Sennheiser（ゼンハイザー）といえば、高品質なオーディオ機器を提供する老舗ブランドとして、多くの音楽ファンやオーディオエンジニアに愛されています。
その中でも、HD500シリーズは価格と性能のバランスが取れた開放型ヘッドホンとして人気があり、新作が出るたびに注目を集めます。
そんなHD500シリーズの最新モデル Sennheiser 「HD505」 が登場しました。
本モデルは、従来のHD500シリーズの特徴を受け継ぎながらも、さらに解像度の高いサウンドと快適な装着感を実現した進化版となっています。
特に、分析的なリスニングに適したチューニングが施されており、音楽制作や細かい音のニュアンスを楽しみたい方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
この記事では、「HD505」のデザイン、装着感、音質の特徴を詳しくレビュー していきます。
従来モデルとの違いや実際に使用して感じた印象などをお伝えするので、購入を検討している方の参考になれば幸いです。
ポチップ
Sennheiser 「HD505」とは？
Sennheiser 「HD505」は、HD500シリーズの正統進化モデル として登場した最新の開放型ヘッドホンです。
従来のHD500シリーズの持つ快適な装着感や音質のバランスを保ちながら、さらなる解像度の向上や音場の広がり を実現しています。
ここでは、「HD505」の特徴やデザイン、付属品について詳しく解説します。
「HD505」の特徴とコンセプト
「HD505」は、正確なサウンド分析ができる開放型ヘッドホン というコンセプトのもと開発されました。
これまでのHD500シリーズの音質をベースにしながら、より解像度が高く、各音域のバランスが向上しています。
特に、以下のような特徴を持っています。
■ 「HD505」の主な特徴
- 開放型ヘッドホンならではの広い音場
- ヘッドホンのハウジング部分がメッシュ構造になっており、音の抜けがよく、自然な広がりを実現。
- スピーカーで音楽を聴いているような臨場感を楽しめる。
- 120Ωのインピーダンス
- 音の分解能が高く、細かいニュアンスまで表現可能。
- 適切なアンプやDACと組み合わせることで、本来の性能を最大限に引き出せる。
- ポリマーブレンド素材の振動板と軽量ボイスコイル
- 低音から高音まで正確に再現できる ように設計されており、各音域のバランスが取れている。
- 音の粒立ちがよく、繊細なサウンドを表現。
- オールジャンル対応のフラットなチューニング
- 低音は適度に響きつつも、過度な強調はされない。
- 中高音域の透明感があり、ボーカルや楽器の再現性が高い。
- リスニングだけでなく、音楽制作や動画編集などにも適している。
デザインと外観の魅力
「HD505」のデザインは、従来のHD500シリーズと同じく、シンプルかつ洗練されたスタイル になっています。
全体的に落ち着いたブラックを基調 としながら、アクセントとしてカッパー（銅色）のラインが入っている のが特徴です。
■ デザインのポイント
- 上品なカッパーカラーのアクセント
- ブラックとカッパーの組み合わせが高級感を演出。
- 単なるブラック一色ではなく、視覚的にも魅力がある。
- 軽量で快適なハウジング設計
- HD500シリーズ特有の軽量設計 を継承。
- 長時間の使用でも負担が少なく、快適なリスニング体験が可能。
- 開放型特有のメッシュグリル
- ハウジング部分がメッシュ構造になっており、音の抜けが良い。
- デザインだけでなく、音質面でも効果を発揮。
また、イヤーパッドには高品質なベロア素材 が採用されており、長時間装着しても蒸れにくい仕様になっています。
ベロア素材は耳に触れる部分の負担を軽減し、心地よいフィット感を提供します。
付属品とケーブル仕様
「HD505」には、必要最低限の付属品が同梱されています。
シンプルながらも、しっかりと実用性を考慮した構成です。
■ 付属品一覧
- 本体（HD505ヘッドホン）
- ケーブル（着脱式・2.5mmロック機構）
- 片出しタイプの着脱式ケーブル を採用。
- 2.5mmのロック機構式なので、使用時に外れにくい。
- 1.8mの長さ があり、デスクワークや室内での使用に適している。
- 6.3mm変換プラグ
- 3.5mmプラグにネジ式で装着可能な6.3mm変換プラグが付属。
- DACやオーディオインターフェースと接続する際にも便利。
- ソフトキャリングポーチ
- 持ち運びや保管時に便利な布製ポーチ。
■ ケーブル仕様のポイント
- ケーブルは専用設計の2.5mmロック機構式 のため、他の汎用ケーブルは使用できない可能性がある。
- 別売りの4.4mmバランスケーブル に交換すれば、バランス接続での高音質再生が可能。
Sennheiser 「HD505」は、解像度の高い音質、快適な装着感、シンプルかつ高級感のあるデザイン を兼ね備えたヘッドホンです。
特に、フラットなチューニングと開放型ならではの音場の広がりにより、音楽を正確に分析したいリスナーやクリエイター にとって最適な選択肢と言えます。
Sennheiser 「HD505」の装着感と快適性
ヘッドホンを選ぶ際に音質と並んで重要なのが「装着感」です。
長時間使用することを考えると、耳や頭への負担が少なく、快適に使えるかどうかがポイントになります。
Sennheiser 「HD505」は、軽量設計と高品質な素材を採用し、装着時の快適性を重視 して作られています。
ここでは、イヤーパッドやヘッドバンドの素材、長時間使用時の快適性、そして軽量設計による利便性について詳しく解説します。
イヤーパッドとヘッドバンドの素材
「HD505」のイヤーパッドとヘッドバンドには、高品質な素材が採用されており、装着感の向上に貢献 しています。
■ イヤーパッド：ベロア素材で優れた快適性
- イヤーパッドにはベロア素材 が使用されており、耳への圧迫感が少なく、長時間装着しても蒸れにくい のが特徴。
- ベロア素材は、一般的な合皮やウレタン製のイヤーパッドと比較して、肌触りが柔らかく、長時間使用しても快適。
- 表面の繊維が音の反射を吸収することで、開放型ヘッドホン特有の自然な音場を維持 しつつ、不要な共鳴を抑える効果がある。
■ ヘッドバンド：合皮製でしっとりとした高級感
- ヘッドバンド部分には、しっとりとした質感の合皮素材 を採用。
- 従来モデルと比べると、やや柔らかくなっており、頭への圧力を分散する設計になっている。
- クッション部分の厚みも適度に確保されており、長時間の使用でも頭頂部が痛くなりにくい。
■ 側圧（ヘッドホンの締め付け感）
- 「HD505」は、側圧（ヘッドホンが頭を締め付ける力）が適度に調整されており、装着時の圧迫感が少ない。
- HD660Sなどのプロ向けモデルと比較すると、側圧は弱め で、リラックスした装着感を実現。
- ヘッドホンの締め付けが強すぎると頭痛や疲労の原因になるが、「HD505」はそうした問題が起こりにくい設計になっている。
長時間使用での快適性
「HD505」は、長時間の使用を想定した設計 になっており、連続使用時の快適性にも配慮されています。
■ 圧迫感を抑えた設計
- イヤーパッドとヘッドバンドの適切なクッション性により、長時間の使用でも耳や頭が痛くなりにくい。
- 特に、側圧が適度に調整されているため、頭を締め付けすぎることなく、リラックスして使用可能。
■ 耳周りの通気性が良い
- 開放型ヘッドホンならではの特徴として、耳周りの通気性が良い ため、蒸れにくい。
- 密閉型ヘッドホンでは、長時間使用すると耳の周りが暑くなり、汗をかくこともあるが、「HD505」はその点で快適に使える。
■ 眼鏡ユーザーにも優しい設計
- イヤーパッドが柔らかく、側圧も適度なため、眼鏡をかけたままでも快適に装着可能。
- 硬いイヤーパッドや強い側圧のヘッドホンでは、眼鏡のツルが押されて痛みを感じることがあるが、「HD505」はその心配が少ない。
軽量設計による利便性
ヘッドホンの重量は、装着時の快適性に大きく影響します。
重すぎると首や肩に負担がかかり、長時間の使用が難しくなるため、適度な軽さが重要です。
■ 「HD505」の重量：軽量ながら剛性の高い設計
- 「HD505」の重量は約237g と非常に軽量で、長時間の使用でも疲れにくい。
- 開放型ヘッドホンとしては軽量な部類 に入り、密閉型ヘッドホンと比較すると、圧倒的に負担が少ない。
■ 軽量ながらもしっかりとした構造
- 軽量でありながら、耐久性の高いフレーム設計 になっている。
- プラスチック素材をベースにしつつ、剛性を確保した設計により、強度と軽さを両立。
- 長期間の使用に耐えられる作りになっており、安心して使える。
Sennheiser 「HD505」は、軽量で快適な装着感を提供するヘッドホン です。
イヤーパッドやヘッドバンドには高品質な素材が使われており、耳や頭に負担をかけずに長時間使用することが可能です。
また、開放型ヘッドホンならではの通気性の良さもあり、蒸れにくいのが特徴です。
特に、眼鏡ユーザーや長時間のリスニングを想定している方には最適な選択肢 となるでしょう。
音楽をリラックスして楽しみたい方、映画や動画をじっくりと鑑賞したい方にもおすすめです。
Sennheiser 「HD505」の音質レビュー
Sennheiser 「HD505」は、開放型ならではの広い音場とバランスの取れたサウンド を特徴としています。
従来のHD500シリーズの良さを継承しながらも、より高い解像度と細かいニュアンスを楽しめるように進化しました。
ここでは、低音域・中高音域・音場の広がり という3つの視点から「HD505」の音質を詳しく解説していきます。
低音の特性と表現力
「HD505」の低音は、過度に誇張されることなく、適度な量感と締まりのある質感 を持っています。
■ 「HD505」の低音の特徴
- 輪郭のはっきりしたタイトな低音
- 低音が過剰に強調されることなく、ナチュラルな厚みと適度な深さ を感じられる。
- ベースラインやキックドラムのアタック感がしっかりと伝わるが、過剰に膨らむことはない。
- ジャズやアコースティックのウッドベースは、余分な響きがなく自然に再現される。
- 音楽ジャンルによる低音の表現
- ロックやポップスでは、リズムの芯をしっかりと支えながら、輪郭の明瞭な低音が楽しめる。
- クラシックやオーケストラでは、低音が無駄にブーミーにならず、楽器本来の響きを損なわない。
- EDMやヒップホップのように強い低音を求める場合は、やや物足りなく感じるかもしれない。
- HD599SEとの比較
- HD599SEよりも低音の量感は控えめで、より分析的なサウンドに仕上がっている。
- 低音の解像度は「HD505」のほうが高く、音のディテールや質感がより正確に伝わる。
中高音域の透明感と解像度
「HD505」の最大の魅力は、クリアで透明感のある中高音域 です。
ボーカルや弦楽器の表現力が高く、細かい音のニュアンスまで感じ取ることができます。
■ 「HD505」の中高音域の特徴
- ボーカルが自然でクリア
- ボーカルラインが埋もれることなく、自然な距離感で鳴る。
- HD599SEよりもボーカルの明瞭度が高く、声の細かいニュアンスがはっきりと聞こえる。
- 特にアコースティックやジャズ、バラード系の楽曲と相性が良い。
- 楽器の細部まで聴き取れる解像度
- 「HD505」は、音の粒立ちが良く、ストリングスやピアノの細かい音の変化を鮮明に表現できる。
- ギターのアルペジオやピアノの余韻の再現がリアルで、楽曲のディテールを存分に楽しめる。
- 耳に刺さりにくい高音
- 高音の伸びが良く、適度な煌びやかさがあるが、過度にシャープすぎない。
- 長時間聴いても疲れにくく、耳に刺さらないようにチューニングされている。
- 「HD505」はボーカルや楽器のリアルな質感を重視しており、派手さよりも自然なサウンドを目指している。
音場の広がりとリスニング体験
開放型ヘッドホンのメリットとして、広い音場と自然な音の広がり がありますが、「HD505」もその特性を十分に発揮しています。
■ 「HD505」の音場と定位感
- 音が自然に広がる開放感
- 開放型ならではのスピーカーのような自然な広がり を感じられる。
- まるでライブ会場やコンサートホールで聴いているかのような臨場感が得られる。
- 定位感が優れている
- 音の出どころが正確に把握しやすく、左右の音の広がりや奥行きがしっかりと表現される。
- ゲームや映画の視聴にも適しており、臨場感を高めてくれる。
- 音場の広がりはHD599SEより優れている
- 「HD505」は、HD599SEと比較すると、音の広がりがより立体的で、定位感も向上している。
- 楽器の配置や空間の奥行きをより明確に感じることができる。
「HD505」の音質は、分析的かつバランスの取れたサウンド が特徴です。
- 低音はタイトで過度に強調されず、輪郭のはっきりした自然な音。
- ボーカルや楽器の解像度が高く、クリアで透明感のある中高音。
- 開放型ならではの音場の広がりと定位感の良さ により、臨場感あふれるリスニング体験が可能。
特に、クラシック、ジャズ、アコースティック、ボーカル中心の楽曲に最適 であり、音楽制作や動画編集などの用途にも向いています。
逆に、EDMやヒップホップのような重低音を強く求めるリスナーにはやや物足りないかもしれません。
Sennheiser 「HD505」を使用した私の体験談・レビュー
Sennheiser 「HD505」を実際に使用してみて、音質の正確さや装着感の快適さ、使用シーンの広さ など、さまざまな点で優れたヘッドホンだと感じました。
特に、長時間のリスニングや音楽制作・映画鑑賞など、細かい音のニュアンスを楽しみたい場面に最適 だと実感しました。
ここでは、実際に使用した際の感想を詳しく紹介し、どのような用途に向いているのかを具体的に解説 していきます。
音楽鑑賞での使用感
■ ボーカルが自然に響く
まず、ボーカル中心の楽曲を聴いてみたところ、「HD505」の透明感のある中高音域の良さが際立ちました。
- J-POPやバラード曲 では、ボーカルが埋もれることなく、しっかりと前に出てくる。
- たとえば、宇多田ヒカルや藤井風 などのしっとりした楽曲では、息遣いや微細な音のニュアンスがしっかりと伝わってくる。
- ボーカルと楽器の分離感が高く、演奏の奥行きをしっかりと感じられる のが印象的だった。
■ アコースティックやクラシックとの相性が抜群
アコースティック楽器の表現力も非常に優れており、ギターやピアノの音がリアルに響く のが特徴的でした。
- ギターの弦の振動やピアノの余韻がしっかりと再現される ので、アコースティック系の楽曲を楽しむには最適。
- クラシックを聴いた際は、楽器の定位感がしっかりしていて、オーケストラの音場の広がりがリアルに感じられた。
- 特に、ストリングスの艶やかさやホールの響きの表現が秀逸 で、開放型ヘッドホンならではの臨場感が味わえた。
長時間の使用での快適さ
■ 軽量で疲れにくい
長時間使用してみても、頭や耳への負担が少なく、快適に使える と感じました。
- 「HD505」の重量は約237gと軽量で、装着していても重さをほとんど感じない。
- 側圧が強すぎず、適度にフィットする ので、締め付け感による疲労が少ない。
■ 眼鏡をかけていても快適
- 眼鏡をかけた状態で長時間使用してみても、イヤーパッドの柔らかさのおかげで圧迫感がほとんどなかった。
- 一般的な密閉型ヘッドホンでは、眼鏡のツルが押されて痛くなることがあるが、「HD505」はその点でもストレスフリー。
映画・動画視聴での使用感
映画や動画の視聴にも使用してみたところ、臨場感のある音場とナチュラルなサウンドバランスが際立ちました。
■ 映画のサウンドにリアルな奥行きが生まれる
- セリフの音がクリアで、効果音やBGMとしっかり分離されて聞こえるため、映画の世界に没入しやすい。
- アクション映画では、効果音の迫力がありつつも、低音が過度に強調されることなく、バランスの取れたサウンドで楽しめる。
- 映画の音場が広がり、音の定位がしっかりしている ため、サラウンド感も感じられる。
■ YouTubeや配信動画の視聴にも向いている
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴でも、ナレーションやセリフが明瞭に聞こえる。
- 低音が強すぎず、自然なバランスのため、長時間の視聴でも耳が疲れにくい。
- 声のトーンや背景音のニュアンスがしっかり伝わるため、ドキュメンタリーや対談動画の視聴にも適している。
音楽制作やゲーム用途での使用感
■ DAWでの音楽制作に向いている
「HD505」5は、音の分析力が高く、ミックスやマスタリングなどの音楽制作にも適している。
- DAWでのミックス作業において、各帯域のバランスを正確に確認できる。
- 低音の強調が少なく、ナチュラルな音のため、楽曲のバランスを客観的に判断しやすい。
- スタジオ用モニターヘッドホンほどフラットではないが、リスニング用途と兼用できる自然なチューニング になっている。
■ ゲーム用途でも十分なパフォーマンス
- 「HD505」は開放型のため、FPSやRPGゲームでの音の広がりや定位感がしっかりしている。
- 足音や環境音の方向感をしっかりと掴めるため、サウンド重視のゲームプレイにも適している。
- ただし、低音の迫力が欲しい場合は、密閉型のゲーミングヘッドセットのほうが良いかもしれない。
総評
「HD505」を実際に使用してみて、オールジャンル対応のバランスの良さ、透明感のある中高音、開放型ならではの音場の広さ が魅力的だと感じました。
■ 「HD505」のおすすめポイント
- ボーカルが明瞭で、自然な音場が楽しめる
- 装着感が良く、長時間使用しても疲れにくい
- クラシックやジャズ、アコースティックとの相性が抜群
- 動画視聴や映画鑑賞にも最適
- 音楽制作にも使える高い解像度
■ 「HD505」が向いている人
- 細かい音のニュアンスを楽しみたい人
- 長時間ヘッドホンを使用する人
- 音楽制作や動画編集を行う人
- 映画やゲームのサウンドを高解像度で楽しみたい人
実際に「HD505」を使用した体験を通じて、オールラウンドに使える高音質ヘッドホン であることを実感しました。
特に、開放型ならではの音場の広がりや、バランスの取れたチューニングが魅力 です。
Sennheiser 「HD505」に関するQ&A（よくある質問）
Sennheiser 「HD505」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「HD505」は密閉型と開放型のどちらですか？
開放型 です。メッシュ構造のハウジングにより、広い音場と自然な響きを楽しめる のが特徴です。音漏れがあるため、静かな環境での使用が推奨されます。
インピーダンスはどれくらい？
120Ω です。一般的なヘッドホン（32Ω〜50Ω）と比べて高めなので、スマートフォン直挿しでは音量が取りづらく、アンプやDACを使用するのが推奨 されます。
付属ケーブルの仕様は？
2.5mmロック機構式の着脱式ケーブル を採用しています。標準の3.5mmプラグと6.3mm変換プラグが付属しており、一般的なオーディオ機器に接続可能です。
イヤーパッドやケーブルは交換可能？
イヤーパッドやケーブルは交換可能 です。イヤーパッドはベロア素材を採用しており、使用感が劣化した場合に交換できる ので長期間愛用できます。
「HD505」の音質の特徴は？
「HD505」は、バランスの取れたチューニングと高い解像度 を特徴としています。
- 低音はタイトで過度な強調がなく、自然な厚みを持つ
- 中音域はクリアでボーカルが明瞭に聴こえる
- 高音域は刺さりにくく、長時間聴いても疲れにくい
- 音場が広く、楽器の定位がしっかりしている
どんなジャンルの音楽に向いている？
ボーカルや楽器の再現性が高いため、以下のジャンルと特に相性が良いです。
- クラシック・オーケストラ（楽器の広がりや細かい表現が鮮明）
- ジャズ・アコースティック（自然な音の響きと奥行きが楽しめる）
- バラード・J-POP（ボーカルが明瞭で感情表現が伝わりやすい）
一方で、重低音を求めるEDMやヒップホップには向いていないかもしれません。
ボーカルの聴こえ方は？
ボーカルの定位はやや前方 に配置され、クリアかつナチュラルな響き があります。HD599SEよりもボーカルの明瞭度が高く、細かいニュアンスがしっかり聴こえる のが特徴です。
スマートフォン直挿しで使えますか？
音量は取れるものの、性能を最大限に引き出すにはアンプやDACを推奨 します。
- 最新のMacBook Proや高出力のオーディオ機器なら問題なく駆動できます。
- 一般的なスマートフォンでは音量が小さくなる可能性があるため、ポータブルDACやヘッドホンアンプを併用するのがおすすめ です。
開放型だけど外でも使える？
屋外での使用は推奨されません。
- 開放型なので音漏れがあり、周囲の音も聞こえる ため、電車やカフェなどの公共の場では使いにくい。
- 自宅や静かな室内環境での使用に最適。
眼鏡をかけていても快適に使えますか？
眼鏡ユーザーでも快適に使用できます。
- イヤーパッドが柔らかく、側圧も適度なので、眼鏡のツルが押されて痛くなることは少ない です。
- 長時間装着しても耳が痛くなりにくい設計になっています。
「HD599SE」との違いは？
「HD505」は「HD599SE」の上位モデル的な位置づけ で、以下の点が異なります。
- 解像度が向上し、より分析的なリスニングが可能
- ボーカルが明瞭で、定位感が向上
- 「HD599SE」よりも低音の量感はやや控えめで、よりタイト
- イヤーパッドの素材がより柔らかく、装着感が向上
「HD660S」とはどう違う？
「HD660S」はスタジオ用途向けのモニターヘッドホンで、よりプロ向けのサウンド になっています。
- 「HD660S」のほうがよりフラットでモニター用途向け
- 「HD505」のほうがリスニング用途向けで、音楽鑑賞に適したバランス
- 「HD660S」はインピーダンスが高く、駆動に強力なアンプが必要（HD505のほうが扱いやすい）
ゲーミング用として使える？
音の定位感が良いため、FPSやRPGゲームには適していますが、マイクは搭載されていません。
- 開放型なので、環境音や足音の方向が分かりやすい。
- ただし、密閉型のゲーミングヘッドセットほどの低音の迫力はないため、迫力重視のゲームには向かない可能性がある。
Sennheiser 「HD505」レビューのまとめ
Sennheiser 「HD505」は、開放型ならではの広い音場と高い解像度を兼ね備えたヘッドホン です。
HD500シリーズの正統進化モデルとして、従来のバランスの取れたサウンドを継承しつつ、さらにクリアで分析的なリスニング体験を提供します。
ここでは、これまでのレビューを総括し、「HD505」の魅力や購入を検討する際のポイント を詳しく整理します。
「HD505」の総評
■ 「HD505」の魅力
✅ 広い音場とナチュラルな音の広がり
✅ クリアな中高音域で、ボーカルや楽器が際立つ
✅ タイトでバランスの取れた低音
✅ 快適な装着感で長時間の使用にも適している
✅ 開放型ならではの自然なリスニング体験
✅ 映画やゲームでも定位感が良く、臨場感のあるサウンド
✅ 音楽制作や編集作業にも適した解像度の高さ
「HD505」は、ボーカルや楽器の繊細なニュアンスを重視するリスナーや、長時間の使用を想定している方に特におすすめ です。
「HD505」はどんな人におすすめ？
「HD505」は、以下のような用途や目的を持つ人に最適な選択肢となります。
■ 「HD505」をおすすめしたい人
🟢 ボーカルや楽器のリアルな音を楽しみたい人
🟢 クラシック、ジャズ、アコースティック音楽を聴く人
🟢 映画や動画の音質にこだわる人
🟢 音楽制作や編集作業をする人
🟢 長時間快適にヘッドホンを使用したい人
🟢 開放型の自然な音場を求める人
■ 「HD505」が向かない人
⚠️ 低音重視のEDMやヒップホップを聴く人 → もっと低音が強調されたモデルのほうが適している
⚠️ 音漏れを気にする環境で使う人（カフェ・電車など） → 密閉型のモデルのほうが良い
⚠️ スマートフォン単体で使用する人 → 高インピーダンスのため、アンプやDACがあるとより良い
「HD505」と他のモデルの比較
「HD505」がどのようなポジションにあるのかを把握するため、他のSennheiser製品と比較してみます。
| モデル名 | 開放型/密閉型 | インピーダンス | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|---|
| HD505 | 開放型 | 120Ω | バランスの取れたサウンド、高解像度 | 音楽鑑賞、映画、ゲーム、音楽制作 |
| HD599SE | 開放型 | 50Ω | ウォームで聴きやすいチューニング | リスニング重視のリラックス用途 |
| HD660S | 開放型 | 150Ω | よりフラットなモニター向けサウンド | スタジオモニター、ミックス作業 |
| HD560S | 開放型 | 120Ω | 低音の量感があり、広い音場 | オールジャンル向けリスニング |
| HD620S | 密閉型 | 150Ω | 開放型に近い密閉型 | 騒がしい環境でも開放的な音を楽しめる |
この比較からもわかるように、「HD505」は「HD599SE」よりも解像度が高く、「HD660S」ほどのフラットさはないが、リスニングと制作の両方に対応できる万能型モデル です。
購入前に考慮すべき点
「HD505」の購入を検討する際には、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
■ 「HD505」を選ぶ際のチェックポイント
✅ 使用環境を考慮 → 開放型なので、音漏れを気にしない環境が理想
✅ アンプやDACの準備 → 120Ωのインピーダンスがあるため、スマホ直挿しよりもアンプを使うと本領を発揮
✅ リスニング目的に合っているか → 低音強調よりも、バランスの取れたクリアなサウンドを求める人向け
Sennheiser 「HD505」レビューの総括
- 解像度が高く、バランスの取れたサウンド
- 開放型ならではの広い音場と臨場感
- 長時間の使用でも快適な装着感
- 映画やゲームの没入感を高める優れた定位感
Sennheiser 「HD505」は、開放型ヘッドホンならではの広い音場と高い解像度を備え、バランスの取れたサウンドを提供するモデルです。
特にボーカルや楽器のニュアンスを細かく捉えられるクリアな中高音域が特徴で、クラシックやジャズ、アコースティック音楽を楽しむのに最適です。
長時間の使用でも快適な装着感を維持できるため、映画やゲームの視聴、さらには音楽制作や編集作業にも適しています。
一方で、音漏れがあるため外出先での使用には向かず、スマートフォン単体での駆動にはややパワー不足を感じることがあるため、環境に応じた使い方が求められます。
開放型ヘッドホンの魅力を存分に楽しみたい方には、ぜひ一度試してほしい一台です。
ポチップ
