Technics(テクニクス)が送り出した完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ80」は、ブランドのフラッグシップモデルにふさわしい存在感を放っています。
長年培われてきたオーディオ技術を凝縮した本機は、音質の高さはもちろん、装着感や機能性においても徹底的に作り込まれており、ライバルひしめくワイヤレスイヤホン市場の中でも一際目を引く製品です。
「EAH-AZ80」は、自然で解像度の高いサウンドを実現しつつ、長時間の使用でも疲れにくい装着感を追求しています。
また、ノイズキャンセリングや外音取り込み、マルチポイント接続といった現代的な機能をバランス良く備えており、日常生活からビジネスシーン、さらには音楽をじっくり楽しむ時間まで幅広く対応できるのが大きな魅力です。
この記事では、「EAH-AZ80」に興味のある方に向けて、デザインや使い心地、音質の特徴や機能性、そして実際の使用体験を交えながら詳しく解説していきます。
単なるスペック紹介ではなく、ユーザー視点から見たリアルな魅力を掘り下げることで、購入を検討している方が納得できる判断材料をお届けします。

Technics 「EAH-AZ80」のデザインと装着感

高級感あるデザインと素材の質感
「EAH-AZ80」の第一印象は「落ち着いた高級感」です。
金属調のトッププレートとマットな質感のシェルが組み合わさり、派手すぎない上質さを演出しています。
光を反射してもギラつかず、控えめに輝く仕上げは、ビジネスシーンから日常のカジュアルスタイルまで違和感なく馴染みます。
充電ケースも同様にマット仕上げで、擦れや指紋が目立ちにくく、毎日の使用に耐えうる堅牢性があります。
特に細部の作り込みに工夫があり、
- トッププレートの段差が小さく、髪やマスクに引っかかりにくい
- ノズルの角度が自然で、耳道に沿ってスムーズにフィットする
- 屋外使用で気になる風切り音を低減する通気設計
といった配慮が、実用性の高さにつながっています。
長時間使用に適したフィット感
装着感についても、「EAH-AZ80」は長時間リスニングを想定した設計が光ります。
重心が耳の内側に寄るようにデザインされているため、揺れやすいシーンでも安定感があり、耳への負担も少なめです。
耳に密閉感を持たせつつも圧迫感を抑えており、デスクワークや通勤時の長時間使用でも疲れにくいのが特徴です。
実際の使用で感じられるポイントは以下の通りです。
- イヤーピースは「ねじってから軽く引く」装着方法で、圧迫せずに密閉感を確保できる
- 外音取り込みモードを使えば耳のこもり感を緩和し、疲労を軽減できる
- 片耳だけでもズレにくく、オンライン会議や家事中でも快適
さらに、イヤーピースのサイズ選びが装着感に大きく影響します。
耳の感覚 | 推奨サイズ | 狙い |
---|---|---|
スカスカして密閉しにくい | ワンサイズ大きめ | 低音の安定感を確保 |
圧迫感が強く疲れやすい | ワンサイズ小さめ | 内圧と高域のこもりを軽減 |
歩くとズレやすい | 同サイズでフォーム系も検討 | 摩擦を増やし安定性を向上 |
ケースサイズと携帯性
充電ケースは横長でポケットに収まりやすく、角の丸みが程よいため持ち運びの際に不快感がありません。
ヒンジの保持力が強く、ふたを開けたままでも安定しており、片手操作でイヤホンを取り出しやすい設計です。
また、前面のLEDインジケーターは視認性が高く、バッテリー残量を直感的に確認できます。
携帯性や使い勝手の面では、
- 平置きしても転がりにくい形状
- マット加工で手が乾いていても滑りにくい
- イヤホンを取り出す際にノズル部分へ触れにくい構造
といった実用的な利点があります。
「EAH-AZ80」は、デザイン性・装着感・携帯性すべてにおいてバランスの取れた仕上がりです。
高級感を漂わせながらも日常で扱いやすく、長時間の使用に耐える設計が随所に盛り込まれています。
見た目の満足感に加え、実際の使用で快適さを実感できるのが大きな魅力です。
Technics 「EAH-AZ80」の音質レビュー

低音〜中音〜高音のバランスとレンジ感
「EAH-AZ80」の音作りは全体的にフラット志向で、わずかにウォームなトーンが特徴です。
低域は量感を過度に盛らず、キックやベースラインをタイトに鳴らし、音楽全体のリズムを引き締めます。
中域はボーカルが明瞭で、伴奏に埋もれず自然に前へ出てきます。
高域は伸びやかでありながら耳に刺さらず、楽器の倍音やシンバルの響きが空間に溶け込むように広がります。
- 低音:タイトで沈み込みも十分、膨らみを抑えた制御感
- 中音:ボーカルが中心に定位し、言葉の輪郭が明確
- 高音:透明感があり、余韻や倍音が自然に表現される
結果として、解像度の高さと分離の良さが際立ち、情報量が多い曲でも一音一音が整理された形で伝わってきます。
ジャンル別の聴こえ方とおすすめ設定
「EAH-AZ80」はジャンルを問わず対応できるバランス型ですが、音楽の種類によって得意とするポイントが変わります。
以下はジャンル別の印象と、簡単な調整のアイデアです。
ジャンル | 初期バランスでの印象 | おすすめの調整ポイント |
---|---|---|
ポップス/J-POP | ボーカルがクリアで聴き取りやすい | 2〜3kHzを少し上げると存在感UP |
ロック/メタル | ギターの厚みと分離が良く迫力ある | 低域を+1dBで土台を補強 |
ジャズ | ウッドベースやブラシの粒立ちが鮮明 | 高域を+0.5dBで空気感を強調 |
クラシック | 弦や管楽器が自然で奥行きもある | 中域を控えめにして広がりを演出 |
EDM/ヒップホップ | キレのあるリズム感、迫力も十分 | 低域を+1〜2dBでさらに迫力を追加 |
アコースティック | 倍音が伸びやかで繊細 | 高域を少し強調して煌びやかさを演出 |
- 長時間のリスニングでは音量を控えめにし、EQで微調整する方が耳が疲れにくい
- 外出時はノイズキャンセリングと組み合わせることで、低音の安定感が増す
ハイレゾ対応とLDAC接続の実力
「EAH-AZ80」はLDACに対応しており、対応端末と組み合わせればハイレゾ音源の魅力を存分に引き出せます。
LDAC接続時には、細部のニュアンスや余韻の消え際が一層クリアになり、音場の広がりや楽器の分離感が向上します。
特にストリングスやピアノなど、繊細な表現を必要とする楽曲で違いを体感しやすいでしょう。
LDACで感じられる主な変化
- 音場:左右の広がりが大きく、立体感が増す
- 解像度:小さな音や残響まで丁寧に再現
- 低域:締まりが増し、沈み込みがより深く感じられる
ただし、接続環境によっては安定性に差が出るため、通勤時や混雑した場所では「接続優先」、静かな環境では「音質優先」に切り替えると快適に使えます。
「EAH-AZ80」の音質は、派手な味付けに頼らず、解像度と分離の良さで勝負するタイプです。
どのジャンルでも安心して聴けるバランスの良さを備えつつ、LDAC接続ではさらに一段上のクリアさを体感できます。
EQ調整やリスニング環境を工夫すれば、自分好みのサウンドに寄せられる柔軟さも魅力です。
Technics 「EAH-AZ80」の機能性と使い勝手

ノイズキャンセリングと外音取り込み
「EAH-AZ80」のノイズキャンセリングは、生活騒音を自然に抑えるタイプです。
エアコンや電車の走行音といった低域の持続音には強く、音楽や作業への集中をサポートしてくれます。
一方で、駅のアナウンスや食器のぶつかる音などの高域は完全に消すのではなく、耳障りにならない程度に和らげる調整です。
耳に圧迫感が出にくいため、長時間装着しても疲れにくいのが特徴です。
外音取り込み機能は、声の聞き取りが自然で、コンビニでの会話や街中の安全確認にも十分対応できます。
ホワイトノイズが少なく、装着したままでも違和感なく会話できるのは便利です。
シーン別のおすすめ設定
- カフェやオフィス → NC中〜強でBGMや空調音を低減
- 電車やバス → NC強でロードノイズをしっかり抑制
- 屋外や買い物 → 外音取り込み中で安全性を確保
マルチポイント接続とアプリ連携
マルチポイント接続に対応しているため、スマホで音楽を聴いていても、PCから着信があれば自動で切り替わります。
会議や作業とプライベートの両方で機器を行き来する人にとって、非常に実用的な機能です。
専用アプリ「Technics Audio Connect」では以下の設定が可能です。
機能 | 調整内容 | 利用シーン |
---|---|---|
NC/外音取り込み | 強さやモードを変更 | 通勤、会話、作業 |
イコライザー | 帯域ごとの微調整 | ジャンルごとの音質調整 |
タッチ操作 | シングル/ダブル/ロングを割り当て変更 | 音量調整や曲送りを自分好みに設定 |
装着検出 | 自動一時停止/再生 | 着脱の多い仕事中 |
マルチポイント | 接続デバイス管理 | PC+スマホの併用 |
ファームウェア更新 | 機能追加や改善 | 長期的な使い勝手向上 |
タッチ操作はシンプルながら自由度が高く、片耳使用や在宅ワークにも適しています。
さらに、装着検出を有効にすれば「外すと一時停止/着けると再生」が自動で行われ、日常的な操作の手間を省けます。
バッテリーと通話品質、接続の安定性
バッテリーはイヤホン単体で長時間駆動でき、ケースを併用すれば数日間の外出でも安心です。
特に、LDACとNCを併用すると消費が増えますが、普段使いなら十分余裕があります。
通話品質は、周囲の雑音を適度に抑えつつ声をクリアに届ける設計です。
キーボードの打鍵音や街の環境音は軽く残りますが、子音がしっかり抜けるため、相手にとっては聞き取りやすい印象を与えます。
接続の安定性は高く、動画視聴や音楽再生で途切れが気になる場面は少なめです。
混雑した駅や電車内ではアプリの「接続優先モード」を使うと安定感がさらに増します。
運用のヒント
- 長時間会議 → コーデックを標準寄りに設定し、外音取り込みを弱めて耳の負担を軽減
- 移動中 → 接続優先モードで途切れを防止
- 音質重視のリスニング → LDAC+音質優先で微細な表現を堪能
「EAH-AZ80」は、ノイズを自然に抑えるNC、便利なマルチポイント接続、そして細やかなアプリ調整が揃った“使いやすいフラッグシップ”です。
音楽を楽しむ場面だけでなく、仕事や日常生活のあらゆるシーンで快適さを感じられる点が大きな魅力と言えるでしょう。
Technics 「EAH-AZ80」におすすめのイヤーピース

もちろん「EAH-AZ80」はそのままでも十分に高品質なイヤホンですが、より自分好みにカスタマイズしたいと考えるユーザーもいると思います。
そこで、「EAH-AZ80」と相性の良いイヤーピースを5つ紹介します。
日本ディックス 「COREIR」

- 高品質なシリコンの中に金属コアが内蔵された独特の形状のイヤーピース
- まさに「EAH-AZ80」の得意とする音域をさらに上品に仕上げてくれる印象
JVC 「Spiral Dot++」

- イヤーピース内側での「スパイラルドット」の採用により、クリアなサウンドを実現
- 中高域の分離感が広くなり、音量を上げても高音質なバランスを保つことができる
AZLA 「SednaEarfit MAX Standard」

- 抜群の装着感が人気のイヤーピース
- 「EAH-AZ80」の音の性質を邪魔せず、本体の装着感の良さとの相性も抜群
acoustune 「AEX50」

- 独特な形状と形状記憶ポリマー採用により自然な装着感を実現
- こちらも「EAH-AZ80」のもともとの装着感の良さ+イヤーピースの装着感で相性抜群
純正イヤーピース
- 当然純正イヤーピースも高品質ではあるし、結局は純正イヤーピースが1番というユーザーも多い
- 音のバランスも非常にいいので、装着感に問題が無ければ純正の使用もおすすめできる
- 一般的には販売されてないが、パナソニックの家電製品直販サイト「Panasonic Store Plus」で在庫確認と注文が可能
Technics 「EAH-AZ80」を使用した私の感想・レビュー

通勤での使用感
電車内ではノイズキャンセリングを「中」程度に設定すると、ロードノイズがしっかり抑えられ、音楽のボリュームを無理に上げる必要がありません。
駅のアナウンスは完全には消えないものの、耳障りにならない程度に丸められるので安心です。
満員電車でもイヤホンがズレにくく、眼鏡やマスクとの干渉も少ないため快適に使えました。
良かった点
- 中程度のNCでも静けさを十分に確保
- 外音取り込みに切り替えるとアナウンスが聞きやすい
- ケースが片手で開けやすく、乗り換え時もスムーズ
気になった点
- ホームで風が強い日は外音取り込みを下げないと風切り音が目立つ
- LDACを「音質優先」にすると混雑時は途切れることがある
デスクワークでの使用感
PCとスマホを併用する日常では、マルチポイント接続が大活躍しました。
音楽を聴いていても会議が始まれば自動で切り替わり、終わると自然に音楽へ戻る挙動は非常にスムーズです。
外音取り込みを弱めに設定しておくと、周囲の呼びかけに気づけるので作業効率も損なわれません。
- サイドトーン機能で自分の声が自然に聞こえ、発声疲れが少ない
- 相手からも「声がこもらない」「聞き取りやすい」と好評
カフェや外出先での使用感
カフェでは周囲の話し声や食器音が気になる場面が多いですが、NCを「中」にしておくだけで作業に集中しやすくなりました。
外音取り込みを使えば、店員さんとの会話もスムーズに行えます。
タッチ操作をカスタマイズして、ダブルタップで曲送り、ロングタップでモード切替に設定すると、作業中でも直感的に操作できました。
自宅でのリスニング
夜の静かな環境では、LDACを「音質優先」にして小音量で再生すると、弦楽器やピアノの余韻が非常にクリアに感じられます。
耳への圧迫感が少ないため、映画を2本続けて観ても疲れを感じにくく、リラックスした時間を過ごせました。
軽い運動や散歩
ウォーキング程度なら安定感があり、耳から外れる心配はほとんどありません。
外音取り込みを使えば周囲の環境音を自然に取り入れられるため、安全性も確保できます。
ただし、風の強い日には取り込みレベルを下げるかNCに切り替えた方が快適でした。
シーン別の最適設定
シーン | コーデック | NC/外音設定 | EQ傾向 | ポイント |
---|---|---|---|---|
通勤(混雑時) | 接続優先 | NC:中〜強 | 高域−0.5dB | 途切れ防止と聴きやすさの両立 |
デスクワーク | AAC/LDAC | 外音取り込み:弱 | 2〜3kHz+0.5dB | 会話や通知の明瞭度を確保 |
カフェ作業 | LDAC | NC:中 | 高域+0.5dB | 食器音を和らげつつ集中 |
自宅リスニング | LDAC音質優先 | OFF | EQは+1dB以内 | 小音量でも情報量豊か |
散歩 | AAC/LDAC | 外音取り込み:中 | ±0 | 安全性と自然さを重視 |
使って感じたポイント(まとめ)
- マルチポイントは想像以上に便利で、仕事とプライベートをシームレスに切り替えられる
- ノイズキャンセリングは強すぎず、耳への負担が少ないため長時間使いやすい
- 小音量でも音のバランスが崩れにくく、夜間リスニングに向いている
- 風のある屋外では設定調整が必要だが、工夫すれば快適に使える
- イヤーピースを替えることで装着感や低域の安定感をさらに高められる
「EAH-AZ80」を日常のさまざまな場面で使ってみて感じたのは、どのシーンでも自然に寄り添ってくれる使いやすさです。
通勤時にはノイズを程よく抑えて静けさを確保し、デスクワークではマルチポイントによって仕事と音楽の切り替えがシームレスに行えます。
カフェでは雑音を和らげつつ会話にも対応でき、自宅では小音量でも豊かな音を楽しむことができました。
さらに散歩や軽い運動でも安定した装着感を保ち、安全性と快適さを両立できたのも印象的です。
派手な演出や強烈な個性を前面に押し出すのではなく、日常生活に溶け込みながら長時間使っても負担にならない点こそ、このモデルの最大の魅力だと感じました。
Technics 「EAH-AZ80」についてのQ&A

ここでは、Technics 「EAH-AZ80」に関してよくありそうな質問とその回答を紹介します。
ノイズキャンセリングは他社のフラッグシップと比べてどうですか?
ソニーやBOSEのように「強烈に消すタイプ」ではなく、自然で耳に優しい効き方です。圧迫感が少なく、長時間装着しても疲れにくいのが特徴です。
外音取り込みの自然さはどの程度ですか?
声の帯域が特に自然に聞こえます。コンビニやカフェで会話する際に違和感が少なく、装着したままでも会話が成り立ちやすい調整になっています。
マルチポイント接続は何台まで可能ですか?
同時に2台まで接続可能です。PCで会議をしながらスマホで通知を受け取るなど、仕事とプライベートの両立に役立ちます。
バッテリー持ちは実際どのくらいですか?
イヤホン単体で約7時間前後(LDAC+NC使用時はもう少し短くなります)、ケース込みで約24時間前後が目安です。使い方によって変動するため、長時間利用する日は充電ケースを持ち歩くと安心です。
音質はどのジャンルに向いていますか?
フラット寄りのチューニングで、ポップスやロックはもちろん、クラシックやジャズの細やかなニュアンス再生にも強みがあります。小音量でも音が崩れにくいので、夜間リスニングにも向いています。
イヤーピースは交換できますか?
付属イヤーピースのほか、市販のフォームタイプやシリコンタイプに交換可能です。装着感や低域の量感を好みに合わせて調整できます。
防水性能はありますか?
IPX4相当の防滴仕様です。軽い雨や汗であれば問題ありませんが、水没や強い雨には注意が必要です。
通話品質はどうですか
ノイズを抑えつつ声の明瞭度を優先する調整で、相手にクリアに届きやすいです。特にリモート会議やオンライン通話での利用に適しています。
「EAH-AZ80」はスポーツやランニングでも使えますか?
軽いジョギングやウォーキング程度なら安定して使えますが、本格的なランニングでは落下のリスクがあります。運動中に使う場合は外音取り込みを有効にして安全を確保すると安心です。
EQ(イコライザー)調整はどのくらい効果がありますか?
±1〜2dBの範囲で効果的に調整でき、音のキャラクターを壊さずに好みに寄せられます。ボーカルを前に出したい、低音を少し増やしたいといった細やかな要望に応えられるのが特徴です。
長時間の映画鑑賞やゲームに向いていますか?
はい。装着感が軽く耳への圧迫が少ないため、2〜3時間の視聴でも疲れにくいです。定位が正確なので映画のセリフやゲームの環境音も聴き取りやすく、没入感を高めてくれます。
音漏れは気になりますか?
カナル型で密閉性が高いため、音漏れはほとんど気になりません。静かなオフィスや図書館でも周囲に迷惑をかけにくい設計です。
ワイヤレス充電に対応していますか?
はい、Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。ケーブルを使わずにデスクやベッドサイドで充電できるのは便利です。
Technics 「EAH-AZ80」レビューのまとめ

「EAH-AZ80」は、テクニクスのフラッグシップにふさわしい完成度を備えています。
派手な演出に頼るのではなく、解像度の高さや音の分離感、自然な定位で音楽を楽しませてくれるモデルです。
加えて、安定した装着感やノイズキャンセリングの自然な効き方、そしてマルチポイントによる利便性など、日常的な使いやすさにも強みがあります。
音質と機能の両方を求める人にとって、長時間使っても快適で満足度の高いイヤホンといえるでしょう。
強みのポイント
- 音質:フラット寄りでウォームなチューニング。ジャンルを問わず高解像で聴ける
- 装着感:長時間使用でも疲れにくく、通勤や作業にも安心
- 機能性:ノイズキャンセリングと外音取り込みが自然で使いやすい
- 利便性:マルチポイントや装着検出など、日常を快適にする工夫が豊富
注意すべき点
- 風の強い屋外では外音取り込みにノイズが乗りやすい
- 混雑した場所ではLDAC「音質優先」よりも「接続優先」設定が安定
どんな人におすすめか
- 小音量でも音の情報量を重視するリスニング派
- PCとスマホを切り替えながら作業や会議を行うワーカー
- 長時間装着しても疲れにくいイヤホンを探している人
推奨の使い方(初期設定イメージ)
シーン | コーデック | モード | 推奨設定 |
---|---|---|---|
通勤 | 接続優先 | NC:中〜強 | 騒音を抑えつつ安定性を確保 |
作業 | AAC/LDAC | 外音取り込み:弱 | 通知や会話に気づきやすい |
リスニング | LDAC音質優先 | NC:OFF | 小音量でも情報量が豊か |
屋外 | AAC/LDAC | 外音取り込み:中 | 安全性と自然さを重視 |
Technics 「EAH-AZ80」レビューの総括
「EAH-AZ80」は、テクニクスがこれまで培ってきた音響技術を余すことなく注ぎ込み、音質・装着感・機能性を高い次元で融合させたフラッグシップモデルです。
低域から高域までバランス良く伸びる自然なサウンドは、どのジャンルでも安心して楽しめ、小音量でも情報量を失わない点は日常的なリスニングに大きな魅力となります。
さらに、ノイズキャンセリングや外音取り込みは強すぎず自然に効くため耳への負担が少なく、長時間の使用にも耐えられる仕上がりです。
マルチポイントや装着検出といった利便性の高い機能も搭載されており、音楽を楽しむ場面だけでなく、仕事や日常生活のあらゆるシーンでストレスなく活躍します。
デザイン面でも高級感と実用性を兼ね備え、持つ喜びを感じさせてくれる完成度の高さが印象的でした。
総じて、EAH-AZ80は“長く使い続けたい”と思わせる一台であり、音楽好きからビジネスパーソンまで幅広く満足させてくれるモデルだといえるでしょう。
日常に寄り添いながらも音楽の楽しさを最大限に引き出してくれる「EAH-AZ80」は、あなたの毎日をより豊かにする最良のパートナーとなるはずです。
