【実機レビュー】Bose QuietComfort Earbuds(第2世代)は買い?Ultraとの決定的な違いと音質評価

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出典:BOSE公式
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2024年、静寂の巨匠BOSEから新たなスタンダードモデルが登場しました。

その名も「Bose QuietComfort Earbuds」
(※旧モデルのQC Earbuds IIとは異なる、2024年発売の最新モデルです)

完全ワイヤレスイヤホン市場において、長きにわたり「静寂」という価値を定義し続けてきたBOSE。
これまでは「高価だが最高性能」というハイエンド路線が中心でしたが、今回のモデルは約26,400円(税込)という、BOSEとしては非常に戦略的な価格で投入されました。

しかし、現在の上位フラッグシップモデルである「QuietComfort Ultra Earbuds」が存在する中で、多くのユーザーは次のような疑問を抱くのではないでしょうか。

「廉価版だから性能は低いのでは?」
「Ultraと比べて、決定的に何が違うの?」
「SONYやAppleの競合機と比べて、今これを買う理由は?」

結論から申し上げます。
このモデルは単なるコストダウン版ではありません。
「3万円以下で手に入る最強のノイズキャンセリングイヤホン」であり、日常使いにおける実用性を極限まで高めた傑作です。

私が実際に使用して感じたのは、通勤・通学の電車内でのストレスを消し去るノイズキャンセリング性能は上位モデルに肉薄するレベルであり、むしろバッテリー持ちなどの実用面では上位機を凌駕すらしているという事実です。

この記事では、オーディオレビュアーとしての視点から、スペックの比較だけでなく、実際の生活シーンでどのように役立つのか、そして気になるデメリットまで、包み隠さず徹底的にレビューしていきます。

 

  1. BOSE 「QuietComfort EarBuds」の製品概要と進化点
    1. スペックと基本性能:上位モデルに迫る機能性
    2. デザインと装着感:スタビリティバンドによる安定性
    3. 専用アプリ「Bose QCE」と操作性の特徴
  2. BOSE 「QuietComfort EarBuds」の音質・ノイズキャンセリング性能の徹底レビュー
    1. 音質評価:重低音の迫力とジャンル適性
    2. ノイズキャンセリング性能:同価格帯最強クラスの静寂
    3. 外音取り込み機能と通話品質の実力
  3. BOSE 「QuietComfort EarBuds」のQC Ultra Earbudsや競合機種との違い
    1. フラッグシップ「Ultra」との決定的な違い
    2. SONY WF-1000XM5・AirPods Pro 2との比較
    3. コスパ重視なら無印「QC Earbuds」を選ぶべき理由
  4. 私の体験談:BOSE 「QuietComfort EarBuds」を使って感じたこと・レビュー
    1. 通勤電車での強力なノイキャン体験と没入感
    2. 長時間のデスクワークとマルチポイントの利便性
    3. ジムでの運動・ランニング時のフィット感検証
    4. 自宅での映画鑑賞とYouTube視聴(遅延の検証)
    5. 気になった点:ケースの質感と高音域の表現力
    6. 体験談の総括
  5. BOSE 「QuietComfort EarBuds」に関するQ&A
    1. 「QuietComfort Earbuds II」とは違う製品ですか?
    2. FPSや音ゲーで使っても遅延は気になりませんか?
    3. ランニングやジムでの運動中に落ちませんか?
    4. 片耳だけで使用することはできますか?
    5. 睡眠用(寝ホン)として使えますか?
    6. 以前のBOSEアプリ(Bose Music)で使えますか?
    7. 屋外で使用した際、風切り音(風の音)はうるさいですか?
    8. パソコンとスマホを同時に接続(マルチポイント)できますか?
    9. iPhoneとAndroid、どちらで使うのがおすすめですか?
    10. Web会議でのマイク音質は良いですか?
    11. イヤホン本体で「音量調節」はできますか?
    12. ノイズキャンセリングを「完全にOFF」にできますか?
    13. イコライザーの設定はイヤホン本体に保存されますか?
  6. BOSE 「QuietComfort EarBuds」レビューのまとめ
    1. 総合評価:価格以上の価値はあるか
    2. メリット:購入すべきポイント
    3. デメリット:購入前に知っておくべき注意点
    4. 「QuietComfort Earbuds」をおすすめする人
    5. おすすめしない人・上位モデルを買うべき人
    6. BOSE 「QuietComfort EarBuds」レビューの総括

BOSE 「QuietComfort EarBuds」の製品概要と進化点

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出典:BOSE公式

ここでは、カタログスペックをなぞるだけではなく、実機を手に取らなければ分からない質感や、前モデルからの細かな変更点について詳細に解説します。

スペックと基本性能:上位モデルに迫る機能性

「QuietComfort Earbuds」は、BOSEのラインナップの中で「ミドルハイクラス」に位置付けられていますが、そのスペックは過去のフラッグシップを一部凌駕しています。
詳細なスペック比較と、そこから読み取れる「意図」を分析します。

詳細スペック比較表

項目QuietComfort Earbuds (本作)QuietComfort Ultra Earbuds (上位)QuietComfort Earbuds II (旧作)
発売年2024年2023年2022年
実勢価格約26,400円約36,000円〜(生産終了)
チップセット詳細非公開 (新世代)Snapdragon Sound対応Qualcomm系
再生時間(単体)最大8.5時間最大6時間最大6時間
ケース込み再生最大31.5時間最大24時間最大24時間
充電時間イヤホン1.5時間 / ケース2時間イヤホン1時間 / ケース3時間イヤホン1時間 / ケース3時間
急速充電20分充電で3時間再生20分充電で2時間再生20分充電で2時間再生
ワイヤレス充電標準対応 (Qi規格)非対応 (別売カバー必須)非対応
BluetoothVer 5.3Ver 5.3Ver 5.3
対応コーデックSBC, AACSBC, AAC, aptX AdaptiveSBC, AAC
防水性能IPX4 (防滴)IPX4 (防滴)IPX4 (防滴)
重量 (片耳)約5.8g (実測)約7.0g約6.2g
専用アプリBose QCE AppBose Music AppBose Music App

「バッテリーお化け」への進化

特筆すべきは、やはりバッテリー性能です。単体8.5時間という数字は、ノイズキャンセリング搭載機としては驚異的です。
例えば、往復の通勤(計2時間)+勤務中の集中タイム(4時間)+帰宅後の動画視聴(2時間)をこなしても、一度もケースに戻さずに使い続けられる計算になります。

さらに、「20分の充電で3時間再生」という急速充電性能も、Ultra(20分で2時間)より強化されています。
朝の支度中に充電し忘れていたことに気づいても、身支度をしている間に通勤分をフルチャージできる実用性は、生活の中で大きなメリットとなります。

デザインと装着感:スタビリティバンドによる安定性

デザインは、従来の「BOSE=ビジネスマン、無骨」というイメージから脱却し、よりカジュアルでファッショナブルな路線へとシフトしました。

スタビリティバンドの装着メカニズム

装着感の鍵を握るのが「スタビリティバンド」です。
これはイヤホンの外周を取り囲むゴム製のパーツで、耳の対耳輪(くぼみ)に引っ掛ける役割を果たします。

  • イヤーチップ (S/M/L)
  • スタビリティバンド (S/M/L)
    この2つを組み合わせることで、3×3=合計9通りのフィッティングパターンを作成可能です。
    「耳穴は小さいけど、耳のくぼみは大きい」といった個人差にも柔軟に対応できます。

実際に装着すると、従来の「イヤーフィン」のように一点で支えるのではなく、バンド全体で面で支える感覚に近いです。
そのため、一点に圧力が集中して痛くなる現象が起きにくく、かつ首を激しく振っても微動だにしない固定力を実現しています。

ケースの質感に関する正直な評価

ここで忖度なしにお伝えしなければならないのが、充電ケースの質感です。

上位モデルのUltraやSONY WF-1000XM5がマットでしっとりとした手触りの高級感を演出しているのに対し、本機のケースは「軽量プラスチック感」が全開です。

蓋のヒンジ部分も軽く、開閉時の「パチッ」という音もやや安っぽく感じられます。
また、光沢仕上げの部分は擦り傷がつきやすいため、気になる方はシリコンカバー等の併用をおすすめします。
ただし、このチープさは「軽さ」というメリットの裏返しでもあり、ポケットに入れた時の存在感のなさは評価できます。

専用アプリ「Bose QCE」と操作性の特徴

本機を語る上で避けて通れないのが、新アプリ「Bose QCE」の存在です。

既存ユーザーへの注意喚起:アプリが違います

これまでBOSE製品(Headphones 700やQC Earbuds IIなど)を使ってきた方は、「Bose Music」アプリで全てのデバイスを一元管理できていました。
しかし、本機は「Bose Music」アプリには非対応です。

新たに「Bose QCE」という別アプリをインストールする必要があります。
これは、内部のチップセットが変更されたことによる仕様変更と推測されますが、複数のBOSE製品を使い分けるユーザーにとっては、「アプリを行き来しなければならない」という明確なデメリットとなります。

新アプリで可能になったユニークな機能

しかし、新アプリならではの面白い機能も追加されています。

  1. 5バンドイコライザー:
    従来の3バンド(低・中・高)から、5バンド(低音・中低音・中音・中高音・高音)へと細分化されました。
    より細かく「ボーカルの刺さりを抑えたい」「ベースのうねりだけを強調したい」といった調整が可能です。
  2. ボイスコントロール (Voice ID):
    「ヘイ、ヘッドホン」と呼びかけることで、曲送りや音量調整、ANCの切り替えが可能です。
    スマホの音声アシスタント(Siri/Google)とは別に、イヤホン自体がコマンドを認識します。
    ただし、認識精度は環境音に左右されるため、静かな部屋以外での実用性はこれからのアップデートに期待です。
  3. リモートセルフィー機能:
    これが非常にユニークです。
    イヤホンのタッチセンサーをカメラのシャッターとして割り当てることができます。
    集合写真を撮る際、スマホを遠くに置いて、耳元をタップして撮影するという使い方が可能です(※一部Android機種では動作しない報告もあり、相性問題には注意が必要です)。

 

BOSE 「QuietComfort EarBuds」の音質・ノイズキャンセリング性能の徹底レビュー

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出典:BOSE公式

「Bose QuietComfort Earbuds」の真骨頂であるサウンドと静寂性能について、具体的な楽曲やシチュエーションを挙げて深掘りします。

音質評価:重低音の迫力とジャンル適性

ドライバーユニットのサイズ等は非公表ですが、出てくる音は明らかに「BOSEチューニング」が施されています。

試聴テスト:3つの楽曲による分析

① ビリー・アイリッシュ / “Bad Guy”(重低音・ポップス)

  • 評価:◎(最高)
  • イントロの重厚なベース音が、空気を震わせるように響きます。
    他のイヤホンでは「ドンドンドン」と聞こえる部分が、本機では「ズゥン、ズゥン」と、音の余韻と重みを感じさせます。
    ウィスパーボイス(ささやき声)も低音に埋もれず、耳元で囁かれているような近接感があります。

② ONE OK ROCK / “Make It Out Alive”(ロック・激しいドラム)

  • 評価:○(良好)
  • バスドラムのキックのアタック感が強く、テンションが上がります。
    ギターの歪みも厚みがあって良いですが、シンバルなどの金物系の音は少し丸く聞こえます。
    刺さるような高音が苦手な人には最適ですが、突き抜けるような爽快感を求めるならイコライザーで高音を上げる必要があります。

③ 宇多田ヒカル / “First Love”(バラード・女性ボーカル)

  • 評価:△〜○(標準的)
  • ボーカルの中音域は非常に聴きやすいです。
    しかし、ピアノの高音部やストリングスの繊細な消え際(ディケイ)の表現においては、SONY WF-1000XM5のような「ハイレゾ対応機」に分があります。
    解像度よりも、曲全体の雰囲気を温かく包み込むような鳴らし方です。

イコライザー設定のコツ

本機は初期設定だとかなり低音が強いです。
もし「少しこもって聞こえる」と感じた場合は、以下の設定を試してみてください。

  • クリアボーカル設定:
    低音を「-2」、中高音を「+2」、高音を「+3」 これだけで、驚くほど見通しの良い、モダンなサウンドに変化します。

ノイズキャンセリング性能:同価格帯最強クラスの静寂

「QuietComfort」の名は伊達ではありません。
具体的なデシベル数値は公表されていませんが、体感レベルでの遮音性を分析します。

シチュエーション別・遮音テスト

  1. 地下鉄の車内(約80dB): 効果:絶大。
    「ゴーッ」という轟音が「サー…」という微かな音に変化します。
    音楽を再生すれば、完全に外部と遮断されます。トンネル内での走行音も不快感がなくなります。
  2. カフェの店内(約60dB): 効果:非常に高い。
    空調の音や食器のカチャカチャ音はほぼ消えます。
    隣の席の会話も、内容が聞き取れないレベルまで遠ざかります。
  3. 強風の屋外: 効果:やや課題あり。
    ここがUltraとの差が出る部分です。風がイヤホンに強く当たると、「ボボボ」という風切り音がマイクに入り込むことがあります。
    Ultraには強力な風切り音低減処理がありますが、本機ではその処理がワンテンポ遅れる、あるいは取りきれない場面がありました。

「サーッ」というホワイトノイズについて

ANCオン時の無音状態で、微かに「サーッ」というホワイトノイズが聞こえます。
これはBOSE製品特有のもので、強力な逆位相波を出している証拠でもありますが、静寂な部屋でクラシックのピアニッシモ(極小音)を聴く際には、気になる人がいるかもしれません。
屋外では全く気になりません。

外音取り込み機能と通話品質の実力

外音取り込み(アウェアモード)

「コンビニのレジ」や「電車のアナウンス」を聞く際に重要です。
本機のアウェアモードは、「自分の耳で聞くより、少しだけ中高音が強調される」傾向があります。
人の声が聞き取りやすいチューニングになっているため、会話をするには非常に便利です。
ただし、AirPods Pro 2のような「まるで何も着けていないような圧倒的な自然さ(空気感)」と比較すると、わずかに「マイクで拾っている感」は残ります。

通話品質テスト

Zoom会議と電話回線でテストを行いました。

  • 屋内: 非常にクリア。声の帯域が強調され、相手にはっきりと伝わります。
  • 屋外: 周囲のノイズリダクションが強力に働きます。その副作用として、自分の声が少しロボットのように加工されて聞こえる瞬間があります。とはいえ、通話が途切れることはなく、実用レベルは十分に満たしています。

 

BOSE 「QuietComfort EarBuds」のQC Ultra Earbudsや競合機種との違い

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出典:BOSE公式

購入の決め手となる比較パートです。
ここでは表面的ではなく、「どんなユーザー体験が得られるか」という視点で比較します。

フラッグシップ「Ultra」との決定的な違い

上位機「Ultra」との価格差は約1万円。
この1万円で何が得られ、何が失われるのでしょうか。

比較項目無印 QC Earbuds (本機)QC Ultra Earbuds (上位)勝敗と理由
没入感 (空間)ステレオ再生のみイマーシブオーディオUltraの圧勝。音が頭の外で鳴る体験はUltra唯一の特権。
音の繊細さSBC/AACaptX AdaptiveUltraの勝ち。Androidユーザーでハイレゾを聴くならUltra。
ノイキャンワールドクラス最強 (CustomTune)Ultraの辛勝。耳の形状に合わせて自動調整する機能で一歩リード。
バッテリー8.5時間6時間本機の圧勝。実用性では本機が上。
充電の手軽さワイヤレス充電標準別売 (約7,000円)本機の圧勝。Ultraはケースカバーを追加購入する必要がある。
マルチポイントアプリで切替管理自動切替引き分け。どちらも対応しているが、本機のアプリ管理も視覚的で分かりやすい。

「最高の音響体験」「空間オーディオという新しい感動」にお金を払うならUltra。

「日々の道具としての使いやすさ」「バッテリー切れの心配からの解放」を求めるなら本機。

SONY WF-1000XM5・AirPods Pro 2との比較

vs SONY WF-1000XM5

  • 装着感: BOSEの勝利。
    SONYのイヤーピースはフォーム(スポンジ)素材で遮音性が高い反面、耳への圧迫感が強く、劣化も早いです。
    BOSEのシリコンタイプは軽快で長持ちします。
  • 機能性: SONYの勝利。
    「スピーク・トゥ・チャット(話すと自動で音楽停止)」や「ヘッドジェスチャー」など、SONYは便利機能のデパートです。

vs Apple AirPods Pro (第2世代)

  • Apple製品との連携: Appleの圧勝。
    iPhone, iPad, Mac間の爆速切り替えは純正ならでは。
  • ノイキャン強度: BOSEの勝利。
    特に「人の話し声」や「突発的な音」の消音に関しては、BOSEの方が壁が一枚厚い感覚があります。
  • 音質(低音): BOSEの勝利。
    AirPodsはフラットで聴きやすいですが、迫力には欠けます。EDMや映画の迫力を求めるならBOSEです。

コスパ重視なら無印「QC Earbuds」を選ぶべき理由

このモデルが存在する意義は、「BOSEの敷居を下げたこと」に尽きます。

これまで「ノイキャンといえばBOSEが良いらしいけど、4万円は出せない…」と諦めていた層に対し、2万円台中盤という(現在の相場では)ミドルレンジの価格で、トップエンドの85%〜90%の性能を提供しています。

特に、日常使いで最も重要な「ノイキャン性能」と「バッテリー」に関しては妥協がないため、コストパフォーマンス(費用対効果)の観点では、現行のBOSEラインナップの中で最も優れた製品と言えます。

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私の体験談:BOSE 「QuietComfort EarBuds」を使って感じたこと・レビュー

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スペック表だけでは見えてこない、生活の中に溶け込ませた際の使用感をレポートします。

通勤電車での強力なノイキャン体験と没入感

私は毎日片道1時間の電車通勤をしています。
この1週間、本機を相棒にしました。 一番の感動は、「ボリュームを上げなくて済む」ことです。
これまでの安価なイヤホンでは、電車の走行音に負けないように音量を70〜80%まで上げていましたが、本機なら40〜50%で十分音楽が細部まで聞こえます。
これは耳の健康(難聴予防)という観点からも非常に大きなメリットだと感じました。

また、乗り換え時の雑踏の中でも、自分の周りだけ「静寂のバリア」が張られているような感覚になり、精神的な疲れが軽減されるのを実感しました。

長時間のデスクワークとマルチポイントの利便性

マルチポイント接続の挙動チェック: iPhone(音楽用)とMacBook(仕事用)に同時接続しました。

  1. iPhoneでSpotifyを再生。
  2. MacBookでYouTubeを開き再生。
  3. 結果: 自動では切り替わりませんが、iPhoneの再生を止めると、約2〜3秒後にMacBookの音が流れ始めます。
  4. 着信時:iPhoneに着信があると、MacBookの動画音は自動でミュートされ、着信音が鳴ります。

この切り替えのスムーズさは優秀です。
ただし、専用アプリ「Bose QCE」を開くと、現在どのデバイスに接続されているかが可視化されており、手動でドラッグ&ドロップして接続先を変えるUIも直感的で使いやすいと感じました。

ジムでの運動・ランニング時のフィット感検証

ランニング時の安定性テスト:
時速10kmのランニングで30分間走りました。
汗だくになりましたが、スタビリティバンドが耳の軟骨にしっかりとフックしているため、一度も位置を直す必要がありませんでした。
カナル型イヤホンによくある「汗で滑って抜け落ちそうになる感覚」が皆無なのは素晴らしいです。

操作性:
走りながらのタッチ操作も感度が良好です。
1回タップで再生/停止、2回でスキップ。この反応速度も遅延なく、ストレスフリーでした。

自宅での映画鑑賞とYouTube視聴(遅延の検証)

遅延(レイテンシー)の詳細検証:

  • YouTubeアプリ: 遅延補正が効いており、違和感ゼロ。
  • Netflix / Amazon Prime: 違和感ゼロ。映画の爆発音やセリフのリップシンクも完璧です。
  • ゲーム(パズル): 効果音がワンテンポ遅れる感覚なし。
  • ゲーム(FPS/音ゲー): さすがに厳しいです。射撃ボタンを押してから音が鳴るまでに「0.1〜0.2秒」ほどのラグを感じます。

アプリ内に「低遅延モード」の設定項目がありますが、これをONにしても劇的に変わるわけではありませんでした。
ガチゲーマー以外は気にする必要はないでしょう。

気になった点:ケースの質感と高音域の表現力

1週間使い込んで、あえて「イマイチ」と感じた部分を列挙します。

  1. ケースからの取り出しにくさ:
    イヤホン本体が丸みを帯びており、ケースにマグネットで強力に張り付いているため、指が乾燥していると滑って取り出しにくいことが何度かありました。
    コツを掴むまでは落とさないように注意が必要です。
  2. マルチポイント接続時のアプリ挙動:
    稀にですが、アプリ上で「接続済み」となっていても、音声が流れてこないバグ(?)に遭遇しました。
    Bluetoothをオンオフすれば直りましたが、新アプリの安定性はまだ発展途上かもしれません。
  3. リモートセルフィーの互換性:
    私の手持ちのPixelシリーズでは問題なく動作しましたが、友人の古いXperiaで試したところ、シャッターが切れないことがありました。
    この機能を目当てに買う人は少ないと思いますが、おまけ程度に考えるのが無難です。

体験談の総括

総じて、このイヤホンは「気を使わずに使える高級車」のような印象です。
Ultraのような洗練されたラグジュアリー感はありませんが、エンジン(ノイキャンと音質)は本物。
傷つくのを恐れて丁寧に扱う必要もなく、ポケットに放り込んで、バッテリー残量も気にせずガンガン使う。
そんな「タフな日常の相棒」として、私の生活にはこれ以上なくフィットしました。
特に、ワイヤレス充電台に置くだけで充電される手軽さは、日々の小さなストレスを確実に減らしてくれています。

 

BOSE 「QuietComfort EarBuds」に関するQ&A

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BOSE 「QuietComfort EarBuds」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「QuietComfort Earbuds II」とは違う製品ですか?

はい、全く別の新製品です。
ここが非常にややこしい点ですが、2022年に発売された「QuietComfort Earbuds II」の後継機ではなく、2024年に発売された「QuietComfort Earbuds(無印)」という新しいラインナップです。 「II」は生産終了傾向にあり、実質的な上位互換としてフラッグシップの「Ultra」が存在します。今回のモデルは、機能を整理して価格を抑えたエントリー〜ミドルハイクラスの位置付けです。

FPSや音ゲーで使っても遅延は気になりませんか?

シビアなゲームには向きません。
動画視聴(YouTubeやNetflix)では遅延補正が働くためズレは感じませんが、射撃やリズムアクションなどのゲームでは「0.1〜0.2秒」ほどの遅延を感じることがあります。ガチゲーマーの方は、有線イヤホンか低遅延ドングル付きのゲーミングイヤホンの使用をおすすめします。

ランニングやジムでの運動中に落ちませんか?

スタビリティバンドのおかげで非常に落ちにくいです。
付属のスタビリティバンドが耳のくぼみにしっかりと引っかかる構造のため、ランニングマシンで走ったり、筋トレでベンチに横になったりしてもズレることはほとんどありません。IPX4の防滴仕様なので、汗や小雨程度なら問題なく使用できます。

片耳だけで使用することはできますか?

はい、左右どちらでも片耳使用が可能です。
片方をケースに入れたまま、もう片方だけで音楽再生や通話ができます。仕事中に片耳だけ着けて、周囲の音も聞きながらBGMを流すといった使い方が便利です。

睡眠用(寝ホン)として使えますか?

あまりおすすめしません。
本体に多少の厚みがあるため、横向きに寝ると耳が圧迫されて痛みを感じる可能性があります。また、ノイズキャンセリングが強力すぎて目覚まし時計の音が聞こえなくなるリスクもあるため、睡眠用には専用の小型モデル(Anker Sleep A20など)の方が適しています。

以前のBOSEアプリ(Bose Music)で使えますか?

いいえ、使えません。
本機は新開発のアプリ「Bose QCE」を使用します。既存のBose Musicアプリでは認識されないため、新たにアプリをダウンロードする必要があります。

屋外で使用した際、風切り音(風の音)はうるさいですか?

強風時は少し気になります。
本機には、上位モデル(Ultra)や前モデル(QC Earbuds II)に搭載されていたような、強力な「風切り音低減モード」が明示的に用意されていません。 そのため、強い風が吹いている日や、自転車に乗っている際(※走行中のイヤホン使用は条例等にご注意ください)には、マイクが風を拾って「ボボボ」という音が聞こえることがあります。屋内や電車内では全く問題ありませんが、屋外メインの使用を考えている方は留意点の一つです。

パソコンとスマホを同時に接続(マルチポイント)できますか?

はい、問題なく可能です。
最大2台までのデバイスに同時接続できます。例えば、パソコンでWeb会議の音声を聞きながら、スマホに着信があったらそのまま通話に出る、といった使い方が可能です。切り替えも比較的スムーズで、仕事用としても十分に活躍します。

iPhoneとAndroid、どちらで使うのがおすすめですか?

どちらでも性能差はほとんどありません。
本機が対応しているBluetoothコーデックは「SBC」と「AAC」のみです。 Android専用の高音質コーデック(LDACやaptX Adaptive)には対応していないため、iPhone(AAC接続)でもAndroid(AAC/SBC接続)でも、音質や遅延の条件はほぼ同じです。スマホの機種を選ばずに安定した性能を発揮できるのがメリットとも言えます。

Web会議でのマイク音質は良いですか?

「普通」に使えるレベルです。
相手に声を届ける分には全く問題ありませんが、スタジオマイクのような高音質ではありません。周囲の雑音を消す処理が働くため、少し声がデジタルっぽく(機械的に)聞こえる傾向があります。 また、物理的なミュートボタンは本体にないため、会議中にミュートをする際はパソコンやスマホの画面上で操作する必要があります。

イヤホン本体で「音量調節」はできますか?

はい、カスタマイズ設定で可能です。
初期設定では左右どちらかのイヤホンを長押し、またはタップ操作に機能を割り当てることで音量の上げ下げが可能です。 ただし、スワイプ操作(なぞって音量調整)ができた旧モデル(QC Earbuds II)やUltraと異なり、本機はタップ操作が基本となります。この点は操作感が異なるため、慣れが必要です。

ノイズキャンセリングを「完全にOFF」にできますか?

いいえ、基本的には「ノイキャン」か「外音取り込み」の二択です。
多くのBOSE製品同様、マイク処理を一切行わない「完全なOFF(パッシブモード)」という設定はありません。「静寂(クワイエット)」か「外音取り込み(アウェア)」、あるいはその間のレベルを調整して使うことになります。常に何らかのデジタル処理が働いている状態ですが、バッテリー持ちが良いのでOFFにする必要性はあまり感じません。

イコライザーの設定はイヤホン本体に保存されますか?

はい、保存されます。
スマホのアプリで設定したイコライザー(EQ)情報はイヤホン本体に記憶されます。そのため、アプリのないパソコンやゲーム機、別のスマホに接続し直しても、自分好みに調整した音質(例えば低音マシマシ設定など)のまま再生されます。これは地味ですが非常に便利な仕様です。

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BOSE 「QuietComfort EarBuds」レビューのまとめ

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BOSE 「QuietComfort EarBuds」は、ノイズキャンセリング、音質、バッテリー性能、そしてアプリ連携機能のすべてにおいて高いパフォーマンスを発揮する完全ワイヤレスイヤホンです。

前モデルからの改良点も多く、従来のBOSE製品ファンだけでなく、初めてBOSEを選ぶユーザーにも満足度の高い製品に仕上がっています。

総合評価:価格以上の価値はあるか

間違いなく「あり」です。
2万円台半ばという価格で、ここまでのノイズキャンセリング性能とブランド力、そして楽しいサウンドを提供できる製品は他に多くありません。
ハイエンドモデルの価格高騰(4万〜5万円時代)が続く中で、このコストパフォーマンスは市場への強烈なアンチテーゼであり、ユーザーにとっては福音です。

メリット:購入すべきポイント

  • 最強クラスのノイズキャンセリング: 騒音を物理的に遮断し、集中力を強制的に高めてくれる。
  • BOSE特有の重低音サウンド: ライブ会場にいるような、体を揺らす迫力。
  • 長時間バッテリー & ワイヤレス充電: ケース込み30時間超え&置くだけ充電の実用性。
  • 最強のフィット感: スタビリティバンドにより、スポーツでも絶対に落ちない安心感。
  • 進化した5バンドEQ: 自分好みの音質へ、より細かくチューニング可能。

デメリット:購入前に知っておくべき注意点

  • ケースの質感: 所有欲を満たす高級感はなく、プラスチッキーで傷つきやすい。
  • 高音域の解像度: 繊細な音表現、空気感の再現性はハイエンド機(Ultra/SONY)に劣る。
  • ハイレゾコーデック非対応: LDACやaptX Adaptiveでの高ビットレート再生には非対応。
  • アプリの分断: 既存BOSEユーザーは「Bose QCE」アプリを別途入れる必要がある。

「QuietComfort Earbuds」をおすすめする人

  • 予算3万円以下で、とにかく「世界が静かになる」体験をしたい人。
  • ロック、EDM、ヒップホップ、K-POPなど、低音のグルーヴが重要な音楽を好む人。
  • 通勤・通学時間が長く、充電の手間を減らしたい、バッテリー持ちを最優先する人。
  • ジムやランニングで使用できる、激しく動いてもズレない完全ワイヤレスを探している人。
  • 初めての高級イヤホン(2万円以上)デビューで、絶対に失敗したくない人。

おすすめしない人・上位モデルを買うべき人

  • クラシックやジャズを中心に聴き、原音に忠実な解像度や音場の広さを求める人(→SONY WF-1000XM5やSennheiser Momentum 4がおすすめ)。
  • 金属パーツやレザー調など、ガジェットとしての高級感・所有欲を満たしたい人(→Ultra Earbudsがおすすめ)。
  • 最新の「イマーシブオーディオ(空間オーディオ)」で、首の動きに追従する音を体験したい人(→Ultra Earbudsがおすすめ)。

BOSE 「QuietComfort EarBuds」レビューの総括

BOSE QuietComfort Earbuds (第2世代) は、華やかなフラッグシップモデルの影に隠れがちですが、実は「最も多くのユーザーが満足できる、最適解のバランスを持った名機」です。

機能、音質、ノイズキャンセリング、そして価格。 これらが高い次元でバランスされており、日々の生活に「静寂」という贅沢をもたらしてくれます。

もしあなたが、日々の喧騒から逃れ、自分だけの音楽空間に没入したいと願っているなら、このイヤホンは間違いなく期待に応えてくれるでしょう。
スペック表の数字以上の「快適さ」が、そこにはあります。
ぜひ一度、その静寂と迫力を耳で確かめてみてください。

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