ソニーが誇るノイズキャンセリング・ヘッドホンの最新モデル「WH-1000XM6」がついに登場しました。
業界トップクラスのノイズキャンセリング性能を誇るこのシリーズは、前作「WH-1000XM5」でも高い評価を受けており、今回の新モデルにも注目が集まっています。
特に今回は、「360 Reality Audio」や「BGMモード」「シネマモード」など、音楽・映画・ポッドキャストなど多様なリスニングシーンに最適化された機能が多数搭載されており、日常のあらゆる音体験を一段と豊かにしてくれます。
また、Bose「QuietComfort Ultra Headphones」やApple「AirPods Max」など、他社のハイエンドモデルと真っ向から比較される中でも、ソニー独自の強みをしっかりと打ち出してきており、「結局どれが一番いいの?」と悩むユーザーにとって、非常に選びがいのある製品となっています。
この記事では、「WH-1000XM6」がどのような進化を遂げたのか、そしてどのようなユーザーに最適なのかを、他社製品との比較も交えながらわかりやすく解説していきます。
初めてのハイエンドヘッドホンを検討している方にも、買い替えを考えている方にも、有益な情報をお届けします。
SONY 「WH-1000XM6」とは?

「WH-1000XM6」は、ソニーが誇るフラグシップワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンの最新モデルです。
2016年に初代「MDR-1000X」が登場して以降、シリーズを重ねるごとに進化を続けており、今回の「WH-1000XM6」では音質・機能・快適性の三拍子が一層強化されました。
フラッグシップモデルとしての位置づけ
「WH-1000XM6」は、単なる“高級ヘッドホン”にとどまらず、日常のすべてのシーンを上質な音で包み込むオーディオツールとして設計されています。
特徴的な立ち位置:
- 全方位型の用途対応:音楽・映画・ポッドキャスト・通話・作業用BGMすべてに適応
- OSを選ばない利便性:iOS/Android/Windows/Macすべてで快適に使用可能
- マルチペアリング&自動切替:複数デバイスをスムーズに行き来
このモデルは、ライトユーザーからマニア層まで満足できる完成度の高さを持ち、シリーズファンだけでなく初めてのハイエンドモデルとしても選ばれる製品です。
他社フラグシップモデルとの比較
以下の表は、「WH-1000XM6」を他の代表的なハイエンド機(Bose 「QC Ultra Headphones」、Apple 「AirPods Max」)と比較したものです。
項目 | SONY WH-1000XM6 | Bose QC Ultra | Apple AirPods Max |
---|---|---|---|
価格 | 約59,400円 | 約45,000円 | 約80,000円 |
重量 | 約254g | 約252g | 約386g |
ノイズキャンセリング | 高精度+AI自動最適化 | 強力で密閉感強め | 非常に強力だが調整不可 |
外音取り込み | クイック・アテンション対応 | 自然で滑らか(物理操作) | 非常に積極的、聞こえすぎ感も |
装着感 | 軽量+低反発イヤーパッド | しっかり密着、やや硬め | 重いが通気性あり(メッシュ) |
音質の傾向 | 低音の深さ+高音のクリアさ | 音場の広がり+立体的な空間 | 派手で中高音が鮮やか |
アプリでの調整自由度 | 非常に高い | 必要十分な機能を網羅 | Apple製品依存 |
特殊機能 | BGMモード/360シネマ/AI設定 | イマーシブ・オーディオ | 空間オーディオ(iOS前提) |
「WH-1000XM6」は全体的に平均点が高く、カスタマイズ性と適応力で他社よりも一歩先を行く印象です。
大幅に進化したポイント
「WH-1000XM6」では、従来の“高性能ヘッドホン”からさらに進化し、ユーザー体験全体が洗練されています。
✅ 進化ポイント①:音響モードの多様化
- BGMモード
作業や勉強時など“ながら聴き”に最適。音の距離感を調整して耳疲れを防ぎます。 - 360 AMBEO for Cinema(シネマモード)
映画やドラマの臨場感を再現。まるで映画館にいるような包み込み感。
✅ 進化ポイント②:アプリ連携とAI機能
- アダプティブサウンドコントロール
ユーザーの行動パターンをGPS連携で学習し、自動でノイキャン・外音取り込みモードを切り替え。 - Speak-to-Chat
話しかけると自動で音楽を一時停止し、会話に適した状態へ移行。 - Find Your EQ
ユーザーの好みに合わせたサウンドをプロファイリングして提案。
✅ 進化ポイント③:装着感と携帯性
- 軽量設計(約254g)
- 新型イヤーパッド:柔らかく反発性に優れ、長時間でも疲れにくい。
- 折りたたみ構造刷新:M5比でさらにコンパクト化。携帯ケースもマグネット式で開閉しやすく改良。
✅ 進化ポイント④:操作性の多彩さ
- タッチパネル操作(右ハウジング)
- 物理ボタン(左側:外音コントロール)
- ジェスチャー操作や音声アシスタント対応
基本情報から読み取る総評:どんな人に最適か?
「WH-1000XM6」は以下のようなユーザーに強くおすすめできます:
- 初めてのハイエンドモデルを求める方
- 映画も音楽も高音質で楽しみたい方
- 通勤・仕事・在宅といったマルチな場面で使いたい方
- 細かく自分好みに設定したいカスタマイズ志向の方
単なるスペック以上に、「使い続けたくなる理由」が詰まった製品。それが、「WH-1000XM6」です。
SONY 「WH-1000XM6」のデザインと装着感の進化について

「WH-1000XM6」は、シリーズを重ねるごとに改良されてきた外観と装着感がさらに洗練され、日常的な使いやすさと長時間装着時の快適性が大きく向上しました。
特に前モデル「WH-1000XM5」との比較を中心に、デザインと装着感の変化を見ていきましょう。
洗練されたデザインと素材の質感
「WH-1000XM6」のデザインは、ミニマルかつ上質感を追求した仕上がりとなっており、さりげない高級感を演出しています。
主なデザインの特徴
項目 | WH-1000XM6 | 備考 |
---|---|---|
全体の質感 | マット仕上げ | 反射を抑えた落ち着いたトーン |
ハウジング形状 | 丸みのあるラウンドフォルム | 耳元に自然に馴染み、優しい印象 |
ロゴの主張 | 抑えめで上品 | ブランドロゴを控えめに配置 |
ヘッドバンド構造 | 丸みを帯びた新構造 | より柔らかく、頭の曲線にフィット |
折りたたみ機構 | 内側にも折り込めるダブルヒンジ設計 | M5から進化し、携帯性アップ |
キャリングケース | マグネット開閉式+コンパクトサイズ化 | ジッパーからの変更で開け閉めがスムーズ |
従来の「XM5」に比べ、エッジの少ない柔らかなラインに仕上げられており、ビジネスでもプライベートでも使いやすい外観です。
イヤーパッド・ヘッドバンドの装着性の改善
快適な装着感の鍵を握るのが、イヤーパッドとヘッドバンドの素材・構造。
「WH-1000XM6」では、長時間の使用を前提とした設計が随所に施されています。
イヤーパッドの進化ポイント
- 低反発ウレタン素材を改良
耳全体を優しく包み込むようなフィット感。密着性を保ちながら、圧迫感を軽減。 - 通気性の向上
蒸れにくい構造で、夏場の使用でも快適性をキープ。 - 丸くて広めの設計
さまざまな耳の形状に対応しやすく、男女問わず装着しやすい。
ヘッドバンドの進化ポイント
- 湾曲を緩やかに調整
頭頂部への圧力を分散し、長時間の使用でも疲れにくい。 - サイズ調整の自由度アップ
無段階調整式で、細かくフィット感を調整可能。
実用性と携帯性への配慮
デザイン性や装着感だけでなく、使用シーンを意識した携帯性や実用性にも大きな進化があります。
携帯性の進化
- よりコンパクトに折りたためる構造
ハウジングが内側に折り込め、収納時にかさばらない。 - ケースの進化
マグネット式のコンパクトケースにより、持ち運びが格段に快適に。
装着中の快適性
- 軽量設計:わずか約254g
長時間装着しても首や耳が疲れにくい。 - ヘッドジェスチャーや操作ボタンの配置にも配慮
自然な動作で操作できるため、装着中のストレスが少ない。
他社製品との装着感比較
製品名 | 装着感の評価 |
---|---|
SONY WH-1000XM6 | 軽量+低反発パッドで全体的に快適 |
Bose QC Ultra | 密着感が強く、遮音性が高いがやや硬め |
Apple AirPods Max | メッシュ構造で通気性は高いが、重量がやや負担 |
デザイン性と装着感のバランスが見事に取れた「WH-1000XM6」は、出張や長時間のリスニング、オフィスワークにも理想的なヘッドホンです。
見た目に美しく、触れて快適、装着して自然。これらすべてを兼ね備えた一台となっています。
SONY 「WH-1000XM6」の音質・ノイズキャンセリング・操作性の実力について

「WH-1000XM6」は、単なる進化ではなく「完成度の極み」とも言えるバランスの取れた一台です。
ここでは、実際の使用シーンを想定しながら、各要素を深掘りします。
音質:プロ仕様に迫るリスニング体験
「WH-1000XM6」は、単に「高音質」とされるヘッドホンの域を超え、空間表現・分離感・質感のすべてにおいて、スタジオモニタークラスに迫る音づくりがされています。
▍音の特徴と技術的進化ポイント
音域 | 音の傾向 | 進化した点 |
---|---|---|
低音 | 深く沈み込む、厚みがあるが締まりが良い | 抑揚をつけすぎず、どのジャンルでもバランス良く響く |
中音 | ボーカルが立体的に前に出て、粒立ちも細かい | 声のニュアンス、息遣いがより自然に |
高音 | 滑らかで鋭すぎず、長時間でも耳が疲れにくい | 楽器の倍音まで丁寧に表現可能 |
特に注目すべきは、中音域の精度と空間の広がりです。
従来モデル(WH-1000XM5)と比較しても、ボーカルの「顔」がよりはっきりと浮かび上がるように感じられ、ドラムのシンバルの残響やギターのピッキング音が空間の奥行きとして感じられるようになっています。
▍ジャンル別の再生傾向と相性
ジャンル | 相性 | 特筆ポイント |
---|---|---|
ロック・ポップス | ◎ | ギターの歯切れ、ボーカルの押し出し感が際立つ |
EDM・ヒップホップ | ◎ | 低音が深く、キックとベースのリズムが生きる |
ジャズ・クラシック | ○ | 音の定位が明確で、楽器ごとの空間分離も良好 |
アニメ・映画音楽 | ◎ | ダイナミックレンジが広く、没入感が非常に高い |
ASMR・環境音 | ◎ | ノイズレスで繊細な音がはっきりと聴き取れる |
特にEDMや映画音楽のように、低域の厚みと高域の広がりが求められるコンテンツでは、圧倒的な包み込まれるような没入感が得られます。
▍使い分けを可能にするリスニングモード
Sony独自アプリ「Headphones Connect」内で、シーンに応じた音質設定が可能です。
モード名 | 特徴 | おすすめシーン |
---|---|---|
BGMモード | 音の距離感をコントロール可能 | 作業・カフェ・ながら聴き |
シネマモード | 映像向け空間再生(360Spatial Sound) | 映画・ドラマ・MV鑑賞 |
360 Reality Audio | 対応アプリで立体音響再生 | 没入型音楽体験 |
DSEE Extreme | 圧縮音源を高音質に補完 | サブスク音源・YouTube再生時 |
この「モード切替」によって、一台でリラックス・集中・エンタメのすべてに対応できる柔軟さが生まれています。
ノイズキャンセリングと外音取り込み性能:賢く、そして自然に
ノイキャンの実力比較
製品名 | ノイキャン強度 | 圧迫感 | 調整機能 |
---|---|---|---|
WH-1000XM6 | 非常に強い(可変対応) | 少ない | 自動+手動対応 |
QC Ultra Headphones | 強い | やや強め | 手動プリセット式 |
AirPods Max | 非常に強い(固定) | やや強め | 調整不可 |
注目機能
- アダプティブサウンドコントロール
GPSや行動パターン(歩行・停止)を検知し、自動でノイキャン設定を切り替え。 - クイックアテンションモード
右耳に手を当てるだけで瞬時に外音取り込みへ。駅のアナウンスや一時的な会話に非常に便利。 - Speak-to-Chat
自分の声を検知すると自動で音楽が止まり、外音取り込みに切り替わる。会議や受付などで本領発揮。
体感比較
- 「WH-1000XM6」は「静寂を生み出す」というより「環境音を自然に和らげる」印象。長時間使っても耳が疲れない。
- 「AirPods Max」は強力だがやや耳が詰まる感じがあり、閉塞感が苦手な人には不向き。
- 「QC Ultra」は車内のエンジン音など低音を得意とするが、調整が固定的で柔軟性はやや劣る。
操作性:直感的で気持ちよく反応するUX設計
操作インターフェース一覧
操作項目 | WH-1000XM6(Sony) | QC Ultra(Bose) | AirPods Max(Apple) |
---|---|---|---|
再生・停止 | 右タッチパネル(1タップ) | 物理ボタン(1回押し) | デジタルクラウン(1回押し) |
曲送り・戻し | 右タッチパネル前後フリック | 物理ボタン2/3回押し | デジタルクラウン回転 |
音量調整 | タッチパネル上下フリック | 側面をなぞる | デジタルクラウン回転 |
外音切替 | 左ボタンorタッチ操作 | ボタン長押し | ボタン押し |
音声アシスタント | 長押し or アプリ | アプリ or ボタン設定 | Siri(常駐) |
特徴的な操作性
- ジェスチャー操作(M6のみ)
- 首を縦に振る=着信応答
- 横に振る=着信拒否
これが地味に便利。両手がふさがっていても操作可能。
- アプリ連携でショートカット設定可能
通勤中に音量・ノイキャン強度・お気に入りEQを一括設定して保存→ワンタッチで再適用。
操作の快適性
「WH-1000XM6」のタッチ操作は、誤動作が少なく、滑らかに反応。冬場の手袋着用時には物理ボタン併用で対応可能という点も見逃せません。
音質や使用感の総合評価
「WH-1000XM6」は、以下のような特徴を持ちます:
- 音楽にも映画にも強いハイファイな音質
- シーンに応じて動的に変化する賢いノイキャン
- タッチ/物理/ジェスチャーを併用した高い操作性
- アプリカスタマイズの幅が広く、上級者にも対応
あらゆる使用シーンにおいて“最適な状態”を自動で提供できる次世代型ワイヤレスヘッドホン。
価格に見合う価値を提供しており、「迷ったらこれ」で通用するレベルです。
SONY 「WH-1000XM6」を使用した私の体験談・レビュー

▍使用シーン1:通勤電車でのノイズキャンセリング性能に感動
朝のラッシュアワー、車内アナウンスや人の話し声に包まれるあの空間で、「WH-1000XM6」を装着した瞬間、世界の音がフェードアウトする感覚に衝撃を受けました。
特にノイズキャンセリングONにした時の静寂は、これまでのヘッドホンとは一線を画します。
- 車内の「ガタンゴトン」という走行音がほぼ消える
- 隣の会話もくぐもった音に変わり、気にならない
- ANCをONにしつつ、タッチ操作で外音を瞬時に取り込めるのも非常に便利
気が散る音をほぼシャットアウトできるので、ポッドキャストやオーディオブックが驚くほどクリアに聴こえ、情報収集の効率も大きく向上しました。
▍使用シーン2:カフェでの作業中に「BGMモード」のありがたみを実感
ノートPCを開いて作業する時には「BGMモード」に切り替えて使うのがお気に入りです。
このモードでは音楽が少し“遠く”に配置され、まるで店内スピーカーから流れているかのような自然な距離感で再生されます。
- 近すぎず遠すぎず、耳に負担がない
- 作業に集中できるけど、音楽が背後で支えてくれる感覚
- 長時間装着しても蒸れにくく、軽さとフィット感で疲労もなし
この使い方を知ってからというもの、在宅勤務やカフェ作業がまるで“居心地の良いオーディオルーム”のように感じられるようになりました。
▍使用シーン3:夜の映画視聴でシネマモードが大活躍
家族が寝静まった夜、テレビの音量を上げることなく映画を楽しむために、「WH-1000XM6」を活用しています。
特に「シネマモード」を有効にすると、サラウンド効果が増し、映像世界に没入する感覚が格段に上がります。
- 小さな環境音(足音、風の音)が生々しく再現される
- セリフと効果音のバランスが良く、聞き取りやすい
- 音の“位置感”が出るので、普通のステレオヘッドホンでは得られない臨場感
深夜でも音量を気にせず、まるで映画館にいるような感覚で作品に没頭できるのは、「WH-1000XM6」の大きな魅力の一つです。
▍使用後の全体的な印象
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
音質 | ★★★★★ | 低音の深さ、中音の明瞭感、高音の繊細さすべてに満足 |
ノイキャン性能 | ★★★★★ | 外の世界が一瞬で“無音空間”に変わる感覚は衝撃的 |
装着感 | ★★★★☆ | 軽量かつイヤーパッドの沈み込みが心地よい。長時間でも問題なし |
操作性 | ★★★★☆ | タッチ操作は慣れが必要だが、慣れれば直感的で便利 |
アプリの機能性 | ★★★★★ | 自分仕様にチューニングできる自由度が高いのが嬉しい |
▍総評:もはや「音を聴く」ではなく「空間を体感する」レベル
SONY 「WH-1000XM6」を使ってみて思うのは、単に音楽や映像を“聴く”というより、音の世界に没入するための“体験装置”のような存在だということです。
日常生活の中に確かな“静寂”と“音の贅沢”が加わることで、気分転換や集中、リラックスといった生活の質そのものが変化する実感がありました。もはや手放せない存在になっています。
SONY 「WH-1000XM6」に関するQ&A

SONY 「WH-1000XM6」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「WH-1000XM5」から「WH-1000XM6」への買い替えは必要ですか?
M5を既にお使いの方でも、新機能「360 Reality Audio for Cinema」や「BGMモード」などの進化点に魅力を感じる場合は、買い替えの価値があります。ノイズキャンセリング性能の微調整やケースのコンパクト化、バッテリー管理機能の向上など、実用面でも着実に進化しています。
「WH-1000XM6」のノイズキャンセリングはどれくらいすごいの?
ソニーのANC技術は業界トップクラスとされており、電車内やカフェ、オフィスなど日常の騒音をしっかりカットしてくれます。周囲の環境に応じて自動で切り替わる「アダプティブサウンドコントロール」や、手のひらで一時的に外音を取り込む「クイックアテンションモード」も非常に便利です。
「WH-1000XM6」の音質はどんな特徴がありますか?
全体的にバランスの取れたチューニングで、深みのある低音とクリアな中高音が共存しています。ソニー独自のDSEE Extremeにより、圧縮音源もハイレゾ級にアップスケーリングされるため、ストリーミング音源も高音質で楽しめます。
装着感はどうですか?長時間使っても疲れませんか?
本体は約254gと比較的軽量で、低反発イヤーパッドが耳を優しく包み込む感覚があります。長時間装着しても蒸れにくく、ヘッドバンドも圧力を分散してくれる設計のため、リモートワークや移動中でも快適です。
iPhoneユーザーでも快適に使えますか?
iPhoneとの相性も良好です。AACコーデックに対応しており、アプリからのカスタマイズも可能です。ただし、Apple製品との“完全なシームレス体験”を求めるならAirPods Maxの方が親和性は高いですが、WH-1000XM6の方が音質やカスタマイズ性では勝る点も多いです。
マルチポイント接続はできますか?
「WH-1000XM6」は最大2台までのマルチポイント接続に対応しており、スマホとPCなど複数デバイスを同時に接続しての切り替えがスムーズです。オンライン会議中にスマホで着信があっても、すぐに通話に切り替えられるのが便利です。
専用アプリでどこまで設定できますか?
ソニーの専用アプリ「Headphones Connect」では、ノイズキャンセリングの強度調整・外音取り込み量の設定・イコライザーのカスタマイズ・360 Reality Audioの最適化など、細かい調整が可能です。利用シーンに応じて自動でモードを切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も便利です。
収納ケースは持ち運びに便利ですか?
「WH-1000XM6」のキャリングケースはM5よりさらにコンパクトになっており、バッグへの収納もしやすくなりました。開閉はマグネット式で、ジッパーよりも手軽に使える点も魅力です。
どれくらいの時間でフル充電できますか?
約3.5時間でフル充電が可能です。また、3分の充電で約1時間再生可能な急速充電にも対応しているため、外出直前でも安心です。
Bluetoothの接続安定性はどうですか?
Bluetooth 5.3に対応しており、混雑した駅構内やオフィスビル内でも接続が途切れにくいです。マルチポイント接続との併用でも安定性は高く、音の遅延も少なめです。
通話品質は実用レベルですか?
高性能なマイクとノイズリダクション処理により、周囲がうるさい環境でも自分の声をクリアに届けられます。リモート会議や通話でもストレスなく使えます。
映像コンテンツにも向いていますか?
映画・ドラマ・アニメなどには最適です。「360 Reality Audio for Cinema」や「シネマモード」を使えば、映画館のような立体音響を体験できます。没入感を重視するユーザーにもおすすめです。
他社製品(Bose、Apple)との決定的な違いは?
Boseは「空間の広がり感」、Appleは「Apple製品とのシームレス連携」が強みです。一方、「WH-1000XM6」は“バランスの良さと多機能性”が光るモデルで、音楽・映画・作業用など、オールラウンドに使える点が大きな魅力です。
SONY 「WH-1000XM6」レビューのまとめ

Sony 「WH-1000XM6」は、前作の完成度の高さをさらに押し上げた、まさに“隙のないフラッグシップモデル”です。
以下のような点で、非常に高く評価できます。
✔ 高性能なノイズキャンセリングと外音取り込み
- ノイキャンの自然さと強さのバランスが絶妙
- 環境に応じて自動で切り替わる「アダプティブサウンドコントロール」が秀逸
- 外音取り込みは違和感なく、会話も自然にこなせるレベル
✔ 音質はプロ仕様に迫る高解像度
- 低音は深く沈み込み、高音は伸びやかでクリア
- 映像視聴向けの「360 Reality Audio for Cinema」モードは没入感抜群
- リスニング用途を問わず幅広いジャンルに対応
✔ 操作性・カスタマイズ性の豊かさ
- タッチ操作+物理ボタンで直感的なコントロールが可能
- アプリによる細かな音質・モード調整が可能で、オーディオにこだわる人にも応える内容
- クイックアテンションやヘッドジェスチャーなど、日常利用で便利な機能も充実
✔ デザインと装着感の快適さ
- マット仕上げの上質な外観と軽量設計(約254g)
- イヤーパッドは広めで低反発、長時間使用でも疲れにくい
- コンパクトに収納できる新設計のキャリングケースも◎
✔ ライバル製品との比較から見える立ち位置
比較項目 | SONY WH-1000XM6 | Bose QC Ultra | AirPods Max |
---|---|---|---|
ノイズキャンセリング | ◎ 強力で自然 | ◎ 強力でやや圧あり | ◎ 非常に強力だがやや圧迫感あり |
外音取り込み | ◎ 非常に自然 | ◎ 自然で違和感少 | ◎ 非常に積極的に取り込む |
音質 | ◎ バランスと迫力の両立 | ◎ 奥行きと重厚感 | ◎ 中高音が鮮やかで派手 |
アプリ・カスタム性 | ◎ 多機能かつ調整幅大 | ○ ライトで直感的 | △ 基本はiPhone依存 |
装着感・軽さ | ◎ 軽量&疲れにくい | ○ 少しフィット強め | △ やや重め |
総合評価 | ✅ 万能型で高機能 | ✅ 空間重視・映画向け | ✅ Apple製品連携特化型 |
SONY 「WH-1000XM6」レビューの総括
SONY 「WH-1000XM6」は、あらゆる面でユーザーの期待を超える完成度を誇るフラッグシップヘッドホンです。
ノイズキャンセリングは、環境音を自然に遮断しつつ耳への圧迫感を最小限に抑えており、長時間の使用でもストレスを感じさせません。
音質は、深く沈み込む低音と繊細で伸びやかな高音、そして明瞭な中音域がバランス良く調和しており、プロ仕様に迫るリスニング体験を提供します。
また、360 Reality Audioや新搭載の「360アミックス4シネマモード」により、映画や動画コンテンツにも圧倒的な没入感をもたらします。
操作性も極めて優れており、物理ボタンとタッチパネルの両立に加え、アプリを通じた詳細なカスタマイズが可能。
シーンに応じた音響モードの切り替えや外音コントロール、イコライザーの微調整など、使いこなすほどにその実力を実感できる設計です。
加えて、軽量な本体と柔らかなイヤーパッドの組み合わせにより、装着感は非常に快適で、長時間のリスニングでも耳が疲れにくい工夫がされています。
音楽・映画・通話・作業といった幅広い利用シーンに対して、常に高水準のパフォーマンスを発揮する「WH-1000XM6」。
特定の用途に特化した製品ではなく、“万能型”を求めるユーザーにとって、まさにベストバイと呼ぶにふさわしい一台です。
選んで間違いのない一台として、あなたの音のある日常を豊かにしてくれる存在になるはずです。