「耳を塞がないイヤホンが欲しいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
「タッチ操作の誤反応にイライラしたくない」
「SOUNDPEATSから新しいイヤーカフが出たけど、前の『CC』と何が違うの?」
もしあなたが今、このように考えているなら、この記事はまさにあなたのためのものです。
昨今、オーディオ市場では「ながら聴き」デバイスが爆発的なブームを迎えています。
骨伝導イヤホンから始まったこの流れは、より音質と装着感を自然にした「イヤーカフ型」へと進化しました。
その激戦区に、コストパフォーマンス最強ブランドとして名高いSOUNDPEATS(サウンドピーツ)が、満を持して新たな刺客を送り込みました。
それが「SOUNDPEATS UUイヤーカフ(以下、UU)」です。
前作「CCイヤーカフ」が、ジュエリーのような高級感と重低音を売りにした「ラグジュアリー路線」だったのに対し、今作「UU」は「圧倒的な実用性と機能美」に全振りしたモデルと言えます。
私はこれまでに、ハイエンドからエントリーまで数多くのオーディオ製品をレビューしてきましたが、正直に申し上げます。
「日常使いの快適さ」という一点において、UUは上位機種であるはずのCCを超えている可能性があります。
なぜ、あえて「後発の弟分」であるUUがこれほどまでに注目されているのか?
音質は価格なりなのか、それとも期待値を大きく上回るのか?
そして、カタログスペックには現れない「質感」や「所有感」はどうなのか?
この記事では、実際に「SOUNDPEATS UU」を朝から晩まで使い込み、兄弟機「CC」と交互に聴き比べることで、その実力を徹底的に解剖します。
メリットだけでなく、「プラスチック感のある質感」や「低音の量感」といった、購入前に知っておくべきデメリットも包み隠さずお伝えします。
あなたの「ながら聴き」ライフを劇的に変える一台に出会えるか、ぜひ最後までお付き合いください。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」の基本スペックと特徴

まずは、「SOUNDPEATS UU」がどのようなスペックを持っているのか、基本情報を整理しましょう。
単なる数字の羅列ではなく、それが実際の使用感にどう影響するのか、「数字の裏にあるメリット」を深掘りして解説します。
Bluetooth 5.4対応と基本仕様の確認
UUは、現在普及し始めている最新の通信規格Bluetooth 5.4に対応しています。
「バージョンなんて気にしない」という方もいるかもしれませんが、ワイヤレスイヤホンにおいてこの進化は重要です。
5.3以前と比較して、接続の安定性と省電力性がさらに向上しています。
特に、満員電車や渋谷・新宿といった電波が飛び交う過密エリアにおいて、「プツプツ」という音切れのリスクが極限まで低減されている点は、日常のストレスを減らす大きな要素です。
以下に、主要なスペックを詳細にまとめました。
| 項目 | SOUNDPEATS UU (POP Clip) | 解説とメリット |
| 形状 | イヤーカフ型(クリップ式) | 耳の穴を塞がないため、外耳炎のリスク軽減や周囲の安全確保に最適。 |
| Bluetooth | Ver 5.4 | 最新規格による接続安定性と、将来的なLE Audio対応への期待(現時点では非対応)。 |
| 対応コーデック | SBC / AAC | iPhone(AAC)でもAndroid(基本SBC/AAC)でも標準的な高音質で再生可能。aptX系は非対応だが、遅延は別モードでカバー。 |
| ドライバー | 10.8mm ダイナミック型 | 耳の穴から離れた位置から音を届けるために最適化された大口径ドライバー。 |
| 再生時間 | 単体:最大8時間 / ケース込:30時間 | 勤務時間(8時間)をカバーできるスタミナ性能。CC(6時間)より2時間長い。 |
| 充電時間 | イヤホン:約1.5時間 / ケース:約2時間 | 急速充電に対応しており、朝の支度中(10分)の充電で往復通勤分(約2時間)を確保可能。 |
| 防水性能 | IPX5(イヤホン本体のみ) | 「噴流」に耐えるレベル。雨の中のランニングや、汗だくになるジムワークでも故障の心配なし。 |
| 重量 | イヤホン:約5g (片耳) | 1円玉5枚分。装着していることを忘れる「空気」のような軽さ。 |
| マルチポイント | 対応(2台同時接続) | スマホとPC、スマホとタブレットなど、2台を同時に待ち受け可能。切り替え操作不要。 |
| 操作方式 | 物理ボタン式 | タッチセンサーではなく、クリック感のあるボタンを採用。誤操作防止の切り札。 |
誤操作ゼロへ!待望の物理ボタン搭載
「UU」最大の特徴であり、ユーザーからの要望が最も多かった改善点。
それが「物理ボタン」の採用です。
完全ワイヤレスイヤホン市場では、デザインのスマートさを優先して「タッチセンサー」が主流です。
しかし、実際に使ってみると以下のような不満が爆発します。
- 髪の毛問題: 髪をかき上げただけで、センサーが反応して音楽が止まる。
- 位置調整のストレス: 少しズレたイヤホンを直そうと触れた瞬間、音量が爆音になったり曲が飛んだりする。
- 冬場の悩み: 手袋をしていると反応しない、あるいは静電気で誤動作する。
- パーカーのフード: フードが耳に当たると、勝手に操作されてしまう。
UUは、これらの悩みを一掃するために、耳の裏側にくる球体部分に「カチッ」と押し込める物理ボタンを配置しました。
これにより、「意図しない操作」が物理的に不可能になります。
「押そう」と思って指先に力を入れた時だけ反応する。
この当たり前の挙動が、日常のストレスを劇的に減らしてくれます。
ボタン自体も硬すぎず柔らかすぎず、絶妙なクリック感(タクタイル感)があり、操作したことが指先へのフィードバックとして伝わるため、「あれ?今押せたかな?」と不安になることもありません。
風切り音を低減する独自技術「AeroVoice」
オープンイヤー型イヤホンの構造的な弱点の一つに「風切り音」があります。
マイク部分や筐体の突起に風が当たることで発生する「ボボボボ…」「ヒュオオオ…」という不快な音です。
これが入ると、せっかくの音楽がかき消されてしまいます。
UUは、特許出願中の独自技術「AeroVoice」を採用しています。
これは、デジタル処理でノイズを消すのではなく、空気の流れをコントロールする特殊な筐体設計(流体力学に基づいたデザイン)により、風切り音の発生そのものを抑制する技術です。
実際に強風の河川敷で使用してみましたが、完全にゼロにはならないものの、従来のオープンイヤー型に比べて不快な低周波の風ノイズが明らかにカットされていました。
通話時のノイズキャンセルだけでなく、「音楽リスニング中の風雑音」を減らしてくれるこの機能は、ランニングやサイクリングを日課にしているユーザーにとって、音質向上以上に価値のあるアップデートと言えるでしょう。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」と兄弟機「CCイヤーカフ」との決定的な違い

SOUNDPEATSには、既に発売され高評価を得ている「CCイヤーカフ」という上位モデルが存在します。
「UU」と「CC」。
価格差は約1,000円〜2,000円程度ですが、両者は「上下関係」というよりは「性格の異なる双子」のような関係です。
どちらを買うべきか迷っている方のために、デザイン、装着感、音質の3つの視点から、その決定的な違いを詳細に比較します。
デザインと質感:高級感のCC、実用性のUU
まず、開封して手に取った瞬間にわかるのが「質感」の方向性の違いです。
| 特徴 | UUイヤーカフ (POP Clip) | CCイヤーカフ (PearlClip Pro) |
| コンセプト | カジュアル・実用性・道具 | ラグジュアリー・ジュエリー・装飾品 |
| 表面仕上げ | マット加工(非光沢) | グロス加工(光沢仕上げ) |
| 傷・汚れ耐性 | 指紋は目立たないが、擦れ傷には弱い可能性 | 指紋は目立つが、ひっかき傷に強い加工 |
| ブリッジ部 | 細めの形状記憶合金+樹脂 | 太めで存在感のあるデザイン |
| ケースの質感 | 軽量プラスチック(ややチープ) | 重量感のあるしっかりした作り |
- CCイヤーカフ:
光沢のある美しい仕上げで、イヤリングやピアスのようなアクセサリー感覚で身につけられます。
所有欲を満たしてくれるのは間違いなくこちらです。
ただし、ツルツルしているため、乾燥した指だとケースから取り出す際に滑りやすいという実用面での課題もありました。 - UUイヤーカフ:
全体がマットな質感で統一されており、正直に言えば「プラスチック感(おもちゃ感)」は否めません。
しかし、これにはメリットがあります。
指紋や皮脂汚れが目立たず、ラフに扱える点です。
また、表面がサラサラしつつもグリップ感があるため、ケースからの取り出しやすさは圧倒的にUUが上です。
「道具としてガシガシ使いたい」人にはUUの質感がマッチします。
装着感の違い:ホールド感のCC、軽快さのUU
形状の違いは、装着時の「締め付け具合」に直結しています。
- CCイヤーカフ:
耳を「挟む」力がやや強めに設計されています。
12mmドライバーという大型パーツを支えるため、しっかりとしたホールド感が必要です。
そのため、激しい運動でも安心感がありますが、耳たぶが厚い人は2〜3時間の使用で痛みを感じる場合があるという報告もあります。 - UUイヤーカフ:
耳の裏に当たる球体部分の面積を増やし、「点で挟む」のではなく「面で支える」設計に見直されています。
また、ブリッジ部分(U字の連結部)のバネ圧が最適化され、CCよりも優しい挟み心地になっています。
「挟む」というより「引っ掛かって安定する」感覚に近く、圧迫感が大幅に軽減されています。
それなのに、頭を振ってもズレにくい。
この「軽さと安定感の両立」こそがUUの最大の進化ポイントです。
音質の方向性:重低音のCC、ボーカル重視のUU
ドライバーサイズ(スピーカーの直径)の違いにより、得意な音楽ジャンルも異なります。
- CCイヤーカフ (12mmドライバー):
大口径ドライバーの恩恵をフルに生かした「リッチな重低音」が特徴です。
オープンイヤー型でありながら、バスドラムのキック音やベースラインの厚みをしっかり感じられます。
EDM、ロック、ヒップホップなどをノリ良く楽しみたいなら、迷わずCCを選ぶべきです。 - UUイヤーカフ (10.8mmドライバー):
CCに比べるとドライバーが小さいため、重低音の「ズーン」という沈み込みは物理的に控えめになります。
その代わり、SOUNDPEATSはチューニングを工夫し、中高音域(ボーカル、ピアノ、ギター)の解像度を高めました。低音が邪魔をしないため、人の声が驚くほどクリアに聞こえます。
YouTubeの動画視聴、Audibleなどのオーディオブック、ラジオ、J-POP、アニソンなどを「歌詞や内容をしっかり聴きたい」用途には、むしろUUの方が適しています。
【比較の結論】
- 「音楽の世界に没入したい」なら、CCイヤーカフ。
- 「生活音と音楽を自然にミックスしたい」なら、UUイヤーカフ。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」の音質・機能・マイク性能の徹底検証

ここからは、SOUNDPEATS UU単体の性能をさらに深掘りしていきます。
カタログスペックの確認だけでなく、アプリ機能の効果や実際の通話品質など、購入後に気付くポイントを徹底検証しました。
音質レビュー:ダイナミックEQの効果と「ながら聴き」適性
UUのデフォルトの音質傾向は、オーディオ用語で言う「カマボコ型(中音域重視)」です。
低音と高音が控えめで、人間の声の帯域が少し盛り上がっている特性を持っています。
「低音が弱い」と聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、オープンイヤー型においては「聴き疲れしない」「周囲の音を阻害しない」というメリットになります。
長時間BGMとして流し続けるには最適なバランスです。
【重要:アプリ必須!ダイナミックEQの威力】
しかし、「もっと音楽的に楽しみたい」という時は、専用アプリ「PeatsAudio」に搭載された「ダイナミックEQ」が真価を発揮します。
この機能をONにすると、イヤホン内部のDSP(デジタル信号処理)が働き、不足しがちな低音域と高音域を自動的にブーストしてくれます。
実際にON/OFFを切り替えて比較してみました。
- OFF時: フラットで落ち着いた音。ラジオや会議向き。
- ON時: 音の輪郭がクッキリし、ベースラインが前に出てくる。ポップスやロックが一気に楽しくなる。
この変化は劇的です。
購入後はまずアプリをインストールし、基本設定としてこの機能をONにしておくことを強くおすすめします。
ムービーモードと低遅延ゲームモードの実力
UUには、利用シーンに合わせた2つの特殊モードが搭載されています。
- ムービーモード:
音の定位(聞こえる位置)を広げ、擬似的なサラウンド感を作り出すモードです。
Netflixでアクション映画を視聴して検証しましたが、爆発音や効果音が左右に大きく広がり、映画館のような臨場感を味わえました。
ただし、ニュース番組などで使うとアナウンサーの声にエコーがかかったように聞こえるため、コンテンツによって使い分けが必要です。 - ゲームモード(低遅延モード):
Bluetooth特有の音ズレを最小限に抑えるモードです。
通常モード(遅延約300ms〜)では、FPSゲームの射撃音などが明らかに遅れて聞こえます。
ゲームモード(公称80ms以下)をONにすると、このズレが体感でわかるレベルで縮まります。
検証の結果、SBCコーデック接続時にゲームモードをONにするのが最も低遅延でした。
ガチの音ゲー(リズムゲーム)でパーフェクト判定を狙うのは厳しいですが、RPGやアクションゲーム、パズルゲームなら全く違和感なくプレイ可能です。
マルチポイント接続と通話品質の評価
現代のビジネスパーソンにとって必須機能となりつつあるマルチポイント接続(2台同時待受)。
UUはこの機能も標準搭載しており、切り替えの挙動も非常にスムーズです。
【具体的な活用シーン】
- PCとスマホの両方にペアリングしておく。
- PCでオンライン会議に参加(PCの音声を聞く)。
- 会議終了後、スマホでSpotifyを再生。
- 操作不要で、自動的にスマホの音楽が流れる。
このシームレスな切り替えは、一度体験すると手放せません。
【通話品質・マイク性能】
マイク性能は「価格以上」のクオリティです。
ENC(環境ノイズキャンセリング)が搭載されており、自分の声をクリアに抽出してくれます。
特筆すべきは、「自分の声がこもらない」というオープンイヤー型ならではの利点です。
カナル型イヤホンで通話をすると、耳栓をしているせいで自分の声が頭の中で響き、話しにくさを感じることがありますが、UUではそれが皆無です。
長時間のテレワーク会議でも、まるで対面で話しているかのように自然に会話ができるため、ビジネス用途としても強力なツールになります。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」を使用した私の体験談・レビュー

ここからは、SEOライターとしてだけでなく、ガジェット好きとして、実際にSOUNDPEATS UUを生活のあらゆるシーンで使い倒したリアルなドキュメントをお届けします。
朝起きてから寝るまで、UUが私の生活にどう馴染んだのか。
カタログスペックには載らない「手触り」や「気づき」を共有します。
物理ボタンがもたらす「ストレスフリー」な操作体験
これだけは何度でも強調させてください。
物理ボタン、最高です。
私はこれまで、タッチセンサー式のイヤホンで数え切れないほどの「誤爆」を経験してきました。
満員電車で髪をかき上げた時に音楽が停止したり、枕に頭を預けたらSiriが起動して驚いたり。
UUでは、これらのストレスが完全にゼロになりました。
ボタンを押すと、耳元で小さく「カチッ、コチッ」という心地よいクリック音が響きます。
この感触が、「確実に操作を受け付けた」という安心感を与えてくれます。
アプリでのカスタマイズも優秀です。 私はデフォルト設定を変更し、以下のように設定しました。
- 1回押し: 再生/停止(誤操作しにくいUUだからこそできる設定)
- 2回押し: 音量アップ/ダウン
- 長押し: 曲送り/曲戻し
このように自分好みに操作系をいじれるのも、UUを使う楽しさの一つです。
ランニングや家事で検証した装着安定性
「クリップ式って、走ったら落ちるんじゃないの?」
そんな不安を解消するため、UUを装着して5kmのランニング、そして週末の大掃除(掃除機がけ、風呂掃除)を行ってみました。
結論から言うと、一度も落ちませんでしたし、ズレて不安になる瞬間すらありませんでした。
UUのクリップ形状は、単に挟むだけでなく、耳の軟骨の凹凸(耳輪脚や対耳輪)にうまく引っかかるように設計されています。
CCイヤーカフを使った時は、表面がツルツルしているため、汗をかくと少し滑って位置がズレることがありました。
しかしUUは、表面がマット加工であることと、耳裏の球体パーツの接地面積が広いため、汗をかいてもグリップ力が落ちません。
ヘッドバンギングをするような激しい動きや、着替えの際に服が引っかかったりしない限り、日常生活やスポーツで勝手に外れることはまずないでしょう。
長時間使用における耳への負担と音漏れチェック
休日の朝9時から午後3時頃まで、お昼休憩を除いて約5時間以上着けっぱなしにしてみました。
最初の1〜2時間は「着けていることを忘れる」レベルです。
音楽を止めていると、本当にイヤホンをしているか確認するために耳を触ってしまうほどです。
4時間を超えたあたりから、さすがにクリップで挟んでいる耳たぶの上あたりに、ごくわずかな圧迫感(痛みまではいかない違和感)を感じ始めました。
しかし、少し位置をずらすだけですぐに解消されました。
カナル型イヤホンを5時間着けた時の耳の穴の蒸れや痛み、外耳道の痒みと比べれば、天国のような快適さです。
【音漏れチェック:家族に判定してもらった結果】
静かなリビングで、妻に1mの距離に座ってもらい検証しました。
- 音量40%以下: 全く聞こえない。
- 音量50%: 何か鳴っている気配がするが、曲名はわからない。
- 音量70%以上: シャカシャカ音がはっきり聞こえる。
iPhoneの音量50%程度であれば、オフィスやカフェでも問題なく使用できるレベルです。
ただし、エレベーター内や図書館など、静寂が求められる場所では30〜40%に抑えるのがマナーでしょう。
手袋をしていても使える?季節やシーン別の利便性
レビュー期間中、まだ肌寒い日があったため手袋をして外出しました。
ここで物理ボタンの真価が発揮されます。
タッチセンサー式のCCや他のイヤホンでは、スマホ対応手袋であっても反応が悪く、結局手袋を外して寒い思いをしながら操作する必要がありました。
しかし、UUなら手袋をしたままでも、ボタンの突起を指先で探り当て、「カチッ」と押すだけで100%確実に操作できます。
これは冬場だけでなく、
- 家事でゴム手袋をしている時
- DIY作業や園芸で軍手をしている時
- 料理中で手が濡れている時
にも役立ちます。「手元を見ずに、どんな状況でも操作できる」という安心感は、一度味わうとタッチ式には戻れないほどの利便性です。
ケースの質感と取り回しについての正直な感想
良い点ばかり褒めるのは信憑性に欠けるので、イマイチな点も正直に書きます。
充電ケースは、正直言って「安っぽい」です。
プラスチックの素材感がそのままで、蓋を開閉する時のヒンジも少し頼りなさを感じます。
上位機であるCCのケースのような「所有する喜び」や「ガジェットとしての密度感」は薄いです。
また、蓋を開けた時にヒンジ部分から「カチャカチャ」と軽い音がするのも、徹底したコストカットを感じる部分です。
ただ、見方を変えれば「軽くて気兼ねなく使える」とも言えます。
傷がついてもショックが少ないですし、マット加工なので指紋も目立ちません。
カバンの中に鍵や小銭入れと一緒に放り込んでおいても気にならない「タフな相棒」と考えれば、このチープさも「実用性」という言葉で肯定できる範囲だと感じました。
体験談の総括:CCよりもUUを選びたくなる瞬間
私がもし、「CC」と「UU」の両方を持って出かけるとしたら、どちらを選ぶか?
- 「今日はカフェでじっくり音楽を楽しもう」という日はCCを選びます。
- 「今日は一日中動き回るぞ」「仕事の電話も来るし、BGMも流したい」という日は、間違いなくUUを選びます。
私の生活スタイルでは、音楽鑑賞そのものよりも「生活のBGM」として使う時間の方が長いため、結果としてUUの使用頻度がCCを圧倒しています。
装着感の軽さ、操作の確実性、バッテリーの持ち。
これら「地味だけど重要なスペック」において、UUは本当によく考えられた製品だと実感しました。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」に関するQ&A

SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
音漏れは気になりますか?電車でも使えますか?
静かな場所や満員電車では音量に注意が必要です。
耳を塞がないオープンイヤー型の構造上、音漏れを完全にゼロにすることはできません。 私の検証では、iPhoneの音量50%程度であれば、オフィスやカフェなどの環境音がある場所なら周囲に聞こえることはありませんでした。しかし、図書館やエレベーター、静まり返った満員電車で密着するような状況では、音量を30%程度まで下げるのがマナーです。 屋外のランニングや散歩では、音漏れを気にする必要はほぼありません。
iPhoneでも使えますか?
はい、問題なく快適に使用できます。
iPhoneが対応している高音質コーデック「AAC」に対応しているため、遅延も少なく高音質で再生可能です。専用アプリ「PeatsAudio」もiOSに対応しており、App Storeからダウンロードしてイコライザー設定やボタンのカスタマイズが行えます。
スポーツやランニングに使っても落ちませんか?
非常に落ちにくく、スポーツには最適です。
兄弟機の「CC」よりも耳へのホールド感とグリップ力が向上しており、ランニングや縄跳び程度の動きではビクともしません。また、IPX5の防水性能があるため、汗や急な雨に濡れても故障の心配はありません。(※ケースは防水ではないのでご注意ください)
ワイヤレス充電には対応していますか?
残念ながら非対応です。
コストダウンのためか、ケースはUSB Type-Cケーブルによる有線充電のみとなります。ただし、急速充電に対応しており、わずか10分の充電で約2時間の再生が可能なので、充電忘れの際も安心です。
「寝ホン(寝ながら使うイヤホン)」として使えますか?
タッチ式よりも使いやすいですが、横向き寝には注意が必要です。
物理ボタン式なので、枕に触れて勝手に音楽が止まったりSiriが起動したりする誤動作がない点は非常に快適です。 ただし、イヤーカフ型は耳たぶを挟んでいるため、横向きに寝て耳を下にしてしまうと、物理的に圧迫されて痛みを感じる場合があります。仰向けで寝る分には快適に使えます。
片耳だけでも使えますか?
はい、片耳モードに対応しています。
左右どちらか片方をケースから取り出すだけで、自動的に片耳モードとして接続されます。家事や仕事中、片方の耳を完全にフリーにしておきたい時に便利です。また、左右を入れ替える際も音が途切れることなくスムーズに移行します。
複数のデバイスに接続できますか?(マルチポイント)
はい、2台同時接続(マルチポイント)に対応しています。
例えば、スマホとパソコンに同時に接続しておけば、パソコンで動画を見ている最中にスマホに着信があっても、操作なしで自動的に通話音声に切り替わります。仕事とプライベートをシームレスに行き来できるため、非常に便利な機能です。
メガネやマスクをしていても邪魔になりませんか?
ほとんど干渉せず、快適に使えます。
Shokzなどの「耳掛け型(フック型)」や骨伝導イヤホンの場合、メガネのツル(テンプル)とイヤホンのフックが耳の上で喧嘩して痛くなることがよくあります。 しかし、UUのような「イヤーカフ型」は耳の横(耳たぶ周辺)に挟むだけなので、耳の上に掛けるメガネやマスクの紐と干渉する場所が異なります。メガネユーザーにこそ推奨したい形状です。
アクションゲームや音ゲーで使いたいですが、遅延はありますか?
「ゲームモード」を使えばかなり改善されますが、過度な期待は禁物です。
通常モードでは映像に対して音がワンテンポ遅れて聞こえますが、アプリまたは本体操作で「ゲームモード」をONにすると、遅延が大幅に短縮されます(公称値で低遅延化)。 RPGやパズルゲーム、YouTube動画なら全く違和感はありませんが、タイミングがシビアな音ゲー(リズムゲーム)や、一瞬の判断が必要なFPS(射撃ゲーム)をガチでプレイするには、やはり有線イヤホンには敵いません。
専用アプリ「PeatsAudio」は必ず入れる必要がありますか?
必須ではありませんが、強く推奨します。
アプリなしでもBluetooth接続だけで音楽を聴くことは可能です。しかし、記事内でも紹介した「ダイナミックEQ(音質の自動補正)」や「物理ボタンの機能割り当て変更」、「ファームウェアアップデート」はアプリからしか行えません。UUの性能を100%引き出すためには、インストールをおすすめします。会員登録なしでゲスト利用も可能です。
2万円以上するような高級イヤーカフ(HUAWEIやBoseなど)と比べてどうですか?
「質感」と「重低音」以外は、驚くほど肉薄しています。
正直なところ、プラスチックの質感やケースの作り込みは、2〜3万円クラスの製品には及びません。また、Boseのような圧倒的な重低音も物理的に出せません。 しかし、「装着感の軽さ」「接続の安定性」「アプリの機能性」といった実用面では、価格差ほどの違いは感じません。むしろ、物理ボタンの操作性に関しては高級機よりもUUの方が使いやすいと感じる場面さえあります。「ブランドや見た目の高級感」にこだわらないなら、UUは最強のコスパ機です。
物理ボタンを押す時、耳に「ガサゴソ」という音が響きませんか?
「カチッ」という機械的な音は響きますが、不快ではありません。
物理ボタンを押し込む際、骨伝導のように「ゴトッ」「カチッ」という振動音が直接耳に伝わります。 タッチセンサーの電子音(ピピッ)とは異なるアナログな感触ですが、ボタンが適度な軽さで押せるため、耳に強く押し付ける必要がなく、耳穴への圧迫感や不快な響きは最小限に抑えられています。むしろ「押したことが確実にわかる」メリットの方が大きいです。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」レビューのまとめ

最後に、SOUNDPEATS UUイヤーカフのレビューをまとめます。
約6,000円という価格で、これだけの機能と快適性を詰め込んだSOUNDPEATSの企業努力には驚かされます。
SOUNDPEATS UUのメリットまとめ
- 物理ボタン搭載: 誤操作ゼロのストレスフリーな操作性。手袋でも操作可能。
- 装着感の良さ: 片耳5gの軽量設計かつ、独自形状で走ってもズレない高い安定性。
- 長時間再生: イヤホン単体8時間は業界トップクラス。ケース込み30時間も優秀。
- 聴き疲れしない音: ボーカルが聞き取りやすいクリアな中高音。ダイナミックEQで迫力も補完可能。
- AeroVoice技術: 風切り音を低減し、屋外でのリスニング快適性を向上。
- マルチポイント対応: 2台のデバイスをシームレスに行き来できる仕事の味方。
- コスパ: この性能で約6,000円は破格。セール時はさらに安くなる可能性も。
SOUNDPEATS UUのデメリットまとめ
- 質感: ケースや本体のプラスチック感が強く、高級感はCCに劣る。
- 低音: ドライバーサイズの影響で、重低音の迫力は控えめ。
- 音漏れ: オープン型の宿命として、大音量では音漏れする(対策は優秀だがゼロではない)。
「UUイヤーカフ」がおすすめな人
- 「ながら聴き」用イヤホンを初めて買う人
- タッチ操作の誤反応にうんざりしている人
- ランニング、ジム、家事など、動きながら使いたい人
- 長時間(4時間以上)連続して装着したいテレワーカー
- コスパ重視で、安っぽくても「ガシガシ使える」道具が欲しい人
兄弟機「CC」を選んだ方が幸せになれる人
- オープンイヤー型でも音質(特に低音の厚み)には妥協したくない人
- イヤホンをファッションアイテムとして見せたい人
- 所有欲を満たす高級感、質感を重視する人
- 耳を「挟む」しっかりとしたホールド感が好きな人
コストパフォーマンスと満足度の評価
定価約6,000円台(Amazonのクーポンやセール時は5,000円台になることも!)という価格帯において、SOUNDPEATS UUの完成度は「異常」と言えるレベルです。
数万円するハイエンド機のような派手な機能や素材感はありませんが、「毎日使う道具」として必要な機能が過不足なく、高いレベルでまとまっています。
もしあなたが「初めてのイヤーカフ型」を探しているなら、いきなり高価なモデル(ambieやBose、Huaweiなど)を買う前に、まずはUUを試してみてください。
おそらく、多くの方にとって「もうこれで十分、いや、これがいい」という結論になるはずです。
SOUNDPEATS 「UUイヤーカフ」レビューの総評:実用性重視の「ながら聴き」最適解
SOUNDPEATS UUイヤーカフは、単なる上位モデルの廉価版やコストダウン版などではありません。
兄弟機であるCCイヤーカフで見えてきた課題に対し、実用性という観点から真摯に向き合い、全く異なるアプローチで「快適さ」を再定義した意欲作です。
高級感や重低音の迫力といった分かりやすい派手さはCCに譲りますが、誤操作を物理的にゼロにするボタンの採用、一日中着けていても苦にならない装着感、そして人の声がクリアに届く音質設計は、日常の道具として極めて高い完成度を誇ります。
音楽を鑑賞するためだけのオーディオ機器ではなく、生活の中に音楽や情報を自然に流し込むための身体の一部のような存在と言えるでしょう。
もしあなたが、スペック表の数値や見た目の高級感よりも、日々の生活におけるストレスフリーな使い心地を何より重視するのであれば、迷わずこのモデルを手に取ってください。
約6,000円という価格でこれほどまでに生活の質を向上させてくれるガジェットは、そう多くはありません。
この小さな「耳の相棒」が、あなたの日常を少しだけ、でも確実に鮮やかに変えてくれることを約束します。


