ワイヤレスイヤホン市場において、カナル型(耳栓型)が主流となる中、「耳を塞ぐ圧迫感が苦手」「カナル型だと外耳炎になりやすい」という悩みを抱えるユーザーにとって、インナーイヤー型は最後の砦とも言える存在です。
しかし、これまでのインナーイヤー型は「遮音性が低い」「低音が軽い」「機能が少ない」という弱点を抱えていました。
その常識を覆し、コストパフォーマンスの高さで市場を席巻してきたのがSOUNDPEATSのAirシリーズです。
2024年、その最新作として登場したのが「SOUNDPEATS Air5」です。
前作Air4で「ノイズキャンセリング」「マルチポイント」「高音質コーデック」という三種の神器を揃え、一つの完成形を見た同シリーズですが、Air5では最新チップ「QCC3091」を引っ提げ、さらなる高みへと到達しました。
- CDロスレス音質(aptX Lossless)への対応
- より洗練された中高音域の解像度
- ユーザーの声を反映した機能改善(音声ガイダンス調整など)
本記事では、オーディオガジェットに精通した筆者が、SOUNDPEATS Air5を実機で徹底的に検証。
前作Air4や競合モデルとの比較、そして実際の生活シーンでの使い勝手まで、メリットもデメリットも包み隠さず完全解説します。
- SOUNDPEATS 「Air5」の進化点とスペック解説
- SOUNDPEATS 「Air5」の音質とaptX Losslessの実力
- SOUNDPEATS 「Air5」のインナーイヤー型ANCと機能性の評価
- SOUNDPEATS 「Air5」を使用した私の体験談・レビュー
- SOUNDPEATS 「Air5」に関するQ&A
- iPhoneでも「Air5」の性能をフルに発揮できますか?
- インナーイヤー型ですが、音漏れはどれくらいしますか?
- ワイヤレス充電(Qi)には対応していますか?
- ランニングやジムでの運動に使っても大丈夫ですか?
- 片耳だけで使用することはできますか?
- ノイズキャンセリング機能は、カナル型(耳栓型)と同じくらい強力ですか?
- ゲームをする際、遅延(音ズレ)は気になりますか?
- 接続が不安定になったり、片耳しか聞こえなくなった場合の対処法は?
- アプリ「PeatsAudio」を使うには会員登録が必要ですか?
- 髪を触っただけでタッチ操作が反応してしまいます。無効化できますか?
- ANCと高音質コーデック(aptX Lossless/Adaptive)を同時に使うと、再生時間は短くなりますか?
- PC(Windows/Mac)でのWeb会議(ZoomやTeams)でも使えますか?
- 充電ケースのバッテリー残量はどこで確認できますか?
- 横向きで寝ながら使う「寝ホン」として使えますか?
- テレビやニンテンドースイッチでも使えますか?
- SOUNDPEATS 「Air5」レビューのまとめ
SOUNDPEATS 「Air5」の進化点とスペック解説

まずは、SOUNDPEATS Air5がガジェットとしてどのような進化を遂げたのか、そのスペックとハードウェアの魅力を深掘りしていきます。
最新チップQCC3091搭載と基本スペック
SOUNDPEATS Air5の心臓部には、Qualcomm社の最新最上位クラスのSoCである「QCC3091」が搭載されています。
これが何を意味するのかというと、単に「新しい」だけでなく、接続の安定性、省電力性能、そして音質処理能力が格段に向上しているということです。
このチップセットの恩恵により、Air5は1万円以下のモデルでありながら、ハイエンド機に匹敵する以下のスペックを実現しています。
| 項目 | SOUNDPEATS Air5 スペック詳細 |
| SoC | Qualcomm QCC3091 |
| Bluetooth Ver. | 5.4 |
| ドライバー | 13mm ダイナミックドライバー |
| 対応コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive, aptX Lossless |
| 再生時間 | イヤホン単体:約6時間 / ケース込み:約30時間 |
| ノイズキャンセリング | アダプティブアクティブノイズキャンセリング |
| 通話機能 | cVc 8.0 ノイズリダクション (3マイク/片側) |
| 防水性能 | IPX5 |
| マルチポイント | 対応(2台同時接続) |
| 専用アプリ | PeatsAudio 対応 |
| 重量 | イヤホン:約4.2g (片側) / ケース込み:約44g |
| 参考価格 | 9,000円台(頻繁にセールあり) |
特筆すべきは、Bluetooth 5.4への対応とSnapdragon Soundの認証取得です。
これにより、対応するAndroidスマートフォンとの組み合わせでは、遅延を極限まで減らしつつ、有線接続に迫る音質データを伝送することが可能になりました。
前作Air4との比較・変更点まとめ
多くのユーザーが最も気になるであろう、「前作Air4から何が変わったのか?」という点を明確にします。
スペック上の数字だけでなく、実際の挙動や特性の違いを表にまとめました。
| 比較項目 | Air5 (最新作) | Air4 (前作) | 進化・変更のポイント |
| SoC | QCC3091 | QCC3071 | 処理能力向上により、接続安定性とロスレス再生の品質が向上。 |
| 音質の傾向 | 中高音・ボーカル重視 | 低音重視・ドンシャリ | Air5はボーカルが前に出るクリアなサウンドへチューニング変更。 |
| 低遅延性能 | ゲームモード + aptX Adaptive Low Latency | ゲームモード | Air5の方が低遅延時の接続安定性が高い傾向。 |
| ケース形状 | 丸みを帯び、取り出しやすい | 若干角があり、取り出しにくい | ユーザーからの不満が多かった「取り出しにくさ」が改善。 |
| アプリ機能 | 音声ガイダンス音量調整可 | 調整不可 | Air5最大の「隠れた神機能」。システム音を無音にできる。 |
| 連続再生 | 単体6時間 | 単体6.5時間 | Lossless対応などの高機能化により、公称値は若干減少。 |
スペック表だけ見るとマイナーチェンジに見えるかもしれませんが、「音質の方向性の変化」と「使い勝手の改善」は大きなトピックです。
特にAir4は低音がかなり強調された「楽しいが、ややブーミー」な音だったのに対し、Air5は「解像度とボーカルの明瞭さ」に振った大人のチューニングになっています。
刷新されたデザインとケースの使い勝手
毎日使うガジェットだからこそ、デザインとハンドリングは重要です。
【ケースデザイン】
Air5の充電ケースは、前作までのマットな質感から一新され、光沢感のある仕上げ(カラーによる)や、パール粒子を含んだような高級感のある塗装が施されています。
指紋はやや目立ちやすくなりましたが、安っぽさは完全に払拭されました。
【取り出しやすさの改善】
Air3、Air4シリーズで多くのユーザーが不満を漏らしていたのが「イヤホンが滑ってケースから取り出しにくい」という問題でした。
Air5では、ケースを開けた際のイヤホン収納部のスペース設計が見直されています。
指を差し込むスペースが広く確保され、摘まみやすくなりました。
これにより、駅のホームや路上など、落下の危険がある場所でも安心して出し入れが可能です。
【イヤホン本体】
「うどん型」や「スティック型」と呼ばれる形状は継承していますが、ハウジング部分(耳に入る部分)の形状が微妙に調整されています。
前作よりも横幅がわずかにスリム化されており、耳への当たりが優しくなりました。
これは長時間装着時の快適性に寄与する一方、耳の穴が大きい人にとっては「保持力」が少し弱まったと感じる要因にもなっています(後述の体験談で詳述します)。
SOUNDPEATS 「Air5」の音質とaptX Losslessの実力

ここでは、SOUNDPEATS Air5の最大の売りである「音質」について、実際にハイレゾ音源やストリーミングサービスを使用して検証した結果をお伝えします。
中高音域の明瞭さとサウンドバランス
Air5を一聴して感じるのは、「圧倒的な見通しの良さ」です。
- 高音域:
煌びやかで伸びがあります。
シンバルやハイハットの余韻が綺麗に表現されますが、曲によってはわずかに刺さるような鋭さを感じる場面もあります。 - 中音域:
ここがAir5の真骨頂です。
ボーカルが楽器隊よりも半歩前に出てくるような定位感があり、歌詞の一言一句が明瞭に聴き取れます。
YouTubeの動画視聴やポッドキャスト、Audibleなどの音声コンテンツとの相性は抜群です。 - 低音域:
前作Air4のような「ズンズン響く重低音」を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。
Air5の低音は「タイトで必要十分」な量感です。
ボワつきがなく引き締まっているため、他の帯域を邪魔しません。
【イコライザーでの調整推奨】
もし「低音が足りない」と感じる場合や、「高音がキツい」と感じる場合は、専用アプリ「PeatsAudio」のイコライザー調整が必須です。
ドライバー自体のポテンシャルは高いため、低音を持ち上げればしっかりと反応してくれます。
初期設定はあくまで「クリアさ」を優先したチューニングだと理解しておきましょう。
CDロスレス品質がもたらす聴こえ方の違い
aptX Losslessは、Bluetooth接続でありながら、CD音質(44.1kHz/16bit)をデータを間引くことなく(ロスレスで)伝送できる技術です。
実際にaptX Lossless対応のAndroidスマートフォン(Xperia 1 VIなど)で接続し、Amazon Music Unlimitedのロスレス音源を再生してみました。
- 音の粒立ち: 圧縮音源(AACや通常のaptX)で感じられる、音の輪郭の「滲み」や「デジタル臭さ」が消えます。
- 静寂感: 音が鳴っていない瞬間の「無音」の表現が深くなり、ダイナミックレンジの広さを感じることができます。
- 情報量: 背景で鳴っている微細なパーカッションや、コーラスの息遣いなど、従来のワイヤレスイヤホンでは埋もれていた音が浮き上がってきます。
正直なところ、1万円以下のイヤホンでこの「ロスレスの恩恵」をどこまで表現できるか懐疑的でしたが、Air5のドライバー性能は十分にその情報量を受け止めています。
有線イヤホン派のユーザーでも、サブ機として十分に納得できるクオリティです。
ゲームモードと低遅延性能の検証
スマホゲーム(音ゲーやFPS)をするユーザーにとって、遅延は致命的です。
Air5は「ゲームモード」を搭載しており、アプリまたは本体操作(左耳3回タップ)で切り替え可能です。
- 動画視聴: YouTubeやNetflixでのリップシンク(口の動きと声のズレ)は、通常モードでもほぼ気になりませんが、ゲームモードにすると完全に違和感がなくなります。
- FPS(PUBG Mobileなど): 銃声と着弾音のズレは極小です。ガチ勢でなければ実用レベルです。
- 音ゲー(プロセカなど): 判定調整なしでPERFECTを出し続けるのは厳しいですが、Bluetoothイヤホンとしてはトップクラスの反応速度です。
さらに、QualcommのSoCを搭載しているため、対応スマホであればaptX Adaptiveの低遅延モードが自動的に機能します。
これにより、混雑した駅構内などでも接続が切れにくく、かつ低遅延を維持するという、非常に安定した通信環境が得られます。
SOUNDPEATS 「Air5」のインナーイヤー型ANCと機能性の評価

「インナーイヤー型にノイズキャンセリングは意味があるのか?」 これは常に議論の的ですが、Air5の答えは「明確に効果がある」です。
アダプティブノイズキャンセリングの実用性
Air5のノイズキャンセリング(ANC)は、「アダプティブ(適応型)」を採用しています。
これは、イヤホンの装着状態や外耳道の形状に合わせて、ノイズ低減効果を自動で最適化する機能です。
【効果のある音・ない音】
- ◯ エアコン・換気扇・PCファンの音: 見事に消えます。「スッ」と静寂が訪れる感覚があり、デスクワークでの集中力アップに貢献します。
- △ カフェのガヤガヤ音: 完全に消えはしませんが、遠くで鳴っているようなレベルまで音量が下がります。音楽を流せば周囲は気にならなくなります。
- ✕ 電車の走行音・強風: 重低音の振動や、突発的な風切り音は防ぎきれません。これは耳を密閉しない構造上、物理的に限界がある部分です。
カナル型のような「真空状態になるような強力な遮音」ではありませんが、「開放感を保ったまま、不快なノイズだけをフィルターする」という、インナーイヤー型ならではの快適な静寂を提供してくれます。
マルチポイント接続の挙動と切り替え速度
現代の必須機能、マルチポイント(2台同時接続)も搭載しています。
例えば、iPhone(音楽用)とMacBook(仕事用)に同時に接続しておけます。
【切り替えのスムーズさ】
特筆すべきは、その切り替え速度です。
PCでYouTubeを見ていて、スマホに着信があった場合、自動的にスマホへ音声が切り替わります。
また、手動で再生デバイスを変える際も、Aの端末で停止→Bの端末で再生とするだけで、1〜2秒程度で音声が切り替わります。
競合他社製品では、切り替えに5秒ほど待たされたり、うまく切り替わらずBluetoothをオンオフしなければならないことがありますが、Air5の挙動は非常に安定しており、ストレスフリーです。
QCC3091チップの処理能力の高さがここで活きています。
新アプリ「PeatsAudio」でできる設定詳細
Air5から、対応アプリが従来の「SOUNDPEATS」から新しい「PeatsAudio」へと移行しました。
UIが洗練され、より直感的に操作できるようになっています。
【主な設定項目】
- イコライザー設定: プリセット(ロック、ポップ、クラシックなど)の選択に加え、10バンドのカスタムEQが作成可能。
- アダプティブイコライザー: 聴力テスト(特定の周波数が聞こえるかチェックする)を行うことで、自分の耳の特性に補正した音質を自動生成してくれます。これが意外と優秀で、埋もれていた帯域が聞こえるようになります。
- ノイズコントロール: ANCのオン/オフ/ノーマルモードの切り替え。
- ゲームモード: オン/オフの切り替え。
- タッチ操作のカスタマイズ: シングルタップ、ダブルタップ、長押しなどの操作を無効化したり、別の機能を割り当てたりできます(誤操作防止に役立ちます)。
SOUNDPEATS 「Air5」を使用した私の体験談・レビュー

ここでは、スペック表には現れない、実際に私が数週間毎日使用して感じた「生の体験」をお届けします。
軽快な装着感と長時間利用での疲れにくさ
私は仕事中、BGMとして長時間音楽を聴くことが多いのですが、Air5の「着けていることを忘れる軽さ」は感動的です。
片耳約4.2gという軽さに加え、耳の穴を圧迫しない形状のおかげで、3〜4時間連続で装着していても耳が痛くなりません。
カナル型イヤホンだと、長時間使用で耳の中が蒸れたり、痒くなったりすることがありますが、Air5ではその不快感がゼロです。
Web会議が連続する日や、長時間の移動時には、カナル型よりも圧倒的に身体への負担が少ないと感じました。
ただし、イヤホン本体が前作よりスリムになった分、耳の穴が大きい人は「少し頭を振ると緩む」感覚があるかもしれません。
その場合は、サードパーティ製のAirPods用シリコンカバーなどを装着すると、グリップ力が増して安定します。
通勤・カフェでのノイズキャンセリング効果
実際に通勤電車(地下鉄)と、休日のカフェでテストしました。
- 地下鉄:
正直に言うと、地下鉄の轟音に対しては力不足です。
音楽のボリュームを少し上げないと聴こえづらい場面がありました。
しかし、ANCをオフにするよりは遥かにマシで、「ゴーーッ」という低域成分は薄まります。 - カフェ:
ここがAir5のベストポジションです。
隣の席の話し声や、店内のBGMが適度にカットされ、自分の作業に没頭できます。
カナル型で完全に周囲を遮断してしまうと、店員さんに呼ばれた時に気づかなかったり、周囲の状況が分からず不安になったりしますが、Air5は「適度な外音」が入ってくるため、安心して使用できました。
意外な神機能!音声ガイダンスの音量調整
これは使ってみて初めて気づいた、地味ながら最強のメリットです。
多くの安価なワイヤレスイヤホンは、モード切替時やバッテリー低下時に「Battery Low!!」「Game Mode!!!」といった爆音の英語アナウンスが流れ、耳をつんざくような不快感を味わうことがありました。
しかし、Air5はアプリ「PeatsAudio」から音声ガイダンスの音量を調整(または無音に)できます。
私は即座に音量を最小に設定しました。
これにより、寝る前に静かな音楽を聴いている時や、集中している時に、突然のシステム音で驚かされることがなくなりました。
この配慮は、ユーザー体験を深く理解していないとできない設計だと思います。
気になった点:風切り音と最小音量の大きさ
もちろん、完璧な製品ではありません。気になった点が2つあります。
- 風切り音(Wind Noise):
屋外で使用中、風が強い日や自転車に乗っている時(※安全な場所で検証)、マイク部分に風が当たると「ボボボボ」という強烈な風切り音が入ります。
ANCをオンにしていると、風の音をノイズとして拾ってしまい、逆にうるさくなる現象が発生します。
風が強い屋外では、ANCをオフ(ノーマルモード)にすることをおすすめします。 - 最小音量が大きめ:
iPhoneで使用した際、ボリュームを「1」にしても、静かな部屋で聴くには「少し音が大きいな」と感じることがありました。
Androidでは絶対音量設定を無効化するなどで対処可能な場合もありますが、就寝用の「寝ホン」として極小音量で使いたい人には不向きかもしれません。
通話品質テストとWeb会議での使用感
仕事のZoomミーティングと、友人とのLINE通話で使用してみました。
マイク品質は非常にクリアです。
ノイズリダクションが効いており、こちらの声は相手にはっきりと伝わります。
特に驚いたのは、周囲の雑音のカット能力です。
カフェで通話した際、周囲のガヤガヤ音は相手にはほとんど聞こえていなかったようです。
ただし、先述の通り「風」には弱いため、屋外で歩きながら通話をする際は、風がマイクに当たらないよう注意が必要です。
体験談の総括
SOUNDPEATS Air5を使用して最も強く感じたのは、「日常に溶け込むイヤホン」だということです。
最高音質を求めて座って聴くためのイヤホンではなく、朝の通勤、仕事中のBGM、家事をしながらのラジオ、夜の動画鑑賞……といった、生活のあらゆるシーンで「つけっぱなし」にできる快適さがあります。
カナル型のような「気合を入れて装着する」感覚がなく、メガネをかけるように自然に装着できる。
それでいて、音質は妥協がなく、必要な時にはノイズも消してくれる。
この「ちょうど良さ」こそが、Air5が手放せなくなる最大の理由でした。
SOUNDPEATS 「Air5」に関するQ&A

SOUNDPEATS 「Air5」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
iPhoneでも「Air5」の性能をフルに発揮できますか?
基本的な機能は使えますが、ハイレゾ・ロスレス再生には非対応です。 iPhoneでもBluetooth接続で音楽再生、通話、アプリ設定、マルチポイント接続などは問題なく利用できます。ただし、iPhoneは「aptX Lossless」や「aptX Adaptive」などの高音質コーデックに対応していないため、接続は「AACコーデック」となります。 それでも、Air5のドライバー性能が高いため十分に良い音で楽しめますが、スペック通りの最高音質を引き出せるのは対応するAndroid端末のみとなります。
インナーイヤー型ですが、音漏れはどれくらいしますか?
カナル型に比べると構造上、音漏れはしやすいです。 耳の穴を完全に密閉しないため、大音量で聴くと周囲に音が漏れる可能性があります。 静かな図書館やエレベーターの中では音量に注意が必要です。ただし、ノイズキャンセリングを併用することで、小さなボリュームでも音楽が聴き取りやすくなるため、結果的に音漏れのリスクを減らす運用が可能です。
ワイヤレス充電(Qi)には対応していますか?
残念ながら非対応です。 充電は付属のUSB Type-Cケーブルを使用した有線充電のみとなります。コストパフォーマンスを優先した結果、ワイヤレス充電機能は省略されています。
ランニングやジムでの運動に使っても大丈夫ですか?
軽い運動なら大丈夫ですが、激しい動きには注意が必要です。 IPX5の防水性能があるため、汗や急な雨には耐えられます。しかし、インナーイヤー型は耳に「引っ掛ける」構造のため、激しく首を振るような運動や、寝転がって行うトレーニングでは落下する恐れがあります。心配な場合は、別売りのシリコンカバーやイヤーフックの併用をおすすめします。
片耳だけで使用することはできますか?
はい、可能です。 左右どちらか片方のイヤホンだけをケースから取り出して使用することができます(モノラルモード)。通話や、周囲の音を聞きながら作業したい場合に便利です。
ノイズキャンセリング機能は、カナル型(耳栓型)と同じくらい強力ですか?
いいえ、カナル型ほど強力ではありません。 カナル型のような「耳栓による物理的な遮音」がないため、完全な無音状態を作ることはできません。Air5のノイズキャンセリングは、「低音域の騒音(エアコンやエンジンの音)を軽減して、開放感を保ったまま快適にする」ためのものだと理解しておくと満足度が高いです。
ゲームをする際、遅延(音ズレ)は気になりますか?
「ゲームモード」をオンにすれば、ほとんど気になりません。 左側のイヤホンを3回タップしてゲームモードをオンにすると、遅延を最小限に抑えられます。FPSやリズムゲームをガチでプレイするには僅かなズレを感じる場合もありますが、動画視聴や一般的なRPG、アクションゲームなどでは違和感なくプレイ可能です。
接続が不安定になったり、片耳しか聞こえなくなった場合の対処法は?
ケースのボタンを使った「リセット」を試してください。 ペアリングがうまくいかない時の一般的な解決策はリセットです。
- イヤホンを両方とも充電ケースに戻し、蓋を開けたままにします。
- ケースの底面(または背面)にあるボタンを約10秒間長押しします。
- インジケーターが白と赤(または特定の色)に点滅したらリセット完了です。 その後、スマホのBluetooth設定から一度登録を解除し、再接続を行ってください。
アプリ「PeatsAudio」を使うには会員登録が必要ですか?
はい、メールアドレスによるアカウント登録とログインが必須です。 アプリを利用するためには登録が必要ですが、登録することでイコライザー設定をクラウドに保存でき、機種変更をした際も設定を引き継げるメリットがあります。一度ログインすれば、次回からは自動的に接続されます。
髪を触っただけでタッチ操作が反応してしまいます。無効化できますか?
はい、アプリから特定の操作を無効化(オフ)にできます。 「PeatsAudio」アプリの設定で、誤操作しやすい「1回タップ(音量調整)」だけを無効にしたり、長押しの機能を変更したりと、タッチ操作のカスタマイズが可能です。誤操作にストレスを感じる場合は、設定を変更することで劇的に使いやすくなります。
ANCと高音質コーデック(aptX Lossless/Adaptive)を同時に使うと、再生時間は短くなりますか?
はい、公称値よりも短くなる傾向があります。 スペック上の「単体6時間」は、標準的な使用環境での数値です。処理負荷の高い「ロスレス再生」と「ノイズキャンセリング」を常にオンにし、さらに音量を大きめで使用した場合、実働時間は3.5〜4時間程度になることがあります。長時間の移動で使用する際は、こまめにケースに戻して充電することをおすすめします。
PC(Windows/Mac)でのWeb会議(ZoomやTeams)でも使えますか?
はい、問題なく使用できます。 PCとBluetooth接続すれば、ヘッドセットとして認識されます。マルチポイント機能を使えば、「PCでWeb会議中にスマホに着信があっても気づける」という使い方ができるため、テレワーク用としても非常に優秀です。マイク性能も高いため、静かな部屋であればクリアな音声を相手に届けられます。
充電ケースのバッテリー残量はどこで確認できますか?
ケース正面のLEDインジケーターの色で判断します。 ケースの蓋を開閉した際や、充電ボタンを押した際に点灯するLEDの色で、大まかな残量が分かります。
- 緑色: 100% 〜 50% (十分にある)
- 黄色: 49% 〜 10% (少なくなっている)
- 赤色: 10%未満 (充電が必要) アプリ「PeatsAudio」上ではイヤホン本体の残量は%表示で見れますが、ケースの正確な%表示は確認できない仕様です。
横向きで寝ながら使う「寝ホン」として使えますか?
形状的には向いていますが、誤操作対策が必要です。 Air5は本体が薄く、耳からの出っ張りが少ないため、枕に耳を押し付けても痛くなりにくい形状です。ただし、タッチセンサーが枕に触れて反応してしまう(勝手に音量が変わるなど)可能性があります。 寝ホンとして使う場合は、アプリでタッチ操作を「無効」に設定してから使用すると快適です。
テレビやニンテンドースイッチでも使えますか?
Bluetooth機能があれば使えます。 ニンテンドースイッチや、Bluetooth送信機能付きのテレビであれば直接接続可能です。 Bluetooth非対応の古いテレビや、飛行機の座席モニターで使いたい場合は、別途「Bluetoothトランスミッター」という機器をイヤホンジャックに挿すことで、Air5を無線接続して使えるようになります。
SOUNDPEATS 「Air5」レビューのまとめ

最後に、SOUNDPEATS Air5のレビューを総括します。
SOUNDPEATS Air5のメリット総括
- QCC3091搭載: 最新チップによる圧倒的な接続安定性とレスポンスの良さ。
- 高音質: aptX Lossless対応で、中高音域の解像度が非常に高い。ボーカルが美しい。
- 快適な装着感: インナーイヤー型特有の開放感と軽さで、長時間使用も苦にならない。
- 実用的なANC: 完全に遮断はしないが、生活ノイズを効果的に低減する適応型ノイキャン。
- マルチポイント: 2台同時接続の切り替えが爆速でストレスフリー。
- アプリ機能: 音声ガイダンスの音量調整が可能という、痒い所に手が届く神仕様。
- 取り出しやすいケース: 前作の欠点をしっかり克服したハードウェア設計。
SOUNDPEATS Air5のデメリット総括
- 風切り音に弱い: ANCオン時の屋外強風下ではノイズが発生しやすい。
- 低音の量感: 重低音好きには物足りない可能性がある(イコライザーで補正推奨)。
- 最小音量: 静かな環境では最小ボリュームでも音が大きく感じる場合がある。
- ワイヤレス充電非対応: コストカットのためか、Qi充電には非対応。
- 装着安定性: 耳の形状によっては、前作より緩く感じる場合がある。
Air4から買い替えるべきか?
- 買い替え推奨: 「Air4の取り出しにくさにイライラしている」「Air4の低音が強すぎると感じている」「システム音(Battery Lowなど)がうるさいのが嫌だ」という方。
- ステイでOK: 「Air4の音質と装着感に満足している」「重低音が好き」という方は、無理に買い替える必要はありません。
おすすめできるユーザー層
- カナル型(耳栓型)が苦手な人: 耳への圧迫感から解放されたいすべての人。
- 「ながら聴き」が多い人: 仕事中や家事中に、周囲の音も適度に感じながら音楽を聴きたい人。
- Androidユーザー: 特にSnapdragon Sound対応スマホを持っている人は、真の性能を引き出せます。
- コスパ重視の人: 1万円以下で、マルチポイント・ANC・高音質コーデック全部入りを探している人。
- 動画・ゲームをよく見る人: 低遅延モードと聞き取りやすい中音域はコンテンツ消費に最適。
おすすめできないユーザー層
- 完全な静寂を求める人: 電車の中などで完全に外界をシャットアウトしたいなら、カナル型のハイエンド機(SOUNDPEATS Capsule3 Pro+など)を買うべきです。
- 重低音至上主義の人: 脳を揺らすような低音が欲しいなら、別のモデルが適しています。
- 激しいスポーツをする人: 防水IPX5ですが、インナーイヤー型は激しく動くと外れやすいため、スポーツ専用モデルの方が無難です。
SOUNDPEATS 「Air5」レビューの総括:1万円以下で選ぶ最適解としての最終評価
SOUNDPEATS Air5は、「インナーイヤー型ワイヤレスイヤホンの完成形」と言っても過言ではありません。
これまでのインナーイヤー型が抱えていた「機能不足」や「音質の妥協」を、最新技術の投入によって一つずつ解消しています。
特に、「開放感のある着け心地」と「没入できる高音質・静寂」のバランスは絶妙です。
初めてワイヤレスイヤホンを買う人にも、カナル型に疲れてしまったサブ機を探している玄人にも、自信を持っておすすめできる一台です。
1万円でお釣りが来る価格で、この体験が得られるのは、間違いなく「買い」です。
あなたのオーディオライフを、Air5でもっと身軽に、もっと高音質にアップデートしてみてはいかがでしょうか。


