナミクス | 4.2 | ULT ON時のパンチが魅力。音量の上げ過ぎは要注意 |
SONY 「ULT FIELD 1」の機能性と使い勝手

「ULT FIELD 1」は、見た目のコンパクトさからは想像できないほど実用性と耐久性を両立したスピーカーです。
ここでは、バッテリー性能・接続機能・持ち運びのしやすさという3つの観点から、実際の使い勝手を詳しく解説します。
バッテリー性能と充電スピード
ソニーの小型スピーカーの中でも、バッテリーの持ちが非常に優秀です。
公式では最大12時間の連続再生が可能とされており、1日の外出やキャンプ程度なら問題なく使えます。
また、省電力モード(STAMINAモード)を搭載しており、音質を保ちつつ稼働時間をさらに延ばすこともできます。
充電性能のポイント
- 充電端子:USB Type-C
- 充電時間:約5時間(5V/1.5A入力時)
- 連続再生時間:約12時間(音量・設定により変動)
- 充電中の再生:可能(過熱防止制御あり)
実際に筆者が使用した印象としても、1日中音楽を流していてもバッテリー切れの不安は少ないです。
さらに、USB-Cケーブル1本で他の機器と共用できるのも実用的。
外出時や旅行にも持ち出しやすい安心設計といえるでしょう。
接続性とアプリ操作
Bluetooth接続は最新のVer.5.3を採用しており、通信の安定性と低遅延性が向上しています。
スマートフォンとのペアリングは非常にスムーズで、一度登録すれば電源ONで自動接続されます。
対応機能一覧
| 機能 | 対応状況 | 補足 |
|---|---|---|
| Bluetoothバージョン | 5.3 | 安定した通信・低消費電力 |
| 対応コーデック | SBC / AAC | iPhone・Androidどちらも快適 |
| ステレオペア | 対応 | 2台で左右分離再生が可能 |
| Party Connect | 非対応 | 3台以上の接続は不可 |
| マルチペアリング | 対応(最大8台) | 端末切替えがスムーズ |
| マルチポイント | 非対応 | 同時接続は不可 |
| アプリ操作 | Sony | Music Center / Sound Connect対応 |
| ハンズフリー通話 | 対応 | マイク内蔵で通話や会議にも使用可 |
アプリの操作性
- 「Sony | Music Center」では、イコライザー設定・サウンドモード切替・電源管理などが可能。
- 最新ファームウェアでは「Sony | Sound Connect」にも対応し、ペアリングや複数スピーカー管理がより直感的に行えます。
- ULTボタンを押すだけで低音ブーストがオンになり、屋外での使用やBGM用途に最適です。
操作ボタンはシンプルながら、押しやすく反応も確実。
電源・再生・音量・ペアリング・ULTと役割が明確で、誰でも直感的に扱えます。
耐久性・携帯性・設置の自由度
「ULT FIELD 1」は、アウトドアでも安心して使えるタフな設計が特徴です。
防水・防塵性能に加え、耐衝撃構造まで備えたソニーの“持ち歩けるハードウェア”という印象を受けます。
耐久性スペック
- 防水・防塵性能:IP66/IP67対応(粉塵・水没両対応)
- 耐衝撃性能:米軍規格(MIL-STD-810H)落下試験クリア
- 防錆設計:金属パーツの腐食を抑えるコーティング採用
さらに、縦置き・横置き両対応で、場所を問わず安定して設置可能。
付属のマルチウェイストラップを利用すれば、フックや自転車、キャンプテントなどに吊り下げて使用することもできます。
屋内・屋外それぞれのおすすめセッティング
- 屋内:横置きで低音を豊かに、縦置きで定位感をアップ
- 屋外:ULTボタンONで音圧アップ、ステレオペアで空間の広がりを演出
- 濡れた場所:ゴム脚がしっかり固定され、水場でも滑りにくい設計
「ULT FIELD 1」は、コンパクトスピーカーに求められる“3つの安心”を高水準で満たす製品です。
| 要素 | 特徴 | 評価 |
|---|---|---|
| バッテリー | 約12時間+USB-C急速充電 | ★★★★☆ |
| 接続・アプリ | Bluetooth5.3/安定通信/便利なEQ操作 | ★★★★★ |
| 耐久性 | 防水・防塵・防錆・落下耐性完備 | ★★★★★ |
| 携帯性 | ストラップ付きで設置自由度高め | ★★★★☆ |
結果として、「外でも家でも気軽に使える万能スピーカー」という印象。
ソニーらしい完成度の高さと使い勝手の良さが、価格以上の満足感を生み出しています。
SONY 「ULT FIELD 1」を使用した私の体験談・レビュー

ここでは、「ULT FIELD 1」を数週間ほど日常に組み込んで使ったときの“気づき”を、シーン別にまとめます。
結論から言うと、「小型×タフ×簡単」ゆえに使う頻度が自然と増えるスピーカーでした。
日常シーンでの使い勝手
リビング(作業BGM)
横置き・ULT OFFで小音量にすると、低域が痩せずにボーカルの聞き取りやすさが残ります。
机直置きだと低音が膨らむ曲もあったので、薄いマットを敷くと輪郭がタイトになりました。
長時間流しっぱなしでも耳が疲れにくいのが好印象です。
キッチン(家事・料理)
ストラップで棚のフックに掛け、縦置きで使用。蒸気や水滴を気にせず使えるのは心理的にラク。
ポッドキャストやニュースの声の通りが良いので情報系コンテンツに向きます。
操作ボタンは濡れた手でも押し間違えにくいレイアウトでした。
バスルーム(シャワー)
壁から少し離して設置すると反射が減り、声物の明瞭度が上がる印象。
ULT ONにすると湯音でも低域が埋もれにくく、小型でも“存在感のある音”になります。
※濡れた直後の充電は避けるなど、基本的な取り扱いは守る必要あり。
ベランダ/ベッドルーム(リラックス)
就寝前はULT OFF・音量かなり小さめでアンビエントを。
小音量でもベースラインが消えにくいので、BGM用途の満足度が高め。
反対に朝のストレッチではULT ONにするとテンポ良く身体が動かせる音圧になります。
公園・屋外(レジャー)
横置き・ULT ON・音量中~高で使用。
屋外でありがちな“低域不足”を感じづらく、芝生の上でもしっかり鳴るのが頼もしい。
2台ステレオにすると定位と広がりが段違いで、簡易的な屋外上映やライブ音源の臨場感がぐっと上がりました。
出張・ホテル(モバイル)
荷物に入れても負担にならないサイズ感。
USB-C統一はやはり便利で、充電器を共有できるのが助かります。
会議のハンズフリー通話も問題なく、相手の声が籠りにくいのは実務面でのメリットでした。
シーン別おすすめ設定
| シーン | 置き方 | ULT | 目安音量 | ひと工夫 |
|---|---|---|---|---|
| リビングBGM | 横置き | OFF | 小 | 薄いマットで低域の膨らみ抑制 |
| キッチン | 縦置き/吊り下げ | OFF | 小~中 | 位置を顔より少し高めにすると声が通る |
| バスルーム | 縦置き | ON | 小~中 | 壁から10~20cm離すと反射が減る |
| ベランダ休憩 | 横置き | OFF | 小 | 近接設置で音離れを良くする |
| 屋外レジャー | 横置き | ON | 中~高 | 2台なら1.5~2m間隔+軽く内振り |
| 出張・ホテル | 縦置き | OFF | 小~中 | テーブル端から少し前に出すと広がりUP |
使って分かった「良かった点」
- “持ち出す気にさせる”軽快さ:サイズ・重量・ストラップの三拍子で、外に連れ出すハードルが低い。
- 小音量での満足度:夜間や作業BGMでも低域が死なないので、常用しやすい。
- 屋外での頼もしさ:ULT ONが風や環境音に負けにくい低域を作る。
- 設置の自由度:縦横両対応+吊り下げで、音の作り分けがしやすい。
- 運用のラクさ:USB-C統一・安定接続・シンプルなボタンで迷いなく使える。
気になった点(工夫で回避しやすい)
- 平面直置きで低域が膨らむことがある
→ 薄いマット/布を敷く、縦置きにする。 - 派手な高域の抜けを求めると物足りない場面
→ アプリEQで高域を“ひと目盛り”だけ上げる。 - 同時2端末の“ながら接続”は非対応相当
→ 端末切り替えはペアリングボタン長押しで対応。
体験のまとめ
「ULT FIELD 1」を日常の中で使ってみて感じたのは、ソニーがこのスピーカーに込めた“使う人のリアルな生活に寄り添う設計”でした。
自宅では控えめな音量でもしっかりと低音の厚みがあり、夜に音楽を流しても物足りなさを感じません。
キッチンでは防水性のおかげで水気を気にせず使え、通勤前の支度中にラジオ代わりに流すのが習慣になりました。
バスルームでは湯気の中でも安定して動作し、小さな空間を満たすような音の広がりに心地よさを覚えます。
屋外ではULTボタンをオンにすることで低域がしっかりと前に出て、周囲の環境音に負けない存在感を発揮しました。
特に芝生の上で2台をステレオ接続にしたときの音場の広がりは印象的で、まるでライブを再現するような臨場感がありました。
旅行や出張でも荷物の隙間に収まるサイズで、USB-C充電対応という点も便利です。
音楽だけでなく、ハンズフリー通話でもクリアに相手の声を聞き取れるため、仕事面でも活躍の場がありました。
総じて「ULT FIELD 1」は、音質・耐久性・機動性のバランスが非常に優れており、“どこでも持っていける安心感”を強く感じます。
使うたびに小さな満足が積み重なり、気づけば生活のあらゆる場面に溶け込む存在になっていました。
SONY 「ULT FIELD 1」に関するQ&A

SONY 「ULT FIELD 1」に関してよくありそうな質問とその回答をまとめました。
「ULT FIELD 1」と「ULT FIELD 7」の違いは何ですか?
「ULT FIELD 1」は小型・軽量で携帯性重視のモデル、「ULT FIELD 7」は大出力で据え置き向けの上位機種です。主な違いは以下の通りです。
| 項目 | ULT FIELD 1 | ULT FIELD 7 |
|---|---|---|
| サイズ | 約206×77×76mm/約650g | 約512×224×222mm/約6.3kg |
| 出力 | 約30Wクラス(推定) | 約60Wクラス(推定) |
| バッテリー | 約12時間 | 約30時間 |
| 特徴 | コンパクト・吊り下げ可 | 大音量・派手なライティング搭載 |
携帯性重視なら「FIELD 1」、屋外イベントや大音量重視なら「FIELD 7」がおすすめです。
音質はどんな特徴がありますか?
低音重視の設計で、サイズを超えた迫力が魅力です。特にULTボタンON時は、低域が一段と厚くなり、屋外や広い空間でも物足りなさを感じません。一方で中高域はやや穏やかで、ボーカルを自然に聴かせるチューニングです。長時間聴いても疲れにくい“ソニーらしい聴きやすさ”が特徴です。
防水や耐久性はどのくらいありますか?
「ULT FIELD 1」はIP66/IP67に準拠しており、粉塵や水没にも耐える高い防水防塵性能を備えています。
さらに、米軍規格の落下テスト(MIL-STD-810H)もクリア。防錆設計も採用されているため、浴室やキャンプ場、海辺などの環境でも安心して使用できます。
充電方法や再生時間はどれくらいですか?
充電はUSB Type-C端子を使用し、約5時間で満充電になります。連続再生時間は最大約12時間(使用環境・音量によって変動)。STAMINAモードを使えばさらに長持ちし、小音量再生時は1日使いっぱなしでも十分な持続力があります。
2台接続やマルチペアリングには対応していますか?
はい。ステレオペア再生には対応しており、2台のULT FIELD 1を左右スピーカーとしてリンク可能です。ただし、Party Connect(3台以上の同時再生)やマルチポイント接続(同時2端末接続)には非対応です。複数デバイスを登録しておく「マルチペアリング(最大8台)」は可能です。
「ULTボタン」はどんなときに使うのが効果的ですか?
ULTボタンは低音をブーストして迫力を強調する機能です。屋外で音が散りやすい環境や、EDM・HIPHOPなどの重低音が中心の音楽を聴く際にオンにすると効果的です。反対に、ボーカル中心の楽曲や深夜のBGMなどではオフにすると、音の輪郭がタイトに保たれます。シーンに応じてON/OFFを切り替えるのがベストです。
「ULT FIELD 1」は有線接続(AUX入力)に対応していますか?
いいえ。AUX(3.5mm)入力には非対応です。ワイヤレス専用設計であり、Bluetooth 5.3による安定した無線接続が基本となります。もし有線接続を重視する場合は、同社の上位モデルや他ブランドのAUX搭載スピーカーを検討すると良いでしょう。
スマートフォンの音声アシスタント(Google AssistantやSiri)は使えますか?
はい。スマートフォン側で音声アシスタントを有効にしていれば、マイクボタン長押しで呼び出し可能です。再生/停止や曲送りなどの簡単な操作を声で行えるため、キッチンや作業中など手が離せないシーンで重宝します。
「ULT FIELD 1」はテレビやPCとも接続できますか?
Bluetooth対応のテレビやPCであれば接続可能です。ただし、Bluetoothの性質上、映像とのわずかな遅延(音ズレ)が発生する場合があります。映画やゲームなどリアルタイム性が求められる用途では、スピーカー出力付きのテレビや外部Bluetoothトランスミッターの利用が推奨されます。
旅行や出張に持っていくとき、飛行機や列車内で使用しても大丈夫?
Bluetoothスピーカーのため、飛行機内では使用制限があります。機内モード中はBluetooth通信が制限されるため、再生は不可です。ただし、列車・ホテル・カフェなどでは問題なく使用できます。重量約650gと軽量なため、キャリーケースやリュックの隙間にも収まりやすいのが利点です。
充電しながら再生しても問題ありませんか?
はい、充電しながらの再生が可能です。ただし長時間の連続使用では本体がやや温かくなるため、通気性の良い場所で使用することをおすすめします。また、水滴が付着した状態での充電は故障の原因となるため、完全に乾かしてから接続するようにしましょう。
「FIELD 1」の電源オフや自動スリープ機能はありますか?
あります。一定時間操作がない場合、自動で電源オフになるスリープ機能を搭載しています。このおかげで、電源の切り忘れによるバッテリー消耗を防げます。設定はアプリ「Sony | Music Center」から変更できるため、自宅据え置きで使う場合はオフタイマーを調整すると便利です。
「FIELD 1」は横向きと縦向きで音が変わりますか?
はい、置き方によって音の印象が変化します。横置きにするとウーファーが広く空間に響き、低音が豊かで広がりのある音に。縦置きにするとツイーターが耳の高さに近づき、定位感が強まりボーカルがクリアに聞こえる傾向があります。シーンに合わせて置き方を変えるだけで、音のキャラクターを楽しめます。
SONY 「ULT FIELD 1」レビューのまとめ

「ULT FIELD 1」は、小型×タフ×簡単を高い水準で兼ね備えた“日常使いの最適解”です。
サイズを超える低域の押し出しと、縦横どちらでも置ける柔軟さ、IP66/67・落下耐性まで備えた堅牢性が、屋内外を問わず活躍の場を広げます。
小音量でも低域が痩せにくく、BGMから動画視聴、屋外レジャーまで幅広く対応できる万能さが魅力です。
総合評価(5段階)
- 音質(低域の迫力)… ★★★★★
- 音質(中高域の明瞭度)… ★★★★☆
- 機能性(接続・アプリ)… ★★★★☆
- 耐久性(IP66/67・落下耐性)… ★★★★★
- 携帯性(サイズ/重量/ストラップ)… ★★★★☆
良かった点 / 気になった点
良かった点
- 小型クラスとしては低域の量感・迫力が頭ひとつ上
- 縦置き/横置き/吊り下げで設置の自由度が高い
- IP66/67・防錆・落下耐性で屋外や水回りでも安心
- 小音量でもボーカルが埋もれにくくBGM適性が高い
- USB-C充電/安定したBluetooth接続で運用が楽
気になった点(対策込み)
- 平面直置きで低域が膨らむことがある → 薄い布/マットを敷く・縦置きを試す
- キラっとした高域の派手さは控えめ → アプリEQで上の帯域を“ひと目盛り”上げる
- 同時2端末接続(マルチポイント)非対応相当 → 端末切替えは手動で
こんな人におすすめ / そうでない人
おすすめ
- 屋外でも低音の厚みをしっかり感じたい
- キッチン・バスルームなど水回りで日常的に使う
- 1台運用を基本に、ときどき2台ステレオで楽しみたい
- 充電や接続で迷いたくない、シンプル操作を重視
見送り検討
- きらびやかな高域の伸びを最優先
- 複数台の同時ワイヤレスリンク(Party系)を常用したい
- 有線入力を前提にしている
購入前の最終チェックリスト
| チェック | 目安/確認ポイント | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 低域の量感 | 屋外ではULT ONが有効 | 常用ボリュームを想定してON/OFFを試す |
| 設置環境 | 机直置きで膨らみやすい | 布/マットを用意、縦横で音の違いを確認 |
| 再生時間 | 公称約12時間 | 長時間運用なら省電力モード活用 |
| 使い道 | 水回り・屋外で使う | IP66/67&落下耐性でOK、濡れ後の充電は回避 |
| 拡張性 | 2台で楽しむ? | ステレオペア運用の距離・配置を想定 |
| 接続運用 | 2端末同時接続は必要? | 必要なら別機種も検討、不要なら問題なし |
使い倒すコツ
- 室内BGMはULT OFF+小音量、屋外はULT ONで存在感アップ
- 縦置き=定位重視/横置き=量感重視で使い分け
- ステレオペアは1.5〜2m間隔+軽い内振りで音場が劇的に広がる
- EQは“ひと目盛り”の微調整から——やりすぎないのがコツ
SONY 「ULT FIELD 1」レビューの総括
「ULT FIELD 1」は、ただの小型Bluetoothスピーカーではなく、“どこでも音楽を楽しむための信頼できる道具”という言葉がふさわしい製品です。
コンパクトなサイズに反して、しっかりとした低域の押し出しと明瞭なボーカルを両立し、屋内外を問わず安定した音を届けてくれます。
さらに、防水・防塵・耐衝撃といった堅牢性の高さが、日常生活からアウトドアまで安心して持ち出せる強みになっています。
操作は直感的で、アプリによる音質調整やペアリングもスムーズ。バッテリーも長持ちで、音楽を途切れさせることなく楽しめるのは大きな魅力です。
全体として、「ULT FIELD 1」は「気軽さ」「音の迫力」「使い勝手」のバランスが非常に優れており、初めてBluetoothスピーカーを購入する人にも、自分用やギフトとしても安心して選べる完成度に達しています。
音楽をもっと自由に、もっと身近に感じたい人にこそ、一度手に取ってその実力を体感してほしい一台です。


