TWISTURA 「WOODNOTE」徹底レビュー|木製振動板×ノズル交換の実力を試す!

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ここ数年、イヤホン市場は技術革新の波に乗り、次々と個性的な製品が登場しています。

その中でも、音質や構造、素材に独自性を持たせることで、リスナーの心を惹きつけるブランドが注目されています。

今回取り上げるTWISTURA 「WOODNOTE」(ウッドノート)は、まさにそのような製品のひとつです。

TWISTURAは、まだ登場して間もない中華系の新興ブランドでありながら、すでに「D-major」や「D-minor」といった印象的なイヤホンで注目を集めてきました。

どちらも強烈な低音や高音を武器とするパワフルな音作りが特徴で、「ただの安価な中華イヤホン」とは一線を画す存在として、多くのオーディオファンに認知されつつあります。

そして今回レビューする「WOODNOTE」は、そのTWISTURAが放つ新たなフラッグシップモデルとも言える製品です。

名前からもわかる通り、「木」をテーマにした設計が最大の特徴。

しかし、それは単なる木製ハウジングではなく、なんと音を振動させる「振動板(ダイアフラム)」の一部に木材を用いるという、非常にユニークな構造を採用しています。

この木製振動板に加え、TWISTURAらしい大胆でモダンな音響設計が組み合わさることで、「WOODNOTE」はこれまでの“ナチュラル系イヤホン”という固定観念を軽やかに打ち破るサウンド体験を提供してくれます。

しかも、ユーザーが好みに応じて音を変えられる「交換式ノズル」も3種類付属し、柔軟なチューニングが可能というこだわりよう。

この記事では、そんな「WOODNOTE」の魅力を多角的に掘り下げていきます。

外観や装着感といったフィジカルな部分から、音質の詳細な傾向、さらには実際に使って感じたリアルな体験談まで、丁寧に紹介していきます。

“温かみ”と“力強さ”が同居するサウンドを、木材とメタルが織りなす新感覚のイヤホン。

もしあなたが、「ただ優しいだけでは物足りない」「個性的な音を求めている」そんなイヤホンを探しているのであれば、TWISTURA 「WOODNOTE」はその候補に値する1本かもしれません。

 

  1. TWISTURA 「WOODNOTE」とは?
    1. ブランドの背景と製品ポジション
    2. 木製振動板の特性とユニークな構造
    3. 3種の交換式ノズルによる音質の変化
  2. TWISTURA 「WOODNOTE」の外観・装着感・付属品の完成度
    1. 金属筐体とスリムなデザインの魅力
    2. 装着感と重さのバランス
    3. 豊富なイヤーピースと充実したケーブル
  3. TWISTURA 「WOODNOTE」の音質レビュー
    1. スタンダードノズル:色気と包容力を感じる音
    2. インストゥルメンタルノズル:輪郭の明瞭さと分離感
    3. ボーカルノズル:中音域の艶と自然な響き
    4. ノズル別の音質比較表
  4. TWISTURA 「WOODNOTE」を使用した私の体験談・レビュー
    1. ● はじめて耳にした瞬間のインパクト
    2. ● ノズル交換による“3つの音楽体験”
    3. ● 他のイヤホンとの比較で見えた「WOODNOTE」の“味”
    4. ● 実際に使って分かった「気になる点」
    5. ● 私が感じた「WOODNOTE」の“価値”
  5. TWISTURA 「WOODNOTE」に関するQ&A
    1. 「WOODNOTE」はどんなジャンルの音楽と相性がいいですか?
    2. 木製振動板って本当に音に違いがあるの?
    3. ノズルの交換って難しいですか?
    4. 普段使いでも問題ないですか?通勤や作業中でも使えますか?
    5. 他ブランドと比べて、「WOODNOTE」の強みは何ですか?
    6. リケーブル対応とのことですが、ケーブルを替えるメリットはありますか?
    7. 中華イヤホンに不安があるのですが、品質面は大丈夫ですか?
    8. イヤホン初心者でも楽しめますか?
    9. 「WOODNOTE」のようなイヤホンは他にありますか?比較するなら?
    10. 音の“抜け感”や“空間の広さ”はどのくらい感じられますか?
    11. 高域のキラキラ感や煌びやかさは感じられますか?
    12. 「WOODNOTE」はゲーム用途にも使えますか?
  6. TWISTURA 「WOODNOTE」レビューのまとめ
    1. ▼ 「WOODNOTE」の本質とは?
    2. ▼ 3種のノズルが生む「3つの音楽シーン」
    3. ▼ 日常を豊かにする“1本”
    4. ▼ どんな人におすすめか?
    5. ▼ あえて挙げる注意点
    6. 🎤 TWISTURA 「WOODNOTE」レビューの総括

TWISTURA 「WOODNOTE」とは?

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出典:MUSIN

ブランドの背景と製品ポジション

TWISTURA(ツイストゥーラ)は、中華系の比較的新しいイヤホンブランドですが、その短期間のうちに強烈な個性と音作りで存在感を放ってきました。

特に、以下の2機種はブランドを象徴する代表作です。

モデル名特徴音傾向
D-majorベリリウムメッキのドライバー採用迫力ある高音&低音のパワフルサウンド
D-minor振動板を変更D-majorの力強さを保ちつつウォームで聴きやすい

「WOODNOTE」は、そんなTWISTURAが満を持して投入した“フラッグシップ的”な1本。

価格帯は2万円前後と、従来モデルより一段高く、ブランドの技術的・設計的な進化を象徴するモデルとなっています。

このイヤホンは、単なる“木製イヤホン”という枠には収まらず、「木の音色」と「現代的なチューニング」が高度に融合したモデルです。

木製振動板の特性とユニークな構造

「WOODNOTE」最大の特徴は、木製ドームを採用した振動板(ダイアフラム)を搭載していることです。

一般的に木材が使われるのはハウジング(外装)ですが、本製品は空気の振動を直接生み出す“膜”そのものに木材を使用しています。

▶ 木製振動板の特徴

  • 木の楽器のように自然で温かみのある響き
  • 中音域の再現力に優れ、ボーカルや弦楽器との相性が良好
  • 柔らかい音だけでなく、TWISTURAならではの力強さも両立

加えて、以下のような高性能設計も施されています。

採用技術目的効果
二重磁気回路効率的な駆動力強くしなやかな低音の再現
二重チャンバー設計空気の流れを最適化抜けの良い高音と広い音場感
側面ベント構造圧力逃がし音の抜け感・通気性向上

木製=ナチュラルという先入観を良い意味で裏切り、「音の立ち上がりが早く、分離感がある」という現代的な特性も併せ持つ、非常にバランスの良い構造です。

3種の交換式ノズルによる音質の変化

「WOODNOTE」のもう一つの注目ポイントは、交換可能な3種類のノズルが付属しており、音質の傾向をユーザーが自由に調整できる点です。

▼ ノズルの種類と特徴

ノズル名音の特徴相性が良い音楽ジャンル
スタンダード柔らかく温かい。音場が広く包み込むような音バラード、ジャズ、アコースティック
インストゥルメンタル輪郭が明瞭で、音の分離感が向上ロック、エレクトロニカ、テンポの早い楽曲
ボーカル艶やかでしっとり。中音域とボーカルにフォーカスJ-POP、クラシック、ボーカル中心の楽曲

ノズル内のフィルター密度を変化させることで、主に高音域の出方や中音域の厚みが変化します。

これにより、ひとつのイヤホンで3通りの音色を楽しむことができる、コストパフォーマンスに優れた設計になっています。


「WOODNOTE」は単に「木製」というコンセプトに頼らず、それを軸にハウジング構造・ドライバー設計・音質チューニングまですべてを最適化した1本です。

その結果、温かく柔らかい音を好む層から、現代的な解像度と分離感を求めるリスナーまで、幅広く支持されるポテンシャルを持ったイヤホンに仕上がっています。

 

TWISTURA 「WOODNOTE」の外観・装着感・付属品の完成度

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出典:MUSIN

TWISTURA 「WOODNOTE」は、音質だけでなく、外観の仕上がりや装着性、付属品の品質まで丁寧に作り込まれたイヤホンです。

この項目では、見た目の質感や実際の使用感、付属品の充実度について詳しく見ていきます。

金属筐体とスリムなデザインの魅力

「WOODNOTE」の筐体は、高品質なアルミニウム合金を使用したフルメタルボディ。

フェイスプレートにはブランドロゴがスタイリッシュにあしらわれ、シンプルながらも洗練された印象を受けます。

外観のポイント

  • 重量感のある質感:金属特有のひんやりとした手触り
  • スリムで耳にフィットしやすい形状:大径ドライバー搭載機とは思えないスリム設計
  • 黒いラバー素材の一部を採用:装着時の負担を軽減し、デザインのアクセントにも

外装に木材は使われていませんが、内部の振動板に木材が使われているというギャップもまた、「WOODNOTE」の“隠れた個性”となっています。

装着感と重さのバランス

イヤホンの装着感は、リスニング体験の快適さに直結する重要な要素。

「WOODNOTE」はその点でも高く評価できます。

装着感に関する特徴

  • 耳にしっかり収まるスリムシェル
  • ラバー素材によるフィット感の向上
  • 金属筐体ながら長時間でも疲れにくい重量バランス

多くの金属筐体イヤホンでは重さが原因で装着疲れが生じることもありますが、「WOODNOTE」は重量の“逃がし方”が上手いため、2~3時間の使用でも耳が痛くなりにくい設計です。

豊富なイヤーピースと充実したケーブル

「WOODNOTE」の付属品は、価格帯を考慮しても非常に豪華で実用的です。

特にイヤーピースとケーブル周りの配慮が目を引きます。

イヤーピース

  • 4種類×3サイズ(S/M/L)のイヤーピースを付属
    • ソフトタイプ
    • グリップ重視タイプ
    • ノズル長調整タイプ など
  • 音質の変化や装着感を好みに応じて調整できる

※唯一残念なのは、付属のイヤピースケースの仕様がやや不安定な点。軸が短いため開封時にイヤピが飛び出すこともあり、注意が必要です。

ケーブル

  • 着脱可能な2pinリケーブル仕様
  • 3.5mmアンバランス & 4.4mmバランス端子両対応
  • しっかりとした太さで取り回しも良好
  • 外観も高級感があり、リケーブルの必要性を感じさせない品質
項目内容
イヤピース数4種類×3サイズ=計12個
ケーブル着脱式(2pin)・3.5mm/4.4mm対応
ノズル3種類(Standard / Instrumental / Vocal)
キャリングケースファブリック素材で質感◎

「WOODNOTE」の外観・装着性・付属品は、2万円前後という価格帯の中でも非常に高水準です。

唯一の弱点はイヤピケースの設計ミスですが、それ以外は非常に完成度が高く、購入してすぐに快適な試聴環境を構築できます。

特にケーブルとノズルの品質は優れており、「開封直後からベストな状態で音を楽しめる」というのは大きな魅力です。

 

TWISTURA 「WOODNOTE」の音質レビュー

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出典:MUSIN

TWISTURA 「WOODNOTE」は、1DD構成ながら非常に完成度の高い音作りが施されており、3種類の交換式ノズルによって音のキャラクターを自在に変化させられるのが最大の魅力です。

ここでは、各ノズルの特徴を詳細にレビューしていきます。

スタンダードノズル:色気と包容力を感じる音

最初から装着されている「スタンダードノズル」は、「WOODNOTE」のサウンドバランスの基準とも言えるチューニングです。

特徴

  • 中域が前に出たウォーム系サウンド
  • ボーカルが自然に浮き立ち、しっとりと色気のある音色
  • 高音は控えめで耳当たりが良く、刺さりのない柔らかさ
  • 低音は深く沈み込まず、適度な厚みで包み込むような質感

相性の良いジャンル

  • バラード/アコースティック
  • ジャズ/シティポップ
  • ボーカル重視のJ-POP

印象

音場は比較的広く、音の余韻が自然に広がるため、「夜にゆったり聴く音楽」にぴったり

音が決して軽くならず、ふんわりと包み込む感覚があります。

インストゥルメンタルノズル:輪郭の明瞭さと分離感

「インストゥルメンタルノズル」に切り替えると、スタンダードノズルに比べて音の輪郭がくっきりと際立ちます。

フィルターの密度が薄くなっていることで、高音域の伸びと明瞭感が向上します。

特徴

  • 音のエッジが強調され、空間の分離感が良好
  • 解像度が高まり、多楽器の構成でも埋もれない
  • サウンドがややタイトになり、リズムのキレが良くなる

相性の良いジャンル

  • ロック/フュージョン
  • エレクトロニカ/インスト系
  • アニソン/EDMなどテンポの速い楽曲

印象

空間表現がややコンパクトになる一方で、各音の存在感が際立つため、ライブ録音や生楽器の細かなニュアンスがより楽しめます。

ボーカルノズル:中音域の艶と自然な響き

「ボーカルノズル」は木製振動板の個性を最大限に引き出すノズルで、ボーカルに特化した艶やかな音が特徴です。

特徴

  • 中音域がさらに前に出て、ボーカルの厚みと艶が増す
  • 高音は抑えめになり、サ行の刺さりが少なくなる
  • 響きが滑らかで、ホール感のある残響が心地よい
  • 音が柔らかくまとまり、長時間のリスニングでも疲れにくい

相性の良いジャンル

  • クラシック/オーケストラ
  • シンガーソングライター系
  • 女性ボーカル/バラード/民族音楽

印象

ボーカルノズルは、“生っぽさ”や“人間らしさ”を感じる音が特徴。

ギターや弦楽器との相性も非常によく、アコースティック編成の楽曲ではまさに本領発揮といった印象です。

ノズル別の音質比較表

ノズル名音傾向解像度音場感ボーカルの位置相性の良いジャンル
スタンダードウォーム/包み込む中〜高広めやや前シティポップ、ジャズ
インストゥルメンタルシャープ/明瞭やや狭め中間ロック、EDM
Vocal艶やか/しっとり中〜広前面に出るクラシック、バラード

TWISTURA 「WOODNOTE」の音質は、木製振動板によるしっとりした質感と、現代的な分離・解像感が絶妙にブレンドされています。

ノズルの交換でキャラクターが大きく変わるため、音楽ジャンルやその日の気分によって最適なセッティングを選べるのも大きな魅力です。

1本で3通りの音を使い分けできる、“変化に富んだ高コスパイヤホン”として非常に完成度が高いモデルです。

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TWISTURA 「WOODNOTE」を使用した私の体験談・レビュー

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● はじめて耳にした瞬間のインパクト

「WOODNOTE」を初めて試聴したのは、静かな夜、自室のデスクでゆったりとした気分で音楽を再生したときでした。

スタンダードノズルのまま接続し、最初のピアノのタッチから感じたのは、「音に体温がある」ということ。

音の一粒一粒が丸く、肌に触れるような優しさを持ちつつ、決してぼやけず芯がある。

ボーカルが出てきた瞬間、その色気と奥行きに鳥肌が立ったのを覚えています。

「これは、ただ“温かい”音ではない。優しさの中に、緊張感がある音だ」

これが第一印象でした。

● ノズル交換による“3つの音楽体験”

「WOODNOTE」の面白さは「1本で3つのリスニング体験ができる」ことです。

以下、ノズルごとに印象深かったシーンを詳述します。

▶ スタンダードノズルでの休日の午後

  • ピアノの音に湿度と空気感があり、部屋がまるごと音に包まれる感覚。
  • 音場が広く、ボーカルが目の前に浮かぶような立体感
  • 刺激が少なく、音に心が沈んでいくような感覚。

長時間のリスニングでも耳が疲れず、「音に身を委ねる」という表現がぴったりでした。

▶ インストゥルメンタルノズルでの仕事中の集中タイム

  • 音がキレよく引き締まり、リズムが前に出てくる。
  • バスドラムやスネアのアタック感が心地よく、脳が冴える感覚
  • ギターの歯切れもよく、混雑したトラックでも楽器の音が重ならずに聞き取れる。

仕事の集中力を保つのに非常に効果的な音。

ノイズキャンセリングがなくても没入感が高い。

▶ ボーカルノズルでの夜のリラックスタイム

  • 女性ボーカルの息遣いや喉の震えまで感じられるリアルさ。
  • 響きに厚みがあり、音が壁を伝って返ってくるようなホール感
  • 高音は穏やかで、シンバルやストリングスが耳に刺さらず溶け込むように響く

自分の呼吸までコントロールされてしまうような没入感。

音楽と“対話している”ような感覚でした。

● 他のイヤホンとの比較で見えた「WOODNOTE」の“味”

普段は「音の透明感」が強いイヤホン(例:ベリリウム振動板系)を好んで使っていましたが、「WOODNOTE」は真逆のベクトル。

「音に触れられる」ような質感に特化しており、特に中音域の豊かさと艶感に関しては、価格帯を超えた表現力がありました。

また、ノズル交換というギミックが単なる“変化”ではなく、それぞれの方向性に意味がある。

ジャンルごとに適した音を選べるのは、本当に実用的だと感じました。

● 実際に使って分かった「気になる点」

もちろん完璧というわけではなく、使っていて感じた小さな懸念点もありました。

気になる点内容
高音の伸び超高域の伸びはやや控えめ。EDMやシンフォニック系では少し物足りなさも。
イヤピケース初回開封時、イヤピが飛び出して紛失しそうに。軸が短いため注意が必要。
スタイリング高級感はあるが、木製イヤホンと聞いて期待する“木の外装”ではない点にギャップを感じる人も。

● 私が感じた「WOODNOTE」の“価値”

  • 3種のノズルで異なる個性の音を楽しめる柔軟性
  • ボーカルを“歌”としてだけでなく、“感情”として聴かせてくれる
  • 一日のシーンごとにチューニングを変えられる万能性

TWISTURA 「WOODNOTE」は、単に「いい音」ではなく、「音に触れ、空間に包まれる体験」を与えてくれるイヤホンです。

装着して音楽を流した瞬間から、まるで別の空気が流れ込むような没入感。

それはきっと、振動板が“木”という自然由来の素材であることと、TWISTURAの“意図あるチューニング”が重なって生まれたものだと感じます。

 

TWISTURA 「WOODNOTE」に関するQ&A

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TWISTURA 「WOODNOTE」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「WOODNOTE」はどんなジャンルの音楽と相性がいいですか?

「WOODNOTE」は、中音域の表現力に優れたイヤホンです。特に相性が良いのは以下のジャンルです:

  • アコースティック/ジャズ
  • バラード系J-POP
  • クラシック(特に弦楽器や室内楽)
  • ボーカル重視の楽曲全般

ノズルを交換することで、ロックやエレクトロ系にも対応できる柔軟性があるため、「これ1本でいろんなジャンルを聴きたい」人にも向いています

木製振動板って本当に音に違いがあるの?

はい、「WOODNOTE」の木製ドーム型振動板は、一般的な金属系ドライバーとは音の質感や余韻の広がり方が明確に異なります

  • ボーカルや弦楽器が自然でしっとりと響く
  • 音が「触れられそうなくらい立体的」に感じられる
  • 中音域があたたかく、有機的な響きを持つ

金属的なシャープさよりも、人肌のような温もりを感じる音が欲しい人に特におすすめです。

ノズルの交換って難しいですか?

いいえ、ノズルは簡単に手で回して交換可能です。工具は不要で、以下のような工程でできます:

  1. ノズル部分を軽く回して外す
  2. 好みのノズルを装着して回して固定する

交換にかかる時間は10秒程度。ノズルごとに音が明確に変わるため、「今日はしっとり聴きたいな」「キレのある音が欲しいな」といった日常の気分に応じて使い分けられます。

普段使いでも問題ないですか?通勤や作業中でも使えますか?

はい、装着感が非常に良く、遮音性も高いため通勤や作業中にも適しています。以下のような点が日常使用に向いています:

  • 金属筐体ながらも軽量・スリム設計で耳にフィット
  • 長時間でも耳が痛くなりにくい
  • ケーブルは取り回しが良く、リケーブルの必要もなし

ただし、当然アクティブノイズキャンセリング(ANC)は非搭載のため、飛行機や電車など騒音の大きい環境では遮音性能に限界があります

他ブランドと比べて、「WOODNOTE」の強みは何ですか?

「WOODNOTE」の強みは以下の3点です:

  • 木製振動板による中音域の表現力と艶やかさ
  • 3種類のノズルで音のキャラクターを自在に変えられる柔軟性
  • 金属筐体の高い質感と、2万円前後とは思えない装着性と付属品の充実度

この価格帯では珍しいほどの“個性”と“完成度”を兼ね備えており、「他と違う音を楽しみたい人」や「長く付き合える1本を探している人」には非常に刺さる製品です。

リケーブル対応とのことですが、ケーブルを替えるメリットはありますか?

より自分好みの音質に調整したい方や、バランス接続を楽しみたい方には大きなメリットがあります。

「WOODNOTE」のケーブルは2pin着脱式なので、以下のような活用が可能です:

  • より解像度重視の銀メッキケーブルに交換
  • 柔らかく取り回しやすいケーブルに変更
  • ハイエンドDAPとのバランス接続(4.4mm)で音の分離感や音場の広がりを向上

ただし、付属ケーブルの完成度が高いため、こだわりがなければそのままでも十分満足できます。

中華イヤホンに不安があるのですが、品質面は大丈夫ですか?

「WOODNOTE」は、いわゆる“安価な中華製品”の枠を超えた丁寧な設計・製造がなされている製品です。

  • 筐体は航空機グレードのアルミ合金
  • ケーブルやイヤーピースのクオリティも非常に高く、国内メーカーと遜色のない完成度
  • ブランドとしての信頼性も、D-majorなど過去製品で高評価を得ており、一定の実績があります

また、国内のイヤホン専門店などで試聴できる場合もあるため、不安な方は店舗での視聴→購入がおすすめです。

イヤホン初心者でも楽しめますか?

はい、初心者の方にも非常におすすめです。理由は以下のとおりです:

  • 装着が簡単で、耳にフィットしやすい形状
  • 音が聴きやすく、「何を聴いてもそれなりに良い音」で楽しめる設計
  • ノズル交換で音の変化を体感できるので、「音質の違いを学ぶ入り口」としても最適

「とりあえず何か1本いいイヤホンが欲しい」という方にとって、「WOODNOTE」は音・作り・遊びの要素すべてが詰まったバランスの良いモデルです。

「WOODNOTE」のようなイヤホンは他にありますか?比較するなら?

同価格帯で似た方向性のイヤホンとしては、以下のようなモデルが挙げられます。

製品名特徴比較ポイント
SIVGA Que木製ハウジング&ウォームな音WOODNOTEより柔らかめ。音場やボーカルの艶はWOODNOTEが上。
Moondrop Aria繊細で自然なチューニング高音の繊細さでは上回るが、WOODNOTEのほうが表現力に“厚み”がある。
Final E5000ダイナミック1DD・リスニング寄りWOODNOTEのほうが音の変化を楽しめる柔軟性がある。

「WOODNOTE」は「木製の個性」×「現代的な解像度・音場」×「音の可変性」を兼ね備えたユニークな1本なので、代替できるイヤホンは実は少なく、唯一無二感が高いです。

音の“抜け感”や“空間の広さ”はどのくらい感じられますか?

「WOODNOTE」は、木製振動板による自然な広がりと滑らかな余韻を感じさせつつ、金属製ハウジングの抜けの良さもあるため、適度に広く自然な空間表現が得られます。

  • 音場の広さ:耳の外側に広がるような“包み込み感”あり
  • 音の抜け:側面ベント構造によって高音域がこもらず開放的
  • 特に「スタンダードノズル」使用時は、ホール感のある響きが特徴的です

全体的には、“密閉型の息苦しさ”がない、開放感のあるリスニング体験を楽しめます。

高域のキラキラ感や煌びやかさは感じられますか?

高域はシャープさよりも滑らかさと自然さを重視したチューニングです。

  • 「インストゥルメンタルノズル」に交換すると、高域が明瞭になり、エッジが立つため、煌びやかさが増します
  • 一方で、過剰な刺さりや耳への刺激が抑えられているので、長時間リスニングにも最適

高域がきつすぎるイヤホンが苦手な人にはちょうど良いバランスです。ただし、金属的に煌めくサウンドを好む方には少し物足りなさを感じるかもしれません。

「WOODNOTE」はゲーム用途にも使えますか?

使用は可能ですが、ゲーム特化ではないため向き不向きがあります

向いている用途:

  • ストーリー重視のRPGやビジュアルノベル(セリフや音楽の質感が活きる)
  • 音楽ゲーム(タイミングの取りやすさ◎)

あまり向かない用途:

  • FPS・TPS(定位精度や方向感が重視されるゲームでは専用機に劣る)

定位感は標準以上ですが、ゲーミングイヤホンのような「敵の足音を正確に捉える」ような用途には最適とは言えません

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TWISTURA 「WOODNOTE」レビューのまとめ

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TWISTURA 「WOODNOTE」は、単なる“木製イヤホン”という言葉では到底言い表せない、独自の世界観と完成度を備えたオーディオ体験を提供する1本です。

その音の中心にあるのは、「温もり」と「輪郭」が共存したサウンド。

そして、それを支えるのは、振動板に木材を用いるという設計思想と、現代的なハウジング&音響設計の融合です。

▼ 「WOODNOTE」の本質とは?

一般的に“木製イヤホン”と聞くと、多くの人は「ナチュラルでふわっとした音」「落ち着いた味わい」をイメージするかもしれません。

しかし「WOODNOTE」は、その固定観念を良い意味で打ち壊してきます。

  • 木製ドーム振動板による中音域の豊かさと質感の高さ
  • 二重磁気回路×二重チャンバーによる低音の力感と締まり
  • 金属製ハウジングと側面ベント構造による音の抜けと広がり
  • そして、ノズル交換によって1本で3種の音を自在に使い分けられる柔軟性

これらすべてが噛み合うことで、「WOODNOTE」は“温かいだけじゃない”、洗練された大人のリスニング体験を作り出しているのです。

▼ 3種のノズルが生む「3つの音楽シーン」

ノズルを交換するだけで、「WOODNOTE」はまるで“別の機種”のような音に変化します。

それぞれのノズルがどのようなシーンにマッチするかを、もう一度整理してみましょう。

ノズル特徴オススメの使い方
スタンダード包み込むような温もりと艶感。中域重視で癒し系。夜、間接照明の下でゆっくり音楽を楽しむときに
インストゥルメンタル輪郭が際立ち、解像感が増す。現代的でソリッドな音。作業中、集中したいときに。ロックやインスト系に◎
ボーカル中音域の艶と滑らかな響き。ボーカル表現に特化。雨の日や静かな夜、心を落ち着けたい時間に最適

こうして聴き比べることで、「今日はどの音を選ぼう?」というちょっとした“音の旅”が始まるのも「WOODNOTE」の醍醐味です。

▼ 日常を豊かにする“1本”

「WOODNOTE」は、価格的には2万円前後の中堅モデルですが、その実力は価格帯以上。

それは単なるスペックの話ではなく、リスナーの感情や日常に自然と寄り添ってくれる音だからです。

たとえば──

  • 忙しい1日の終わり、静かな部屋でボーカルに癒されたいとき
  • 通勤時間にテンポの良い楽曲で気分を上げたいとき
  • 曇り空の昼下がり、ジャズを流して珈琲を飲むひととき

そんな日常のワンシーンを少しだけ豊かに、深くしてくれるイヤホン

それが「WOODNOTE」のような存在だと、実際に使って強く感じました。

▼ どんな人におすすめか?

TWISTURA 「WOODNOTE」を特におすすめしたいのは、以下のような方々です。

  • 🎧 ただの“解像度重視”ではなく、“音の質感”や“雰囲気”を大切にしたい人
  • 🔄 その日の気分や聴くジャンルによって音を変えて楽しみたい人
  • 🎵 中音域やボーカルの魅力をたっぷり味わいたい人
  • 🔍 人と違う音体験を求める、少しこだわりのある中級~上級者
  • 🧩 自分のリスニングスタイルを組み立てていくのが楽しいと感じる人

逆に、「EDMやメタルなどの超高域・超低域に特化したパンチを求める方」「イヤホンに細かいチューニングをするのが面倒な方」には、ややマイルドすぎるかもしれません。

▼ あえて挙げる注意点

もちろん、完璧な製品というわけではありません。あえて注意点を挙げるなら以下の通りです。

  • 超高域の鋭さや抜け感は控えめ:煌びやか系よりも、艶と密度重視
  • イヤピースケースの構造に難あり:イヤピが飛びやすく、収納はやや不安定
  • 木製外装ではない:木のイヤホン=木目デザインという見た目の期待とは異なる

とはいえ、これらは“中身の完成度”に比べれば些細な部分。

音そのものや使い勝手においては、価格以上の満足度が得られることは間違いありません。

🎤 TWISTURA 「WOODNOTE」レビューの総括

TWISTURA 「WOODNOTE」は、木製振動板というユニークな設計を基軸にしながらも、その音作りは決して一面的ではなく、柔らかさと力強さ、自然さと解像感、そして感情と理性の間を絶妙に行き来するような、奥行きあるサウンド体験を実現しています。

ノズルによって音のキャラクターを変えられる構造は、ただのギミックではなく、リスナーのその日の気分や聴くジャンルに寄り添う柔軟性として真価を発揮し、1本のイヤホンがまるで3本分の役割を果たすかのような拡張性を持ち合わせています。

加えて、装着感や付属品の完成度も高く、価格帯を考えれば間違いなく上位に入る満足度が得られる製品だと感じました。

心をほぐしたい夜も、気分を切り替えたい朝も、「WOODNOTE」はいつも違う表情で音楽を届けてくれる──それが、このイヤホンと過ごす時間の魅力です。

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