BOSEが誇るノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン「QuietComfort Ultra Earbuds」に、第2世代モデルが登場しました。
前作で高い評価を得たノイズ抑制技術や豊かな低音表現はそのままに、よりパーソナライズされた音響体験や、空間オーディオ機能の拡充など、確かな進化を遂げた印象を与えてくれます。
今回の第2世代では、「カスタムチューンテクノロジー」にAI処理を追加し、ユーザーの耳に合わせてノイズキャンセリングや音質を自動調整するなど、まさに“装着するだけで最適化される”スマートなイヤホンへと進化。
また、新たに追加された「シネマモード」によって、スマートフォンやタブレットで映画やライブ映像を楽しむ際の没入感が飛躍的に高まりました。
一方で、基本スペックや外観の大きな変化は控えめで、「第1世代から乗り換えるべきかどうか?」と悩むユーザーも少なくないはずです。
この記事では、BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」の進化したポイントや、実際の使用感を、初代との違いを交えながら詳しく解説していきます。
購入を検討している方にとって、判断材料となるようなリアルな情報をお届けできればと思います。

- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の製品概要と基本スペック
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の機能と使用感の進化ポイント
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の装着感とデザインの実際
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の音質レビューとサウンドの特徴
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」を使用した私の体験談・レビュー
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」に関するQ&A
- 第1世代との違いは何ですか?買い替えるべきでしょうか?
- ノイズキャンセリングはどれくらい強力ですか?外でも使えますか?
- イマーシブオーディオとシネマモードって何が違うんですか?
- マルチポイント接続には対応していますか?切り替えはスムーズですか?
- 通話品質はどうですか?騒がしい場所でも使えますか?
- ワイヤレス充電には対応していますか?
- 音ゲーや動画編集など、低遅延が必要な用途にも使えますか?
- 再生時間が短いという声を聞きましたが大丈夫ですか?
- BOSE専用アプリは使いやすいですか?アプリなしでも使えますか?
- aptX AdaptiveはiPhoneでも使えますか?
- イヤホンが耳から外れやすくないですか?運動中にも使えますか?
- シネマモードは音楽にも使えますか?
- ケースのサイズや重さは持ち運びに不便ではありませんか?
- 第2世代から初めてBOSE製品を使う人にもおすすめできますか?
- BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」レビューのまとめ
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の製品概要と基本スペック

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、2025年8月に発売された完全ワイヤレスイヤホンで、前モデルで高評価を得たノイズキャンセリング性能をさらに進化させたフラッグシップモデルです。
特に音の没入感と外音コントロール技術に優れ、ビジネスからエンタメまで幅広く活躍します。
以下では、基本情報や第1世代との違いを中心に解説します。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds」とは?
BOSEの「QuietComfort」シリーズは、“静寂と音楽を同時に手に入れる”をテーマに設計されたプレミアムクラスの製品群。
その中でも「Ultra Earbuds」は完全ワイヤレスでありながら、BOSEが持つ音響・ノイズキャンセル技術を最大限に詰め込んだモデルです。
第2世代モデルでは、以下のような革新が見られます。
- AI対応カスタムチューンテクノロジー:耳の形状・奥行きに合わせて音を自動調整
- シネマモード追加:没入感を強化した映像特化の空間オーディオモード
- ワイヤレス充電ケースを標準装備
- 8マイク構成+ノイズ抑制アルゴリズムによる通話品質の向上
- より自然なアウェア(外音取り込み)モード
これにより「ただ音を聴く」のではなく、「音に包まれる」感覚へと進化しています。
基本スペックと第1世代との比較
以下の表は、前作との比較も交えた主要スペックです。
項目 | 第2世代(新モデル) | 第1世代(旧モデル) |
---|---|---|
カラーバリエーション | ブラック/ホワイトスモーク/限定ディーププラム | ブラック/ホワイトスモーク |
バッテリー(通常モード) | 最大6時間 | 最大6時間 |
バッテリー(イマーシブON時) | 最大約4時間 | 非搭載 |
充電ケース | ワイヤレス充電対応(Qi) | 有線のみ(Qiは別売アクセ必須) |
急速充電 | 20分で約2時間再生 | 20分で約2時間再生 |
通話用マイク | 片耳あたり4基(合計8マイク) | 非公開 |
ノイズキャンセリング方式 | AI+パーソナライズ調整型 | 標準型(カスタムチューンあり) |
外音取り込み | アップデートで自然さ向上 | やや不自然との声も |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Adaptive | SBC / AAC / aptX Adaptive |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
- ケースがQiワイヤレス充電に正式対応したことで、利便性が大幅に向上
- カスタムチューン+AIによる個人最適化で、初期設定不要のフィット感と音場調整
- シネマモード(空間オーディオ)の新搭載は、スマホ映像体験を格段に向上
対応コーデックや防水性能について
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、音質と接続性の両立を意識した設計がなされています。
■ 対応Bluetoothコーデック
- SBC(標準)
- AAC(Appleデバイスとの高音質接続)
- aptX Adaptive(Android環境下での低遅延・高音質)
特にaptX Adaptiveは、ゲームや映像との相性がよく、遅延の少なさも高評価ポイントです(※ただし音ゲーなどタイミング精度が求められる用途では有線推奨)。
■ 防水性能
- IPX4等級の生活防水
- 汗や軽い雨なら問題なく使用可能
- 水没には非対応なので入浴や水辺での使用には注意
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、スペック上は派手な進化が少ないようにも見えますが、細部の使い勝手やサウンド体験の質的な変化にこそ本当のアップグレードがあります。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の機能と使用感の進化ポイント

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、表面的なスペック以上に“体験の質”を大きく向上させたモデルです。
特に注目すべきは、ノイズ制御と空間再現力の進化、さらに通話機能のブラッシュアップ。
単なる音質の向上にとどまらない、使い勝手のディテールにまで配慮が感じられます。
ノイズキャンセリングとアウェアモードの性能
BOSEのノイズキャンセリングは従来から高評価でしたが、第2世代ではAIベースの調整機構と突発音への反応性の向上により、さらに自然かつ強力な制御が可能になっています。
■ ノイズキャンセリングの進化ポイント
- AIアルゴリズム搭載
– 周囲の音環境やユーザーの耳形状に応じてリアルタイム最適化 - 突発音への自動対応
– 急な爆音やクラップ音なども即時に処理し、不快感を軽減 - 装着時に自動で“最適化チャイム”が鳴り、耳内部をスキャン
■ アウェアモード(外音取り込み)改善点
- よりナチュラルな外音再現
– 特に人の声や環境音が“イヤホンをつけていないかのように”聞こえる - 音量バランスを自動調整
– 周囲が騒がしくなると、自然なバランスで取り込み音を低減
以前のアウェアモードでは「不自然に音が増幅される」という声もありましたが、今回は“透明感”と“聴きやすさ”のバランスが大きく改善されています。
イマーシブオーディオとシネマモードの没入体験
今回新たに搭載された「イマーシブオーディオ(空間オーディオ)」と「シネマモード」は、BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代」をただの音楽再生機器から“空間演出装置”へと変貌させました。
■ イマーシブオーディオの特徴
- 頭の向きに追従するサウンド再現
– 顔を動かすと音像が固定され、実際に“その場にいる”ような体験が可能 - サウンドステージの広がり感が劇的に向上
– 特にライブ音源・映画・クラシックで効果を発揮
■ シネマモードとは?
項目 | 内容 |
---|---|
専用モード名 | シネマモード(イマーシブ内に搭載) |
対応状況 | 後日ファームウェアアップデートで利用可能 |
効果 | 爆発音・環境音・会話音の距離感や定位が明確に再現される |
推奨コンテンツ | 映画・Netflix・YouTubeライブ・ドキュメンタリーなど |
「映像付きコンテンツをモバイル端末で見る人にとって、体感的にQOLが上がる」とされ、スマホ映像の視聴スタイルをアップグレードする機能として高く評価されています。
通話品質とマイク性能の向上
日常使用において見逃せないのが、通話の安定性とマイク性能の進化です。
■ マイク周りのアップデート
- 計8基のマイクを搭載(片耳4基)
- AIノイズ抑制アルゴリズムを組み合わせたクリアな通話
- 周囲の騒音があっても“自分の声が明瞭に届く”
▼ マイク音声の使用シーン想定
シチュエーション | 実際の通話品質 |
---|---|
オフィス内(静音) | 声が自然かつクリアに届く |
電車のホーム | 背景ノイズが抑制され、音声が前面に出る |
掃除機・空気清浄機使用中 | ノイズに埋もれず相手に音声が届く |
■ 今後の改善
- ファームウェアアップデートにより、マイク性能がさらに向上予定
- 特にノイジーな環境下での分離性能が高まる見込み
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、耳に装着した瞬間からその機能が静かに、しかし確実に“空間”と“音”を調律し、ユーザーにとってベストなリスニング環境を提供します。
ただ高音質というだけではない、“体験設計”の進化が光るプロダクトです。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の装着感とデザインの実際

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、その音質とノイズキャンセリング性能だけでなく、物理的な装着感やデザイン性の完成度も高く、日常的な快適性に大きく寄与しています。
形状は初代と近しい一方で、細かな設計の見直しが施されており、「気づけばつけているのを忘れる」ような軽やかなフィット感を実現しています。
フィット感と長時間使用の快適性
BOSEはイヤホンの装着性に強いこだわりを持つブランドであり、本製品でもその姿勢が一貫しています。
■ 快適性の理由
- 楕円形ノズル+スタビリティバンドの2点支持構造
– 耳への接触面が広く、圧力が一点に集中しない - 3サイズのイヤーチップ+3サイズのスタビリティバンド
– 計9通りの組み合わせで自分の耳にジャストフィット
■ 長時間使用での疲労感は?
- 数時間の装着でも耳が痛くなりにくい
- 密閉性が高く、遮音性も確保しながら耳が蒸れにくい設計
- 新搭載の「耳垢ガード」により、内部の清潔性もキープしやすくなった
フィット感の個人差はありますが、「イヤホンが外れやすい・耳が痛くなる」といった悩みを持つ方にも対応しやすい柔軟な設計です。
カラーバリエーションとケース仕様の違い
デザイン面でも第2世代は一歩進んだ印象があります。特にケースの利便性向上と新色の追加は、日常使いの満足度を高める要素になっています。
■ カラーバリエーション
カラー名 | 特徴 |
---|---|
ブラック | 定番・引き締まった印象 |
ホワイトスモーク | 少しベージュがかった柔らかな白色 |
ディーププラム | 落ち着いた紫系。数量限定カラーで個性派におすすめ |
ディーププラムは他のユーザーとかぶりにくい限定カラーとして人気。
■ ケース仕様の進化
- ワイヤレス充電(Qi)に初対応
– 充電パッドに置くだけで充電可能 - マグネット付きで本体がスムーズに収納可能
- 底部にUSB-Cポート、背面にペアリングボタン配置
項目 | 第2世代 | 第1世代 |
---|---|---|
ワイヤレス充電 | 標準対応(Qi) | 非対応(別売アクセ必要) |
開閉方法 | ペリペリ式+マグネット | 同様 |
ケースサイズ感 | 若干厚みあり | ほぼ同等 |
アプリ連携・イコライザー・操作性
BOSE専用アプリ(BOSE Music)との連携も、快適な使用体験を支える重要なポイントです。
■ アプリでできること
- バッテリー残量確認(左右+ケース)
- ノイズキャンセリング/アウェア/イマーシブモードの切替
- イコライザー調整(低域・中域・高域/プリセットあり)
- 製品のファームウェアアップデート
- フィットテスト機能(耳に適正に装着されているかを自動判定)
■ タッチ操作
操作内容 | 方法 |
---|---|
再生/一時停止 | 軽くタップ(1回) |
曲送り/戻し | タップ2回/3回 |
ノイズ制御切替 | 長押し |
音量調整 | 上下スワイプ |
タッチパネルの感度は非常に良好で、誤動作も少なく、直感的なジェスチャーで快適に操作可能です。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、「つけ心地」「見た目」「操作性」の3拍子が揃ったデザイン性を誇ります。
プレミアム機としての洗練されたルックスと、細部まで練られた設計が、使うたびに満足度を引き上げてくれる一台です。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」の音質レビューとサウンドの特徴

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」の音質は、単に「良い音」というだけでは語れない、空間演出力と質感再現力に優れた、没入感のあるサウンドです。
特に“低音の広がり”と“空間の奥行き”は、他の完全ワイヤレスイヤホンではなかなか味わえない独自の世界観を持っています。
音の傾向と全体バランス
BOSEらしさが詰まったサウンドチューニングは、万人受けするウォーム&リッチな音色が特徴です。
■ 音のバランス傾向(五段階評価)
音域 | 傾向 | コメント |
---|---|---|
低音 | ★★★★★(強め) | 量感が豊かで、深く沈み込むような鳴り方 |
中音 | ★★★★☆(やや控えめ) | ボーカルが前に出過ぎず、柔らかく自然 |
高音 | ★★★★☆(自然〜やや丸い) | シャープ過ぎず、耳に優しい伸び感 |
解像度 | ★★★★☆ | 楽器の分離は良好だが、モニター的ではない |
音場の広さ | ★★★★★ | 頭の外側に広がる立体的なサウンド空間 |
音質全体に「BOSE独自の包まれ感」があり、空気感を含んだような広がりと温かみが同居しています。
ジャンル別の適性とおすすめ楽曲
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は特定のジャンルに偏らず、幅広い音楽ジャンルに適応しますが、特に以下のような“余韻”や“空気感”を楽しむ楽曲と相性抜群です。
■ ジャンル適性(◎:特におすすめ)
ジャンル | 相性 | コメント |
---|---|---|
ポップス | ◎ | ボーカルがナチュラルに響き、聴き疲れしない |
R&B/ソウル | ◎ | 滑らかな低音とムーディな空気感が際立つ |
バラード/アコースティック | ◎ | 空間の余白と楽器の生々しさが引き立つ |
ロック | ○ | ドラムやベースは重厚だが、ギターは少し柔らかめ |
EDM/ヒップホップ | ○ | 迫力の低音でグルーヴは感じられるが、やや抑制気味 |
ジャズ/クラシック | ◎ | 音場の広さと音色の滑らかさで臨場感が高まる |
イマーシブオーディオ時の音質体験
第2世代の目玉機能でもあるイマーシブオーディオ(空間オーディオ)をONにすると、音の広がり方が劇的に変化します。
■ 効果の違い
項目 | 通常モード | イマーシブモード |
---|---|---|
音場の広がり | 頭の中〜周囲のレベル | 頭の外側に抜けるような立体感 |
音の方向感/定位 | やや中央寄り | 水平方向にも広がりが出る |
ボーカルの距離感 | 近くで囁かれるような印象 | 舞台の中心で響いているような立ち位置 |
サウンド全体の包まれ感 | 包まれているが、やや平面的 | 音が“前後左右”から回り込むように展開 |
イマーシブONでは、映像付きコンテンツやライブ音源で最も効果が感じられます。
YouTubeライブ映像やNetflixでの視聴時、音の臨場感が一気に変わります。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」の音質は、単なる“高解像度”や“フラット”とは異なる、「包み込むような豊潤さ」と「空間の芸術性」に特徴があります。
特に映画・クラシック・バラードを好むユーザーには、日常を一段階深く彩る“音の体験”を提供してくれるはずです。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」を使用した私の体験談・レビュー

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」を実際に数週間使用してみて感じたのは、「静寂の中に音が浮かび上がる」ような、他の完全ワイヤレスイヤホンとは一線を画す体験でした。
■ 使用環境とシーン
私は主に以下のようなシチュエーションで使用しました:
- 電車や新幹線での長距離移動
- カフェやコワーキングスペースでの集中作業中
- 夜の散歩や軽いランニング時の音楽再生
- 映画・ライブ映像をスマートフォンで視聴する際
それぞれのシーンで見えてきた「使い勝手」と「驚き」を紹介します。
■ ノイズキャンセリング性能の“質”が違う
移動中に最も感動したのは、ノイズキャンセリングの制御力と自然さのバランスです。
地下鉄のゴーッという轟音、車内アナウンス、周囲のざわめきなどがスッと遠のき、自分だけの空間が出現するような感覚。
しかもただ“消す”のではなく、必要な音(アナウンスや話し声)を“残す”調整が非常に巧みで、単純な遮断型のノイキャンとは全く異なる印象でした。
■ 音質の魅力は「奥行き」と「包み込み」
私が音質で一番魅力に感じたのは、“空間の広がり”です。
特にイマーシブモードをONにした状態でバラードや映画音楽を聴くと、音が正面だけでなく、後方・左右・斜め上からも立ち上がってくるような不思議な包まれ感があります。
▼ 印象的だった使用例:
- スマホで映画を観ながら使用すると、セリフは目前、効果音は後方から聞こえるような錯覚があり、映像体験が格段にリッチに。
- アコースティック音源を再生すると、ギターの弦の響きが空間に“漂う”ように聴こえたのが新鮮でした。
■ 装着感と操作性の完成度に感心
長時間の使用でも耳が痛くならず、つけているのを忘れるくらいの軽快さがありました。
私の耳にはMサイズのイヤーチップとスタビリティバンドがフィットし、物理的な違和感は皆無でした。
また、タッチ操作も意図した通りに反応し、スワイプによる音量調整も誤作動が少なく快適でした。
■ 予想以上に便利だったポイント
以下は、使ってみて初めて便利さを実感した点です。
機能/仕様 | 実感した利便性の例 |
---|---|
ワイヤレス充電ケース | 机に置くだけで充電。出先でも充電パッドがあれば安心 |
アプリでの操作性 | ノイキャンやEQ調整、モード切替が直感的で簡単 |
フィットテスト機能 | イヤピース選びの失敗がなくなった |
自動パーソナライズ機能 | 最初の装着時から音が最適化されている感覚があった |
■ 一部気になった点
とはいえ、完璧というわけではありません。以下のような点は使用中に少し気になりました。
- イマーシブモード時の再生時間(最大4時間)は、長時間の動画視聴にはやや物足りなさを感じることも
- ノイキャンが効きすぎる場面では、周囲の音に完全に無防備になるため、使う環境を選ぶ必要がある
- aptX Adaptive接続中の音ゲーや編集作業にはわずかな遅延を感じる場面があった(音ゲー用途には不向き)
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、単なる音質の良さだけでなく、「使い始めた瞬間からすでに完成されている」感覚を味わえる製品です。
自動で音を調整し、空間の広がりと密度を自然に再現するその音響体験は、これまでのイヤホンの常識を一段上へ引き上げたように感じました。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」に関するQ&A

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
第1世代との違いは何ですか?買い替えるべきでしょうか?
主な違いは以下の通りです:
- AIによるパーソナライズ強化
- シネマモード搭載(空間オーディオ)
- ワイヤレス充電対応ケース
- より自然な外音取り込み機能(アウェアモード)
音質やノイズキャンセリングの“質”にも微細な違いがあり、特に空間演出に関しては明らかな進化を感じます。第1世代でも満足している人にとっては“劇的な差”ではないかもしれませんが、映画鑑賞や空間オーディオに価値を見出す人には買い替えるメリットがあります。
ノイズキャンセリングはどれくらい強力ですか?外でも使えますか?
現行の完全ワイヤレスイヤホンの中でも、トップクラスのノイキャン性能です。特に突発音(拍手・車のクラクション・電車の走行音)に対してもAIが反応し、瞬時に遮音してくれます。ただし、強力すぎるがゆえに「歩行中や自転車利用時」には注意が必要です。アウェアモードとの使い分けが大切です。
イマーシブオーディオとシネマモードって何が違うんですか?
- イマーシブオーディオは、音楽・映画・ゲームなどすべての音源に使える空間オーディオ機能。
- シネマモードは、映像コンテンツに最適化されたチューニングが施されたモードで、セリフや環境音の位置感・距離感の再現に優れています。
映画やYouTubeライブなどをよく視聴する方は、シネマモードをONにすることでさらに臨場感が高まります。
マルチポイント接続には対応していますか?切り替えはスムーズですか?
はい、マルチポイントに対応しています。スマホとPC、スマホとタブレットなど2台のデバイスに同時接続が可能です。アプリや操作不要で自動的に切り替わるため、日常使用でのストレスはありません。
通話品質はどうですか?騒がしい場所でも使えますか?
通話用に片耳4基、合計8基のマイクを搭載しており、AIによるノイズ抑制も加わって非常にクリアです。例えばカフェや駅のホームなど、雑音の多い環境でも「相手には自分の声だけがはっきり届く」ような調整がされています。
ワイヤレス充電には対応していますか?
第2世代からはQi規格のワイヤレス充電に標準対応しています。充電パッドに置くだけで簡単に充電可能で、利便性が大幅に向上しました。別売のアクセサリは不要です。
音ゲーや動画編集など、低遅延が必要な用途にも使えますか?
aptX Adaptive対応により、一般的な動画視聴やゲームでは十分に遅延は少ないですが、リズムゲームやプロの編集作業など“1フレーム単位の精度”を求める用途には向きません。その場合は有線イヤホンや専用ドングルの使用をおすすめします。
再生時間が短いという声を聞きましたが大丈夫ですか?
通常モードでは最大6時間、イマーシブモード使用時は最大約4時間の再生が可能です。長時間の映画や移動時にはやや短めと感じる方もいますが、ケース併用で最大24時間以上の運用が可能です。また、20分の充電で約2時間使える急速充電機能も搭載されています。
BOSE専用アプリは使いやすいですか?アプリなしでも使えますか?
BOSE Musicアプリは直感的に使える設計で、ノイキャンのレベル調整やイコライザー設定、モードの切替などがスムーズに操作できます。アプリを使わなくても基本的な再生やノイズコントロールはタッチ操作で可能ですが、最大限の性能を引き出すにはアプリの使用が推奨されます。
aptX AdaptiveはiPhoneでも使えますか?
いいえ、aptX AdaptiveはAndroid端末(一部機種)専用のコーデックです。iPhoneではAACで接続されますが、AACでも十分な高音質・低遅延が得られますので、iOSユーザーでも快適に使用可能です。
イヤホンが耳から外れやすくないですか?運動中にも使えますか?
3サイズのイヤーチップとスタビリティバンドによって高いフィット感が得られ、軽いランニングやジムトレーニング中でも外れにくい構造です。IPX4等級の生活防水にも対応しており、汗にも強いため、スポーツ用途にも適しています。
シネマモードは音楽にも使えますか?
シネマモードは映像向けに最適化された空間オーディオ機能ですが、音楽でも使用可能です。ただし、ボーカルや楽器の定位感が前面に出過ぎる傾向があるため、通常の音楽再生にはスタンダードなイマーシブモードやノーマルモードのほうが自然に聴こえる場合が多いです。
ケースのサイズや重さは持ち運びに不便ではありませんか?
ケースのサイズは第1世代とほぼ同等で、ポケットや小型バッグにも収まる程度の大きさです。
ワイヤレス充電対応などの機能が追加されたものの、重さや携帯性に大きな支障はありません。旅行や通勤時の持ち運びにも問題ない設計です。
第2世代から初めてBOSE製品を使う人にもおすすめできますか?
はい、初めてのBOSEとしても非常におすすめできる製品です。操作は直感的で難しくなく、装着すれば自動で最適化される「カスタムチューン」や、「BOSEらしい重厚で包み込む音質」が高評価されています。また、価格に見合う性能・満足感が得られるため、プレミアムイヤホンを初めて検討する方にも適しています。
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」レビューのまとめ

BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、単なる後継機ではなく、音響体験そのものを一段上へ引き上げる“完成度の高い進化モデル”です。
特にノイズキャンセリングと空間オーディオの革新は、静寂と没入感を求めるユーザーにとって大きな魅力となります。
以下に、本モデルの魅力と注意点を整理してみましょう。
■ 特に優れているポイント
項目 | 内容 |
---|---|
ノイズキャンセリング | AI補正で自然かつ強力。突発音にも即時対応。 |
アウェアモード(外音取込み) | ナチュラルさが大幅に向上。会話もしやすい。 |
音質 | 広がりと奥行きのある包み込むサウンド。低音の厚みが特徴的。 |
イマーシブオーディオ | 音に“方向”と“立体感”を持たせ、没入感が格段にアップ。 |
シネマモード(映像特化) | 動画・映画での臨場感が向上。セリフや効果音がリアルに。 |
装着感 | 長時間でも疲れにくく、運動にも対応。 |
ワイヤレス充電 | 標準搭載で利便性が向上。急速充電にも対応。 |
マルチポイント接続 | スムーズな2台接続切り替え。作業効率が上がる。 |
■ 購入前に確認しておきたい点
- イマーシブモード時の再生時間がやや短い(約4時間)
- 音ゲーや編集作業など、タイミング精度が求められる用途では遅延あり
- 価格帯はやや高め(約39,600円前後)
- 映画・ライブ・空間表現に価値を感じない場合は、初代で十分な可能性も
■ どんな人におすすめか?
以下のようなニーズを持つ方には、BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は非常におすすめです。
- 騒音の多い場所でも、静寂と音楽を楽しみたい人
- 映画やライブ映像など、“音の臨場感”を重視する人
- 長時間イヤホンを装着しても快適に過ごしたい人
- BOSEらしい重厚で滑らかなサウンドが好みの人
- ワイヤレス充電やマルチポイントなど、利便性を求める人
■ 総合評価(5段階)
評価項目 | 評価(★5段階) | コメント |
---|---|---|
ノイズキャンセリング | ★★★★★ | 現行TWSでトップレベル。自然さも秀逸。 |
音質 | ★★★★★ | 特に空間と低音の表現に優れるBOSEサウンド。 |
装着感・快適性 | ★★★★★ | 圧迫感なく長時間でも疲れにくい設計。 |
機能性・操作性 | ★★★★☆ | アプリで快適操作。イマーシブの影響で再生時間に制限あり。 |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 高価格帯だが、音と体験に価値を見出せる人には納得の内容。 |
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds (第2世代)」レビューの総括
BOSE 「QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」は、単なるイヤホンを超えた「音の体験装置」として完成度の高い仕上がりを見せています。
AIによるノイズキャンセリングの進化や、空間オーディオによる没入感の向上は、まさに一歩先を行く革新と言えるでしょう。
従来モデルと比べて劇的なスペック向上こそないものの、細部のブラッシュアップが積み重ねられたことで、実際の使用感は格段に洗練されています。
装着性・音質・機能性のバランスも非常に良く、音楽・映画・通話といったあらゆるシーンにおいて頼れる存在になるはずです。
価格に見合う価値があるかどうかは、あなたがどれほど「音」にこだわるか次第ですが、もしそのこだわりが少しでもあるのなら、このイヤホンは確実にその期待に応えてくれることでしょう。
静けさの中に、真の音楽体験を――それがこのイヤホンのもたらす世界です。
