2025年、EDIFIERから新たに登場したイヤカフ型ワイヤレスイヤホン「LolliClip」。
イヤーカフのように耳に装着しながらも、一般的なインナーイヤー型の特性を併せ持つユニークな設計が特徴の最新モデルです。
特に、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載、LDAC対応の高音質再生、さらに健康モニタリング機能を搭載した点が大きな話題を呼んでいます。
これまでのイヤーカフ型イヤホンは、開放感のあるリスニング体験を提供する一方で、遮音性の低さや音漏れといった課題がありました。
しかし、「LolliClip」はこれらのデメリットを改善し、「イヤーカフ型でもノイズキャンセリングを搭載できるのか?」という新たな可能性を示した製品となっています。
また、LDAC対応でハイレゾ再生が可能な点も、音質を重視するオーディオファンにとっては魅力的なポイントです。
さらに、片耳わずか7gという軽量設計により、長時間装着しても快適な使い心地を実現。
IP56相当の防塵・防水性能を備えているため、スポーツやアウトドアでも活躍できる仕様になっています。
加えて、「LolliClip」には心拍数や血中酸素濃度をリアルタイムで測定する健康モニタリング機能が搭載されており、日常生活やフィットネス用途でも便利に使えるよう設計されています。
この価格帯でここまで多機能なイヤホンは珍しく、まさに「全部入りイヤホン」と言っても過言ではありません。
この記事では、「LolliClip」のデザイン、音質、ノイズキャンセリング、バッテリー性能、操作性、装着感などを詳しくレビューしながら、実際の使用感をお伝えしていきます。
イヤーカフ型イヤホンとしての可能性を広げるこのモデルが本当に実用的なのか、徹底検証していきましょう。

EDIFIER 「LolliClip」とは?

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤカフ型でありながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載した、非常にユニークなワイヤレスイヤホンです。
2025年に発売され、従来のイヤカフ型イヤホンの概念を覆す新しい試みが詰まった製品となっています。
「LolliClip」は、「耳に挟む」というイヤカフ型の装着スタイルを採用しながらも、スピーカー部分がインナーイヤー型のように耳穴に近づく設計となっており、イヤーカフ型とインナーイヤー型のハイブリッドともいえる特徴を持っています。
さらに、LDAC対応で高音質再生が可能、心拍数や血中酸素濃度を測定できる健康モニタリング機能を搭載するなど、単なるリスニングデバイスを超えた多機能イヤホンに仕上がっています。
ここでは、「LolliClip」の3つの注目ポイントについて詳しく解説します。
イヤーカフ型なのにノイズキャンセリング搭載?
従来、イヤカフ型イヤホンの最大の特徴は、開放感のある装着感と周囲の音を聞きながら音楽を楽しめる点でした。
しかし、その性質上、ノイズキャンセリング機能の搭載は難しく、「静寂の中で音楽を楽しむ」という使い方には不向きでした。
そんな中、「LolliClip」はその常識を覆し、イヤカフ型でありながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載。カフェやオフィスなどの環境音を軽減し、よりクリアな音楽体験を提供します。
ただし、イヤーカフ型の特性上、完全な遮音性は期待できず、電車の走行音などの低音域のノイズを完全にカットするのは難しいという点もあります。
それでも、「周囲の音を適度に取り込みつつ、耳に不快感のないレベルでノイズを軽減する」というバランスを意識した設計になっています。
また、ノイズキャンセリングのモード切り替えも可能で、シチュエーションに応じて最適な設定を選ぶことができます。
例えば、カフェやオフィスでの軽いノイズ低減モードや、屋外での風切り音を軽減するモードなど、環境に応じた使い分けが可能です。
高音質を実現する独自構造
「LolliClip」は、イヤーカフ型ながらもインナーイヤー型に近い音の出方をするという独自構造を採用しています。
通常のイヤカフ型イヤホンは、スピーカーが耳の外側に位置するため、音が拡散しやすく、低音の迫力が不足しがちです。
しかし、「LolliClip」ではスピーカー部分が若干耳の穴に近づくような設計になっており、音の密閉感を高め、よりクリアで迫力のあるサウンドを実現しています。
また、搭載されている13mmダイナミックドライバーは、低音から高音までバランスよく再生できるよう調整されており、特にLDAC対応のAndroid端末と接続すると、ハイレゾ級の音質を楽しむことが可能です。
LDACとは、一般的なSBCやAACよりも高いビットレートでオーディオデータを転送できるコーデックのことで、対応端末で使用すれば、より高解像度で細かいニュアンスまでしっかりと伝わるサウンドを体験できます。
また、「LolliClip」は空間オーディオにも対応しており、映画やライブ音源をより臨場感のある音場で楽しむことができます。
特に、EDIFIERの専用アプリで空間オーディオをオンにすると、まるでライブ会場にいるかのような広がりのあるサウンドを感じることができます。
健康モニタリング機能も搭載
「LolliClip」の最大の特徴のひとつが、心拍数や血中酸素濃度をリアルタイムで測定できる健康モニタリング機能を搭載している点です。
これは、イヤホンとしてだけでなく、ウェアラブルヘルスデバイスとしての役割も果たすという、非常に画期的な機能です。
本体の内側には、高精度な光学センサーが搭載されており、リアルタイムで心拍数や血中酸素濃度を測定することが可能。
専用アプリと連携すれば、過去のデータを記録・管理できるため、健康管理ツールとしても活用できるのが大きなメリットです。
特に、運動中や就寝時の健康状態をモニタリングするのに適しており、フィットネス目的でイヤホンを活用する人にとっては非常に便利な機能と言えます。
ただし、医療機器としての精度ではなく、あくまで参考データとして利用することが前提となっています。
それでも、運動時の心拍数管理や日々の健康チェックに役立つ機能として、他のイヤホンにはないユニークなポイントです。
概要まとめ
EDIFIER 「LolliClip」は、イヤカフ型イヤホンの新たな可能性を切り開いた「全部入りイヤホン」とも言えるモデルです。
- イヤカフ型なのにノイズキャンセリング対応
- インナーイヤー型に近い独自構造で高音質を実現
- LDAC対応でハイレゾ級のサウンドを楽しめる
- 心拍数・血中酸素濃度を測定できる健康モニタリング機能付き
EDIFIER 「LolliClip」のデザインと装着感

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型×インナーイヤー型のハイブリッド設計を採用しており、従来のイヤカフ型イヤホンとは一線を画すデザインが特徴です。
高級感のある光沢ボディを採用しつつ、装着の安定感やフィット感も考慮されており、長時間の使用でも快適さを保てるよう工夫されています。
ここでは、「LolliClip」のデザインや装着感の特徴を3つの視点から詳しく解説します。
高級感のある光沢ボディとケースデザイン
「LolliClip」の充電ケースと本体は、ブラックの光沢仕上げが施されており、高級感のあるデザインに仕上がっています。
特に、ケースの形状は丸みを帯びた球面デザインとなっており、手のひらに馴染みやすく、持ち運びの際にも邪魔にならないサイズ感です。
ただし、この光沢ボディは指紋や油脂が付きやすいというデメリットもあります。
そのため、頻繁にケースを開け閉めする人や、綺麗な状態を維持したい人は、クロスなどでこまめに拭き取る必要があるでしょう。
また、ケースのフタを開けるとマグネットでしっかり固定されたイヤホン本体が収まっている設計になっており、イヤホンの収納時にも安定感があります。
充電端子にはUSB Type-Cが採用されているものの、ワイヤレス充電には非対応となっている点はやや惜しいポイントです。
充電ケースのサイズと重量
- ケースの厚みは比較的コンパクトで、胸ポケットにも収納可能なサイズ感
- ケース込みの総重量は約58gで、ややずっしりとした重量感
- イヤホン本体は片耳わずか7gの軽量設計
このように、デザイン面では高級感を演出しつつも、日常的に持ち運ぶことを考慮した設計になっています。
イヤカフ型×インナーイヤー型のハイブリッド構造
「LolliClip」最大の特徴は、イヤカフ型の装着感を持ちながらも、スピーカー部分がインナーイヤー型に近い構造になっている点です。
従来のイヤカフ型イヤホンは、耳の外側にスピーカーが配置されるため、装着感が軽く、開放的なリスニング体験を提供するのが一般的でした。
しかし、「LolliClip」では、スピーカー部分が耳の穴に近づく構造になっているため、密閉感がやや強く、低音がしっかり響く仕様になっています。
この設計のメリットは以下の3点です。
- 通常のイヤカフ型よりも音の迫力が増す
- スピーカーが耳の穴に近いため、音が拡散しにくく、特に低音が強調される
- インナーイヤー型に近いサウンド体験が可能
- 装着の安定感が向上
- 柔軟性のあるブリッジ部分が耳をしっかりとホールドする
- ランニングやジムなどのアクティブなシーンでもズレにくい
- 長時間使用でも快適なフィット感
- 医療グレードのシリコンを使用した接触部分で、肌に優しくフィット
- 圧迫感が少なく、インナーイヤー型ほどの耳の疲れを感じにくい
しかし、この構造にはデメリットもあります。
- イヤカフ型の軽さと開放感を求めている人には装着時の密着感がやや強く感じられる可能性がある
- 長時間使用では、やや圧迫感を感じることも
- 耳の形状によっては、若干の違和感を覚える場合もある
特に、「イヤカフ型の軽いフィット感」を期待している人にとっては、この構造が逆に窮屈に感じる可能性もあるため、試聴やフィット感の確認が重要になります。
長時間装着の快適性と安定性
装着感に関しては、安定性と快適性を両立した設計になっているのが「LolliClip」の魅力です。
長時間使用時の装着感
- 片耳7gという軽量設計により、負担を感じにくい
- 柔らかいシリコン素材が耳への圧迫を軽減
- ブリッジ部分の柔軟性があり、頭の動きに合わせて適度にフィット
一方で、圧迫感の感じ方には個人差があり、長時間使用すると違和感を覚えることがあるという報告もあります。
また、「LolliClip」の装着スタイルは、「深めに装着するか、浅めに装着するかで音の聞こえ方が変わる」のも特徴です。
- 深めに装着すると
→ 低音がしっかり響き、より密閉感のあるサウンド体験ができる - 浅めに装着すると
→ イヤカフ型らしい開放的な音の広がりが楽しめる
つまり、装着の仕方によってリスニング体験をカスタマイズできる点も、「LolliClip」ならではの魅力と言えます。
スポーツ・アウトドアでの使用感
- ランニングやジムでの使用にも最適
→ 耳にしっかりフィットし、激しい動きでもズレにくい - IP56の防塵・防水性能
→ 汗や雨にも強く、スポーツ時にも安心して使える
ただし、装着時に風切り音が発生しやすいというデメリットもあり、屋外で強風が吹いている環境ではノイズが気になることもあるようです。
デザインと装着感まとめ
EDIFIER 「LolliClip」は、イヤカフ型の開放感とインナーイヤー型の密閉感を融合したハイブリッド構造を採用しており、高級感のあるデザイン、安定した装着感、スポーツ時にも使いやすい仕様が魅力です。
✅ デザイン面
- ブラックの光沢ボディで高級感あり
- 充電ケースはコンパクトだが、指紋が付きやすい
- ワイヤレス充電には非対応
✅ 装着感
- イヤカフ型×インナーイヤー型のハイブリッド設計
- 音の迫力が増し、装着の安定感も向上
- 長時間使用するとやや圧迫感を感じることも
✅ 快適性
- 片耳7gの軽量設計で耳への負担を軽減
- フィット感が良く、スポーツシーンにも適している
- 強風の中では風切り音が気になる場合も
このように、「LolliClip」は「イヤカフ型イヤホン=音漏れしやすい&低音が弱い」という概念を覆す新しいアプローチを採用しており、スポーツ用途や高音質リスニングを求める人にとって魅力的な選択肢になっています。
EDIFIER 「LolliClip」の音質と機能性

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型の開放感とインナーイヤー型の密閉感を融合した設計を活かし、高音質と多機能性を両立したイヤホンです。
特に、13mmダイナミックドライバーの採用、LDAC対応によるハイレゾ再生、空間オーディオ機能の搭載といった特徴があり、音質にこだわるユーザーにも魅力的な仕様となっています。
ここでは、「LolliClip」の音質の特徴と機能性について詳しく解説していきます。
13mmドライバー搭載の迫力サウンド
「LolliClip」は、13mmの大型ダイナミックドライバーを採用しており、一般的なイヤカフ型イヤホンと比べてより豊かな低音と明瞭な中高音を再現できる設計になっています。
音質の特徴
✅ 低音(バス)
- 一般的なイヤカフ型イヤホンは低音が弱くなりがちだが、「LolliClip」はスピーカー部分が耳に近い設計になっているため、密閉感があり低音がしっかり響く
- 深めに装着すると、よりタイトで迫力のある低音が楽しめる
- 低音の量感は強すぎず、バランスが取れているため、長時間聴いても疲れにくい
✅ 中音(ボーカル・楽器)
- ボーカルが前に出てくるような明瞭なチューニング
- 楽器の音もクリアに聴こえ、特にアコースティック系の楽曲との相性が良い
- イヤホンの装着位置によって、やや音の変化を感じることがある(深めに装着すると中音がより前に出る)
✅ 高音(トレブル)
- 高音域は全体的にウォームで、耳に刺さるようなシャープさは抑えられている
- ただし、iPhone(AAC接続)で聴くと、高音がややこもった印象になることがある
- LDAC接続時には、高音の解像度が向上し、よりクリアなサウンドを楽しめる
「LolliClip」のサウンドは、全体的に優しく聴きやすいチューニングが施されており、長時間リスニングにも適しているのが特徴です。
LDAC対応でハイレゾ再生も可能
「LolliClip」は、LDAC対応のため、Androidユーザーならばハイレゾ相当の高音質再生が可能です。
LDACのメリット
- 最大990kbpsのビットレートで音楽を転送できるため、SBCやAACよりも細かい音のニュアンスをしっかり再現
- ボーカルや楽器の分離感が向上し、より立体的なサウンドを楽しめる
- 特に高音域の解像度が向上し、繊細な音までしっかり聴こえる
LDACとAACの音質の違い
- LDAC接続時(Android)
→ 解像度が高く、細かい音のニュアンスが伝わりやすい。特にボーカルの透明感や楽器の響きが向上 - AAC接続時(iPhone)
→ ややこもった音になりがちで、特に高音域の伸びがLDACと比べると劣る
つまり、「LolliClip」のポテンシャルを最大限に引き出すには、Android端末+LDACでの使用がベストということになります。
また、LDACは通常「音質優先モード」にすると接続が不安定になることがありますが、「LolliClip」ではマルチポイント接続と併用できるのも大きなメリットです。
音質を重視しながらも、複数のデバイスと接続を維持できる点は、ビジネスシーンでも活躍するでしょう。
空間オーディオの臨場感を体験
「LolliClip」には、空間オーディオ(Spatial Audio)機能が搭載されており、アプリから簡単にオン・オフを切り替えることができます。
空間オーディオとは?
空間オーディオを有効にすると、通常のステレオサウンドよりも広がりのある音場を再現し、まるでライブ会場や映画館にいるような臨場感を体験できます。
特に、ライブ音源や映画のサウンドトラックとの相性が良く、立体的な音響効果が楽しめるのが魅力です。
実際の使用感
✅ 空間オーディオON
- 音が頭の周囲を包み込むような感覚があり、ライブ音源では特に没入感が高まる
- 楽器やボーカルが空間に広がり、よりリッチなサウンドを楽しめる
✅ 空間オーディオOFF
- 通常のステレオサウンドとなり、楽器やボーカルの定位がはっきりする
- よりクリアでダイレクトな音を楽しみたい場合に適している
空間オーディオは、特に映画鑑賞やライブ音源のリスニングに適しており、イヤカフ型イヤホンとしては珍しく、この価格帯では貴重な機能です。
音質のまとめ
「LolliClip」は、イヤカフ型の快適な装着感を維持しつつ、音質面でも本格的なサウンドを楽しめる設計になっています。
✅ 音質のポイント
- 13mmドライバー搭載で迫力のある低音を実現
- 中音域はボーカルが前に出るチューニング
- 高音域はLDAC接続時にクリアで繊細なサウンドに
- LDAC対応でハイレゾ相当の高音質を楽しめる
- AAC接続(iPhone)はややこもった印象になるが、EQで調整可能
✅ 機能性のポイント
- LDACとマルチポイント接続を併用可能
- 空間オーディオ搭載で没入感のあるサウンドを体験
- イヤカフ型でありながらインナーイヤー型並みの音の密閉感を持つ
「LolliClip」は、音質にこだわりたい人、特にAndroidユーザーには最適なイヤホンと言えるでしょう。
EDIFIER 「LolliClip」のノイズキャンセリングと音漏れ対策

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型でありながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載している点が大きな特徴です。
一般的に、イヤーカフ型イヤホンは開放的な装着感を重視しているため、ノイズキャンセリングを搭載するのは難しいとされてきました。
しかし、「LolliClip」は独自の設計を採用し、ANC機能を持たせることで、周囲の騒音を軽減しながらも快適なリスニング体験を提供することを可能にしました。
また、音漏れに関しても、インナーイヤー型に近い構造を採用することで、従来のイヤカフ型よりも抑えられているため、オープン型イヤホンでありながら音のプライバシーも確保できる設計になっています。
ここでは、「LolliClip」のノイズキャンセリング性能と音漏れ対策について詳しく解説していきます。
どこまで実用的?ANC性能の検証
「LolliClip」のノイズキャンセリングは、オフィスやカフェなどの環境音を適度に抑えるレベルに設定されており、完全な遮音を目指したものではありません。
ANCをオンにすると、エアコンの音やタイピング音、人のざわめきなどが軽減されるため、静かな環境で集中したいときには役立ちます。
ANCの特徴
- 広域(高音域)のノイズカットが強め
→ カフェやオフィスの「サーッ」という環境音を抑える効果あり - 低域(低音域)のノイズカットは控えめ
→ 電車や飛行機の走行音、車のエンジン音などはあまり消えない
これは、「LolliClip」がイヤカフ型であるため、インナーイヤー型やカナル型と比べると物理的な遮音性が低いことが影響しています。
そのため、ANCをオンにしても、完全な静寂にはならず、音楽を流しながら使うことで効果を実感しやすいという仕様になっています。
実際の使用シーンでのANC効果
✅ カフェやオフィス
- 周囲の話し声や環境音が少し遠くに感じるようになる
- タイピング音やエアコンの風の音が目立たなくなる
✅ 電車や飛行機
- 走行音の低音成分はカットされにくい
- 車両のアナウンスや周囲の会話は比較的残る
✅ 屋外(街中)
- 風切り音などはあまり軽減されない
- 車のエンジン音やクラクションははっきりと聞こえる
結論として、「LolliClip」のANCは「オフィス・カフェ向けの軽減型ANC」であり、電車や飛行機のような強いノイズには不向きです。
しかし、「周囲の音を軽く抑えつつ、開放感を損なわない」という点では、イヤカフ型イヤホンとしては新しい試みとなっています。
音漏れしにくい設計とは?
イヤーカフ型イヤホンは、基本的にオープン型のため音漏れしやすい傾向があります。
しかし、「LolliClip」はスピーカー部分が耳の穴に近い位置に配置されているため、音が拡散しにくく、他のイヤカフ型イヤホンよりも音漏れが少ないという特徴があります。
音漏れテスト
「LolliClip」の音漏れを、音量ごとにテストした結果は以下の通りです。(Androidスマホで検証)
✅ 音量30%(BGMレベル)
→ ほぼ音漏れなし(静かな環境でも気にならない)
✅ 音量50%(通常のリスニング)
→ 近距離(30cm以内)で微かに聞こえるが、一般的なオープン型イヤホンよりは抑えられている
✅ 音量70%(屋外での使用レベル)
→ 周囲50cm以内では聞こえるが、遠くには漏れにくい
✅ 音量100%(最大音量)
→ 1m程度離れるとハッキリ聞こえる(電車・バス内では注意が必要)
このように、イヤーカフ型でありながらも、音漏れを抑える設計になっているため、静かな場所での使用にも比較的適しています。
しかし、最大音量で使用するとやはり音漏れは発生するため、オフィスや公共交通機関では控えめな音量設定が推奨されます。
周囲の騒音を抑えながら自然なリスニング
「LolliClip」のノイズキャンセリングは、完全に外音を遮断するものではなく、「適度に周囲の音をカットしつつ、音楽や音声をよりクリアに聴ける」というバランス型ANCです。
そのため、完全な静寂を求める人には向きませんが、「環境音を軽減しながらも周囲の状況を把握できるイヤホン」を求める人には最適な仕様となっています。
また、ノイズキャンセリングの効果を高めるために、装着の仕方を調整するのも重要です。
✅ 深めに装着すると
→ ノイズキャンセリングの効果が最大限に発揮される(ただし圧迫感が増す)
✅ 浅めに装着すると
→ 開放感が増し、周囲の音も聞きやすくなる
さらに、外音取り込みモード(アンビエントモード)には非対応のため、外の音を聞きたい場合はイヤホンを外す必要があります。
ノイズキャンセリングと音漏れ対策まとめ
「LolliClip」のノイズキャンセリングは、完全な遮音を目的としたものではなく、環境音を軽減しながら快適にリスニングできる設計になっています。
✅ ノイズキャンセリング性能
- 高音域のノイズを軽減するが、低音域の遮断は控えめ
- カフェやオフィスでは効果的だが、電車や飛行機では完全な遮音は難しい
- 音楽を流しながら使うことでANCの効果を実感しやすい
✅ 音漏れ対策
- インナーイヤー型に近い設計で音が拡散しにくい
- 一般的なイヤカフ型イヤホンより音漏れは少ない
- 最大音量では音漏れするため、公共の場では注意が必要
✅ ANCの活用シーン
- オフィスやカフェでの作業時に最適
- 電車や飛行機では遮音性が不十分
- 外音取り込みモードは非対応のため、周囲の音を聞きたい場合はイヤホンを外す必要あり
「LolliClip」のANCは、「完全な静寂」ではなく、「適度に環境音をカットして音楽に集中できるレベル」のノイズキャンセリングを求める人に適した機能と言えるでしょう。
EDIFIER 「LolliClip」のバッテリー性能と防水性

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤカフ型イヤホンとしては珍しく、バッテリー性能が非常に優れているのが特徴です。
本体のみで最大9時間、充電ケース込みで最大39時間の連続再生が可能で、短時間の充電で長時間の使用ができる急速充電機能も搭載しています。
また、IP56相当の防塵・防水性能を備えており、スポーツやアウトドアでの使用にも適しています。
ここでは、「LolliClip」のバッテリー性能と防水性について詳しく解説していきます。
最大39時間のロングバッテリー
「LolliClip」のバッテリー性能は、イヤカフ型イヤホンとしてはトップクラスの持続時間を誇ります。
バッテリーの持続時間
- 本体単体で最大9時間の連続再生(ANCオフ時)
- 充電ケース込みで最大39時間の使用が可能
- ANCオン時でも本体7時間、ケース込み30時間以上の再生が可能
これは、一般的なイヤカフ型イヤホンと比較しても非常に優れたバッテリー持続時間です。
✅ 他のイヤカフ型イヤホンとのバッテリー比較
製品名 | 本体再生時間 | ケース込みの総再生時間 |
---|---|---|
EDIFIER LolliClip | 9時間 | 39時間 |
HUAWEI FreeClip | 8時間 | 36時間 |
SONY LinkBuds | 5.5時間 | 17.5時間 |
Shokz OpenFit | 7時間 | 28時間 |
このように、「LolliClip」はイヤカフ型イヤホンの中でも最長クラスのバッテリー持続時間を誇っており、「1日中充電なしで使いたい」「旅行や通勤・通学時に長時間使いたい」という人には非常に魅力的な仕様になっています。
15分充電で3時間再生できる急速充電対応
「LolliClip」は、急速充電機能を搭載しており、短時間で充電できるのもポイントです。
✅ 急速充電の仕様
- 15分の充電で約3時間の再生が可能
- フル充電には約1.5時間
- 充電端子はUSB Type-Cを採用
- ワイヤレス充電には非対応
例えば、出かける前に「充電を忘れていた!」という場合でも、15分間の充電で約3時間の使用が可能なので、急いでいるときでも安心して使えます。
ただし、ワイヤレス充電には非対応のため、Qi規格のワイヤレス充電器では充電できません。
最近の高級イヤホンはワイヤレス充電対応が増えているため、この点はやや惜しいポイントです。
IP56の防塵・防水性能でスポーツでも安心
「LolliClip」は、IP56相当の防塵・防水性能を備えており、スポーツやアウトドア環境での使用にも適しているのが特徴です。
IP56とは?
- 「5」=防塵性能(多少のホコリや砂ぼこりの侵入を防ぐ)
- 「6」=防水性能(あらゆる方向からの強い噴流水に耐えられる)
✅ IP56の防水性能の特徴
- 汗や小雨の中でも問題なく使用可能
- ジムやランニングなどのスポーツシーンでも安心
- 突然の雨でも壊れる心配が少ない
- ただし、水没には対応していないので、水泳やシャワーでは使用不可
この防水性能により、汗をかく運動時や、急な雨でも安心して使用できるため、スポーツ用途でのイヤホンを探している人にも適しています。
また、「LolliClip」には「水滴除去機能」も搭載されており、イヤホン内部に水滴が入った場合でも、アプリの設定から振動で水滴を飛ばすことが可能です。
この機能は、イヤホンの故障リスクを軽減し、長期間安心して使用できるポイントとなります。
バッテリー性能と防水性まとめ
「LolliClip」のバッテリー性能と防水性は、スポーツや長時間の使用に最適な仕様になっています。
✅ バッテリー性能
- 本体単体で最大9時間、ケース込みで39時間の再生が可能
- 急速充電に対応(15分の充電で3時間再生)
- フル充電は約1.5時間
- ワイヤレス充電は非対応(USB Type-C充電のみ)
✅ 防水・防塵性能
- IP56相当の防塵・防水仕様で、汗や小雨に強い
- スポーツやアウトドアシーンでも安心して使える
- 水滴除去機能を搭載し、イヤホン内部の水分を排除できる
- ただし、水没には対応していないので、水中での使用は不可
「LolliClip」は、ロングバッテリー&高い防水性能を備えたイヤカフ型イヤホンとして、普段使いからスポーツシーンまで幅広く活躍できるモデルです。
EDIFIER 「LolliClip」の操作性とアプリ機能

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型ながらも直感的な操作性と多機能なアプリサポートを備えているのが特徴です。
特に、タッチコントロールの使いやすさ、アプリでの詳細なカスタマイズ、マルチポイント接続の対応、ゲームモードの低遅延性能などが充実しており、実用性の高いイヤホンに仕上がっています。
ここでは、「LolliClip」の操作性とアプリ機能について詳しく解説していきます。
タッチコントロールの使いやすさ
「LolliClip」は、ブリッジ部分(イヤホンの側面)をタップすることで操作するタッチコントロールを採用しており、直感的な操作が可能です。
基本的な操作方法
- R側(右耳)
- 2回タップ → 再生 / 一時停止
- 3回タップ → 曲送り
- L側(左耳)
- 2回タップ → ノイズキャンセリングのオン / オフ切り替え
- 3回タップ → ゲームモードのオン / オフ切り替え
- 長押し(ケースのボタン) → ペアリングモードへ移行
✅ タッチ操作の特徴
- 感度が適度で、誤作動が少ない(ただし、感度はアプリで調整可能)
- ボタンではなくタップ式なので、耳に負担をかけずに操作できる
- ダブルタップ&トリプルタップの2種類しか割り当てられないため、自由なカスタマイズには制限がある
- ワンタップ操作が設定できないため、音量調整などが本体で行えないのが惜しいポイント
タッチの感度は0〜15段階で調整可能なので、運動中など誤作動が気になる場合は感度を下げることで調整できます。
アプリで設定できるカスタマイズ項目
「LolliClip」は、専用アプリ「EDIFIER CONNECT」に対応しており、さまざまな機能のカスタマイズが可能です。
アプリでできること
✅ サウンド設定
- イコライザー(EQ)調整
- デフォルト / ボーカルブースト / 高音ブースト / 低音ブースト の4種類
- カスタムEQ(自由に周波数を調整する機能)は非対応
✅ ノイズキャンセリング設定
- ANCのオン / オフ切り替え
- ANCの強度調整は非対応(固定設定)
✅ 空間オーディオ
- 空間オーディオのオン / オフ
- ライブ音源や映画鑑賞時に効果的
✅ タッチコントロールの調整
- ダブルタップ、トリプルタップの機能割り当て
- タップ感度の調整(0〜15の範囲)
- ただし、音量調整の割り当ては不可
✅ ゲームモード
- オン / オフの切り替え
- 遅延を最小限に抑える設定
✅ 健康モニタリング機能
- 心拍数や血中酸素のリアルタイム測定
- 測定データの記録と履歴表示
✅ デバイス検索機能
- イヤホンの位置を探すためのサウンド再生
✅ 電源オフ時間のカスタマイズ
- 一定時間操作しなかった場合のオートパワーオフ設定
✅ 水滴除去機能
- イヤホン内部の水滴を振動で取り除く機能
このように、アプリを活用することで、「LolliClip」の機能を最大限に引き出せるため、購入後は必ずアプリをインストールすることをおすすめします。
マルチポイント接続と遅延の検証
「LolliClip」は、2台のデバイスと同時に接続できる「マルチポイント接続」に対応しており、スマートフォンとPC、タブレットとスマホなど、複数のデバイスをシームレスに切り替えられるのが大きなメリットです。
✅ マルチポイント接続の特徴
- 2台のデバイスに同時接続が可能
- LDAC接続時でもマルチポイントが併用できる(ただし、990kbpsモードでは不安定になりやすい)
- 片方のデバイスで音楽を再生しながら、もう一方のデバイスで通話を受けることが可能
✅ マルチポイント接続の活用シーン
- スマホで音楽を聴きながら、PCでオンライン会議に参加
- タブレットで動画を視聴しながら、スマホの着信にすぐ対応
マルチポイント接続ができることで、ビジネスシーンやマルチタスクの場面での利便性が向上し、スマートにデバイスを切り替えながら使用できるのが魅力です。
ゲームモードの遅延テスト
「LolliClip」には、ゲームモード(低遅延モード)が搭載されており、特に動画視聴やゲームプレイ時の音ズレを軽減することができます。
✅ ゲームモードON時
- 遅延は約50ms(体感ではほぼズレなし)
- 音ゲーやシューティングゲームでも快適にプレイ可能
- 動画視聴では口の動きと音声のズレがほぼ気にならない
✅ ゲームモードOFF時
- 遅延は約150ms(音ゲーやFPSにはやや不向き)
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴では、若干の遅延を感じることがある
- 普段使いならそこまで気にならないレベル
特にLDAC接続時でもゲームモードが有効なのは、「LolliClip」の強みです。
他のイヤホンでは、LDAC接続時に遅延が増大することが多いですが、「LolliClip」はゲームモードを併用することで、遅延を最小限に抑えています。
操作性とアプリ機能まとめ
「LolliClip」は、直感的なタッチ操作と、アプリを活用した細かなカスタマイズが可能で、ユーザーの使い方に合わせた最適な設定ができるのが魅力です。
✅ 操作性
- ブリッジ部分のタッチコントロールで簡単に操作可能
- ダブルタップ&トリプルタップのみの割り当てなので、音量調整は本体では不可
- タッチ感度は0〜15段階で調整可能
✅ アプリ機能
- イコライザー(EQ)設定(カスタムEQは非対応)
- ANCのオン / オフ切り替え
- 空間オーディオの有効化
- 健康モニタリング機能(心拍数・血中酸素測定)
- 水滴除去機能やデバイス検索機能も搭載
✅ マルチポイント接続と遅延
- 2台同時接続が可能で、デバイスの切り替えがスムーズ
- ゲームモードON時は遅延が50ms程度まで低減
- LDAC接続時でも低遅延を維持できる
「LolliClip」は、操作性と多機能アプリを活用することで、快適なリスニング環境を構築できるイヤホンと言えるでしょう。
EDIFIER 「LolliClip」を使用した私の体験談・レビュー

EDIFIER 「LolliClip」を実際に使用してみて、イヤカフ型イヤホンとしての新しい可能性を感じる一方で、使い方によって向き・不向きがあると感じました。
特に、音質の良さ、快適な装着感、マルチポイント対応の利便性には感動しましたが、ノイズキャンセリングの効き方や長時間装着時の圧迫感など、改善の余地がある部分もありました。
ここでは、実際に使用した感想をもとに、良かった点と気になった点を詳しく解説していきます。
良かった点
✅ 1. イヤカフ型でもしっかり安定する装着感
「LolliClip」のハイブリッド設計(イヤーカフ型+インナーイヤー型)は、耳にしっかりフィットするため、ランニングやジムでの使用でもズレにくいのが大きなメリットでした。
従来のイヤーカフ型イヤホンは、耳の外側に引っ掛けるだけのものが多く、激しい動きではズレたり落ちたりすることがありました。
しかし、「LolliClip」は、スピーカー部分が耳の穴に近づくことで安定感が増し、頭を振っても落ちることはありませんでした。
💡 特に良かったポイント
- 片耳7gの軽量設計で、長時間装着しても疲れにくい
- ブリッジ部分が柔軟性のある素材で作られているため、耳への圧迫感が少ない
- ランニングやジムでの使用でもしっかりフィットする
- 深めに装着すると低音が強くなり、浅めに装着すると開放感が増す
✅ 2. イヤカフ型の概念を覆す高音質
「LolliClip」は、13mmドライバー搭載&LDAC対応のため、一般的なイヤーカフ型イヤホンと比べて圧倒的に音質が良いと感じました。
特に、LDAC接続時(Android端末使用時)は、低音の迫力がありつつ、中音域もクリアで聴きやすいサウンドになり、普段使いのイヤホンとしても十分満足できるレベルでした。
💡 音質に関する良かったポイント
- イヤーカフ型イヤホンの中ではトップクラスの高音質
- LDAC接続時の音質が素晴らしく、特にボーカルがクリアに聴こえる
- 空間オーディオ機能をオンにすると、ライブ音源が非常にリアルに聴こえる
- 低音がしっかり出るので、EDMやロックとの相性も良い
一方で、AAC接続(iPhone使用時)では、少し音がこもる印象があったため、Androidユーザーの方が音質面では有利に感じました。
✅ 3. マルチポイント接続が便利
仕事やプライベートで複数のデバイスを使うことが多いため、「LolliClip」のマルチポイント接続機能は非常に便利でした。
特に、スマホで音楽を聴きながらPCでZoom会議に参加するといった使い方がスムーズにでき、デバイスの切り替えもストレスなく行えました。
💡 マルチポイントに関する良かったポイント
- 2台のデバイスに同時接続できるので、PCとスマホを行き来するのが楽
- LDAC接続時でもマルチポイントを使用できる(990kbpsではやや不安定)
- イヤホンを取り出しただけで、自動で前回の2台のデバイスと接続される
この機能のおかげで、仕事用とプライベート用のデバイスを簡単に切り替えられ、利便性が向上しました。
気になった点
❌ 1. イヤーカフ型なのに圧迫感がある
「LolliClip」は、イヤーカフ型イヤホンとしてはやや圧迫感が強めに感じました。
特に、長時間装着していると、耳の内側に少し違和感が出ることがありました。
通常のイヤーカフ型イヤホンは、耳に軽く乗せるような装着感が特徴ですが、LolliClipは耳を挟む力がやや強いため、長時間の使用には向いていないと感じる場面もありました。
💡 圧迫感に関する気になったポイント
- 装着時間が2時間を超えると、耳が少し痛くなることがあった
- イヤカフ型としての開放感を求めている人には、少し窮屈に感じる可能性がある
ただし、装着位置を浅めにすることで圧迫感を軽減できるので、使い方次第である程度は調整可能です。
❌ 2. ノイズキャンセリングの遮音性は控えめ
「LolliClip」は、イヤーカフ型でありながらANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載していますが、カナル型イヤホンのANCと比べると、遮音性はそこまで強くないと感じました。
💡 ノイズキャンセリングに関する気になったポイント
- エアコンの音やタイピング音は軽減されるが、電車の走行音や車のエンジン音はあまりカットされない
- 風切り音にはあまり効果がなく、屋外ではANCのメリットをあまり感じなかった
- 外音取り込みモードがないため、周囲の音を聞くにはイヤホンを外す必要がある
オフィスやカフェでは一定の効果を発揮するものの、完全な静寂を求める人には物足りないかもしれません。
❌ 3. タッチコントロールのカスタマイズ性が低い
「LolliClip」は、タッチコントロールで基本的な操作は可能ですが、音量調整が直接できないのがやや不便でした。
💡 タッチ操作に関する気になったポイント
- ワンタップ操作が設定できず、ダブルタップ&トリプルタップのみ
- 音量調整は本体でできないため、スマホやアプリで操作する必要がある
- 操作のカスタマイズ性が低いため、ユーザーごとの調整がしにくい
特に、ワンタップで操作できる機能がないのは、使い勝手の面で少し残念でした。
使用してみての感想まとめ
「LolliClip」を使用してみて、イヤーカフ型イヤホンとしては非常に高い完成度を誇るが、特有のデメリットもあると感じました。
✅ 良かった点
- 装着感が安定し、ランニングやジムで使いやすい
- イヤーカフ型イヤホンとしては最高クラスの音質
- LDAC接続時の高音質&空間オーディオの臨場感
- マルチポイント接続が非常に便利
- ロングバッテリー&防水性能が優秀
❌ 気になった点
- 長時間の装着ではやや圧迫感がある
- ノイズキャンセリングの効果は控えめ
- タッチコントロールのカスタマイズ性が低い
総合的には、「スポーツ向けで音質の良いイヤーカフ型イヤホンを探している人」には最適なモデルと言えるでしょう。
EDIFIER 「LolliClip」に関するQ&A

EDIFIER 「LolliClip」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「LolliClip」の装着感はどうですか?長時間使っても快適?
「LolliClip」は、イヤーカフ型とインナーイヤー型のハイブリッド設計になっており、一般的なイヤーカフ型イヤホンよりもフィット感が強めです。そのため、ランニングやジムなどのアクティブなシーンでも安定して装着できます。ただし、長時間装着すると、耳を挟む部分の圧迫感を感じることがあるため、耳が敏感な方は適度に外して休憩するのがおすすめです。
イヤーカフ型なのにノイズキャンセリング(ANC)が搭載されていますが、効果はありますか?
「LolliClip」のANC(アクティブノイズキャンセリング)は、カフェやオフィスの環境音を軽減するレベルのものです。
✅ 効果が感じられる場面:
- エアコンの音やPCのタイピング音を軽減
- カフェやオフィスのざわめきを抑える
❌ 効果が弱い場面:
- 電車や飛行機の走行音のような低音ノイズにはあまり効かない
- 風切り音はカットしにくい
強力なANCを求めるなら、カナル型イヤホンの方が適しています。
音漏れはしますか?
「LolliClip」はイヤーカフ型イヤホンなので、音量を上げると多少の音漏れはあります。ただし、スピーカー部分が耳の穴に近い設計になっているため、他のイヤカフ型イヤホンよりは音漏れが少ないです。
- 音量30%(BGMレベル) → ほぼ音漏れなし
- 音量50%(通常のリスニング) → 30cm以内の近距離で微かに聞こえる
- 音量70%以上(屋外使用向け) → 周囲50cm以内では聞こえる
音漏れを防ぎたい場合は、音量を50%以下に抑えるのがおすすめです。(Androidスマホでの検証)
LDAC接続とAAC接続では音質に違いがありますか?
LDACは最大990kbpsの高ビットレートで音を転送できるため、よりクリアで繊細なサウンドを楽しめます。特に、ボーカルの明瞭さや楽器の分離感が向上し、音の立体感が増します。
✅ LDAC(Android)
- 高音がよりクリアに聴こえる
- ボーカルや楽器の分離感が向上
- 低音の締まりが良くなる
❌ AAC(iPhone)
- 多少こもったような音に感じることがある
- 高音の伸びが控えめ
「LolliClip」を最大限に活用するなら、LDAC接続ができるAndroid端末での使用がおすすめです。
マルチポイント接続はどのように使えますか?
「LolliClip」は2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能を搭載しています。例えば、スマホで音楽を聴きながら、PCでZoom会議をするという使い方が可能です。
✅ マルチポイント接続のメリット
- スマホとPCを同時に接続し、簡単に切り替え可能
- LDAC接続時でもマルチポイントが利用可能(ただし、990kbpsモードでは不安定になりやすい)
- 音楽再生中でも、もう一方のデバイスで着信があれば自動で切り替え
仕事用とプライベート用のデバイスを使い分ける人にとっては、非常に便利な機能です。
ゲームモードの遅延はどれくらいですか?
「LolliClip」のゲームモードをONにすると、遅延は約50msまで低減されます。
✅ ゲームモードON時
- 音ゲーやFPSなどのリアルタイム性の高いゲームでも、ほぼズレなし
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴時も、口の動きと音のズレがほぼ感じられない
❌ ゲームモードOFF時
- 遅延は約150ms程度(音ゲーやFPSにはやや不向き)
特に、LDAC接続時でもゲームモードを併用できるのは「LolliClip」の強みです。
バッテリーの持ちはどのくらいですか?
「LolliClip」は、イヤーカフ型イヤホンの中でもトップクラスのロングバッテリーを誇ります。
- 本体のみで最大9時間再生(ANCオフ時)
- 充電ケース込みで最大39時間使用可能
- ANCオン時は本体7時間、ケース込み30時間以上
- 急速充電対応(15分の充電で約3時間再生可能)
長時間のリスニングでもバッテリー切れの心配が少なく、1回の充電で丸1日使用できるのが魅力です。
「LolliClip」は防水ですか?
IP56相当の防塵・防水性能を備えています。
✅ 防水の特徴
- 汗や小雨に強く、スポーツやアウトドアでの使用に最適
- 突然の雨や水しぶきにも対応
- 水滴除去機能を搭載し、イヤホン内部の水分を振動で排除できる
❌ 水没には対応していないため、水泳やシャワーでは使用不可。
充電方法は?ワイヤレス充電に対応していますか?
「LolliClip」の充電は、USB Type-Cケーブルを使用する有線充電のみ対応しています。ワイヤレス充電(Qi規格)には対応していません。
✅ 充電時間
- フル充電:約1.5時間
- 急速充電:15分で3時間の再生が可能
ワイヤレス充電を頻繁に使っている人にとっては、少し残念なポイントかもしれません。
EDIFIER 「LolliClip」レビューのまとめ

EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型イヤホンの新たな可能性を示した、ユニークかつ多機能なモデルでした。
従来のイヤーカフ型イヤホンと比べると、高音質、安定した装着感、長時間バッテリー、マルチポイント接続など、多くの面で進化しており、「オープン型でありながらリスニング体験を向上させる」ことに成功した製品だと感じました。
一方で、ノイズキャンセリングの効果は限定的であり、装着感も人によっては圧迫感を感じる可能性があるため、万人向けとは言えない部分もあります。
ここでは、「LolliClip」を総合的に評価し、どんな人におすすめなのかを解説していきます。
総合評価
「LolliClip」の特徴を総合的に評価すると、以下のような結果になりました。
✅ 良かった点
項目 | 詳細 |
---|---|
音質 | 13mmドライバー+LDAC対応で、イヤカフ型イヤホンの中では最高レベルの音質 |
装着感 | イヤカフ型ながらインナーイヤー型に近いフィット感で、運動中でもズレにくい |
マルチポイント接続 | 2台同時接続が可能で、スマホとPCの切り替えがスムーズ |
バッテリー | 本体9時間、ケース込み39時間のロングバッテリー |
防水性能 | IP56対応で汗や小雨に強く、スポーツにも最適 |
空間オーディオ | ライブ音源や映画の臨場感が向上 |
ゲームモード | 低遅延で、YouTubeやゲームでも快適 |
❌ 気になった点
項目 | 詳細 |
---|---|
ノイズキャンセリング | カフェやオフィスの雑音は軽減できるが、電車や飛行機の騒音はカットしにくい |
装着感の個人差 | 長時間使用すると耳への圧迫感を感じることがある |
操作のカスタマイズ性 | ワンタップ操作がなく、音量調整も本体ではできない |
ワイヤレス充電非対応 | USB-C充電のみで、Qi規格の充電には対応していない |
こんな人におすすめ!
「LolliClip」は、以下のような人に最適なイヤホンです。
🎧 1. 音質重視でイヤカフ型を探している人
「オープン型イヤホンは音質が物足りない」と感じている人には、「LolliClip」の13mmドライバー&LDAC対応の高音質は大きな魅力になります。
特に、AndroidユーザーでLDAC接続が可能な人は、その音質の違いを最大限に楽しむことができます。
🏃 2. スポーツやアクティブシーンで使いたい人
- IP56の防水性能があり、汗や小雨でも安心
- 安定した装着感で、ランニングやジムでもズレにくい
- バッテリーが長持ちするため、長時間の運動でも充電切れの心配が少ない
こうした特徴から、スポーツ向けイヤホンとしても非常に優秀なモデルと言えます。
💻 3. PCとスマホを切り替えて使う人
「LolliClip」は、マルチポイント接続対応のため、PCとスマホを同時に接続してシームレスに切り替えながら使用できます。
- 仕事中にPCで会議をしながら、スマホの着信も取れる
- タブレットで動画を観ながら、スマホの音楽を操作できる
こうした使い方をしたい人には、非常に便利なイヤホンとなります。
こんな人には向かないかも?
「LolliClip」は、全ての人に完璧なイヤホンというわけではなく、以下のような人には向かない可能性があります。
❌ 1. 完全な静寂を求める人
「LolliClip」のノイズキャンセリングは、「環境音を軽減する」程度のもので、電車の走行音や飛行機のエンジン音を完全にカットすることはできません。
そのため、「とにかく静かな環境で集中したい」「強力なノイズキャンセリングが必要」という人には、カナル型のANCイヤホンの方が向いているでしょう。
❌ 2. 長時間快適に装着したい人
「LolliClip」は、イヤーカフ型としては比較的安定した装着感ですが、長時間使用では耳への圧迫感を感じる場合があるため、「軽いつけ心地で、1日中快適に装着したい」という人には、よりソフトなイヤカフ型イヤホンの方が適しているかもしれません。
❌ 3. 操作を本体だけで完結させたい人
「LolliClip」のタッチ操作はシンプルですが、音量調整ができない・ワンタップ操作がないなど、カスタマイズ性に制限があります。
そのため、本体のみで細かく操作したい人には、やや使い勝手が悪いと感じるかもしれません。
EDIFIER 「LolliClip」レビューの総括
EDIFIER 「LolliClip」は、イヤーカフ型イヤホンの枠を超えた革新的なモデルでした。
高音質を実現する13mmドライバーとLDAC対応により、これまでのオープン型イヤホンでは考えられなかったクリアで迫力のあるサウンドを提供します。
装着感はしっかりしており、スポーツや長時間の使用にも適している一方で、耳への圧迫感を感じる場面もありました。
ノイズキャンセリングは環境音の軽減には効果的ですが、電車や飛行機のような騒音にはあまり強くありません。
それでも、マルチポイント接続や長時間バッテリー、防水性能など、利便性を高める機能が充実しており、日常使いからアクティブなシーンまで幅広く活躍できるイヤホンです。
音質を重視し、快適な使い勝手を求める人には、「LolliClip」は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
新たなイヤホンの可能性を感じさせるこのモデルを、ぜひ体験してみてください。
