2024年、ワイヤレスイヤホン市場に再び旋風を巻き起こす新製品が登場しました。
JBLが送り出す最新フラッグシップモデル「TOUR PRO 3」です。
前作である「TOUR PRO 2」は、世界初のスマートタッチディスプレイを充電ケースに搭載した画期的なモデルとして大きな話題を集め、音質と機能性のバランスが非常に優れた製品として高く評価されました。
しかし、「TOUR PRO 3」はその実績に甘んじることなく、さらに多くの新機能と音質向上を実現した驚異的なモデルとなっています。
今回の「TOUR PRO 3」では、初めてダイナミックドライバーとBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成を採用することで、JBL史上最高のサウンドクオリティを実現しました。
これにより、深みのある重低音と繊細な高音域を同時に表現することが可能になり、まさにハイエンドイヤホンにふさわしい圧倒的な音質を提供してくれます。
さらに、音質以外にも数々の進化があります。
ヘッドトラッキング機能を含む最新の空間オーディオテクノロジーや、他のイヤホンでは見られないディスプレイ付きスマート充電ケース、トランスミッター機能の搭載など、2024年のワイヤレスイヤホン市場で最も注目されるべき製品といえるでしょう。
この記事では、JBL 「TOUR PRO 3」の進化点や音質レビュー、ノイズキャンセリング性能、スマート充電ケースの使い方まで、実際に使用して感じた内容を詳細に解説していきます。
JBLファンのみならず、これから高品質なワイヤレスイヤホンを手に入れたいと考えているすべての方に向けて、「TOUR PRO 3」の魅力を徹底的にお伝えします。
JBL 「TOUR PRO 3」とは?
JBL 「TOUR PRO 3」は、JBLの完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。
前作の「TOUR PRO 2」の人気を受け、さらに音質や機能を強化し、2024年の最新技術を惜しみなく投入した製品です。
JBL初となるデュアルドライバー構成や、ケースに搭載されたスマートディスプレイ、そしてノイズキャンセリングの性能向上など、様々な面で大きく進化しています。
ここでは、「TOUR PRO 3」が「TOUR PRO 2」とどのように異なるのか、その詳細を解説していきます。
JBL 「TOUR PRO 2」からの進化点
JBL 「TOUR PRO 3」は、前作「TOUR PRO 2」からさまざまな点で進化しています。主な進化点は以下の通りです。
- デュアルドライバー構成の採用: 「TOUR PRO 3」では、JBL初となるデュアルドライバー構成を採用。10mmのダイナミックドライバーと、BA(バランスドアーマチュア)ドライバーを組み合わせたハイブリッド設計になっており、これにより低音から高音までの再現性が大幅に向上しています。ダイナミックドライバーは力強い低音を担当し、BAドライバーが繊細な高音域を再現することで、前作よりも広がりのある音質を実現しています。
- ノイズキャンセリング性能の向上: 「TOUR PRO 3」では、ハイブリッドノイズキャンセリング技術が強化され、さらに「リアルタイム補正機能」も新たに搭載されました。これにより、環境に応じてノイズキャンセリングの効果を自動調整し、どのようなシーンでも高い遮音性能を発揮できるようになっています。また、イヤーピースをフォームタイプに変更することで、物理的な遮音性も向上している点が特徴です。
- スマート充電ケースのディスプレイが大型化: 前作のスマート充電ケースには1.45インチのディスプレイが搭載されていましたが、「TOUR PRO 3」ではこれが約29%大型化され、1.56インチのディスプレイを採用。文字や操作ボタンの視認性が向上したほか、表示項目の数も増えており、充電ケース単体で設定や操作がさらにしやすくなっています。
- トランスミッター機能の追加: 「TOUR PRO 3」のケースには、トランスミッター機能が搭載されており、Bluetooth非対応のデバイス(パソコン、テレビ、飛行機など)にも接続可能です。ケースに付属のUSB-C to 3.5mmケーブルを使うことで、ワイヤレス接続ができないデバイスでも高音質で音楽や動画を楽しむことができるようになり、用途が広がりました。
- LDAC対応でさらに高音質に: 「TOUR PRO 3」は、前作では対応していなかったハイレゾオーディオコーデック「LDAC」にも対応しました。LDACを使うことで、ワイヤレスでありながらハイレゾ級の音質を実現し、特にAndroidユーザーにとっては、よりクリアでダイナミックなサウンドを楽しめる製品となっています。
- オーラキャスト(Auracast)対応: 「TOUR PRO 3」は、オーラキャストに対応しており、1台の送信機から複数のオーラキャスト対応デバイスに同じ音声を伝送することができます。これにより、家族や友人と一緒に同じ音楽や映画を複数のイヤホンで同時に楽しむことができます。複数人での鑑賞シーンや、テレビ視聴時などで非常に役立つ機能です。
- パーソナルサウンド機能の強化: 「TOUR PRO 2」では「Personi-fi 2.0」という個々の聴力特性に合わせた音質調整機能が搭載されていましたが、「TOUR PRO 3」ではこれが「Personi-fi 3.0」にアップデートされました。新しいアルゴリズムと計算方法が採用され、より細かい調整が可能になっています。ユーザーは自分の聴力特性に合わせた音質をさらに正確にカスタマイズでき、最適なリスニング体験を得られるようになっています。
カラーバリエーションとデザインの違い
JBL 「TOUR PRO 3」のカラーバリエーションは、以下の2色が用意されています。
- ブラック(Black): シックでモダンな印象のブラックは、どんなシーンにもマッチするデザインです。メタリックな質感とシンプルな外観に、JBLのロゴがさりげなく配置されており、スタイリッシュな雰囲気を演出しています。
- ラテ(Latte): ラテは、優しい色味で肌馴染みの良いカラーです。ツヤ感のある仕上げで高級感を感じさせるデザインになっており、女性やカジュアルなスタイルを好む方にもおすすめです。イヤホン本体とケースのパール感が特徴で、ブラックと比べて少し華やかな印象を与えます。
また、「TOUR PRO 3」のデザインは、前作と比べてケースのディスプレイが大型化し、イヤホン本体も少し小型化されています。
イヤホンの形状は「スティック型」を採用しており、前作同様に楕円形のノズルを採用することで耳へのフィット感を向上させています。
装着感も向上しており、長時間の使用でも疲れにくい設計です。
全体的に洗練されたデザインに仕上がっており、JBLならではの高いデザイン性を維持しながら、使いやすさも追求したモデルとなっています。
JBL 「TOUR PRO 3」の音質レビュー
JBL 「TOUR PRO 3」は、従来のJBLイヤホンに見られた重厚な低音の強みを引き継ぎながらも、JBLとして初めて採用された「デュアルドライバー構成」によって、さらにクリアで奥行きのある音質を実現しています。
このセクションでは、「TOUR PRO 3」の音質について、技術的な背景から、実際の聴感に基づくレビューを詳しく解説していきます。
デュアルドライバー構成による音質向上
「TOUR PRO 3」の音質向上の要となっているのが、「ダイナミックドライバーとBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーのハイブリッド構成」です。
JBLがデュアルドライバーを採用したのは、このモデルが初めてであり、従来のシングルドライバーでは表現しきれなかった音域の繊細さと豊かさを実現しています。
- ダイナミックドライバーの特徴と役割: 「TOUR PRO 3」に搭載されている10mmダイナミックドライバーは、主に低音域から中音域の再生を担当します。このドライバーには、カーボンコーティングとTPU素材が用いられており、歪みを最小限に抑えながら、豊かでパワフルな低音を再生できるように設計されています。その結果、深く沈み込むような重低音と、軽快なリズム感を同時に表現することが可能です。
- BAドライバーの特徴と役割: BAドライバーは、主に中音域から高音域をカバーしており、細かい音の表現や、透明感のある高音域の再生に優れています。従来のダイナミックドライバーだけでは表現しきれなかった繊細な高音域のディテールを、BAドライバーが補うことによって、より立体的で奥行きのある音響体験を実現しています。特に、ボーカルの息遣いや楽器の細かな音の余韻をしっかりと捉え、クリアでヌケの良いサウンドを提供します。
- デュアルドライバー構成による音質の相乗効果: ダイナミックドライバーとBAドライバーの組み合わせは、低音と高音の分離感を高め、各音域での解像度を向上させる効果があります。具体的には、低音域は重厚かつ深みがありながらも、中音域から高音域にかけてのヌケが良いため、音の立ち上がりが非常にスムーズです。これにより、音楽ジャンルを問わず、クリアで鮮明なサウンドを提供します。
また、「TOUR PRO 3」は、音質調整の最適化にも重点を置いており、異なる特性を持つ2つのドライバーが干渉せず、調和するようにチューニングされています。
これにより、ダイナミックドライバーとBAドライバーそれぞれの強みを最大限に活かし、JBLらしい迫力ある低音と、繊細な高音のハイブリッドサウンドが楽しめます。
低音・中音・高音のバランスと特性
「TOUR PRO 3」は、デュアルドライバー構成によって、低音域、中音域、高音域のそれぞれがバランスよく再生されるように設計されています。
それぞれの音域の特性とバランスについて詳しく見ていきましょう。
- 低音域: JBLの伝統ともいえる、重厚で力強い低音は健在です。「TOUR PRO 3」では、従来のモデルよりも低音の量感が増し、深さが強調されているため、低音が重なり合う楽曲でもモタつかず、タイトで迫力のあるサウンドが得られます。特に、ダイナミックドライバーの性能向上により、深いところまで沈み込むような低音が再現される一方、輪郭がはっきりとしており、ベースラインやドラムのビートがしっかりと聴き取れます。これにより、EDMやロック、ヒップホップなど、重低音を重視するジャンルとの相性が抜群です。
- 中音域: 中音域は、ダイナミックドライバーとBAドライバーが共同で再生するため、豊かなハーモニーと自然な音の広がりが特徴です。ボーカルの声が前に出てきて、より明瞭に聴こえるため、楽器や他の音に埋もれることがありません。特にボーカルのディテールや、アコースティックギター、ピアノといった楽器の音色を美しく表現する能力が高く、クラシックやジャズ、ポップスなどの繊細な表現を求める楽曲でも、透明感のあるサウンドを提供します。
- 高音域: 高音域は、BAドライバーの力を最大限に活かし、非常にクリアで抜けが良いのが特徴です。シャープな響きや、シンバルの金属的な音、フルートやトランペットの管楽器のサウンドをクリアに表現しつつも、刺さるような耳障りなピークがないため、長時間のリスニングでも疲れにくい音質に仕上がっています。これにより、オーケストラの高音域パートや、女性ボーカルのハイトーンが美しく再現され、JBLの高音質サウンドを存分に楽しめます。
各ジャンル別の相性とおすすめ音楽
「TOUR PRO 3」は、さまざまな音楽ジャンルに対応できるオールラウンダーなイヤホンです。
デュアルドライバー構成によるバランスの取れた音質は、ジャンルごとに適切な表現力を発揮し、聴き手に臨場感ある音楽体験を提供します。
以下は、各ジャンル別の相性とおすすめの音楽です。
- ロック、EDM、ヒップホップ: 重低音が際立つロックやEDM、ヒップホップなどのジャンルでは、「TOUR PRO 3」のパワフルな低音再生が活きてきます。ダイナミックドライバーが再生する深い低音が、ビートやリズム感をしっかりと支え、楽曲に力強さと躍動感を与えます。特にEDMでは、重低音がうねるようなサウンドを忠実に再現し、クラブミュージックやライブ感のある楽曲を楽しむのに最適です。
- ジャズ、クラシック、アコースティック: ジャズやクラシック、アコースティック音楽では、「TOUR PRO 3」の中高音域のクリアさと繊細な表現が活きてきます。ピアノや弦楽器、管楽器の響きを細部まで再現し、アーティストの意図する細かなニュアンスや空気感をしっかりと感じ取れます。特にジャズでは、サックスやトランペットの柔らかく伸びやかな音が心地よく響き、クラシックでは、オーケストラの迫力と繊細さを両立したサウンドを楽しむことができます。
- ポップス、ボーカル中心の楽曲: ポップスやボーカルが主役の楽曲では、「TOUR PRO 3」のクリアな中音域と、BAドライバーによる明瞭なボーカル再生が効果を発揮します。ボーカルが他の楽器音に埋もれず、前に出て聴こえるため、歌詞の表現や声のニュアンスをしっかりと楽しむことができます。透明感のあるサウンドは、シンプルな楽曲からリッチなサウンドの楽曲まで幅広く対応し、ボーカル中心のポップスが特におすすめです。
JBL 「TOUR PRO 3」は、幅広い音楽ジャンルに対応できる高い汎用性を持ちつつ、ジャンルごとの特性を活かした音質表現が可能です。
そのため、音楽ジャンルを問わず、どのような楽曲でも豊かなサウンド体験を楽しめる、非常にバランスの取れたワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。
JBL 「TOUR PRO 3」のノイズキャンセリングと外音取り込み機能
JBL 「TOUR PRO 3」は、優れた音質だけでなく、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能も大きな進化を遂げています。
特に、ノイズキャンセリングの強化と外音取り込み機能の自然さは、JBLの技術力を感じさせる仕上がりです。
このセクションでは、「TOUR PRO 3」のノイズキャンセリングと外音取り込み機能について、性能や実用性、他社製品との比較を交えながら詳しく解説します。
ノイズキャンセリングの実力と実用性
「TOUR PRO 3」は、ノイズキャンセリング機能の性能が大幅に向上しています。
前作の「TOUR PRO 2」でもそこそこ優秀とされていたノイズキャンセリング性能が、「TOUR PRO 3」では強力なノイズ除去能力を実現しており、特に低周波数帯の騒音抑制力が向上しています。
- 低周波ノイズのカット性能: 「TOUR PRO 3」は、電車の走行音や飛行機のエンジン音、エアコンの作動音など、低周波数帯のノイズを大幅に軽減する能力に優れています。実際の使用感としても、騒がしい環境下でもノイズキャンセリングをオンにすることで、環境音がかなり抑えられ、音楽に集中しやすくなると感じました。特に電車内では、音楽を流さずとも車内の走行音がほとんど聞こえないレベルまで低減され、外部の雑音をシャットアウトすることができます。
- 人の声や高周波数帯のノイズにも強い: 一般的なノイズキャンセリングイヤホンでは、低周波数帯のノイズはカットできても、人の声や高周波数の音は取り切れないことが多いです。しかし、「TOUR PRO 3」は、これまでのモデルに比べて高周波ノイズにも強く、カフェやオフィスなどの人が集まる環境でも人の声や会話音を効果的に抑えてくれます。これにより、集中したい時や作業を行う際に役立ち、より静かな環境を作り出すことが可能です。
- リアルタイム補正機能による最適なノイズキャンセリング: 「TOUR PRO 3」では、周囲の環境音をリアルタイムで解析し、最適なノイズキャンセリングを適用する「リアルタイム補正機能」が搭載されています。これにより、静かな場所ではノイズキャンセリングの効果を抑え、バッテリー消費を抑えつつ自然な音環境を保つことができます。また、騒がしい場所では最大限のノイズキャンセリングを発揮し、効果を最適化するため、どのような環境下でも高い実用性を発揮します。
- フォームタイプのイヤーチップ使用による遮音性向上: 「TOUR PRO 3」には、シリコンイヤーチップとフォームタイプのイヤーチップが付属しています。フォームタイプのイヤーチップを使用することで、物理的な遮音性が向上し、ノイズキャンセリング性能もさらに高まります。特に、人の声など高い周波数のノイズを抑える効果があり、カフェやオフィスなどの環境でもより効果的にノイズを軽減することが可能です。
外音取り込み機能とトークスルーモードの使い方
「TOUR PRO 3」は、ノイズキャンセリング機能と同様に外音取り込み機能も優れています。
周囲の音を自然なバランスで取り込むことができるため、イヤホンを装着したままでも、周囲の状況を把握しやすいのが特徴です。
- 外音取り込み機能の精度と実用性: 「TOUR PRO 3」の外音取り込み機能(アンビエントウェア)は、周囲の音を取り込みつつ、ユーザーの声を際立たせて聴き取りやすくすることができます。これにより、イヤホンを外さなくても会話が可能で、街中での移動やオフィスでの使用時に非常に便利です。音の取り込み具合は、アプリ上で細かく調整できるため、自分の好みや環境に応じて設定を変更できるのも魅力です。取り込む音の量を10段階で調整することができ、自然な音質で外音を取り込むため、ホワイトノイズが少なく、外部音と自分の声をバランスよく聞き取ることができます。
- トークスルーモードによる便利な会話機能: トークスルーモードは、音楽を再生したまま外音を取り込み、同時に音楽の音量を自動的に下げることで、相手の声を聞き取りやすくする機能です。この機能をオンにすることで、会話をスムーズに行うことができ、カフェやオフィスなどでの会話に非常に便利です。通常の外音取り込みモードでは、音楽の音量がそのままのため、声が聴こえづらい場合もありますが、トークスルーモードを使うことで、音楽の音量を自動で下げ、相手の声をより聞き取りやすくすることができます。
- 周囲の状況に応じたモード切り替え: 「TOUR PRO 3」の外音取り込み機能は、アプリやイヤホン本体のタッチ操作で簡単に切り替えることができ、ノイズキャンセリング、外音取り込み、トークスルーモードを瞬時に切り替えられます。これにより、状況に応じて最適なモードを選択し、ストレスなく使い分けが可能です。また、外音取り込みモードの際にも、イヤホン本体のマイクを使って周囲の音を効率よく取り込み、自然な音声体験を提供してくれます。
他社製品とのノイズキャンセリング性能比較
JBL 「TOUR PRO 3」のノイズキャンセリング性能は、他社製品と比較しても非常に高いレベルにあります。
ここでは、代表的な他社製品(Sony、Bose、Apple)との比較を通じて、「TOUR PRO 3」の優位性や特徴を解説します。
- Sony 「WF-1000XM5」との比較: Sonyの「WF-1000XM5」は、業界をリードするノイズキャンセリング性能を誇るモデルとして知られています。低周波から高周波まで幅広くノイズをカットする能力があり、特に静かな環境下でのノイズ除去能力は非常に優れています。しかし、「TOUR PRO 3」は、「WF-1000XM5」に匹敵する低周波ノイズの抑制能力に加え、リアルタイム補正機能によって環境に応じた最適なノイズキャンセリングを提供する点で、実用性の高さでは引けを取りません。また、物理的な遮音性が高いフォームタイプのイヤーチップを使うことで、「WF-1000XM5」に近いレベルのノイズ抑制力を発揮します。
- Bose 「QuietComfort Earbuds II」との比較: Bose 「QuietComfort Earbuds II」は、圧迫感の少ない自然なノイズキャンセリングと優れた外音取り込み機能で定評があります。特にBose製品は、耳への圧迫感を感じさせない自然なノイズ除去を得意としていますが、「TOUR PRO 3」もリアルタイム補正機能と、物理的な遮音性の高いイヤーチップによって、耳に負担をかけない自然なノイズキャンセリングを実現しています。また、外音取り込み機能においても、JBL独自のトークスルーモードにより、音楽を再生したままでも会話がしやすい点でBoseと同等の実力を備えています。
- Apple 「AirPods Pro」との比較: Apple 「AirPods Pro」(第2世代)は、デバイスとの親和性の高さと、空間オーディオを活用した臨場感のあるリスニング体験が魅力です。ノイズキャンセリング性能も優秀ですが、「TOUR PRO 3」はさらに強力なノイズ除去能力を持ち、外部音の取り込み精度も高く、特にノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え時の精度において優れています。「AirPods Pro」は、iOSデバイスとの相性が非常に良いですが、「TOUR PRO 3」はアプリを介してAndroidやWindowsなど他のプラットフォームでも最適なパフォーマンスを発揮できる点で、柔軟性の高さを持っています。
JBL 「TOUR PRO 3」は、これらの他社製品と比較しても、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能のバランスが非常に優れており、特に環境に応じたリアルタイム補正機能によって、どのようなシチュエーションでも最適なノイズキャンセリングを体験できる点が大きな強みです。
JBL 「TOUR PRO 3」のスマート充電ケースとトランスミッター機能
JBL 「TOUR PRO 3」は、通常のイヤホン機能だけでなく、充電ケース自体にも革新的な機能が備わっており、ユーザーにとってさらに便利で直感的な操作体験を提供しています。
このセクションでは、スマート充電ケースの特徴やトランスミッター機能の活用方法、ケース単体で行える設定や操作について詳しく解説します。
スマートディスプレイの活用方法
「TOUR PRO 3」の充電ケースは、前作に引き続き、スマートディスプレイを搭載していますが、今回はさらに機能性が向上しています。
ディスプレイは1.56インチと、前作の1.45インチから約29%大きくなり、操作性や視認性が大幅に改善されました。
このディスプレイを通じて、イヤホンや充電ケースの状態を一目で確認できるのはもちろん、さまざまな操作を簡単に行うことが可能です。
- 音楽再生中の情報表示: スマートディスプレイには、現在再生中の楽曲情報(アーティスト名、曲名、アルバム名など)が表示される機能が搭載されています。Apple MusicやSpotify、YouTubeなどのストリーミングサービスを利用している場合、ディスプレイに曲情報が表示され、どの楽曲を再生しているかを簡単に確認できます。また、YouTubeであれば、動画のチャンネル名やタイトルも表示されるため、動画を楽しむ際にも便利です。これにより、スマホを取り出さずとも、曲の確認や次の曲への切り替えが可能です。
- バッテリー残量の確認: 「TOUR PRO 3」のスマートディスプレイでは、充電ケースおよび左右のイヤホンのバッテリー残量を一目で確認できるようになっています。前作では、ロック画面を解除しなければバッテリー残量を確認できませんでしたが、「TOUR PRO 3」ではロックを解除する前にディスプレイ上でバッテリー状態をチェックすることが可能です。これにより、充電が必要かどうかをすぐに判断でき、外出前の準備がしやすくなります。
- ノイズキャンセリングや外音取り込みの切り替え: スマートディスプレイを活用すれば、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能の切り替えも簡単に行えます。ディスプレイ上でタップ操作をすることで、イヤホン本体やスマホアプリを操作することなく、設定の変更が可能です。外音取り込み機能をトークスルーモードに切り替えたり、ノイズキャンセリングをオフにしたりといった操作もディスプレイから行えるため、シームレスな使用体験を提供します。
- イヤーチップサウンドモードの設定: 「TOUR PRO 3」は、シリコンイヤーチップとフォームタイプのイヤーチップが付属しており、ディスプレイ上で使用するイヤーチップの種類に応じたサウンドモードを選択することができます。フォームタイプのイヤーチップに設定を変更することで、遮音性や音質が最適化されるため、よりクリアな音質やフィット感を得ることができます。イヤホン本体を取り出さずにケース側から設定できるのは、非常に便利なポイントです。
トランスミッター機能の活用シーン
JBL 「TOUR PRO 3」の大きな特徴の一つが、充電ケースに搭載されたトランスミッター機能です。
この機能を活用することで、Bluetooth機能が搭載されていないデバイスでも、イヤホンを無線で接続することができます。トランスミッター機能の具体的な活用シーンについて見ていきましょう。
- Bluetooth非対応デバイスとの接続: トランスミッター機能を使えば、古い型のパソコン、テレビ、ゲーム機、飛行機内のエンターテインメントシステムなど、Bluetooth機能がないデバイスにもワイヤレス接続が可能です。これにより、飛行機の機内エンターテイメントシステムの音声をワイヤレスイヤホンで楽しんだり、Bluetooth非対応のテレビで映画を見ながら「TOUR PRO 3」の高音質を堪能することができます。
- 低遅延での接続を実現: トランスミッター機能を活用することで、通常のBluetooth接続よりも遅延が少ない通信を実現できます。これにより、ゲームプレイやアクション映画など、遅延が気になるコンテンツをより快適に楽しむことができます。特に、ゲームの音声やアクション映画のセリフと映像がズレることなく再生されるため、臨場感のある体験を得られるのがポイントです。
- 複数のイヤホンで同じ音声を共有: 「TOUR PRO 3」のトランスミッター機能は、Auracast(オーラキャスト)にも対応しており、同時に複数のイヤホンに音声を伝送することができます。例えば、家族や友人と一緒に映画を楽しみたいときに、1台のテレビから複数のイヤホンに同じ音声を伝えることができるため、夜間など音を出せない環境でもみんなでコンテンツを楽しめます。また、各イヤホンごとに音量やサウンド設定を調整できるため、それぞれの好みに応じた音環境を提供することも可能です。
- デュアルモードでの接続管理: トランスミッター機能を使って、Bluetooth接続と有線接続を同時に管理できます。たとえば、トランスミッター機能を使ってテレビと接続し、Bluetoothでスマホと接続することで、音楽や映像を視聴しながらスマホの着信にすぐ応答することもできます。これにより、テレビやパソコンでの作業中に重要な電話や通知を見逃すことなく対応できるなど、柔軟な使い方が可能です。
ケース単体での設定と操作の詳細
「TOUR PRO 3」の充電ケースは、単なる充電機能だけでなく、ケース単体でさまざまな設定や操作が行えるスマートデバイスとして機能します。
これにより、イヤホン本体やスマホを操作せずに、ケースだけで多くの設定を管理できるのが大きな特徴です。
- ケースでのイコライザー設定: 「TOUR PRO 3」のスマートディスプレイを活用して、イヤホンのイコライザー設定を行うことができます。ディスプレイ上でプリセットのイコライザーモードを選択したり、自分好みのカスタム設定を登録したりすることが可能です。これにより、スマホアプリを使用せずとも簡単にサウンドのカスタマイズができ、手軽に音質調整を行えます。
- スマート充電ケースでのデバイス管理: スマート充電ケースを使用して、接続するデバイスの管理も行えます。ディスプレイ上で現在接続中のデバイスを確認し、簡単に接続先を切り替えたり、新しいデバイスをペアリングしたりすることができます。また、ケースを使ってBluetooth接続とトランスミッター接続の切り替えも行えるため、デバイス管理の利便性が大幅に向上しています。
- 「イヤホンを探す」機能: スマートディスプレイを使って、イヤホンの位置を探すことができます。イヤホンを紛失した際にケースのディスプレイから「Find My Earbuds」機能を起動することで、イヤホンに内蔵されたスピーカーが音を鳴らし、場所を特定することができます。この機能は、家の中などでイヤホンが見当たらないときに非常に便利です。
- トランスミッター機能の管理: ケースを使って、トランスミッター機能をオン・オフしたり、接続先を管理したりすることができます。これにより、複数のデバイスを素早く切り替えたり、トランスミッターを使わないときは機能をオフにしてバッテリー消費を抑えたりすることが可能です。
以上のように、JBL 「TOUR PRO 3」のスマート充電ケースは、通常の充電機能にとどまらず、さまざまなスマート機能を搭載しており、ユーザーにとって便利な操作体験を提供します。
トランスミッター機能と合わせて活用することで、さらに幅広いシーンでイヤホンを快適に使うことができるでしょう。
JBL 「TOUR PRO 3」を使用してみた体験談・レビュー
私は普段、オーディオ製品やワイヤレスイヤホンを複数所有し、音楽鑑賞や通勤中のリスニングに積極的に利用しています。
JBL 「TOUR PRO 3」を実際に手に取ってから、通勤や在宅ワーク、さらにはジムでのトレーニング中など、さまざまなシーンで使用してみました。
その中で感じた「TOUR PRO 3」の特徴や、実際の使用感について詳しくお伝えしていきたいと思います。
装着感とフィット感:一日中つけても疲れない快適さ
まず、イヤホンを手に取った瞬間の印象は「見た目よりも軽い!」というものでした。
「TOUR PRO 3」はドライバーが2つ搭載されているため、一見すると重そうなデザインに見えますが、実際の重さは片耳5.6gと、驚くほど軽量です。
耳への装着も非常にスムーズで、5サイズから選べるシリコンイヤーチップと1種類のフォームチップが付属しているため、自分の耳に合ったフィット感を得ることができます。
特にフォームタイプのイヤーチップは、耳にしっかりとフィットし、遮音性を高めてくれるので、私はこのフォームチップを主に使用していました。
耳への負担を感じることなく、長時間装着していても疲れにくいのは、イヤホンを頻繁に使用するユーザーにとって大きなポイントだと思います。
実際、在宅ワーク中に朝から夕方まで連続して装着していましたが、耳に違和感を覚えず快適に過ごせました。
音質レビュー:音楽ジャンルを問わない高い表現力と迫力
次に、実際に音楽を聴いてみた感想ですが、「TOUR PRO 3」の音質はこれまでのJBL製品と比べても圧倒的に進化しています。
特に、低音から高音までのバランスの良さと、各音域がクリアに分離している点が印象的でした。
まず、低音の表現力について。
JBLといえば、パワフルな低音が特徴の一つですが、「TOUR PRO 3」ではさらに深く沈み込み、かつキレのある低音を楽しめます。
ダイナミックドライバーによって、ベースのビートが強調されながらも、全体のバランスを崩さない範囲で表現されているため、EDMやロックを聴くと、体の芯まで響くような重低音の迫力を感じられました。
中音域は、特にボーカルの表現力が際立っています。
アコースティックな楽曲を聴いた際、アーティストの声の温かみや息遣いが非常にリアルに感じられ、まるで目の前で歌っているかのような臨場感を味わえました。
また、高音域に関しても、JBL初のBAドライバーを搭載したことによって、これまでのJBLサウンドにはなかった繊細さが加わっています。
特にクラシックやジャズのハイハットやトランペットの音が、クリアで伸びやかに再生され、耳障りなシャリつきも感じません。
JBLらしい力強い低音と、BAドライバーによる透明感のある高音のバランスが取れている点が、「TOUR PRO 3」の最大の魅力だと感じました。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能:通勤時も仕事中も集中できる安心感
私が今回最も期待していた機能の一つがノイズキャンセリングです。
電車やカフェなどの雑音が多い環境でどれほどの効果を発揮するかを試してみました。
「TOUR PRO 3」は、リアルタイム補正のアルゴリズムを用いたアダプティブノイズキャンセリング機能を備えており、電車の走行音やエアコンの低周波ノイズ、人のざわめきなどをしっかりと打ち消してくれました。
特に、朝の通勤ラッシュでの効果は絶大です。満員電車の中での車両の走行音や、周囲の会話の音がほとんど気にならず、音楽に集中することができました。
また、カフェで仕事をしている時も、周囲の雑音を消してくれるおかげで、作業に集中できる環境を作り出してくれました。
耳への圧迫感が少ないため、ノイズキャンセリングをオンにしたまま長時間使っても疲れを感じにくい点も非常に満足しています。
一方、外音取り込み機能についても非常に優秀です。
トークスルーモードを使用すると、イヤホンをつけたまま会話をすることができるので、カフェやオフィスで誰かと話すときにわざわざイヤホンを外す必要がありません。
さらに、外音の取り込み具合を細かく調整できるため、自分好みに設定することができます。
私は普段、外音取り込み機能を少し強めに設定しておき、通勤時や街中でも安心して音楽を楽しめるようにしています。
スマート充電ケースとトランスミッター機能:あらゆるシーンで役立つ高い利便性
「TOUR PRO 3」の充電ケースは、ただのケースではありません。
ケース自体にディスプレイが搭載されており、イヤホンの操作や設定を行えるのは非常に便利です。
例えば、イヤホンを耳から外してケースに戻した後でも、ケースのディスプレイを操作してバッテリー残量を確認したり、イコライザーの設定を変えたりできるため、スマホを取り出す手間が省けるのは素晴らしい機能だと思います。
また、トランスミッター機能も試してみました。
テレビや飛行機のシートに備え付けのエンターテイメントシステムに「TOUR PRO 3」のケースを接続し、Bluetooth接続でイヤホンを使用することで、ワイヤレス環境で快適に映画やドラマを楽しむことができました。
特に遅延を感じることなく視聴できた点が印象的で、これなら飛行機の長時間移動でもストレスを感じることなくエンターテイメントを楽しめると感じました。
総評:JBL TOUR PRO 3は多機能・高音質を求めるユーザーに最適
しばらく実際に使用してみて、「TOUR PRO 3」は単なるイヤホン以上の価値を持つ製品だと実感しました。
音質やノイズキャンセリング、利便性といったすべての要素が高いレベルで融合しており、どの場面でも活躍してくれます。
特に、音楽を純粋に楽しみたいオーディオファンから、ノイズキャンセリング機能を駆使したいビジネスパーソン、さらには複数のデバイスを切り替えながら使いこなしたいユーザーまで、幅広い層におすすめできる製品です。
今後のモデルでも引き続き、JBLらしいパワフルでクリアな音質や、ユーザビリティの向上を期待しつつ、「TOUR PRO 3」の実力を存分に活用していきたいと思います。
もし、購入を検討している方がいるならば、迷わず手に取ってその実力を体感してみてください。
JBL 「TOUR PRO 3」に関するQ&A
JBL 「TOUR PRO 3」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「TOUR PRO 3」の音質はどのような特徴がありますか?
「TOUR PRO 3」は、10mmのダイナミックドライバーとBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを組み合わせたデュアルドライバー構成を採用しており、低音から高音までバランスよく再生します。低音は深く沈み込み、迫力のある表現力が特徴的です。中音域はクリアでボーカルが際立ち、高音域は繊細かつ伸びやかに響き、全体的に明瞭で豊かなサウンドを提供します。
ノイズキャンセリング機能はどのような性能ですか?
「TOUR PRO 3」は、アダプティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、環境に合わせてノイズキャンセリングの強度を自動で調整します。周囲の雑音や低周波のノイズを効果的に軽減し、特に電車やカフェなどの騒がしい場所でも音楽に集中しやすくなります。また、リアルタイム補正により、非常に自然なキャンセリング効果が得られるため、耳への圧迫感が少なく、長時間の使用にも適しています。
外音取り込み機能はどのように使いますか?
外音取り込み機能は、イヤホンの側面をタップするだけでオン・オフを切り替えられ、外音をどの程度取り込むかもアプリで細かく設定できます。また、トークスルーモードを使えば、音楽を聴いたまま会話をすることができるため、イヤホンを外さずに話せるので、カフェやオフィスでの利用に非常に便利です。
どのようなデバイスに対応していますか?
「TOUR PRO 3」は、Bluetooth対応のすべてのデバイス(スマートフォン、タブレット、PCなど)と接続できます。さらに、LDACやLC3コーデックにも対応しており、Androidスマートフォンとの接続では高音質の再生が可能です。また、ケースのトランスミッター機能を使えば、Bluetooth非対応のテレビやパソコン、飛行機内のエンターテイメントシステムにもワイヤレスで接続できます。
スマート充電ケースはどのような特徴がありますか?
スマート充電ケースには1.56インチのディスプレイが搭載されており、イヤホンの設定やバッテリー残量の確認、イコライザーの調整、ノイズキャンセリングや外音取り込みの切り替えなどを行うことができます。また、トランスミッター機能のオン・オフもケース単体で切り替え可能です。さらに、ケース自体が高級感のあるデザインで、ラグジュアリーなブラックとラテの2色から選べます。
防水性能がありますか?
「TOUR PRO 3」はIP55の防水・防塵性能を備えています。これにより、汗や軽い雨に耐えられるので、ランニングやジムでのトレーニング時にも安心して使用できます。ただし、完全な防水ではないため、水中での使用や水洗いは避けるようにしてください。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
「TOUR PRO 3」は、イヤホン単体で最大11時間、充電ケース込みで最大44時間の再生が可能です。
ノイズキャンセリングをオンにした場合でも、イヤホン単体で最大8時間、ケース込みで最大32時間持続します。
また、ワイヤレス充電にも対応しているため、充電も手軽に行えます。
複数のデバイスと同時に接続することはできますか?
「TOUR PRO 3」はマルチポイント接続に対応しており、最大2台のデバイスに同時接続できます。例えば、スマートフォンとパソコンを同時に接続し、音楽を聴いている途中にスマートフォンで着信があった際、スムーズに切り替えて通話することができます。
アプリ「JBL Headphones」でどのような設定ができますか?
「JBL Headphones」アプリを使用すると、以下の設定を行うことができます:
- イコライザーの調整とプリセットの切り替え
- ノイズキャンセリングや外音取り込みの強度調整
- パーソナライズサウンド機能「Personi-Fi 3.0」を使用した聴力に合わせた音質カスタマイズ
- イヤホンの操作カスタマイズ
- 音漏れの補正やアダプティブEQの設定
これにより、自分好みの音質を細かく調整でき、「TOUR PRO 3」の性能を最大限に引き出すことができます。
「TOUR PRO 3」をどのようなユーザーにおすすめしますか?
「TOUR PRO 3」は、以下のユーザーにおすすめです:
- さまざまなジャンルの音楽を高音質で楽しみたいオーディオファン
- 強力なノイズキャンセリング機能を活用して、通勤時や仕事中の集中力を高めたいビジネスパーソン
- 1台のイヤホンを複数のデバイスで簡単に切り替えながら使用したいマルチタスクユーザー
- 高級感のあるデザインと機能性を重視し、イヤホンをファッションアイテムとしても楽しみたい方
上記の点を重視する方は、「TOUR PRO 3」の性能を存分に活かせるはずです。購入を検討している方は、ぜひ実際に店舗で試聴してその違いを体感してみてください。
JBL 「TOUR PRO 3」レビューのまとめ
JBL 「TOUR PRO 3」は、現代のワイヤレスイヤホン市場において一際目立つ存在です。
洗練されたデザイン、高品質なサウンド、そして他のイヤホンにはないユニークな機能を搭載し、音質やユーザビリティの面で多くのユーザーに支持される製品です。
このセクションでは、これまでのレビューを総括し、「TOUR PRO 3」の優れた点と課題点、そしてどのようなユーザーに最適なのかを総合的に評価します。
JBL 「TOUR PRO 3」の総合評価
JBL 「TOUR PRO 3」は、総合的なパフォーマンスと使い勝手を両立させたワイヤレスイヤホンとして非常に完成度が高く、多機能な点が最大の魅力です。
音質、ノイズキャンセリング機能、操作性、充電ケースの利便性といった各要素のバランスが非常に取れており、特に以下の点で優れた評価を得ています。
- 優れた音質とハイブリッドドライバー構成: JBL初のダイナミックドライバーとBAドライバーのハイブリッド構成により、音の解像度と表現力が大きく向上しました。低音域の迫力と中高音域の繊細さを両立し、ジャンルを問わず幅広い音楽を楽しむことができる点が評価されます。特にロックやEDM、ポップスなどの低音が効いた楽曲では、「TOUR PRO 3」のパワフルなサウンドが存分に楽しめるでしょう。
- 強力かつ自然なノイズキャンセリング性能: 「TOUR PRO 3」のノイズキャンセリング機能は、騒音環境下でも非常に効果的で、特に低周波から中高音域のノイズをしっかりと打ち消すことができます。また、耳に圧迫感を与えず、長時間使用しても疲れにくい自然なノイズキャンセリングが実現されている点は、他社製品と比べても大きな強みです。電車内や飛行機の中、カフェやオフィスといったさまざまな環境で高い集中力を保つことができ、非常に実用的です。
- スマートディスプレイとトランスミッター機能の利便性: 「TOUR PRO 3」の充電ケースに搭載されたスマートディスプレイは、イヤホン本体の設定やバッテリー残量の確認、トランスミッター機能の切り替えなどをケース単体で行うことができるという他にはない利便性を提供しています。また、ケース自体がBluetoothトランスミッターとして機能するため、Bluetooth非対応のデバイスでもワイヤレス接続を簡単に行える点は、特に旅行や出張先で役立つでしょう。
- ユーザーフレンドリーな操作性と多機能なカスタマイズ: 専用アプリでのサウンドカスタマイズや、Personi-Fiによるパーソナライズ設定、3Dオーディオモードのトラッキング機能など、ユーザーごとの好みに合わせて細かく設定できるのも「TOUR PRO 3」の魅力です。さらに、スマートフォンやPC、タブレットなど、さまざまなデバイスと同時接続できるマルチポイント機能は、複数のデバイスを使用するビジネスパーソンや学生にとって非常に便利です。
改善が望まれるポイント
上記のような数多くの優れた特徴を持ちながらも、「TOUR PRO 3」にはいくつかの改善が望まれるポイントも存在します。
- LDAC接続時の機能制限: ハイレゾ音源の再生を可能にするLDAC接続時には、空間オーディオやPersoni-Fiといった一部機能が制限されるため、これらの機能を同時に利用したいユーザーにとっては不便に感じる点です。この制約をなくし、LDAC接続中でも全機能を使用できるように改善されれば、さらに多くのユーザーに満足される製品となるでしょう。
- タッチ操作のカスタマイズ性の向上: 現在はタッチ操作のカスタマイズ項目が限られており、ユーザーが望むすべての操作をイヤホン単体で行うことは難しい状況です。今後のソフトウェアアップデートなどでタッチ操作のカスタマイズの幅が広がり、さらに自由度の高い操作設定が可能になれば、よりユーザーフレンドリーな製品になると考えられます。
どんなユーザーにおすすめか?
「TOUR PRO 3」は、次のようなユーザーに特におすすめです。
- 音質にこだわるオーディオファン: 高品質なデュアルドライバー構成により、ジャンルを問わず幅広い音楽を楽しめる音質が特徴です。特に低音域の迫力や中高音域のクリアさを重視するユーザーにとっては、「TOUR PRO 3」は最高のパートナーとなるでしょう。
- ノイズキャンセリングを活用したいビジネスパーソンや学生: 強力かつ自然なノイズキャンセリングは、移動中や集中して作業をしたい時に最適です。長時間の使用でも疲れにくく、音楽やポッドキャスト、会議音声をクリアに聴きたいユーザーにおすすめです。
- 複数のデバイスを使いこなすユーザー: マルチポイント機能により、スマートフォンやPCなど複数のデバイスと同時に接続できるため、デバイス間の切り替えがスムーズです。ビジネス用途や、仕事とプライベートのデバイスを使い分ける方にとっては非常に便利な機能です。
- 高機能なイヤホンを探しているテクノロジー愛好家: スマートディスプレイやトランスミッター機能、3Dオーディオモードのトラッキング機能など、他のイヤホンにはないユニークな機能を持つ「TOUR PRO 3」は、新しいテクノロジーに興味がある方にぴったりです。
JBL 「TOUR PRO 3」レビューの総括
JBL 「TOUR PRO 3」は、その多機能性と高音質を兼ね備えたワイヤレスイヤホンとして、非常に優れた製品です。
音質やノイズキャンセリング機能、スマートな操作性において他社製品と一線を画すレベルに達しており、現行のワイヤレスイヤホン市場においてトップクラスの存在感を放っています。
特に、スマートディスプレイ搭載の充電ケースやトランスミッター機能といったユニークな特徴は、他の製品にはない大きなアドバンテージです。
一方で、LDAC接続時の機能制限や操作カスタマイズの制約といった改善点もあり、これらが解消されることで、より完璧な製品になることが期待されます。
総じて、JBL 「TOUR PRO 3」は音質、機能、使い勝手の全てにおいて妥協のない作りとなっており、特に音楽を深く楽しみたい方や新しい機能を試したい方には強くおすすめできる製品です。
次世代モデルがどのような進化を遂げるか、今後のJBLの展開にも注目していきたいところです。