ワイヤレスイヤホン市場は年々進化を遂げていますが、その中でも注目を集めているのがXiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」です。
手頃な価格でありながら、ハイレゾ対応のLDACコーデックや最大52dBのアクティブノイズキャンセリングを搭載し、音質と機能の両面で上位モデルに迫る完成度を誇ります。
今回のレビュー記事では、Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」のデザインの質感や装着感、音質の実力、ノイズキャンセリングや外音取り込みの使い勝手、さらにはバッテリー性能や接続の安定性まで、実際に使用した視点から詳しく紹介していきます。
検索ユーザーの多くは「AirPodsなどの定番機種と比べてどうなのか?」「価格以上の価値があるのか?」「自分の生活スタイルに合うのか?」といった疑問を持っています。
この記事ではそれらをひとつずつ検証し、「Redmi Buds 5 Pro」が“買い”かどうかをわかりやすくお伝えします。

Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」のデザインと装着感

高級感あるデザインと仕上げ
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」は、見た目から「安さ」を感じさせないデザインが特徴です。
特にステム部分にはマーブル模様が採用されており、ブラックモデルのケース下部にはヴィーガンレザー調の素材が使われています。
素材の組み合わせによってシンプルながらも高級感が漂い、他のエントリーモデルとの差別化が図られています。
- マーブル模様のステム → 個性的で上質感を演出
- ブラックモデルはレザー調ケース → 滑りにくく傷が目立ちにくい
- カラー展開:ブラック / ホワイト / オーロラパープル
- IP54防塵防滴 → 汗や雨にも対応できる安心感
長時間使用でも快適なフィット感
装着感は「軽さ」と「安定性」が両立しており、耳にしっかり収まる形状です。
片耳約5gと非常に軽量で、メガネやマスクとの併用でも違和感が少なく、長時間使っても耳が痛くなりにくい設計になっています。
- 片耳重量:約5.1g → 軽量で耳の負担を軽減
- イヤーピース:S/M/L 同梱 → 耳のサイズに合わせて調整可能
- アプリでフィットテスト → 装着状態を自動診断できる
- カナル型特有の密閉感 → パッシブ遮音性が高くANCの効果を最大化
項目 | 数値 |
---|---|
イヤホン本体 | 約5.1g / 6.5 × 6.5 × 29.7mm |
充電ケース | 約32.6g / 61 × 46.8 × 25mm |
総重量 | 約42.8g |
ケースのサイズ感と持ち運びやすさ
充電ケースは手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ。
重量も約32gと軽量で、ズボンやカバンの小ポケットに入れてもかさばりません。
ブラックモデルはレザー調仕上げなのでグリップ感があり、落下防止にもつながります。
- サイズ:61 × 46.8 × 25mm → ポケットに収まりやすい
- 軽量:総重量42.8g → 携帯性抜群
- レザー調仕上げ(ブラック版) → 滑りにくく実用的
- IP54対応 → 移動や軽運動でも安心して使用可能
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」のデザインと装着感は「価格以上の高級感」と「長時間使用に耐えられる快適さ」が大きな魅力です。
軽量な本体とコンパクトなケースのおかげで、通勤・通学からスポーツシーンまで幅広く活躍できるイヤホンといえるでしょう。
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」の音質レビュー

低音・中音・高音のバランス
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」は同軸デュアルドライバー(11mmチタンウーファー+10mmセラミックツイーター)を採用し、帯域ごとの分離が優れています。
そのため、価格以上に解像感が高く、音の見通しが良いのが特徴です。
音の傾向
- 低音:タイトでキレがあり、量感も十分。EDMやヒップホップのビートをしっかり再現。
- 中音:ボーカルが前に出やすく、歌モノでの聴き心地が良好。
- 高音:伸びやかでクリア。シンバルや弦の倍音もきれいに描写される。
- 音場:広大さよりも、前後の奥行きと定位の安定感が強み。
項目 | 評価 |
---|---|
低音の量感 | ★★★★☆ |
低音の締まり | ★★★★☆ |
ボーカルの近さ | ★★★★☆ |
高音の伸び | ★★★★☆ |
音場の広さ | ★★★☆☆ |
分離・定位 | ★★★★☆ |
ハイレゾ対応・LDACの実力
本機はHi-Res Audio Wireless認証+LDAC対応。
対応スマホと組み合わせれば、最大24bit/96kHzの再生が可能です。
音の粒立ちや余韻の再現力が向上し、ワンランク上の聴き心地を楽しめます。
- LDAC優先:高解像度を求めるなら、端末設定でLDACを「高音質優先」にする。
- イマーシブサウンド:アプリの“Music / Videoモード”で臨場感を演出。ただしLDACとの併用は不可。
- EQ調整:アプリのEQで低音+1〜2dB、高音−1dBするとバランスが取りやすい。
👉 解像感を重視するならLDAC、臨場感を楽しむならイマーシブサウンドと使い分けるのがベストです。
ジャンル別の聴き心地
ジャンルによって得意なポイントが変わります。
以下にまとめました。
- J-POP / ボーカル系:歌声が前に出るため、女性ボーカル曲やバラードに向いている。
- EDM / ヒップホップ:キックやベースの立ち上がりが速く、リズム重視の楽曲に最適。
- ロック / メタル:ギターの厚みが再現されつつ、音が飽和しにくい。
- ジャズ / クラシック:楽器の分離が良く、アンサンブルの重なりも聴きやすい。
- 映画 / ゲーム:Videoモード使用で効果音や環境音に奥行きが出る。
おすすめEQプリセット(目安)
用途 | 設定例 |
---|---|
万能型 | 低域+1 / 高域−1 |
EDM強化 | 超低域+2 / 2–4kHz−1 |
ボーカル推し | 1–2kHz+1 / 高域−0.5 |
音質レビューのまとめ
- 解像感と分離に優れたデュアルドライバー構成で、幅広いジャンルに対応。
- LDACとイマーシブサウンドをシーンに応じて切り替えると“化ける”イヤホン。
- EQで簡単に自分好みに調整できる柔軟性も魅力。
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」の機能と性能

ノイズキャンセリング(ANC)の効果
「Redmi Buds 5 Pro」は、最大52dB低減のアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
周囲の騒音を大きく抑えつつ、利用シーンに合わせてANCを切り替えられるのが特徴です。
- 最大52dBのノイズ低減(条件下のテスト値)
- 周波数帯域は4kHzまで広くカバー
- モード切替は3種類 → Light / Balanced / Deep
- 風ノイズ抑制:最大9m/sの風でも快適
- パーソナライズANC:アプリで耳の状態に合わせた最適化が可能
👉 通勤電車や飛行機では「Deep」、カフェや公園では「Balanced」、静かなオフィスでは「Light」がおすすめです。
外音取り込み機能と使いやすさ
ANCだけでなく、外音取り込み機能も充実しています。
周囲の音を自然に取り込みつつ、シーンに応じて調整できるのが魅力です。
- 通常モード:環境音を自然に取り込む
- Enhance voice:人の声を強調し、会話がしやすい
- Enhance ambient:周囲の音を広く拾い、ランニングや歩行時の安全性を高める
👉 例えば、買い物中は「Enhance voice」、ランニング中は「Enhance ambient」が便利です。日常生活にフィットした実用性を備えています。
バッテリー持ち・充電速度・接続安定性
電池性能は非常に優秀で、急速充電にも対応しているため、短時間の充電で安心して使えるスタミナ設計です。
接続性も安定しており、複数端末での使い分けが快適に行えます。
- イヤホン単体で最大10時間
- ケース併用で最大38時間
- 急速充電:5分の充電で約2時間使用可能
接続性能
- Bluetooth 5.3対応で安定接続&省電力
- マルチポイント接続:スマホとPCなど2台同時接続可能
- Google Fast Pair対応でペアリングがスムーズ
- 専用アプリ「Xiaomi Earbuds」でEQ調整や操作割り当て変更が可能
👉 バッテリーと接続の両面で安心して使えるため、仕事・学習・趣味と幅広いシーンに対応できる万能モデルです。
機能と性能のまとめ
- ANCは最大52dB低減+3モード+風ノイズ対策でシーンに応じた静けさを実現。
- 外音取り込みは3モードで会話や安全性をサポート。
- 最大10h/38h+急速充電+Bluetooth 5.3で長時間・安定利用が可能。
実際にXiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」を使用してみた感想・レビュー

初めて使ったときの印象
「Redmi Buds 5 Pro」を装着して最初に感じたのは、軽さと装着の安定感です。
耳にしっかり収まるのに圧迫感が少なく、自然にフィットする印象を持ちました。
ケースもポケットに入れて違和感がなく、日常的に持ち歩くのが苦になりません。
シーン別の使用感
シーン | 設定・機能 | 良かった点 | 気になった点 |
---|---|---|---|
通勤(電車) | ANC:Deep / EQ:低音+1 | 車内の騒音が大幅にカットされ、音楽に集中できた | アナウンスは少し聞き取りにくい |
オフィス作業 | ANC:Light or Balanced | タイピング音や周囲の話し声が抑えられ、集中できる | 静かな部屋では「無音」とまではいかない |
カフェ | ANC:Balanced + 外音取り込み | 周囲のざわめきは抑えつつ、注文時は外音取り込みで会話しやすい | 外音モード切替直後は少し不自然に感じる |
ランニング | 外音取り込み:Enhance ambient | 車や人の気配を確認でき、安心して走れる | 強風時は風切り音が気になる |
オンライン会議 | マルチポイント接続 | PC会議とスマホ通話をシームレスに切替可能 | 長時間話すと声が少し遠いと指摘されたことあり |
音の印象
- 低音:電車内でも厚みがしっかり残り、リズムの輪郭が崩れない。
- 中音:ボーカルが埋もれにくく、ポッドキャストや会議音声も聞き取りやすい。
- 高音:きらびやかさがありつつ刺さらない。長時間聴いても耳が疲れにくい。
接続性と操作性
実際に使って感じたのは、接続の安定性の高さです。
Bluetooth 5.3とマルチポイントのおかげで、PCとスマホを同時に接続しても切替がスムーズでした。
また、タッチ操作は慣れると便利ですが、誤タップが気になるときはアプリで割り当てを変更すると快適になります。
1週間使って感じたこと
- バッテリー:通勤+オフィス+帰宅後の音楽で、週2回程度の充電で十分。
- 急速充電:朝の準備中に5分充電すれば、通勤中は問題なく使えた。
- 携帯性:ケースは軽く、レザー調仕上げのため滑りにくく落下リスクが少ない。
良かった点と気になった点
良かった点
- ANCと外音取り込みの切替がスムーズで、シーンごとに使い分けやすい
- マルチポイント接続で仕事・私用の端末をストレスなく切替可能
- 長時間使っても耳が痛くなりにくい軽量設計
気になった点
- 風の強い日は外音取り込み時にノイズが増える
- LDACとイマーシブサウンドが併用できないため、用途で切替が必要
- タッチ操作は慣れないと誤反応することがある
体験談まとめ
1週間ほど使ってみて、「Redmi Buds 5 Pro」は“毎日使う基準を底上げしてくれる万能イヤホン”という印象でした。
大きな欠点はなく、シーンに応じて設定を切り替えることで、通勤・作業・運動・会議とあらゆる場面に自然に溶け込んでくれます。
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」に関するQ&A

Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Redmi Buds 5 Pro」のノイズキャンセリングはどのくらい効果がありますか?
最大52dBの騒音を低減でき、電車や飛行機など騒がしい場所でも効果を実感できます。3段階で切替可能なので、静かなオフィスから交通機関までシーンに応じて最適化できます。
音質はどのような特徴がありますか?
11mmウーファー+10mmセラミックツイーターのデュアルドライバー構成で、低音はタイト、中音はボーカルが前に出やすく、高音はクリアで伸びやか。ジャンルを問わずバランス良く楽しめます。
「Redmi Buds 5 Pro」はハイレゾ音源に対応していますか?
はい。Hi-Res Wireless認証を取得しており、LDAC接続時に最大24bit/96kHzの再生が可能です。ハイレゾ対応スマホと組み合わせることで解像感が一段と高まります。
外音取り込み機能は便利ですか?
外音取り込みは3モード(通常/声強調/環境音強調)を搭載。会話時は声をクリアに、ランニング時は周囲の環境音を拾えるなど、状況に応じて安全性や利便性を高められます。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
イヤホン単体で最大10時間、ケース込みで最大38時間使用可能です。さらに5分の充電で約2時間再生できる急速充電に対応しており、忙しい朝でも安心です。
接続の安定性はどうですか?
Bluetooth 5.3を採用し、遅延や音途切れが少なく安定しています。また、マルチポイント接続に対応しているため、スマホとPCを同時に接続してスムーズに切替できます。
防水性能はありますか?
イヤホン本体はIP54防塵防滴に対応。雨の日の通勤や汗をかく運動中でも安心して使用できます。
タッチ操作はどのように使えますか?
再生・停止、曲送り、ANC切替などをタップ操作で行えます。専用アプリ「Xiaomi Earbuds」で操作割り当てを変更できるため、自分に合ったカスタマイズが可能です。
「Redmi Buds 5 Pro」のケースはワイヤレス充電に対応していますか?
いいえ。ケース充電はUSB-Cケーブルのみ対応です。ワイヤレス充電非対応なので、Qi充電器などは使えません。
ゲーム用途で遅延は気になりませんか?
Bluetooth 5.3で遅延は抑えられていますが、完全ワイヤレスイヤホンなので有線イヤホンほどの低遅延ではありません。音ゲーやシビアなFPSでは注意が必要です。動画視聴や一般的なゲームなら問題ありません。
通話品質はどうですか?
3マイク+AIノイズリダクションで周囲の雑音を抑制。駅やカフェなど騒がしい環境でも、相手に声が聞こえやすいと感じました。リモート会議や電話用途にも十分対応できます。
「Redmi Buds 5 Pro」は運動中でも落ちにくいですか?
片耳約5gと軽量でフィット感も良好なため、軽いジョギングや筋トレでは問題なく使えます。ただし、激しいバスケットボールやランニングではイヤーピース選びと装着の深さを調整した方が安心です。
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」レビューのまとめ

RXiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」は、音質・ANC・外音取り込み・接続性といった主要ポイントを高水準でバランスさせたイヤホンです。
派手さはありませんが、通勤や作業、会議、運動前の移動など、毎日の生活シーンに自然に溶け込む万能型といえます。
特に良かったポイント
- ANC性能:最大52dB低減、シーンごとに3段階で調整可能
- 音質:デュアルドライバーによる明瞭な中音域とタイトな低音
- 接続性:Bluetooth 5.3+マルチポイントで安定した使い心地
- 実用性:5分の充電で約2時間使える急速充電
注意しておきたい点
- LDACとイマーシブサウンドは同時利用不可 → 用途に合わせて切替が必要
- タッチ操作の誤反応 → アプリでカスタマイズして解決可能
- 外音取り込み時の風切り音 → 風ノイズ抑制ON+装着位置の調整で軽減
おすすめできる人・できない人
おすすめできる人 | おすすめできない人 |
---|---|
通勤・作業・会議・運動など、日常の切替が多い人 | 広大な音場や極端な音作りを求める人 |
ボーカルの明瞭感を重視する人 | 設定切替を面倒に感じる人 |
コスパを重視しつつ多機能モデルを探している人 | 「1つの設定で完結」を望む人 |
購入前の最終チェックリスト
- スマホがLDAC対応か確認する
- ANCをどのシーンで使うかイメージしておく
- イヤーピースを複数サイズ試し、フィット感を調整
- EQを軽く調整(例:低音+1 / 高音−1)して自分好みに
- マルチポイントを活用して端末切替をスムーズに
Xiaomi 「Redmi Buds 5 Pro」レビューの総括
「Redmi Buds 5 Pro」は、価格以上の完成度を誇るワイヤレスイヤホンでした。
デュアルドライバーによる解像感のあるサウンドと、最大52dBに達するノイズキャンセリングの静寂性は、日常の音楽体験をワンランク引き上げてくれます。
さらに、外音取り込み機能やマルチポイント接続、急速充電といった実用性の高い機能が揃っており、通勤や仕事、運動中などさまざまな場面で頼れる存在となりました。
もちろんLDACとイマーシブサウンドの併用ができない点やタッチ操作の慣れなど注意点はありますが、それを補って余りある魅力を持っています。
総合的に見れば、日常の快適さと音楽の楽しさを両立させる優秀な選択肢と言えるでしょう。
毎日の生活に寄り添いながら音楽をより豊かにしてくれる──それが「Redmi Buds 5 Pro」です。
