EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、音質にこだわるオーディオファンに向けた超ハイエンド完全ワイヤレスイヤホンです。
この製品は、80年以上の歴史を持つ日本のオーディオブランド「STAX」が、親会社であるEDIFIERのもと開発したシリーズの最新モデルとなります。
「STAX SPIRIT S10」の最大の特徴は、世界初の「平面磁界型ドライバー」とアクティブノイズキャンセリング(ANC)を組み合わせたイヤホンであることです。
この技術により、透明感あふれるサウンドとノイズ抑制を同時に実現。さらに、L-DACやaptX Adaptiveといったハイエンドコーデックにも対応し、あらゆるシーンで最適な音質を提供します。
開封時から感じられる高級感も見逃せません。
豪華なパッケージと光沢のあるデザインは、所有する喜びを与え、イヤホン自体も装着感が良く、安定感のあるフィットを提供します。
運動時にも安心して使えるIP54防水性能を備え、多様なライフスタイルに対応しています。
この記事では、EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」のデザイン、音質、操作性から使用体験まで詳しくレビューしていきます。
ハイエンドイヤホンをお探しの方や、STAXシリーズのファンの方には、見逃せない情報をお届けします。

EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」とは?

EDIFIERとSTAXの関係
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、歴史ある日本のオーディオブランド「STAX」と、中国のオーディオメーカー「EDIFIER」が手を組んで誕生した高級ブランドシリーズの一環です。
STAXは、1938年に設立され、特に静電型ヘッドホンの開発で高い評価を得てきたブランドですが、2011年にEDIFIERによって買収されました。
これにより、STAXの持つ高度なオーディオ技術とEDIFIERのグローバルな生産力が融合し、「STAX SPIRIT」シリーズという新しい高音質の製品群が生まれました。
「STAX SPIRIT S10」は、このシリーズにおける最新の完全ワイヤレスイヤホンモデルです。
「STAX SPIRIT S10」の平面磁界型ドライバーとは?
「STAX SPIRIT S10」の最大の特徴は、平面磁界型ドライバーを搭載していることです。
このドライバーは、一般的なダイナミックドライバーとは異なり、薄い振動板全体に磁力が均一に働く構造となっています。
その結果、以下のようなメリットがあります。
- 高解像度と透明感のある音質:振動板の均一な動きにより、微細な音の表現が可能で、音楽のディテールを忠実に再現します。
- 広い音場:ダイナミックドライバーでは得られない、まるでホールでの演奏を聴いているかのような広がりのある音場を提供します。
- 中高域のクリアさ:特に女性ボーカルやアコースティック楽器の音が鮮明で、美しい響きを感じられます。
- レスポンスの速さ:瞬時に振動板が反応するため、音の立ち上がりが良く、軽快で爽快感のあるサウンドが楽しめます。
この技術は、通常はハイエンドな有線ヘッドホンで使用されることが多く、完全ワイヤレスイヤホンへの搭載は「STAX SPIRIT S10」が世界初となっています。
STAX SPIRITシリーズの他モデルとの違い
「STAX SPIRIT S10」は、これまでのシリーズモデルである「S3」や「S5」とは異なる新たな方向性を示しています。
「S3」や「S5」はワイヤレスヘッドホンとしてリリースされているので、そもそものカテゴリが違うのですが、STAX SPIRITと技術の進化を感じる部分もあります。
特に次のような点で進化が見られます。
- ノイズキャンセリング(ANC)の搭載:「S3」や「S5」では非対応だったANC機能を「S10」は備えており、外出先でも音楽に没入しやすくなっています。
- 完全ワイヤレス設計:「S10」は完全ワイヤレスイヤホンであり、これまでのシリーズが提供してきたヘッドホンとは異なる利便性を実現。通勤や運動時にもストレスなく使用できます。
- ハイエンド音質コーデックの対応:L-DACやaptX Adaptive、aptX Losslessといった最新の音声コーデックに対応し、AndroidやiOSデバイスなど、さまざまな環境で高音質を提供します。
- ゲームモードと低遅延性能:0.08秒の低遅延ゲームモードを搭載し、動画視聴やゲームプレイ時にも音ズレのない快適な体験が可能です。
「STAX SPIRIT S10」はこれまでのSTAXシリーズの特徴を引き継ぎつつも、最新のワイヤレス技術を採用することで、より幅広いユーザー層に向けた高級イヤホンとして位置づけられています。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」のデザインと装着感

ケースとイヤホン本体の高級感あふれるデザイン
「STAX SPIRIT S10」は、その外観からも高級感が漂う設計が特徴です。
まず、梱包はミニPCのような頑丈でしっかりとしたパッケージに収められており、開封する瞬間から高品質さを感じられます。
イヤホンケースは、光沢のあるパール仕上げで、見る角度や光の当たり方によって色合いが変わり、立体感を演出します。
ケースには「STAX SPIRIT」のロゴが施され、シンプルながらも存在感があります。
ピアノブラックの質感が用いられた箇所もあり、全体的に高級オーディオ製品らしいデザインです。
ただし、指紋が付きやすいという難点もあるため、定期的な手入れが求められます。
イヤーチップの種類と装着感の調整方法
「STAX SPIRIT S10」にはXS、S、M、L、XLの5種類のイヤーチップが用意され、SサイズとMサイズとLサイズはそれぞれ予備も1ペアずつ付属しています。
このため、自分の耳に合うサイズを見つけやすく、快適なフィット感が得られます。
イヤホン本体のノズルは楕円形をしており、耳に挿入した後に軽く回すことで、しっかりと耳に固定される設計です。
この構造により、遮音性が向上し、音漏れも抑えられます。
イヤホンを装着したまま頭を振っても簡単には落ちないほどの安定感があり、長時間の使用でも快適に感じられるでしょう。
防水性能と運動時の使いやすさ
「STAX SPIRIT S10」は、IP54の防水・防塵性能を備えています。
この等級は、汗や軽い雨程度であれば問題なく耐えられることを意味しており、ジムでのトレーニングやランニングなど、運動中の使用にも適しています。
さらに、ケースのデザインも持ち運びやすさを考慮しており、丸みのある部分と直線的な部分が組み合わさった構造です。
ケースはやや大きめですが、ポケットやカバンに入れても邪魔になりにくく、外出時の使い勝手が向上しています。
イヤホンを収納する際、スティック部分をつまむのではなく、奥から手前に持ち上げるようにすると取り出しやすい工夫もされています。
また、装着時に自然なフィット感が得られるため、長時間使用しても耳が痛くなりにくい点も魅力です。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」の音質と機能

音質:平面磁界型ドライバーの透明感と解像度
「STAX SPIRIT S10」の音質は、平面磁界型ドライバーによって実現されています。
このドライバーは、一般的なダイナミック型ドライバーとは異なり、極めて薄い振動板を磁力で均一に動かす構造が特徴です。
その結果、次のような優れた音響体験を提供します。
- 透明感と解像度の高さ:音の輪郭がはっきりしており、楽器やボーカルがクリアに分離して聞こえます。特に女性ボーカルやバイオリンなどの高音域の再現性が高く、爽快で美しいサウンドが楽しめます。
- 広い音場:「S10」は、まるでライブ会場やホールで音楽を聴いているかのような広がりのあるサウンドステージを提供します。空間的な広がりが感じられるため、没入感が高い音響体験を実現します。
- 中音域の豊かさ:中音域の表現が豊かで、ボーカルの自然な質感が引き立ちます。声の抑揚や響きが繊細に再現され、まるでアーティストが目の前で歌っているかのようなリアルさを感じられます。
- 低音の正確さ:深い沈み込みは控えめですが、アタック感のある芯のある低音を再現します。ロックやポップスでは十分な低音を感じられますが、EDMなどの重低音が必要なジャンルでは物足りなさを感じる場合もあります。
ANC(ノイズキャンセリング)と外音取り込み機能の実力
「STAX SPIRIT S10」は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しており、周囲の騒音を効果的に抑えます。
特に低音域の雑音(電車の走行音やエンジン音など)に強く、音楽や通話への没入感を高めます。
ただし、人の声や高音域のノイズの除去はやや弱く感じることもあります。
- 適応型ノイズキャンセリング:周囲の環境に合わせてノイズキャンセルのレベルを自動調整する機能を搭載しています。風切り音の低減も効果的で、風の強い場所でも快適に使用できます。
- 外音取り込み機能:10段階の調整が可能で、必要な外音だけを取り入れることができます。例えば、会話をしやすくする「ボーカル強調」モードや、周囲の音をより把握しやすい「背景音強調」モードが用意されています。
高音質コーデック対応とカスタマイズ性
「STAX SPIRIT S10」は、最新のオーディオコーデックに対応しており、さまざまなデバイスで高音質を提供します。
- L-DACとaptX Adaptive対応:L-DACでの音楽再生は、CDの3倍の情報量を提供し、より繊細でリアルなサウンドを楽しむことができます。aptX Adaptiveは低遅延で安定した接続を実現し、Androidデバイスでも快適な音楽体験が可能です。
- 専用アプリでの音質カスタマイズ:EDIFIER専用アプリを使うことで、原音、ダイナミック、静電器などのプリセットから音質を選択可能。さらに、イコライザーを自分好みにカスタマイズすることもできます。
- ゲームモード:0.08秒の低遅延モードを搭載し、ゲームや動画視聴時の音ズレを最小限に抑えます。音ゲー以外の用途ではほとんど違和感を感じないレベルの遅延です。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、これらの機能を組み合わせることで、音楽リスニング、ゲーム、通話などあらゆるシーンで最高の音響体験を提供します。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」の操作性と接続性

タッチ操作と操作カスタマイズ機能
「STAX SPIRIT S10」は、イヤホンのスティック部分に感度の高いタッチセンサーを搭載しています。
従来の物理ボタンやタップ式操作と異なり、「つまむ」ようにして操作するスタイルが特徴で、誤操作を防ぎながら直感的な操作が可能です。
- カスタマイズ可能な操作設定:アプリから、再生/一時停止、音量調整、曲送り・曲戻し、ゲームモードの切り替え、ノイズキャンセリングや外音取り込みの切り替えなどを自由に設定できます。
- タッチ感度の調整:感度もアプリから調整可能で、自分の操作スタイルに合わせた最適な反応に設定することができます。
- 左右独立した操作:左右のイヤホンに異なる操作を割り当てることが可能で、自由度が非常に高い設計です。例えば、右のイヤホンで音量調整、左のイヤホンで曲送りなどの設定が可能です。
マルチポイント接続とゲームモードの使い勝手
「STAX SPIRIT S10」は、マルチポイント接続に対応しており、2台のデバイスを同時に接続することができます。
例えば、スマートフォンとタブレットを接続し、動画視聴中に電話がかかってきた際にシームレスに切り替えが可能です。
- 接続の切り替え:マルチポイントは、同時に2台のデバイスで接続が維持されますが、片方の音声が停止されてからもう一方の音声が再生される仕組みです。切り替えもスムーズで、実用性が高いです。
- L-DACとの併用制限:マルチポイントを使用すると、L-DACやLHDCの一部の高音質コーデックは使えなくなるため、接続用途によって使い分けが必要です。
- ゲームモードの低遅延性能:0.08秒という低遅延モードにより、ゲームや動画視聴でも音ズレを感じさせない快適な体験が可能です。FPSやリズムゲームなど、正確なタイミングが求められる場面でも安心して使用できます。
バッテリー持続時間と充電の利便性
「STAX SPIRIT S10」は、イヤホン本体だけで最大7時間、充電ケース併用で最大28時間の再生が可能です。
これは標準的なバッテリー容量ですが、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を使用する場合は再生時間がやや短くなる可能性があります。
- 急速充電対応:短時間の充電で数時間使用できる急速充電機能を備えており、忙しい日常生活でも使いやすい設計です。
- 充電ケースの利便性:ケースはUSB Type-Cでの充電に対応しており、最近のデバイスと同じケーブルが使えるため利便性が高いです。
- ワイヤレス充電非対応:高価格帯のイヤホンでありながら、ワイヤレス充電には非対応のため、その点は注意が必要です。
EDIFIER専用アプリでの管理も充実しており、バッテリー残量の確認や充電履歴、接続状況のモニタリングも可能です。
これにより、日常使いでの不便を減らし、より快適な使用体験を提供します。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」を使用した私の体験談・レビュー

開封時の印象
最初に「STAX SPIRIT S10」を開封したとき、ミニPCのような重厚感のあるパッケージに驚かされました。
箱を開けると、豪華なデザインのケースとイヤホン本体が顔を出し、見た瞬間に「高級感のあるイヤホン」という印象が伝わってきました。
ケース表面の光沢とパール感が美しく、まるでアート作品を手に取るような感覚です。
しかし、指紋が付きやすいため、使用後は布で拭くことが必須と感じました。
装着感と日常での使いやすさ
実際に装着してみると、イヤホンのフィット感が非常に良く、耳にしっかりと収まりました。
特に楕円形のノズルが耳にぴったりとフィットするため、音漏れがなく、遮音性も高く感じられます。
頭を振っても外れない安定感があり、長時間装着していても耳が痛くなりにくい点が印象的でした。
IP54の防水性能のおかげで、運動時に汗をかいても安心して使用できるのも大きな魅力です。
音質体験
音質は予想を上回るものでした。
特に平面磁界型ドライバーならではの透明感と解像度が際立ち、これまで聴いていた曲がまるで別物のように感じられました。
ボーカルやアコースティック楽器の表現が非常に繊細で、音のディテールがクリアに聞こえます。
低音は控えめですが、音の輪郭がはっきりとしており、芯のある力強い音を感じました。
一方で、EDMのような重低音を求める人には少し物足りないかもしれませんが、ロックやポップス、クラシック音楽との相性は抜群です。
また、L-DACでの音楽再生は、音源の細部まで感じ取れる感覚があり、アーティストの息遣いや楽器の余韻までもがリアルに再現されました。
操作性と接続の利便性
タッチセンサーの反応が良く、誤操作がほとんどありませんでした。
つまむようにして操作するスタイルも使いやすく感じました。
操作のカスタマイズが自由で、日常のさまざまなシーンに合わせて使い分けられる点も気に入りました。
また、マルチポイント接続でスマートフォンとタブレットを同時に使っても、切り替えがスムーズでストレスを感じませんでした。
ゲームモードの低遅延機能も効果的で、動画やゲームの音ズレをほとんど感じない快適な体験ができました。
体験談のまとめとしての感想
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、音質・デザイン・操作性のすべてにおいて高水準を誇るイヤホンです。
特に透明感のある音質は印象的で、音楽を純粋に楽しみたい方にとっては最高の選択肢と言えるでしょう。
価格はやや高めですが、その価値を十分に感じさせてくれる製品です。
アウトドアや運動中、仕事中の使用にも対応できるため、どんな場面でも満足できるイヤホンだと確信しました。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」に関するQ&A

EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「STAX SPIRIT S10」はどんな人に向いていますか?
「STAX SPIRIT S10」は、透明感と解像度の高いサウンドを求めるオーディオファンに向いています。特に、ボーカルやアコースティック音楽を楽しむ方や、音のディテールを重視するリスナーに最適です。また、複数デバイスの同時接続を活用したいビジネスパーソンや、ANCで通勤・移動時に快適に音楽を聴きたい方にもおすすめです。
平面磁界型ドライバーとは何ですか?
平面磁界型ドライバーは、薄い振動板を磁力で均一に動かす技術です。これにより、音の立ち上がりが速く、クリアで透明感のあるサウンドを実現します。一般的なダイナミックドライバーに比べ、より自然で広がりのある音場が楽しめるのが特徴です。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)はどの程度効果がありますか?
「STAX SPIRIT S10」のANC機能は、低周波数の騒音(電車の走行音など)をしっかりと軽減しますが、人の声や高音域のノイズには若干弱さを感じることがあります。それでも、日常の通勤やカフェでの使用には十分な効果を発揮します。
ゲームモードの低遅延性能はどのくらいですか?
「STAX SPIRIT S10」のゲームモードでは、約0.08秒の低遅延を実現しており、FPSゲームや動画視聴時にも音ズレをほとんど感じさせません。音ゲーのようにタイミングがシビアな場面でも快適にプレイ可能です。
防水性能がありますか?
「STAX SPIRIT S10」はIP54の防水・防塵性能を備えています。汗や軽い雨には十分対応できるため、スポーツやアウトドアでも安心して使用できます。ただし、完全防水ではないため、水没には注意が必要です。
バッテリーの持ち時間はどのくらいですか?
「STAX SPIRIT S10」は、イヤホン単体で最大7時間、充電ケースを併用すると最大28時間の再生が可能です。急速充電にも対応しており、短時間の充電で数時間の使用ができます。ただし、ANCを使用すると再生時間はやや短くなります。
ワイヤレス充電には対応していますか?
残念ながら、「STAX SPIRIT S10」はワイヤレス充電には対応していません。USB Type-Cケーブルでの充電が必要ですが、急速充電対応で利便性は高いです。
マルチポイント接続で気をつけるべきことはありますか?
「STAX SPIRIT S10」は2台のデバイスを同時に接続するマルチポイント機能に対応しています。ただし、マルチポイント接続を使用する場合はL-DACやLHDCの一部の高音質コーデックが利用できなくなるため、用途に応じた使い分けが必要です。
iOSとAndroidのどちらでも使えますか?
「STAX SPIRIT S10」はiOSとAndroidのどちらにも対応しています。iOSではAAC、AndroidではL-DACやaptX Adaptiveなどのコーデックが利用できるため、デバイスに最適な音質で楽しむことができます。
「STAX SPIRIT S10」と他のモデル(S3/S5)の違いは何ですか?
「STAX SPIRIT S10」は、ANC機能と完全ワイヤレス設計を備えたイヤホンの最新モデルです。「S3」や「S5」はヘッドホン型であり、ANC非対応ですが、「S10」は完全ワイヤレスイヤホンとして、携帯性や利便性を高めた設計になっています。また、「S10」は世界初の平面磁界型ドライバー搭載ANCイヤホンという点でも独自性があります。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」レビューのまとめ

EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、音質、デザイン、機能性のすべてにおいて高い完成度を持つ完全ワイヤレスイヤホンです。
その特徴と魅力をもう一度まとめると、以下のような点が挙げられます。
音質
「STAX SPIRIT S10」は、平面磁界型ドライバーを搭載することで、透明感と解像度の高いサウンドを提供します。
広がりのある音場と繊細な表現力により、特にボーカルやアコースティック楽器との相性が抜群です。
重低音は控えめですが、芯のある低音が求められるジャンルには十分に対応します。L-DACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックにも対応しており、どのデバイスでも最高の音質を楽しむことができます。
デザインと装着感
高級感のあるデザインと、楕円形ノズルの快適な装着感が特徴です。
イヤーチップのサイズが豊富に揃っているため、自分の耳にぴったりフィットするものを選べます。
IP54の防水性能で、汗や軽い雨にも強く、運動時やアウトドアでの使用にも適しています。
操作性と接続性
つまむようにして操作するタッチセンサーは、直感的で誤操作が少ない設計です。
アプリから操作や感度を自由にカスタマイズでき、ユーザーの好みに合わせた設定が可能です。
マルチポイント接続で複数のデバイス間の切り替えがスムーズで、0.08秒の低遅延モードにより、ゲームや動画視聴時にも音ズレを感じません。
バッテリー
イヤホン単体で最大7時間、ケース併用で最大28時間の再生が可能です。
急速充電に対応しているため、短時間の充電で長時間の使用ができます。
ただし、ワイヤレス充電には対応していない点は、やや残念な部分といえるでしょう。
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」レビューの総括
EDIFIER 「STAX SPIRIT S10」は、完全ワイヤレスイヤホンの中でも突出した性能を持つモデルです。
特に透明感のある音質と高級感のあるデザインは、オーディオファンにとって大きな魅力です。
ANC機能や豊富なカスタマイズオプションにより、どんなシーンでも快適に使用できる点も高評価です。
その一方で、重低音を重視するリスナーには若干物足りなさを感じるかもしれませんが、総合的には非常に完成度の高いイヤホンといえるでしょう。
価格はハイエンド製品にふさわしいものですが、それに見合う満足度を提供してくれます。
