Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」シリーズは、その快適な装着感と自然な外音取り込み機能で多くのユーザーに支持されてきました。
特に第2世代はノイズキャンセリング性能や接続の安定性が高く評価され、日常使いからビジネスシーン、さらにはスポーツ用途まで幅広いシーンで活躍してきました。
そして2025年、待望の第3世代となる「AirPods Pro 3」が登場しました。
外観デザインこそ大きな変化はありませんが、イヤーチップの刷新や防水性能の強化、バッテリー駆動時間の延長といった実用的な進化が詰め込まれています。
また、心拍数センサーの搭載や将来的なライブ翻訳機能など、新しい使い方を広げる機能も追加され、単なるオーディオ製品を超えたウェアラブルデバイスとしての側面も強まっています。
この記事では、実際に使用した印象をもとに 「デザイン」「機能」「音質」「通話性能」 といった観点から「AirPods Pro 3」をレビューしていきます。
従来モデルとの違いはどこにあるのか、そして買い替える価値があるのかを整理しながら、読者の疑問に答えられるように詳しく解説していきます。

- Apple 「AirPods Pro 3」の基本情報
- Apple 「AirPods Pro 3」の機能面のアップデート
- Apple 「AirPods Pro 3」の音質と通話性能の検証
- Apple 「AirPods Pro 3」を使用した私の体験談・レビュー
- Apple 「AirPods Pro 3」に関するQ&A
- AirPods Pro 2から買い替える価値はありますか?
- ノイズキャンセリング性能はBOSEやSONYと比べてどうですか?
- ケース込みのバッテリー時間が短くなったのはなぜですか?
- 装着感は改善されたと聞きますが、耳が小さい人でも大丈夫ですか?
- 防水防塵性能が上がったと聞きましたが、運動で使っても安心ですか?
- 通話品質はどれくらい向上しましたか?
- 心拍センサーはどのように使えるのですか?
- 音質は具体的にどの点が良くなったのですか?
- iPhone以外のAndroid端末でも使えますか?
- 「AirPods Pro 3」はワイヤレス充電に対応していますか?
- 空間オーディオはPro 2と比べて進化しましたか?
- 片耳だけで使うことはできますか?
- 「AirPods Pro 3」はどの程度の遅延がありますか?
- 音漏れはしやすいですか?
- Apple 「AirPods Pro 3」レビューのまとめ
Apple 「AirPods Pro 3」の基本情報

「AirPods Pro 3」は、第2世代から大幅なデザイン変更こそありませんが、細部の改良や使い勝手の向上によって「より長く快適に使えるイヤホン」へと進化しています。
ここではデザイン・イヤーチップ・ケースとバッテリー性能に分けて整理します。
デザインと外観の変化
外観は従来モデルを引き継ぎながらも、実用面に直結する部分が改良されています。
- ケースはわずかにサイズアップしたものの、手に収まりやすい形状は維持。
- 背面のペアリングボタンが廃止され、よりシームレスな接続体験を意識。
- 充電端子はUSB-Cに統一され、MagSafeやQiワイヤレス充電にも対応。
- 防塵防水はIP57に強化され、汗や雨だけでなくホコリの多い場所でも安心。
- 重量はケース+本体で約55gと軽量化され、持ち運びしやすくなっています。
見た目は「ほぼ同じ」でも、USB-C化やIP57対応といったアップデートは日常の使い勝手を大きく左右するポイントです。
イヤーチップと装着感の進化
今回の「AirPods Pro 3」で最も注目すべき変化のひとつがイヤーチップです。
- サイズ展開が拡充:XXS〜Lまでの5サイズを用意。耳の小さい人から大きい人までフィット感を調整しやすくなりました。
- 新形状ノズルを採用:AirPods Pro 2用のチップとは互換性がなく、Pro 3専用設計となっています。
- 装着感の方向性:従来よりやや奥まで入り込みやすい設計になり、安定性が向上。運動やジョギング時にもずれにくい仕様です。
- 遮音性が高まったことで、ノイズキャンセリングや外音取り込みの効果がより安定して発揮されます。
従来の軽いフィット感を好む人には変化が大きく感じられるかもしれませんが、安定性重視の人には確実な進化といえます。
ケースの仕様とバッテリー性能
バッテリー設計は「ケースよりも本体の駆動時間を重視」した構成に変わりました。
項目 | AirPods Pro 3 | AirPods Pro 2 |
---|---|---|
本体再生時間 | ANCオン最大8時間 / 外音取り込み最大10時間 | 最大6時間程度 |
ケース込み再生時間 | 最大24時間 | 最大30時間 |
充電方式 | USB-C / MagSafe / Qi | USB-C or Lightning / MagSafe / Qi |
- 本体単体での駆動時間が大幅に強化され、長時間移動や会議でも安心。
- ケース併用での総再生時間は24時間と前世代より短縮されたものの、日常使用では十分カバーできる性能です。
- USB-Cに統一されたことで充電環境を選ばず、iPhoneやMacBookとケーブルを共有できる利便性も向上。
- ケースは傷がつきやすい素材のため、保護ケースの併用が推奨されます。
「AirPods Pro 3」は「見た目の変化は少ないが、実際の使い勝手を大きく底上げした」モデルです。
- デザイン面ではUSB-C化と防塵防水の強化が目玉。
- イヤーチップは新設計+5サイズ展開で装着安定性を高め、フィット感の幅を広げた。
- バッテリーは本体駆動時間が伸び、ケース依存度を減らす方向にシフト。
総じて、日常利用からスポーツまで幅広く対応できるようになったことが、「AirPods Pro 3」の基本的な進化点といえます。
Apple 「AirPods Pro 3」の機能面のアップデート

「AirPods Pro 3」の進化は、単なる音楽鑑賞用イヤホンから「日常を支えるウェアラブルデバイス」へと近づいたことにあります。
ここでは、特に注目すべきノイズキャンセリング、外音取り込み、そして新機能について詳しく見ていきます。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
「AirPods Pro 3」では、ANC性能がさらに洗練されました。
前世代に比べて、低音のゴーッという騒音は安定的に抑えつつ、中高域の細かい音をより自然にカットできるようになっています。
- 電車や飛行機のエンジン音は十分に低減
- オフィスのキーボード音やカフェの食器音も聞こえにくくなる
- “2倍の性能”と公式に謳われているが、体感では環境によって差が出る
シーン別の体感目安
シーン | 効果の印象 |
---|---|
電車・地下鉄 | 低音の抑制は優秀。ただし劇的な進化というより安定感の向上 |
オフィス | タイピングや会話の一部を自然に抑制 |
カフェ | 高音の食器音が控えめになり快適 |
飛行機 | 長時間の低音ノイズをしっかり軽減 |
外音取り込み
「AirPods Pro 3」シリーズの強みである外音取り込みもさらに進化。
耳をふさがれている感覚が薄く、声がクリアに前へ出るのが特徴です。
- 会話中、相手の声がこもらず自然に聞こえる
- 館内放送やアナウンスが聞き取りやすい
- 長時間つけっぱなしでもストレスが少ない
外したり付け直したりする手間が減り、「生活に溶け込むイヤホン」という方向性がさらに強まりました。
新センサーと追加機能
「AirPods Pro 3」は、オーディオ性能だけでなく、健康管理や多言語対応といった新たな使い方を広げる機能を搭載しています。
- 心拍センサー:ワークアウト中の心拍数を測定。Apple Watchがなくても記録可能。
- ライブ翻訳機能:対応言語をダウンロードすれば、耳でリアルタイム翻訳を体験可能(日本語対応は順次展開予定)。
- 自動音量調整:周囲の環境音に合わせて音量を最適化。
- ヘッドジェスチャー操作:首の動きで通話拒否などが可能。
補足:防塵防水性能
- 規格はIP57に強化され、汗や雨への耐性が向上。
- ただし汗に含まれる塩分は精密機器に厳しいため、使用後の拭き取りケアが推奨されます。
「AirPods Pro 3」の機能アップデートは、次の3点に集約できます。
- ANCは中高域ノイズの抑制が自然になり、環境に合わせた静けさを実現。
- 外音取り込みは耳を塞がない自然さが向上し、会話や移動時に快適。
- 新機能として心拍センサーや翻訳などを搭載し、オーディオを超えた使い方を提案。
Apple 「AirPods Pro 3」の音質と通話性能の検証

低音・中音・高音のバランス
■ 低音域
「AirPods Pro 3」の低音は、従来の「控えめでフラット」な傾向から一歩踏み込み、力強さと厚みが加わりました。
ベースラインやキックドラムがしっかりと沈み込み、リズムの躍動感を支える印象です。
- EDMやヒップホップでは、深さとパンチが増し、身体に響く感覚が得やすい。
- ただしBOSEのような誇張した低音ではなく、タイトで整理された音像。
- ボリュームを上げてもブーミーにならず、輪郭を保ったまま鳴る点が好印象。
■ 中音域
中音域はシリーズを通じて最も重視されてきた部分ですが、「AirPods Pro 3」ではより「前に出る」バランスに仕上がっています。
- ボーカルの息遣いや声の質感が鮮明になり、ポップスやアコースティックで映える。
- ギターやピアノなどの伴奏楽器の音色も、厚みが増して立体的に聴こえる。
- 前世代ではやや奥に引っ込んでいた中音が改善され、解像感と存在感が両立。
■ 高音域
高音は「耳に刺さらない自然さ」を維持しながら、解像度が向上しました。
- シンバルやハイハットの金属音はザラつきが減り、クリアかつ滑らか。
- 弦楽器の倍音成分がきれいに伸び、クラシックやジャズでも違和感が少ない。
- ただしSONY 「WF-1000XM5」のような煌びやかさや空気感の表現力には一歩及ばず、あくまで「聴き疲れしない自然さ」を優先したチューニング。
音質バランスのまとめ
- 低音:力強くタイト、誇張感のない自然な迫力。
- 中音:存在感アップ、ボーカルや楽器がよりクリアに。
- 高音:伸びやかで自然、長時間でも聴きやすい。
結果として「全体のバランスが整い、誰にでも聴きやすい万能型サウンド」に仕上がっています。
特定のジャンルに特化したチューニングではないため、ポップス・ロック・ジャズ・映画鑑賞まで幅広く対応できる点が強みです。
競合モデルとの比較(BOSE・SONYなど)
他社のフラッグシップモデルと比べると、それぞれの個性が際立ちます。
「AirPods Pro 3」は突出した特徴よりも「バランスと使いやすさ」で評価されるモデルと言えます。
項目 | AirPods Pro 3 | BOSE QuietComfort Earbuds II | SONY WF-1000XM5 |
---|---|---|---|
低音の迫力 | ★★★★☆ | ★★★★★(厚み重視) | ★★★★☆ |
ボーカルの明瞭さ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
高音の伸び | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
解像感 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
小音量での満足度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
- BOSEは低音の量感に強みがあり、音楽に没入したい人に向く。
- SONYはアプリ調整や独自技術で音作りをカスタマイズしたい人に人気。
- AirPods Pro 3は特にボーカルや会話コンテンツが聴きやすく、iPhoneやiPadとのシームレスな連携が大きな魅力。
マイク性能と通話品質
通話に関しても改善点が多く、仕事や日常のどちらにも安心して使える仕上がりです。
静かな室内では肉声に近い自然な音質で、雑音が多いカフェや駅構内でも話者の声を優先して届けてくれます。
特に風切り音に強くなったため、屋外での利用でも聞き取りやすさが維持されます。
シーンごとの印象をまとめると以下の通りです。
環境 | 声の聞きやすさ | ノイズ抑制 | コメント |
---|---|---|---|
静かな室内 | ◎ | ― | オンライン会議に最適 |
オフィス | ○〜◎ | ○ | 背景音があっても声は前に出る |
カフェ・雑踏 | ○ | ○ | ノイズは一部残るが実用十分 |
強風下の屋外 | ○〜◎ | ○ | 風切り音が抑制され安定 |
従来モデルよりも「雑音処理の自然さ」と「風対策」が明らかに強化されており、通話品質は安定感を増しています。
✅ 総合すると、「AirPods Pro 3」は音楽鑑賞ではバランス型で幅広いジャンルに対応し、通話でも実用度が大きく向上しています。
BOSEの重厚な低音やSONYの調整機能にはない「安心して使える総合力」が特徴と言えるでしょう。
Apple 「AirPods Pro 3」を使用した私の体験談・レビュー

装着とフィット感
「AirPods Pro 3」を使い始めてまず感じたのは、イヤーチップの選び方で快適さが大きく変わることです。
従来と異なる形状のため「Pro 2」のチップは流用できず、新しい5サイズ展開から選ぶ必要があります。
装着のコツは「やや前下に差し込み、軽く後方に回す」動作。
これだけで密閉感やノイズキャンセリングの効きが安定しました。
- イヤーチップはXXS〜Lの5サイズ
- 密閉感は従来より強め
- フィットが決まると音質・ANCが大きく向上
通勤時(電車・地下鉄)
電車内ではノイズキャンセリングが活躍します。
走行音の低域がきれいに消え、アナウンスは残るので安全性も確保できます。透明モードに切り替えると耳栓感が薄く、外さずに改札や乗り換えが可能でした。
- ANCオン:低域の騒音を自然に抑える
- 透明モード:人の声やアナウンスがクリアに届く
デスクワーク(オフィス・在宅)
仕事中は透明モードを多用しました。
会話が必要な時に自動で音量を下げる機能をオンにすると、イヤホンを外さずにコミュニケーションが取れます。
小音量でも音の輪郭が崩れにくく、BGM感覚で長時間聴いても耳が疲れにくいのが印象的でした。
項目 | 印象 |
---|---|
装着感 | 長時間つけても圧迫感が少ない |
音量 | 小音量でも輪郭が明瞭 |
会話時 | 自動減音機能が便利 |
カフェや外出先
店内BGMや食器の高音も耳障りにならず、作業に集中できます。
透明モードでは自然に声が届くため、店員とのやり取りもスムーズ。
通話では声が相手にしっかり届き、環境音も過度に削られないので自然な印象を与えられました。
ワークアウト(ジム・ランニング)
軽めの運動なら安定性が高く、心拍数センサーでワークアウトを記録できるのは便利です。
ただしランニングでは縦揺れによるノイズが入りやすく、耳道への圧迫が気になる場面もありました。
激しい運動よりも、筋トレや屋内バイクなどの軽中強度の運動向きと感じました。
バッテリー運用の目安
実際に1日使ってみると、単体8時間(ANC)の恩恵は大きく、途中で切れる不安はありませんでした。
ただしケース込みでは24時間と従来より短く、充電頻度はやや増えます。
良かった点
- 中音域の明瞭さが高く、ボーカルや会話コンテンツが聴きやすい
- 透明モードが非常に自然で「外さない生活」が実現できる
- 単体再生時間が8〜10時間に伸び、長時間使用でも安心
- 心拍センサー+防水性能で軽い運動にも対応可能
気になった点
- ケース込みの再生時間が24時間と短縮
- ランニング時に微妙な揺れやノイズを感じる
- イヤーチップは従来品と非互換
- 翻訳機能など一部新機能は今後のアップデート待ち
体験談まとめ
「AirPods Pro 3」を使ってみて最も強く感じたのは、生活のあらゆるシーンに自然に溶け込む“つけっぱなしの快適さ”でした。
通勤時は騒音をしっかり抑えつつアナウンスはきちんと届き、オフィスや在宅作業では透明モードが違和感なく周囲の声を拾ってくれるため、イヤホンを外す場面がぐっと減りました。
小音量でも音の輪郭が崩れず、長時間聴いても耳が疲れにくい点は日常使いにおいて大きな利点だと感じます。
一方で、ランニングのように上下動の多い動きでは装着時の揺れや圧迫感が気になる場面もあり、必ずしも全ての運動に万能というわけではありません。
また、ケース込みの再生時間が従来より短くなったため、旅行や長時間の外出ではこまめな充電が必要になるのも事実です。
しかし、それらを差し引いても、音質の改善や通話の安定感、そして心拍センサーや防水性能といった付加価値は、日常の使い勝手を確実に底上げしています。
結果として「AirPods Pro 3」は、音楽鑑賞用イヤホンとしてだけでなく、通勤・仕事・カフェ作業・軽い運動までを一台でシームレスにつなげられる存在へと進化したといえるでしょう。
Apple 「AirPods Pro 3」に関するQ&A

Apple 「AirPods Pro 3」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
AirPods Pro 2から買い替える価値はありますか?
大きな違いは「装着感の改善」「透明モードの自然さ」「バッテリー単体時間の延長(最大8〜10時間)」「防塵防水性能の向上(IP57)」です。Pro 2で満足している人は必須ではありませんが、長時間利用や快適性を重視するなら買い替えの価値は高いです。
ノイズキャンセリング性能はBOSEやSONYと比べてどうですか?
低音遮断ではBOSEがわずかに優勢ですが、高音域や中音域のノイズ低減では「AirPods Pro 3」が強化され、バランスの良い静けさを実現しています。総合的に「万能型」のANC性能といえます。
ケース込みのバッテリー時間が短くなったのはなぜですか?
本体の再生時間が最大10時間に伸びた一方で、ケース込みでは最大24時間に減少しました。これはケース内部のバッテリー容量が調整された可能性があります。長時間の連続使用は改善されましたが、総合駆動時間はやや短縮されています。
装着感は改善されたと聞きますが、耳が小さい人でも大丈夫ですか?
新設計のイヤーチップはXXSからLまで5サイズ展開されており、従来よりも幅広い耳のサイズに対応します。耳が小さい方でもフィットしやすく、圧迫感が少ない設計になっています。
防水防塵性能が上がったと聞きましたが、運動で使っても安心ですか?
IP57に対応し、汗や小雨程度なら問題ありません。ただしランニングなど激しい運動ではイヤホンの揺れや装着音が気になる場合があります。汗による長期的な劣化リスクもあるため、過度な使用は注意が必要です。
通話品質はどれくらい向上しましたか?
声の明瞭さが改善され、周囲の雑音をある程度抑えつつ相手にクリアな音声を届けられます。ビジネス会議やオンライン通話でも十分に実用的です。
心拍センサーはどのように使えるのですか?
「AirPods Pro 3」に搭載されたセンサーで心拍数を計測できます。運動中のデータ記録や健康管理に役立ちますが、精度は専用デバイス(Apple Watchなど)に比べると簡易的です。
音質は具体的にどの点が良くなったのですか?
低音はより厚みが増し、中音域はボーカルが前に出るようになり、高音域はシャリつきが減って自然に伸びるようになりました。従来よりも全体の解像度とバランスが向上しています。
iPhone以外のAndroid端末でも使えますか?
Bluetoothイヤホンとして利用可能ですが、空間オーディオやライブ翻訳などApple独自機能は制限されます。フル機能を活用したい場合はiPhoneやiPadとの組み合わせが最適です。
「AirPods Pro 3」はワイヤレス充電に対応していますか?
はい、MagSafeやQi規格のワイヤレス充電に対応しています。USB-C端子からの有線充電も可能です。
空間オーディオはPro 2と比べて進化しましたか?
空間オーディオ自体の基本機能は変わりません。ただしドライバーや音響設計の見直しにより、定位感がより自然になり、没入感が向上しています。
片耳だけで使うことはできますか?
可能です。片方をケースに収納して、もう片方だけで通話や音楽再生を続けられます。長時間利用したい人には便利な使い方です。
「AirPods Pro 3」はどの程度の遅延がありますか?
H2チップの恩恵により、映像との同期は非常に優れています。動画視聴や日常的なゲームプレイではほぼ遅延を感じません。ただし音ゲーのようなシビアな場面では専用有線イヤホンに劣る場合があります。
音漏れはしやすいですか?
密閉型のカナル構造とノイズキャンセリングにより音漏れは最小限です。電車内やカフェで使用しても周囲への影響は少ないですが、極端に大音量では漏れる可能性があります。
Apple 「AirPods Pro 3」レビューのまとめ

「AirPods Pro 3」は、一見すると外観の変化が少なく「進化が控えめ」に思えるかもしれません。
しかし、実際に使ってみると装着感の改善、防塵防水性能の向上、バッテリー駆動時間の延長、そして透明モードの自然さなど、日常を快適に過ごすための進化がしっかり詰まっています。
さらに、心拍センサーやUSB-C対応など、イヤホンの枠を超えたウェアラブルデバイス的な要素も加わり、生活の幅を広げる存在になっています。
「AirPods Pro 3」の進化ポイント
- 装着感の安定性:新設計イヤーチップでフィット感が向上し、耳への負担が軽減
- 防塵防水性能:IP57に対応し、汗や小雨でも安心して使える
- バッテリー:単体で最大8〜10時間に強化(ただしケース込みでは24時間に後退)
- 音質:低音の厚み、中音の明瞭さ、高音の自然さがバランス良く向上
- 通話:雑踏でも声がクリアに届き、風切り音にも強い
- 追加機能:心拍計測や自動音量調整で、ウェアラブルとしての活用が可能
利用シーン別の相性
利用シーン | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
通勤・通学 | ◎ | 長時間装着しても疲れにくく、アナウンスも自然に聞こえる |
在宅ワーク・会議 | ◎ | 小音量でも鮮明に聴こえ、通話品質も安定 |
軽い運動・フィットネス | ○ | 心拍計や防水性能が役立つ(上下動が少ない運動向き) |
ランニング・激しい運動 | △ | 縦揺れによる装着ノイズが気になる場合あり |
音楽を低音重視で楽しみたい | ○ | 迫力は増したが、BOSEのような誇張低音を求めるなら物足りない可能性 |
買い替えを検討すべき人
- Pro 2のバッテリーが劣化している
- USB-C充電で環境を統一したい
- 装着感や透明モードをより快適に使いたい
- 軽運動や健康管理にもイヤホンを活用したい
逆に、すでにPro 2で満足しており「ケース込み30時間の駆動」や「既存イヤーチップ」を重視する人は、無理に買い替える必要はないでしょう。
総合評価
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
音質 | 4.5 | バランスが整い、幅広いジャンルに対応 |
ANC | 4.3 | 静けさは向上したが、BOSEの低音遮断にはやや及ばず |
透明モード | 4.8 | 会話や環境音が自然に聞こえ、取り外す手間が減る |
通話品質 | 4.6 | クリアで安定感あり |
装着感 | 4.6 | 長時間でも疲れにくい設計 |
バッテリー | 4.2 | 単体強化は嬉しいが、ケース込みは24時間に減少 |
機能性 | 4.7 | 心拍計や自動音量など新しい使い道が広がる |
Apple 「AirPods Pro 3」レビューの総括
「AirPods Pro 3」は、外観こそ従来モデルから大きな変化はないものの、実際に使ってみると細かな改善が積み重なり、確実に進化したモデルであることが分かります。
装着感はより自然になり、長時間でも耳への負担が少なく、外音取り込み機能は圧倒的に自然でクリアさを増しました。
ノイズキャンセリングはBOSEやSONYと比べても遜色なく、音質も低音から高音までバランス良く仕上げられており、日常使いから音楽鑑賞、オンライン会議まで幅広く対応できる完成度を備えています。
バッテリー持続時間が8時間に伸びたことで、実用性は格段に向上し、防塵防水性能の強化や心拍センサーなど新しい機能も加わり、Appleらしい使い勝手の良さをさらに感じられるようになりました。
総じて、「AirPods Pro 3」は「買い替え必須」とまではいかないものの、日常の快適さをもう一段引き上げてくれる確かなアップデートが詰まった一台です。
特に音質や装着感、外音取り込みの自然さを重視する人には十分に選ぶ価値があるでしょう。
新しい世代のAirPods Proがもたらす体験は、きっと日々の生活に溶け込み、これまで以上に音楽やコミュニケーションを心地よいものにしてくれるはずです。
――「AirPods Pro 3」があなたのライフスタイルに新しい価値を添える一歩となることを願っています。
