SOUNDPEATS「Capsule3 Pro+」を実際に使ってみて感じたのは、前作からの明確な進化でした。
見た目こそ大きな変化はありませんが、音の厚みやノイズキャンセリングの精度、アプリ連携の安定性など、細部の完成度が確実に高まっています。
特に印象的だったのは、ノイズキャンセリングをONにしても音質がほとんど変わらない点です。
低音はより深く、中高域は伸びやかに、全体のバランスが一段と自然になったことで、聴き疲れしにくいサウンドへと仕上がっています。
これまで「Opera05」や「Air3 Deluxe」など、数々のSOUNDPEATS製品を試してきましたが、「Capsule3 Pro+」はその中でも“音楽を最も自然に楽しめるモデル”と感じました。
この記事では、デザインや音質、機能面、そして実際の使用体験をもとに、このモデルの魅力を詳しくレビューしていきます。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」のデザインと装着感の進化

ケースと本体の質感:より上質で落ち着いた印象に
手に取った瞬間、「Capsule3 Pro+」の仕上がりには確かな高級感を感じました。
ケースはマット寄りの質感で、指紋や小キズが目立ちにくく、日常使いでも清潔感を保ちやすい設計です。
ヒンジの剛性も絶妙で、片手で開閉してもフタが勝手に戻ることなく、スムーズにイヤホンを出し入れできます。
イヤホン本体も、ステム部分のエッジ処理がより丁寧になり、耳に触れたときの違和感が軽減されました。
重心バランスも良く、ステム側がわずかに軽量化されているため、長時間の装着でもズレやすさを感じにくいのが印象的です。
良かった点
- マット仕上げで指紋や汚れが付きにくい
- ヒンジの開閉感が滑らかで片手操作がしやすい
- ステム部分のエッジが丸く、肌当たりが自然
注意点
- マット塗装は乾いた皮脂で白くくすむことがあるため、乾いた布で軽く拭くとよい
- 光沢クリーナーは使用を避け、中性洗剤を薄めた布拭きがおすすめ
全体的に、華美さよりも“日常で使い続ける快適さ”を重視した仕上げです。
価格以上の所有感が得られるデザインと言えるでしょう。
フィット感と安定性:長時間でも疲れにくい設計
「Capsule3 Pro+」の装着感は、前作の形状を引き継ぎながらも微妙に改良されています。
ノズル角度がわずかに調整され、耳に入れた際の圧迫感が軽減されており、深く押し込まなくても密閉感が得られます。
長時間のリスニングや会議でも耳が痛くなりにくく、歩行中や軽い運動でも外れにくい安定性を実現しています。
特に、ステムの角度と重心の配置がうまく調整されており、軽いタッチ操作をしてもズレにくい点は高評価です。
| シーン | 安定性 | 装着感の印象 |
|---|---|---|
| 通勤・徒歩 | ★★★★★ | 歩行振動でもズレにくく、外部ノイズをしっかり遮断 |
| デスクワーク | ★★★★☆ | 3〜4時間着けても痛みが出にくい自然な密着感 |
| 軽い運動 | ★★★★☆ | 汗をかいてもズレにくく、簡単に位置調整できる |
装着のコツ
- イヤーピースは通常よりワンサイズ上を試すと、低音の安定感が向上
- ステムを軽く前傾させると、タップ時のズレが減る
- 深く入れすぎず“軽く収めて回す”ように装着すると疲れにくい
自然な装着感と安定性のバランスが取れており、長時間の使用や外出先でも安心して使える印象です。
操作性とLEDインジケーターの改善点
タッチセンサーの感度は向上しており、軽く触れるだけでしっかり反応します。
誤作動を防ぐための感度調整も絶妙で、耳への装着や位置調整の際に意図せず反応することがほとんどありません。
操作割り当てもアプリで自由にカスタマイズ可能で、自分の使い方に合わせた設定が行える点が便利です。
LEDインジケーターは控えめな明るさで、暗所でも主張しすぎず視認性を確保しています。
実際に感じた改善点
- タッチ感度が自然で、誤反応がほとんどない
- 操作レスポンスが速く、曲送りやANC切替がスムーズ
- LEDが控えめで夜間使用時にも邪魔にならない
おすすめの操作割り当て例
| 操作 | 機能 |
|---|---|
| ダブルタップ | 曲送り・戻し |
| トリプルタップ | 音量調整 |
| 長押し | ANC/外音取り込み切替 |
細部の改善が積み重なり、全体としての使い勝手は前作より格段に上がっています。
操作時のストレスがほとんどなく、毎日の使用を快適に支える完成度の高い設計です。
「Capsule3 Pro+」は、外観の派手な刷新こそないものの、質感・装着感・操作性といった“毎日触れる要素”を着実に磨き上げています。
デザインの落ち着きと実用性のバランスが取れており、長時間使うほどその完成度を実感できるイヤホンです。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」の音質レビュー:ワンランク上の完成度

「Capsule3 Pro+」を初めて聴いたとき、真っ先に感じたのは“音のまとまりの良さ”でした。
全帯域が自然につながり、低音から高音まで破綻がない。
SOUNDPEATSがこれまで磨いてきたチューニングの集大成と言える完成度です。
低音の量感とキレのバランス
低音は深みとスピード感が両立しています。
重低音の沈み込みはしっかりありつつ、輪郭はクリアで、モコモコした膨らみは感じません。
ベースラインが濁らず、リズムのキレが際立つ印象です。
特に、電車やカフェのような低域ノイズのある環境でも、ノイズキャンセリングをONにして音楽を聴くと、低音の厚みが損なわれずにしっかり残る点は優秀です。
印象まとめ
- 低域の量感は“中〜やや多め”で、沈み込みが心地よい
- ベースとキックの分離が明確で、リズムの立ち上がりが速い
- ANC使用時でも低域が痩せず、安定感がある
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 量感 | やや多めで迫力あり |
| スピード感 | キレが良く反応が速い |
| 解像度 | 中低域の重なりが少なく明瞭 |
| 音圧バランス | 小音量でも厚みが維持される |
低音は派手すぎず、しっかり締まっていて、どんなジャンルにも対応できる万能型です。
ボーカル表現と中高域の伸び
中域は声の“芯”が明確で、ボーカルが一歩前に出てくるような存在感があります。
サ行の刺さりが少なく、長時間聴いても疲れにくいナチュラルなチューニングです。
女性ボーカルでは息遣いが滑らかに、男性ボーカルでは厚みのある中音がしっかりと響きます。
高域は繊細ながらもギラつかず、シンバルやアコースティックギターの倍音が自然に伸びる印象です。
解像度が高く、音源の細かなディテールがしっかり再現されるため、聴き慣れた楽曲に新しい発見があるように感じました。
特徴まとめ
- 中域は暖かみがあり、ボーカルが自然に前へ出る
- サ行の刺さりが抑えられ、耳に優しい
- 高域は煌びやかすぎず、滑らかで聴きやすい
ジャンル別の相性(体感)
| ジャンル | 相性 | コメント |
|---|---|---|
| J-POP/シティポップ | ◎ | ボーカルが立体的で音場が広い |
| ロック/メタル | ○ | ギターのエッジ感が明確で迫力あり |
| ジャズ/アコースティック | ◎ | ピアノやブラシの粒立ちが自然 |
| EDM/ダンス | ○ | 高域の抜けが良くリズムが軽快 |
どのジャンルでも破綻せず、特に“声”を中心に聴くユーザーには最適です。
音場の広がりと定位感 ― 有線級の立体感
音場の広さは、ワイヤレスイヤホンとしては驚くほど自然です。
左右方向の広がりに加え、前後の奥行きも明瞭。
ボーカルが中央に定位し、ギターやパッド音が左右にふんわり広がる立体的なステージ感を描きます。
各楽器の分離も優秀で、音が重なり合う場面でも混濁しません。
ライブ音源では空間の空気感まで感じ取れるような、立体的な響きが印象的です。
定位・空間表現のポイント
- 音像が中央に安定しており、左右の定位が明確
- 小音量でも立体感が維持される
- 各帯域が独立して鳴るため、楽器の配置が分かりやすい
| 評価項目 | 感想 |
|---|---|
| ステレオ感 | 広く自然。左右の分離が明確 |
| 立体感 | 前後方向の奥行きがしっかりある |
| ボーカル位置 | センターで安定、奥行きとのバランス良好 |
EQでさらに磨くサウンド
デフォルトでも十分バランスが取れていますが、アプリのEQ調整で自分好みに寄せることも可能です。
大きく変えすぎず、±1〜2dB程度の微調整が効果的です。
おすすめ設定例
| シーン | 設定内容 |
|---|---|
| ボーカルを際立たせたい | 3kHzを+1dB、200Hzを−1dB |
| 低音を引き締めたい | 60Hzを−1dB、250Hzを−0.5dB |
| 高域を明るくしたい | 8〜10kHzを+0.5dB |
細かなチューニングで、自分だけの“理想の音”に仕上げる楽しみがあるのも、「Capsule3 Pro+」の魅力のひとつです。
「Capsule3 Pro+」は、SOUNDPEATSの中でも特に完成度の高い音作りがなされています。
低音は力強くも締まりがあり、中高域は滑らかで情報量が豊富。音場は広く、定位も正確で、有線イヤホンに迫るレベルの表現力を実現しています。
まさに“価格以上の音”を体験できる一本。音楽のジャンルを問わず、バランス良く楽しみたい人に強くおすすめできるモデルです。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」の機能性と使い勝手

ノイズキャンセリング性能:前作比の明確な進化
「Capsule3 Pro+」のノイズキャンセリング(ANC)は、前作「Capsule3 Pro」から大きく進化しています。
特に、低音域のノイズ遮断力と中高域の自然な残響処理の両立が印象的で、実際の使用感としても一段上の完成度を実感できます。
ANCをONにしても音質がこもらず、低音の輪郭や中高域の透明感をしっかり保ったままノイズを抑える点は秀逸です。
耳が詰まるような圧迫感もほとんどなく、長時間使用してもストレスがありません。
実際の使用シーンでの印象
| シーン | ノイズ低減効果 | 音質変化 | コメント |
|---|---|---|---|
| 通勤電車 | ★★★★★ | ほぼ変化なし | 走行音を大幅にカット。ボーカルがくっきり聴こえる |
| カフェ・オフィス | ★★★★☆ | わずかに暖かい音調 | 人の話し声を程よく抑え、集中しやすい環境に |
| 屋外(風あり) | ★★★☆☆ | やや低音強調 | 風切り音は軽減されるが、完全には消えない |
また、ANCの切り替えスピードも早く、外音取り込みへの移行がスムーズ。
通勤や作業中など、環境が頻繁に変わる場面でも快適に使える点は大きな進化です。
外音取り込み・通話品質の改善点
外音取り込み(ヒアスルー)は、自然な音の通り方に仕上がっています。
周囲の環境音を不自然に強調することなく、人の声だけをバランスよく取り込む傾向にあり、会話中も違和感が少ないです。
外出時には車の走行音やアナウンスなども十分に認識でき、日常生活の安全性を損なわないレベルに調整されています。
通話品質も確実に向上しています。
複数マイクによるノイズリダクションが強化され、相手に自分の声がクリアに伝わるのが特徴です。
特に風の強い屋外やカフェのような雑音の多い場所でも、声が埋もれず明瞭に聞き取れると感じました。
通話・外音取り込みの評価
| 使用環境 | 外音取り込みの自然さ | 通話音声の明瞭さ | コメント |
|---|---|---|---|
| 室内(オフィス) | ◎ | ◎ | 打鍵音や話し声の入り方が自然で違和感が少ない |
| カフェ | ○ | ◎ | 背景ノイズを適度にカットして声が聞き取りやすい |
| 屋外 | ○ | ○ | 風のノイズを軽減し、実用レベルの安定感 |
音楽を止めずに会話をしたいときや、環境を把握しながら作業を続けたい場面でもストレスなく使えるため、ANCとヒアスルーの切り替えを頻繁に行うユーザーには理想的な設計です。
アプリ連携とEQカスタマイズの実用性
専用アプリ「SOUNDPEATS」は、「Capsule3 Pro+」の使いやすさをさらに引き上げています。
アプリ上では、ANCや外音取り込みの切り替え、タッチ操作のカスタマイズ、マルチポイント接続設定などが直感的に行えます。
動作も軽く、レスポンスが早いためストレスを感じにくいUI設計です。
特筆すべきは、EQ(イコライザー)調整の自由度。10バンドの細かな調整が可能で、±1dB単位で音の微修正ができます。
これにより、自分の聴覚や好みに合わせて“あと一歩”のチューニングができる点が非常に魅力的です。
EQ設定の一例
| 音の傾向 | 設定内容 | 効果 |
|---|---|---|
| ボーカルを際立たせたい | 3kHzを+1.0dB/200Hzを−1.0dB | 中域が前に出て、声の明瞭感が増す |
| 低音を引き締めたい | 60Hzを−1.0dB/250Hzを−0.5dB | 低音の膨らみを抑えてリズムがタイトに |
| 高域を明るくしたい | 8〜10kHzを+0.5dB | シンバルや弦楽器のきらめきが増す |
また、EQ設定は複数プリセットとして保存できるため、音楽ジャンルや環境に応じて切り替えが可能です。
通勤中は低音を強調、作業時はフラットに、リラックス時は高域を軽く持ち上げるといった使い分けも簡単です。
さらに、アプリ側でマルチポイント接続の管理がスムーズになり、スマホとPCを同時接続しても音の切り替えがほぼ瞬時に行われます。
会議中にスマホへ通知が来てもシームレスに切り替わるなど、実用性が大幅に向上しました。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」を使用した私の体験談・レビュー

「Capsule3 Pro+」をしばらく日常で使い続けてみて、印象はひと言でいえば「静かに完成されたイヤホン」でした。
派手な個性を押し出すというよりも、使うほどにストレスが減っていくタイプで、通勤・仕事・運動・リラックスタイムまで、すべてのシーンで“ちょうどいい”存在感を保ってくれます。
通勤時:ANCの強化で「音楽だけに集中できる」
朝の満員電車ではANCをONにして使用しています。
走行音や人の話し声がふんわりと遠のく感覚で、音楽に集中しやすくなりました。
前作よりも圧迫感が少ないため、長時間でも耳の疲れがほとんどありません。
ホームでのアナウンスや車内放送も、完全に消えるのではなく自然に聞こえるため、安心感もあります。
外音取り込みへの切り替えもスムーズで、電車を降りた後の動作がひと呼吸で済むのは便利でした。
感じたポイント
- ANC ONでも音質が変わらず、ボーカルの輪郭がはっきりしている
- 外音取り込みの切替が速く、駅やカフェなどで便利
- 通勤中でも音量を抑えめにでき、耳の疲労が減った
| 使用モード | 効果 | 快適度 |
|---|---|---|
| ANC ON | 電車内ノイズをほぼ遮断 | ★★★★★ |
| 外音取り込み | 駅の放送が聞き取れる | ★★★★☆ |
デスクワーク:マルチポイントと装着感が効く
仕事中はPCとスマートフォンをマルチポイント接続して使用。
音楽を聴きながら仕事をしていても、スマホに着信が入ると自動的に切り替わり、すぐ通話が可能です。
この切り替えが非常にスムーズで、「あれ、音が出ない」と焦る瞬間がありません。
装着感も軽く、長時間つけっぱなしにしても耳への負担が少ない点は好印象です。A
NCをOFFにしても静かさが保たれるため、集中したい時の相棒として優秀でした。
仕事中の活用ポイント
- 長時間でも耳が痛くならず、圧迫感が少ない
- マルチポイントの切替が速く、ビジネス用途でも実用的
- EQを“ボーカル前出し”に設定すると、動画視聴やオンライン会議で声が聞き取りやすい
運動・外出時:安定したフィット感と耐久性
休日のウォーキングやジムでのトレーニングでも使いました。
激しい動きでもイヤホンがズレにくく、汗をかいても滑らないのが安心です。
イヤーピースの密閉が良く、体を動かしても音の厚みが崩れません。
風の強い屋外ではANCを切って外音取り込みにすることで、風切り音を減らしつつ周囲の安全確認ができるため、ランニングや自転車移動にも使いやすいです。
使ってみて感じた安定性
| シーン | フィット感 | 音の安定度 |
|---|---|---|
| ウォーキング | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ジムトレーニング | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 屋外ラン | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
自宅でのリスニング:小音量でも空気感が残る
夜、部屋を暗くして静かに音楽を聴くときにも、「Capsule3 Pro+」は実力を発揮します。
小音量でも低音がしっかり沈み、高域のきらめきが失われません。
アコースティックやボーカル曲では、息づかいや楽器の余韻まで感じ取れるような柔らかい響きがありました。
EQで高域をほんの少し(8〜10kHz +0.5dB)上げると、空気感がより明るくなり、夜のリラックス用にも最適です。
通話・オンライン会議:静かな環境で“声の抜け”が良い
通話では、相手から「声がクリア」と言われることが多く、ノイズの多い環境でも自分の声が前に出る印象です。
オフィスやカフェでも、相手に環境音が入りにくく、会話のテンポが崩れません。
オンライン会議では、外音取り込みモードをONにすると自分の声が自然に聞こえ、マイク付きヘッドセットに近い感覚で使えました。
体験談の総括:生活に自然に溶け込む完成度
「Capsule3 Pro+」を使って感じたのは、音楽が特別なものではなく、日常の中に自然と溶け込む心地よさでした。
過度な主張がなく、ただ静かに快適さを支えてくれる存在です。
ANCの効き方や装着感、EQの細やかな調整など、どの要素も使う人のリズムに寄り添うように設計されており、派手さよりも完成度の高さが印象に残ります。
通勤、仕事、リラックスタイムなど、どんなシーンでも音質と機能のバランスが崩れず、常に安定したパフォーマンスを発揮します。
「Capsule3 Pro+」は「これで十分」と思わせる安心感を持ち、日常に寄り添う静かな相棒として、確かな存在感を放っています。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」に関するQ&A

SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」に関してよく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
前作「Capsule3 Pro」と比べて、どこが一番進化しましたか?
一番大きく変わったのは、ノイズキャンセリングと音の自然さです。前作ではANCをONにすると少し音がこもる傾向がありましたが、「Capsule3 Pro+」では圧迫感が少なく、遮音しながらも音の厚みがしっかり保たれています。また、アプリのEQ精度が上がり、より自分好みに微調整できる点も進化ポイントです。
音質の傾向はどんなタイプですか?
音のバランスが非常に良く、低音の深さと中高域の透明感を両立しています。ドンシャリすぎず、自然で立体的なチューニングなので、J-POPやアコースティック、ロック、ジャズまで幅広いジャンルにマッチします。特にボーカルの定位が明瞭で、長時間聴いても疲れにくいサウンドです。
ANC(ノイズキャンセリング)は強力ですか?
“静けさ”を作るタイプのANCです。完全に無音になるほどの強さではありませんが、電車やカフェ、オフィスのノイズをしっかり軽減してくれます。低音域に強く、環境音を滑らかに抑えるため、集中したい時に最適です。耳の圧迫感も少なく、長時間ONにしていても疲れにくいのが特徴です。
外音取り込みモードは自然に聞こえますか?
はい、非常に自然です。人の声を中心に拾うようチューニングされており、会話やアナウンスを聞き逃さずに音楽を続けられる仕上がりです。マイク感度のバランスも良く、環境音が強調されすぎないため、屋外でも違和感なく使えます。
通話品質はどのくらいですか?
通話中の自分の声が相手に明瞭に伝わる印象です。マイクのノイズリダクション性能が高く、周囲の環境音が抑えられるため、オフィスや屋外でも快適に通話できます。マスクをしていても声がこもらず、自然な発声で話せるのは好印象です。
アプリでの操作はどんなことができますか?
SOUNDPEATS専用アプリでは、ANC/外音取り込みモードの切り替え、EQ(イコライザー)のカスタマイズ、タッチ操作の割り当て変更、マルチポイント設定などが行えます。反応が早く、設定が即時反映されるため、操作ストレスが少ないのが特徴です。
バッテリー持ちは実際どのくらいですか?
ANC ONでも1回の充電で約7時間前後再生できます。ケース込みで使用すれば合計40時間近くの再生が可能で、数日にわたる通勤・通学でも安心して使えます。充電はUSB-C対応で、フル充電までの時間も短めです。
マルチポイント接続は快適に使えますか?
はい、非常に安定しています。スマートフォンとPCを同時に接続しても、音の切り替えがスムーズで遅延がほとんどないため、作業中の着信にも即座に対応できます。動画再生中でも切り替えラグが短く、使い勝手が優秀です。
防水性能はありますか?
公式スペックではIPX4相当の防滴仕様です。軽い雨や汗程度なら問題ありませんが、水中での使用やシャワー中の利用は避けましょう。ジムや屋外ウォーキング程度の汗なら十分対応できます。
ゲームや動画視聴で音の遅延はありますか?
通常モードでも遅延はほとんど感じませんが、アプリから「ゲームモード」をONにすればさらに低遅延化(約70ms前後)します。動画の口パクズレもほぼなく、YouTubeやNetflixなどの視聴でも快適です。FPSや音ゲーのようなシビアなタイトルでなければ十分対応可能です。
音漏れはしやすいですか?
イヤーピースの密閉がしっかりしているため、音漏れはかなり少ないです。中〜高音量でも周囲に気づかれることはほとんどありません。特に低音の締まりが良いため、電車内やオフィスでも安心して使えます。
長時間使用して耳が痛くなりませんか?
本体が軽量で、ステム(軸)の角度が自然な設計のため、3〜4時間の連続使用でも耳が痛くなりにくいです。イヤーピースをワンサイズ上げることで、さらに安定感と遮音性が向上します。耳に負担をかけず、ストレスなく装着し続けられるのは大きなメリットです。
音質重視派でも満足できますか?
はい。「Capsule3 Pro+」は、同価格帯では珍しいほど中高域の透明感と低域の質感が高いイヤホンです。細かな楽器のニュアンスや空間の余韻がしっかり再現され、解像度の高さを感じます。バランス重視派にも十分満足できる仕上がりです。
イヤホン単体で音量調整できますか?
可能です。タッチ操作の「トリプルタップ」などに音量上下を割り当てられるため、スマホを取り出さずに操作できます。特に通勤中など、手がふさがっている場面で便利です。アプリで操作の割り当てを自由に変更できるのも嬉しいポイントです。
充電方法は?ワイヤレス充電に対応していますか?
充電はUSB-Cケーブルによる有線充電です。残念ながらワイヤレス充電には非対応ですが、急速充電に対応しており、約10分の充電で約2時間ほどの再生が可能。日常使いでは十分実用的です。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」レビューのまとめ

「Capsule3 Pro+」は、音質・機能・装着感・操作性のすべてがバランス良く整った、SOUNDPEATSの中でも完成度の高いモデルです。
大きなデザイン変更こそないものの、細部の改良が積み重なり、「毎日使って快適」なイヤホンとしての存在感が際立っています。
音楽を聴く時間をより自然で豊かにしてくれる、そんな一台です。
音質・ANC・装着感の完成度
まず音質面では、低域の沈み込みと中高域の伸びが見事に両立しています。
小音量でも立体感があり、ジャンルを問わずバランスの良い再生が可能です。
ANCも前作より自然な効きで、圧迫感がほとんどなく、外出先やオフィスでも違和感なく使えます。
さらに装着感が軽く、耳の形に沿うデザインが快適さを支えています。
| 項目 | 印象 | 満足度 |
|---|---|---|
| 音質 | 深みのある低音と明瞭なボーカル | ★★★★★ |
| ANC | 耳詰まりが少なく自然な効き方 | ★★★★☆ |
| 装着感 | 長時間でも圧迫感がない | ★★★★★ |
機能性と操作性の洗練
「Capsule3 Pro+」は、機能の多さを誇るのではなく、“使いやすさ”にフォーカスしたアップデートが印象的です。
タッチ感度の最適化により誤操作が減り、アプリ連携もスムーズ。
EQやマルチポイント接続、ANC切替などがワンタップで行えるため、日常の中での操作ストレスがほとんどありません。
特に便利だと感じたポイント
- ケースを開けてから音が鳴るまでの復帰が速い
- タッチ操作の精度が高く、曲送りや音量調整が安定
- アプリでのEQ設定が即時反映される
- マルチポイント接続で、スマホとPCをシームレスに行き来できる
実際の使用感と生活密着性
実際に使ってみると、「Capsule3 Pro+」は“どのシーンでも使いやすい”ことを実感します。
通勤電車ではANCが環境音を心地よく遮断し、カフェやオフィスでは外音取り込みが自然に働く
。夜のリスニングでは、小音量でも低域の厚みと空気感がしっかり残り、静かな環境でも豊かなサウンドが楽しめます。
一日の中で場面を選ばず、「イヤホンを意識せず使える」快適さこそが、このモデル最大の特徴です。
他モデルとの比較から見える立ち位置
SOUNDPEATSの他シリーズと比べても、「Capsule3 Pro+」は「バランス型」の位置づけです。
「Opera05」のようなリッチな高解像度志向でもなく、「Air3 Deluxe」のような軽快さ一辺倒でもない。
音質・装着感・機能性のすべてを“ちょうどよくまとめた”万能機といえます。
| モデル | 特徴 | 向いているユーザー |
|---|---|---|
| Capsule3 Pro | 迫力ある低音と基本性能 | 初めてANCイヤホンを使う人 |
| Capsule3 Pro+ | バランスの取れた完成度 | 音と使い勝手の両立を求める人 |
| Opera05 | 高解像度でリッチな音 | 音質重視のリスナー |
| Air3 Deluxe HS | 軽快で開放的なサウンド | カジュアルに使いたい人 |
購入を検討している人へのアドバイス
「Capsule3 Pro+」は、前作ユーザーにも初めての完全ワイヤレスユーザーにもおすすめできるモデルです。
特に次のような人にはぴったりです。
- ANCを自然に使いたいが、音質の劣化は避けたい
- 長時間装着しても快適なイヤホンを探している
- 通勤・作業・通話を1台で完結させたい
- コスパと品質のバランスを重視する
どんな環境でも安定して使えるため、「迷ったらこれを選べば間違いない」と言える安心感があります。
SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」レビューの総括
「Capsule3 Pro+」は、SOUNDPEATSがこれまで積み上げてきた技術を静かに成熟させたモデルだと感じました。
派手さや極端な個性を追うことなく、音質・ANC・装着感・接続の安定性など、ユーザーが日常的に“気になる部分”を丁寧に磨き上げています。
特に印象的だったのは、ANCをONにしても音が痩せない自然なチューニングと、小音量でも立体感を失わないバランスの良さ。音に包まれる心地よさを、さりげなく実現しています。
また、操作レスポンスやアプリの完成度も高く、ストレスを感じさせない設計が際立ちます。
どの機能も必要なときに自然に働き、使う人の動作を邪魔しない。
だからこそ、音楽を聴くことそのものに集中できるのです。価格帯を考えれば、これほど多方面に“手堅く”作られたイヤホンはそう多くありません。
総じて、「Capsule3 Pro+」は“驚き”ではなく“信頼”で選ぶイヤホンです。
使い続けるほどに心地よく、音楽と日常をつなぐ橋のような存在。静かな進化を遂げたこのモデルは、あなたの毎日にそっと寄り添い、音楽のある時間をより豊かにしてくれるはずです。


