ワイヤレスイヤホン市場が成熟を迎えつつある今、「音質」「機能性」「価格」のバランスをどこまで高められるかが、各メーカーにとって重要な差別化ポイントとなっています。
その中で注目を集めているのが、コストパフォーマンスに優れた製品を次々とリリースしてきたSOUNDPEATSの最新モデル「H3」です。
SOUNDPEATS 「H3」は、トリプルドライバー構成や最新の高音質コーデック、そして最大55dBのノイズキャンセリング性能を搭載し、1万円台という価格帯でありながら、まるでハイエンドモデルのような装備を誇る製品です。
今回の記事では、SOUNDPEATS 「H3」の魅力を初心者にもわかりやすく丁寧に解説しながら、音質・機能・使い勝手まで幅広い視点でレビューしていきます。
初めて本格的なワイヤレスイヤホンを購入しようと考えている方、あるいはコスパ重視で賢い選択をしたい方にとって、「H3」がどのような選択肢となるのか、実際の使用感を交えてお伝えしていきます。

SOUNDPEATS 「H3」とは?

SOUNDPEATS 「H3」は、ミドルレンジ価格帯でありながら、音質・機能・デザインにおいてフラッグシップ級の性能を追求した、完全ワイヤレスイヤホンです。
特に「高音質を求めつつコストパフォーマンスも重視したい」ユーザー層に向けた、野心的な1台となっています。
製品概要と基本スペック
SOUNDPEATS 「H3」は、以下のようなスペックを備えています
項目 | 内容 |
---|---|
ドライバー構成 | トリプルドライバー(12mmダイナミック ×1、バランスド・アーマチュア ×2) |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
ノイズキャンセリング | 最大55dB、AI適応型ANC |
通話マイク | 片側3基、計6基、通話用ノイキャン搭載 |
防水性能 | IPX5(汗・雨程度の使用に対応) |
バッテリー駆動時間 | 最大7時間(イヤホン単体)、最大37時間(ケース併用) |
急速充電 | 10分充電で最大2時間再生 |
対応アプリ | SOUNDPEATS Audio(EQ・操作カスタマイズ・装着テストなど) |
その他機能 | ゲームモード、マルチポイント接続、イコライザー調整 |
ハイブリッドドライバー構成の魅力
「H3」の最大の特徴のひとつは、トリプルドライバー構成です。
これは通常よりも多くのドライバーを搭載することで、各音域をより精緻に表現する狙いがあります。
- 12mmダイナミックドライバー:主に低音域を担当。深く力強い重低音を再現。
- 2基のバランスド・アーマチュアドライバー:中高音域にフォーカスし、繊細な表現を実現。
このハイブリッド構成により、音場の広がり、音の分離感、細部の再現力が高まり、価格帯を超える音質体験が可能となっています。
対応コーデックとBluetooth性能
「H3」は、音質と通信安定性を両立する最新のオーディオコーデック群に対応しています。
- aptX Adaptive / Lossless:状況に応じてビットレートを調整。遅延を抑えつつ高音質を維持。
- LDAC:ハイレゾ相当の音質を楽しめる高音質コーデック。
- Bluetooth 5.4:最新規格により省電力・低遅延・接続安定性を強化。
また、マルチポイント接続にも対応しており、スマホとPCなど2台のデバイスを同時に接続することが可能。
シームレスなデバイス切り替えを実現します。
SOUNDPEATS 「H3」は、1万円台で入手できるモデルとしては非常に珍しい機能を多数盛り込んでおり、「価格以上の価値を実感できるイヤホン」として注目されています。
SOUNDPEATS 「H3」のデザインと装着感

SOUNDPEATS 「H3」は、音質や機能だけでなく「所有感」や「使用感」にも強くこだわったモデルです。
高級感のあるデザインと安定した装着性が両立しており、普段使いから外出・運動時まで幅広いシーンに対応できます。
高級感と個性を両立した外観
「H3」は、見た目からして“高級感”を前面に押し出したデザインが特徴です。
主なデザイン要素:
- ハーフスケルトン構造:内部パーツがうっすら見えることで“ガジェット感”と精密さを演出。
- メタリック×レザー調ケース:ケース上部にメタルプレート、周囲にはレザー風素材を採用。手に取った瞬間の質感が印象的。
- UVコーティング仕上げ:耐久性と艶やかさを両立し、傷や汚れに強い。
- ゴールドのアクセント:本体やロゴ部分にゴールドを配し、主張しすぎず上品なアクセントに。
さらに、ノズル部分はアルミ合金製+アルマイト加工で、音響特性の向上と電磁干渉の抑制も期待できます。
安定した装着性とサイズバリエーション
形状自体は「カナル型」に分類されますが、イヤホン自体がやや大ぶりで耳のくぼみにフィットする独特の設計になっています。
特にフィット感と遮音性の高さは、多くのユーザーから高評価を受けています。
装着性の特徴:
- イヤホン本体は軽量設計(片耳6.2g)で長時間でも耳が疲れにくい。
- 耳の外郭を蓋のように覆う構造で、フィット感と遮音性を確保。
- イヤーピースは5サイズ付属(SS~L):小さい耳にも対応し、自分にぴったりのサイズが選べる。
また、専用アプリでは「装着テスト」機能が用意されており、最適なフィット感かどうかを可視化して確認することも可能です。
タッチ操作と操作性の評価
「H3」はタッチセンサー式の操作体系を採用しており、物理ボタンはありません。
センサー部はロゴ周辺に内蔵されています。
操作性のポイント:
- タップ回数と長押しによるマルチ操作(再生・停止、音量調整、ANC切り替えなど)。
- 反応速度は良好で、操作時のラグはほとんどなし。
- タッチ範囲の分かりにくさや誤操作を防ぐため、アプリでタッチ操作の無効化設定やカスタマイズが可能。
- よく使う機能を「1回タップ」「2回タップ」「長押し」などに自由に割り当て可能。
初めてSOUNDPEATS製品を使う人でも比較的すぐに慣れる設計で、既存ユーザーであれば操作方法に違和感を覚えることはほとんどないでしょう。
SOUNDPEATS 「H3」の実力検証:音質・ノイキャン・アプリ機能

SOUNDPEATS 「H3」の真価は、実際に耳にしてこそ分かる“聴感上の完成度”にあります。
ここではユーザー体験に近い目線で、より実用的な観点からその性能を詳しく見ていきます。
音質:低音・中音・高音のバランス
「H3」は12mmダイナミックドライバー+バランスド・アーマチュアドライバー2基のハイブリッド構成により、音域の分離感と精度が非常に高いのが特長です。
▶ 特徴的な音質傾向:
- 低音域:
- パンチの効いた迫力ある低音でありながら、過度にブーミーにならずコントロールされている。
- EDMやヒップホップなど、リズム感を重視するジャンルで厚みと深みを実感できる。
- ダイナミックドライバーの駆動力により、重低音の沈み込みにも余裕がある。
- 中音域:
- ボーカルがくっきりと浮かび上がる印象で、歌モノ系ジャンルとの相性が非常に良い。
- ギターやピアノなどの楽器音も輪郭がはっきりしており、ライブ感のある表現力。
- 高解像度コーデック使用時には、定位感と音場の広がりが一気に増す。
- 高音域:
- シンバルの響きやストリングスの伸びが繊細で、耳に刺さらない丸みを帯びたチューニング。
- 女性ボーカルやアコースティック系の細かな表現も丁寧に描写される。
- aptX LosslessやLDAC使用時には倍音のニュアンスまで再現。
▶ コーデックごとの違い(実使用感):
コーデック | 解説 | 体感評価 |
---|---|---|
LDAC | ハイレゾ相当。有線に近い情報量。 | ◎:全帯域において圧巻の分離感 |
aptX Lossless | 可逆圧縮。音の質感や空間再現が高い | ◎:特に中高音の透明感が際立つ |
aptX Adaptive | ビットレート可変型。低遅延も魅力 | ○〜◎:ゲームと音楽の両立に最適 |
AAC | iOS標準。安定感はあるが情報量は控えめ | △〜○:こもった印象がやや残る |
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能
「H3」のANC(アクティブノイズキャンセリング)は、AI適応型で最大55dBの騒音低減に対応。
これはSOUNDPEATS史上でも最上位クラスの性能とされます。
▶ ANC性能のリアルな体感:
- 電車内の走行音や車のエンジン音がほぼ無音化されるレベルで遮音性は非常に高い。
- 人の声や店内アナウンスなど高周波の音は若干残るが、それでも十分に抑制される。
- 「耳が詰まるような不快な圧」は抑えられており、長時間でも疲れにくいANC設計。
- ANCオン時とオフ時の音質差がほとんどないのも高評価ポイント。
▶ 外音取り込み(アンビエントモード):
- マイクの感度が高く、人の声を自然に取り込める。
- 会話やアナウンスの聴き取りに実用的だが、若干こもった印象を受けるケースもあり。
- 音質の自然さはAirPods Proなどには及ばないが、価格を考えれば十分実用的。
アプリ連携とカスタマイズ性
SOUNDPEATS Audioアプリは、「H3」をより自分好みにチューニングするための中枢ツール。
設定項目も豊富で、ガジェット好きも納得の内容です。
▶ できること一覧:
機能 | 内容 | 実用性 |
---|---|---|
EQ調整 | 12種類のプリセット+10バンド手動調整 | ◎:柔軟で直感的な操作感 |
操作カスタマイズ | タップ回数ごとに任意機能を割り当て可能 | ◎:誤操作の防止に有効 |
ANCモード切替 | 適応型・高・中・低の4種類を選択 | ◎:シーンに合わせた制御ができる |
ゲームモード | 音声遅延を低減(約50ms以下) | ◎:動画・ゲームに最適 |
装着テスト | イヤーピースの密閉性をチェック | ○:フィッティング精度を可視化 |
ファームウェア更新 | 不具合修正や機能追加に対応 | ◎:長く使える安心感 |
▶ 実際の使い勝手:
- UIはやや文字が小さいものの、視認性と操作性は概ね良好。
- 左右それぞれの操作を個別に設定できる点も魅力。
- イヤホンをなくした際に「探す機能」も搭載(Bluetooth 5.4による高精度)。
総じて、SOUNDPEATS 「H3」は「音質で選びたい人」にも「多機能で選びたい人」にも刺さる1台です。
1万円台という価格でここまでの機能を盛り込んだイヤホンは非常に希少です。
SOUNDPEATS 「H3」を使用した私の体験談・レビュー

SOUNDPEATS 「H3」を日常的に使用してみました。
音質面に特に注目しつつ、さまざまなシーンでの使い心地や感じたメリット・デメリットをリアルにご紹介します。
▼シーン①:静かな室内でのリスニング体験
- 使用環境:自宅の書斎、夜間、LDAC接続
感じたこと:
- まず驚いたのが高音域のきらびやかさと繊細さ。シンバルの余韻や弦楽器の倍音が非常にリアル。
- 低音は必要以上に主張せず、自然な膨らみと空気感を伴った“鳴り”を感じる。
- 音場は左右だけでなく奥行き感(前後方向)も表現されており、小編成のクラシックでも定位がわかりやすい。
有線イヤホンに慣れている自分でも、「この価格帯の無線でもここまで鳴るのか」と感じた。特に繊細な表現力を重視するジャンルとの相性が非常に良い。
▼シーン②:移動中(通勤電車・屋外)での使用
- 使用環境:電車内・駅ホーム、aptX Adaptive接続+ANCオン
感じたこと:
- 最大55dBというノイキャン性能は伊達ではなく、電車の走行音や車内放送がかなり抑えられる。
- ボーカル中心の楽曲を聴くと、声が中央にしっかり定位し、クリアに浮かび上がってくる。
- 低音はしっかり残るが、ノイキャン特有の“圧迫感”が少なく、長時間聴いていても疲れにくい。
項目 | 実感 |
---|---|
ノイキャン強度 | 高い(特に低周波ノイズに強い) |
音質への影響 | ほとんど感じず。ANCオンでも自然 |
操作性 | タッチ操作の反応が良く、モード切替もスムーズ |
▼シーン③:ワークアウトや散歩中(軽い運動時)
- 使用環境:公園、ランニング時、AAC接続(iPhone)
感じたこと:
- 装着感が安定していて、ジョギングでもずれにくい。
- 低音のキレとアタック感が心地よく、テンポの速い楽曲にもついてくる。
- iPhone使用のためAAC接続だったが、それでも音の厚み・解像感はしっかりと感じられた。
良かった点:
- ドライバーの駆動力がしっかりしているため、音のレスポンスが速く、リズムに乗りやすい
- IPX5の防水性能で汗や小雨も気にせず使用できた
▼音質まとめ:ジャンル別の相性評価
ジャンル | 相性 | 理由 |
---|---|---|
ボーカル系(J-POP、バラード) | ◎ | 中音域がクリアで表情豊か |
クラシック/ジャズ | ◎ | 空間表現と解像感が秀逸 |
EDM/ロック | ○〜◎ | 低音の迫力あり、ダイナミック |
ヒップホップ/ラップ | ○ | 低音は厚いが重低音マニアにはやや物足りないかも(EQ調整で改善可) |
映画・サウンドトラック | ◎ | aptX Adaptiveで広がりあるサウンドが楽しめる |
▼使って気づいた「ユーザー視点でのメリット・注意点」
メリット(◎高評価ポイント):
- 高音質コーデックの多さ → 再生環境を選ばず最大限の音を楽しめる
- 音のチューニングが自然 → 長時間でも聴き疲れしない
- アプリでEQや操作のカスタマイズ → 音楽体験の幅が広がる
- 見た目・質感ともに満足感が高い → 所有欲も満たされる
気になった点:
- タッチ操作の位置に慣れるまでは操作ミスが起きやすい
- 外音取り込みは会話には使えるが、音の質は若干こもり気味
- 通話品質は価格相応で静かな場所での使用が前提
「H3」は、「価格を抑えつつ音質にも一切妥協したくない」という方にとって理想的な選択肢でした。
特に“無線でも音楽のディテールを逃したくない”リスナーには強くおすすめできます。
ジャンルや用途を問わず、「聞くたびに発見がある音」を届けてくれる、そんなイヤホンです。
SOUNDPEATS 「H3」に関するQ&A

SOUNDPEATS 「H3」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「H3」の音質は1万円台として本当に良いのですか?
特に中高音域の明瞭さや全体のバランスに優れており、ハイブリッド構成による分離感も感じられます。高音質コーデック(LDAC・aptX Lossless)対応で、ハイレゾ相当の解像度を求めるユーザーにも満足できる内容です。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)の効果はどれくらいありますか?
最大55dBの騒音低減が可能とされており、実際に電車やバス内の低周波ノイズはしっかり抑えられます。特に静寂を求める場面では非常に実用的ですが、人の声などの高音域は若干残ることもあります。
外音取り込みモードは自然に聞こえますか?
比較的自然ではあるものの、少しこもったように感じる場面もあります。会話やアナウンスの確認には十分な実用性がありますが、ハイエンドモデルと比べると質感に差を感じるかもしれません。
iPhoneでも「H3」の性能は活かせますか?
iPhoneではAACコーデック接続となりますが、それでも十分高音質です。ただし、LDACやaptX系コーデックはAndroid端末や専用のBluetoothトランスミッターと組み合わせることで最大限に性能を発揮できます。
ゲーム用途でも使えますか?遅延はありませんか?
ゲームモードをオンにすることで遅延は大幅に軽減され、動画視聴や音ゲーでも違和感なく使用できます。ただし、プロユースのFPSなど超低遅延を求める場面では、有線モデルのほうが確実です。
マルチポイント接続は便利ですか?
スマートフォンとPCを同時接続して、音楽を聴きながら着信にも即座に応答できるなど、非常に実用的です。ただし、コーデックとの併用制限があるため(例:LDAC使用時はマルチポイント無効)、使用環境に合わせた設定が必要です。
イヤホンの装着感はどうですか?長時間つけても疲れませんか?
比較的大ぶりな本体ですが、軽量設計(片耳約6.2g)と5サイズのイヤーピースによって耳への圧迫感は少なく、長時間の使用でも快適に感じられます。特に装着テスト機能があるので、自分に合ったフィッティングがしやすい点も好印象です。
ケースのサイズや質感はどうですか?ポケットに入りますか?
ケースはコンパクトとは言えませんが、ポケットに入る程度のサイズ感です。表面はレザー調+メタル調の質感があり、見た目の高級感が際立ちます。手にしたときの満足度は高く、所有感も得られます。
アプリの操作は初心者でも使えますか?
アプリは直感的に使えるUI設計になっており、基本的な設定(EQやモード切替)は簡単に操作可能です。ただし、一部画面の文字サイズが小さいため、視認性に不満を感じる方もいるかもしれません。日本語対応もあり安心して利用できます。
ノイズキャンセルは室内でも効果を感じますか?
エアコンの送風音やPCのファン音、外の交通音など、日常的なノイズがしっかりと減衰され、室内作業でも集中力を高める効果が感じられます。自宅ワークやカフェ作業にも適した性能です。
ワイヤレス充電には対応していますか?
残念ながら、「H3」の充電ケースはワイヤレス充電(Qi充電)には非対応です。USB Type-Cケーブルを用いた有線充電のみ可能ですが、10分の急速充電で約2時間使用できるため、利便性は確保されています。
音楽ジャンルで相性が良いものはありますか?
「H3」は全体的にバランスの取れたサウンド設計で、特にポップス、ロック、ボーカル中心の楽曲との相性が抜群です。EDMやヒップホップなど重低音系も迫力はありますが、超重低音志向の方にはやや控えめに感じるかもしれません(EQで調整可能)。
SOUNDPEATS 「H3」レビューのまとめ

■ SOUNDPEATS 「H3」の総合評価
項目 | 評価 |
---|---|
音質 | ◎ トリプルドライバーによる高解像度かつ自然なサウンド |
ノイズキャンセリング | ◎ 最大55dB、環境適応型ANCが強力 |
装着感・快適性 | ○ 長時間使用も問題なし、ただしやや大ぶり |
操作性・カスタマイズ性 | ◎ アプリによる自由度の高い操作割当が可能 |
アプリ機能 | ◎ イコライザー、装着テスト、ファーム更新対応 |
通話品質 | △ 日常使用はOKだが、ビジネス会話には物足りなさも |
デザイン | ◎ 高級感と個性を併せ持つユニークな構造 |
バッテリー性能 | ◎ 7時間+ケースで最大37時間。急速充電にも対応 |
総合コスパ | ★★★★★(価格以上の価値あり) |
■ 特に優れているポイント
- 音質
- 12mmダイナミック+BA×2のトリプルドライバー
- aptX Lossless / LDACに対応(ハイレゾ級再生)
- ボーカル重視の自然なチューニング
- イコライザーで好みに調整可能
- ノイズキャンセリング
- 最大55dBの騒音低減
- 4つのモード+AIによる環境適応ANC
- 遮音性が高く、電車・車内でも明らかな効果を体感
- 機能性
- ゲーミングモード:遅延ほぼゼロ(動画・音ゲー快適)
- マルチポイント対応:スマホとPC同時接続
- タッチ操作カスタマイズ:アプリで割当自由
- 装着テストやEQ調整もアプリで完結
- デザイン
- ハーフスケルトン+ゴールドのアクセント
- レザー調+メタルプレートのケースで高級感◎
- ノズルはアルミ+ローレット加工で美観と実用性を両立
■ 改善が期待される点
改善点 | 説明 |
---|---|
タッチセンサー | 反応範囲がやや不明瞭。ご操作対策が必要 |
外音取り込みの自然さ | 若干こもる場面あり。ファーム更新に期待 |
ワイヤレス充電非対応 | 有線充電(USB-C)のみ |
通話品質 | ノイズ環境ではややこもる。ビジネス利用には注意 |
■ どんな人におすすめ?
タイプ | 該当理由 |
---|---|
高音質を求める人 | 高解像度のコーデック対応&優秀な音場構成 |
ノイキャン重視派 | 実用レベルを超える遮音性能 |
多機能を求める人 | EQ、タッチ操作、装着テスト、ゲームモードなど多彩 |
コスパ重視層 | 価格以上の音質・性能で“満足度が高い” |
Androidユーザー | aptX Lossless / Adaptiveなど高機能が活きる |
■ SOUNDPEATS 「H3」レビューの総括
SOUNDPEATS 「H3」は、単なる“コスパが良い”イヤホンという枠を超えた、完成度の高いワイヤレスイヤホンです。
注目すべきは、12mmのダイナミックドライバーと2基のBAドライバーを組み合わせたトリプルドライバー構成により、低音の厚み、高音の繊細さ、そして中音域のクリアさを巧みに両立している点です。
さらに、aptX LosslessやLDACといったハイレゾ相当の高音質コーデックに対応していることで、音源の持つ情報量をしっかりと再現し、まるでスタジオモニターのような自然なサウンドが楽しめます。
加えて、最大55dBのアクティブノイズキャンセリングは、実用レベルを大きく上回る静けさをもたらし、電車やカフェといった騒がしい場所でも音楽への没入感を確保してくれます。
アプリを使ったEQや操作のカスタマイズ、マルチポイント接続、ゲームモードなどの機能性も高く、日常のあらゆるシーンで“音”にこだわる人を満足させる設計です。
見た目においても、ハーフスケルトンデザインやメタル+レザー調のケースなど、1万円台とは思えないクオリティを誇り、所有感を満たしてくれる点も見逃せません。
音質、機能、使い勝手、そして価格──そのすべてが高次元でバランスされたSOUNDPEATS 「H3」は、まさに“価格破壊”の一言に尽きる製品です。
音楽をもっと自由に、もっと深く楽しみたいすべての人に、自信をもっておすすめできる一台です。
